JP3228268B2 - 自動演奏装置 - Google Patents

自動演奏装置

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JP3228268B2
JP3228268B2 JP12615599A JP12615599A JP3228268B2 JP 3228268 B2 JP3228268 B2 JP 3228268B2 JP 12615599 A JP12615599 A JP 12615599A JP 12615599 A JP12615599 A JP 12615599A JP 3228268 B2 JP3228268 B2 JP 3228268B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、コード、ベース
等の自動演奏装置に関し、特に操作子の操作に応じて発
音持続時間を短縮制御することによりスタッカート演奏
を可能としたものである。
【0002】
【従来の技術】従来、自動演奏装置としては、演奏デー
タを記憶する記憶手段と、この記憶手段から演奏データ
を読出す読出手段と、前記記憶手段から読出される演奏
データに従って自動的に楽音信号を発生する楽音発生手
段とを備えたものが知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記した従来の自動演
奏装置にあっては、ユーザが調整可能なパラメータとし
て、テンポ、ボリューム(音量)等のわずかなものしか
なく、演奏に面白味をもたせることができなかった。ま
た、パラメータの調整操作がワンタッチ式でないため、
操作に時間と手間がかかることがあった。
【0004】この発明の目的は、簡単な操作により所望
の演奏個所だけスタッカート演奏をなしうる新規な自動
演奏装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明に係る自動演奏
装置は、発生すべき楽音毎に発生タイミングを表わすタ
イミングデータと音高を表わす音高データと発音持続時
間を表わす時間データとを含む演奏データを記憶する記
憶手段と、テンポクロック信号を発生する手段と、発生
すべき楽音毎に前記テンポクロック信号と前記記憶手段
のタイミングデータとに基づいて前記記憶手段から音高
データ及び時間データを読出す読出手段と、前記記憶手
段から音高データが読出されるたびに該音高データで表
わされる音高に対応した音高を有する楽音信号を発生す
る楽音発生手段と、前記記憶手段から時間データが読出
されるたびに該時間データを記憶する第1のレジスタ
と、前記記憶手段から時間データが読出されるたびに該
時間データに基づいて新たな発音持続時間を算出して該
新たな発音持続時間を表わす新たな時間データを出力す
る算出手段と、この算出手段から新たな時間データが出
力されるたびに該新たな時間データを記憶する第2のレ
ジスタと、発音持続時間の変更を指示するためのオン/
オフスイッチと、このオン/オフスイッチがオン又はオ
フのいずれの状態にあるか検出する検出手段と、前記楽
音発生手段から発生される楽音信号毎に前記第1及び第
2のレジスタの時間データでそれぞれ表わされる発音持
続時間を前記テンポクロック信号に基づいて並行的に計
測する計測手段と、前記楽音発生手段から発生される楽
音信号毎に前記検出手段の検出結果と前記計測手段の計
測時間とに基づいて該楽音信号の減衰開始を制御する制
御手段であって、前記検出手段の検出結果がオフ状態を
示すときは前記計測手段が前記第1のレジスタの時間デ
ータで表わされる発音持続時間の終りを指示するのに応
答して減衰を開始すべく制御を行ない、前記検出手段の
検出結果がオン状態を示すときは前記計測手段が前記第
2のレジスタの時間データで表わされる発音持続時間の
終りを指示するのに応答して減衰を開始すべく制御を行
なうものとを備えたものである。
【0006】この発明の自動演奏装置によれば、オン/
オフスイッチにより楽音信号の発音持続時間の変更を指
示すると、制御手段は、楽音信号の発音持続時間を算出
手段で算出された新たな発音持続時間に変更制御する。
従って、楽音信号の発音持続時間(音長)を1/2等に
短縮してスタッカート演奏を行なうことができる。ま
た、第1及び第2のレジスタの時間データでそれぞれ表
わされる発音持続時間をテンポクロック信号に基づいて
並行的に計測する計測手段を設け、オン/オフスイッチ
がオフ状態のときは計測手段が第1のレジスタの時間デ
ータで表わされる発音持続時間の終りを指示するのに応
答して制御手段により楽音信号の減衰を開始し、オン/
オフスイッチがオン状態のときは計測手段が第2のレジ
スタの時間データで表わされる発音持続時間の終りを指
示するのに応答して制御手段により楽音信号の減衰を開
始するようにしたので、楽音信号の発生開始からわずか
に遅れてオン/オフスイッチをオフ又はオンしても、そ
れぞれ第1又は第2のレジスタの時間データに基づく減
衰開始制御が可能であり、発生中の楽音信号についても
通常演奏又はスタッカート演奏への切換えを行なうこと
ができる。
【0007】
【0008】
【0009】
【0010】
【0011】
【発明の実施の形態】図1は、この発明の一実施形態に
係る自動伴奏装置の回路構成を示すもので、この装置で
は、リズム、コード及びベースの伴奏音発生がマイクロ
コンピュータによって制御されるようになっている。な
お、図1において、斜線を付した信号線は、多ビットの
信号線である。
【0012】バス10には、スイッチ(SW)群12、
CPU(中央処理装置)14、プログラムメモリ16、
ワーキングメモリ18、データメモリ20、TG(トー
ンジェネレータ)22、効果付与装置24等が接続され
ている。
【0013】スイッチ群12は、パネル面に設けられた
各種のスイッチを含むもので、各スイッチ毎に操作情報
が検出されるようになっている。この発明の実施に関す
るスイッチとしては、次の(1)〜(14)のようなも
のがある。
【0014】(1)スタート/ストップスイッチSSW
…これは、自動伴奏のスタート又はストップを指示する
ためのスイッチである。
【0015】(2)スタイル選択スイッチSYS…これ
は、ロック等の任意の伴奏スタイルを選択するためのス
イッチである。
【0016】(3)コード進行選択スイッチCSS…こ
れは、任意のコード進行を選択するためのスイッチであ
る。選択可能なコード進行は、各伴奏スタイル毎に複数
設定されている。
【0017】(4)ボリュームスイッチVMS…これ
は、ボリューム(自動伴奏音の音量)を任意に設定する
