JPH0729597U - 自動演奏装置 - Google Patents

自動演奏装置

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JPH0729597U
JPH0729597U JP6365993U JP6365993U JPH0729597U JP H0729597 U JPH0729597 U JP H0729597U JP 6365993 U JP6365993 U JP 6365993U JP 6365993 U JP6365993 U JP 6365993U JP H0729597 U JPH0729597 U JP H0729597U
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JP
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data
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performance
tempo
switch
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JP6365993U
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靖 鞍掛
義修 野口
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Yamaha Corp
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Yamaha Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 リズム、コード、ベース等の自動演奏装置に
おいて、多彩な演奏を可能にする。 【構成】 リバーブマックススイッチRMXを押してい
る間、効果付与装置24では、楽音信号に付与するリバ
ーブの深さを最大値等の所定値にする。スタッカートス
イッチSCTを押している間、楽音信号の発音持続時間
を1/2等の所定値にする。1拍リピートスイッチRP
Tを押している間、1拍等の所定区間の演奏を反復す
る。テンポアップスイッチTUPを押すと、演奏テンポ
が上昇してから演奏が停止する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、リズム、コード、ベース等の自動演奏装置に関し、特に各種のマ ニアル操作子の操作に応じて演奏内容を変化させることにより多彩な演奏を可能 としたものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、自動演奏装置としては、演奏データを記憶する記憶手段と、この記憶手 段から演奏データを読出す読出手段と、前記記憶手段から読出される演奏データ に従って自動的に楽音信号を発生する楽音発生手段とを備えたものが知られてい る。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
上記した従来の自動演奏装置にあっては、ユーザが調整可能なパラメータとし て、テンポ、ボリューム(音量)等のわずかなものしかなく、演奏に面白味をも たせることができなかった。また、パラメータの調整操作がワンタッチ式でない ため、操作に時間と手間がかかることがあった。
【0004】 この考案の目的は、簡単な操作により多彩な演奏をなしうる新規な自動演奏装 置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
この考案は、自動演奏用の演奏データを記憶する記憶手段と、この記憶手段か ら演奏データを読出す読出手段と、前記記憶手段から読出される演奏データに従 って自動的に楽音信号を発生する楽音発生手段とを備えた自動演奏装置において 、次の(イ)〜(ニ)のいずれかの構成を採用したことを特徴とするものである 。 (イ)操作子と、 前記楽音信号に効果を付与するための効果付与手段と、 前記操作子の操作に応答してその操作中だけ前記楽音信号への効果付与を所定 値にすべく前記効果付与手段を制御する制御手段と を設けた構成。 (ロ)操作子と、 この操作子の操作に応答してその操作中だけ前記楽音信号の発音持続時間を所 定値にすべく前記楽音発生手段を制御する制御手段と を設けた構成。 (ハ)操作子と、 この操作子の操作に応答してその操作中だけ所定の演奏区間の演奏データを反 復的に読出すべく前記読出手段を制御する制御手段と を設けた構成。 (ニ)操作子と、 この操作子の操作に応答して演奏テンポを上昇させた後演奏を停止すべく前記 読出手段を制御する制御手段と を設けた構成。
【0006】
【作用】
この考案の構成によれば、(イ)の構成を採用した場合、操作子を操作してい る間、リバーブ等の効果付与を所定の最大値にすることができる。
【0007】 また、(ロ)の構成を採用した場合、操作子を操作している間、楽音信号の発 音持続時間(音長)を1/2等に短縮してスタッカート演奏を行なうことができ る。
【0008】 さらに、(ハ)の構成を採用した場合、操作子を操作している間、1拍等の所 定の演奏区間を反復的に演奏させることができる。
【0009】 さらに、(ニ)の構成を採用した場合、操作子を操作すると、演奏テンポが上 昇した後、演奏が自動的に停止する。
【0010】
【実施例】
図1は、この考案の一実施例に係る自動伴奏装置の回路構成を示すもので、こ の装置では、リズム、コード及びベースの伴奏音発生がマイクロコンピュータに よって制御されるようになっている。なお、図1において、斜線を付した信号線 は、多ビットの信号線である。
【0011】 バス10には、スイッチ(SW)群12、CPU(中央処理装置)14、プロ グラムメモリ16、ワーキングメモリ18、データメモリ20、TG(トーンジ ェネレータ)22、効果付与装置24等が接続されている。
【0012】 スイッチ群12は、パネル面に設けられた各種のスイッチを含むもので、各ス イッチ毎に操作情報が検出されるようになっている。この考案の実施に関係する スイッチとしては、次の(1)〜(14)のようなものがある。
【0013】 (1)スタート/ストップスイッチSSW…これは、自動伴奏のスタート又は ストップを指示するためのスイッチである。
【0014】 (2)スタイル選択スイッチSYS…これは、ロック等の任意の伴奏スタイル を選択するためのスイッチである。
