JPH07298944A - 昇降装置 - Google Patents

昇降装置

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Publication number
JPH07298944A
JPH07298944A JP11605994A JP11605994A JPH07298944A JP H07298944 A JPH07298944 A JP H07298944A JP 11605994 A JP11605994 A JP 11605994A JP 11605994 A JP11605994 A JP 11605994A JP H07298944 A JPH07298944 A JP H07298944A
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JP
Japan
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arm
rotating arm
rotating
lifting
seat
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Pending
Application number
JP11605994A
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English (en)
Inventor
Yoshihiko Miyamoto
義彦 宮本
Namio Hamada
南海夫 浜田
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MIYAKE IND KK
Original Assignee
MIYAKE IND KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 昇降動作がスムーズに行え、しかも、昇降範
囲が大きい昇降装置を提供する。 【構成】 複数の回動アーム9、10、11、12、1
3を回動自在に組み合わせて成り上下方向に伸縮自在と
された伸縮部と、該伸縮部を駆動して上下に伸縮させる
駆動部25とから成る昇降機構8を有し、前記昇降機構
を2つ並列に連結して成ると共にこの2つの昇降機構の
間に被昇降物2を配置するようにしたことを特徴とする
昇降装置1。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は新規な昇降装置に関す
る。詳しくは、例えば、座椅子等の座面の高さを上下に
変化させるために用いる昇降装置に関し、昇降動作をス
ムーズに行うことができ、しかも、昇降範囲が大きい昇
降装置を提供しようとするものである。
【0002】
【従来の技術】座椅子等の座面を、例えば、電動によっ
て上下させることができる昇降装置を備えた、所謂電動
座椅子と称されるものがある。
【0003】このような電動座椅子は、通常は普通の座
椅子として使用し、必要な時には座面の高さを変化させ
ることができるようにしたものであり、座面の高さを変
えることによって、座椅子に座った状態から立ち上がっ
た状態への体位の移行やこの逆の体位の移行が楽に行え
るという利点がある。
【0004】つまり、健康な者にとっても、このような
動作は割と体に負担がかかるものであり、体に障害のあ
る者や老人にとってはかなりの負担となるものである。
【0005】従って、このような電動座椅子は、座った
状態と立った状態との間の体位の移行を体を持ちあげた
り降ろしたりして補助するという点で大変便利なもので
ある。
【0006】図10は従来の昇降装置を備えた電動座椅
子の一例aを示すものである。
【0007】bは図示しない昇降機構を内包した背もた
れ部であり、該背もたれ部bの前面に背もたれc、座板
d、及び座板dの両脇の稍高い位置に肘掛けe、eが設
けられている。
【0008】そして、例えば一方の肘掛けに設けられた
スイッチを操作することにより、背もたれc、座板d及
び肘掛けe、eが一体に背もたれ部bに沿って、図に実
線で示す位置と2点鎖線で示す位置との間を上下するよ
うにされたものである。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記したよ
うな電動座椅子aにあっては、背もたれc、座板d及び
肘掛けe、eが上下に移動するストロークには限界があ
り、より多くのストロークを持たせようとすれば、背も
