JPH07297661A - 圧電共振子及び圧電共振子の共振周波数調整方法 - Google Patents
圧電共振子及び圧電共振子の共振周波数調整方法Info
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- JPH07297661A JPH07297661A JP6090264A JP9026494A JPH07297661A JP H07297661 A JPH07297661 A JP H07297661A JP 6090264 A JP6090264 A JP 6090264A JP 9026494 A JP9026494 A JP 9026494A JP H07297661 A JPH07297661 A JP H07297661A
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- H—ELECTRICITY
- H03—ELECTRONIC CIRCUITRY
- H03H—IMPEDANCE NETWORKS, e.g. RESONANT CIRCUITS; RESONATORS
- H03H3/00—Apparatus or processes specially adapted for the manufacture of impedance networks, resonating circuits, resonators
- H03H3/007—Apparatus or processes specially adapted for the manufacture of impedance networks, resonating circuits, resonators for the manufacture of electromechanical resonators or networks
- H03H3/02—Apparatus or processes specially adapted for the manufacture of impedance networks, resonating circuits, resonators for the manufacture of electromechanical resonators or networks for the manufacture of piezoelectric or electrostrictive resonators or networks
- H03H3/04—Apparatus or processes specially adapted for the manufacture of impedance networks, resonating circuits, resonators for the manufacture of electromechanical resonators or networks for the manufacture of piezoelectric or electrostrictive resonators or networks for obtaining desired frequency or temperature coefficient
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- H03—ELECTRONIC CIRCUITRY
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- H03H9/00—Networks comprising electromechanical or electro-acoustic devices; Electromechanical resonators
- H03H9/15—Constructional features of resonators consisting of piezoelectric or electrostrictive material
- H03H9/17—Constructional features of resonators consisting of piezoelectric or electrostrictive material having a single resonator
- H03H9/176—Constructional features of resonators consisting of piezoelectric or electrostrictive material having a single resonator consisting of ceramic material
