JPH07297697A - 電力用半導体素子の過負荷保護回路 - Google Patents
電力用半導体素子の過負荷保護回路Info
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Abstract
に対する駆動能力を落とさずに保護動作を速く保ちなが
ら極力簡単な回路で構成する。 【構成】半導体素子1の主端子間電圧Vが所定の最大設
定値Vmに達したとき半導体素子1を制御する最大電圧保
護回路10と, 主端子間電圧Vが最大設定値Vmより低く設
定された中間設定値Viを越えたとき半導体素子1の制御
入力電圧Vcを制御する中間電圧保護回路20とを用い、中
間電圧保護回路20により負荷電力Iを所定の電流制限値
まで絞るよう制御入力電圧Vcを制御し、最大電圧保護回
路10により半導体素子1をオフさせて負荷電流Iを遮断
することにより、特性Aに示すように主端子間電圧Vの
上昇に応じて負荷電流Iが段階的に順次に絞り込まれる
保護特性を得る。
Description
荷に流す電流を制御する電力用半導体素子を使用中に負
荷側から掛かりやすい過負荷から保護するための回路、
とくに電力用半導体素子とともに集積回路に組み込むに
適する保護回路に関する。
ポーラトランジスタ等の電力用半導体素子の用途拡大に
伴い、従来から使い勝手の向上のために駆動用や制御用
の関連回路とともに半導体形ないしはハイブリッド形の
集積回路に組み込んでいわゆるインテリジェントパワー
スイッチやインテリジェントパワーモジュールの形態で
提供する傾向が強まって来ており、さらに最近では負荷
の変動や短絡時に掛かる過負荷や過電圧から半導体素子
を保護するための回路もこれに追加して組み込むことが
要求されるようになって来た。
の代表例を保護特性の面から示す。図5(a) は単純な過
電圧保護回路の保護特性Bを示し、誘導性負荷の遮断時
等に半導体素子に掛かる横軸の電圧Vが電源電圧Vsより
高く設定された最大電圧Vmを越えると、半導体素子をオ
フ動作させて図示のように縦軸の電流Iを遮断する。最
大電圧Vmの値はもちろん半導体素子の耐圧よりは低く,
ふつうは電源電圧Vsの1.5〜2倍の範囲内に設定され
る。
過大な電力により熱的に破壊しないようにする過電力保
護回路の保護特性Cを示す。図のように半導体素子に掛
かる電圧Vが電源電圧Vsより低く設定した電圧Vaを越え
ると電流Iの制限を開始し、以後は電流Iを双曲線的な
特性で制限しながら電圧Vが最大電圧Vmに達した時に0
まで絞り込んで半導体素子をオフ状態にする。最大電圧
Vmを上述のように電源電圧Vsの 1.5〜2倍に設定して双
曲線的な特性部分を半導体素子がもつ熱特性にほぼ合わ
せると、電流制限の開始電圧Vaは電源電圧Vsの 0.5〜0.
