JPH07296166A - 混雑度検出装置 - Google Patents

混雑度検出装置

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Publication number
JPH07296166A
JPH07296166A JP6084646A JP8464694A JPH07296166A JP H07296166 A JPH07296166 A JP H07296166A JP 6084646 A JP6084646 A JP 6084646A JP 8464694 A JP8464694 A JP 8464694A JP H07296166 A JPH07296166 A JP H07296166A
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JP
Japan
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feature amount
area
image
congestion degree
region
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP6084646A
Other languages
English (en)
Inventor
Kenichi Hagio
健一 萩尾
Yaarinton Dagurasu
ダグラス・ヤーリントン
Satoshi Furukawa
聡 古川
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Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Electric Works Ltd
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Publication date
Application filed by Matsushita Electric Works Ltd filed Critical Matsushita Electric Works Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 検出精度の良いものとする。 【構成】 監視画像と背景画像とのレベルの差分値を対
応する画素毎に算出すると共に画素毎に差分値の大小に
基づき二値化を行い検出対象物の存在領域を認識して混
雑度を検出する混雑度検出装置において、存在領域をそ
れぞれ区別するためのラベリング手段25と、存在領域毎
に特徴量を抽出する特徴量抽出手段2aと、特徴量抽出手
段が前回の監視画像に対して抽出した特徴量を存在領域
毎に格納する一方の特徴量テーブル27a と、特徴量抽出
手段が今回の監視画像に対して抽出した特徴量を存在領
域毎に格納する他方の特徴量テーブル27b と、一方の特
徴量テーブルに格納された存在領域毎の特徴量と他方の
特徴量テーブルに格納された存在領域毎の特徴量とから
存在領域を追跡する領域追跡手段2bと、追跡が所定回数
連続して行い得ると検出対象物であるとする判定手段2c
とを設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、撮像して得た映像にデ
ジタル処理を施すことによって混雑度を検出する混雑度
検出装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、検出対象物の存在しない検知
領域を予め撮像して記憶した背景画像と、前記検知領域
を所定時間間隔で順次撮像して得る監視画像とを比較し
て、該それぞれの対応する画素毎の差分値に基づいて混
雑度を検出する混雑度検出装置が提案されている。上述
の混雑度検出装置にあっては、検出対象物の存在する監
視画像と検出対象物の存在しない背景画像との差分をと
り、該差分結果を所定閾値で二値化処理することで、検
出対象物の存在する監視画像の中の背景画像の領域のみ
が取り除かれると、検出対象物の領域だけが抽出できる
性質を利用している。
【0003】次に、上述の二値化処理の様子を図8を用
いて説明する。図8は二値化処理の様子を示す説明図で
あり、図8(a)は背景画像のイメージを示し、図8
(b)は監視画像のイメージを示し、図8(c)は差分
画像のイメージを示し、図8(d)は検出対象物の映っ
ている領域のみを抽出した抽出画像のイメージを示して
いる。
【0004】さて、実際の混雑度検出装置においては非
常に多くの画素を取り扱うのであるが、図8に示す背景
画像Bや監視画像Wや差分画像Sや抽出画像Rにあって
は、それぞれの1枚の画像を8行13列のマトリクス状
の画素に分割して取り扱っている。すなわち、背景画像
Bは画素B(1,1) ,…B(8,13)の104個の画素Bi, j
に分割して取り扱い、監視画像Wは画素W(1,1) ,…W
(8,13)の104個の画素Wi,j に分割して取り扱ってい
る。また、差分画像Sや抽出画像Rにあっても、104
個の画素Si,j や104個の画素ri,j から構成されて
いるものとして扱っている。
【0005】つまり、図8(a)の背景画像Bにあって
は、画素B(1,1) の明暗レベルb(1 ,1) は「1」、画素
(5,1) の明暗レベルb(5,1) は「3」、画素B(7,1)
の明暗レベルb(7,1) は「2」、……と成っている。ま
た、図8(b)の監視画像Wにあっては、画素W(1,1)
の明暗レベルw(1,1) は「1」、画素W(3,4) の明暗レ
ベルw(3,4) は「6」、画素W(4,3) の明暗レベルw