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 平面形状が長方形の圧電板の長辺方向または
短辺方向に沿う伸縮振動を利用した圧電共振子におい
て、共振周波数を高めるように周波数調整可能なものを
提供する。 【構成】 平面形状が長方形の圧電板12の両主面に共
振電極13,14を形成し、短辺方向に沿う伸縮振動を
利用した圧電共振子11において、長辺方向に部分的に
切欠15,16を形成する。
短辺方向に沿う伸縮振動を利用した圧電共振子におい
て、共振周波数を高めるように周波数調整可能なものを
提供する。 【構成】 平面形状が長方形の圧電板12の両主面に共
振電極13,14を形成し、短辺方向に沿う伸縮振動を
利用した圧電共振子11において、長辺方向に部分的に
切欠15,16を形成する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、圧電共振子及びその共
振周波数の調整方法に関し、特に、共振周波数を高める
方向に共振周波数を調整し得る構造が備えられた圧電共
振子及び共振周波数の調整方法に関する。
振周波数の調整方法に関し、特に、共振周波数を高める
方向に共振周波数を調整し得る構造が備えられた圧電共
振子及び共振周波数の調整方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、圧電体を用いた種々の圧電共
振子が知られている。圧電共振子では、利用する共振周
波数にばらつきの少ないことが強く求められている。
振子が知られている。圧電共振子では、利用する共振周
波数にばらつきの少ないことが強く求められている。
【0003】しかしながら、使用する圧電体において
は、分極度や加工寸法上のばらつきがあり、そのため、
得られた圧電共振子の共振周波数がばらつきがちである
という問題があった。また、圧電セラミックスを用いた
圧電共振子では、焼成条件や材料定数についてもばらつ
きが生じざるを得ず、従って加工工程におけるばらつき
が非常に小さい場合であっても、得られた圧電共振子に
ある程度の共振周波数のばらつきが生じがちであるとい
う問題があった。
は、分極度や加工寸法上のばらつきがあり、そのため、
得られた圧電共振子の共振周波数がばらつきがちである
という問題があった。また、圧電セラミックスを用いた
圧電共振子では、焼成条件や材料定数についてもばらつ
きが生じざるを得ず、従って加工工程におけるばらつき
が非常に小さい場合であっても、得られた圧電共振子に
ある程度の共振周波数のばらつきが生じがちであるとい
う問題があった。
【0004】他方、市場においては、電子機器の高性能
化に伴って、使用する電子部品についてもその初期ばら
つき(公差)の低減がより強く求められてきている。例
えば、平面形状が長方形の圧電板の長辺方向または短辺
方向に沿った伸縮振動を利用した圧電共振子において
も、上記のような共振周波数の初期ばらつきの低減が強
く求められている。
化に伴って、使用する電子部品についてもその初期ばら
つき(公差)の低減がより強く求められてきている。例
えば、平面形状が長方形の圧電板の長辺方向または短辺
方向に沿った伸縮振動を利用した圧電共振子において
も、上記のような共振周波数の初期ばらつきの低減が強
く求められている。
【0005】平面形状が長方形の圧電板を用いた上記圧
電共振子では、共振周波数は、長辺及び短辺の長さ寸法
により決定される。そして、上記圧電共振子の共振周波
数のばらつきを低減するために、従来、圧電共振子の
主面全体にゴム等の質量付加部材を加える方法、あるい
は主面中央部を切削したりする方法などが提案されて
いる。
電共振子では、共振周波数は、長辺及び短辺の長さ寸法
により決定される。そして、上記圧電共振子の共振周波
数のばらつきを低減するために、従来、圧電共振子の
主面全体にゴム等の質量付加部材を加える方法、あるい
は主面中央部を切削したりする方法などが提案されて
いる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た質量を付加する方法や主面中央を切削したりする
方法は、いずれも圧電共振子の共振周波数を低下させる
ことにより共振周波数を調整するものである。従って、
目的とする共振周波数よりも低い側に共振周波数がばら
ついている場合には、対応できなかった。
た質量を付加する方法や主面中央を切削したりする
方法は、いずれも圧電共振子の共振周波数を低下させる