7 倍の範囲内になるのがふつうである。
特性をもつ過電圧保護回路は回路構成がごく簡単で済む
利点はあるが、容易にわかるように半導体素子を熱的な
破壊から充分に保護できない問題がある。半導体素子に
掛かる電圧Vが最大電圧Vm以下であってもそれに流れる
電流Iが過大な過負荷の状態が持続すると、とくに電圧
Vが電源電圧Vsを越える範囲内で半導体素子の熱的破壊
の危険があるからである。
過電力保護回路は半導体素子の熱的破壊に対する保護が
良好であり、しかも最大電圧Vmを越える過電圧に対する
保護性能も備えている。しかし、電力制限開始電圧Vaが
前述のように電源電圧Vsより低くなり, 従って電圧Vが
Va〜Vsの範囲内では負荷側が正常であっても電流Iが制
限されてしまうので、半導体素子がその本来もつ負荷駆
動能力を充分発揮できなくなる問題がある。とくに重要
な負荷を駆動している時は、負荷が正常でかつ半導体素
子の電圧Vが電源電圧Vs以下なのに負荷駆動能力が低下
ないし喪失してしまうことは絶対に許されないことがあ
る。また、図5(b) のような双曲線的な特性をもつ保護
回路では、負荷の急変時に過電力時の電流制限動作や過
電圧時の電流遮断動作を高速化するのは必ずしも容易で
ないほか、回路構成が複雑化して高価につきやすい問題
がある。
明は半導体素子に負荷の駆動能力を充分に発揮させるこ
とができ, 過電圧保護を含む保護動作が速やかな過負荷
保護回路を提供することを第1の目的とし、集積回路へ
の組み込みが容易になるようその回路構成を簡単化する
ことを第2の目的とするものである。
明の過負荷保護回路によれば、半導体素子の主端子間電
圧が所定の最大設定値に達したとき半導体素子の制御入
力端子を制御する最大電圧保護回路と,半導体素子の主
端子間電圧が最大設定値よりも低く設定された中間設定
値を越えたとき半導体素子の制御入力端子に与える電圧
を制御する中間電圧保護回路とを設け、中間電圧保護回
路により負荷電流を電流制限値まで絞り込むよう半導体
素子の制御入力端子に与える電圧を制御し、最大電圧保
護回路により負荷電流を遮断するよう半導体素子の制御
入力端子を制御することによって達成される。なお、上
記の中間設定値は半導体素子に負荷駆動能力を発揮させ
るために電源電圧値と同程度かそれより若干高めに設定
するのがよい。また、この中間設定値を用途や必要に応
じて複数個設定して、半導体素子の主端子間電圧が各中
間設定値を越えるつどに負荷電流を順次低く設定された
電流制限値に絞って行くようにするのが有利である。
回路の中間電圧保護回路において、(a) 半導体素子の主
端子間電圧を受けるツェナーダイオードを組み込んで、
そのツェナー降伏電圧を中間設定値として負荷電流を絞
り込み、(b) 主端子間電圧を受ける抵抗分圧回路とその
分圧を受けるしきい値動作回路要素を組み込み、この抵
抗分圧回路の分圧比としきい値動作回路要素のしきい値
とにより中間設定値を設定して、しきい値動作回路要素
が動作したとき負荷電流を絞り込み、あるいは(c) 主端
子間電圧を受ける抵抗分圧回路とその分圧を所定の基準
電圧と比較するコンパレータを設け、抵抗分圧回路の分
圧比と基準電圧値とにより中間設定値を設定して、コン
パレータの出力に応じて負荷電流を絞り込むことにより
それぞれ達成される。なお、上記(b) 項におけるしきい
値動作回路要素としてはゲートが所定の動作しきい値を
もつMOSトランジスタや入力側に動作しきい値を有す
る論理ゲート等を適宜に用いることができる。さらに、
負荷電流を絞り込むための手段としては、中間電圧保護
回路内に半導体素子に対する制御入力電圧を受ける抵抗
分圧回路を設け、半導体素子の主端子間電圧が中間設定
値を越えたときこの抵抗分圧回路による分圧値を半導体
素子の制御入力端子に与えるようにするのが回路構成を
簡単化する上で有利である。
電力保護を中間電圧保護回路にそれぞれ分担させて半導
体素子に対する保護をいわば段階的に施すことにより、
中間電圧保護回路を動作させる中間設定値を半導体素子
に負荷駆動能力を充分に発揮させるように用途ないし場