ためのスイッチである。
【0018】(5)ボリュームアップ/ダウンスイッチ
VUD…これは、ボリュームのアップ/ダウン変化を指
示するためのスイッチである。このスイッチをオンして
いる間、ボリュームがコサイン波に従って自動的に増大
・減少を繰返す。
【0019】(6)テンポスイッチTMS…これは、自
動伴奏のテンポを任意に設定するためのスイッチであ
る。
【0020】(7)テンポアップスイッチTUP…これ
は、伴奏停止前のテンポ上昇を指示するためのスイッチ
である。このスイッチをオンすると、自動伴奏は、テン
ポが上昇してから自動的に停止する。
【0021】(8)テンポアップ/ダウンスイッチTU
D…これは、テンポのアップ/ダウン変化を指示するた
めのスイッチである。このスイッチをオンしている間、
自動伴奏のテンポがコサイン波に従って自動的に上昇・
下降を繰返す。
【0022】(9)倍テンポスイッチTDS…これは、
テンポを現在値の2倍に上昇させるためのスイッチであ
る。
【0023】(10)リバーブスイッチRVS0〜RV
S4…これらのスイッチは、効果付与装置24の第0〜
第4のリバーブ効果付与チャンネルにそれぞれ対応した
もので、各スイッチ毎に対応するチャンネルでのリバー
ブの深さを任意に設定可能である。
【0024】(11)リバーブマックススイッチRMX
…これは、第0〜第4のすべてのリバーブ効果付与チャ
ンネルについてリバーブの深さを所定の最大値に設定す
るためのスイッチである。このスイッチをオンしている
間、自動伴奏音にかかるリバーブ効果は、最大となる。
【0025】(12)ピッチベンドスイッチPBD…こ
れは、伴奏停止前のピッチベンドを指示するためのスイ
ッチである。このスイッチをオンすると、自動伴奏は、
ピッチ(音高)が上昇してから自動的に停止する。
【0026】(13)1拍リピートスイッチRPT…こ
れは、1拍分の伴奏の繰返しを指示するためのスイッチ
である。このスイッチをオンしている間、1拍分の伴奏
が繰返される。
【0027】(14)スタッカートスイッチSCT…こ
れは、スタッカート演奏を指示するためのスイッチであ
る。このスイッチをオンしている間、発生される楽音の
音長は、本来の長さの1/2に設定される。
【0028】CPU14は、ROM(リード・オンリィ
・メモリ)からなるプログラムメモリ16にストアされ
たプログラムに従って伴奏音発生のための各種処理を実
行するもので、これらの処理については図2〜8を参照
して後述する。
【0029】CPU14は、タイマ26に対して設定テ
ンポに応じた割込み周期データを供給する。タイマ26
は、供給される割込み周期データの指示する割込み周期
で割込み命令信号を発生し、CPU14に供給する。割
込み周期は、1小節内で96分音符に対応しており、設
定テンポに応じて可変である。CPU14は、タイマ2
6から割込み命令信号を受取るたびに図5の割込みルー
チンを実行する。
【0030】ワーキングメモリ18は、RAM(ランダ
ム・アクセス・メモリ)からなるもので、CPU14に
よる各種処理に際してレジスタ、カウンタ等として使用
される記憶領域を含んでいる。この発明の実施に関係す
るレジスタ類については後述する。
【0031】データメモリ20は、ROMからなうるも
ので、リズムパターンメモリ20A、伴奏パターンメモ
リ20B、コード進行メモリ20C、テンポシーケンス
メモリ20D及びボリュームシーケンスメモリ20Eを
含んでいる。
【0032】伴奏パターンメモリ20Bには、コードに
関する第0、1、2パートの複数小節分の伴奏パターン
を表わす伴奏パターンデータと、ベースに関する第3パ
ートの複数小節分の伴奏パターンを表わす伴奏パターン
データとが記憶されている。また、リズムパターンメモ
リ20Aには、リズムに関する第4パートの複数小節分
の伴奏パターン(リズムパターン)を表わす伴奏パター
ンデータが記憶されている。
【0033】第0〜3パートのうちの各パートの伴奏パ
ターンデータは、発生すべき楽音毎に発生タイミングを
表わすタイミングデータと音高を表わすキーコードデー
タと発音持続時間を表わすゲートタイムデータとを含ん
でいる。また、第4パートの伴奏パターンデータは、発
生すべき打楽器音毎に発生タイミングを表わすタイミン
グデータと打楽器名を表わす打楽器コードデータとを含
んでいる。
【0034】第0〜第4パートのうちの各パートの伴奏
パターンデータは、リバーブ深さを設定すべきタイミン
グ毎にそのタイミングを表わすタイミングデータとリバ
ーブ深さを表わすリバーブ深さデータとを含んでいる。
従って、タイミングデータの示すタイミングでリバーブ
深さデータに応じてリバーブ深さを自動的に設定するこ
とができる。
【0035】コード進行メモリ20Cには、各伴奏スタ
イル毎に複数のコード進行データが記憶されている。各
コード進行データは、時系列的に和音データを配列する
ことにより複数小節分のコード進行を表わすものであ
る。各和音データは、和音の根音(例えばC)を表わす
和音根音データと、和音のタイプ(例えばマイナ)を表
わす和音タイプデータとからなっている。伴奏パターン
メモリ20Bに記憶された第0〜3パートの伴奏パター
ンデータは、Cメジャを基準にして作成されているの
で、Cメジャ以外の和音に基づいてコード音又はベース
音を発生するときは、伴奏パターンデータ中のキーコー
ドが指示する音高を適宜変更する必要があり、このため
に行なわれるのが、図7のステップ234で述べる音高
変換処理である。
【0036】テンポシーケンスメモリ20Dには、各伴
奏スタイルごとにテンポシーケンスデータが記憶されて
いる。各テンポシーケンスデータは、テンポを設定すべ
きタイミング毎にそのタイミングを表わすタイミングデ
ータとテンポ値を表わすテンポデータとを含んでいる。
従って、タイミングデータの示すタイミングでテンポデ
ータに応じて自動伴奏のテンポを自動的に設定すること
ができる。
【0037】ボリュームシーケンスメモリ20Eには、
各伴奏スタイル毎にボリュームシーケンスデータが記憶
されている。各ボリュームシーケンスデータは、ボリュ
ームを設定すべきタイミング毎にそのタイミングを表わ
すタイミングデータとボリューム値を表わすボリューム
データとを含んでいる。従って、タイミングデータの示
すタイミングでボリュームデータに応じて自動伴奏の音
量を自動的に設定することができる。
【0038】TG22は、伴奏用のチャンネルとして和
音発生用の第0、1、2チャンネルと、ベース音発生用
の第3チャンネルと、リズム音発生用の第4チャンネル
とを有するもので、第0〜4チャンネルからの楽音信号