(4,3) は「7」、……と成っている。なお、明暗レベル
は「0」〜「9」までの10段階に量子化されるものと
仮定している。
【0006】そこで、背景画像Bと監視画像Wとで、そ
れぞれの対応する画素の差分値si, j =|wi,j −b
i,j |を算出して並べると、それぞれの画素Si,j の差
分値s i,j の配置は図8(c)に示すようなイメージと
なる。すなわち、差分画像Sの画素S(1,1) の差分値s
(1,1) は「0」、差分値s(3,4) は「5」、差分値s(4
,3) は「6」、……と成る。差分画像Sにおいて、差分
値si,j が「0」または「0」に近い画素Si,j の部分
にあっては検出対象物は不存在である確率が高く、差分
値si,j が「9」に近い画素Si,j の部分にあっては検
出対象物は存在する確率が高い。
【0007】ここで、二値化処理するための閾値Tを例
えば「2」と仮定するならば、差分値si,j が「2」以
上(si,j ≧T)である画素Si,j のみを抽出して画素
i, j と成した、図8(d)に示すような抽出画像Rを
得る。抽出画像Rが得られると、抽出された画素ri,j
の総数Nを知ることができ、混雑度を認識することがで
きる。すなわち、例えば、検出対象物がエレベータを待
つ待ち人であったとすると、待ち人一人当たりの画素数
が定まると、エレベータを待つ待ち人の概数を簡単に算
出することができるのである。なお、抽出画像Rから、
エレベータを待つ待ち人の数を求める他の方法として
は、抽出された画素ri,j のそれぞれの存在領域毎の大
きさや独特な形状に基づいて人数を割り出す、テンプレ
ートマッチングなどの方法も用いられている。
【0008】ところで、上述のようにして抽出した抽出
画像Rにあっては、例えば、エレベータを待つ待ち人の
みならず、エレベータホールを通り過ぎる人間をも検出
する可能性がある。そこで、エレベータを待っている
(静止している)待ち人のみを検出する混雑度検出装置
なども提案されている。このような、エレベータを待つ
待ち人のみを検出する混雑度検出装置にあっては、所定
時間をおいて撮像した第1監視画像と第2監視画像とを
利用して、第1監視画像と背景画像とから第1抽出画像
を得ると共に第2監視画像と背景画像とから第2抽出画
像を得た上で、第1抽出画像と第2抽出画像との論理積
をとった論理積画像の総画素数に基づいて、通り過ぎる
人間のように動きのある検出対象物を取り除き、混雑度
を認識するようにしている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
ような、背景画像と監視画像との差分として得た差分画
像を二値化処理して求めた抽出画像を単に用いる混雑度
検出装置にあっては、エレベータホールで待っている待
ち人のみの混雑度を認識したいような場合、エレベータ
ホールを通り過ぎる人間をも検出してしまい不都合であ
る。
【0010】また、所定時間をおいて撮像した第1監視
画像と第2監視画像とを利用して、第1監視画像と背景
画像とから第1抽出画像を得ると共に第2監視画像と背
景画像とから第2抽出画像を得た上で、第1抽出画像と
第2抽出画像との論理積をとって、該論理積画像の総画
素数に基づいて、エレベータホールで待っている(静止
している)待ち人のみの混雑度を認識するような混雑度
検出装置にあっては、エレベータを待つ待ち人が動いて
しまうと、動いた分だけ論理積画像の総画素数が減少
し、混雑度を誤認してしまう。
【0011】更に、抽出画像の抽出した総画像数を一人
当たりの画素数で除算することでエレベータホールで待
っている待ち人の混雑度を検出するような場合、待ち人
一人当たりの画素数を幾つに設定するかによって混雑度
が大きく変化すると共に、撮像カメラの設置位置によっ
て待ち人一人当たりの画素数を現場毎に変化させねばな
らず、予め画一的に設定しておくことができないので混
雑度の検出精度が悪い。
【0012】また更に、テンプレートマッチング方法を
用いるものにあっては、抽出画像として抽出されたそれ
ぞれの画素を、隣り合っている画素同志は1つの領域の
存在領域として取り扱う必要があると共に、撮像カメラ
で例えばエレベータホールで待っている待ち人を撮像す
るにしても、前を向いている人や横を向いている人など
様々で、同じ待ち人でも見え方が角度により変わり、画
像マッチング処理が難しい割には検出精度が悪いと言う
問題点があった。
【0013】本発明は、上記の問題点を解決するために
成されたもので、その目的とするところは、検出精度の
良い混雑度検出装置を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明は上記の問題点を
解決するため、請求項1記載の発明にあっては、所定時
間間隔で検知領域を撮像した監視画像と前記検知領域に
検出対象物の存在しない状態の背景画像とのレベルの差
分値を対応する画素毎に算出すると共に、前記画素毎に
前記差分値の大小に基づき二値化処理を行って検出対象
物の存在領域を認識することにより検出対象物の混雑度
を検出する混雑度検出装置において、前記存在領域をそ
れぞれ区別するためのラベリング手段と、前記存在領域
毎に特徴量を抽出する特徴量抽出手段と、前記特徴量抽
出手段が前回の監視画像に対して抽出した特徴量を存在
領域毎に格納する一方の特徴量テーブルと、前記特徴量
抽出手段が今回の監視画像に対して抽出した特徴量を存
在領域毎に格納する他方の特徴量テーブルと、前記一方
の特徴量テーブルに格納された存在領域毎の特徴量と前
記他方の特徴量テーブルに格納された存在領域毎の特徴
