JPH07295552A - アップライトピアノのバックトーンスプレッダ構造 - Google Patents

アップライトピアノのバックトーンスプレッダ構造

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JPH07295552A
JPH07295552A JP6091929A JP9192994A JPH07295552A JP H07295552 A JPH07295552 A JP H07295552A JP 6091929 A JP6091929 A JP 6091929A JP 9192994 A JP9192994 A JP 9192994A JP H07295552 A JPH07295552 A JP H07295552A
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JP
Japan
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opening
sound
girder
roof
soundboard
Prior art date
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Application number
JP6091929A
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English (en)
Inventor
Shinichiro Miwa
真一郎 三輪
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Kawai Musical Instrument Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Kawai Musical Instrument Manufacturing Co Ltd
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  • Soundproofing, Sound Blocking, And Sound Damping (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 アコースティックピアノとしての外観をほと
んど損なうことなく、明快な演奏音を得ると共に音量感
を増すことのできるトーンスプレッダ構造を提供する。 【構成】 桁33と屋根29及び左右の支柱23a,2
3bと中間の支持部材37とに囲まれた開口部40が2
つ形成されている。この開口部40は弦の張設されてい
る内部空間と連通している。打弦に基づく響板3からの
輻射音はケース内部にこもらず開口部40より放射され
るので、明快な演奏音が得られ、また音量感も増す。開
口部40は背面側に設けられるが、響板3や響棒5がむ
き出しの背面側にあっては開口部40も特に隠す必要が
ない。そのため、ケース前面に設けていた従来の構造と
違い、開口部40を大きくとっても、外観を損ねること
がほとんどなく、明快な演奏音を得て音量感も増すとい
う点でも非常に好ましい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、アップライトピアノの
トーンスプレッダ構造に関し、特に背面に設けたバック
トーンスプレッダ構造に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、アップライトピアノでは音がケ
ースを透過して出てくるので、グランドピアノに比べて
こもりがちの音になる。そのため、このような音の改良
をめざし、上前板などに音の出口を設けてグランドピア
ノの自然な音に近づけるためにトーンスプレッダといわ
れる構造が採用されている。
【0003】この従来のトーンスプレッダ構造を図4を
参照して説明する。図4(a)に示すものでは、譜面台
17の後方に位置する上前板21に、略長方形の穴61
が2つ横に並んで設けられている。この穴61の大きさ
は例えば30cm×5cm程度である。そして、この穴
61には薄板状のパンチパネル63が取り付けられてお
り、パンチパネル63には多数の小孔63aが設けられ
ている。従って、譜面台17を手前へ引くと、譜面台1
7と上前板21との間に隙間ができ、ピアノ内部の響板
等から発する音は、このパンチパネル63の小孔63a
から上記隙間を通して外部に出ることとなる。このパン
チパネル63は、ピアノ内部が見えないようにして外観
をなるべく損ねないようにするためのものである。
【0004】一方、図4(b)に示すように、譜面台1
