JPH07295575A - 複合消音方法及び複合消音器 - Google Patents

複合消音方法及び複合消音器

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Publication number
JPH07295575A
JPH07295575A JP6084375A JP8437594A JPH07295575A JP H07295575 A JPH07295575 A JP H07295575A JP 6084375 A JP6084375 A JP 6084375A JP 8437594 A JP8437594 A JP 8437594A JP H07295575 A JPH07295575 A JP H07295575A
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JP
Japan
Prior art keywords
noise
sound
microphone
waveform
sound absorbing
Prior art date
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Pending
Application number
JP6084375A
Other languages
English (en)
Inventor
Sumio Kunieda
純雄 国枝
Katsuo Kamisaka
勝雄 上坂
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NGK Insulators Ltd
Original Assignee
NGK Insulators Ltd
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Publication date
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  • Exhaust Silencers (AREA)
  • Duct Arrangements (AREA)
  • Soundproofing, Sound Blocking, And Sound Damping (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 騒音の低周波成分と高周波成分とをともに効
果的に減衰させることができる複合消音方法及び複合消
音器を提供する。 【構成】 遮音性ケーシング1の内面に吸音層2を形成
し、騒音の高周波成分を減衰させる。また、吸音層2の
内部あるいは背後に、騒音の波形を検出するマイク5
と、逆波形の音波を発生させるスピーカとを埋設してお
き、アクティブ消音により騒音の低周波成分を減衰させ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば送風機のダクト
の消音等に適した複合消音方法及び複合消音器に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】送風機のダクト等の消音には、鋼板等か
らなる遮音性ケーシングの内面に各種の吸音材からなる
吸音層を形成した消音器が広く使用されている。ところ
がこのような従来の消音器は、騒音の250Hz 以上の高周
波数成分を減衰させる効果は大きいものの、それ以下の
低周波成分に対する減衰効果は数分の一に低下するとい
う特性を持っている。このため、低周波騒音が残るとい
う問題があった。
【0003】一方最近では、発生騒音に対して逆波形の
波形の音波を発生させることにより元の騒音波形を打ち
消すようにしたアクティブ消音の技術が開発されつつあ
る。ところがこのアクティブ消音は高周波騒音に対して
は有効ではないうえ、送風機のダクト等の消音に利用し
ようとした場合には騒音の波形を検出するためのマイク
が気流にさらされるため、その風切り音が邪魔になって
騒音波形を正しく捉えることができず、十分な効果が得
られないという問題もあった。また湿気を含んだ気流に
マイク、スピーカ等が曝されることにより劣化が生じ、
システムの寿命が短くなるという問題もあった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記した従来
の問題点を解決して、送風機のダクト等の消音に利用す
る場合にも、風切り音に邪魔されることなく騒音の低周
波成分と高周波成分とをともに効果的に減衰させること
ができる複合消音方法及び複合消音器を提供するために
なされたものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めになされた本発明の複合消音方法は、内面に吸音層を
形成した遮音性ケーシングの内部に音波を導いて騒音の
高周波数成分を減衰させるとともに、吸音層の内部ある
いは背後に設けたマイクとスピーカにより、騒音とは逆
波形の音波を発生させて低周波成分を減衰させることを
特徴とするものである。
【0006】また本発明の複合消音装置は、遮音性ケー
シングの内面に吸音層を形成するとともに、この吸音層
の内部あるいは背後に、騒音の波形を検出するマイク
と、このマイクによって検出された波形とは逆波形の音
波を発生させるスピーカとを埋設したことを特徴とする
ものである。
【0007】
【作用】本発明によれば、遮音性ケーシングの内面に形
成された吸音層によって騒音の高周波数成分を減衰させ
ることができる。また騒音の波形をマイクによって検出
し、逆波形の音波をスピーカから発生させるアクティブ
消音の技術によって、騒音の低周波数成分を減衰させる
ことができる。しかもアクティブ消音に必要なマイクや
スピーカを吸音層の内部あるいは背後に埋設したので、
送風機のダクト等の消音に利用する場合にもマイクに風
切り音が入ることがなく、適切なアクティブ消音が可能
となる。この結果、本発明によれば低周波数から高周波
数まで幅広い周波数範囲にわたり良好な消音を行わせる
ことができる。また、両者を一体化することによって、
限られたスペースでの対策が可能となり、消音器の占め
るスペースを大幅に低減することができる。
【0008】
【実施例】以下に本発明を図示の送風機ダクト用の複合
消音器の実施例によって更に詳細に説明する。図1、図
2において、1は鋼板やアルミニウム板等からなる四角
柱状の遮音性ケーシングであり、2はその内面に形成さ
れた吸音層である。実施例の吸音層2はアルミニウム繊
維をパンチングメタルで挟んで積層し、圧縮成形したア
ルミニウム繊維吸音材からなるものであるが、陶磁器な
どの無機質粒子を結合材を用いて板状多孔質吸音材とし
たセラミック吸音材や、グラスウールやセラミックウー
ル等の他の吸音材を用いてもよい。実施例では吸音層2
は遮音性ケーシング1との間に背後空気層3を設けて形
成されている。吸音層2によって囲まれた中央部分は空
気流路4となっており、この空気流路4を送風機からの
送風空気が通過するようになっている。
【0009】5は空気流路4を流れる空気の騒音波形を
検出するためのマイク、6はコントローラ、7はスピー
カ、8は補正用マイクであり、これらは全て吸音層2の
背後に形成された背後空気層3に埋設されている。マイ
ク5によって検出された騒音の波形はコントローラ6に
入力され、逆波形の出力が瞬時に演算されてスピーカ7
から音波として発振される。その結果、騒音の波形と逆
波形の音波とが打ち消しあい、空気流路4を流れる空気
の騒音は消音される。その効果は実施例では−25デシベ
ルに達する優れたものであるが、スピーカ7よりも下流
側の補正用マイク8によって消音効果を確認し、コント
ローラ6にフィードバックする制御システムとしておけ
ば、より確実な消音効果が得られる。
【0010】このように構成された本発明の複合消音器
は、空気流路4を流れる空気の騒音中の250Hz 以上の高
周波数成分を吸音層2によって減衰させることができ、
また吸音層2による消音効果の低い250Hz 以下の低周波
数成分は、スピーカ7から発生する逆波形の音波によっ
て打ち消され消音される。このため低周波から高周波ま
で幅広い周波数範囲にわたり、騒音を減衰させることが
できる。
【0011】しかもマイク5やスピーカ7は吸音層2の
背後に埋設されているので、マイク5に直接空気流が衝
突することはなく、風切り音が発生しない。このため、
マイク5が風切り音を拾うことにより騒音波形を正しく
捉えられないという従来の欠点も解消することができ
る。なお実施例ではコントローラ6も背後空気層3に埋
設したが、コントローラ6は遮音性ケーシング1の外面
に取り付けてもよい。しかし実施例のようにアクティブ
消音のための機器を全て吸音層2の内部あるいは背後に
埋設しておけば、消音ユニットとして取扱いが容易であ
る。また吸音層2の内側には全く突出した部分がないた
め、本発明の複合消音器の圧力損失を小さくできる利点
がある。さらにマイク、スピーカ等が吸音層2の背後に
埋設されることによって、直接気流に曝されることがな
いため、湿気等による劣化を防止することができる。
【0012】図3は本発明の複合消音器の減音特性を示
すグラフであり、従来のパッシブ型消音器(吸音型消音
器)と従来のアクティブ型消音器を組み合わせることに
より、非常に優れた減音特性が得られることが分かる。
【0013】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明の複合消
音方法及び複合消音器によれば、騒音の低周波成分と高
周波成分とをともに効果的に減衰させることができる。
また送風機のダクト等の消音に使用した場合にも、マイ
クの風切り音に邪魔されることなく、正確なアクティブ
型消音を行うことができ、さらに劣化防止にも効果があ
る。なお以上の説明は送風機のダクトの消音を中心とし
て行ったが、本発明はこのほかにもエンジン用、空調
用、蒸気用などの各種の消音にも適用できることはいう
までもないことである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示す正面図である。
【図2】図1のA−A断面図である。
【図3】本発明の複合消音器の減音特性を示すグラフで
ある。
【符号の説明】
1 遮音性ケーシング、2 吸音層、3 背後空気層、
4 空気流路、5 マイク、6 コントローラ、7 ス
ピーカ、8 補正用マイク

