JPH07296084A - データ処理システムおよびその方法 - Google Patents

データ処理システムおよびその方法

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JPH07296084A
JPH07296084A JP6084345A JP8434594A JPH07296084A JP H07296084 A JPH07296084 A JP H07296084A JP 6084345 A JP6084345 A JP 6084345A JP 8434594 A JP8434594 A JP 8434594A JP H07296084 A JPH07296084 A JP H07296084A
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JP6084345A
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Naomichi Nonaka
尚道 野中
Yumiko Takahashi
由美子 高橋
Satoshi Kikuchi
菊地  聡
Keiichi Nakane
啓一 中根
Masaru Tanaka
勝 田中
Yasubumi Fujii
泰文 藤井
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】表とDB(データベース)との対応関係をGU
I(グラフィカルユーザインターフェース)を用いて定
義し、変換手続きを対応定義から自動生成することで任
意の表示または加工または分析または演算等の表計算処
理を容易に行うことができ、または開発が容易なデータ
処理システムおよびその方法を提供する。 【構成】DBエンジン13を備えたサーバ10と表計算
AP25を備えたクライアント20からなり、表形式間
の対応付けを定義してパラメータ辞書42に格納する定
義部24と、パラメータ辞書42内の定義内容に従って
表形式の変換を行う実行部23を設け、プログラミング
レスでDBエンジン13から獲得したデータを表計算ソ
フトで使用する形式に変換を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はデータ処理システムおよ
びその方法に係り、特にクライアント・サーバ・システ
ムにおいて有効なデータ処理システムおよびその方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】ネットワークを介して複数のマシンを接
続し、一つのマシンの資源を他のマシンから利用できる
ようにすることは広く行われている。このようなシステ
ムでは資源を提供するマシンをサーバ、資源を利用する
マシンをクライアントと呼び、全体としてはクライアン
ト・サーバ・システムと呼ぶ。
【0003】このようなシステムにおいてデータ処理を
行うために、サーバ上にデータの管理を司るDB(デー
タベース)エンジンを置き、クライアント上にユーザイ
ンターフェースを司るフロントエンドプログラムを置い
て、データベース処理を分散して実現することが行われ
ている。クライアント上のフロントエンドプログラムと
しては、専用のプログラムを利用する場合と、表計算A
P(アプリケーションプログラム)等のような独立して
動作可能なプログラムを利用する場合の双方があるが、
本発明では表計算APがフロントエンドである場合を考
慮する。
【0004】サーバ上のDBエンジンは通常、インター
フェースとして問い合わせ言語(代表的なものとしてS
QL(Structured Query Langu
age)等がある)を利用するので、フロントエンドで
はユーザからのデータアクセス要求をDBサーバに理解
可能な問い合わせ言語形式へと変換し、またDBエンジ
ンから受け取った問い合わせ結果をユーザに理解可能な
形式へと変換する必要がある。
【0005】特開平5−73590に記載されているよ
うに、フロントエンドとして表計算APを利用する場
合、DBエンジンとの通信制御を行うアクセスツールを
クライアント側に用意し、DBエンジンに対してデータ
の検索要求を送り、検索結果を表計算AP上に格納して
表計算APからのデータベースアクセスを実現すること
が、従来広く行われていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術では、デ
ータベース上に格納されているデータがそのままの形式
で表計算AP上へ格納される。そのため、データベース
から獲得したデータからユーザが必要とする表データ形
式への変換は表計算AP上でユーザが行う必要がある。
こうした変換処理は表変換AP上でマクロプログラムを
作成することで自動化することが可能であるが、マクロ
の作成は一般のユーザには難しい作業であるため、デー
タベースアクセスツールが有ってもサーバ上のデータを
利用することが困難であるという問題点がある。
【0007】また、データベース上のデータと表上のデ
ータの対応関係はマクロプログラム中にプログラムの処
理の流れとして記述されるため、プログラム中から表と
データベース間の対応関係を読み取るのは容易ではな
く、保守が困難であるという課題がある。
【0008】本発明の目的は、上記課題を解決すべく、
表とDB(データベース)との対応関係をGUI(グラ
フィカルユーザインターフェース)を用いて定義し、変
換手続きを対応定義から自動生成することで任意の表示
または加工または分析または演算等の表計算処理を容易
に行うことができるようにしたデータ処理システムおよ
びその方法を提供することにある。
【0009】本発明の第2の目的は、表とDB(データ
ベース)との対応関係をGUI(グラフィカルユーザイ
ンターフェース)を用いて定義し、変換手続きを対応定
義から自動生成することで開発が容易なデータ処理シス
テムおよびその方法を提供することにある。
【0010】本発明の第3の目的は、表とDB(データ
ベース)との対応定義を辞書化して再利用可能とするこ
とで保守が容易なデータ処理システムおよびその方法を
提供することにある。
【0011】本発明の第4の目的は、表とDB(データ
ベース)との対応定義を表計算で使用する表ファイルの
一部として格納し、表データと対応定義を一括して取扱
い可能とすることで保守が容易なデータ処理システムお
よびその方法を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、第1の表形式のデータを格納するデータ
格納手段と、前記第1の表形式のデータと第2の表形式
