JPH07294989A - 防振装置 - Google Patents

防振装置

Info

Publication number
JPH07294989A
JPH07294989A JP6090307A JP9030794A JPH07294989A JP H07294989 A JPH07294989 A JP H07294989A JP 6090307 A JP6090307 A JP 6090307A JP 9030794 A JP9030794 A JP 9030794A JP H07294989 A JPH07294989 A JP H07294989A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
screw
lens
vibration
lens barrel
feed screw
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP6090307A
Other languages
English (en)
Inventor
Etsuo Tanaka
悦男 田中
Hiroshi Okano
宏 岡野
Akira Katayama
彰 片山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nikon Corp
Original Assignee
Nikon Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nikon Corp filed Critical Nikon Corp
Priority to JP6090307A priority Critical patent/JPH07294989A/ja
Publication of JPH07294989A publication Critical patent/JPH07294989A/ja
Priority to US08/565,153 priority patent/US5684640A/en
Priority to US08/651,315 priority patent/US5748391A/en
Priority to US08/847,636 priority patent/US5745802A/en
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Adjustment Of Camera Lenses (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 カメラの防振装置において、防振効果を低下
させることなく防振装置の構造を簡略化することを目的
とする。 【構成】 送りネジ機構により光学系を光軸と垂直な方
向に駆動し、防振効果を奏するカメラの防振装置におい
て、送りネジ29,43のリード角を所定の角度よりも
小さくする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はカメラの振れ防止装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】特開平4−180040に開示されてい
る従来の振れ防止装置は、図11のようになっている。
図11において、フィルム面上の像が移動するのを防止
するようにカメラ振れに伴なって駆動される防振レンズ
101は、不回転のめねじ102がレンズ枠に取りつけ
られており、これに螺合するおねじ104が回転して防
振レンズを移動させるようになっている。この機構が、
いわゆる送りねじ機構である。
【0003】従来装置はこの送りねじ機構がx軸とy軸
にそれぞれ平行な方向に2つ設けられており、2個のモ
ータ105、106に駆動されて、防振レンズ101を
光軸Oと垂直な平面内で移動し、防振を行なうようにな
っている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記のような従来技術
においては、送りねじ機構のねじのリード角を何度程度
にしたら良いかの開示はない。一般に送りねじのリード
角は30°程度まで工作可能である。送りねじのリード
角が0°から30°程度までの間では、送りねじ機構の
効率は、ねじのリード角が大きくなるほど良くなる傾向
がある。このため送りねじ機構については、ねじのリー