【0015】 (3)コード進行選択スイッチCSS…これは、任意のコード進行を選択する ためのスイッチである。選択可能なコード進行は、各伴奏スタイル毎に複数設定 されている。
【0016】 (4)ボリュームスイッチVMS…これは、ボリューム(自動伴奏音の音量) を任意に設定するためのスイッチである。
【0017】 (5)ボリュームアップ/ダウンスイッチVUD…これは、ボリュームのアッ プ/ダウン変化を指示するためのスイッチである。このスイッチをオンしている 間、ボリュームがコサイン波に従って自動的に増大・減少を繰返す。
【0018】 (6)テンポスイッチTMS…これは、自動伴奏のテンポを任意に設定するた めのスイッチである。
【0019】 (7)テンポアップスイッチTUP…これは、伴奏停止前のテンポ上昇を指示 するためのスイッチである。このスイッチをオンすると、自動伴奏は、テンポが 上昇してから自動的に停止する。
【0020】 (8)テンポアップ/ダウンスイッチTUD…これは、テンポのアップ/ダウ ン変化を指示するためのスイッチである。このスイッチをオンしている間、自動 伴奏のテンポがコサイン波に従って自動的に上昇・下降を繰返す。
【0021】 (9)倍テンポスイッチTDS…これは、テンポを現在値の2倍に上昇させる ためのスイッチである。
【0022】 (10)リバーブスイッチRVS0〜RVS4…これらのスイッチは、効果付 与装置24の第0〜第4のリバーブ効果付与チャンネルにそれぞれ対応したもの で、各スイッチ毎に対応するチャンネルでのリバーブの深さを任意に設定可能で ある。
【0023】 (11)リバーブマックススイッチRMX…これは、第0〜第4のすべてのリ バーブ効果付与チャンネルについてリバーブの深さを所定の最大値に設定するた めのスイッチである。このスイッチをオンしている間、自動伴奏音にかかるリバ ーブ効果は、最大となる。
【0024】 (12)ピッチベンドスイッチPBD…これは、伴奏停止前のピッチベンドを 指示するためのスイッチである。このスイッチをオンすると、自動伴奏は、ピッ チ(音高)が上昇してから自動的に停止する。
【0025】 (13)1拍リピートスイッチRPT…これは、1拍分の伴奏の繰返しを指示 するためのスイッチである。このスイッチをオンしている間、1拍分の伴奏が繰 返される。
【0026】 (14)スタッカートスイッチSCT…これは、スタッカート演奏を指示する ためのスイッチである。このスイッチをオンしている間、発生される楽音の音長 は、本来の長さの1/2に設定される。
【0027】 CPU14は、ROM(リード・オンリィ・メモリ)からなるプログラムメモ リ16にストアされたプログラムに従って伴奏音発生のための各種処理を実行す るもので、これらの処理については図2〜8を参照して後述する。
【0028】 CPU14は、タイマ26に対して設定テンポに応じた割込み周期データを供 給する。タイマ26は、供給される割込み周期データの指示する割込み周期で割 込み命令信号を発生し、CPU14に供給する。割込み周期は、1小節内で96 分音符に対応しており、設定テンポに応じて可変である。CPU14は、タイマ 26から割込み命令信号を受取るたびに図5の割込みルーチンを実行する。
【0029】 ワーキングメモリ18は、RAM(ランダム・アクセス・メモリ)からなるも ので、CPU14による各種処理に際してレジスタ、カウンタ等として使用され る記憶領域を含んでいる。この考案の実施に関係するレジスタ類については後述 する。
【0030】 データメモリ20は、ROMからなるもので、リズムパターンメモリ20A、 伴奏パターンメモリ20B、コード進行メモリ20C、テンポシーケンスメモリ 20D及びボリュームシーケンスメモリ20Eを含んでいる。
【0031】 伴奏パターンメモリ20Bには、コードに関する第0、1、2パートの複数小 節分の伴奏パターンを表わす伴奏パターンデータと、ベースに関する第3パート の複数小節分の伴奏パターンを表わす伴奏パターンデータとが記憶されている。 また、リズムパターンメモリ20Aには、リズムに関する第4パートの複数小節 分の伴奏パターン(リズムパターン)を表わす伴奏パターンデータが記憶されて いる。
【0032】 第0〜3パートのうちの各パートの伴奏パターンデータは、発生すべき楽音毎 に発生タイミングを表わすタイミングデータと音高を表わすキーコードデータと 発音持続時間を表わすゲートタイムデータとを含んでいる。また、第4パートの 伴奏パターンデータは、発生すべき打楽器音毎に発生タイミングを表わすタイミ ングデータと打楽器名を表わす打楽器コードデータとを含んでいる。
【0033】 第0〜第4パートのうちの各パートの伴奏パターンデータは、リバーブ深さを 設定すべきタイミング毎にそのタイミングを表わすタイミングデータとリバーブ 深さを表わすリバーブ深さデータとを含んでいる。従って、タイミングデータの 示すタイミングでリバーブ深さデータに応じてリバーブ深さを自動的に設定する ことができる。
【0034】 コード進行メモリ20Cには、各伴奏スタイル毎に複数のコード進行データが 記憶されている。各コード進行データは、時系列的に和音データを配列すること により複数小節分のコード進行を表わすものである。各和音データは、和音の根 音(例えばC)を表わす和音根音データと、和音のタイプ(例えばマイナ)を表 わす和音タイプデータとからなっている。伴奏パターンメモリ20Bに記憶され た第0〜3パートの伴奏パターンデータは、Cメジャを基準にして作成されてい るので、Cメジャ以外の和音に基づいてコード音又はベース音を発生するときは 、伴奏パターンデータ中のキーコードが指示する音高を適宜変更する必要があり 、このために行なわれるのが、図7のステップ234で述べる音高変換処理であ る。
【0035】 テンポシーケンスメモリ20Dには、各伴奏スタイル毎にテンポシーケンスデ ータが記憶されている。各テンポシーケンスデータは、テンポを設定すべきタイ ミング毎にそのタイミングを表わすタイミングデータとテンポ値を表わすテンポ データとを含んでいる。従って、タイミングデータの示すタイミングでテンポデ ータに応じて自動伴奏のテンポを自動的に設定することができる。
【0036】 ボリュームシーケンスメモリ20Eには、各伴奏スタイル毎にボリュームシー ケンスデータが記憶されている。各ボリュームシーケンスデータは、ボリューム を設定すべきタイミング毎にそのタイミングを表わすタイミングデータとボリュ ーム値を表わすボリュームデータとを含んでいる。従って、タイミングデータの 示すタイミングでボリュームデータに応じて自動伴奏の音量を自動的に設定する ことができる。