ことにより共振周波数を調整するものである。従って、
目的とする共振周波数よりも低い側に共振周波数がばら
ついている場合には、対応できなかった。
【0007】なお、上記圧電共振子において長辺方向ま
たは短辺方向の長さ寸法を小さくすることにより、共振
周波数を高めることは一応可能である。しかしながら、
圧電共振子の寸法を変更した場合には、同じ共振周波数
の圧電共振子でありながら、外形寸法が異なることにな
り、圧電共振子を収納するケースや、圧電共振子に接続
される他の部品の変更等の問題が生じ、現実的ではな
い。
たは短辺方向の長さ寸法を小さくすることにより、共振
周波数を高めることは一応可能である。しかしながら、
圧電共振子の寸法を変更した場合には、同じ共振周波数
の圧電共振子でありながら、外形寸法が異なることにな
り、圧電共振子を収納するケースや、圧電共振子に接続
される他の部品の変更等の問題が生じ、現実的ではな
い。
【0008】本発明の目的は、平面形状が長方形の圧電
板の長辺方向または短辺方向に沿う伸縮振動を利用した
圧電共振子において、共振周波数が所望の共振周波数よ
りも低い場合であっても、共振子の外寸を変更すること
なく、共振周波数を高めるように調整することを可能と
する構造を備えた圧電共振子及びそのような圧電共振子
の共振周波数の調整方法を提供することにある。
板の長辺方向または短辺方向に沿う伸縮振動を利用した
圧電共振子において、共振周波数が所望の共振周波数よ
りも低い場合であっても、共振子の外寸を変更すること
なく、共振周波数を高めるように調整することを可能と
する構造を備えた圧電共振子及びそのような圧電共振子
の共振周波数の調整方法を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の圧電共振子は、
平面形状が長方形の圧電板の長辺対向または短辺方向に
沿う伸縮振動を利用した圧電共振子であって、利用する
前記伸縮振動の方向に対して直交する辺に部分的に切欠
を設けたことを特徴とする。
平面形状が長方形の圧電板の長辺対向または短辺方向に
沿う伸縮振動を利用した圧電共振子であって、利用する
前記伸縮振動の方向に対して直交する辺に部分的に切欠
を設けたことを特徴とする。
【0010】好ましくは、上記切欠は、伸縮振動の方向
に対して直交する対向2辺に形成され、それによって、
一辺のみに形成された場合よりも、さらに共振周波数を
高めることが可能となる。
に対して直交する対向2辺に形成され、それによって、
一辺のみに形成された場合よりも、さらに共振周波数を
高めることが可能となる。
【0011】また、本発明の圧電共振子の共振周波数調
整方法は、平面形状が長方形の圧電板の長辺方向または
短辺方向に沿う伸縮振動を利用した圧電共振子の共振周
波数調整方法であって、利用する前記伸縮振動の方向に
対して直交する辺に部分的に切欠を形成することによ
り、共振周波数を高める方向に調整することを特徴とす
る。
整方法は、平面形状が長方形の圧電板の長辺方向または
短辺方向に沿う伸縮振動を利用した圧電共振子の共振周
波数調整方法であって、利用する前記伸縮振動の方向に
対して直交する辺に部分的に切欠を形成することによ
り、共振周波数を高める方向に調整することを特徴とす
る。
【0012】
【作用】本願発明者は、上記課題を達成すべく検討した
結果、平面形状が長方形の圧電板を用いた圧電共振子に
おいて、利用する伸縮振動の方向に対して直交する辺
に、上記のように切欠を形成すれば、共振周波数を高め
得ることを見い出し、本発明を成すに至った。すなわ
ち、本発明は、本願発明者により実験的に確かめられた
ものである。
結果、平面形状が長方形の圧電板を用いた圧電共振子に
おいて、利用する伸縮振動の方向に対して直交する辺
に、上記のように切欠を形成すれば、共振周波数を高め
得ることを見い出し、本発明を成すに至った。すなわ
ち、本発明は、本願発明者により実験的に確かめられた
ものである。
【0013】なお、正方形板の共振子については、辺に
切り込みを形成することにより、共振周波数を低め得る
ことが知られている(特公昭43−28211)。しか
しながら、この先行技術に記載の方法は、共振周波数を
低下させる方向に共振周波数を調整するものにすぎず、
本願発明とは全く異なるものであることを指摘してお
く。
切り込みを形成することにより、共振周波数を低め得る
ことが知られている(特公昭43−28211)。しか
しながら、この先行技術に記載の方法は、共振周波数を
低下させる方向に共振周波数を調整するものにすぎず、
本願発明とは全く異なるものであることを指摘してお
く。