のデータとの対応関係のパラメータを定義して前記第1
の表形式のデータから前記第2の表形式のデータに変換
処理する変換処理内容を決定する変換定義手段と、該変
換定義手段で決定された変換処理内容と第2の表形式と
を格納する変換定義格納手段と、前記データ格納手段か
ら出力された第1の表形式のデータを前記変換定義格納
手段に格納された変換処理内容に基づいて前記決定され
た第2の表形式のデータに変換して前記変換定義格納手
段に格納された第2の表形式に組込を行うデータ変換実
行手段と、該データ変換実行手段で変換されて組込まれ
た第2のデータ表形式に基づいて表示または加工または
分析または演算の処理をする表計算手段とを備えたこと
を特徴とするデータ処理システムである。
【0013】また本発明は、サーバマシンに第1の表形
式のデータを格納するデータ格納手段(DBファイル)
を備え、前記第1の表形式のデータと第2の表形式のデ
ータとの対応関係を定義して前記第1の表形式のデータ
から前記第2の表形式のデータに変換処理する変換処理
内容を決定する変換定義手段(定義部)と、該変換定義
手段で決定された変換処理内容と第2の表形式とを格納
する変換定義格納手段(表ファイル)と、前記サーバマ
シンのデータ格納手段から出力されてネットワークを介
して得られる第1の表形式のデータを前記変換定義格納
手段に格納された変換処理内容に基づいて前記決定され
た第2の表形式のデータに変換して前記変換定義格納手
段に格納された第2の表形式に組込を行うデータ変換実
行手段(実行部)と、該データ変換実行手段で変換され
て組込まれた第2のデータ表形式に基づいて表示または
加工または分析または演算する表計算手段(表計算A
P)とを前記サーバマシンにネットワークで接続された
クライアントに備えたことを特徴とするデータ処理シス
テムである。
【0014】また本発明は、前記データ処理システムに
おける前記データ変換実行手段において、データの変換
処理内容としてデータの並び換え処理内容で構成したこ
とを特徴とする。また本発明は、前記データ処理システ
ムにおける前記表計算手段は、前記第2の表形式を算出
して前記変換定義格納手段に格納するように構成したこ
とを特徴とする。また本発明は、前記データ処理システ
ムにおける前記変換定義格納手段は、変換処理内容と第
2の表形式とを表ファイル上に格納するように構成した
ことを特徴とする。また本発明は、前記データ処理シス
テムにおいて前記データ変換実行手段における変換処理
内容が変換手順の組み合せにより構成したことを特徴と
する。また本発明は、前記データ処理システムにおいて
前記データ変換実行手段における変換は、前記第1の表
形式のデータと前記第2の表形式のデータとの双方に含
まれるデータの変換を行う一次変換と、前記第2の表形
式のデータには含まれるが前記第1の表形式のデータに
は含まれないデータを付加する二次変換との組み合せに
より構成することを特徴とする。また本発明は、前記デ
ータ処理システムにおいて前記データ変換実行手段にお
ける変換処理内容として複数行のデータを一行にまとめ
るブロック化手順と、一行のデータを複数行に分ける分
配化手順とで構成したことを特徴とする。また本発明
は、前記データ処理システムにおける前記変換定義手段
において定義して決定する変換処理内容は、変換元デー
タと変換先データとの対応する位置情報であることを特
徴とする。また本発明は、前記データ処理システムにお
いて前記変換定義格納手段へ格納される第2の表形式
は、前記表計算手段が処理可能な形式であることを特徴
とする。
【0015】また本発明は、データ格納手段に格納され
た第1の表形式のデータと第2の表形式のデータとの対
応関係のパラメータを定義して前記第1の表形式のデー
タから前記第2の表形式のデータに変換処理する変換処
理内容を決定して格納し、前記格納された第1の表形式
のデータを前記格納された変換処理内容に基づいて前記
決定された第2の表形式のデータに変換して前記格納さ
れた第2の表形式に組込を行うデータ変換実行し、該デ
ータ変換実行により変換されて組込まれた第2のデータ
表形式に基づいて表計算処理を行うことを特徴とするデ
ータ処理方法である。
【0016】本発明は、サーバマシンのデータ格納手段
に格納された第1の表形式のデータと第2の表形式のデ
ータとの対応関係のパラメータをクライアントにおいて
定義して前記第1の表形式のデータから前記第2の表形
式のデータに変換処理する変換処理内容を決定して格納
し、サーバマシンのデータ格納手段からネットワークを
介して入力される第1の表形式のデータをクライアント
において前記格納された変換処理内容に基づいて前記決
定された第2の表形式のデータに変換して前記格納され
た第2の表形式に組込を行うデータ変換実行し、クライ
アントにおいて該データ変換実行により変換されて組込
まれた第2のデータ表形式に基づいて表計算処理を行う
ことを特徴とするデータ処理方法である。
【0017】また本発明は、前記データ処理方法におい
て、前記データの変換処理内容としてデータの並び換え
処理内容であることを特徴とする。また本発明は、前記
データ処理方法において、前記組込が貼付であることを
特徴とする。
【0018】また本発明は、具体的には、サーバ上にD
Bエンジンを備え、クライアント上に表計算APを備
え、該クライアント上に、表とDBとの対応関係を定義
するための定義部と定義内容に従ってデータのアクセス
を行う実行部と定義内容を格納するパラメータ辞書と表
計算APの動作を制御するアドインマクロを設けたこと
を特徴とする。また本発明は、表ファイルの中にパラメ
ータ辞書を有することを特徴とする。
【0019】
【作用】表計算APは、ユーザからDBエンジンへのデ
ータアクセス要求があるとアドインマクロの内容にした
がって定義部や実行部を起動して要求内容を伝え、実行
結果を受け取るとその内容を表上へと反映させる。定義
部はユーザの対話的指示に従って表とDBとの対応関係
定義を作成し、パラメータ辞書へと格納する。実行部は
パラメータ辞書内容を参照してDBエンジンからデータ
を獲得して表計算APで利用可能な形式へと変換し、そ
の結果を表計算APへと返す。パラメータ辞書は表計算
APが使用する表ファイルの一部として格納され、複数
の表・DB対応関係定義を保持する。アドインマクロは
表計算APが上記定義部や実行部を起動し、結果を受け
取るための手順を保持する。各部がこのように動作する
ことで、所定の目的を達成することができる。
【0020】
【実施例】本発明の一実施例を図面を用いて説明する。
本実施例は、クライアント上に定義部と、実行部と、パ
ラメータ辞書を設け、サーバ上にDBエンジンと、DB