【0037】 TG22は、伴奏用のチャンネルとして和音発生用の第0、1、2チャンネル と、ベース音発生用の第3チャンネルと、リズム音発生用の第4チャンネルとを 有するもので、第0〜4チャンネルからの楽音信号は、効果付与装置24の第0 〜第4のリバーブ効果付与チャンネルにそれぞれ供給される。
【0038】 効果付与装置24において、第0、1、2、3、4のリバーブ効果付与チャン ネルは、TG22の第0、1、2、3、4チャンネルからの楽音信号にそれぞれ リバーブ効果を付与するもので、各リバーブ効果付与チャンネルでは、リバーブ 深さデータに応じてリバーブの深さが可変設定されるようになっている。第0〜 4のリバーブ効果付与チャンネルからの楽音信号は、混合されてサウンドシステ ム28に供給され、音響に変換される。
【0039】 ワーキングメモリ18のレジスタ類のうち、この考案の実施に関係するものを 列挙すると、次の(1)〜(21)の通りである。
【0040】 (1)スタイルナンバレジスタSTYL…これは、スタイル選択スイッチSY Sにより選択された伴奏スタイルのナンバがセットされるものである。
【0041】 (2)コード進行ナンバレジスタCPN…これは、コード進行選択スイッチC SSにより選択されたコード進行のナンバがセットされるものである。
【0042】 (3)ボリューム値レジスタVLM,V…VLMは、ボリューム値がセットさ れるものである。Vには、レジスタVLMからボリューム値がセットされる。
【0043】 (4)テンポ値レジスタTMP,TM…TMPは、テンポ値がセットされるも のである。TMには、レジスタTMSからテンポ値がセットされる。
【0044】 (5)割込み周期レジスタIT…これは、割込み周期データがセットされるも のである。
【0045】 (6)チャンネルナンバレジスタCH…これは、0〜4のいずれかのチャンネ ルナンバがセットされるものである。
【0046】 (7)リバーブ深さレジスタRV(0)〜RV(4),R(0)〜R(4)… RV(0)〜RV(4)は、効果付与装置24の第0〜第4のリバーブ効果付与 チャンネルにそれぞれ対応したレジスタであり、いずれもリバーブ深さデータが セットされる。各リバーブ効果付与チャンネルでは、RV(0)〜RV(4)の うちの対応するレジスタから供給されるリバーブ深さデータに応じてリバーブの 深さが設定される。一方、R(0)〜R(4)は、レジスタRV(0)〜RV( 4)のリバーブ深さデータを一時的に保存するために用いられるレジスタである 。
【0047】 (8)計時カウンタT…これは、図5の割込みルーチンを実行するたびに値が 1だけ増大するもので、図6のステップ182,188でコサイン波の演算に使 用される。
【0048】 (9)タイミングカウンタTCNT…これは、図5の割込みルーチンを実行す るたびに値が1だけ増大するもので、4拍子の場合、0〜95の値をとり、96 になるタイミングで0にリセットされる。カウンタTCNTは、図7のステップ 226の再生タイミング判定等に使用される。
【0049】 (10)ランフラグRUN…これは、1ビットのレジスタであり、1ならば自 動伴奏中であることを表わし、0ならば自動伴奏が停止状態にあることを表わす 。
【0050】 (11)ピッチベンドフラグPB…これは、1ビットのレジスタであり、スイ ッチPBDによるピッチベンドの指示に応じて1になる。
【0051】 (12)テンポアップフラグTU…これは、1ビットのレジスタであり、スイ ッチTUPによるテンポ上昇の指示に応じて1となる。
【0052】 (13)ピッチベンド値レジスタPD…これは、ピッチベンド値がセットされ るものである。
【0053】 (14)和音根音レジスタRT…これは、メモリ20Cから読出した和音根音 データがセットされるものである。
【0054】 (15)和音タイプレジスタTP…これは、メモリ20Cから読出した和音タ イプデータがセットされるものである。
【0055】 (16)キーコードレジスタKC…これは、メモリ20Bから読出したキーコ ードデータがセットされるものである。
【0056】 (17)ゲートタイムレジスタGT(0)〜GT(3)…これらは、第0〜3 パートの伴奏パターンデータにそれぞれ対応したもので、いずれもメモリ20B から読出したゲートタイムデータがセットされる。
【0057】 (18)短縮ゲートタイムレジスタGT2(0)〜GT2(3)…これらは、 第0〜3パートの伴奏パターンデータにそれぞれ対応したもので、GT(0)〜 GT(3)のゲートタイムデータの値をそれぞれ1/2倍した値(短縮ゲートタ イム)がセットされるものである。
【0058】 (19)キーオフ判定用レジスタD…これは、GT(0)〜GT(3)又はG T2(0)〜GT2(3)の各レジスタ毎に記憶値が0以下になったか調べてキ ーオフ(発音持続時間の終了)を判定するために用いられるものである。
【0059】 (20)第0〜第4のアドレスポインタ…これらのポインタは、第0〜第4パ ートの伴奏パターンデータにそれぞれ対応したもので、各ポインタ毎に対応する パートの伴奏パターンデータについて読出アドレスを指示する。
【0060】 (21)コードアドレスポインタ、テンポアドレスポインタ、ボリュームアド レスポインタ…これらのポインタは、それぞれメモリ20C、20D、20Eの 読出アドレスを指示するものである。
【0061】 図2は、メインルーチンの処理の流れを示すもので、このルーチンは、電源オ ン等に応じてスタートする。まず、ステップ30では、初期設定処理を行なう。 この処理により前述したレジスタ類は、初期設定される。
【0062】 次に、ステップ32では、図3を参照して後述するようにコントロールSW( スイッチ)のサブルーチンを実行する。そして、ステップ34に移る。
【0063】 ステップ34では、スタイル選択スイッチSYSにオンイベントありか判定す る。この判定結果が肯定的(Y)であればステップ36に移り、スイッチSYS で選択された伴奏スタイルのナンバをレジスタSTYLにセットする。
【0064】 ステップ34の判定結果が否定的(N)であったとき又はステップ36の処理 が終ったときは、ステップ38に移り、コード進行選択スイッチCSSにオンイ ベントありか判定する。この判定結果が肯定的(Y)であればステップ40に移 り、スイッチCSSで選択されたコード進行のナンバをレジスタCPNにセット する。
