JPH0729650B2 - 延伸合成樹脂製ボトル - Google Patents
延伸合成樹脂製ボトルInfo
- Publication number
- JPH0729650B2 JPH0729650B2 JP748587A JP748587A JPH0729650B2 JP H0729650 B2 JPH0729650 B2 JP H0729650B2 JP 748587 A JP748587 A JP 748587A JP 748587 A JP748587 A JP 748587A JP H0729650 B2 JPH0729650 B2 JP H0729650B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- bottle
- synthetic resin
- horizontal
- wall
- wall portion
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Containers Having Bodies Formed In One Piece (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は耐熱性に優れた底部形状を有する延伸合成樹脂
製ボトルに関する。
製ボトルに関する。
(従来技術) 近年、延伸合成樹脂製ボルトが広く使用されるようにな
り、高温充墳、加熱殺菌用として耐熱性が要求されつつ
ある。このため、口栓部、胴部の耐熱性向上を図るとと
もに比較的重量のかかる底部の耐熱性を向上するため
に、底部中央をボトル内方に凹入させるとともにその凹
入内壁に放射状の凹凸を設けたり、あるいは第3図に底
部の断面図を示すようにボトル1の底部4に凹入部6を
設け、その内壁を階段状に形成する等の補強構造が提案
されている。
り、高温充墳、加熱殺菌用として耐熱性が要求されつつ
ある。このため、口栓部、胴部の耐熱性向上を図るとと
もに比較的重量のかかる底部の耐熱性を向上するため
に、底部中央をボトル内方に凹入させるとともにその凹
入内壁に放射状の凹凸を設けたり、あるいは第3図に底
部の断面図を示すようにボトル1の底部4に凹入部6を
設け、その内壁を階段状に形成する等の補強構造が提案
されている。
(発明が解決しようとする問題点) ここで、上記放射状の凹凸を設けることは周方向に形状
の変化が生ずるために、外観形状にむらが生じ、また単
なる階段状に形成するだけでは耐熱性が不充分であると
いう問題があった。
の変化が生ずるために、外観形状にむらが生じ、また単
なる階段状に形成するだけでは耐熱性が不充分であると
いう問題があった。
(問題点を解決するための手段) 本発明は、上記問題点を底部凹入部の形状を改良するこ
とにより解決せんとしたものであり、以下添付図面によ
り説明する。
とにより解決せんとしたものであり、以下添付図面によ
り説明する。
第1図は本発明の延伸合成樹脂製ボトルの一例を示す部
分断面正面図、第2図は第1図の底面図、第3図は従来
の延伸合成樹脂製ボトルの一例を示す底部断面正面図で
ある。
分断面正面図、第2図は第1図の底面図、第3図は従来
の延伸合成樹脂製ボトルの一例を示す底部断面正面図で
ある。
本発明は第1〜2図に示すように底部中央部にボトル内
方への凹入部6を形成し、底部周縁を接地面5とした延
伸合成樹脂製ボトルにおいて、前記凹入部6を、接地面
5から水平に対し60〜75度の角度で上方に立ち上る壁部
63とその壁部63上端からボトル中心方向へ伸びる幅の狭
い水平壁部64と、その水平壁部64内端から水平に対し80
〜90度の角度でほぼ垂直に立上る垂直壁部62と、その垂
直壁部62につづいてボトル外方に突出した大径のドーム
状中央膨出部61とから構成したことを特徴とする延伸合
成樹脂製ボトルである。
方への凹入部6を形成し、底部周縁を接地面5とした延
伸合成樹脂製ボトルにおいて、前記凹入部6を、接地面
5から水平に対し60〜75度の角度で上方に立ち上る壁部
63とその壁部63上端からボトル中心方向へ伸びる幅の狭
い水平壁部64と、その水平壁部64内端から水平に対し80
〜90度の角度でほぼ垂直に立上る垂直壁部62と、その垂
直壁部62につづいてボトル外方に突出した大径のドーム
状中央膨出部61とから構成したことを特徴とする延伸合
成樹脂製ボトルである。
本発明において延伸合成樹脂製ボトル1はポリエチレン