ファイルを設ける。図1は本発明のシステム構成図であ
る。本システムはネットワークを介して接続されたサー
バマシン10と、1台以上のクライアントマシン20に
より構成される。
【0021】図2に示すように、サーバマシン10はC
PU(処理装置)1001、メモリ1002、ディスク
コントローラ1003、ネットワークコントローラ10
04、キーボード1005、マウス1006、ディスプ
レイ1007、サーバディスク装置11により構成され
る。CPU1001はサーバマシン10全体の制御を行
う。メモリ1002はプログラムやデータを格納する。
ディスクコントローラ1003はサーバディスク装置1
1を制御する。ネットワークコントローラ1004はサ
ーバマシン10のネットワークへのアクセスを制御す
る。キーボード1005及びマウス1006はユーザか
らの種々の指示を入力する。ディスプレイ1007は処
理結果や各種状態の表示を行う。サーバディスク装置1
1はプログラムやデータを格納する。
【0022】サーバマシン10にはユーザとの対話的入
出力を行うための入出力機器であるキーボード100
5、マウス1006、ディスプレイ1007は必ずしも
必須ではないが、障害発生時の障害状況の確認や復旧作
業等の目的の為にこれら入出力機器を設けている。図3
に示すように、クライアントマシン20もサーバマシン
10と同様にCPU2001、メモリ2002、ディス
クコントローラ2003、ネットワークコントローラ1
004、キーボード2005、マウス2006、ディス
プレイ2007、クライアントディスク装置21より構
成される。それぞれの働きも同様である。図1中にはク
ライアントマシンは1台しか示していないが、クライア
ントマシンが複数台存在しても本発明は全く同様に適用
可能である。
【0023】サーバマシン10上ではサーバマシン10
全体の制御を行うサーバOS(オペレーティングシステ
ム)12が動作している。同様に、クライアントマシン
20上ではクライアントマシン20全体の制御を行うク
ライアントOS22が動作している。サーバマシン10
とクライアントマシン20は同一構成のマシンである必
要はなく、また逆に同一構成であっても本発明の実施に
は何の問題も生じない。DBエンジン13はサーバマシ
ン10上で動作するプログラムである。DBエンジン1
3はサーバディスク装置11上のDBファイル30を管
理し、ネットワークを介して送られるアクセス要求に従
ってデータの検索や更新を行う。
【0024】実行部23、定義部24、表計算AP25
はいずれもクライアントマシン20上で動作するプログ
ラムである。実行部23と定義部24をまとめて連携ツ
ール27と呼ぶ。
【0025】また、クライアントディスク装置21上に
は表ファイル21とアドインマクロ51が格納され、表
ファイル21の一部としてパラメータ辞書42が格納さ
れる。
【0026】表計算AP25は、数値や計算式を格納す
るセルの2次元配列としてデータを表し、セル内に格納
された計算式に従ってセル間の演算を行うことで種々の
処理を実現するプログラムである。表計算APはよく知
られている技術であるため、詳細な説明は省略する。
【0027】表ファイル41は、表計算AP25が扱う
データを格納する。アドインマクロ51は表計算AP2
5が起動される際に自動的に読み込まれるデータであ
り、表計算AP25から連携ツール27の機能を利用す
るための手順が表計算AP25により解釈可能なマクロ
プログラムとして格納されている。
【0028】パラメータ辞書42は表ファイル41の一
部として格納される。表計算AP25は、表ファイル4
1がどのような内容を格納しているかを記述できるよう
に、表ファイル41上に備考(メモ)として任意の文字
列を格納する機能を有している。そこで、パラメータ辞
書42を備考欄に格納可能な文字列として表現すること
で、パラメータ辞書42を表ファイル41の一部として
格納することが可能となる。
【0029】対応付け手続きの自動生成は以下の方針で
行う。まず、データベース上の表から表計算上の表へと
データを並び換える処理を大きく二段階の処理に分割す
る。最初の段階はデータベース上の表の論理的な構造に
したがってデータの並び換えを行う処理であり、一次対
応付け処理と呼ぶ。次の段階は計算式、手入力エリアな
ど元々データベース上には存在しないデータを表中に挿
入する処理であり、二次対応付け処理と呼ぶ。
【0030】一次対応付けはデータの並び換え処理をパ
ターン化していくつかのパラメータを持つ基本的な操作
の組み合せに分解し、各基本操作を実行するプログラム
を予め提供し、ユーザはそのパラメータを指定すること
で自動化を行う。一次対応付けの基本操作として具体的
にはデータの複数行を一行にまとめるブロック化、一行
のデータを複数行に分割する分配化を使用する。
【0031】二次対応付けでは、元々データベース上に
ないデータを作り出すことはできないため、データが入
るべき場所をユーザが指定し、一次対応付けの結果のデ
ータを移動してユーザの指定部分をブランクデータとす
ることで表の形式を合わせる処理を行うことで自動化す
る。上記考えに従い、本発明においてユーザがサーバ上
のデータを利用した表を作成する際の概略手順は次のよ
うになる。
【0032】ユーザはまず表計算AP25を起動し、必
要とする表の枠組みを記述した表ファイル41を作成す
る。表計算AP25上でデータの対応定義を指示すると
アドインマクロ51の内容に従って定義部24が起動さ
れる。そして定義部24を用い、先ほど表ファイル41
上に作成した表の枠組みと、サーバ10上のDBファイ
ル30を参照して、表に必要となるデータのデータベー
スから表への対応付けを定義する。対応付けは、変換元
の表と変換先の表の間で対応するデータの位置を指定す
ることで行う。定義部24はこれらユーザ指定に従って
上記一次/二次対応付け処理のパラメータを決定し、そ
の内容をパラメータ辞書42に格納して定義部24の処
理を終える。
【0033】次に表計算AP25上で対応定義実行を指
示するとアドインマクロ51の内容に従って実行部23
が起動される。実行部23内には上記一次/二次対応付
けの定義に従って並び換えを行う一次/二次並び換えプ
ログラムが用意されており、上記パラメータ辞書42の
内容に従ってDBエンジン13から必要となるデータを
獲得し、表上の形式に並び換えを行って表ファイル41
上にデータを貼り付け、表が完成する。この時、実行部
23がDBエンジン13から獲得したデータを零次表、
零次表に対して一次並び換えを行った結果作成されるデ
ータを一次表、一次表に対して二次並び換えを行った結