合に応じて最適値に自由に設定できるようにし、かつ最
大電圧保護回路と中間電圧保護回路を互いに独立に動作
させて過電圧保護動作と過電力保護動作を高速化しかつ
確実にするものである。
過負荷保護回路では、最大電圧保護回路に対しては最大
設定値を設定しておいて半導体素子の主端子間電圧がこ
れに達したとき負荷電力を遮断させて半導体素子を過電
圧から保護し、中間電圧保護回路に対しては中間設定値
を最大設定値より低く設定しておいて主端子間電圧がこ
れを越えたとき負荷電流を電流制限値まで絞り込むよう
半導体素子の制御入力端子に与える電圧を制御させて半
導体素子を過電力から保護する。
説明する。図1は本発明の過負荷保護回路の実施例を電
力用半導体素子および関連回路とともに示す回路図およ
び保護特性を例示する線図、図2から図4までは本発明
のそれぞれ異なる実施例を中間電圧保護回路について電
力用半導体素子や主な関連回路とともに示す回路図であ
る。なお、これらの実施例では電力用半導体素子は電界
効果トランジスタとするが、本発明はもちろんこれに限
らず絶縁ゲートバイポーラトランジスタ等の制御入力端
子が電圧制御可能な素子全般の保護に適用できる。
いし上述の電界効果トランジスタの保護用に本発明では
それぞれ一点鎖線で囲んで示した最大電圧保護回路10と
中間電圧保護回路20を用いるが、その説明に入る前にま
ず図の関連回路を説明する。半導体素子1の出力端子To
と接地端子Eの間に電源2と負荷3が直列接続され、半
導体素子1はその制御入力端子に駆動回路4から負荷3
に流す電流を指定する制御入力電圧Vcを受けている。駆
動回路4は例えばシュミット回路や増幅回路を含み、外
部から受ける駆動指令Sdに応じてこの制御入力電圧Vcを
この実施例では単に5Vのハイの論理状態で出力するも
のである。
検出するために半導体素子1の接地端子E側に電流検出
抵抗1aが接続され、その電圧降下が電流の実際値信号と
して演算増幅器5の一方の入力に与えられる。この演算
増幅器5は他方の入力に基準電圧Vrを図の例では抵抗27
aを介して負荷電流の目標値信号として受け、これと電
流実際値の差信号を上述の制御入力電圧Vcの値をアナロ
グ制御する制御トランジスタ6の図の例ではゲートであ
る入力に与える。容易にわかるように、半導体素子1と
演算増幅器5と制御トランジスタ6を含む高ゲインの自
動制御系により負荷電流は電流検出抵抗1aによるその実
際値が基準電圧Vrによる目標値と正確に一致するように
制御される。
ンパレータ11からなる簡単な構成のものでよく、図には
駆動回路4と別個に示すが実際にはそれに組み込んでし
まうのがよい。コンパレータ11は一方の入力に半導体素
子1に許容できる最大電圧である最大設定値Vmを, 他方
の入力に出力端子Toの電圧を半導体素子1の主端子間電
圧Vとしてそれぞれ受け、出力が半導体素子1への制御
入力電圧Vcの供給点に接続される。出力端子Toの電圧は
電流検出抵抗1aの電圧降下分を含むが、それによる誤差
は些少なので実用上は半導体素子1の主端子間電圧Vと
してよい。この最大電圧保護回路10は制御電源電圧Vdの
給電下で動作し、主端子間電圧Vが最大設定値Vmに達し
たときコンパレータ11の出力のローにより制御入力電圧
Vcを接地電位に下げて半導体素子1をオフさせる。
体素子1の主端子間電圧Vを受けるツェナーダイオード
21の降伏電圧により中間設定値を設定し、主端子間電圧
Vがこの設定値を越えたとき半導体素子1の過電力保護
のため一対の抵抗27aと27bからなる分圧回路と演算増
幅器5を利用して負荷3の電流を低い値に絞り込む。ツ
ェナーダイオード21には電流制限抵抗21aと接地側の検
出抵抗22を接続して、その降伏時に検出抵抗22から検出
信号をナンドゲート24の一方の入力に与える。ナンドゲ
ート24は他方の入力に制御電源電圧Vdを受けており、検
出信号を受けたときその出力のローによって抵抗27bを
接地する。これにより、演算増幅器5は基準電圧Vrの分
圧回路による分圧値を新しい制御目標値として受けて、
負荷3に流す電流をそれまでより低い一定値に制御す
る。