量とから存在領域を追跡する領域追跡手段と、追跡が所
定回数連続して行い得ると検出対象物であると判定する
判定手段とを設けたことを特徴とする。
【0015】請求項2記載の発明にあっては、前記存在
領域毎の特徴量として、存在領域の大きさと存在領域の
位置とを少なくとも含んだことを特徴とする。
【0016】請求項3記載の発明にあっては、所定時間
間隔で検知領域を撮像した監視画像と前記検知領域に検
出対象物の存在しない状態の背景画像とのレベルの差分
値を対応する画素毎に算出すると共に、前記画素毎に前
記差分値の大小に基づき二値化処理を行って検出対象物
の存在領域を認識することにより検出対象物の混雑度を
検出する混雑度検出装置において、前記存在領域をそれ
ぞれ区別するためのラベリング手段と、前記ラベリング
手段の結果に基づいて前記監視画像の中の所望する前記
存在領域に対応する領域についてのみ画素毎のレベルを
抽出可能にする監視画像マスク手段と、前記マスク手段
を介して抽出した前記監視画像の所望する前記存在領域
毎に対応した領域内の各画素のレベルから特徴量を抽出
する特徴量抽出手段と、前記特徴量抽出手段が前回の監
視画像に対して抽出した特徴量を存在領域毎に格納する
一方の特徴量テーブルと、前記特徴量抽出手段が今回の
監視画像に対して抽出した特徴量を存在領域毎に格納す
る他方の特徴量テーブルと、前記一方の特徴量テーブル
に格納された存在領域毎の特徴量と前記他方の特徴量テ
ーブルに格納された存在領域毎の特徴量とから存在領域
を追跡する領域追跡手段と、追跡が所定回数連続して行
い得ると検出対象物であると判定する判定手段とを設け
たことを特徴とする。
【0017】請求項4記載の発明にあっては、前記存在
領域毎の特徴量として、レベルの分散を少なくとも含ん
だことを特徴とする。
【0018】
【作用】以上のように構成したことにより、請求項1記
載の発明にあっては、検知領域を撮像した監視画像と予
め記憶している背景画像との差分画像を所定の閾値レベ
ルで二値化処理して検出対象物の存在領域を得ると、ラ
ベリング手段は、前記存在領域が複数に分離していれ
ば、それぞれを区分するために存在領域毎にそれぞれ異
なるラベルを付ける。特徴量抽出手段は、今回の監視画
像における存在領域毎の特徴量を抽出し、該特徴量を前
記存在領域毎に一方の特徴量テーブルに格納すると共
に、前回の監視画像に対しても前回の存在領域毎の特徴
量を抽出して既に他方の特徴量テーブルに格納してあ
る。
【0019】そこで、領域追跡手段は、前記他方の特徴
量テーブルに格納された存在領域毎の特徴量と前記一方
の特徴量テーブルに格納された存在領域毎の特徴量とか
ら、今回の監視画像に係る存在領域は前回の監視画像に
係る存在領域を生じせしめた検出対象物と同じ検出対象
物から生じたものであると見なすことができるか否かを
判断し、今回の監視画像に係る存在領域が前回の監視画
像に係る存在領域を生じせしめた検出対象物と同一の検
出対象物により生じたものであると判断されるならば、
今回の監視画像に係る存在領域毎に対応付けられている
対応回数として、前回の監視画像に係る存在領域毎に対
応付けられている対応回数をインクリメントした回数を
対応付ける、また、今回の監視画像に係る存在領域が前
回の監視画像に係る存在領域を生じせしめた検出対象物
と同一の検出対象物により生じたものではないと判断さ
れるならば、対応回数として「0」を対応付ける。判定
手段は、対応回数が所定回数以上である存在領域を検出
対象物の実在する確定存在領域であると判定する。
【0020】請求項2記載の発明にあっては、特徴量と
して存在領域の大きさと位置とを用いるようにしたの
で、特徴量の抽出が簡単で、領域追跡処理を迅速且つ高
確度にできる。
【0021】請求項3記載の発明にあっては、検知領域
を撮像した監視画像と予め記憶している背景画像との差
分画像を所定の閾値レベルで二値化処理して検出対象物
の存在領域を得ると、ラベリング手段は、前記存在領域
が複数に分離していれば、それぞれを区分するために存
在領域毎にそれぞれ異なるラベルを付ける。マスク手段
は、前記ラベリング手段の結果に基づいて前記監視画像
の中の所望する前記存在領域に対応する領域についての
み画素毎のレベルを抽出可能にする。特徴量抽出手段
は、今回の監視画像に対して、前記マスク手段を介して
抽出できる存在領域毎に該存在領域内の各画素毎のレベ
ルを利用した特徴量を抽出し、該特徴量を前記存在領域
毎に一方の特徴量テーブルに格納すると共に、前回の監
視画像に対しても前記マスク手段を介して抽出できた前
回の存在領域毎の特徴量を抽出して既に他方の特徴量テ
ーブルに格納してある。
【0022】そこで、領域追跡手段は、前記他方の特徴
量テーブルに格納されてしる存在領域毎の特徴量と前記
一方の特徴量テーブルに格納されている存在領域毎の特
徴量とから、今回の監視画像に係る存在領域は前回の監
視画像に係る存在領域を生じせしめた検出対象物と同じ
検出対象物から生じたものであると見なすことができる
か否かを判断し、今回の監視画像に係る存在領域が前回
の監視画像に係る存在領域を生じせしめた検出対象物と
同一の検出対象物により生じたものであると判断される
ならば、今回の監視画像に係る存在領域毎に対応付けら
れている対応回数として、前回の監視画像に係る存在領
域毎に対応付けられていた対応回数をインクリメントし
た回数を対応付ける、また、今回の監視画像に係る存在
領域が前回の監視画像に係る存在領域を生じせしめた検
出対象物と同一の検出対象物により生じたものではない
と判断されるならば、対応回数として「0」を対応付け
る。判定手段は、対応回数が所定回数以上である存在領