果作成されるデータを二次表と呼ぶ。
【0034】図4に実行部23でのデータの並び換えの
例を示す。データベース上には地区、月、生産数、売上
数というフィールドがあり、地区毎/月毎のデータが格
納されているが、このデータを表計算AP上では地区を
縦軸、月を横軸としたマトリックス型の表とし、個々の
データは生産数、売上数、在庫数を縦並びに並べ、この
うち在庫数は表計算上で計算して求めるものとする。
【0035】実行部23がDBエンジン13より獲得し
た零次表上では地区、月、生産数、売上数という各フィ
ールドの値がそのまま並べられている。ここから地区/
月の値をキーとして一次並び換えを行い、一次表を作成
する。一次表上では生産数/売上数のデータの相対的な
並び順は表計算上と同じになっているが、データの置か
れているセル位置はまだ異なっている。次に二次並び換
えを行うと図のような二次表が作成され、表計算上の対
応する位置にデータが並べられる。この二次表を表ファ
イル41上に貼り付けることで、データの獲得が完了す
る。
【0036】このように、ユーザは必要とするデータの
表上への対応付けを行うだけで、自らプログラムを作成
することなくサーバ上のデータを利用することが可能と
なる。図5及び図6を用いてパラメータ辞書42の構成
を示す。パラメータ辞書42は表ファイル41に格納さ
れる際はテキスト形式で表され、実行部23や定義部2
4の中ではバイナリ形式で使われる。図5はパラメータ
辞書42のバイナリ形式の一例を示した図である。パラ
メータ辞書42は一つ以上の表作成情報4210からな
る。一つの表作成情報4210が一つの対応定義に相当
し、ユーザは一つのパラメータ辞書42中に複数の対応
定義を格納することができる。
【0037】表作成情報4210は定義名称4211、
DB接続情報4212、DB検索情報4213、並び換
え情報4215、貼り付け情報4214の各フィールド
をもつ。定義名称4211はユーザが名付けたその対応
定義の名称を格納する。DB接続情報4212はDBエ
ンジン13に接続するために必要な情報であるサーバマ
シン名、DBエンジン名、ユーザ名及びパスワードを格
納する。DB検索情報4213はDBエンジン13から
データを獲得する為に必要な情報であるSQL文を格納
する。貼り付け情報4214は並び換えた結果を表計算
AP上に貼り付ける為に必要となる情報を格納する。並
び換え情報4215はDBエンジン13から獲得したデ
ータを表計算AP25で利用する形式へと並び換えるた
めに必要な情報を格納する。並び換え情報4215は、
並び換え対象指定情報4220、ブロック化情報423
0、分配化情報4240と二次並び換え情報4250か
らなる。
【0038】貼り付け情報4214及び並び換え情報4
215の詳細については後述する。
【0039】図6にパラメータ辞書42のテキスト形式
の一例を示す。図は表作成情報4210が一つの場合の
例である。図中に示したように、パラメータ辞書42
は”[”と”]”で囲まれた部分(ヘッダ部)とそうで
ない部分(ボディ部)からなる。一つのヘッダ部から次
のヘッダ部までをセクションと呼ぶ。セクションにはボ
ディ部がある場合と、ボディ部を持たない場合の二通り
がある。ヘッダ部の[”と”]”で囲まれた間の文字列
がそのセクションの名称を示す。
【0040】パラメータ辞書42は”PARAMDIC
T”セクションで始まり”DICTEND”セクション
で終る。その中で一つの表作成情報4210は”SGI
DEF”セクションから”SGIEND”セクション迄
である。表作成情報4210中の情報は、定義名称42
11が”SGIDEF”セクションのボディ部に格納さ
れ、他の情報はそれぞれDB接続情報4212が”CO
NNECTPARAM”、DB検索情報4213が”S
QLPARAM”、貼り付け情報4214が”PAST
EPARAM”、並び換え対象指定情報4220が”F
LISTPARAM”、ブロック化情報4230が”B
LOCKPARAM”、分配化情報4240が”DIV
IDEPARAM”、二次並び換え情報4250が”S
KIPARAM”という各々独立したセクションに格納
される。
【0041】このように、パラメータ辞書42をバイナ
リ形式、テキスト形式のいずれでも表現可能なように定
めることで、パラメータ辞書42を表ファイル41中に
格納することが可能となる。
【0042】アドインマクロ51には図7の表計算AP
25の画面表示例に示すような「対応定義」、「定義実
行」、「定義削除」という三つのメニュー項目を持つメ
ニューである「連携ツール」というメニューの定義と、
各メニュー項目を指示したときの処理手順である対応定
義メニュー手順5110、定義実行メニュー手順515
0と定義削除メニュー手順5170が表計算AP25が
解釈可能なマクロ言語で記述されている。ユーザが表計
算AP25上でメニュー「連携ツール」を指示すると
「対応定義」、「定義実行」、「定義削除」という三つ
のメニュー項目が表示され、各メニュー項目が指示され
ると対応するメニュー手順が実行される。メニュー手順
の内容を図8、図9、図10に示す。
【0043】図8は対応定義メニュー手順5110のフ
ローチャートである。対応定義が指示されるとまずステ
ップ5111で中間ファイルを作成し、表ファイル41
の内容をパラメータ辞書42の内容も含めて作成した中
間ファイル内に格納する。中間ファイルはクライアント
ディスク装置21上に作成される作業用のファイルであ
る。
【0044】次にステップ5112で先ほど作成した中
間ファイルの名称を引数として定義部24を起動し、定
義部の処理が終了することを待ち、定義部24の処理が
完了するとステップ5113に進む。この時中間ファイ
ルには定義部24が格納したパラメータ辞書42の更新
された内容が格納されているため、中間ファイルの内容
を読み込んで表ファイル41内のパラメータ辞書42と
して格納することで、対応定義結果が表ファイル41上
へと格納できる。
【0045】そしてステップ5114で中間ファイルを
削除し、対応定義処理を終える。
【0046】図9は定義実行メニュー手順5150のフ
ローチャートである。定義実行が指示されるとまずステ
ップ5151で実行すべき定義の名称をユーザから入力
する。この名称はパラメータ辞書42内の表作成情報4
210の定義名称フィールド4211に格納されている
名称である。次にステップ5152で中間ファイルを作
成し、パラメータ辞書42の内容を作成した中間ファイ
ル内に格納する。そしてステップ5153に進み、ステ
ップ5151で入力した定義名称とステップ5152で