護特性Aを示す。図の横軸は半導体素子1の主端子間電
圧V, 縦軸は負荷電流Iであり、図にはこの特性Aのほ
かに前述の図5(b) の従来の特性Cが参考用に重ねて示
されている。本発明の場合の保護特性Aは図示のように
中間設定値Viと最大設定値Vmにより区分された3個の電
圧領域A1,A2,A3に階段状に別れている。主端子間電圧
Vが中間設定値Viより低い電圧領域A1は中間電圧保護回
路20がまだ動作しない領域であって、ここでは負荷電流
Iが前述のように基準電圧Vrにより指定された目標値に
応じて一定制御される。中間設定値Viは本発明ではこの
実施例のように電源電圧Vsと同じか若干高めに設定する
のがよく、これによって電圧領域A1内で半導体素子1に
その負荷駆動能力を充分に発揮させることができる。
圧領域A2に入るが、この領域内での負荷電流Iは半導体
素子1が熱的に破壊するおそれがない範囲に設定する必
要があるが、実際面では負荷3がもつ特質, とくに誘導
性負荷としての過渡的特性を考慮して設定するのが合理
的である。この負荷電流の値は前述のように中間電圧保
護回路20内の抵抗27aと27bからなる分圧回路の分圧比
により設定され、演算増幅器5が負荷電流Iをこの設定
に応じた一定値に制御する。
値Vmは従来の図5(a) の例と同様に電源電圧Vsのふつう
は 1.5〜2倍の範囲に設定するのがよく、主端子間電圧
Vがこの設定値に到達した後の電圧領域A3では半導体素
子1がオフして負荷電流Iが遮断される。図5(a) に対
応する従来の特性Cでは、主端子間電圧Vが高まるにつ
れて負荷電流Iの減少率が図のように小さくなって来る
ため、半導体素子1に許容する最大電圧値が変動したり
ばらついたりしやすいが、本発明では最大電圧保護回路
10によって主端子間電圧Vを最大設定値Vm以下に抑えて
半導体素子1に確実な過電圧保護を施すことができる。
護回路20について示す。図1(a) の電源2と負荷3は図
の簡単化のために省かれている。また、図1(a) の電流
検出抵抗1a, 演算増幅器5および制御トランジスタ6か
らなる負荷電流Iの制御系も省かれているが、以下に述
べる実施例のいずれでもこの電流制御系の利用ないしそ
れとの併用がもちろん可能である。
主端子間電圧Vを受ける一対の抵抗23aと23bからなる
抵抗分圧回路と, その分圧を受けるしきい値動作回路要
素としてのナンドゲート24とを用い、抵抗分圧回路の分
圧比とナンドゲートの入力の動作しきい値により中間設
定値Viを設定する。このためナンドゲート24の一方の入
力に抵抗分圧回路による分圧を与えるが、他方の入力に
は図の例では抵抗28とキャパシタ29からなる時定数回路
を介して制御入力電圧Vcのハイを与える。このナンドゲ
ート24の出力は主端子間電圧Vが中間設定値Viを越える
とローになって抵抗27bを接地するので、制御入力電圧
Vcが一対の抵抗27aと27bからなる抵抗分圧回路により
分圧された上で半導体素子1の制御入力端子に与えら
れ、従って負荷電流Iが絞られる。なお、図の例では抵
抗27aと27bを含む抵抗分圧回路により半導体素子1を
直接制御し、その分圧比により負荷電流Iを設定するよ
うになっているが、この抵抗分圧回路によって図1(a)
の演算増幅器5に与える基準電圧Vr側の入力を制御する
ようにしてもよい。
個の中間設定値を設定する。一方の例えば低い方の中間
設定値は抵抗23aと23bからなる抵抗分圧回路とゲート
動作しきい値をもつトランジスタ25により設定され、ト
ランジスタ25がオンしたとき制御入力電圧Vcを抵抗27a
とこのトランジスタ25のオン抵抗による分圧で低めて半
導体素子1に与えることにより負荷電流Iを絞る。他方
の例えば高い方の中間設定値はツェナーダイオード21と
その電流制限抵抗21aと検出抵抗22を含む直列回路によ
り設定され、検出抵抗22の検出信号により上とは別のト
ランジスタ25がオンしたとき、抵抗27aと今度は2個の
トランジスタ25の並列接続のオン抵抗により制御入力電
圧Vcを分圧, 低下させて半導体素子1に与えることによ
り、負荷電流Iをさらにもう1段絞り込むようにする。