ド角を30°程度までの間でできるだけ大きく取りたい
所である。
【0005】ところがカメラの防振装置においては、レ
ンズが水平方向を向いている時にモータへの通電が断た
れてしまった場合、例えば防振レンズがセンタリングさ
れていてモータへの通電が断たれた場合などには、防振
レンズの自重のために送りねじ機構のおねじが回転して
しまい、防振レンズは、自重で重力方向に落下してしま
うという不都合が生じる。
【0006】また、通電を断ったままカメラに振動が加
わった場合などには、防振レンズは、鏡筒内部で勝手に
動きまわってしまうという不都合が生じる。本発明の目
的は、防振レンズの自重落下や、防振レンズが鏡筒内で
勝手に動きまわるといった不都合を防止することであ
る。
【0007】
【課題を解決する為の手段】上記のような不都合を解決
するために、本発明においては以下の手段を用いる。請
求項1に記載の発明においては、光学系と、突起を備え
前記光学系と一体的に設けられた光学系支持部材と、光
学系支持部材の突起が嵌合する螺旋溝を備え回動可能な
送りネジとを有し、送りネジの回動により光学系を光軸
と直交する方向に駆動する防振装置において、送りネジ
の螺旋溝のリード角を所定の角度より小さくした。
【0008】又、請求項2に記載の発明においては、請
求項1に記載の発明における送りネジの螺旋溝をフラン
ク角を有しない螺旋溝とし、所定の角度を摩擦角とす
る。又、請求項3に記載の発明においては、請求項1に
記載の発明における送りネジの螺旋溝をフランク角を有
する螺旋溝とし、所定の角度を換算摩擦角とする。
【0009】
【作用】本発明によれば、送りネジの回動が停止した場
合でも、送りねじのねじ山面あるいはねじ面に作用する
摩擦力が、光学系の自重等によって発生する送りねじを
回転させようとする力を打ち消し、送りねじは静止状態
に保持される。従って光学系の自重落下等、光学系の予
想不可能な移動は発生しない。
【0010】
【実施例】本発明を用いて好適なカメラを図10に示
す。図10において、1は、カメラ本体2に対して着脱
可能なレンズ鏡筒である。3は、撮影レンズの第1群の
凸レンズ群である。ここでは簡単化のために凸レンズ1
枚で示している。4は、撮影レンズの光軸Iと平行な方
向に動いて焦点合せを行なう凹レンズ群である。ここで
は簡単のために凹レンズ1枚で示してある。
【0011】6は凹レンズ群4を焦点検出手段7からの
信号にもとずいて光軸方向に動かす合焦機構部である。
8は、凹レンズ群4を駆動するモータ、9は、モータ8
の回転軸の速度を減速する減速手段、11は、カメラ本
体側にある減速手段の出力をレンズ鏡筒側に伝えるカッ
プリング、10は、カップリングからの駆動力を合焦機
構部6に伝える駆動力伝達部材である。
【0012】5は、撮影レンズの光軸Iと垂直な面内で
動いてカメラ振れに伴なう結像面12の像の移動を押え
る補正光学系の防振レンズ群である。ここでは簡単のた
めに凸レンズ1枚で示してある。以下、防振レンズ群を
単に防振レンズと言うことにする。13は、防振レンズ
駆動機構部で、防振レンズ5を撮影レンズの光軸Iと垂
直な面内で駆動する働きをする。13の防振レンズ駆動
機構部は、カメラ振れに伴なって発生する結像面12上
の像の移動を止める方向に防振レンズ5を駆動する。1
4は、カメラ振れ検出センサーで、角速度センサーある
いは加速度センサーである。撮影レンズの光軸Iに垂直
な面内の互に直角な2方向のカメラ振れを検出する。1
5は、カメラの振れ検出センサー14の信号を受けて、
結像面12上の像が静止するにするように防振レンズ5
を駆動する信号を出力する作動制御回路である。
【0013】16、17は、それぞれレンズ鏡筒側とカ
メラ本体側の電気接点で、レンズ鏡筒1がカメラ本体2
へ装着された時に接触して防振レンズ駆動機構部13、
カメラ振れ検出センサー14、作動制御回路15へ電源
を供給する。18は、半透過鏡で構成された主ミラー
で、実線の位置にある時鏡筒内の撮影レンズ3、4、5
を通過した光は焦点板20、ペンタプリズム21の方向
へ反射され、ファインダー22で撮影像が観察されるよ
うになっている。19はサブミラーで、主ミラーの半透
過光を焦点検出手段7へ導くようになっている。カメラ
が撮影状態になった時、主ミラー18とサブミラー19
は破線の位置に退避して、シャッタ23が開き結像面1
2が露光される。少なくともこの時あるいは、不図示の