作成した中間ファイル名称を引数として実行部23を起
動し、実行部が終了するのを待つ。
【0047】実行部が終了するとステップ5154へと
進み、クリップボードの内容を表ファイル41へと貼り
付ける。後述するが、このときクリップボードには実行
部23が作成した表上へ貼り付けるべき並び換え済みの
データが格納されている。クリップボードはクライアン
トOS22が持つアプリケーション間のデータ交換機能
であり、各アプリケーションからクリップボードへのデ
ータの切抜き(カット)処理と、クリップボードから各
アプリケーションへのデータの貼り付け(ペースト)処
理との組み合せでアプリケーション間のデータ交換を実
現する。クリップボード機能は広く知られた機能である
ため、詳細は省略する。データの貼り付けは2次元のセ
ルの配列に対して行われるが、この際、貼り付け元のセ
ルのデータがブランクだった場合は貼り付け先のセルの
内容を変更せず、ブランク以外の値が格納されているセ
ルの内容のみを貼り付け先のセルの内容に反映させるよ
うに貼り付けを行う。
【0048】図10は定義削除メニュー手順5170の
フローチャートである。定義削除が指示されるとまずス
テップ5171で表ファイル41上のパラメータ辞書4
2をメモリ2002上に読み込む。次にステップ517
2でパラメータ辞書42中に定義されている表作成情報
の名称の一覧を表示する。表作成情報の名称とは定義名
称フィールド4211に格納されている名称のことであ
る。続いてステップ5173で削除すべき表作成情報の
名称をユーザから入力する。そしてステップ5174で
パラメータ辞書42から指定された表作成情報4210
を削除し、ステップ5175で変更したパラメータ辞書
42を表ファイル41上に格納して、定義削除処理を終
える。
【0049】図11は定義部24のフローチャートであ
る。定義部24は表計算AP25から起動され、表ファ
イルの内容が格納された中間ファイルの名称を引数とし
て受け取る。
【0050】定義部24はまずステップ2410で引数
として渡された中間ファイルより表ファイル41の形式
情報を読み込み、ディスプレイ2007上へと表示を行
う。続いてステップ2430でDBファイル30の形式
情報を読み込み、ディスプレイ2007上へ表示する。
DBファイル30の形式情報読み込みは、ネットワーク
を経由してDBエンジン13に対して処理要求を送り、
その結果を受け取ることで実現する。このとき、DBエ
ンジン13に接続することが必要となるが、接続に必要
な情報はユーザから入力し、その内容をDB接続情報4
212へと格納する。その際、入力した全ての情報を無
条件で格納するのはセキュリティ上の問題があるため、
パスワード情報に関してはパラメータ辞書上に格納する
かどうかをユーザに問い合わせ、ユーザが格納を指示し
た場合に限ってパスワード情報も含めてDB接続情報4
213に格納し、パスワードは格納しないと指示された
場合はパスワード以外の接続情報をDB接続情報421
3に格納する。
【0051】次にステップ2450でユーザの対応付け
指示を入力し、表作成情報4210の内容を作成する。
このときユーザが指示するのはDBエンジン13からの
データの獲得情報及び、獲得した変換元データと変換先
データの形式的な対応関係であり、それら対応付け指示
から表作成情報4210中のDB検索情報4213、並
び換え情報4215、貼り付け情報4214の内容を作
成する。
【0052】そして、ステップ2470で今回行った対
応定義の名称をユーザから入力し、その値を表作成情報
4210中の定義名称4211に格納する。続いてステ
ップ2490で中間ファイルからパラメータ辞書の内容
を読み込んで先ほど作成した表作成情報4210を登録
し、新たなパラメータ辞書の内容を中間ファイルへと書
き込む。ここで書き込まれたパラメータ辞書の内容が先
ほど説明したステップ5113の処理で表ファイル中に
格納され、表ファイル中のパラメータ辞書が更新され
る。
【0053】図12は定義部24の画面表示の一例を示
す図である。本図面を用いてステップ2450でのユー
ザの対応付け指示の操作手順を説明する。本発明での対
応付け指示は二段階で行う。まず見出しと内容部という
表の論理構造を定義し、次に先ほど定義した見出しとD
Bのフィールドとの対応を指定することで、データの対
応付けを行う。
【0054】ステップ2410での表形式表示では二次
元のマトリックス上の各セルに格納されている数値、文
字列、数式定義等の情報が表示される。セルには見出し
部であるといった各セルの使われ方に関する情報は含ま
れていない為、そうした情報はユーザが指定する必要が
ある。そのためにまず論理構造の定義を行う。表の論理
構造は表の枠を定義することで指定する。表の枠定義と
は、表の外枠、内枠、枠の繰返し数の定義の総称であ
る。表の枠により表の見出し部分が決められる。見出し
には縦見出しと横見出しがある。
【0055】見出しをDB上のデータとの対応を付ける
ためのキーとして利用し、内容部をDBから獲得したデ
ータが貼り付けられる場所とした。
【0056】データの対応関係は、個々のDBフィール
ドと表見出しの間での対応付けを繰り返すことで指定す
る。一つのDBフィールドと一つの表見出しの間での対
応付けは、まず対応元のDBフィールド上でマウスボタ
ンを押下し、ボタンを押したままマウスカーソルを対応
先の表見出し上にと移動して、その上でマウスボタンを
離すことで移動先を確定する、いわゆるドラッグ&ドロ
ップ操作で実現する。図12では対応付けされたDBフ
ィールド及び表見出しを破線で囲まれた矩形で表してい
る。
【0057】従ってステップ2450ではまず表枠指定
を入力し、続いて対応指定を入力して、対応指定結果か
ら利用すべき基本操作の組み合せパターンを決定し、表
作成情報4210中の必要な情報を生成する。一次対応
付けの基本操作であるブロック化と分配化の組み合せパ
ターンの決定は以下の手順で行う。
【0058】表の横見出しにDBフィールドが対応付け
されている場合はブロック化を行うと判断する。また表
の縦見出しの一番内側に複数のDBフィールドが対応付
けされている場合は分配化を行うと判断する。従って図
7の例ではブロック化と分配化の組み合せで一次対応付
けを行うと判断される。
【0059】二次対応付けの指定は、DBフィールドと
対応付けされていない見出し部分をブランクデータとす
る事と判断する。並び換え情報4215はDBフィール
ドと表見出しとの対応指定から算出され、貼り付け情報
4214は表枠指定から算出される。
【0060】貼り付け情報4214の内容は並び換え結
果を表ファイル41上に貼り付ける際の表内の左上のセ