域を検出対象物の実在する確定存在領域であると判定す
る。
【0023】すなわち、請求項1記載の発明にあって
は、存在領域のレベルの変化については特徴量として取
り込むことはできなかったが、請求項3記載の発明にあ
っては、存在領域のレベルの変化についても特徴量とし
て取り込むことができる。
【0024】請求項4記載の発明にあっては、特徴量と
して存在領域のレベルの分散を特徴量として用いるの
で、領域追跡を高確度に行い得る。
【0025】
【実施例】以下、本発明に係る混雑度検出装置の第1実
施例を図1〜図4に基づいて、第2実施例を図5〜図7
に基づいてそれぞれ詳細に説明する。
【0026】〔第1実施例〕図1は混雑度検出装置を示
すブロック図、図2は混雑度検出装置の動作を説明する
フローチャート、図3は混雑度検出装置のラベリング手
段の動作を説明するイメージ図である。図4は特徴量テ
ーブルを説明するイメージ図であり、図4(a)は前回
抽出された特徴量が格納されている特徴量テーブルを示
し、図4(b)は今回抽出された特徴量が格納されてい
る特徴量テーブルを示している。
【0027】なお、以下の説明にあっては、この混雑度
検出装置の検出対象物はエレベータホールでエレベータ
を待つ待ち人であり、混雑度はエレベータを待つ待ち人
の人数として説明する。
【0028】図1に示すように、混雑度検出装置は、エ
レベータホールの様子を撮像する撮像カメラ1と、監視
室などに設置する制御装置部2とを備えている。制御装
置部2は、ハードウェアとして、A/D変換部20と、
背景更新用セレクタ21と、背景画像メモリ22と、差
分手段23と、二値化処理手段24と、ラベリング手段
25と、ラベリング画像メモリ26と、特徴量テーブル
27a,27bと、混雑度出力部28と、中央処理装置
(図示せず)とを備えている。また、制御装置部2は、
ソフトウェアとして、特徴量抽出手段2aと、領域追跡
手段2bと、判定手段2cと、混雑度計数手段2dとを
備えている。
【0029】上述のように構成される混雑度検出装置
は、次のような初期設定を行った上で運用される。すな
わち、図2のフローチャートに示すように、運用に先立
って、エレベータホールに全く人のいない状態のときに
初期設定操作を行う(ステップ100)。すると、制御
装置部2の中央処理装置は、撮像カメラ1が撮像し送出
してくる映像信号をA/D変換部20によって各画素B
i,j 毎のデジタル値の明暗レベルbi,j に変換し、背景
更新用セレクタ21を介して背景画像メモリ22に背景
画像Bとして記憶するよう指令する(ステップ10
1)。この背景画像メモリ22に記憶された各画素B
i,j のデジタル値の明暗レベルbi,j は、従来の技術で
説明したところの背景画像Bを構成する。
【0030】以上のようにして初期設定の完了した混雑
度検出装置は、運用モードに切り替えられて、検知領域
に相当するエレベータホールの監視を開始する。すなわ
ち、制御装置部2の中央処理装置は、撮像カメラ1が撮
像し送出してくる映像信号をA/D変換部20によって
各画素Wi,j 毎のデジタル値の明暗レベルwi,j に変換
し、従来の技術で説明したところの監視画像Wとして取
り込むよう指令する(ステップ102)。
【0031】差分手段23は、監視画像Wの各画素W
i,j の明暗レベルwi,j と、背景画像メモリ22に記憶
されている背景画像Bの対応する画素Bi,j の明暗レベ
ルbi, j との差分値si,j =|wi,j −bi,j |を算出
し、この差分値si,j を各画素Si,j のレベルとして差
分画像Sを構成する(ステップ103)。
【0032】その後、中央処理装置は、前記差分画像S
の各画素Si,j の差分値si,j を、従来の技術で説明し
た要領で、二値化処理手段24によって閾値Tと比較し
て二値化処理を行い、si,j ≧Tの画素Si,j のみを画
素ri,j として抽出し、抽出画像Rを得る(ステップ1
04)。もちろん、ノイズ成分を除去できるように、閾
値Tを適切なレベルに設定することが重要である。
【0033】制御装置部2の中央処理装置は、画素r
i,j を得ると、ラベリング手段25によりそれぞれの画
素ri,j に対してラベリング処理を施す(ステップ10
5)。このラベリング処理のイメージを図示すると図3
に示すようになる。すなわち、ラベリング処理を施す前
の抽出画像Rは、図3(a)に示すようなイメージとな
っており、図3(a)に示す抽出画像Rにおいては、抽
出された画素ri,j は存在領域に相当する3箇所の領域
Ra,Rb,Rcに散在している。ラベリング手段25
は、左上方から右下方に水平走査するような要領で走査
しながら、同じ領域内の画素ri,j には同じ番号付けを
行う。
【0034】ラベリング手段25は次のような要領で番
号付けを行う。すなわち、ラベリング手段25は、左上
方から右下方に水平走査するような要領で走査し、二値
化処理手段24により抽出された画素ri,j に遭遇する
と、画素ri,j の左隣に二値化処理手段24により抽出
された画素ri,j-1 が存在するか否かを判断し、次に、
画素ri,j の上隣に二値化処理手段24により抽出され
た画素ri-1,j が存在するか否かを判断する。
【0035】そして、ラベリング手段25は、画素r
i,j-1 が存在するならば、画素ri,jに対して画素r
i,j-1 と同じ番号を付す。ラベリング手段25は、画素
i,j-1が存在しなく画素ri-1,j が存在するならば、
画素ri,j に対して画素ri-1,jと同じ番号を付す。ラ
ベリング手段25は、画素ri,j-1 も画素ri-1,j も共