たれ部bの高さが高くなってしまい、しかも、背もたれ
部bに内包された昇降機構自体も大きく重くなってしま
うという問題があった。
【0010】また、背もたれ部bに昇降機構を内包して
いるために、背もたれcの角度が固定となってしまい、
所謂リクライニングができない。
【0011】更に、昇降装置が背もたれ部b内に1つし
かないために、これが故障した場合には動作しないとい
う問題もある。
【0012】更にまた、背もたれc、座板d及び肘掛け
e、eはそれぞれこの電動座椅子a専用のものとなり、
ユーザーがこれらのデザインや柄等が気にいらない場合
や、例えば、座板dが損傷したりして取り換える場合に
価格が高く、また、入手しにくいといった問題もある。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明昇降装置は上記し
た問題を解決するために、複数の回動アームを回動自在
に組み合わせて成り上下方向に伸縮自在とされた伸縮部
と、該伸縮部を駆動して上下に伸縮させる駆動部とから
成る昇降機構を有し、前記昇降機構を2つ並列に連結し
て成ると共にこの2つの昇降機構の間に被昇降物を配置
するようにしたものである。
【0014】
【作用】従って、本発明昇降装置にあっては、昇降機構
を2つ並列に配置し、この間に座椅子等の被昇降物を載
置するようにしたので、被昇降物の形状や種類が限定さ
れることがなく交換も簡単に行え、例えば、座椅子を載
置する場合においては、自由に好きなものを載置して使
用することができ、しかも、座椅子の背もたれの角度を
固定しておく必要がないのでリクライニングも自由に行
うことができる。
【0015】また、昇降機構を2つ用いているために、
仮にどちらか一方が故障した場合でも、他方の昇降機構
のみで十分に昇降動作が可能であり、しかも、複数の回
動アームを回動自在に組み合せて成る伸縮部を用いてい
るので、昇降動作がスムーズで、しかも、上下の移動範
囲を大きく取ることができるという利点を有する。
【0016】
【実施例】以下に本発明昇降装置の詳細を添付図面に示
した実施例に従って説明する。
【0017】図1乃至図9は本発明昇降装置を用いた昇
降型座椅子1を示すものである。
【0018】2は座椅子であり、例えば、所定の形状、
大きさに形成されたパイプフレームの回りにウレタンフ
ォーム等が張り付けられ、その上を布やビニール等で被
覆されて成るものであり、座部3と背もたれ部4とから
成り、座部3に対して背もたれ部4が前後に回動自在、
所謂リクライニング自在に連結されているものである。
【0019】尚、座椅子2は公知の構造を有するもので
あるので、その構造の詳細については説明及び図示を省
略する。
【0020】5、5は上記座部3、3の左右に設けられ
た肘掛けであり、合成樹脂製の前後方向に長い長方形の
カバー体6、6によって覆われ、内部には後述するよう
に伸縮部が収納され、また、上端面には、例えばウレタ
ンフォームを布やビニール等で被覆したクッション部材
7、7が取着されている。
【0021】カバー体6はそれぞれ、図1に示すよう
に、それぞれ外径が異なる上部6a、中間部6b、下部
6cから成り、そして、図2に示す状態においては、上
部6a内に中間部6bが、更に、中間部6b内に下部6
cが収納された3重構造を為すものであり、後述する伸
縮部の上下の移動に伴って上下の長さが変化(延び縮
み)するようになっている。
【0022】8、8は上記カバー体6、6内に収納され
た伸縮部である。
【0023】尚、伸縮部8、8は全く同じ構造を有する
ものであるので、その一方についてのみ説明し、他方に
ついてはその説明を省略する。
【0024】伸縮部8は略パンタグラフ状に複数の長さ
を異にする回動アーム9乃至13が組み合わされて成る
ものである。
【0025】尚、本実施例においては、回動アーム1
0、12、13は、それぞれ長さは異なるが横断面形状
が略長方形をした角パイプによって形成され、回動アー
ム10は回動アーム9の約4分の3の長さ、回動アーム
13は回動アーム10の略半分の長さ、回動アーム12
は回動アーム13の長さの略3分の2よりも稍短い長さ
をそれぞれ有するものである。
【0026】また、回動アーム9は最も長く約60セン
チメートルであり、回動アーム11は回動アーム9の略
3分の1の長さを有し、そして、回動アーム9、11は
それぞれ、上記回動アーム10、12、13と同様の横
断面形状が略長方形をした角パイプから成るアーム体9
a、9b及び11a、11bの2本を組み合せて成るも