【0014】
【実施例の説明】図1は、本発明の前提となる平面形状
が長方形の圧電共振子を示す斜視図である。圧電共振子
1は、平面形状が長方形の圧電板2の両主面に共振電極
3,4を全面に形成した構造を有する。圧電板2は、例
えば圧電セラミックスからなり、厚み方向に分極軸が揃
うように分極処理されている。
が長方形の圧電共振子を示す斜視図である。圧電共振子
1は、平面形状が長方形の圧電板2の両主面に共振電極
3,4を全面に形成した構造を有する。圧電板2は、例
えば圧電セラミックスからなり、厚み方向に分極軸が揃
うように分極処理されている。
【0015】共振電極3,4から交流電圧を印加するこ
とにより、圧電共振子1は種々の振動モードで振動す
る。この例では、短辺方向に平行な方向に伸縮振動する
振動が強く励起され、従ってその方向の振動モードを利
用した共振子が構成される。
とにより、圧電共振子1は種々の振動モードで振動す
る。この例では、短辺方向に平行な方向に伸縮振動する
振動が強く励起され、従ってその方向の振動モードを利
用した共振子が構成される。
【0016】本実施例の圧電共振子は、上述した平面形
状が長方形の圧電共振子1に対し、利用する振動モード
の振動方向と直交する辺に部分的に切欠を設けた構造を
有する。
状が長方形の圧電共振子1に対し、利用する振動モード
の振動方向と直交する辺に部分的に切欠を設けた構造を
有する。
【0017】図2(a)及び(b)は、本発明の一実施
例に係る圧電共振子を示す斜視図及び平面図である。圧
電共振子11は、平面形状が矩形の圧電板の長辺部分に
切欠15,16を形成してなる圧電板12を用いて構成
されている。圧電板12は、例えば圧電セラミックスな
どの圧電材料により構成されており、かつ厚み方向に分
極軸が揃うように分極処理されている。
例に係る圧電共振子を示す斜視図及び平面図である。圧
電共振子11は、平面形状が矩形の圧電板の長辺部分に
切欠15,16を形成してなる圧電板12を用いて構成
されている。圧電板12は、例えば圧電セラミックスな
どの圧電材料により構成されており、かつ厚み方向に分
極軸が揃うように分極処理されている。
【0018】共振電極13,14が、上記圧電板12の
両主面の全面に形成されている。共振電極13,14か
ら交流電圧を印加することにより、圧電共振子1と同様
に、短辺に平行な方向に伸縮する振動が強く励起され
る。
両主面の全面に形成されている。共振電極13,14か
ら交流電圧を印加することにより、圧電共振子1と同様
に、短辺に平行な方向に伸縮する振動が強く励起され
る。
【0019】本実施例では、上記短辺に沿う伸縮振動に
直交する辺、すなわち長辺に切欠15,16が形成され
ている。切欠15,16は、平面形状が半円を描くよう
な形状に形成されており、本実施例の圧電共振子11で
は、切欠15,16が形成されているため、図1に示し
た圧電共振子1に比べて共振周波数を高めることができ
る。これを、具体的な実験例に基づき説明する。
直交する辺、すなわち長辺に切欠15,16が形成され
ている。切欠15,16は、平面形状が半円を描くよう
な形状に形成されており、本実施例の圧電共振子11で
は、切欠15,16が形成されているため、図1に示し
た圧電共振子1に比べて共振周波数を高めることができ
る。これを、具体的な実験例に基づき説明する。
【0020】まず、比較のために、図1に示した圧電共
振子1を作製した。圧電板2としてチタン酸ジルコン酸
鉛よりなり、長辺の寸法a=2.84mm、短辺の寸法
b=2.03mm及び厚み0.35mmの圧電共振子1
を作製した。なお、共振電極3,4は、銀を付与するこ
とにより形成した。
振子1を作製した。圧電板2としてチタン酸ジルコン酸
鉛よりなり、長辺の寸法a=2.84mm、短辺の寸法
b=2.03mm及び厚み0.35mmの圧電共振子1
を作製した。なお、共振電極3,4は、銀を付与するこ
とにより形成した。
【0021】上記のようにして得た従来例の圧電共振子
1の共振周波数、共振抵抗、反共振周波数、共振周波数
と反共振周波数との差ΔFを測定した。結果を下記の表
1に示す。
1の共振周波数、共振抵抗、反共振周波数、共振周波数
と反共振周波数との差ΔFを測定した。結果を下記の表
1に示す。
【0022】次に、上述した従来例の圧電共振子の対向
し合っている2つの長辺において、図2に示す直径0.
2mmの半円形状となる平面形状を有する切欠15,1
6を形成し、実施例1の圧電共振子11を形成した。な
お、切欠の形成は、ダイヤモンド砥石を用いて切削する
ことにより行った。
し合っている2つの長辺において、図2に示す直径0.