テレフタレート、ポリプロピレン等の合成樹脂からなる
筒状のプリフォームを延伸ブロー成形して得ることがで
きる。特に好適な材料は、ポリエチレンテレフタレー
ト、エチレンテレフタレートを主成分とするコポリエス
テル及びそれらのブレンド物等である。そして一般的に
は、キャップや栓により密閉し得る口栓部2とその下方
のほぼ円筒状の胴部3及び底部4とを有する。
テレフタレート、ポリプロピレン等の合成樹脂からなる
筒状のプリフォームを延伸ブロー成形して得ることがで
きる。特に好適な材料は、ポリエチレンテレフタレー
ト、エチレンテレフタレートを主成分とするコポリエス
テル及びそれらのブレンド物等である。そして一般的に
は、キャップや栓により密閉し得る口栓部2とその下方
のほぼ円筒状の胴部3及び底部4とを有する。
本発明の特徴である底部4は、基本的には外周の接地面
5と中央の凹入部6とを有し、この基本形状により内圧
等に対する強度を保っている。
5と中央の凹入部6とを有し、この基本形状により内圧
等に対する強度を保っている。
そして、接地面5から立ち上る壁部63は極めて薄く引き
伸ばされ易い接地面の肉厚を適度に調節するために傾斜
させるのが好ましい。この壁部63の角度は水平に対し60
〜75度程度にしておくと接地面付近の壁部が充分な延伸
を受け、かつ薄くなり過ぎることがないので好ましい。
伸ばされ易い接地面の肉厚を適度に調節するために傾斜
させるのが好ましい。この壁部63の角度は水平に対し60
〜75度程度にしておくと接地面付近の壁部が充分な延伸
を受け、かつ薄くなり過ぎることがないので好ましい。
幅の狭い水平壁部64は、成形時に膨脹しつつある底壁部
に対し、全周にわたり抵抗となるので、それ以降の部
分、すなわち前記壁部63の延伸が全周に均一に行なわれ
やすいという効果を生ずる。
に対し、全周にわたり抵抗となるので、それ以降の部
分、すなわち前記壁部63の延伸が全周に均一に行なわれ
やすいという効果を生ずる。
水平壁部64の幅は2〜6mmとすると、上記効果が顕著
で、かつ強度低下が少ないので好ましい。
で、かつ強度低下が少ないので好ましい。
垂直壁部62は、ほぼ垂直に立ち上るので、比較的延伸し
にくい凹入部上方の壁部を、中央膨出部61の周端から急
激に延伸することにより充分引き伸ばして耐熱性を向上
することができる。この垂直壁部62の角度は水平に対し
80〜90度程度とすると、上記延伸効果が特に優れるので
好ましい。
にくい凹入部上方の壁部を、中央膨出部61の周端から急
激に延伸することにより充分引き伸ばして耐熱性を向上
することができる。この垂直壁部62の角度は水平に対し
80〜90度程度とすると、上記延伸効果が特に優れるので
好ましい。
中央膨出部61は、ボトル外方へ突出した大径のドーム状
であるので、最も延伸を受けにくい底部中心部が理想的
な耐圧構造に形成できるので加熱による変形の度合も小
さいのである。また、この中央膨出部61の直径として
は、ボトル1の最大直径の30%以上とするのが接地面の
内径を大きくとれてボトルの安定性が向上し、50%以下
とするのが成形性に悪影響が少ないので好ましい。
であるので、最も延伸を受けにくい底部中心部が理想的
な耐圧構造に形成できるので加熱による変形の度合も小
さいのである。また、この中央膨出部61の直径として
は、ボトル1の最大直径の30%以上とするのが接地面の
内径を大きくとれてボトルの安定性が向上し、50%以下
とするのが成形性に悪影響が少ないので好ましい。
なお、前記水平壁部64の位置は、垂直壁部の上端高さの
略半分とするのが延伸を均一にする効果が大きく好まし
い。
略半分とするのが延伸を均一にする効果が大きく好まし
い。
また、垂直壁部62と中央膨出部61の間に、水平短壁65を
配すると、成形時に膨張しつつある底壁部に対し全周に
わたり大きな抵抗となるのでその後の垂直壁部62の延伸
が均一に行なわれやすいという効果があり、好ましい。
配すると、成形時に膨張しつつある底壁部に対し全周に
わたり大きな抵抗となるのでその後の垂直壁部62の延伸
が均一に行なわれやすいという効果があり、好ましい。
もちろん、延伸合成樹脂製ボトル全体の耐熱性を向上す
るために、ブロー延伸成形後に熱処理してもよい。
るために、ブロー延伸成形後に熱処理してもよい。
(発明の効果) 以上説明した如く、本発明の延伸合成樹脂製ボトルは、
底部の凹入部6を、接地面5から水平に対し60〜75度の