のである。
【0027】回動アーム9と回動アーム10とは、図2
乃至図4に示すように、回動アーム9の上下の略中間の
位置と回動アーム10の下端から略3分の2の位置とが
連結されている。
【0028】即ち、回動アーム9及び回動アーム10の
上記位置において、アーム体9a、9bによって回動ア
ーム10を挟持し、この状態で回動軸となるボルト14
をアーム体9a若しくはアーム体9bの一方から回動ア
ーム10及び他方のアーム体9b若しくは9aへと挿通
し他方側でナット15をボルト14に螺着することによ
って、回動アーム9と回動アーム10とが回動自在に連
結され、回動支点部16が構成される。
【0029】また、回動アーム10と回動アーム11
は、回動アーム10の上端の位置と回動アーム11の下
端が連結されている。
【0030】即ち、回動アーム11のアーム体11a、
11bによって回動アーム10を挟持し、この状態で回
動軸となるボルト14をアーム体11a若しくはアーム
体11bの一方から回動アーム10及び他方のアーム体
11b若しくは11aへと挿通し他方の側でナット15
をボルト14に螺着することによって、回動アーム10
と回動アーム11とが回動自在に連結され、回動支点部
17が構成される。
【0031】更に、回動アーム9と回動アーム12と
が、回動アーム9の上端から略4分の3の位置と回動ア
ーム12の下端とが連結されている。
【0032】即ち、回動アーム9のアーム体9a、9b
によって回動アーム12を挟持し、この状態で回動軸と
なるボルト14をアーム体9a若しくはアーム体9bの
一方から回動アーム12及び他方のアーム体9b若しく
は9aへと挿通し他方の側でナット15をボルト14に
螺着することによって、回動アーム11と回動アーム1
2とが回動自在に連結され、回動支点部18が構成され
る。
【0033】次に、同様にして回動アーム9と回動アー
ム13とが、回動アーム9の上記回動支点部16と18
との間の略中間の位置と回動アーム13の下端とで連結
される。
【0034】即ち、回動アーム9のアーム体9a、9b
によって回動アーム13を挟持し、この状態で回動軸と
なるボルト14をアーム体9a若しくはアーム体9bの
一方の側から回動アーム13及び他方のアーム体9b若
しくは9aへと挿通し他方の側でナット15をボルト1
4に螺着することによって、回動アーム9と回動アーム
13とが回動自在に連結され、回動支点部19が構成さ
れる。
【0035】更にまた、回動アーム11と回動アーム1
3とが、回動アーム11の上下の中間部と回動アーム1
3の中間部から稍上端寄りの位置とで連結される。
【0036】即ち、回動アーム11のアーム体11a、
11bによって回動アーム13を挟持し、この状態で回
動軸となるボルト14をアーム体11a若しくはアーム
体11bの一方から回動アーム13及び他方のアーム体
11b若しくは11aへと挿通し他方の側でナット15
をボルト14に螺着することによって、回動アーム11
と回動アーム13とが回動自在に連結され、回動支点部
20が構成される。
【0037】そして最後に、回動アーム11と回動アー
ム12とが、それぞれの上端同士で連結される。
【0038】即ち、回動アーム11のアーム体11a、
11bによって回動アーム12を挟持し、この状態で回
動軸となるボルト14をアーム体11a若しくはアーム
体11bの一方から回動アーム12及び他方のアーム体
11b若しくは11aへと挿通して他方の側でナット1
5をボルト14に螺着することによって、回動アーム1
1と回動アーム12とが回動自在に連結され、回動支点
部21が構成される。
【0039】つまり、以上のように、5本の回動アーム
9乃至13は回動支点部16乃至21の6ヶ所でそれぞ
れが上述したようにして回動自在に連結されるわけであ
る。
【0040】22、22は板状をした金属から成る接地
部あり、これら2つの接地部22、22を左右方向に延
びて配置された連結部材22a、22aによって、一方
の連結部材22aによって接地部22、22の前端より
の位置、また、他方の連結部材22aによって接地部2
2、22の後端よりの位置をそれぞれボルト止めや溶接
等の適宜な方法によって連結して一体化されている。
【0041】接地部22、22の長手方向の略中央部に
は両側面壁と底面壁とで横断面形状略コ字状を為し、両
側面壁の上端が内側に屈曲されて、前後方向に延びる係
合溝23a、23aが形成された金属製のレール23、
23が溶接等によって一体に取着されている。