2mmの半円形状となる平面形状を有する切欠15,1
6を形成し、実施例1の圧電共振子11を形成した。な
お、切欠の形成は、ダイヤモンド砥石を用いて切削する
ことにより行った。
【0023】さらに、上述した従来例の圧電共振子の一
方の長辺にダイヤモンド砥石を用いて同じく直径0.2
mmの半円となる切欠15を形成し、すなわち図3に示
した圧電共振子17(実施例2)を作製した。
方の長辺にダイヤモンド砥石を用いて同じく直径0.2
mmの半円となる切欠15を形成し、すなわち図3に示
した圧電共振子17(実施例2)を作製した。
【0024】上記のようにして得た実施例1及び実施例
2の圧電共振子についても、共振周波数、共振抵抗、反
共振周波数、共振周波数と反共振周波数との差ΔFを測
定した。結果を下記の表1に示す。
2の圧電共振子についても、共振周波数、共振抵抗、反
共振周波数、共振周波数と反共振周波数との差ΔFを測
定した。結果を下記の表1に示す。
【0025】
【表1】
【0026】表1から明らかなように、従来例の圧電共
振子に比べて、実施例1,2の圧電共振子では、共振周
波数を高め得ることがわかる。また、実施例1と実施例
2との比較から、対向2辺に切欠を形成することによ
り、1つの長辺に切欠を形成した場合よりも、共振周波
数をさらに高め得ることがわかる。また、共振周波数と
反共振周波数の差ΔF等の他の共振特性については、実
施例1及び実施例2の圧電共振子のいずれにおいても、
従来例の圧電共振子と大差ないことがわかる。なお、反
共振周波数は、共振周波数と共に上昇することになる。
従って、平面形状が長方形の圧電共振子において、利用
する振動の方向と直交する辺に切欠を形成することによ
り、共振周波数を高める方向に周波数を調整し得ること
がわかる。
振子に比べて、実施例1,2の圧電共振子では、共振周
波数を高め得ることがわかる。また、実施例1と実施例
2との比較から、対向2辺に切欠を形成することによ
り、1つの長辺に切欠を形成した場合よりも、共振周波
数をさらに高め得ることがわかる。また、共振周波数と
反共振周波数の差ΔF等の他の共振特性については、実
施例1及び実施例2の圧電共振子のいずれにおいても、
従来例の圧電共振子と大差ないことがわかる。なお、反
共振周波数は、共振周波数と共に上昇することになる。
従って、平面形状が長方形の圧電共振子において、利用
する振動の方向と直交する辺に切欠を形成することによ
り、共振周波数を高める方向に周波数を調整し得ること
がわかる。
【0027】上記のように、幅方向すなわち短辺方向に
沿う振動の共振周波数を高め得るように調整することが
できるのは、上記共振周波数が短辺の長さ寸法により決
定されるものであるが、切欠を設けることにより、圧電
共振子の短辺方向の等価的な寸法が見かけ上小さくされ
ることによると考えられる。
沿う振動の共振周波数を高め得るように調整することが
できるのは、上記共振周波数が短辺の長さ寸法により決
定されるものであるが、切欠を設けることにより、圧電
共振子の短辺方向の等価的な寸法が見かけ上小さくされ
ることによると考えられる。
【0028】なお、上記実施例では、切欠15,16
は、ダイヤモンド砥石により圧電板を切削することによ
り形成されていたが、他にレーザにより圧電板を部分的
に焼ききる方法や、ブロック状の圧電体にダイサー等に
より切欠を形成した後スライスする方法など、任意の方
法で切欠を形成することができる。
は、ダイヤモンド砥石により圧電板を切削することによ
り形成されていたが、他にレーザにより圧電板を部分的
に焼ききる方法や、ブロック状の圧電体にダイサー等に
より切欠を形成した後スライスする方法など、任意の方
法で切欠を形成することができる。
【0029】また、上記実施例では、平面形状が半円型
の切欠15,16を示したが、図4(a)及び(b)に
それぞれ示すように、平面形状がV字状あるいは矩形の
切欠25,26,35,36を形成してもよい。
の切欠15,16を示したが、図4(a)及び(b)に
それぞれ示すように、平面形状がV字状あるいは矩形の
切欠25,26,35,36を形成してもよい。
【0030】さらに、上記実施例では、利用する振動が
平面形状が長方形の圧電板の短辺方向に沿う伸縮振動で
あったが、長辺方向に沿う伸縮振動を利用した圧電共振
子にも本発明を適用することができ、同様に共振周波数
を高めることができる。
平面形状が長方形の圧電板の短辺方向に沿う伸縮振動で
あったが、長辺方向に沿う伸縮振動を利用した圧電共振
子にも本発明を適用することができ、同様に共振周波数
を高めることができる。
【0031】また、本発明の圧電共振子には、公知の動