は、効果付与装置24の第0〜第4のリバーブ効果付与
チャンネルにそれぞれ供給される。
【0039】効果付与装置において、第0、1、2、
3、4のリバーブ効果付与チャンネルは、TG22の第
0、1、2、3、4チャンネルからの楽音信号にそれぞ
れリバーブ効果を付与するもので、各リバーブ効果付与
チャンネルでは、リバーブ深さデータに応じてリバーブ
の深さが可変設定されるようになっている。第0〜4の
リバーブ効果付与チャンネルからの楽音信号は、混合さ
れてサウンドシステム28に供給され、音響に変換され
る。
【0040】ワーキングメモリ18のレジスタ類のう
ち、この発明の実施に関係するものを列挙すると、次の
(1)〜(21)の通りである。
【0041】(1)スタイルナンバレジスタSTYL…
これは、スタイル選択スイッチSYSにより選択された
伴奏スタイルのナンバがセットされるものである。
【0042】(2)コード進行ナンバレジスタCPN…
これは、コード進行選択スイッチCSSにより選択され
たコード進行のナンバがセットされるものである。
【0043】(3)ボリューム値レジスタVLM,V…
VLMは、ボリューム値がセットされるものである。V
には、レジスタVLMからボリューム値がセットされ
る。
【0044】(4)テンポ値レジスタTMP,TM…T
MPは、テンポ値がセットされるものである。TMに
は、レジスタTMPからテンポ値がセットされる。
【0045】(5)割込み周期レジスタIT…これは、
割込み周期データがセットされるものである。
【0046】(6)チャンネルナンバレジスタCH…こ
れは、0〜4のいずれかのチャンネルナンバがセットさ
れるものである。
【0047】(7)リバーブ深さレジスタRV(0)〜
RV(4),R(0)〜R(4)…RV(0)〜RV
(4)は、効果付与装置24の第0〜第4のリバーブ効
果付与チャンネルにそれぞれ対応したレジスタであり、
いずれもリバーブ深さデータがセットされる。各リバー
ブ効果付与チャンネルでは、RV(0)〜RV(4)の
うちの対応するレジスタから供給されるリバーブ深さデ
ータに応じてリバーブの深さが設定される。一方、R
(0)〜R(4)は、レジスタRV(0)〜RV(4)
のリバーブ深さデータを一時的に保存するために用いら
れるレジスタである。
【0048】(8)計時カウンタT…これは、図5の割
込みルーチンを実行するたびに値が1だけ増大するもの
で、図6のステップ182、188でコサイン波の演算
に使用される。
【0049】(9)タイミングカウンタTCNT…これ
は、図5の割込みルーチンを実行するたびに値が1だけ
増大するもので、4拍子の場合、0〜95の値をとり、
96になるタイミングで0にリセットされる。カウンタ
TCNTは、図7のステップ226の再生タイミング判
定等に使用される。
【0050】(10)ランフラグRUN…これは、1ビ
ットのレジスタであり、1ならば自動伴奏中であること
を表わし、0ならば自動演奏が停止状態にあることを表
わす。
【0051】(11)ピッチベンドフラグPB…これ
は、1ビットのレジスタであり、スイッチPBDによる
ピッチベンドの指示に応じて1になる。
【0052】(12)テンポアップフラグTU…これ
は、1ビットのレジスタであり、スイッチTUPによる
テンポ上昇の指示に応じて1になる。
【0053】(13)ピッチベンド値レジスタPD…こ
れは、ピッチベンド値がセットされるものである。
【0054】(14)和音根音レジスタRT…これは、
メモリ20Cから読出した和音根音データがセットされ
るものである。
【0055】(15)和音タイプレジスタTP…これ
は、メモリ20Cから読出した和音タイプデータがセッ
トされるものである。
【0056】(16)キーコードレジスタKC…これ
は、メモリ20Bから読出したキーコードがセットされ
るものである。
【0057】(17)ゲートタイムレジスタGT(0)
〜GT(3)…これらは、第0〜3パートの伴奏パター
ンデータにそれぞれ対応したもので、いずれもメモリ2
0Bから読出したゲートタイムデータがセットされる。
【0058】(18)短縮ゲートタイムレジスタGT2
(0)〜GT2(3)…これらは、第0〜3パートの伴
奏パターンデータにそれぞれ対応したもので、GT
(0)〜GT(3)のゲートタイムデータの値をそれぞ
れ1/2倍した値(短縮ゲートタイム)がセットされる
ものである。
【0059】(19)キーオフ判定用レジスタD…これ
は、GT(0)〜GT(3)又はGT2(0)〜GT2
(3)の各レジスタ毎に記憶値が0以下になったか調べ
てキーオフ(発音持続時間の終了)を判定するために用
いられるものである。
【0060】(20)第0〜第4のアドレスポインタ…
これらのポインタは、第0〜第4パートの伴奏パターン
データにそれぞれ対応したもので、各ポインタ毎に対応
するパートの伴奏パターンデータについて読出アドレス
を指示する。
【0061】(21)コードアドレスポインタ、テンポ
アドレスポインタ、ボリュームアドレスポインタ…これ
らのポインタは、それぞれメモリ20C、20D、20
Eの読出アドレスを指示するものである。
【0062】図2は、メインルーチンの処理の流れを示
すもので、このルーチンは、電源オン等に応じてスター
トする。まず、ステップ30では、初期設定処理を行な
う。この処理により前述したレジスタ類は、初期設定さ
れる。
【0063】次に、ステップ32では、図3を参照して
後述するようにコントロールSW(スイッチ)のサブル
ーチンを実行する。そして、ステップ34に移る。
【0064】ステップ34では、スタイル選択スイッチ
SYSにオンイベントありか判定する。この判定結果が
肯定的(Y)であればステップ36に移り、スイッチS
YSで選択された伴奏スタイルのナンバをレジスタST
YLにセットする。
【0065】ステップ34の判定結果が否定的(N)で
あったとき又はステップ36の処理が終ったときは、ス
テップ38に移り、コード進行選択スイッチCSSにオ
ンイベントありか判定する。この判定結果が肯定的
(Y)であればステップ40に移り、スイッチCSSで
選択されたコード進行のナンバをレジスタCPNにセッ
トする。
【0066】ステップ38の判定結果が否定的(N)で
あったとき又はステップ40の処理が終ったときは、ス
テップ42に移り、ボリュームスイッチVMSにオンイ
ベントありか判定する。この判定結果が肯定的(Y)で
あればステップ44に移り、スイッチVMSで設定され
たボリューム値をレジスタVLMにセットする。そし
て、ステップ46では、レジスタVLMのボリューム値
を表わすボリュームデータをTG22に出力する。この