シャッタボタンを半押ししてカメラが撮影準備状態にな
った時、防振レンズ5が撮影光軸Iと垂直な面内で駆動
されて、カメラ振れに伴なって生じる結像面12上の像
振れあるいはファインダ22での像振れを安定化させ
る。
【0014】次に、防振レンズ5を駆動する防振レンズ
駆動機構部13について図1を用いて説明する。24は
防振レンズ5が収納されている防振レンズ鏡筒。25は
防振レンズ鏡筒24を支持している、鏡筒支持板。防振
レンズ鏡筒24はねじまたは接着により、あるいは一体
加工一体成形等の形式で、鏡筒支持板25に垂直に固着
している。
【0015】26はy方向案内板で、その中央に防振レ
ンズ5への光を通過させる開口部26eが設けられてお
り、開口部26eをはさんで対角位置にy方向に延びる
長穴26aが2カ所あけられている。また開口部26を
はさんだもう一方の対角位置にはx方向へ延びる長穴2
6bが2ケ所設けられている。y方向案内板26の1辺
には、うで部26dが展延しており、その先端部には、
y方向の送りねじ機構のめねじ26cが設けられてい
る。
【0016】27はレンズ鏡筒1から突出した固定部
で、平面部にはピン27aが植設されている。この固定
部27は、図1では1ケ所しか描かれていないが、図示
の他にy方向案内板26の開口部26eをはさんで対角
位置にもう1ケ所設けられていて、合計2ケ所設けられ
ている。同様にピン27aも合計2個有る。ここで、ピ
ン27aはy方向案内板26の長穴26aに、y方向に
はすき間をもって、x方向にはすき間を持たずに遊合し
ている。この結果、y方向案内板26は、x方向には拘
束されてy方向には自由度を持って動き得るようになっ
ている。29は、y方向の送りねじ機構のおねじで、y
方向案内板26に設けられためねじ26cと螺合してい
る。29と26cで送りねじ機構が構成されている。
【0017】30はおねじ29の軸受で、スラスト方向
とラジアル方向の力を受けている。本実施例ではボール
ベアリングを用いているが、スベリ軸受でも良い。軸受
30はレンズ鏡筒1の固定部に取付けられている。軸受
30は図1では、おねじ29の一端にしか描かれていな
いが、もう一方の端にも設けられている。34はy軸方
向駆動モータ37の回転軸に取付けられたピニオンギ
ア、31はおねじ29に固着して取付けられたギアであ
り、ギア34、33、32、31で減速ギア列を形成し
ている。
【0018】y軸方向駆動モータ37に通電されてモー
タの軸が回転すると、おねじ29が回転し、y方向送り
ねじ機構により、y方向案内板26がy方向に駆動され
るようになっている。40はx方向案内板で、その中央
には防振レンズ5を透過した光を通過させる開口部40
eが設けられており、開口部40eをはさんで対角位置
にはx方向に延びる長穴40aが2ケ所あけられてい
る。また、開口部40eをはさんだもう一方の対角位置
には、y方向に延びる長穴40bが2ケ所設けられてい
る。(1ケ所は不図示)。
【0019】x方向案内板40の1辺にはうで部40d
が展延しており、その先端部には、x方向送りねじ機構
のめねじ40cが設けられている。41は、レンズ鏡筒
1から突出した固定部で、平面部にはピン41aが植設
されている。この固定部41は、図1では1ケ所しか描
かれていないが、図示の他にx方向案内板40の開口部
40eをはさんで対角位置にもう1ケ所設けられてい
て、合計2ケ所設けられている。同様にピン41aも合
計2個ある。
【0020】ここでピン41aはx方向案内板40の長
穴40aに、x方向にはすき間をもって、y方向にはす
き間を持たずに遊合している。この結果x方向案内板4
0は、y方向には拘束されて、x方向には自由度を持っ
て動き得るようになっている。43はx方向送りねじ機
構のおねじで、x方向案内板40に設けられためねじ4
0cと螺合している。43と40cで送りねじ機構が構
成されている。44は、おねじ43の軸受で、スラスト
方向とラジアル方向の力を受けている。本実施例ではボ
ールベアリングを用いているがスベリ軸受でも良い。4
4はレンズ鏡筒1の固定部に取付けられている。軸受4
4は、図1ではおねじ43の一端にしか描かれていない
が、もう一方の端にも設けられている。44はレンズ鏡
筒1の固定部に取付けられている。
【0021】48はx軸方向駆動モータ51の回転軸に
取付けられたピニオンギア、45はおねじ43に固着し
て取付けられたギアであり、ギア48、47、46、4