角度で上方に立ち上る壁部63とその壁部63上端からボト
ル中心方向へ伸びる幅の狭い水平壁部64と、その水平壁
部64内端から水平に対し80〜90度の角度でほぼ垂直に立
上る垂直壁部62と、その垂直壁部62につづいてボトル外
方に突出した大径のドーム状中央膨出部61とから構成し
たので、比較的延伸を受けにくい中央膨出部は理想的な
ドーム状の耐圧形状を有し、その周囲の垂直壁部は水平
に対し80〜90度の角度であるので大きく延伸されるとと
もに、幅の狭い水平壁により強度低下を伴わずに延伸を
均一にしながら接地面から上方に立ち上る壁部を水平に
対し60〜75度傾斜させることにより接地面は適度に延伸
され、凹入部全体が高温充墳、加熱殺菌によっても変形
しにくく、しかも大径のドーム状中央膨出部により接地
面内径が大きくとれて安定性に優れるという利点を有す
る。
底部の凹入部6を、接地面5から水平に対し60〜75度の
角度で上方に立ち上る壁部63とその壁部63上端からボト
ル中心方向へ伸びる幅の狭い水平壁部64と、その水平壁
部64内端から水平に対し80〜90度の角度でほぼ垂直に立
上る垂直壁部62と、その垂直壁部62につづいてボトル外
方に突出した大径のドーム状中央膨出部61とから構成し
たので、比較的延伸を受けにくい中央膨出部は理想的な
ドーム状の耐圧形状を有し、その周囲の垂直壁部は水平
に対し80〜90度の角度であるので大きく延伸されるとと
もに、幅の狭い水平壁により強度低下を伴わずに延伸を
均一にしながら接地面から上方に立ち上る壁部を水平に
対し60〜75度傾斜させることにより接地面は適度に延伸
され、凹入部全体が高温充墳、加熱殺菌によっても変形
しにくく、しかも大径のドーム状中央膨出部により接地
面内径が大きくとれて安定性に優れるという利点を有す
る。
第1図は本発明の延伸合成樹脂製ボトルの一例を示す部
分断面正面図、第2図は第1図の底面図、第3図は従来
の延伸合成樹脂製ボトルの一例を示す底部断面正面図で
ある。 1……延伸合成樹脂製ボトル、4……底部 5……接地面、6……凹入部 61……中央膨出部、62……垂直壁部 63……壁部、64……水平壁部
分断面正面図、第2図は第1図の底面図、第3図は従来
の延伸合成樹脂製ボトルの一例を示す底部断面正面図で
ある。 1……延伸合成樹脂製ボトル、4……底部 5……接地面、6……凹入部 61……中央膨出部、62……垂直壁部 63……壁部、64……水平壁部
Claims (1)
- 【請求項1】底部中央部にボトル内方への凹入部(6)
を形成し、底部周縁を接地面(5)とした延伸合成樹脂
製ボトルにおいて、前記凹入部(6)を、接地面(5)
から水平に対し60〜75度の角度で上方に立ち上る壁部
(63)と、その壁部(63)上端からボトル中心方向へ伸
びる幅の狭い水平壁部(64)と、その水平壁部(64)内
端から水平に対し80〜90度の角度で立ち上る垂直壁部
(62)と、その垂直壁部(62)につづいてボトル外方に
突出した大径のドーム状中央膨出部(61)とから構成し
たことを特徴とする延伸合成樹脂製ボトル。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP748587A JPH0729650B2 (ja) | 1987-01-16 | 1987-01-16 | 延伸合成樹脂製ボトル |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP748587A JPH0729650B2 (ja) | 1987-01-16 | 1987-01-16 | 延伸合成樹脂製ボトル |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS63178932A JPS63178932A (ja) | 1988-07-23 |
JPH0729650B2 true JPH0729650B2 (ja) | 1995-04-05 |
Family
ID=11667067
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP748587A Expired - Lifetime JPH0729650B2 (ja) | 1987-01-16 | 1987-01-16 | 延伸合成樹脂製ボトル |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0729650B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0747293Y2 (ja) * | 1990-01-19 | 1995-11-01 | 株式会社吉野工業所 | 樹脂製容器の底部構造 |