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内面に吸音層を形成した遮音性ケーシン
    グの内部に音波を導いて騒音の高周波数成分を減衰させ
    るとともに、吸音層の内部あるいは背後に設けたマイク
    とスピーカにより、騒音とは逆波形の音波を発生させて
    低周波成分を減衰させることを特徴とする複合消音方
    法。
  2. 【請求項2】 遮音性ケーシングの内面に吸音層を形成
    するとともに、この吸音層の内部あるいは背後に、騒音
    の波形を検出するマイクと、このマイクによって検出さ
    れた波形とは逆波形の音波を発生させるスピーカとを埋
    設したことを特徴とする複合消音器。
  3. 【請求項3】 吸音層の内部あるいは背後に、補正用マ
    イクを埋設した請求項2に記載の複合消音器。
  4. 【請求項4】 吸音層としてアルミニウム繊維吸音材ま
    たはセラミック吸音材を用いた請求項2記載の複合消音
    器。
JP6084375A 1994-04-22 1994-04-22 複合消音方法及び複合消音器 Pending JPH07295575A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2012017479A1 (ja) * 2010-08-04 2012-02-09 三菱電機株式会社 空気調和機の室内機、及び空気調和機

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2012017479A1 (ja) * 2010-08-04 2012-02-09 三菱電機株式会社 空気調和機の室内機、及び空気調和機
JP5606533B2 (ja) * 2010-08-04 2014-10-15 三菱電機株式会社 空気調和機の室内機、及び空気調和機

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A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20031114