7がなくても、上前板21そのものだけで構成すること
もできる。この場合は、上前板21が5つに分割されて
おり、図4(b)中の左側から順番に21a,21b,
21c,21d,21eと記して区別することにする。
左から1,3,5番目の上前板21a,21c,21e
は前側、2,4番目の上前板21b,21dは後側に配
置されており、1番目の上前板21aと3番目の上前板
21c、及び3番目の上前板21cと5番目の上前板2
1eとは、それぞれ所定の間隔を有するように、2,4
番目の上前板21b,21dに固定されている。そし
て、3番目の上前板21cと2,4番目の上前板21
b,21dとの固定部分には、ピアノ表側と裏側とを連
通する連通孔161が設けられており(図4(b)では
4番目の上前板21d側のみ示している)、この連通孔
161を通って、ピアノ内部の響板等から発する音が外
部に出ることとなる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
トーンスプレッダ構造は上前板21等のケース前面部品
に設けられるものであるため、アコースティックピアノ
としての外観をなるべく損ねないようにするためには、
あまり大きな開口部を形成できなかった。そのため、明
快な演奏音および音量感の点でさらなるレベルアップが
望まれていた。また、ケース前面側は当然のこと、ケー
ス側面(親板の部分)や上面(屋根の部分)を含めた部
分は、アコースティックピアノとしての外観に大きな影
響を与える。つまり、これらの部分に開口部等があると
外観を損ねてしまうので、なるべくならそれらの部分に
は開口部等は設けたくないという要求もある。
【0006】そこで、本発明は、上記課題を解決するた
めになされ、アップライトピアノの背面側にトーンスプ
レッダ構造を採用することで、アコースティックピアノ
としての外観をほとんど損なうことなく、明快な演奏音
と共に音量感を増すことでのできる構造を提供すること
を目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に成された本発明は、アップライトピアノの背面側に設
けられ、弦の張設されている内部空間と連通する開口部
を備えたことを特徴とするアップライトピアノのバック
トーンスプレッダ構造である。
【0008】この開口部に関しては、例えば請求項2に
記載するように、桁と屋根とを離間させて配置して、そ
れらの間に上記開口部を設けることが考えられる。ま
た、桁と屋根とを離間させて配置する場合には、請求項
3に示すように、親板と支柱を上記桁よりも上方に突出
させ、それらに上記屋根を固定することによって、上記
桁と屋根とを離間させることが考えられる。
【0009】一方、請求項4に記載のものは、上記開口
部に、固定させたスリットと移動可能なスリットとを配
設し、その移動可能スリットを移動させることによっ
て、上記開口部を開状態と閉状態に切換可能としたこと
を特徴とする上記請求項1,2または3に記載のアップ
ライトピアノのバックトーンスプレッダ構造である。
【0010】
【作用】上記構成を有する本発明のアップライトピアノ
のバックトーンスプレッダ構造によれば、アップライト
ピアノの演奏時、鍵が操作されてアクション機構により
打弦されると、これにより生じる弦振動は駒を介して響
板に伝達されるとともに響棒を介して響板全体に分布
し、響板から打弦音として輻射される。そして、この輻
射音は、弦の張設されている内部空間から開口部を通っ
てピアノのケース外部に放射される。
【0011】このように、響板からの輻射音がケース内
部にこもらずに開口部より放射されるので、明快な演奏
音が得られ、また音量感も増す。そして、本バックトー
ンスプレッダ構造の開口部は背面側に設けられている。
この背面側には響板や響棒がむき出しになっており、正
面側からの外観に影響を与えないので、本バックトーン
スプレッダ構造の開口部も隠す必要がない。そのため、
ケース前面に設けていた従来のトーンスプレッダ構造と
違って、本バックトーンスプレッダ構造では、開口部を
大きくとっても、外観を損ねることがほとんどなく、明
快な演奏音を得て音量感も増すという点でも非常に好ま
しい。
【0012】開口部に関しては、請求項2に記載するよ
うに、桁と屋根とを離間させて配置して、それらの間に
開口部を設けることが考えられるが、桁より下の部分に
は響板等が配置されるので、桁と屋根の間に開口部を設
けることは現実的にも好ましい。また、音の流れを考慮
しても、なるべく上方に開口部がある方が、より音の放
射の点で好ましい。
【0013】また、桁と屋根とを離間させる場合には、
請求項3に示すように、親板と支柱を上記桁よりも上方