5で減速ギア列を構成している。x軸方向駆動モータ5
1に通電されてモータの軸が回転するとおねじ43が回
転し、x方向送りねじ機構により、x方向案内板40が
x方向に駆動されるようになっている。
【0022】鏡筒支持板25のy方向案内板26に対向
する面には、防振レンズ鏡筒24をはさんだ対角位置に
ピン25eが2本植設されており、y方向案内板26に
設けられた長穴26bによってピン25eは、y方向は
拘束されて、x方向は自由に遊合している。鏡筒支持板
25のx方向案内板40と対向する面には、防振レンズ
鏡筒24をはさんだ対角位置にピン25fが2本植設さ
れており(1本は不図示)、x方向案内板40に設けら
れた長穴40bによりピン25fは、x方向には拘束さ
れ、y方向には自由に遊合している。
【0023】y方向案内板26がy方向に動いた時は、
鏡筒支持板25は、ピン25fによってx方向には拘束
されて、ピン25eに誘導されてy方向にのみ動く。ま
たx方向案内板40がx方向に動いた時は、ピン25e
によってy方向は拘束されて、ピン25fに誘導されて
x方向にのみ動くようになっている。y方向案内板2
6、x方向案内板40がそれぞれのy軸方向駆動モータ
37、x軸方向駆動モータ51によってy方向x方向に
駆動され、鏡筒支持板25は、y方向x方向へ自由に動
けるようになっている。従って、防振レンズ鏡筒24内
の防振レンズ5もy方向、x方向へ自由に動けるように
なっている。
【0024】28は、鏡筒支持板25の第1の腕25a
とレンズ鏡筒1の固定部の間に掛けられたy方向与圧バ
ネ(引張バネ)で、ピン25eと長穴26bの間のガタ
およびy方向送りねじ機構のおねじ29とめねじ26c
の間のガタを吸収している。42は、鏡筒支持板25の
第2の腕25bとレンズ鏡筒1の固定部の間に掛けられ
たx方向与圧バネ(引張バネ)で、ピン25fと長穴4
0bの間のガタおよびx方向送りねじ機構のおねじ43
とめねじ40cの間のガタを吸収している。
【0025】39、53はそれぞれ鏡筒支持板25の第
3、第4の腕25c、25dに取付けられた導電ブラシ
で、それぞれが導電性のあるパターンを持った非導通性
の基板38、52上を鏡筒支持板の動きに従って摺動し
防振レンズ5の光軸I’と撮影レンズの撮影光軸Iが一
致した点、すなわち防振レンズ5の偏心がゼロになった
位置がわかるようになっている。この位置をセンタリン
グ位置と言う。すなわち39、38、25c、と52、
53、25dは防振レンズのセンタリング位置検出手段
を構成している。
【0026】35、49は、それぞれ不透明な円板の周
辺部に多数の孔の明いたエンコーダ板であり、それぞれ
モータ軸に取付けられている。36、50はエンコーダ
板35、49をコの字形にはさんで固定部材に配置され
たフォトインタラプタである。35、36と49、50
でそれぞれフォトカプラーが構成されている。
【0027】y軸方向駆動モータ37、x軸方向駆動モ
ータ51の軸が回転するこでフォトインタラプタ36、
50からはパルス信号が出力される。単位時間当りのパ
ルス数をカウントすることでモーターの回転数を知るこ
とができ、ここから防振レンズ5のx方向y方向の移動
速度がわかるようになっている。図3は、38、39、
25cと52、53、25dで構成されるy方向、x方
向の防振レンズのセンタリング位置検出手段の拡大図で
ある。
【0028】鏡筒支持板25がy方向あるいはx方向に
動くと、図3中の25c、25dが上下方向に動き、2
5c、25dにそれぞれ取付けられた導電ブラシ39、
53が非導性の基板38、52上を摺動する。S1 2
は導電性のパターンで、非導性の基板38、52上に銅
あるいは金メッキで固着されている。導電ブラシ39、
53が動いてブラシ凹部の中心dがパターンのエッジe
に乗った時、はじめてS1 、S2 が導通する。この時、
補正光学系である防振レンズの光軸I’が撮影レンズの
光軸Iと一致するようになっている。そしてセンタリン
グが完了する。そこでS1 、S2 が導通した瞬間からの
フォトインタラプタ36、50のパルス数をそれぞれカ
ウントすることにより、撮影レンズの光軸Iに対する防
振レンズ5の光軸I' のy方向とx方向の偏心量がわか
る。
【0029】35、36、38、39によって防振レン
ズの光軸I’のy方向偏心量検出手段が構成され49、
50、52、53によって防振レンズの光軸I’のx方