ルの座標情報である。並び換え対象指定情報4220に
はDBフィールドのうち、表に貼り付けられるデータが
格納されているフィールドの名称の一覧(一つ以上)が
格納される。
【0061】ブロック化情報4230には並び換えのキ
ーとなるDBフィールド名とキー種別の対が一組以上格
納される。分配化情報4240には、分配後の矩形の縦
と横の大きさを示す数値情報が格納される。二次並び換
え情報4250は表ファイル41上でデータベースから
獲得したデータ以外のデータが格納されるセルの座標情
報の集まり(一つ以上)である。
【0062】図13は実行部23のフローチャートであ
る。実行部23は表計算AP25から起動され、パラメ
ータ辞書42の内容が格納された中間ファイルの名称と
実行すべき対応定義の名称を引数として受け取る。実行
部23はまずステップ2310で中間ファイルからテキ
スト形式のパラメータ辞書42を読み込み、定義名称4
211の内容が引数として指定された名称と等しい表作
成情報4210を選び出してバイナリ形式でメモリ20
02上へ格納する。
【0063】次にステップ2330でDB接続情報42
12の内容を用いてDBエンジン13との接続を確立す
る。そして、DB検索情報4213の内容をDBエンジ
ン13に送り、結果をサーバから獲得する。このときセ
キュリティ上の理由からDB接続情報4212の内容が
不完全、つまりパスワード情報が欠けている場合は、欠
けている情報の入力をユーザに促し、ユーザが入力した
情報を利用してDBエンジン13との接続を確立する。
【0064】次にステップ2350でサーバから獲得し
たデータを並び換え情報4215の内容に従って表上で
使用する形式へと並び換えを行う。
【0065】そして2370で並び換えた結果を貼り付
け情報4214の内容に従ってクリップボードへと切抜
き、実行部の処理を終える。ここでクリップボードへと
切り抜けられたデータが先ほど説明したステップ515
4の処理で表ファイルへと貼り付けられることで、表フ
ァイルへのデータの転送が行える。
【0066】ステップ2350での並び換えの処理の詳
細を以下で述べる。上述のように、データ並び換えは一
次並び換えと二次並び換えの組み合せにより実現され、
一次並び換えは更にブロック化並び換えと分配化並び換
えの組み合せにより実現する。
【0067】一次並び換えの例を図14に示す。ブロッ
ク化は並び換え対象指定情報4220とブロック化情報
4230の内容に従って実施される。ブロック化情報4
230にはブロック化の為のキー情報が格納されてい
る。キー情報にはキーとなるDBフィールドの名称と、
キー種別が対として格納されている。キー種別にはブロ
ック化キーと整列キーの二種類がある。
【0068】ブロック化並び換えとは、元のレコード
(零次表上のレコード)のうち、ブロック化キーで示さ
れるフィールド(複数の場合もあり)の値が等しいレコ
ードを一行に連結した表を作成する処理である。レコー
ドの連結は全てのフィールドを連結するのではなく、並
び換え対象指定情報4220で示されるフィールドだけ
を抜き出して連結を行う。
【0069】さて、複数レコードを連結するのであるか
らその順序を決定する必要があるが、そのためにブロッ
ク化情報4230中の整列キー情報を使用する。ブロッ
ク化キーの値が一致する(複数)レコードは整列キーの
示すフィールド(複数)の値に従ってソートされ、ソー
ト後の順序に従って各レコードが連結される。
【0070】尚、ブロック化を行わずに分配化だけを行
う場合は、零次表から並び換え対象指定情報4220に
示されたフィールドだけを取り出してワーク用の一次表
を作成し、その一次表に対して分配化を行う。
【0071】分配化は、横n×縦1の矩形を横p×縦q
の矩形へと、左上から右下へ横方向優先で並び換える処
理である。分配化情報4240に上記並び換え後の矩形
の大きさを示すp、qの値が格納されている。この時、
分配化が適用される元データの矩形の横の大きさxはn
(≡p×q)の倍数である必要がある。xがnと等しく
ない場合は、元の矩形を横n個単位に分割し、分割した
個々の矩形に対して並び換えを適用する。分配化により
横x×縦yの元データが横(x÷q)×縦(y×q)の
矩形となる。
【0072】二次並び換えは、貼り付け情報4214と
二次並び換え情報4250を用いて、一次表のデータを
表ファイル41上での正しい位置へと移動する処理であ
る。この処理では、一次表上の各データの間にブランク
データを挿入する事で位置合わせを行い、各データ間の
相対的な並び順を変更することはない。貼り付け情報4
214は一次表上で左上の位置にあるデータの表ファイ
ル41上での位置を示す。二次並び換え情報4250は
表ファイル41上で、データベースから獲得した情報が
貼り付けられないセルの位置(複数)を示す。
【0073】二次並び換えの例を図15に示す。二次並
び換えではまず貼り付け情報4214に従って一次表の
データの二次表上での起点(左上点)が決定される。そ
して、二次並び換え情報4250で示される位置にはデ
ータを置かないように一次表のデータを順に配置してい
く。このとき、一次表上のデータの相対位置関係を崩さ
ないようにブランクセルを埋め込んで行く。
【0074】具体的には、まず一次表の左上のセルを二
次表上の貼り付け情報4214で示される位置に配置
し、次に一次表の最も上の行の各データを左から右に順
に二次表上に配置していく。このとき、データが置かれ
る位置が二次並び換え情報4250で示される位置と重
なる場合は、二次表上への配置位置を一列右にずらして
再度二次並び換え情報4250と照合し、重ならなくな
るまで配置位置の右への移動を続ける。重ならなくなる
まで配置位置を移動したら、そこへ一次表からのデータ
を配置し、次の一次表のデータの配置を二次表上でその
一列右の位置から再開する。このように一次表の最も上
の一行を配置し終えたら、その次に一次表上の最も左の
一列の各データを今度は上から下へ配置していく。この
場合も最上行を配置した場合と同様に二次並び換え情報
4250を参照して配置位置が二次並び換え情報425
0で示される位置と重ならないように下方向へ配置位置
をずらしながら一列の配置を行う。
【0075】こうして基準となる最上行と最左列の配置
が決まると、一次表上の行/列位置と二次表上の行/列
位置の対応が一意的に決定できるため、一次表上の他の
データをそうして決定された行/列位置の対応関係に基
づいて順に二次表上に配置することで、二次対応付けが
実現される。以上が各部分の処理内容である。
【0076】このように、ユーザは定義部24を使用し