に突出させ、それらに屋根を固定することが考えられ
る。例えば親板は当然外観に関係が深いので、上方に突
出させる必要があるが、支柱については全てを上方まで
突出させる必要はない。例えば両端の支柱だけ、あるい
はそれに加えて中央付近の1本を上方まで突出させる程
度でもよい。技術思想的には、親板だけを突出させて、
それに屋根を取り付ければよいのであるが、現実的に
は、強度面でも弱く、また両端だけで支えると、屋根の
中央付近がたわむので、やはり、両端の支柱と中央付近
の1本程度の支柱で支えるようにした方が好ましい。
【0014】なお、支柱を突出させる代わりに、桁と屋
根の間に支柱とは別の支持部材を介装させてもよい。ま
た、中央の支柱あるいは上記支持部材等は使用せず、桁
貼の中央部分を突出させて、支持部材の代用として用い
てもよい。一方、請求項4に記載したものによれば、開
口部に、固定スリットと移動可能スリットとが配設され
ており、移動可能スリットを移動させることによって、
開口部を開状態と閉状態に切り換えることができる。も
ちろん、移動可能スリットの移動量によっては、全開状
態と半開状態とを実現することも可能である。したがっ
て、ピアノを演奏しないときには全閉状態として、外部
からホコリ等が侵入するのを防止し、演奏時には全開状
態あるいは半開状態として、トーンスプレッダ効果を生
じさせることができる。
【0015】なお、上記請求項4のようなスリットを用
いない場合であっても、開口部については、外部からの
異物の侵入を防止する観点からもパンチパネル等を配設
することが好ましい。また、引戸を設けて、開閉させて
もよい。開口部についてさらに言うと、単に開口させる
だけでなく、開口端に向かって広がるようになラッパ状
(例えば円錐状や四角錐状等)に形成することも考えら
れる。
【0016】なお、本バックトーンスプレッダ構造を備
えることは、従来のケース前面のトーンスプレッダ構造
を否定するものではなく、両者を共に備えるようにして
も何等問題はない。
【0017】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図1に、本発明の一実施例であるバックトーンス
プレッダ構造を採用したアップライトピアノ1を示す。
図2はピアノ1の側方断面を示している。矩形の響板3
上には、木目と直交する方向に複数本の響棒5が接着剤
等で固定されている。響棒5は、打弦された振動音を響
板3全体に伝達、特に響板3の木目と直交する方向の伝
播速度を速くする重要な機能を果たし、また響板3にム
クリを与え、図2に示す駒7上に張設された弦9の弦圧
に耐える響板3にする役目を持っている。
【0018】また、振動を響板3に伝える駒7から遠い
部分の響板3は、助響桟11によって区切られている。
響板面積は弦の振動エネルギの大きさとのバランスが重
要であり、弦振動のエネルギに対して響板3の面積があ
まりにも広いと振動が逆に吸収されてしまい響かなくな
るため、この助響桟11は、響板3をどの音に対しても
同じように響かせるために響板3の形を複雑な不定型と
する機能を果たし、響板3に楕円振動モードが発生し易
くしている。
【0019】図1に戻り、響板3の周囲には、左右の支
柱23a,23bと中支柱23c,23d、桁貼25、
土台27、屋根29および親板31a,31bが配置さ
れている。また桁貼25の内部には、水平に桁33及び
上記支柱23a,23b,23c,23dそれぞれの間
に介装される3つの箱35が配置されている。
【0020】上記4つの支柱23a,23b,23c,
23dの内、中支柱23c,23dは桁33の下面に固
定されるが、左右の支柱23a,23b及び左右の親板
31a,31bは、桁33の上面からさらに上方に突出
して配置されており、これら左右の支柱23a,23b
及び左右の親板31a,31bの上に屋根29が配設さ
れている。
【0021】したがって、桁33と屋根29とは離間し
ているのである。また、桁33の上面側であり、左右の
支柱23a,23bの中間付近には支持部材37が配設
されている。この支持部材37は、支柱23a,23b
及び親板31a,31bによって左右端を支えられてい
る屋根29の中央付近を支持する部材である。
【0022】一方、桁貼25についても、桁33から上
方に突出している左右の支柱23a,23bと支持部材
37に貼り付くように、その部分だけ上方へ突出して形
成されている。従って、桁33と屋根29及び左右の支
柱23a,23bと中間の支持部材37とに囲まれた開
口部40が2つ形成されることとなる。この開口部40
は、図2に示すように、弦9の張設されている内部空間
と連通している。
【0023】正面側については、ケース部分だけ説明す