向偏心量検出手段が構成されている。図2は、図1の光
軸I’に平行な面の断面図である。固定部27とy方向
案内板26、鏡筒支持板25、x方向案内板40、弾性
部材60の間にはそれぞれ鋼球52がはさみこまれてい
る。弾性部材60は固定部41に固着されており、2
6、25、40を、防振レンズの光軸I’と平行な方向
に押圧している。弾性部材は、板バネが好適であるが、
コイルバネでも良い。鋼球52が転動することによって
26、25、40は、撮影レンズの光軸Iと垂直な面内
で、ガタなくなめらかに動くことができるようになって
いる。
【0030】以上のような構成によって鏡筒支持板25
はy方向へは、y方向案内板26に案内されて、x方向
へはx方向案内板40に案内されてy方向x方向に自由
に動くことができるようになっている。従ってy軸方向
駆動モータ37とx軸方向駆動モータ51のモータ軸の
回転によって、防振レンズ5も撮影レンズの軸Iに垂直
な面内にy方向、x方向に自由に動くことができる。防
振レンズ5はカメラの振動による結像面12の像の移動
を打ち消す方向に駆動される。
【0031】図4は以上の振れ防止装置を有するカメラ
の制御系を示すブロック図である。カメラ振れ検出セン
サー14は、図10のように防振レンズ駆動機構部13
に付随して設けられており、カメラに加わる直交するx
y2方向の振れ量を検出し、この振れ量に基づく信号を
出力する。作動制御回路15はカメラ振れ検出センサー
14から入力された信号に基づく駆動信号を防振レンズ
駆動機構部13に出力する。具体的には図1のy軸方向
駆動モータ37とx軸方向駆動モータ51それぞれの駆
動電流を供給する。防振レンズ5は、この駆動信号によ
り作動する、防振レンズ駆動機構部13内のy方向案内
板26、x方向案内板40によって、像振れを減少させ
る方向に移動される。偏心量検出手段35、36、3
8、39と49、50、52、53は、防振レンズ5の
y方向偏心量、およびx方向偏心量を検出し、フィード
バックのためこの偏心量に基づく信号を作動制御回路1
5に出力する。
【0032】上記構成の本振れ防止装置は次のように作
動する。撮影時、シャッタボタンの押し下げ等により振
れが発生すると、カメラ振れ検出センサー14が、この
振れによる直交する二方向つまりy方向とx方向におけ
る振れ量を検出し、この振れ量に基づく信号を作動制御
回路15に出力する。すると、この作動制御回路15が
y、x方向での防振レンズ5の移動量を演算し、これに
基づく作動制御信号を出力する。これにより防振レンズ
駆動機構部13が駆動される。すなわち防振レンズ5の
移動速度をカメラの振れ速度に追従させるように変化さ
せた印加電圧が、y軸方向駆動モータ37とx軸方向駆
動モータ51に出力される。
【0033】すると、y軸方向駆動モータ37が、防振
レンズ5を、振れ速度に対応した速度でy方向の振れ量
を相殺できる距離だけy方向に偏心させるべく駆動す
る。同様にx軸方向駆動モータ51も、防振レンズ5
を、振れ速度に対応した速度でx方向での振れ量を相殺
できる距離だけx方向にて移動するように駆動する。し
たがってy軸方向駆動モータ37の駆動により回転する
おねじ29がめねじ26cを介してy方向案内板26を
y方向での振れ量を相殺する方向に移動させることによ
って、鏡筒支持板25をy方向での振れ量を相殺する量
だけ移動させる。
【0034】また、x軸方向駆動モータ51の駆動によ
り回転するおねじ43が、めねじ40cを介してx方向
案内板40をx方向での振れ量を相殺する方向に移動さ
せることによって、鏡筒支持板25をx方向での振れ量
を相殺する量だけ移動させる。そして鏡筒支持板25の
y方向での移動量は、35、36、38、39よりなる
y方向偏心量検出手段によって検出され、またx方向で
の移動量は49、50、52、53よりなるx方向偏心
量検出手段によって検出される。これらx方向y方向で
の移動量は防振レンズ5が移動した位置をx−y座標の
点として求められる。x、y方向偏心量検出手段が検出
した防振レンズ5の移動量は、作動制御回路15にフィ
ードバックされ、作動制御回路15は、振れ量と防振レ
ンズの偏心量にズレがないように制御する。
【0035】以上のように本装置の防振レンズ5は、y
方向送りねじ機構29、26cとx方向送りねじ機構4
3、40cにより画面の振れを相殺するように動かされ
るようになっている。このような送りねじ機構を用いた