【0042】また、レール23、23の前端に連続し
て、対向して前後方向に延びる一対の壁部24a、24
a、・・・が垂直方向に立ち上がるように設けられて、
後述するように回動アーム10の下端部を回動自在に支
持する支持部24とされている。
【0043】また、該各支持部24の上部の前端には壁
部24、24に角柱状の支持ブロック24bが溶接等に
より取着されている。。
【0044】更に、接地部22、22の後端寄りの位置
にはアクチュエータ25、25が固定されている。
【0045】尚、アクチュエータ25、25は前後方向
に伸縮する作動ロッド25a、25aを有する既知のも
のであリ、その具体的な構造については図示及び説明を
省略するが、例えば、モータの回転力を作動ロッド25
a、25aの水平方向への移動力に変換するようにした
もの等が考えられる。
【0046】また、これら2つのアクチュエータ25、
25は後方の連結部材22a上に支持されたコントロー
ラ26と電気的に接続され、該コントローラ26はスイ
ッチ部(図示は省略する)によるスイッチの操作によっ
て2つのアクチュエータ25、25の作動ロッド25
a、25aを同期させて伸縮させるためのものである。
【0047】27はコントローラ26から導出した給電
コードであり、コントローラ26を介してアクチュエー
タ25、25に電力を供給するものである。
【0048】28、28は前記レール23、23に摺動
自在に取着され、アクチュエータ25、25の作動ロッ
ド25a、25aの先端及び回動アーム9、9と連結さ
れた摺動体である。
【0049】各摺動体28は横断面形状において、図6
に示すように、上方に向かって開口した略コ字状を為す
主部29と該主部29の底面壁29aから下方に突出し
た逆T字状を為す係合突条30とが一体に形成され、こ
の係合突条30が前記レール23の係合溝23aと摺動
自在に係合してレール23に沿って前後方向に摺動され
るようになっている。
【0050】また、上記主部29、29の側面壁29
b、29b、・・・の上縁の後端部から上方へ突出した
部分29c、29cが回動アーム支持部とされている。
【0051】31、31は金属製の上部支持体であり、
横断面形状で略コ字状を為し、下方に向かって開口する
向きで配置される。
【0052】そして、各上部支持体31の上面壁31a
の前後両端からはそこから更に前後方向に向かって僅か
に延び、更に下方に向かって延びた略L字状を為す延設
部32が連設され、左右の側面壁31b、31cの前後
縁と共に嵌合部33、33を形成している。
【0053】更に、左右の側面壁31b、31cの後端
部から中央より稍前寄りの位置にかけて、ガイド孔3
4、34が形成されている。また、左右の側面壁31
b、31cの下縁の稍後方寄りの位置に浅い切欠35、
35が形成され、後述するようにして伸縮部8が組み立
てられて作動する際に回動支点部20のボルト14とナ
ット15が左右の側面壁31b、31cと当接して干渉
するのを防ぐようにされている。
【0054】36は上部枠体であり、金属製の丸パイプ
から成るメインパイプ36a、36aとサブパイプ36
b、36b、・・・とを略梯子状に組み合せて成るもの
である。
【0055】メインパイプ36a、36aは、図5に示
すように、前後方向から見て略横倒コ字状を為し、左右
両側の垂直に延びる部分の上端からは外方に向かって水
平に突出した端部37、37、・・・が形成されてい
る。そして、前後に2本配置されたメインパイプ36
a、36aの中央の水平に延びる部分間を適宜な本数の
サブパイプ36b、36b、・・・で略梯子状になるよ
うに連結したものである。
【0056】そして、中央の水平のメインパイプ36
a、36a及びサブパイプ36b、36b、・・・上が
座椅子2の取付部38となる。
【0057】39、39、・・・は回動アーム13の上
端及び回動支点部21に回転自在に取着されるローラで
あり、詳しくは後述するが、図8及び図9に示すよう
に、回動アーム12、13の上端部に設けられた干渉防
止用の切欠12a、12a、13a、13a内において
対向する2つの側壁を挿通したボルト14を回転軸とし
て回転自在に支持される。
【0058】しかして、本発明昇降装置は以下のように
組み立てられる。
【0059】まず、前記したように、各伸縮部8におい
て回動アーム9乃至13を回動支点部16乃至21にて
回動自在に連結する。
【0060】そして、伸縮部8の下端、つまり、回動ア
ーム9及び回動アーム10の下端を接地部22と回動自