に存在しなければ、画素ri,j に対して1枚の抽出画像
Rの中で新たな通し番号を付す。例えば、1枚の抽出画
像Rが図3(a)に示すようなものであったとすると、
ラベリング手段25は、第1段階として図3(b)に示
すようなイメージを作り上げる。また、同時に、ラベリ
ング手段25は、各画素ri,j の左隣および上隣に存在
する番号の情報を連結情報として記憶する。
【0036】図3(b)に示すようなイメージを作り上
げたラベリング手段25は、前記連結情報に基づいて領
域Ra,Rb,Rcのそれぞれの内部で最も数の小さい
番号に、領域Ra,Rb,Rcのそれぞれの画素ri,j
の番号を統一する。つまり、ラベリング手段25は、第
2段階として図3(c)に示すようなイメージを作り上
げる。
【0037】図3(c)に示すようなイメージを作り上
げたラベリング手段25は、左上方から右下方に水平走
査をするような要領で走査し、最初に遭遇する領域から
順に通し番号を付し、同じ領域内の画素ri,j にはそれ
ぞれ同じ領域番号を付す。つまり、ラベリング手段25
は、第3段階として図3(d)に示すようなイメージを
作り上げて最終的にラベリング画像メモリ26に格納す
る。
【0038】以上のようにして、ラベリング処理を終え
た制御装置部2の中央処理装置は、特徴量抽出手段2a
によってラベリングされた領域R1,2,3,…毎に特徴
量を抽出し(ステップ106)、該特徴量を特徴量テー
ブル27aまたは特徴量テーブル27bへ領域R1,2,
3,…毎に書き込む(ステップ107)。特徴量テーブ
ル27aへの書き込みと特徴量テーブル27bへの書き
込みとはそれぞれ交互に行われる。
【0039】特徴量抽出手段2aは、領域R1,2,3,
…毎の特徴量として、例えば、画素数(存在領域の大き
さ)と、最小X座標位置Xmin と、最小Y座標位置Y
min と、最大X座標位置Xmax と、最大Y座標位置Y
max と、最小X座標移動量Dx と、最小Y座標移動量D
y とを抽出し、該それぞれの特徴量を例えば特徴量テー
ブル27bに書き込む。特徴量を特徴量テーブル27b
に書き込みを終えた制御装置部2の中央処理装置は、領
域追跡手段2bによって領域追跡処理を実行する(ステ
ップ108)。
【0040】領域追跡手段2bは、特徴量抽出手段2a
が前回の監視画像Wに対して抽出したそれぞれの領域R
f1, f2, f3, …毎の特徴量と、特徴量抽出手段2a
が今回の監視画像Wに対して抽出したそれぞれの領域R
b1, b2, b3, …毎の特徴量とを比較し、例えば、特
徴量テーブル27bに記憶されている今回の領域Rb1
形成させた待ち人は、特徴量テーブル27aに記憶され
ている微小時間前の前回のそれぞれの領域Rf1, f2,
f3, …のいずれかを形成させていたのか否か、形成さ
せていたとするならば領域Rf1, f2, f3, …の中の
いずれが該当するのかを判断する。
【0041】この領域追跡処理を、図4を用いて説明す
ると次のようになる。すなわち、図4(a)は前回抽出
された特徴量が格納されている特徴量テーブルを示し、
図4(b)は今回抽出された特徴量が格納されている特
徴量テーブルを示している。領域追跡手段2bは、対応
付けする順番は面積の大きい領域の方が対応付けが容易
であることに着目して、面積の大きい領域から順に対応
付けを行うようにされている。従って、図4(b)の特
徴量テーブルの中にあっては領域番号Rb1の領域が最も
画素数が多くて「1100」であるので、先ずは領域番
号Rb1の領域に対応する領域が図4(a)の特徴量テー
ブルの中に有るのか否か、有るとすれば何番の領域番号
の領域が対応するのかを判断する。
【0042】この判断は例えば次のような条件を以て行
われる。すなわち、第1の条件は、領域番号Rb1の画素
数の±10%以内の大きさを持っている領域であるこ
と、つまり、あまりにも大きさに変化のあるものではな
いこと、第2の条件は、領域番号Rb1の最少座標を(X
min ,Ymin )としたとき、最少座標の範囲が(Xmin
±50,Ymin ±50)の範囲内である領域であるこ
と、つまり、あまりにも位置が大きく移動していないも
のであることである。勿論、更にその他の条件を付加し
ても良いことは言うまでもない。
【0043】図4(a)の特徴量テーブルと図4(b)
の特徴量テーブルとを比較すると明らかのように、上述
の条件を満たす領域は領域番号Rf1のみである。従っ
て、領域追跡手段2bは、図4(b)に示す特徴量テー
ブルに設けられている領域番号Rb1の「対応する領域番
号」を格納するメモリ領域には領域番号Rf1を格納する
と共に、図4(a)に示す領域番号Rf1の「対応回数」
を格納するメモリ領域には「4」が格納されているの
で、図4(b)に示す特徴量テーブルに設けられている
領域番号Rb1の「対応回数」を格納するメモリ領域に
は、「4」をインクリメントとした「5」を格納する。
【0044】上述のようにして領域追跡手段2bは、図
4(b)の特徴量テーブルに設けられている「対応する
領域番号」を格納するメモリ領域と「対応回数」を格納
するメモリ領域とに、領域追跡結果を順次格納する。こ
のとき対応のとれない領域も出てくるが、この場合は
「対応する領域番号」はなしとすると共に「対応回数」
は「0」にする。
【0045】以上のようにして、領域追跡手段2bの実
行を終えた制御装置部2の中央処理装置は、判定手段2
cを実行して例えば「対応回数」が「5」以上になった
領域番号の領域は待ち人であると判定すると共に、混雑
度計数手段2dにより判定手段2cが待ち人であると判
定した領域の数を計数して、混雑度出力部28から混雑