【0065】 ステップ38の判定結果が否定的(N)であったとき又はステップ40の処理 が終ったときは、ステップ42に移り、ボリュームスイッチVMSにオンイベン トありか判定する。この判定結果が肯定的(Y)であればステップ44に移り、 スイッチVMSで設定されたボリューム値をレジスタVLMにセットする。そし て、ステップ46では、レジスタVLMのボリューム値を表わすボリュームデー タをTG22に出力する。この結果、TG22では、供給されるボリュームデー タに応じて自動伴奏の音量が設定される。
【0066】 ステップ42の判定結果が否定的(N)であったとき又はステップ46の処理 が終ったときは、ステップ48に移り、テンポスイッチTMSにオンイベントあ りか判定する。この判定結果が肯定的(Y)であればステップ50に移り、スイ ッチTMSで設定されたテンポ値をレジスタTMPにセットする。この場合、テ ンポ値は、1分間当りの4分音符数(例えば120)として設定される。この後 、ステップ52に移る。
【0067】 ステップ52では、レジスタTMPのテンポ値をTMPとして、次の数1の式 に従って割込み周期を求める。
【0068】
【数1】 そして、求めた割込み周期に対応する割込み周期データをレジスタITにセッ トする。この後、ステップ54では、レジスタITの割込み周期データをタイマ 26に出力する。この結果、タイマ26では、供給される割込み周期データに応 じて割込み周期が設定される。
【0069】 ステップ48の判定結果が否定的(N)であったとき又はステップ54の処理 が終ったときは、ステップ56に移り、リバーブスイッチRVS0〜RVS4の いずれかにオンイベントありか判定する。この判定結果が肯定的(Y)であれば ステップ58に移り、オンイベントのあったスイッチに対応するリバーブ効果付 与チャンネル(選択されたチャンネル)のナンバをレジスタCHにセットする。 この後、ステップ60に移る。
【0070】 ステップ60では、オンイベントのあったスイッチで設定されたリバーブの深 さに対応したリバーブ深さデータを、レジスタCHのチャンネルナンバに対応す るレジスタRV(CH)にセットする。そして、レジスタRV(CH)のリバー ブ深さデータを効果付与装置24においてレジスタCHのチャンネルナンバに対 応するリバーブ効果付与チャンネルに出力する。この結果、レジスタCHのチャ ンネルナンバに対応するリバーブ効果付与チャンネルでは、供給されるリバーブ 深さデータに応じてリバーブの深さが設定される。
【0071】 ステップ56の判定結果が否定的(N)であったとき又はステップ62の処理 が終ったときは、ステップ64に移り、図4を参照して後述するようにスタート /ストップのサブルーチンを実行する。そして、ステップ66に移る。
【0072】 ステップ66では、その他の処理を実行する。そして、ステップ32に戻り、 それ以降の処理を上記したと同様に繰返す。
【0073】 図3は、コントロールSWのサブルーチンを示すもので、ステップ70では、 リバーブマックススイッチRMXにオン又はオフのイベントありか判定する。こ の判定結果が肯定的(Y)であればステップ72に移り、オンイベントか判定す る。この判定結果が肯定的(Y)であればステップ74に移る。
【0074】 ステップ74では、i=0〜4として、レジスタRV(i)のデータをレジス タR(i)に移す。すなわち、レジスタRV(0)〜RV(4)のリバーブ深さ データをそれぞれレジスタR(0)〜R(4)にセットする。そして、ステップ 76に移り、RV(0)〜RV(4)の各レジスタに、所定の最大のリバーブ深 さを表わすリバーブ深さデータをセットする。
【0075】 ステップ72の判定結果が否定的(N)であったときは、スイッチRMXのオ フイベントであったことになり、ステップ78に移る。ステップ78では、レジ スタR(0)〜R(4)のリバーブ深さデータをそれぞれレジスタRV(0)〜 RV(4)にセットする。この結果、リバーブ深さを最大値から元の値に戻すこ とが可能になる。
【0076】 ステップ76又は78の処理が終ったときは、ステップ80に移り、レジスタ RV(0)〜RV(4)のリバーブ深さデータを効果付与装置24の第0〜第4 のリバーブ効果付与チャンネルにそれぞれ出力する。この結果、各リバーブ効果 付与チャンネルでは、供給されるリバーブ深さデータに応じてリバーブ深さが設 定される。すなわち、ステップ76からステップ80にきたときは、リバーブ深 さは最大値に設定され、ステップ78からステップ80にきたときは、リバーブ 深さは、最大値になる直前の値に設定される。
【0077】 ステップ70の判定結果が否定的(N)であったとき又はステップ80の処理 が終ったときは、ステップ82に移り、倍テンポスイッチTDSにオンイベント ありか判定する。この判定結果が肯定的(Y)であればステップ84に移る。
【0078】 ステップ84では、レジスタTMPのテンポ値を2倍したテンポ値をレジスタ TMPにセットする。そして、ステップ86に移り、前述した数1の式に従って レジスタTMPのテンポ値に基づいて割込み周期を求める。レジスタITには、 求めた割込み周期に対応する割込み周期データをセットする。この後、レジスタ ITの割込み周期データをタイマ26に出力する。この結果、タイマ26では、 供給される割込み周期データに応じて割込み周期が設定される。
【0079】 ステップ82の判定結果が否定的(N)であったとき又はステップ88の処理 が終ったときは、ステップ90に移り、ボリュームアップ/ダウンスイッチVU Dにオンイベントありか判定する。この判定結果が肯定的(Y)であればステッ プ92に移り、レジスタVLMのボリューム値をレジスタVにセットすると共に 、カウンタTに0をセットする。これは、ボリュームアップ/ダウンのための準 備処理である。
【0080】 ステップ90の判定結果が否定的(N)であったとき又はステップ92の処理 が終ったときは、ステップ94に移り、テンポアップ/ダウンスイッチTUDに オンイベントありか判定する。この判定結果が肯定的(Y)であればステップ9 6に移り、レジスタTMPのテンポ値をレジスタTMにセットすると共に、カウ ンタTに0をセットする。これは、テンポアップ/ダウンのための準備処理であ る。
【0081】 ステップ94の判定結果が否定的(N)であったとき又はステップ96の処理 が終ったときは、ステップ98に移り、ピッチベンドスイッチPBDにオンイベ ントありか判定する。この判定結果が肯定的(Y)であればステップ100に移 り、フラグPBに1をセットする。