結果、TG22では、供給されるボリュームデータに応
じて自動伴奏の音量が設定される。
【0067】ステップ42の判定結果が否定的(N)で
あったとき又はステップ46の処理が終ったときは、ス
テップ48に移り、テンポスイッチTMSにオンイベン
トありか判定する。この判定結果が肯定的(Y)であれ
ばステップ50に移り、スイッチTMSで設定されたテ
ンポ値をレジスタTMPにセットする。この場合、テン
ポ値は、1分間当りの4分音符数(例えば120)とし
て設定される。この後、ステップ52に移る。
【0068】ステップ52では、レジスタTMPのテン
ポ値をTMPとして、次の数1の式に従って割込み周期
を求める。
【0069】
【数1】 そして、求めた割込み周期に対応する割込み周期データ
をレジスタITにセットする。この後、ステップ54で
は、レジスタITの割込み周期データをタイマ26に出
力する。この結果、タイマ26では、供給される割込み
周期データに応じて割込み周期が設定される。
【0070】ステップ48の判定結果が否定的(N)で
あったとき又はステップ54の処理が終ったときは、ス
テップ56に移り、リバーブスイッチRVS0〜RVS
4のいずれかにオンイベントありか判定する。この判定
結果が肯定的(Y)であればステップ58に移り、オン
イベントのあったスイッチに対応するリバーブ効果付与
チャンネル(選択されたチャンネル)のナンバをレジス
タCHにセットする。この後、ステップ60に移る。
【0071】ステップ60では、オンイベントのあった
スイッチで設定されたリバーブの深さに対応したリバー
ブ深さデータを、レジスタCHのチャンネルナンバに対
応するレジスタRV(CH)にセットする。そして、レ
ジスタRV(CH)のリバーブ深さデータを効果付与装
置24においてレジスタCHのチャンネルナンバに対応
するリバーブ効果付与チャンネルに出力する。この結
果、レジスタCHのチャンネルナンバに対応するリバー
ブ効果付与チャンネルでは、供給されるリバーブ深さデ
ータに応じてリバーブの深さが設定される。
【0072】ステップ56の判定結果が否定的(N)で
あったとき又はステップ62の処理が終ったときは、ス
テップ64に移り、図4を参照して後述するようにスタ
ート/ストップのサブルーチンを実行する。そして、ス
テップ66に移る。
【0073】ステップ66では、その他の処理を実行す
る。そして、ステップ32に戻り、それ以降の処理を上
記したと同様に繰返す。
【0074】図3は、コントロールSWのサブルーチン
を示すもので、ステップ70では、リバーブマックスス
イッチRMXにオンまたはオフのイベントありか判定す
る。この判定結果が肯定的(Y)であればステップ72
に移り、オンイベントか判定する。この判定結果が肯定
的(Y)であればステップ74に移る。
【0075】ステップ74では、i=0〜4として、レ
ジスタRV(i)のデータをレジスタR(i)に移す。
すなわち、レジスタRV(0)〜RV(4)のリバーブ
深さデータをそれぞれレジスタR(0)〜R(4)にセ
ットする。そして、ステップ76に移り、RV(0)〜
RV(4)の各レジスタに、所定の最大のリバーブ深さ
を表わすリバーブ深さデータをセットする。
【0076】ステップ72の判定結果が否定的(N)で
あったときは、スイッチRMXのオフイベントであった
ことになり、ステップ78に移る。ステップ78では、
レジスタR(0)〜R(4)のリバーブ深さデータをそ
れぞれレジスタRV(0)〜RV(4)にセットする。
この結果、リバーブ深さを最大値から元の値に戻すこと
が可能になる。
【0077】ステップ76又は78の処理が終ったとき
は、ステップ80に移り、レジスタRV(0)〜RV
(4)のリバーブ深さデータを効果付与装置24の第0
〜第4のリバーブ効果付与チャンネルにそれぞれ出力す
る。この結果、各リバーブ効果付与チャンネルでは、供
給されるリバーブ深さデータに応じてリバーブ深さが設
定される。すなわち、ステップ76からステップ80に
きたときは、リバーブ深さは、最大値に設定され、ステ
ップ78からステップ80にきたときは、リバーブ深さ
は、最大値になる直前の値に設定される。
【0078】ステップ70の判定結果が否定的(N)で
あったとき又はステップ80の処理が終ったときは、ス
テップ82に移り、倍テンポスイッチTDSにオンイベ
ントありか判定する。この判定結果が肯定的(Y)であ
ればステップ84に移る。
【0079】ステップ84では、レジスタTMPのテン
ポ値を2倍したテンポ値をレジスタTMPにセットす
る。そして、ステップ86に移り、前述した数1の式に
従ってレジスタTMPのテンポ値に基づいて割込み周期
を求める。レジスタITには、求めた割込み周期に対応
する割込み周期データをセットする。この後、レジスタ
ITの割込み周期データをタイマ26に出力する。この
結果、タイマ26では、供給される割込み周期データに
応じて割込み周期が設定される。
【0080】ステップ82の判定結果が否定的(N)で
あったとき又はステップ88の処理が終ったときは、ス
テップ90に移り、ボリュームアップ/ダウンスイッチ
VUDにオンイベントありか判定する。この判定結果が
肯定的(Y)であればステップ92に移り、レジスタV
LMのボリューム値をレジスタVにセットすると共に、
カウンタTに0をセットする。これは、ボリュームアッ
プ/ダウンのための準備処理である。
【0081】ステップ90の判定結果が否定的(N)で
あったとき又はステップ92の処理が終ったときは、ス
テップ94に移り、テンポアップ/ダウンスイッチTU
Dにオンイベントありか判定する。この判定結果が肯定
的(Y)であればステップ96に移り、レジスタTMP
のテンポ値をレジスタTMにセットすると共に、カウン
タTに0をセットする。これは、テンポアップ/ダウン
のための準備処理である。
【0082】ステップ94の判定結果が否定的(N)で
あったとき又はステップ96の処理が終ったときは、ス
テップ98に移り、ピッチベンドスイッチPBDにオン
イベントありか判定する。この判定結果が肯定的(Y)
であればステップ100に移り、フラグPBに1をセッ
トする。
【0083】ステップ98の判定結果が否定的(N)で
あったとき又はステップ100の処理が終ったときは、
ステップ102に移り、テンポアップ/ダウンスイッチ
TUDにオンイベントありか判定する。この判定結果が
肯定的(Y)であればステップ104に移り、フラグT
Uに1をセットする。
【0084】ステップ102の判定結果が否定的(N)
であったとき又はステップ104の処理が終ったとき