在に連結する。
【0061】即ち、図6に示すように、アーム体9a、
9bの間にスペーサ40を挟み込んだ回動アーム9を摺
動体28の側面壁29b、29b間に位置させ、その後
に、ボルト14を一方の側面壁29bから他方の側面壁
29bの方までその間のアーム体9a、9b及びスペー
サ40と共に貫通させ、該ボルト14の端部にナット1
5を螺合して、これによって、回動アーム9の下端と摺
動体28の回動アーム支持部29cとが回動自在に連結
されて、回動支点部41が構成される。
【0062】同様に、回動アーム10の下端を支持部2
4の前端寄りの下方の対向した壁部24a、24a間に
位置させ、これら3者をボルト14によって貫通してボ
ルト14の端部にナット15を螺合し、これによって、
回動アーム10の下端と支持部24とが回動自在に連結
されて、ここに、回動支点部42が構成される。
【0063】次に、伸縮部8の上端、つまり、回動アー
ム9、11、12、13の上端を上部支持体31と連結
する。
【0064】即ち、前記回動支点部41の場合と同様
に、上部支持体31の前端寄りの位置において、アーム
体9a、9bの間にスペーサ40を挟み込んだ回動アー
ム9を左右の両側面壁31b、31cの間に位置させ、
これら3者をボルト14によって貫通してボルト14の
端部にナット15を螺合し、これによって、回動アーム
9の上端と上部支持体31とが回動自在に連結されて、
回動支点部43が構成される。
【0065】また、図9に示すように、回動アーム13
の上端部を左右の両側面壁31b、31cの間に位置さ
せ、上部支持体31のガイド孔34、34と回動アーム
13の上端部とにボルト14を挿通してその端部にナッ
ト15を螺合し、同時に、前記したように回動アーム1
3の上端部に配置されたローラ39にもボルト14を貫
通させて回転自在に支持する。従って、回動アーム13
の上端が左右の両側面壁31b、31cの間でガイド孔
34、34にガイドされ、かつ、上部支持体31の上面
壁31aと当接して回転するローラ39によって前後方
向に摺動自在となる。
【0066】最後に、回動アーム11と回動アーム12
を回動自在に連結する回動支点部21を上部支持体31
のガイド孔34、34の回動アーム13の上端部が支持
された位置の前方寄りの位置に配置する。
【0067】即ち、図8に示すように、回動アーム11
と該回動アーム11のアーム体11a、11bに挟持さ
れた回動アーム12と、前記したように回動アーム12
内に配置されたローラ39を共に左右の両側面壁31
b、31c間に位置させ、これらを上部支持体31のガ
イド孔34、34の一方の側から挿入されたボルト14
を貫通させて回転自在に支持する。従って、回動アーム
11と回動アーム12の上端部(回動支点部21)が左
右の両側面壁31b、31cの間でガイド孔34、34
にガイドされ、かつ、上部支持体31の上面壁31aと
当接して回転するローラ39によって前後方向に摺動自
在となる。
【0068】そして、アクチュエータ25の伸縮自在の
作動ロッド25aの前端と摺動体28とを作動ロッド2
5aを摺動体28の主部29内に収納するようにして側
面壁29b、29bの前端で側面壁29b、29bの一
方の側から挿通されたボルト14を作動ロッド25aに
貫通し、ボルト14の端部にナット15を螺合すること
によって固定する。
【0069】最後に、以上のようにして組み立てられた
昇降機構8、8、上部支持体31、31、接地部材2
2、22等と上部枠体36とを連結する。
【0070】即ち、メインパイプ36a、36aの端部
37、37、・・・を上部支持体31、31の前端及び
後端の嵌合部33、33、・・・内に配置し、この部分
で溶接等によって固定して一体化する。
【0071】そして、上部枠体36の座椅子取付部38
に座椅子2を載置して適宜な方法によって座部3を固定
し、左右の上部支持体31、31の上方からカバー体
6、6を伸縮部8、8に被せて固定する。
【0072】尚、接地部22、22の後端の位置にキャ
スター等を、例えば、昇降型椅子1の前端を持ちあげて
斜めにした時に接地するように取着すれば、昇降型椅子
1の移動を楽に行えるようになる。
【0073】以上のような構成を有する昇降型椅子1は
以下のように動作する。
【0074】尚、昇降機構8、8は最下位置にある時
は、上部支持体31、31の左右両側面壁31b、31
b、31c、31c前端の下縁が支持ブロック24b、
24bの上端と当接し、昇降機構8、8がこれ以上下方