【0082】 ステップ98の判定結果が否定的(N)であったとき又はステップ100の処 理が終ったときは、ステップ102に移り、テンポアップ/ダウンスイッチTU Dにオンイベントありか判定する。この判定結果が肯定的(Y)であればステッ プ104に移り、フラグTUに1をセットする。
【0083】 ステップ102の判定結果が否定的(N)であったとき又はステップ104の 処理が終ったときは、図2のルーチンにリターンする。
【0084】 図4は、スタート/ストップのサブルーチンを示すもので、ステップ110で は、スタート/ストップスイッチSSWにオンイベントありか判定する。この判 定結果が否定的(N)であれば、次に述べるような処理が不要なので、図2のル ーチンにリターンする。
【0085】 ステップ110の判定結果が肯定的(Y)であったときは、ステップ112に 移り、フラグRUNの値を1ならば0に、0ならば1に反転する。そして、ステ ップ114に移り、フラグRUNが1か判定する。この判定結果が肯定的(Y) であればステップ116に移る。
【0086】 ステップ116では、カウンタTCNTを0にリセットする。そして、ステッ プ118に移り、第0〜第4のアドレスポインタ、コードアドレスポインタ、テ ンポアドレスポインタ及びボリュームアドレスポインタをいずれも先頭アドレス にセットする。この後、ステップ120に移り、フラグPB,TUにいずれも0 をセットすると共に、レジスタPDに0をセットする。
【0087】 ステップ114の判定結果が否定的(N)であったときは、自動伴奏停止処理 を行なう。すなわち、ステップ122において、TG22の第0〜第4の全チャ ンネルにキーオフ信号を出力し、発生中の楽音信号の減衰を開始させる。
【0088】 ステップ120又は122の処理が終ったときは、図2のルーチンにリターン する。上記のようにして図2のルーチンが実行されているときに、タイマ26か ら割込み命令信号が発生されると、図5の割込みルーチンが開始される。
【0089】 図5において、ステップ130では、図6を参照して後述するように制御のサ ブルーチンを実行する。そして、ステップ132に移る。
【0090】 ステップ132では、フラグRUNが1か判定する。この判定結果が否定的( N)であれば、以下に述べるような処理が不要なので、図2のルーチンにリター ンする。ステップ132の判定結果が肯定的(Y)であればステップ134に移 る。
【0091】 ステップ134では、コード進行メモリ20Cにおいて、レジスタSTYLの 伴奏スタイルナンバとレジスタCPNのコード進行ナンバとで指定されるコード 進行データを選択し、この選択に係るコード進行データのうちコードアドレスポ インタの指示するデータを読出す。読出データが和音データであれば、和音根音 データはレジスタRTに、和音タイプデータはレジスタTPにそれぞれセットす る。読出データがエンドデータ(コード進行の終りを表わすデータ)であれば、 このエンドデータはレジスタRTにセットされる。データ読出しの後は、コード アドレスポインタを次に読出すべきアドレスに進める。エンドデータの読出し後 は、先頭アドレスに戻す。
【0092】 次に、ステップ136では、レジスタRTのデータがエンドデータか判定する 。この判定結果が肯定的(Y)であれば図2のルーチンにリターンする。また、 ステップ136の判定結果が否定的(N)であればステップ138に移る。
【0093】 ステップ138では、テンポシーケンスメモリ20DにおいてレジスタSTY Lの伴奏スタイルナンバで指定されるテンポシーケンスデータを選択し、この選 択に係るテンポシーケンスデータのうちテンポアドレスポインタの指示するデー タを読出す。データ読出しの後は、テンポアドレスポインタを次に読出すべきア ドレスに進める。エンドデータ(テンポシーケンスの終りを表わすデータ)の読 出し後は、先頭アドレスに戻す。この後、ステップ140に移る。
【0094】 ステップ140では、読出データがエンドデータでなく且つ再生すべきタイミ ングが到来したか判定する。再生すべきタイミングの到来は、読出したタイミン グデータの指示するタイミングがカウンタTCNTの値と一致するか調べること により判定できる。ステップ140の判定結果が肯定的(Y)であればステップ 142に移る。
【0095】 ステップ142では、テンポアップ/ダウンスイッチTUD又はテンポアップ スイッチTUPがプレスされているか判定する。この判定結果が否定的(N)で あればステップ144に移る。
【0096】 ステップ144では、読出したタイミングデータの次のアドレスのテンポデー タを読出し、このテンポデータの指示するテンポ値をレジスタTMPにセットす る。テンポデータの読出しの後、テンポアドレスポインタは、次に読出すべきア ドレスに進める。そして、ステップ146に移る。
【0097】 ステップ146では、前述の数1の式に従ってレジスタTMPのテンポ値に基 づいて割込み周期を求める。レジスタITには、求めた割込み周期に対応する割 込み周期データをセットする。そして、ステップ148でレジスタITの割込み 周期データをタイマ26に出力する。この結果、タイマ26では、メモリ20D から読出したテンポデータに基づいて割込み周期が自動的に設定されることにな る。
【0098】 ステップ140の判定結果が否定的(N)であったとき、ステップ142の判 定結果が肯定的(Y)であったとき又はステップ148の処理が終ったときは、 150に移る。ステップ142の判定結果が肯定的(Y)であるときは、図6の ルーチンでテンポアップ/ダウン又はテンポアップの処理を行なうので、ステッ プ144〜148のテンポ設定処理は行なわない。
【0099】 ステップ150では、ボリュームシーケンスメモリ20EにおいてレジスタS TYLの伴奏スタイルナンバで指定されるボリュームシーケンスデータを選択し 、この選択に係るボリュームシーケンスデータのうちボリュームアドレスポイン タの指示するデータを読出す。データ読出しの後は、ボリュームアドレスポイン タを次に読出すべきアドレスに進める。エンドデータ(ボリュームシーケンスの 終りを表わすデータ)の読出しの後は、先頭アドレスに戻す。この後、ステップ 152に移る。
【0100】 ステップ152では、読出データがエンドデータでなく且つ再生すべきタイミ ングが到来したか判定する。この判定は、ステップ140で述べたと同様にして 行なうことができる。ステップ152の判定結果が肯定的(Y)であればステッ プ154に移る。