ると、図2に示すように、上前板41、鍵盤蓋43、棚
板45、下前板47、棚受柱49、妻土台51等が配置
されている。なお、ピアノの機能として必要な鍵盤やア
クション機構については、図2のハンマー53を除いて
図示を省略してある。
【0024】上記構成を有する本実施例のバックトーン
スプレッダ構造によれば、アップライトピアノ1の演奏
時、鍵が操作されてアクション機構により(直接的には
ハンマー53により)打弦されると、これにより生じる
弦振動は駒7を介して響板3に伝達されるとともに響棒
5を介して響板3全体に分布し、響板3から打弦音とし
て輻射される。そして、この輻射音は、弦9の張設され
ている内部空間から開口部40を通ってケース外部に放
射される。
【0025】このように、響板3からの輻射音がケース
内部にこもらずに開口部40より放射されるので、明快
な演奏音が得られ、また音量感も増す。そして、本バッ
クトーンスプレッダ構造の開口部40は背面側に設けら
れている。この背面側には図1にも示すように、響板3
や響棒5がむき出しになっているため、本バックトーン
スプレッダ構造の開口部40も隠す必要がない。
【0026】そのため、ケース前面に設けていた従来の
トーンスプレッダ構造と違って、本バックトーンスプレ
ッダ構造では、開口部40を大きくとっても、外観を損
ねることがほとんどなく、明快な演奏音を得て音量感も
増すという点でも非常に好ましい。
【0027】従来との比較をすると、例えば図4(a)
に示すものでは、譜面台17の後方に位置する上前板2
1に、略長方形の穴61が2つ横に並んで設けられてい
るが、この穴61の大きさは例えば30cm×5cm程
度である。これは、譜面台17に隠れないといけないか
らである。また、図4(b)に示すものでは、上前板2
1の間隙に形成される連通孔161が開口部に該当する
が、これも、外観を考慮すると、大きくは取れないので
ある。それに対して、本実施例の場合は、2つの開口部
40を合わせると、ピアノ1の横幅に近いぐらいのもの
となり、また縦方向も大きく取れるので、相当大きな開
口部とすることができる。
【0028】なお、本実施例では、桁33と屋根29と
を離間させて配置して、それらの間に開口部40を設け
ているが、桁33より下の部分には響板3等が配置され
るので、桁33と屋根29の間に開口部40を設けるこ
とは現実的にも好ましい。また、音の流れを考慮して
も、なるべく上方に開口部40がある方が、より音の放
射の点で好ましい。
【0029】また、桁33と屋根29とを離間させる構
成として、上記実施例の場合は、左右の支柱23a,2
3b及び左右の親板31a,31bを、桁33の上面か
らさらに上方に突出させ、これら左右の支柱23a,2
3b及び左右の親板31a,31bの上に屋根29が配
設し、左右の支柱23a,23bの中間付近において支
持部材37でも屋根29を支持するようにした。この構
成に限らず、例えば中支柱23c,23dについても上
方まで突出させることで、上記支持部材37を省略して
もよい。
【0030】技術思想的には、親板31a,31bだけ
を突出させて、それに屋根29を取り付ければよいので
あるが、現実的には、強度面でも弱く、また両端だけで
支えると、屋根29の中央付近がたわむので、やはり、
両端の支柱23a,23bで支持すると共に、中央付近
でも支持するようにした方が好ましい。また、中支柱2
3c,23dあるいは上記支持部材37は使用せず、桁
貼25の中央部分を突出させて、支持部材37等の代用
として用いてもよい。
【0031】また、上記実施例では、図1に示すように
開口部40は単に開口しているだけであったが、図3
(a)に示すように、パンチパネル71を開口端に配設
すると外部からの異物の侵入を防止する観点で好まし
い。また背面側なので外観をあまり損ねないとはいえ、
極力通常のピアノに近い形状にする観点でも好ましい。
【0032】また、図3(b)に示すような引戸73を
開口部40に配設し、その引戸73を開閉させてもよ
い。つまり、使用しないときには引戸73を閉じて異物
等の侵入を防止し、使用時には開けて、トーンスプレッ
ダとしての効果を果たさせるのである。
【0033】さらには、図3(c)に示すような透孔7
7を複数備えたスリット75を配設してもよい。例え
ば、このようなスリット75を2つ用意し、一方は固定
スリットとし、他方は移動可能スリットとして、移動可
能スリットを移動させることによって、両スリット同士
の透孔77の位置を合わせれば開状態となり、位置をず
らせば閉状態に切り換えることができる。もちろん、移
動可能スリットの移動量によっては、全開状態と半開状
態とを実現することも可能である。
【0034】このスリット75によっても、演奏しない