吸振現象を利用した動吸振部を連結し、それによって、
動吸振部までの部分に振動エネルギーを閉じ込めること
もできる。
吸振現象を利用した動吸振部を連結し、それによって、
動吸振部までの部分に振動エネルギーを閉じ込めること
もできる。
【0032】
【発明の効果】以上のように、本発明の圧電共振子及び
共振周波数調整方法によれば、利用する伸縮振動の方向
に対して直交する辺に、部分的に切欠が形成されている
ため、平面形状が長方形の圧電板の長辺方向または短辺
方向に沿う伸縮振動を利用した圧電共振子の共振周波数
を高めるように調整することができる。よって、本発明
を利用することにより、目的とする共振周波数の圧電共
振子を確実に提供することができ、圧電共振子の共振周
波数のばらつきを低減することが可能となる。
共振周波数調整方法によれば、利用する伸縮振動の方向
に対して直交する辺に、部分的に切欠が形成されている
ため、平面形状が長方形の圧電板の長辺方向または短辺
方向に沿う伸縮振動を利用した圧電共振子の共振周波数
を高めるように調整することができる。よって、本発明
を利用することにより、目的とする共振周波数の圧電共
振子を確実に提供することができ、圧電共振子の共振周
波数のばらつきを低減することが可能となる。
【図1】本発明を成す前提となった従来の圧電共振子を
示す斜視図。
示す斜視図。
【図2】(a)及び(b)は、本発明の一実施例に係る
圧電共振子の斜視図及び平面図。
圧電共振子の斜視図及び平面図。
【図3】実施例2の圧電共振子を示す平面図。
【図4】(a)及び(b)は、切欠の形状の変形例を説
明するための圧電共振子の各平面図。
明するための圧電共振子の各平面図。
11…圧電共振子 12…圧電板 13,14…共振電極 15,16…切欠 17…圧電共振子 25,26,35,36…切欠
Claims (2)
- 【請求項1】 平面形状が長方形の圧電板の長辺方向ま
たは短辺方向に沿う伸縮振動を利用した圧電共振子であ
って、 利用する前記伸縮振動の方向に対して直交する辺に部分
的に切欠を設けたことを特徴とする、圧電共振子。 - 【請求項2】 平面形状が長方形の圧電板の長辺方向ま
たは短辺方向に沿う伸縮振動を利用した圧電共振子の共
振周波数調整方法であって、 利用する前記伸縮振動の方向に対して直交する辺に部分
的に切欠を形成することにより、共振周波数を高める方
向に調整することを特徴とする、共振周波数の調整方
法。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6090264A JPH07297661A (ja) | 1994-04-27 | 1994-04-27 | 圧電共振子及び圧電共振子の共振周波数調整方法 |
US08/777,571 US5736911A (en) | 1994-04-27 | 1996-12-31 | Piezoelectric resonator with a resonance frequency adjusting notch |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6090264A JPH07297661A (ja) | 1994-04-27 | 1994-04-27 | 圧電共振子及び圧電共振子の共振周波数調整方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07297661A true JPH07297661A (ja) | 1995-11-10 |
Family
ID=13993652
Family Applications (1)
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JP6090264A Pending JPH07297661A (ja) | 1994-04-27 | 1994-04-27 | 圧電共振子及び圧電共振子の共振周波数調整方法 |
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1994
- 1994-04-27 JP JP6090264A patent/JPH07297661A/ja active Pending
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1996
- 1996-12-31 US US08/777,571 patent/US5736911A/en not_active Expired - Fee Related
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