【0101】 ステップ154では、ボリュームアップ/ダウンスイッチVUDがプレスされ ているか判定する。この判定結果が否定的(N)であればステップ156に移る 。
【0102】 ステップ156では、読出したタイミングデータの次のアドレスのボリューム データを読出し、このボリュームデータの指示するテンポ値をレジスタVLMに セットする。ボリュームデータの読出しの後、ボリュームアドレスポインタは、 次に読出すべきアドレスに進める。そして、ステップ158に移る。
【0103】 ステップ158では、レジスタVLMのボリューム値を表わすボリュームデー タをTG22に出力する。この結果、TG22では、メモリ20Eから読出した ボリュームデータに基づいて自動伴奏の音量が自動的に設定されることになる。
【0104】 ステップ152の判定結果が否定的(N)であったとき、ステップ154の判 定結果が肯定的(Y)であったとき又はステップ158の処理が終ったときは、 ステップ160に移る。ステップ154の判定結果が肯定的(Y)であるときは 、図6のルーチンでボリュームアップ/ダウンの処理を行なうので、ステップ1 56,158のボリューム設定処理は行なわない。
【0105】 ステップ160では、図7を参照して後述するように伴奏再生のサブルーチン を実行する。そして、ステップ162に移り、図8を参照して後述するようにキ ーオフのサブルーチンを実行する。この後、ステップ164に移る。
【0106】 ステップ164では、カウンタTCNTの値を1だけ増大させる。カウンタT CNTの値が96になったときは、0にリセットする。そして、ステップ166 に移る。
【0107】 ステップ166では、1拍リピートスイッチRPTがプレスされているか判定 する。この判定結果が肯定的(Y)であればステップ168に移り、カウンタT CNTの値が次拍の頭に相当する値になったか判定する。この判定結果が肯定的 (Y)であればステップ170に移り、カウンタTCNTの値を前拍の頭に相当 する値に戻す。この結果、1拍分の伴奏の繰返し(レコード針がとんだような感 じが出る)が可能となる。
【0108】 ステップ166又は168の判定結果が否定的(N)であったときあるいはス テップ170の処理が終ったときは、ステップ172に移り、カウンタTの値を 1だけ増大させる。そして、図2のルーチンへリターンする。上記したような割 込み処理は、タイマ26から割込み命令信号が発生されるたびに繰返される。
【0109】 図6は、制御のサブルーチンを示すもので、ステップ180では、ボリューム アップ/ダウンスイッチVUDがプレスされているか判定する。この判定結果が 肯定的(Y)であればステップ182に移る。
【0110】 ステップ182では、レジスタV及びカウンタTの値をそれぞれV及びTとし て、次の数2の式に従ってボリューム値を求める。
【0111】
【数2】 そして、求めたボリューム値をレジスタVLMにセットする。この後、ステッ プ184に移り、レジスタVLMのボリューム値を表わすボリュームデータをT G22に出力する。割込みのたびにステップ182,184の処理を行なうこと によりTG22では自動伴奏の音量がコサイン波に従って増減するように制御さ れる。
【0112】 ステップ180の判定結果が否定的(N)であったとき又はステップ184の 処理が終ったときは、ステップ186に移り、テンポアップ/ダウンスイッチT UDがプレスされているか判定する。この判定結果が肯定的(Y)であればステ ップ188に移る。
【0113】 ステップ188では、レジスタTM及びカウンタTの値をそれぞれTM及びT として、次の数3の式に従ってテンポ値を求める。
【0114】
【数3】 そして、求めたテンポ値をレジスタTMPにセットした後、ステップ190に 移り、前述の数1の式に従ってレジスタTMPのテンポ値に基づいて割込み周期 を求める。レジスタITには、求めた割込み周期に対応する割込み周期データを セットする。この後、ステップ192に移る。
【0115】 ステップ192では、レジスタITの割込み周期データをTG22に出力する 。割込みのたびにステップ188〜192の処理を行なうことによりTG22で は自動伴奏のテンポがコサイン波に従って上昇・下降するように制御される。
【0116】 ステップ186の判定結果が否定的(N)であったとき又はステップ192の 処理が終ったときは、ステップ194に移り、フラグPBが1か判定する。この 判定結果が肯定的(Y)であればステップ196に移り、レジスタPDの値を1 だけ増大させる。そして、ステップ198に移る。
【0117】 ステップ198では、レジスタPDのピッチベンド値が所定の上限値K1より 大か判定する。この判定結果が否定的(N)であればステップ200に移り、レ ジスタPDのピッチベンド値を表わすピッチベンドデータをTG22の第0〜第 4の全チャンネルに出力する。割込みのたびにステップ196,198,200 の処理を行なうことにより第0〜第4チャンネルの楽音信号のピッチがレジスタ PDの値の増大に対応して上昇する。
【0118】 この後、ステップ198の判定結果が肯定的(Y)になると、ステップ202 に移り、TG22の第0〜第4の全チャンネルにキーオフ信号を出力する。そし て、ステップ204でフラグRUNに0をセットする。この結果、自動伴奏が停 止状態となる。
【0119】 ステップ194の判定結果が否定的(N)であったときあるいはステップ20 0又は204の処理が終ったときは、ステップ206に移り、フラグTUが1か 判定する。この判定結果が肯定的(Y)であればステップ208に移り、レジス タITの割込み周期の値から0.1×10-3を差引いた値をレジスタITにセッ トする。そして、ステップ210に移る。
【0120】 ステップ210では、レジスタITの値が所定の下限値K2より小か判定する 。この判定結果が否定的(N)であればステップ212に移り、レジスタITの 割込み周期データをタイマ26に出力する。割込みのたびにステップ208,2 10,212の処理を行なうことにより自動伴奏のテンポがレジスタITの値の 減少に対応して上昇する。
【0121】 この後、ステップ210の判定結果が肯定的(Y)になると、ステップ214 に移り、TG22の第0〜第4の全チャンネルにキーオフ信号を出力する。そし て、ステップ216でフラグRUNに0をセットする。この結果、自動伴奏が停 止状態となる。