度を出力する(ステップ109)。従って、領域追跡手
段2bによる対応付けが所定回数以上連続して成功して
はじめて待ち人であると判定しているので、追跡性が向
上すると共に混雑度の精度も向上する。
【0046】以上のようにして、混雑度出力部28から
混雑度を出力した制御装置部2の中央処理装置は、再び
次の監視画像をA/D変換部20を介して取り込み、ス
テップ102からステップ109を繰り返す。
【0047】〔第2実施例〕図5は混雑度検出装置を示
すブロック図、図6は混雑度検出装置の動作を説明する
フローチャート、図7は特徴量テーブルを説明するイメ
ージ図であり、図7(a)は前回抽出された特徴量が格
納されている特徴量テーブルを示し、図7(b)は今回
抽出された特徴量が格納されている特徴量テーブルを示
している。
【0048】なお、以下の説明にあっても、この混雑度
検出装置の検出対象物はエレベータホールでエレベータ
を待つ待ち人であり、混雑度はエレベータを待つ待ち人
の人数として説明する。
【0049】図5に示すように、混雑度検出装置は、エ
レベータホールの様子を撮像する撮像カメラ1と、監視
室などに設置する制御装置部2とを備えている。制御装
置部2は、ハードウェアとして、A/D変換部20と、
背景更新用セレクタ21と、背景画像メモリ22と、差
分手段23と、二値化処理手段24と、ラベリング手段
25と、ラベリング画像メモリ26と、特徴量テーブル
27a,27bと、混雑度出力部28と、入力用画像メ
モリ29と、中央処理装置(図示せず)とを備えてい
る。また、制御装置部2は、ソフトウェアとして、特徴
量抽出手段2aと、領域追跡手段2bと、判定手段2c
と、混雑度計数手段2dと、マスク手段2eとを備えて
いる。すなわち、第2実施例の混雑度検出装置が、第1
実施例の混雑度検出装置と異なり特徴となるのは、入力
用画像メモリ29とマスク手段2eとを付加した構成で
ある。
【0050】上述のように構成される混雑度検出装置
は、次のような初期設定を行った上で運用される。すな
わち、図6のフローチャートに示すように、運用に先立
って、エレベータホールに全く人のいない状態のときに
初期設定操作を行う(ステップ200)。すると、制御
装置部2の中央処理装置は、撮像カメラ1が撮像し送出
してくる映像信号をA/D変換部20によって各画素B
i,j 毎のデジタル値の明暗レベルbi,j に変換し、背景
更新用セレクタ21を介して背景画像メモリ22に背景
画像Bとして記憶するよう指令する(ステップ20
1)。この背景画像メモリ22に記憶された各画素B
i,j のデジタル値の明暗レベルbi,j は、従来の技術で
説明したところの背景画像Bを構成する。
【0051】以上のようにして初期設定の完了した混雑
度検出装置は、運用モードに切り替えられて、検知領域
に相当するエレベータホールの監視を開始する。すなわ
ち、制御装置部2の中央処理装置は、撮像カメラ1が撮
像し送出してくる映像信号をA/D変換部20によって
各画素Wi,j 毎のデジタル値の明暗レベルwi,j に変換
し、従来の技術で説明したところの監視画像Wとして取
り込むと共に入力用画像メモリ29に記憶するよう指令
する(ステップ202)。
【0052】差分手段23は、監視画像Wの各画素W
i,j の明暗レベルwi,j と、背景画像メモリ22に記憶
されている背景画像Bの対応する画素Bi,j の明暗レベ
ルbi, j との差分値si,j =|wi,j −bi,j |を算出
し、この差分値si,j を各画素Si,j のレベルとして差
分画像Sを構成する(ステップ203)。
【0053】その後、中央処理装置は、前記差分画像S
の各画素Si,j の差分値si,j を、従来の技術で説明し
た要領で、二値化処理手段24によって閾値Tと比較し
て二値化処理を行い、si,j ≧Tの画素Si,j のみを画
素ri,j として抽出し、抽出画像Rを得る(ステップ2
04)。もちろん、ノイズ成分を除去できるように、閾
値Tを適切なレベルに設定することが重要である。
【0054】制御装置部2の中央処理装置は、画素r
i,j を得ると、ラベリング手段25によりそれぞれの画
素ri,j に対してラベリング処理を施す(ステップ20
5)。ラベリング処理については第1実施例と同様であ
るので詳細な説明は省略するが、前述した第1実施例の
図3(d)に示すようなイメージを作り上げて最終的に
ラベリング画像メモリ26に格納する。
【0055】以上のようにして、ラベリング処理を終え
た制御装置部2の中央処理装置は、特徴量抽出手段2a
によってラベリングされた領域R1,2,3,…毎に特徴
量を抽出し(ステップ206)、該特徴量を特徴量テー
ブル27aまたは特徴量テーブル27bへ領域R1,2,
3,…毎に書き込む(ステップ207)。特徴量テーブ
ル27aへの書き込みと特徴量テーブル27bへの書き
込みとはそれぞれ交互に行われる。
【0056】特徴量抽出手段2aは、領域R1,2,3,
…毎の特徴量として、第1実施例の混雑度検出装置と同
様に、画素数(存在領域の大きさ)と、最小X座標位置
mi n と、最小Y座標位置Ymin と、最大X座標位置X
max と、最大Y座標位置Yma x と、最小X座標移動量D
x と、最小Y座標移動量Dy とを抽出し、該それぞれの
特徴量を例えば特徴量テーブル27bに書き込むもの
の、更に、次のような特徴量をも抽出して特徴量テーブ
ル27bに書き込むようにされている。
【0057】すなわち、第2実施例の混雑度検出装置に
あっては、ラベリング画像メモリ26に格納されている
領域R1 の領域をマスク手段2eに入力すると、マスク
手段2eは入力画像メモリ26が記憶している今回取り