は、図2のルーチンにリターンする。
【0085】図4は、スタート/ストップのサブルーチ
ンを示すもので、ステップ110では、スタート/スト
ップスイッチSSWにオンイベントありか判定する。こ
の判定結果が否定的(N)であれば、次に述べるような
処理が不要なので、図2のルーチンにリターンする。
【0086】ステップ110の判定結果が肯定的(Y)
であったときは、ステップ112に移り、フラグRUN
の値を1ならば0に、0ならば1に反転する。そして、
ステップ114に移り、フラグRUNが1か判定する。
この判定結果が肯定的(Y)であればステップ116に
移る。
【0087】ステップ116では、カウンタTCNTを
0にリセットする。そして、ステップ118に移り、第
0〜第4のアドレスポインタ、コードアドレスポイン
タ、テンポアドレスポインタ及びボリュームアドレスポ
インタをいずれも先頭アドレスにセットする。この後、
ステップ120に移り、フラグPB,TUにいずれも0
をセットすると共に、レジスタPDに0をセットする。
【0088】ステップ114の判定結果が否定的(N)
であったときは、自動伴奏停止処理を行なう。すなわ
ち、ステップ122において、TG22の第0〜第4の
全チャンネルにキーオフ信号を出力し、発生中の音楽信
号の減衰を開始させる。
【0089】ステップ120又は122の処理が終った
ときは、図2のルーチンにリターンする。上記のように
して図2のルーチンが実行されているときに、タイマ2
6から割込み命令信号が発生されると、図5の割込みル
ーチンが開始される。
【0090】図5において、ステップ130では、図6
を参照して後述するように制御のサブルーチンを実行す
る。そして、ステップ132に移る。
【0091】ステップ132では、フラグRUNが1か
判定する。この判定結果が否定的(N)であれば、以下
に述べるような処理が不要なので、図2のルーチンにリ
ターンする。ステップ132の判定結果が肯定的(Y)
であればステップ134に移る。
【0092】ステップ134では、コード進行メモリ2
0Cにおいて、レジスタSTYLの伴奏スタイルナンバ
とレジスタCPNのコード進行ナンバとで指定されるコ
ード進行データを選択し、この選択に係るコード進行デ
ータのうちコードアドレスポインタの指示するデータを
読出す。読出データが和音データであれば、和音根音デ
ータはレジスタRTに、和音タイプデータはレジスタT
Pにそれぞれセットする。読出データがエンドデータ
(コード進行の終りを表わすデータ)であれば、このエ
ンドデータはレジスタRTにセットされる。データ読出
しの後は、コードアドレスポインタを次に読出すべきア
ドレスに進める。エンドデータの読出し後は、先頭アド
レスに戻す。
【0093】次に、ステップ136では、レジスタRT
のデータがエンドデータか判定する。この判定結果が肯
定的(Y)であれば図2のルーチンにリターンする。ま
た、ステップ136の判定結果が否定的(N)であれば
ステップ138に移る。
【0094】ステップ138では、テンポシーケンスメ
モリ20DにおいてレジスタSTYLの伴奏スタイルナ
ンバで指定されるテンポシーケンスデータを選択し、こ
の選択に係るテンポシーケンスデータのうちテンポアド
レスポインタの指示するデータを読出す。データ読出し
の後は、テンポアドレスポインタを次に読出すべきアド
レスに進める。エンドデータ(テンポシーケンスの終り
を表わすデータ)の読出し後は、先頭アドレスに戻す。
この後、ステップ140に移る。
【0095】ステップ140では、読出データがエンド
データでなく且つ再生すべきタイミングが到来したか判
定する。再生すべきタイミングの到来は、読出したタイ
ミングデータの指示するタイミングがカウンタTCNT
の値と一致するか調べることにより判定できる。ステッ
プ140の判定結果が肯定的(Y)であればステップ1
42に移る。
【0096】ステップ142では、テンポアップ/ダウ
ンスイッチTUDまたはテンポアップスイッチTUPが
プレスされているか判定する。この判定結果が否定的
(N)であればステップ144に移る。
【0097】ステップ144では、読出したタイミング
データの次のアドレスのテンポデータを読出し、このテ
ンポデータの指示するテンポ値をレジスタTMPにセッ
トする。テンポデータの読出しの後、テンポアドレスポ
インタは、次に読出すべきアドレスに進める。そして、
ステップ146に移る。
【0098】ステップ146では、前述の数1の式に従
ってレジスタTMPのテンポ値に基づいて割込み周期を
求める。レジスタITには、求めた割込み周期に対応す
る割込み周期データをセットする。そして、ステップ1
48でレジスタITの割込み周期データをタイマ26に
出力する。この結果、タイマ26では、メモリ20Dか
ら読出したテンポデータに基づいて割込み周期が自動的
に設定されることになる。
【0099】ステップ140の判定結果が否定的(N)
であったとき、ステップ142の判定結果が肯定的
(Y)であったとき又はステップ148の処理が終った
ときは、ステップ150に移る。ステップ142の判定
結果が肯定的(Y)であるときは、図6のルーチンでテ
ンポアップ/ダウン又はテンポアップの処理を行なうの
で、ステップ144〜148のテンポ設定処理は行なわ
ない。
【0100】ステップ150では、ボリュームシーケン
スメモリ20EにおいてレジスタSTYLの伴奏スタイ
ルナンバで指定されるボリュームシーケンスデータを選
択し、この選択に係るボリュームシーケンスデータのう
ちボリュームアドレスポインタの指示するデータを読出
す。データ読出しの後は、ボリュームアドレスポインタ
を次に読出すべきアドレスに進める。エンドデータ(ボ
リュームシーケンスの終りを表わすデータ)の読出しの
後は、先頭アドレスに戻す。この後、ステップ152に
移る。
【0101】ステップ152では、読出データがエンド
データでなく且つ再生すべきタイミングが到来したか判
定する。この判定は、ステップ140で述べたと同様に
して行なうことができる。ステップ152の判定結果が
肯定的(Y)であればステップ154に移る。
【0102】ステップ154では、ボリュームアップ/
ダウンスイッチVUDがプレスされているか判定する。
この判定結果が否定的(N)であればステップ156に
移る。
【0103】ステップ156では、読出したタイミング
データの次のアドレスのボリュームデータを読出し、こ
のボリュームデータの指示するテンポ値をレジスタVL
Mにセットする。ボリュームデータの読出しの後、ボリ
ュームアドレスポインタは、次に読出すべきアドレスに