定値Viを2個設定して負荷電流Iを2段に絞り込むこと
により半導体素子1にその熱特性や負荷3の特質に一層
よく適合した過電力保護を施すことができる。また、ト
ランジスタ25に分圧用抵抗やしきい値動作回路要素の機
能を兼ねさせることにより、2段の保護にも拘わらず回
路全体を簡単な構成で済ませることができる。なお、保
護はこの2段に限らず必要に応じてさらに多段とするこ
とができる。
は抵抗23aと23bからなる抵抗分圧回路とその分圧を受
けるコンパレータ26とにより中間設定値を設定する。コ
ンパレータ26は主端子間電圧Vの分圧を中間設定値用の
基準電圧Vrと比較して前者が後者を越すとその出力をロ
ーにする。この実施例でもコンパレータ26を構成するト
ランジスタのオン抵抗が抵抗27aとともに抵抗分圧回路
の構成に利用される。従って、コンパレータ26の出力が
ローになると制御入力電圧Vcはこの分圧回路により低め
られた上で半導体素子1に与えられ、これにより負荷電
流Iが分圧比で設定された値に絞られる。
うに、本発明で用いる最大電圧保護回路10と中間電圧保
護回路20はツェナーダイオード,抵抗,論理ゲート,コ
ンパレータ,制御トランジスタ等の回路要素を組み合わ
せたいずれもごく簡単な回路構成なので動作に時間をほ
とんど要せず、かつ動作に狂いが生じることも非常に少
ない。従って、本発明回路によって電力用半導体素子に
対し高速でかつ確実な過負荷保護を施すことができる。
荷保護回路では、半導体素子の主端子間電圧が最大設定
値に達したとき半導体素子の制御入力端子を制御する最
大電圧保護回路と,主端子間電圧が最大設定値より低く
設定された中間設定値を越えたとき半導体素子の制御入
力電圧を制御する中間電圧保護回路とを用い、まず中間
電圧保護回路により負荷電流を所定の電流制限値まで絞
って過電力保護を施し、次に必要に応じて最大電圧保護
回路により負荷電流を遮断して過電圧保護を施すことに
より、次の効果を挙げることができる。
定値を半導体素子の熱特性や負荷の特質に応じて最適の
値に設定できるので、これを動作させる過電力保護領域
内において半導体素子にそれが電源電圧の給電下で本来
もっている負荷の駆動能力を充分に発揮させることがで
きる。 (b) 過電力保護を中間電圧保護回路に,過電圧保護を最
大電圧保護回路にそれぞれ分担させかつ互いに独立に保
護動作をさせることにより、過電力保護および過電圧保
護の動作を高速化しかつ確実にすることができる。
圧保護を段階的に施すことにより、従来のように双曲線
状の保護特性をもたせる保護回路に比べて保護特性を単
純化して、過電力と過電圧の双方に対する保護性能を備
えるにも拘わらず回路の全体構成を簡単化して集積回路
への組み込みを容易にすることができる。なお、中間設
定値を電源電圧値と同程度かそれより若干高めに設定す
る態様は半導体素子に負荷駆動能力を充分発揮させる上
で一層有利であり、中間設定値を複数個設定して主端子
間電圧が各中間設定値を越えるつどに中間電圧保護回路
に負荷電流を順次低下する電流制限値に絞らせる態様は
過電力保護性能を向上する上で有利である。
半導体素子の主端子間電圧を受けるツェナーダイオード
を組み込んで、その降伏電圧を中間設定値として負荷電
流を絞り込み、(b) 主端子間電圧を受ける抵抗分圧回路
とその分圧を受けるしきい値動作回路要素を組み込み、
前者の分圧比と後者のしきい値とにより中間設定値を設
定して、しきい値動作回路要素が動作したとき負荷電流
を絞り込み、あるいは(c) 主端子間電圧を受ける抵抗分
圧回路とその分圧を所定の基準電圧と比較するコンパレ
ータを組み込み、前者の分圧比と基準電圧値とにより中
間設定値を設定して、コンパレータの出力に応じ負荷電
流を絞り込む態様は、いずれも中間電圧保護回路の構成
を簡単化しその動作信頼性を高める上で有利である。ま
た、中間電圧保護回路により負荷電流を絞り込む手段と
して半導体素子に対する制御入力電圧を受ける抵抗分圧
回路を設けて、それによる制御入力電圧の分圧値を半導
体素子に与える態様は回路構成を簡単化する上でとくに
有利である。