【0122】 ステップ206の判定結果が否定的(N)であったときは、ステップ212に 移り、レジスタITの割込み周期データをタイマ26に出力する。そして、ステ ップ212又は216の処理が終ったときは、図5のルーチンにリターンする。
【0123】 図7は、伴奏再生のサブルーチンを示すもので、ステップ220では、リズム 再生の処理を行なう。すなわち、リズムパターンメモリ20Aにおいて、レジス タSTYLの伴奏スタイルナンバで指定される伴奏パターンデータ(リズムパタ ーンデータ)を選択し、この伴奏パターンデータのうち第4パートのアドレスポ インタの指示するデータを読出す。読出データがタイミングデータであれば、そ のタイミングデータとカウンタTCNTの値とに基づいて再生すべきタイミング か判定し、この判定結果が肯定的(Y)であれば該タイミングデータに関連する 打楽器コードデータ又はリバーブ深さデータをメモリ20Aから読出す。
【0124】 打楽器コードデータを読出した場合は、その打楽器コードデータをTG22の 第4チャンネルに出力することにより打楽器コードデータの指定する打楽器音信 号を発生させる。また、リバーブ深さデータを読出した場合は、そのリバーブ深 さデータをレジスタRV(4)にセットした後、レジスタRV(4)のリバーブ 深さデータを効果付与装置24の第4のリバーブ効果付与チャンネルに出力する 。この結果、第4のリバーブ効果付与チャンネルでは、供給されるリバーブ深さ データに応じてリバーブ深さが設定される。
【0125】 データ読出しの後は、第4のアドレスポインタを次に読出すべきアドレスに進 める。エンドデータ(リズムパターンの終りを表わすデータ)を指示するときは 、先頭アドレスに戻す。
【0126】 次に、ステップ222では、レジスタCHに0をセットする。そして、ステッ プ224に移り、伴奏パターンメモリ20Bにおいて、レジスタSTYLの伴奏 スタイルナンバとレジスタCHのナンバとで指定される伴奏パターンデータを選 択し、この選択に係る伴奏パターンデータのうちレジスタCHのナンバで指定さ れるパートのアドレスポインタの指示するデータを読出す。データ読出しの後は 、アドレスポインタを次に読出すべきアドレスに進める。エンドデータを指示す るときは、先頭アドレスに戻す。この後、ステップ226に移る。
【0127】 ステップ226では、読出したタイミングデータとカウンタTCNTの値とに 基づいて再生すべきタイミングか判定する。この判定結果が肯定的(Y)であれ ばステップ228に移り、読出したタイミングデータの次のアドレスのデータが キーコードデータか判定する。この判定結果が肯定的(Y)であればステップ2 30に移る。
【0128】 ステップ230では、キーコードデータを読出してレジスタKCにセットする 。そして、ステップ232に移り、キーコードデータの次のアドレスのゲートタ イムデータを読出してレジスタGT(CH)にセットする。レジスタGT(CH )は、レジスタCHのナンバで指定されるゲートタイムレジスタである。この後 、ステップ232に移る。
【0129】 ステップ232では、レジスタGT(CH)の値を1/2倍した値をレジスタ GT2(CH)にセットする。レジスタGT2(CH)は、レジスタCHのナン バで指定される短縮ゲートタイムレジスタである。この後、ステップ234に移 る。
【0130】 ステップ234では、レジスタRT及びTPのデータに基づいてレジスタKC のキーコードデータに音高変換処理を施す。そして、音高変換処理を受けたキー コードデータをレジスタKCにセットする。この後、ステップ236に移る。
【0131】 ステップ236では、TG22においてレジスタCHのナンバで指定されるチ ャンネルにキーオン信号とレジスタKCのキーコードデータ(音高データ)とを 出力する。この結果、指定に係るチャンネルからは、キーコードデータに対応し た音高を有する楽音信号が発生される。
【0132】 ステップ228の判定結果が否定的(N)であったときは、キーコードデータ ではなくリバーブ深さデータであったことになり、ステップ238に移る。ステ ップ238では、リバーブ深さデータをレジスタRV(CH)にセットする。レ ジスタRV(CH)は、レジスタCHのナンバで指定されるリバーブ深さレジス タである。この後、ステップ240に移る。
【0133】 ステップ240では、レジスタRV(CH)のリバーブ深さデータを効果付与 装置24においてレジスタCHのナンバで指定されるリバーブ効果付与チャンネ ルに出力する。この結果、指定に係るリバーブ効果付与チャンネルでは、供給さ れるリバーブ深さデータに応じてリバーブ深さが設定される。
【0134】 ステップ226の判定結果が否定的(N)であったときあるいはステップ23 6又は240の処理が終ったときは、ステップ242に移り、レジスタCHの値 を1アップする。そして、ステップ244に移り、レジスタCHの値が4か判定 する。ステップ222の後初めてステップ244にきたときは、レジスタCHの 値が1であり、ステップ244の判定結果は否定的(N)となる。この場合は、 ステップ224に戻り、それ以降の処理を上記したと同様に繰返す。
【0135】 レジスタCHの値が0、1、2、3の場合について上記のような処理が終って ステップ242にくると、レジスタCHの値は4となる。そして、ステップ24 4の判定結果は肯定的(Y)となり、図5のルーチンにリターンする。
【0136】 図8は、キーオフのサブルーチンを示すもので、ステップ250では、レジス タCHに0をセットする。そして、ステップ252に移り、スタッカートスイッ チSCTがプレスされているか判定する。この判定結果が否定的(N)であれば ステップ254に移る。
【0137】 ステップ254では、レジスタGT(CH)のゲートタイムデータをレジスタ Dにセットする。また、ステップ252の判定結果が肯定的(Y)であったとき は、ステップ256に移り、レジスタGT(CH)の短縮ゲートタイムデータを レジスタDにセットする。ステップ254又は256の処理が終ったときは、ス テップ258に移る。
【0138】 ステップ258では、レジスタDの値が0以下か(発音持続時間が終りか)判 定する。この判定結果が否定的(N)であればステップ260に移り、レジスタ GT(CH)の値から1を差引いた値をレジスタGT(CH)にセットすると共 に、レジスタGT2(CH)の値から1を差引いた値をレジスタGT2(CH) にセットする。