進める。そして、ステップ158に移る。
【0104】ステップ158では、レジスタVLMのボ
リューム値を表わすボリュームデータをTG22に出力
する。この結果、TG22では、メモリ20Eから読出
したボリュームデータに基づいて自動伴奏の音量が自動
的に設定されることになる。
【0105】ステップ152の判定結果が否定的(N)
であったとき、ステップ154の判定結果が肯定的
(Y)であったとき又はステップ158の処理が終った
ときは、ステップ160に移る。ステップ154の判定
結果が肯定的(Y)であるときは、図6のルーチンでボ
リュームアップ/ダウンの処理を行なうので、ステップ
156,158のボリューム設定処理は行なわない。
【0106】ステップ160では、図7を参照して後述
するように伴奏再生のサブルーチンを実行する。そし
て、ステップ162に移り、図8を参照して後述するよ
うにキーオフのサブルーチンを実行する。この後、ステ
ップ164に移る。
【0107】ステップ164では、カウンタTCNTの
値を1だけ増大する。カウンタTCNTの値が96にな
ったときは、0にリセットする。そして、ステップ16
6に移る。
【0108】ステップ166では、1拍リピートスイッ
チRPTがプレスされているか判定する。この判定結果
が肯定的(Y)であればステップ168に移り、カウン
タTCNTの値が次拍の頭に相当する値になったか判定
する。この判定結果が肯定的(Y)であればステップ1
70に移り、カウンタTCNTの値を前拍の頭に相当す
る値に戻す。この結果、1拍分の伴奏の繰返し(レコー
ド針がとんだような感じが出る)が可能となる。
【0109】ステップ166又は168の判定結果が否
定的(N)であったときあるいはステップ170の処理
が終ったときは、ステップ172に移り、カウンタTの
値を1だけ増大させる。そして、図2のルーチンへリタ
ーンする。上記したような割込み処理は、タイマ26か
ら割込み命令信号が発生されるたびに繰返される。
【0110】図6は、制御のサブルーチンを示すもの
で、ステップ180では、ボリュームアップ/ダウンス
イッチVUDがプレスされているか判定する。この判定
結果が肯定的(Y)であればステップ182に移る。
【0111】ステップ182では、レジスタV及びカウ
ンタTの値をそれぞれV及びTとして、次の数2の式に
従ってボリューム値を求める。
【0112】
【数2】 そして、求めたボリューム値をレジスタVLMにセット
する。この後、ステップ184に移り、レジスタVLM
のボリューム値を表わすボリュームデータをTG22に
出力する。割込みのたびにステップ182,184の処
理を行なうことによりTG22では自動伴奏の音量がコ
サイン波に従って増減するように制御される。
【0113】ステップ180の判定結果が否定的(N)
であったとき又はステップ184の処理が終ったとき
は、ステップ186に移り、テンポアップ/ダウンスイ
ッチTUDがプレスされているか判定する。この判定結
果が肯定的(Y)であればステップ188に移る。
【0114】ステップ188では、レジスタTM及びカ
ウンタTの値をそれぞれTM及びTとして、次の数3の
式に従ってテンポ値を求める。
【0115】
【数3】 そして、求めたテンポ値をレジスタTMPにセットした
後、ステップ190に移り、前述の数1の式に従ってレ
ジスタTMPのテンポ値に基づいて割込み周期を求め
る。レジスタITには、求めた割込み周期に対応する割
込み周期データをセットする。この後、ステップ192
に移る。
【0116】ステップ192では、レジスタITの割込
み周期データをTG22に出力する。割込みのたびにス
テップ188〜192の処理を行なうことによりTG2
2では自動伴奏のテンポがコサイン波に従って上昇・下
降するように制御される。
【0117】ステップ186の判定結果が否定的(N)
であったとき又はステップ192の処理が終ったとき
は、ステップ194に移り、フラグPBが1か判定す
る。この判定結果が肯定的(Y)であればステップ19
6に移り、レジスタPDの値を1だけ増大させる。そし
て、ステップ198に移る。
【0118】ステップ198では、レジスタPDのピッ
チベンド値が所定の上限値K1より大か判定する。この
判定結果が否定的(N)であればステップ200に移
り、レジスタPDのピッチベンド値を表わすピッチベン
ドデータをTG22の第0〜第4の全チャンネルに出力
する。割込みのたびにステップ196,198,200
の処理を行なうことにより第0〜第4チャンネルの楽音
信号のピッチがレジスタPDの値の増大に対応して上昇
する。
【0119】この後、ステップ198の判定結果が肯定
的(Y)になると、ステップ202に移り、TG22の
第0〜第4の全チャンネルにキーオフ信号を出力する。
そして、ステップ204でフラグRUNに0をセットす
る。この結果、自動伴奏が停止状態となる。
【0120】ステップ194の判定結果が否定的(N)
であったときあるいはステップ200又は204の処理
が終ったときは、ステップ206に移り、フラグTUが
1か判定する。この判定結果が肯定的(Y)であればス
テップ208に移り、レジスタITの割込み周期の値か
ら0.1×10−3を差引いた値をレジスタITにセッ
トする。そして、ステップ210に移る。
【0121】ステップ210では、レジスタITの値が
所定の下限値K2より小か判定する。この判定結果が否
定的(N)であればステップ212に移り、レジスタI
Tの割込み周期データをタイマ26に出力する。割込み
のたびにステップ208,210,212の処理を行な
うことにより自動伴奏のテンポがレジスタITの値の減
少に対応して上昇する。
【0122】この後、ステップ210の判定結果が肯定
的(Y)になると、ステップ214に移り、TG22の
第0〜第4の全チャンネルにキーオフ信号を出力する。
そして、ステップ216でフラグRUNに0をセットす
る。この結果、自動伴奏が停止状態となる。
【0123】ステップ206の判定結果が否定的(N)
であったときは、ステップ212に移り、レジスタIT
の割込み周期データをタイマ26に出力する。そして、
ステップ212又は216の処理が終ったときは、図5
のルーチンにリターンする。
【0124】図7は、伴奏再生のサブルーチンを示すも
ので、ステップ220では、リズム再生の処理を行な
う。すなわち、リズムパターンメモリ20Aにおいて、
レジスタSTYLの伴奏スタイルナンバで指定される伴
奏パターンデータ(リズムパターンデータ)を選択し、
この伴奏パターンデータのうち第4パートのアドレスポ
インタの指示するデータを読出す。読出データがタイミ