カメラの振れ防止装置において、送りねじのリード角β
は30°程度までならリード角βが大きいほど送りねじ
の効率は向上する。しかしリード角βが30°に満たな
くとも、ある値以上になると、y軸方向駆動モータ3
7、x軸方向駆動モータ51への通電を断った時送りね
じ機構に作用するめねじの力で、おねじが逆回転をはじ
める。このようなめねじに作用する力は、図1の与圧バ
ネ(引張バネ)28や同じく与圧バネ(引張バネ)42
あるいは防振レンズ鏡筒25に作用する重力の力によっ
て発生する。
【0036】このような力がめねじに作用するとy軸方
向駆動モータ37、x軸方向駆動モータ51に通電され
ていない場合には、おねじが、めねじに作用する力によ
って回転させられてしまい防振レンズ鏡筒24が片側に
偏よってしまう。防振レンズ鏡筒24にこのような偏り
が発生すると、防振レンズ5をセンタリングした状態で
通電を断った場合などに防振レンズ5が与圧バネの力や
自重で勝手に動いてしまうと、甚だ制御しにくい機構と
なってしまう。
【0037】そこで以下に、y軸方向駆動モータ37、
x軸方向駆動モータ51への通電を断った時でも防振レ
ンズ鏡筒24が与圧バネや自重で動かない条件を求める
ことにする。まず第1の実施例として、送りねじ機構が
図5に示す角ねじの場合について求める。図5のめねじ
には与圧バネや自重による力Wが図のようにおねじのス
ラスト方向に作用している。Fはめねじをゆるめようと
する力で、送りねじ機構の場合は、めねじは不回転なの
で相対的におねじを回転させる力に相当する。ここでは
簡単化のためにめねじがおねじのまわりを回転してゆる
んでいく場合を述べるが、実際は送りねじ機構で、めね
じに荷重Wが作用する時おねじを回転させる有効径d2
上での接線力Fに相当する。
【0038】めねじを回転させる力Fが正であれば荷重
Wによってめねじは回転せず従って、めねじに与圧バネ
や自重による力Wが作用してもおねじは回転せず、y軸
方向駆動モータ37、x軸方向駆動モータ51の通電を
断っても防振レンズ鏡筒24は動かない。この条件を角
ねじの展開図図6を用いて説明する。
【0039】図6でd2 は角ねじの有効径である。ここ
で、ねじの有効径d2 は、おねじの山円筒とめねじの山
円筒との平均直径である。lはリードでおねじが1回転
した時めねじが進む距離である。βは
【0040】
【数1】 β=tan-1 (l/πd2 ) で示されるリード角で、ねじの斜面角度である。ねじの
面は以後フランク面と言う。フランク面にはめねじをゆ
るめようと力Fの、フランク面に平行な成分Fcosβ
と荷重Wのフランク面に平行な成分Wsinβが作用
し、これらの和がめねじをフランク面にそってゆるめよ
うとする力
【0041】
【数2】 Fcosβ+Wsinβ となる。一方、力Fのフランク面に垂直な成分はFsi
nβであり、荷重Wのフランク面に垂直な成分はWco
sβである。これらの合成力にフランク面の摩擦係数μ
をかけたものがめねじをフランク面にそってゆるめよう
とする力に抗してめねじを保持する力となる。すなわ
ち、
【0042】
【数3】 μ(Wcosβ−Fsinβ) がめねじを保持する摩擦力となる。力の釣り合によって
数式2と数式3は等しくなるので
【0043】
【数4】 Fcosβ+Wsinβ=μ(Wcosβ−
Fsinβ) となる。数式4を有効径d2 上の接線力Fについて解け
【0044】
【数5】 F=W(μcosβ−sinβ)/(cos
β+μsinβ) 数式5の分子分母をcosβで割って三角函数の法則
【0045】
【数6】 sinβ/cosβ=tanβ を適用すると
【0046】
【数7】 F=W(μ−tanβ)/(1+μtan
β) ここで、フランク面の摩擦角をρとおくと
【0047】
【数8】 μ=tanρ……(8) であるから数式8を数式7に代入すると
【0048】
【数9】 F=W(tanρ−tanβ)/(1+ta
nρ・tanβ) 数式9に三角函数の法則を適用すれば
【0049】
【数10】 F=Wtan(ρ−β) となる。数式10において角ねじの場合β≦ρであるな
らば、つまりリード角がフランク面の摩擦角よりも小さ
ければ、ねじをゆるめるための有効径d2 上における接
線力Fが必要になり、ねじが自然にゆるんでしまうこと
はないわけである。
【0050】このような角ねじを前述のようなカメラに
おける防振装置の送りねじ機構に適用すれば、y軸方向