ときには全閉状態として外部からホコリ等が侵入するの
を防止し、演奏時には全開状態あるいは半開状態とし
て、トーンスプレッダ効果を生じさせることができる。
開口部40についてさらに言うと、単に開口させるだけ
でなく、開口端に向かって広がるようになラッパ状等に
形成することも考えられる。例えば図3(d)に示すよ
うな略円錐状(いわゆるラッパ状)に形成したり、図3
(e)に示すように略四角錐状に形成する。
【0035】なお、本バックトーンスプレッダ構造を備
えることは、従来のケース前面のトーンスプレッダ構造
を否定するものではなく、両者を共に備えるようにして
も何等問題はない。
【0036】
【発明の効果】以上詳述した本発明のアップライトピア
ノのバックトーンスプレッダ構造によれば、アップライ
トピアノの演奏音が、弦の張設されている内部空間から
開口部を通ってピアノのケース外部に放射される。この
開口部は背面側に設けられているため隠す必要がなく、
したがって開口部を大きくとっても、外観を損ねること
がほとんどないので、明快な演奏音を得て音量感も増す
という点でも非常に好ましい。
【0037】上記開口部は、桁と屋根とを離間させて配
置し、それらの間に設けることが考えられるが、桁より
下の部分には響板等が配置されるので、桁と屋根の間に
開口部を設けることは現実的にも好ましい。また、音の
流れを考慮しても、なるべく上方に開口部がある方が、
より音の放射の点で好ましい。
【0038】また、固定スリットと移動可能スリットと
によって開口部を開状態と閉状態に切り換えるようにす
れば、例えばピアノを演奏しないときには全閉状態とし
て、外部からホコリ等が侵入するのを防止し、演奏時に
は全開状態あるいは半開状態として、トーンスプレッダ
効果を生じさせることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本実施例のバックトーンスプレッダ構造を採
用したアップライトピアノの背面からの斜視図である。
【図2】 本実施例のアップライトピアノの側方断面図
である。
【図3】 開口部に関する別態様を示す説明図である。
【図4】 従来のトーンスプレッダを示す概略斜視図で
ある。
【符号の説明】
1…アップライトピアノ、 3…響板、 5…響
棒、7…駒、 9…弦、 11
…助響桟、23a,23b…左右の支柱、 23
c,23d…中支柱、25…桁貼、 27
…土台、 29…屋根、31a,31b…親板、
33…桁、 35…箱、37…支持部材、
40…開口部、 53…ハンマー、71…パン
チパネル、 73…引戸、 75…スリット、 77
…透孔

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アップライトピアノの背面側に設けら
    れ、弦の張設されている内部空間と連通する開口部を備
    えたことを特徴とするアップライトピアノのバックトー
    ンスプレッダ構造。
  2. 【請求項2】 桁と屋根とを離間させて配置して、それ
    らの間に上記開口部を設けたことを特徴とする上記請求
    項1に記載のアップライトピアノのバックトーンスプレ
    ッダ構造。
  3. 【請求項3】 親板と支柱を上記桁よりも上方に突出さ
    せ、それらに上記屋根を固定することによって、上記桁
    と屋根とを離間させたことを特徴とする上記請求項2に
    記載のアップライトピアノのバックトーンスプレッダ構
    造。
  4. 【請求項4】 上記開口部に、固定させたスリットと移
    動可能なスリットとを配設し、その移動可能スリットを
    移動させることによって、上記開口部を開状態と閉状態
    に切換可能としたことを特徴とする上記請求項1,2ま
    たは3に記載のアップライトピアノのバックトーンスプ
    レッダ構造。
JP6091929A 1994-04-28 1994-04-28 アップライトピアノのバックトーンスプレッダ構造 Pending JPH07295552A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008268777A (ja) * 2007-04-25 2008-11-06 Kawai Musical Instr Mfg Co Ltd 楽音装置並びに楽音装置の生産方法及び加工方法
WO2024155916A1 (en) * 2023-01-20 2024-07-25 Daniel Harden Front-projection upright piano

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