ングデータであれば、そのタイミングデータとカウンタ
TCNTの値とに基づいて再生すべきタイミングか判定
し、この判定結果が肯定的(Y)であれば該タイミング
データに関連する打楽器コードデータ又はリバーブ深さ
データをメモリ20Aから読出す。
【0125】打楽器コードデータを読出した場合は、そ
の打楽器コードデータをTG22の第4チャンネルに出
力することにより打楽器コードデータの指定する打楽器
音信号を発生させる。また、リバーブ深さデータを読出
した場合は、そのリバーブ深さデータをレジスタRV
(4)にセットした後、レジスタRV(4)のリバーブ
深さデータを効果付与装置24の第4のリバーブ効果付
与チャンネルに出力する。この結果、第4のリバーブ効
果付与チャンネルでは、供給されるリバーブ深さデータ
に応じてリバーブ深さが設定される。
【0126】データ読出しの後は、第4のアドレスポイ
ンタを次に読出すべきアドレスに進める。エンドデータ
(リズムパターンの終りを表わすデータ)を指示すると
きは、先頭アドレスに戻す。
【0127】次に、ステップ222では、レジスタCH
に0をセットする。そして、ステップ224に移り、伴
奏パターンメモリ20Bにおいて、レジスタSTYLの
伴奏スタイルナンバとレジスタCHのナンバとで指定さ
れる伴奏パターンデータを選択し、この選択に係る伴奏
パターンデータのうちレジスタCHのナンバで指定され
るパートのアドレスポインタの指示するデータを読出
す。データ読出しの後は、アドレスポインタを次に読出
すべきアドレスに進める。エンドデータを指示するとき
は、先頭アドレスに戻す。この後、ステップ226に移
る。
【0128】ステップ226では、読出したタイミング
データとカウンタTCNTの値とに基づいて再生すべき
タイミングか判定する。この判定結果が肯定的(Y)で
あればステップ228に移り、読出したタイミングデー
タの次のアドレスのデータがキーコードデータか判定す
る。この判定結果が肯定的(Y)であればステップ23
0に移る。
【0129】ステップ230では、キーコードデータを
読出してレジスタKCにセットする。そして、ステップ
232に移り、キーコードデータの次のアドレスのゲー
トタイムデータを読出してレジスタGT(CH)にセッ
トする。レジスタGT(CH)は、レジスタCHのナン
バで指定されるゲートタイムレジスタである。この後、
ステップ232に移る。
【0130】ステップ232では、レジスタGT(C
H)の値を1/2倍した値をレジスタGT2(CH)に
セットする。レジスタGT2(CH)は、レジスタCH
のナンバで指定される短縮ゲートタイムレジスタであ
る。この後、ステップ234に移る。
【0131】ステップ234では、レジスタRT及びT
Pのデータに基づいてレジスタKCのキーコードデータ
に音高変換処理を施す。そして、音高変換処理を受けた
キーコードデータをレジスタKCにセットする。この
後、ステップ236に移る。
【0132】ステップ236では、TG22においてレ
ジスタCHのナンバで指定されるチャンネルにキーオン
信号とレジスタKCのキーコードデータ(音高データ)
とを出力する。この結果、指定に係るチャンネルから
は、キーコードデータに対応した音高を有する楽音信号
が発生される。
【0133】ステップ228の判定結果が否定的(N)
であったときは、キーコードデータではなくリバーブ深
さデータであったことになり、ステップ238に移る。
ステップ238では、リバーブ深さデータをレジスタR
V(CH)にセットする。レジスタRV(CH)は、レ
ジスタCHのナンバ指定されるリバーブ深さレジスタで
ある。この後、ステップ240に移る。
【0134】ステップ240では、レジスタRV(C
H)のリバーブ深さデータを効果付与装置24において
レジスタCHのナンバで指定されるリバーブ効果付与チ
ャンネルに出力する。この結果、指定に係るリバーブ効
果付与チャンネルでは、供給されるリバーブ深さデータ
に応じてリバーブ深さが設定される。
【0135】ステップ226の判定結果が否定的(N)
であったときあるいはステップ236又は240の処理
が終ったときは、ステップ242に移り、レジスタCH
の値を1アップする。そして、ステップ244に移り、
レジスタCHの値が4か判定する。ステップ222の後
初めてステップ244にきたときは、レジスタCHの値
が1であり、ステップ244の判定結果は否定的(N)
となる。この場合は、ステップ224に戻り、それ以降
の処理を上記したと同様に繰返す。
【0136】レジスタCHの値が0、1、2、3の場合
について上記のような処理が終ってステップ242にく
ると、レジスタCHの値は4となる。そして、ステップ
244の判定結果は肯定的(Y)となり、図5のルーチ
ンにリターンする。
【0137】図8は、キーオフのサブルーチンを示すも
ので、ステップ250では、レジスタCHに0をセット
する。そして、ステップ252に移り、スタッカートス
イッチSCTがプレスされているか判定する。この判定
結果が否定的(N)であればステップ254に移る。
【0138】ステップ254では、レジスタGT(C
H)のゲートタイムデータをレジスタDにセットする。
また、ステップ252の判定結果が肯定的(Y)であっ
たときは、ステップ256に移り、レジスタGT2(C
H)の短縮ゲートタイムデータをレジスタDにセットす
る。ステップ254又は256の処理が終ったときは、
ステップ258に移る。
【0139】ステップ258では、レジスタDの値が0
以下か(発音持続時間が終りか)判定する。この判定結
果が否定的(N)であればステップ260に移り、レジ
スタGT(CH)の値から1を差引いた値をレジスタG
T(CH)にセットすると共に、レジスタGT2(C
H)の値から1を差引いた値をレジスタGT2(CH)
にセットする。
【0140】割込みのたびにステップ258,260の
処理を繰返していくと、いずれはステップ258の判定
結果が肯定的(Y)となり、ステップ262に移る。ス
テップ262では、TG22においてレジスタCHのナ
ンバで指定されるチャンネルにキーオフ信号出力し、発
生中の楽音信号を減衰開始させる。
【0141】ステップ260又は262の処理が終った
ときは、ステップ264に移り、レジスタCHの値を1
アップする。そして、ステップ266に移り、レジスタ
CHの値が4か判定する。ステップ250の後初めてス
テップ264にきたときは、レジスタCHの値は1であ
り、ステップ266の判定結果は否定的(N)となる。
この場合は、ステップ252に戻り、それ以降の処理を
上記したと同様に繰返す。