回路とともに示し、同図(a) は本発明による過負荷保護
回路の一実施例の回路図、同図(b) はその保護特性例を
示す線図である。
いて主な関連回路とともに示す回路図である。
路について主な関連回路とともに示す回路図である。
護回路について主な関連回路とともに示す回路図であ
る。
示し、同図(a) は従来の過電圧保護回路の保護特性を示
す線図、同図(b) は従来の過電力保護回路の保護特性を
示す線図である。
Claims (7)
- 【請求項1】電源に直列接続された負荷に流す電流を制
御する電力用半導体素子を過負荷から保護するための回
路であって、半導体素子の主端子間に掛かる電圧が所定
の最大設定値に達したとき半導体素子の制御入力端子を
制御する最大電圧保護回路と、半導体素子の主端子間の
電圧が最大設定値より低く設定された中間設定値を越え
たとき半導体素子の制御入力端子に与える電圧を制御す
る中間電圧保護回路とを設け、中間電圧保護回路により
負荷電流を電流制限値まで絞るよう半導体素子の制御入
力端子に与える電圧を制御し、最大電圧保護回路により
負荷電流を遮断するよう半導体素子の制御入力端子を制
御するようにしたことを特徴とする電力用半導体素子の
過負荷保護回路。 - 【請求項2】請求項1に記載の回路において、複数の中
間設定値を設定して半導体素子の主端子間電圧が各中間
設定値を越えるつど中間電圧保護回路により負荷電流を
順次に低下する電流制限値に絞るようにしたことを特徴
とする電力用半導体素子の過負荷保護回路。 - 【請求項3】請求項1に記載の回路において、中間設定
値を電源電圧の値と同程度ないしそれよりも若干高めに
設定するようにしたことを特徴とする電力用半導体素子
の過負荷保護回路。 - 【請求項4】請求項1に記載の回路において、半導体素
子の主端子間電圧を受けるツェナーダイオードを中間電
圧保護回路に設けてそのツェナー降伏電圧を中間設定値
として負荷電流を絞り込む制御動作をさせるようにした
ことを特徴とする電力用半導体素子の過負荷保護回路。 - 【請求項5】請求項1に記載の回路において、中間電圧
保護回路内に半導体素子の主端子間電圧を受ける抵抗分
圧回路およびその分圧を受けるしきい値動作回路要素を
設けて、抵抗分圧回路の分圧比としきい値動作回路要素
のしきい値とにより中間設定値を設定し、しきい値動作
回路要素が動作したときに負荷電流を絞り込む制御動作
を行なわせるようにしたことを特徴とする電力用半導体
素子の過負荷保護回路。 - 【請求項6】請求項1に記載の回路において、中間電圧
保護回路内に半導体素子の主端子間電圧を受ける抵抗分
圧回路およびその分圧を所定の基準電圧値と比較するコ
ンパレータを設け、抵抗分圧回路の分圧比と基準電圧値
とにより中間設定値を設定し、コンパレータの出力に応
じて負荷電流を絞り込む動作をさせるようにしたことを
特徴とする電力用半導体素子の過負荷保護回路。 - 【請求項7】請求項1に記載の回路において、中間電圧
保護回路内に半導体素子に対する制御入力電圧を受ける
抵抗分圧回路を設け、半導体素子の主端子間電圧が中間
設定値を越えたときにその分圧を半導体素子の制御入力
端子に与えることにより負荷電流を絞り込むようにした
ことを特徴とする電力用半導体素子の過負荷保護回路。
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JP06090399A JP3139276B2 (ja) | 1994-04-28 | 1994-04-28 | 電力用半導体素子の過負荷保護回路 |
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JP06090399A JP3139276B2 (ja) | 1994-04-28 | 1994-04-28 | 電力用半導体素子の過負荷保護回路 |
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1994
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