へ下がらないように、いわゆるストッパの作用を為して
いる。
【0075】この状態から、図示しないスイッチ部を座
椅子2の座面を上昇させるように操作すると、図2乃至
図4に示すように、コントローラ26は2つのアクチュ
エータ25、25を同期するように制御してアクチュエ
ータ25、25に電力を供給する。
【0076】すると、アクチュエータ25、25の作動
ロッド25a、25aが前方に向かって徐々に伸長して
行き、図3に示すように、これに伴って作動ロッド25
a、25aと連結された摺動体28、28がレール2
3、23に沿って前方に摺動していく。
【0077】尚、以下の説明において、2つの昇降機構
8、8は全く同じ動作をするので、その動きに付いては
一方の昇降機構8に付いてのみ説明し、他方の昇降機構
8の説明は省略する。
【0078】摺動体28の前方への摺動に伴って、下端
部が摺動体28の回動アーム支持部29cに連結された
回動アーム9が回動支点部43を回動支点として回動、
即ち、回動アームの下端部が前方へ移動することによっ
て全体的に図2における寝た状態から図3及び図4の起
き上がった状態に変位していく(側方から見て接地部2
2に対して回動アーム9が為す角度が増していく)。
【0079】そして、これに伴って、回動アーム9上の
回動支点部16が円弧状の軌跡を描いて上昇し、回動支
点部16において回動アーム9と連結された回動アーム
10が回動支点部42を回動支点として回動し立ち上が
っていき、回動アーム10の上端部も円弧状の軌跡を描
いて上方に移動する。
【0080】従って、上記回動アーム9、10の回動に
伴ってこれら回動アーム9、10と他の回動アーム1
1、12、13とを連結した回動支点部17、18、1
9も同時に円弧状の軌跡を描いて斜め上方に移動する。
【0081】即ち、回動支点部17においては、移動す
る回動アーム10の前端部によって回動アーム11の下
端部が斜め上方(回動アーム11の長手方向)に押圧さ
れ、回動支点部18、19においては、回動する回動ア
ーム9によって回動アーム12、13がそれぞれ斜め上
方(回動アーム12、13の長手方向)に押圧されるこ
ととなる。
【0082】また、回動アーム10によって斜め上方に
押圧された回動アーム11により、回動支点部20、2
1も円弧状の軌跡を描いて斜め上方に移動する。
【0083】従って、回動支点部19を回動支点として
回動アーム13の上端部が斜め上方に移動し、同時に、
回動支点部21も斜め上方に移動、即ち、回動支点部2
1及び回動アーム13の上端部が上部支持体31のガイ
ド孔34、34にガイドされて後方に摺動していくと同
時に上部支持体31を上方に持ちあげることとなる。
【0084】換言すれば、回動支点部16乃至21にお
いて、各回動支点部において交差した2つの回動アーム
の下端部同士が為す角度が小さくなっていき(下端部同
士の間隔が狭まくなっていき)各回動アームが立ち上が
って接地部材22と上部支持体31との間の間隔が広が
っていく。
【0085】従って、上記したような回動アーム9乃至
13の動作によって上部支持体31が持ち上げられるよ
うにして接地部22と上部支持体31との間の間隔が大
きくなって、座椅子取付部38に載置された座椅子2の
座部3が上昇し、そして、アクチュエータ25の作動ロ
ッドが延びきって、摺動体28の前端が支持部24の後
端に当接すると停止し、座椅子2の座部3の上昇が終了
する。
【0086】尚、上記したような座部3の上昇は、その
中間の任意の位置において停止させることができるのは
勿論である。
【0087】ところで、座椅子2の座部3を下降させる
場合は、上記と全く逆の動作を為すだけなので、その説
明は省略する。
【0088】尚、本実施例においては、アクチュエータ
25、25の作動ロッド25a、25aが伸長する長さ
は約30センチメートルであり、この作動ロッド25
a、25aの前後方向への動作が上記したような構成を
有する昇降機構8、8によって増幅されて座椅子2の座
部3は上下に約60センチメートルの範囲内で昇降する
ことができるようになる。
【0089】更に、上部支持体31、31のガイド孔3
4、34に沿って摺動する回動アーム13、13の上端
と回動支点部21、21にはローラ39、39、・・・
が回転自在に支持されており、このローラ39、39、
・・・が上部支持体31、31の上面壁31a、31a
と当接して回転するため、上記摺動時の抵抗が少なくな
るので、昇降機構8、8による昇降動作もスムーズとな
る。