込んだ監視画像Wの各画素W i,j の明暗レベルwi,j
中の、領域R1 に対応する領域の部分のみの明暗レベル
i,j を画像メモリ26から抽出するようなマスクを形
成するようにされている。従って、特徴量抽出手段2a
は領域R1,2,3,…毎に対応する領域のみの明暗レベ
ルwi,j を得ることができ、領域R1,2,3,…毎に明
暗レベルの平均や分散を算出して該平均や分散を特徴量
として特徴量テーブル27bに書き込むこともできる。
そして、特徴量を特徴量テーブル27bに書き込みを終
えた制御装置部2の中央処理装置は、領域追跡手段2b
によって領域追跡処理を実行する(ステップ208)。
【0058】領域追跡手段2bは、特徴量抽出手段2a
が前回の監視画像Wに対して抽出したそれぞれの領域R
f1, f2, f3, …毎の特徴量と、特徴量抽出手段2a
が今回の監視画像Wに対して抽出したそれぞれの領域R
b1, b2, b3, …毎の特徴量とを比較し、例えば、特
徴量テーブル27bに記憶されている今回の領域Rb1
形成させた待ち人は、特徴量テーブル27aに記憶され
ている微小時間前の前回のそれぞれの領域Rf1, f2,
f3, …のいずれかを形成させていたのか否か、形成さ
せていたとするならば領域Rf1, f2, f3, …の中の
いずれが該当するのかを判断する。
【0059】この領域追跡処理を、図7を用いて説明す
ると次のようになる。すなわち、図7(a)は前回抽出
された特徴量が格納されている特徴量テーブルを示し、
図7(b)は今回抽出された特徴量が格納されている特
徴量テーブルを示している。領域追跡手段2bは、対応
付けする順番は面積の大きい領域の方が対応付けが容易
であることに着目して、面積の大きい領域から順に対応
付けを行うようにされている。従って、図7(b)の特
徴量テーブルの中にあっては領域番号Rb1の領域が最も
画素数が多くて「1000」であるので、先ずは領域番
号Rb1の領域に対応する領域が図7(a)の特徴量テー
ブルの中に有るのか否か、有るとすれば何番の領域番号
の領域が対応するのかを判断する。
【0060】この判断は例えば次のような条件を以て行
われる。すなわち、第1の条件は、領域番号Rb1の画素
数の±20%以内の大きさを持っている領域であるこ
と、つまり、あまりにも大きさに変化のあるものではな
いこと、第2の条件は、領域番号Rb1の最少座標を(X
min ,Ymin )としたとき、最少座標の範囲が(Xmin
±50,Ymin ±50)の範囲内である領域であるこ
と、つまり、あまりにも位置が大きく移動していないも
のであること、第3の条件は、明暗レベルの平均と分散
が最も近似しているものであることである。勿論、更に
その他の条件を付加しても良いことは言うまでもない。
【0061】図7(a)の特徴量テーブルと図7(b)
の特徴量テーブルとを比較すると明らかのように、上述
の第1と第2の条件を満たすのは領域番号Rf1と領域番
号R f2との領域である。従って、領域追跡手段2bは、
第3の条件を満たすのは領域番号Rf1と領域番号Rf2
のいずれの領域であるかを追跡することになり、次の
(1)式を演算して値の小さい方を採用することにな
る。
【0062】 Q(Rfn, b2) =|A(Rfn) −A(Rb2) | +|V(Rfn) −V(Rb2) | …………(1) 但し、A(Rfn) は領域番号Rfnの明るさの平均 V(Rfn) は領域番号Rfnの明るさの分散 ところで、図7(a)の特徴量テーブルと図7(b)の
特徴量テーブルとから具体的な値を(1)式に代入して
演算すると、Q(Rf1, b2) =10であり、Q(R
f2, b2) =110 であるから領域Rf1の方が領域Rb2
明るさが良く似ていると言えるので、領域追跡手段2b
は領域Rf1を領域Rb2の対応領域とする。
【0063】従って、領域追跡手段2bは、図7(b)
に示す特徴量テーブルに設けられている領域番号Rb1
「対応する領域番号」を格納するメモリ領域には領域番
号R f1を格納すると共に、図7(a)に示す領域番号R
f1の「対応回数」を格納するメモリ領域には「4」が格
納されているので、図7(b)に示す特徴量テーブルに
設けられている領域番号Rb1の「対応回数」を格納する
メモリ領域には、「4」をインクリメントとした「5」
を格納する。
【0064】上述のようにして領域追跡手段2bは、図
7(b)の特徴量テーブルに設けられている「対応する
領域番号」を格納するメモリ領域と「対応回数」を格納
するメモリ領域とに、領域追跡結果を順次格納する。こ
のとき対応のとれない領域も出てくるが、この場合は
「対応する領域番号」はなしとすると共に「対応回数」
は「0」にする。
【0065】以上のようにして、領域追跡手段2bの実
行を終えた制御装置部2の中央処理装置は、判定手段2
cを実行して例えば「対応回数」が「5」以上になった
領域番号の領域は待ち人であると判定すると共に、混雑
度計数手段2dにより判定手段2cが待ち人であると判
定した領域の数を計数して、混雑度出力部28から混雑
度を出力する(ステップ209)。従って、領域追跡手
段2bによる対応付けが所定回数以上連続して成功して
はじめて待ち人であると判定していると共に、対応領域
の追跡を明るさ情報(白く明るい服を着た人と言うよう
な情報)をも用いて判定を行っているので、追跡性が向
上すると共に混雑度の精度も向上する。
【0066】以上のようにして、混雑度出力部28から
混雑度を出力した制御装置部2の中央処理装置は、再び
次の監視画像をA/D変換部20を介して取り込み、ス
テップ202からステップ209を繰り返す。