JPH0397012U (ja) * | 1990-01-19 | 1991-10-04 | ||
JPH0747294Y2 (ja) * | 1990-01-23 | 1995-11-01 | 株式会社吉野工業所 | 合成樹脂容器の底部構造 |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
FR2382373A1 (fr) * | 1977-03-02 | 1978-09-29 | Solvay | Corps creux en matiere thermoplastique |
JPS5867719U (ja) * | 1981-11-02 | 1983-05-09 | 株式会社吉野工業所 | 合成樹脂製2軸延伸壜体の底部 |
-
1987
- 1987-01-16 JP JP748587A patent/JPH0729650B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS63178932A (ja) | 1988-07-23 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US4749092A (en) | Saturated polyester resin bottle | |
US4863046A (en) | Hot fill container | |
US4552275A (en) | Pressurized fluid package | |
JPH0333613Y2 (ja) | ||
JP5127243B2 (ja) | ブロー成形ボトル用プリフォーム | |
US4927680A (en) | Preform and method of forming container therefrom | |
US20030221987A1 (en) | Container with stackable base | |
JP2011251772A (ja) | 熱可塑性樹脂でつくられた容器 | |
US20150352773A1 (en) | Mold for blow molding a hot-fill container with increased stretch ratios | |
US20200299904A1 (en) | Pulp molding negative angle container and its processing method | |
JP4315700B2 (ja) | ポリエチレンテレフタレート樹脂製耐熱ボトル | |
WO2007000896A1 (ja) | ポリエステル樹脂製容器及びその成形方法 | |
JPH0698979B2 (ja) | 延伸合成樹脂製ボトル | |
JPH0729650B2 (ja) | 延伸合成樹脂製ボトル | |
JPH09240651A (ja) | 耐熱耐圧性プラスチック容器 | |
JP2571372Y2 (ja) | 合成樹脂製壜体 | |
JPS6229377Y2 (ja) | ||
JP4315765B2 (ja) | ポリエチレンテレフタレート樹脂製耐熱ボトル | |
JP2013079096A (ja) | 合成樹脂製容器 | |
CN106794599A (zh) | 厚度围绕主轴线可变化的预型件 | |
US3473684A (en) | Sealed package and method of producing same | |
JP2007008506A (ja) | 合成樹脂製壜体 | |
JPH0751460Y2 (ja) | 角形プラスチックボトル | |
JPH085117B2 (ja) | 耐圧性薄肉合成樹脂容器及びその成形方法 | |
JPS6142806Y2 (ja) |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
EXPY | Cancellation because of completion of term |