【0090】尚、上記実施例においては、アクチュエー
タ25の前方に回動アーム9に連結された摺動体28を
配置し、アクチュエータ25の作動ロッド25aの伸長
に伴って昇降機構8が上方へ移動し座椅子が上昇するよ
うにしたものを示したが、本発明昇降装置はこれに限定
されるものではなく、例えば、摺動体28の前方で、か
つ、上部支持体31の下方にアクチュエータ25を前記
実施例の場合とは前後逆に配置し、通常は延びた状態の
作動ロッド25aが縮むことによって座椅子2が上昇す
るような構成にしても良い。
【0091】このようにアクチュエータ25、摺動体2
8等を配置すると、アクチュエータ25の摺動体28よ
りも後方への突出がなくなるので、接地部22の前後の
長さを短縮することができ、アクチュエータ25をもカ
バー体6で昇降機構8と一体に覆うことが可能になって
デザイン的にすっきりしたものとなる。
【0092】
【発明の効果】以上に記載したところから明らかなよう
に、本発明昇降装置は、複数の回動アームを回動自在に
組み合わせて成り上下方向に伸縮自在とされた伸縮部
と、該伸縮部を駆動して上下に伸縮させる駆動部とから
成る昇降機構を有し、前記昇降機構を2つ並列に連結し
て成ると共にこの2つの昇降機構の間に被昇降物を配置
するようにしたことを特徴とするものである。
【0093】従って、本発明昇降装置にあっては、昇降
機構を2つ並列に配置し、この間に座椅子等の被昇降物
を載置するようにしたので、被昇降物の形状や種類が限
定されることがなく交換も簡単に行え、例えば、座椅子
を載置する場合においては、自由に好きなものを載置し
て使用することができ、しかも、座椅子の背もたれの角
度を固定しておく必要がないのでリクライニングも自由
に行うことができる。
【0094】また、昇降機構を2つ用いているために、
仮にどちらか一方が故障した場合でも、他方の昇降機構
のみで十分に昇降動作が可能であり、しかも、複数の回
動アームを回動自在に組み合せて成る伸縮部を用いてい
るので、昇降動作がスムーズで、しかも、上下の移動範
囲を大きく取ることができるという利点を有する。
【0095】尚、前記実施例において示した具体的な形
状乃至構造は、本発明昇降装置を実施するに当たっての
具体化のほんの一例を示したものに過ぎず、これらによ
って本発明の技術的範囲が限定的に解釈されるものでは
ない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明昇降装置を昇降型座椅子に適用した実施
の一例を示す斜視図である。
【図2】図3及び図4と共に昇降機構の上昇動作を順に
示すものであり、本図は最低位置にある状態を示す側面
図である。
【図3】略中間位置まで上昇した状態を示す側面図であ
る。
【図4】最高位置まで上昇した状態を示す側面図であ
る。
【図5】最高位置まで上昇した状態を示す正面図であ
る。
【図6】図2のVI−VI線に沿う拡大断面図である。
【図7】図2のVII−VII線に沿う拡大断面図であ
る。
【図8】要部の拡大縦断面図である。
【図9】別の要部の拡大縦断面図である。
【図10】従来の昇降装置を用いた電動座椅子を示す側
面図である。
【符号の説明】
1 昇降型座椅子(昇降装置) 2 座椅子(被昇降物) 8 昇降機構 9 回動アーム 10 回動アーム 11 回動アーム 12 回動アーム 13 回動アーム 25 アクチュエータ(駆動部)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の回動アームを回動自在に組み合わ
    せて成り上下方向に伸縮自在とされた伸縮部と、該伸縮
    部を駆動して上下に伸縮させる駆動部とから成る昇降機
    構を有し、前記昇降機構を2つ並列に連結して成ると共
    にこの2つの昇降機構の間に被昇降物を配置するように
    したことを特徴とする昇降装置。
JP11605994A 1994-05-06 1994-05-06 昇降装置 Pending JPH07298944A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001211954A (ja) * 2000-02-02 2001-08-07 Delta Kogyo Co Ltd 椅子のアシスト構造
CN100430008C (zh) * 2006-02-06 2008-11-05 刘彩虹 单臂摇动休闲椅
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