【0142】レジスタCHの値が0、1、2、3の場合
について上記のような処理が終ってステップ264にく
ると、レジスタCHの値は4となる。そして、ステップ
266の判定結果は肯定的(Y)となり、図5のルーチ
ンにリターンする。
【0143】図7,8のルーチンによれば、第0〜第4
パートの伴奏パターンデータに基づく自動伴奏が可能と
なる。
【0144】この発明は、上記した実施形態に限定され
るものではなく、種々の改変形態で実施可能なものであ
る。例えば、次のような変更が可能である。
【0145】(1)リバーブ効果は、最大にする代りに
かからなくしてもよい。このためには、図3のステップ
76でレジスタRV(i)に0をセットすればよい。ま
た、付与する効果としては、コーラス等の他の効果でも
よい。
【0146】(2)テンポは、倍ではなく半分にしても
よい。このためには、図3のステップ84でレジスタT
MPにTMP値×1/2をセットすればよい。
【0147】(3)リピートするのは、1拍でなく半拍
でもよい。このためには、図5のステップ168でカウ
ンタTCNTの値が半拍の終りに相当する値になったか
判定し、この判定結果が肯定的(Y)ならばステップ1
70でTCNTを半拍の頭に戻すようにすればよい。
【0148】(4)ボリューム又はテンポのアップ/ダ
ウン変化は、コサイン波の代りにのこぎり波等に従って
制御してもよい。
【0149】(5)テンポアップスイッチTUPをオン
したときは、テンポを上昇させた後下降させてから演奏
を停止させるようにしてもよい。
【0150】(6)スタッカートスイッチSCTをオン
したときは、音長を1/2ではなく1/4としてもよ
い。このためには、図7のステップ232でレジスタG
T2(CH)にGT(CH)値×1/4をセットすれば
よい。
【0151】(7)この発明は、コード、ベース等の自
動伴奏に限らず、メロディ等の自動演奏にも適用可能で
ある。
【0152】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、オン
/オフスイッチの操作に基づいて楽音信号の発音持続時
間を算出に係る発音持続時間に変更制御するようにした
ので、簡単なスイッチ操作で通常演奏とスタッカート演
奏とを適宜切換えて多彩な自動演奏を楽しめる効果が得
られる。
【0153】また、楽音信号の発生開始からわずかに遅
れてオン/オフスイッチをオフ又はオンしても、それぞ
れレジスタGT(CH)又はレジスタGT2(CH)の
時間データに基づく減衰開始制御が可能であり、発生中
の楽音信号についても通常演奏又はスタッカート演奏へ
の切換えを行なえる効果が得られる。
【0154】さらに、オン/オフスイッチでの制御操作
は、ワンタッチ式に行なえるので、操作性が高い利点も
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の一実施形態に係る自動伴奏装置の
回路構成を示すブロック図である。
【図2】 メインルーチンを示すフローチャートであ
る。
【図3】 コントロールSWのサブルーチンを示すフロ
ーチャートである。
【図4】 スタート/ストップのサブルーチンを示すフ
ローチャートである。
【図5】 割込みルーチンを示すフローチャートであ
る。
【図6】 制御のサブルーチンを示すフローチャートで
ある。
【図7】 伴奏再生のサブルーチンを示すフローチャー
トである。
【図8】 キーオフのサブルーチンを示すフローチャー
トである。
【符号の説明】
10:バス、12:スイッチ群、14:CPU(中央処
理装置)、16:プログラムメモリ、18:ワーキング
メモリ、20:データメモリ、22:TG(トーンジェ
ネレータ)、24:効果付与装置、26:タイマ、2
8:サウンドシステム、TUD:テンポアップ/ダウン
スイッチ、VUD:ボリュームアップ/ダウンスイッ
チ、SCT:スタッカートスイッチ、RPT:1拍リピ
ートスイッチ、TMS:テンポスイッチ、VMS:ボリ
ュームスイッチ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G10H 1/00 101 - 102 G10H 1/053

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】発生すべき楽音毎に発生タイミングを表わ
    すタイミングデータと音高を表わす音高データと発音持
    続時間を表わす時間データとを含む演奏データを記憶す
    る記憶手段と、 テンポクロック信号を発生する手段と、 発生すべき楽音毎に前記テンポクロック信号と前記記憶
    手段のタイミングデータとに基づいて前記記憶手段から
    音高データ及び時間データを読出す読出手段と、 前記記憶手段から音高データが読出されるたびに該音高
    データで表わされる音高に対応した音高を有する楽音信
    号を発生する楽音発生手段と、 前記記憶手段から時間データが読出されるたびに該時間
    データを記憶する第1のレジスタと、 前記記憶手段から時間データが読出されるたびに該時間
    データに基づいて新たな発音持続時間を算出して該新た
    な発音持続時間を表わす新たな時間データを出力する算
    出手段と、 この算出手段から新たな時間データが出力されるたびに
    該新たな時間データを記憶する第2のレジスタと、 発音持続時間の変更を指示するためのオン/オフスイッ
    チと、 このオン/オフスイッチがオン又はオフのいずれの状態
    にあるか検出する検出手段と、 前記楽音発生手段から発生される楽音信号毎に前記第1
    及び第2のレジスタの時間データでそれぞれ表わされる
    発音持続時間を前記テンポクロック信号に基づいて並行
    的に計測する計測手段と、 前記楽音発生手段から発生される楽音信号毎に前記検出
    手段の検出結果と前記計測手段の計測時間とに基づいて
    該楽音信号の減衰開始を制御する制御手段であって、前
    記検出手段の検出結果がオフ状態を示すときは前記計測
    手段が前記第1のレジスタの時間データで表わされる発
    音持続時間の終りを指示するのに応答して減衰を開始す
    べく制御を行ない、前記検出手段の検出結果がオン状態
    を示すときは前記計測手段が前記第2のレジスタの時間
    データで表わされる発音持続時間の終りを指示するのに
    応答して減衰を開始すべく制御を行なうものとを備えた
    自動演奏装置。
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