【0139】 割込みのたびにステップ258,260の処理を繰返していくと、いずれはス テップ258の判定結果が肯定的(Y)となり、ステップ262に移る。ステッ プ262では、TG22においてレジスタCHのナンバで指定されるチャンネル にキーオフ信号を出力し、発生中の楽音信号を減衰開始させる。
【0140】 ステップ260又は262の処理が終ったときは、ステップ264に移り、レ ジスタCHの値を1アップする。そして、ステップ266に移り、レジスタCH の値が4か判定する。ステップ250の後初めてステップ264にきたときは、 レジスタCHの値は1であり、ステップ266の判定結果は否定的(N)となる 。この場合は、ステップ252に戻り、それ以降の処理を上記したと同様に繰返 す。
【0141】 レジスタCHの値が0、1、2、3の場合について上記のような処理が終って ステップ264にくると、レジスタCHの値は4となる。そして、ステップ26 6の判定結果は肯定的(Y)となり、図5のルーチンにリターンする。
【0142】 図7,8のルーチンによれば、第0〜第4パートの伴奏パターンデータに基づ く自動伴奏が可能となる。
【0143】 この考案は、上記実施例に限定されるものではなく、種々の改変形態で実施可 能なものである。例えば、次のような変更が可能である。
【0144】 (1)リバーブ効果は、最大にする代りにかからなくしてもよい。このために は、図3のステップ76でレジスタRV(i)に0をセットすればよい。また、 付与する効果としては、コーラス等の他の効果でもよい。
【0145】 (2)テンポは、倍ではなく半分にしてもよい。このためには、図3のステッ プ84でレジスタTMPにTMP値×1/2をセットすればよい。
【0146】 (3)リピートするのは、1拍でなく半拍でもよい。このためには、図5のス テップ168でカウンタTCNTの値が半拍の終りに相当する値になったか判定 し、この判定結果が肯定的(Y)ならばステップ170でTCNTを半拍の頭に 戻すようにすればよい。
【0147】 (4)ボリューム又はテンポのアップ/ダウン変化は、コサイン波の代りにの こぎり波等に従って制御してもよい。
【0148】 (5)テンポアップスイッチTUPをオンしたときは、テンポを上昇させた後 下降させてから演奏を停止させるようにしてもよい。
【0149】 (6)スタッカートスイッチSCTをオンしたときは、音長を1/2ではなく 1/4としてもよい。このためには、図7のステップ232でレジスタGT2( CH)にGT(CH)値×1/4をセットすればよい。
【0150】 (7)この考案は、リズム、コード、ベース等の自動伴奏に限らず、メロディ 等の自動演奏にも適用可能である。
【0151】
【考案の効果】
以上のように、この考案によれば、操作子の操作に応じて効果付与、発音持続 時間、部分的な演奏反復、演奏停止前のテンポ等を制御するようにしたので、変 化に富んだ自動演奏を楽しめる効果が得られるものである。
【0152】 また、操作子での制御操作は、ワンタッチ式に行なえるので、操作性が高い利 点もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この考案の一実施例に係る自動伴奏装置の回
路構成を示すブロック図である。
【図2】 メインルーチンを示すフローチャートであ
る。
【図3】 コントロールSWのサブルーチンを示すフロ
ーチャートである。
【図4】 スタート/ストップのサブルーチンを示すフ
ローチャートである。
【図5】 割込みルーチンを示すフローチャートであ
る。
【図6】 制御のサブルーチンを示すフローチャートで
ある。
【図7】 伴奏再生のサブルーチンを示すフローチャー
トである。
【図8】 キーオフのサブルーチンを示すフローチャー
トである。
【符号の説明】
10:バス、12:スイッチ群、14:CPU(中央処
理装置)、16:プログラムメモリ、18:ワーキング
メモリ、20:データメモリ、22:TG(トーンジェ
ネレータ)、24:効果付与装置、26:タイマ、2
8:サウンドシステム、RMX:リバーブマックススイ
ッチ、SCT:スタッカートスイッチ、RPT:1拍リ
ピートスイッチ、TUP:テンポアップスイッチ。

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自動演奏用の演奏データを記憶する記憶
    手段と、この記憶手段から演奏データを読出す読出手段
    と、前記記憶手段から読出される演奏データに従って自
    動的に楽音信号を発生する楽音発生手段とを備えた自動
    演奏装置であって、 操作子と、 前記楽音信号に効果を付与するための効果付与手段と、 前記操作子の操作に応答してその操作中だけ前記楽音信
    号への効果付与を所定値にすべく前記効果付与手段を制
    御する制御手段とを設けたことを特徴とする自動演奏装
    置。
  2. 【請求項2】 自動演奏用の演奏データを記憶する記憶
    手段と、この記憶手段から演奏データを読出す読出手段
    と、前記記憶手段から読出される演奏データに従って自
    動的に楽音信号を発生する楽音発生手段とを備えた自動
    演奏装置であって、 操作子と、 この操作子の操作に応答してその操作中だけ前記楽音信
    号の発音持続時間を所定値にすべく前記楽音発生手段を
    制御する制御手段とを設けたことを特徴とする自動演奏
    装置。
  3. 【請求項3】 自動演奏用の演奏データを記憶する記憶
    手段と、この記憶手段から演奏データを読出す読出手段
    と、前記記憶手段から読出される演奏データに従って自
    動的に楽音信号を発生する楽音発生手段とを備えた自動
    演奏装置であって、 操作子と、 この操作子の操作に応答してその操作中だけ所定の演奏
    区間の演奏データを反復的に読出すべく前記読出手段を
    制御する制御手段とを設けたことを特徴とする自動演奏
    装置。
  4. 【請求項4】 自動演奏用の演奏データを記憶する記憶
    手段と、この記憶手段から演奏データを読出す読出手段
    と、前記記憶手段から読出される演奏データに従って自
    動的に楽音信号を発生する楽音発生手段とを備えた自動
    演奏装置であって、 操作子と、 この操作子の操作に応答して演奏テンポを上昇させた後
    演奏を停止すべく前記読出手段を制御する制御手段とを
    設けたことを特徴とする自動演奏装置。
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