て表とDBとのデータの対応付けを定義すると、定義内
容にしたがってパラメータ辞書42が作成され、データ
内容を参照する場合は実行部23がパラメータ辞書42
の内容に従って自動的にデータを並び換えて表へと貼り
付けるため、ユーザはプログラミングを行うことなくサ
ーバ上のデータを希望する形式で利用することが可能と
なる。
【0077】尚、本実施例においては定義部24と実行
部23はそれぞれ独立したプログラムとなっているが、
両者の機能を一つのプログラム中に持たせたり、表計算
AP25の機能の一部として定義部/実行部の機能を実
現しても本発明の実施が行えることは明らかである。
【0078】また、本実施例ではクライアント20とサ
ーバ10は異なるマシンとしているが、一台のマシンが
クライアントとサーバの機能を合わせ持つ場合でも本発
明がそのまま実施できることは明白である。
【0079】また、本実施例ではパラメータ辞書42が
表ファイル41の一部となっているが、パラメータ辞書
42を表ファイル41とは独立したファイルとすること
も可能である。
【0080】
【発明の効果】本発明によれば、ユーザはプログラミン
グ処理を行うことなくデータベースの内容をユーザが希
望する形式で利用することが可能になり、ユーザの使い
勝手が向上すると共に、システムの生産性が向上する。
また、データの対応関係をパラメータ辞書として格納す
るため、定義の再利用が可能となり、定型処理における
生産性が向上する。パラメータ辞書にはデータの並び換
え手順そのものではなく、並び換え手順のパラメータを
格納するため、小容量のパラメータ辞書でデータの対応
関係を格納することが可能である。また、データの対応
関係定義を、対応付けを行うプログラムとは別のパラメ
ータ辞書として格納し、対応定義プログラムとは別個に
配布可能とすることで、ユーザ間でのパラメータ辞書の
相互利用が可能となり、同様の定義を複数のユーザが重
複して行う必要がなくなるため、生産性が向上する。
【0081】また、表とデータベースとの対応関係の定
義情報を表ファイルの一部として格納するため、表ファ
イルの物理的な格納場所を移動する際に定義情報も常に
一緒に移動する事となり、定義情報の移動を忘れる事が
なくなるので、ユーザの使い勝手が向上する。
【0082】さらに、表とデータベースの対応関係の定
義情報を表ファイルの一部として格納するため、あるユ
ーザが作成した定義情報を他のユーザに配布する際に一
つのファイルを配布すればよく、定義情報の再利用が容
易となる。他のユーザへの配布方法としてはフロッピー
ディスクにコピーして渡す、電子メールで配布する等の
各種方法があるが、いずれの場合でもファイルが一つで
あることは、配布の手間を減らすと共に、配布作業にミ
スが発生する余地を大幅に減らせる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例のシステム構成図である。
【図2】サーバマシンのハードウェア構成図である。
【図3】クライアントマシンのハードウェア構成図であ
る。
【図4】データの並び換えの例を示す図である。
【図5】表作成情報の構成図である。
【図6】パラメータ辞書のテキスト形式での一例を示す
図である。
【図7】表計算APの画面表示の例を示す図である。
【図8】対応定義手順のフローチャートである。
【図9】定義実行手順のフローチャートである。
【図10】定義削除手順のフローチャートである。
【図11】定義部のフローチャートである。
【図12】定義部の画面表示の例を示す図である、
【図13】実行部のフローチャートである。
【図14】一次並び換えの例を示す図である。
【図15】二次並び換えの例を示す図である。
【符号の説明】
10…サーバマシン、 13…DBエンジン、 20…
クライアントマシン、23…実行部、 24…定義部、
25…表計算AP、 30…DBファイル、41…表
ファイル、 42…パラメータ辞書、 51…アドイン
マクロ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中根 啓一 神奈川県川崎市麻生区王禅寺1099番地株式 会社日立製作所システム開発研究所内 (72)発明者 田中 勝 神奈川県川崎市幸区鹿島田890番地株式会 社日立製作所情報システム事業部内 (72)発明者 藤井 泰文 神奈川県川崎市幸区鹿島田890番地株式会 社日立製作所情報システム事業部内

Claims (24)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】第1の表形式のデータを格納するデータ格
    納手段と、前記第1の表形式のデータと第2の表形式の
    データとの対応関係のパラメータを定義して前記第1の
    表形式のデータから前記第2の表形式のデータに変換処
    理する変換処理内容を決定する変換定義手段と、該変換
    定義手段で決定された変換処理内容と第2の表形式とを
    格納する変換定義格納手段と、前記データ格納手段から
    出力された第1の表形式のデータを前記変換定義格納手
    段に格納された変換処理内容に基づいて前記決定された
    第2の表形式のデータに変換して前記変換定義格納手段
    に格納された第2の表形式に組込を行うデータ変換実行
    手段と、該データ変換実行手段で変換されて組込まれた
    第2のデータ表形式に基づいて表示または加工または分
    析または演算の処理をする表計算手段とを備えたことを
    特徴とするデータ処理システム。
  2. 【請求項2】前記データ変換実行手段において、データ
    の変換処理内容としてデータの並び換え処理内容で構成
    したことを特徴とする請求項1記載のデータ処理システ
    ム。
  3. 【請求項3】前記表計算手段は、前記第2の表形式を算
    出して前記変換定義格納手段に格納するように構成した
    ことを特徴とする請求項1記載のデータ処理システム。
  4. 【請求項4】前記変換定義格納手段は、変換処理内容と
    第2の表形式とを表ファイル上に格納するように構成し
    たことを特徴とする請求項1記載のデータ処理システ
    ム。
  5. 【請求項5】前記データ変換実行手段における変換処理
    内容が変換手順の組み合せにより構成したことを特徴と
    する請求項1記載のデータ処理システム。
  6. 【請求項6】前記データ変換実行手段における変換は、
    前記第1の表形式のデータと前記第2の表形式のデータ
    との双方に含まれるデータの変換を行う一次変換と、前
    記第2の表形式のデータには含まれるが前記第1の表形