【0067】なお、本発明は上記実施例に限定されるも
のではなく、検出対象物としてはエレベータの待ち人の
みならず渋滞する自動車や駐輪場の自転車であっても良
く、レベルは明暗レベルのみならず色あいなどの色情報
であっても良いことは言うまでもない。
【0068】
【発明の効果】本発明の混雑度検出装置は上述のように
構成したものであるから、請求項1記載の発明にあって
は、撮像された監視画像から抽出した検出対象物の存在
領域を時間的に追跡して、追跡できないものは混雑度に
組み入れないので、ノイズなどにより瞬間的に検出対象
物ではない領域が抽出されても混雑度には影響すること
が無く確度良く検出対象物のみの混雑度を検出でき、請
求項2記載の発明にあっては、特徴量として存在領域の
位置と大きさとを用いるようにしたので、特徴量の抽出
が簡単で演算にあまり時間を要さず領域追跡処理を迅速
且つ高確度に行え、請求項3記載の発明にあっては、検
出対象物の明るさや色の情報をも利用することが可能と
なるので、領域追跡の精度が向上し検出対象物のみの混
雑度を精度良く検出することができ、請求項4記載の発
明にあっては、特徴量として検出対象物の明るさや色な
どの情報を分散と言う統計的数値にして利用するように
したので、更に混雑度の検出精度の向上した混雑度検出
装置が提供できると言う効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る混雑度検出装置の一実施例を示す
ブロック図である。
【図2】上記混雑度検出装置の動作を説明するフローチ
ャートである。
【図3】上記混雑度検出装置のラベリング手段の動作を
説明するイメージ図である。
【図4】上記混雑度検出装置の特徴量テーブルを説明す
るイメージ図である。
【図5】本発明に係る混雑度検出装置の他の実施例を示
すブロック図である。
【図6】上記混雑度検出装置の動作を説明するフローチ
ャートである。
【図7】上記混雑度検出装置の特徴量テーブルを説明す
るイメージ図である。
【図8】従来の混雑度検出装置の二値化処理の様子を示
す説明図である。
【符号の説明】
2a 特徴量抽出手段 2b 領域追跡手段 2c 判定手段 2d 混雑度計数手段 2e マスク手段 25 ラベリング手段 27a 特徴量テーブル 27b 特徴量テーブル 28 混雑度出力部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定時間間隔で検知領域を撮像した監視
    画像と前記検知領域に検出対象物の存在しない状態の背
    景画像とのレベルの差分値を対応する画素毎に算出する
    と共に、前記画素毎に前記差分値の大小に基づき二値化
    処理を行って検出対象物の存在領域を認識することによ
    り検出対象物の混雑度を検出する混雑度検出装置におい
    て、前記存在領域をそれぞれ区別するためのラベリング
    手段と、前記存在領域毎に特徴量を抽出する特徴量抽出
    手段と、前記特徴量抽出手段が前回の監視画像に対して
    抽出した特徴量を存在領域毎に格納する一方の特徴量テ
    ーブルと、前記特徴量抽出手段が今回の監視画像に対し
    て抽出した特徴量を存在領域毎に格納する他方の特徴量
    テーブルと、前記一方の特徴量テーブルに格納された存
    在領域毎の特徴量と前記他方の特徴量テーブルに格納さ
    れた存在領域毎の特徴量とから存在領域を追跡する領域
    追跡手段と、追跡が所定回数連続して行い得ると検出対
    象物であると判定する判定手段とを設けたことを特徴と
    する混雑度検出装置。
  2. 【請求項2】 前記存在領域毎の特徴量として、存在領
    域の大きさと存在領域の位置とを少なくとも含んだこと
    を特徴とする請求項1記載の混雑度検出装置。
  3. 【請求項3】 所定時間間隔で検知領域を撮像した監視
    画像と前記検知領域に検出対象物の存在しない状態の背
    景画像とのレベルの差分値を対応する画素毎に算出する
    と共に、前記画素毎に前記差分値の大小に基づき二値化
    処理を行って検出対象物の存在領域を認識することによ
    り検出対象物の混雑度を検出する混雑度検出装置におい
    て、前記存在領域をそれぞれ区別するためのラベリング
    手段と、前記ラベリング手段の結果に基づいて前記監視
    画像の中の所望する前記存在領域に対応する領域につい
    てのみ画素毎のレベルを抽出可能にする監視画像マスク
    手段と、前記マスク手段を介して抽出した前記監視画像
    の所望する前記存在領域毎に対応した領域内の各画素の
    レベルから特徴量を抽出する特徴量抽出手段と、前記特
    徴量抽出手段が前回の監視画像に対して抽出した特徴量
    を存在領域毎に格納する一方の特徴量テーブルと、前記
    特徴量抽出手段が今回の監視画像に対して抽出した特徴
    量を存在領域毎に格納する他方の特徴量テーブルと、前
    記一方の特徴量テーブルに格納された存在領域毎の特徴
    量と前記他方の特徴量テーブルに格納された存在領域毎
    の特徴量とから存在領域を追跡する領域追跡手段と、追
    跡が所定回数連続して行い得ると検出対象物であると判
    定する判定手段とを設けたことを特徴とする混雑度検出
    装置。
  4. 【請求項4】 前記存在領域毎の特徴量として、レベル
    の分散を少なくとも含んだことを特徴とする請求項3記
    載の混雑度検出装置。
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