    式のデータには含まれないデータを付加する二次変換と
    の組み合せにより構成することを特徴とする請求項1記
    載のデータ処理システム。
  7. 【請求項7】前記データ変換実行手段における変換処理
    内容として複数行のデータを一行にまとめるブロック化
    手順と、一行のデータを複数行に分ける分配化手順とで
    構成したことを特徴とする請求項1記載のデータ処理シ
    ステム。
  8. 【請求項8】前記変換定義手段において定義して決定す
    る変換処理内容は、変換元データと変換先データとの対
    応する位置情報であることを特徴とする請求項1記載の
    データ処理システム。
  9. 【請求項9】前記変換定義格納手段へ格納される第2の
    表形式は、前記表計算手段が処理可能な形式であること
    を特徴とする請求項1記載のデータ処理システム。
  10. 【請求項10】サーバマシンに第1の表形式のデータを
    格納するデータ格納手段を備え、前記第1の表形式のデ
    ータと第2の表形式のデータとの対応関係を定義して前
    記第1の表形式のデータから前記第2の表形式のデータ
    に変換処理する変換処理内容を決定する変換定義手段
    と、該変換定義手段で決定された変換処理内容と第2の
    表形式とを格納する変換定義格納手段と、前記サーバマ
    シンのデータ格納手段から出力されてネットワークを介
    して得られる第1の表形式のデータを前記変換定義格納
    手段に格納された変換処理内容に基づいて前記決定され
    た第2の表形式のデータに変換して前記変換定義格納手
    段に格納された第2の表形式に組込を行うデータ変換実
    行手段と、該データ変換実行手段で変換されて組込まれ
    た第2のデータ表形式に基づいて表示または加工または
    分析または演算する表計算手段とを前記サーバマシンに
    ネットワークで接続されたクライアントに備えたことを
    特徴とするデータ処理システム。
  11. 【請求項11】前記クライアントのデータ変換実行手段
    において、データの変換処理内容としてデータの並び換
    え処理内容で構成したことを特徴とする請求項10記載
    のデータ処理システム。
  12. 【請求項12】前記クライアントの表計算手段は、前記
    第2の表形式を算出して前記クライアントの変換定義格
    納手段に格納するように構成したことを特徴とする請求
    項10記載のデータ処理システム。
  13. 【請求項13】前記クライアントの変換定義格納手段
    は、変換処理内容と第2の表形式とを表ファイル上に格
    納するように構成したことを特徴とする請求項10記載
    のデータ処理システム。
  14. 【請求項14】前記クライアントのデータ変換実行手段
    における変換処理内容が変換手順の組み合せにより構成
    したことを特徴とする請求項10記載のデータ処理シス
    テム。
  15. 【請求項15】前記クライアントのデータ変換実行手段
    における変換は、前記第1の表形式のデータと前記第2
    の表形式のデータとの双方に含まれるデータの変換を行
    う一次変換と、前記第2の表形式のデータには含まれる
    が前記第1の表形式のデータには含まれないデータを付
    加する二次変換との組み合せにより構成することを特徴
    とする請求項10記載のデータ処理システム。
  16. 【請求項16】前記クライアントのデータ変換実行手段
    における変換処理内容として複数行のデータを一行にま
    とめるブロック化手順と、一行のデータを複数行に分け
    る分配化手順とで構成したことを特徴とする請求項10
    記載のデータ処理システム。
  17. 【請求項17】前記クライアントの変換定義手段におい
    て定義して決定する変換処理内容は、変換元データと変
    換先データとの対応する位置情報であることを特徴とす
    る請求項10記載のデータ処理システム。
  18. 【請求項18】前記クライアントの変換定義格納手段へ
    格納される第2の表形式は、前記表計算手段が処理可能
    な形式であることを特徴とする請求項10記載のデータ
    処理システム。
  19. 【請求項19】データ格納手段に格納された第1の表形
    式のデータと第2の表形式のデータとの対応関係のパラ
    メータを定義して前記第1の表形式のデータから前記第
    2の表形式のデータに変換処理する変換処理内容を決定
    して格納し、前記格納された第1の表形式のデータを前
    記格納された変換処理内容に基づいて前記決定された第
    2の表形式のデータに変換して前記格納された第2の表
    形式に組込を行うデータ変換実行し、該データ変換実行
    により変換されて組込まれた第2のデータ表形式に基づ
    いて表計算処理を行うことを特徴とするデータ処理方
    法。
  20. 【請求項20】前記データの変換処理内容としてデータ
    の並び換え処理内容であることを特徴とする請求項19
    記載のデータ処理方法。
  21. 【請求項21】前記組込が貼付であることを特徴とする
    請求項19記載のデータ処理方法。
  22. 【請求項22】サーバマシンのデータ格納手段に格納さ
    れた第1の表形式のデータと第2の表形式のデータとの
    対応関係のパラメータをクライアントにおいて定義して
    前記第1の表形式のデータから前記第2の表形式のデー
    タに変換処理する変換処理内容を決定して格納し、サー
    バマシンのデータ格納手段からネットワークを介して入
    力される第1の表形式のデータをクライアントにおいて
    前記格納された変換処理内容に基づいて前記決定された
    第2の表形式のデータに変換して前記格納された第2の
    表形式に組込を行うデータ変換実行し、クライアントに
    おいて該データ変換実行により変換されて組込まれた第
    2のデータ表形式に基づいて表計算処理を行うことを特
    徴とするデータ処理方法。
  23. 【請求項23】前記データの変換処理内容としてデータ
    の並び換え処理内容であることを特徴とする請求項22
    記載のデータ処理方法。
  24. 【請求項24】前記組込が貼付であることを特徴とする
    請求項22記載のデータ処理方法。
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