駆動モータ37、x軸方向駆動モータ51の電通を断っ
てしまった場合、めねじ26c、40cに防振レンズ鏡
筒24の自重や予圧ばね28、42の力が作用してもお
ねじ29、43が回転して防振レンズ鏡筒24が自然に
動いてしまうことはない。従って防振レンズ5も動かな
い。防振レンズ鏡筒24はy軸方向駆動モータ37、x
軸方向駆動モータ51の通電を断った時の位置に停止し
た状態でいる。
【0051】y軸方向駆動モータ37、x軸方向駆動モ
ータ51の通電を断つ位置は、例えば防振レンズ5の光
軸I’が撮影レンズの光軸Iと一致した、防振レンズ5
の偏心量が0の位置すなわちセンタリング位置がある。
カメラの非撮影時にy軸方向駆動モータ37、x軸方向
駆動モータ51の通電を断って防振レンズ5をセンタリ
ング位置に保持することは、y軸方向駆動モータ37、
x軸方向駆動モータ51に通電してカメラの防振機能を
効かせながら撮影を再開する際防振レンズ5の制御範囲
を最大にとることができるという効果がある。防振レン
ズ5をセンタリング位置に保持するための保持手段が不
必要になり、防振レンズの駆動機構を簡単にできるとい
う効果もある。
【0052】角ねじにおいてリード角βをフランク面の
摩擦角ρよりも小さくすることによって防振レンズ5を
定位置例えばセンタリング位置に保持するためには、以
下のように送りねじのリード角を選べば良い。例えばフ
ランク面の摩擦係数μをμ=0.35とするとフランク
面の摩擦角ρは
【0053】
【数11】 ρ=tan-1 μ=tan-1(0.35)
=1 9.29° リード角βはβ≦ρであるから、リード角βを19.2
9°以下にすればよい。すなわち図1に示したような送
りねじ機構を使用したカメラの防振装置にあっては、送
りねじ機構に角ねじを用いた場合、送りねじのフランク
面の摩擦係数を0.35、リード角を19.29度以下
にすれば、y軸方向駆動モータ37、x軸方向駆動モー
タ51への通電を断った時に、防振レンズ鏡筒24が、
与圧ばね28、42の力や防振レンズ鏡筒24の自重に
よって重力方向あるいは与圧方向に動くことはなく、静
止した状態で保持される。つまり、y軸方向駆動モータ
37、x軸方向駆動モータ51への通電を断つ位置が、
防振レンズ5のセンタリング位置の場合は、何の補助手
段がなくとも防振レンズ鏡筒24はセンタリング位置に
保持される。
【0054】次に第2の実施例として、送りねじ機構に
三角ねじを使用した場合における、y軸方向駆動モータ
37、x軸方向駆動モータ51への通電を断った時でも
防振レンズ鏡筒24が与圧ばねや自重で動かない条件に
ついて図7、8、9を用いて説明する。三角ねじの場
合、図7に示すようにねじ面すなわちフランクは半径方
向に角度αだけ傾むいている。このαをフランク角と言
う。このような三角ねじのめねじに与圧ばね28、42
や防振レンズ鏡筒24の自重Wが軸線と平行な方向に作
用する時、図7のように、フランク面には、ねじをゆる
める方向にWsinβ、またリード角に直角な方向にW
cosβなる力が発生する。
【0055】ここでフランク面をねじ山に直角な断面つ
まり軸線に対してリード角βだけ傾むいた断面で切ると
ねじ山の頂角の半分の角度は、図7に示すようにフラン
ク角αよりも小さいα’なる値となる。三角ねじでは、
このα’の傾きを持つフランク面に対して直角に力が発
生する。図8は、αとα’の関係を示す拡大図である。
【0056】リード角に直角な力Wcosβは、図8に
表わすようにフランクに垂直な力Wcosβ/cos
α’の分力となっている。つまりねじのフランク面には
Wcosβ/cosα’なる力が面に垂直に作用してい
る。ここでフランク角αとα’の関係は、図8より以下
のようになる。点Pを線分BCの中点、点P’を線分B
C’の中点とすると、
【0057】
【数12】 BP’=BPcosβ
【0058】
【数13】 P’A’=PA
【0059】
【数14】 tan α=BP/PA
【0060】
【数15】 tan α’=BP’/P’A’ 数式15の右辺分子に数式12を、右辺分母に数式13
を代入すると
【0061】
【数16】 tan α’=BP・cosβ/PA 数式16の右辺に数式14を代入すると
【0062】
【数17】 tan α’=tanα・cosβ となる。数式17がフランク角αとα’との関係を表わ
すものである。そこで三角ねじの有効径d2 の接線上で
ねじがゆるむ力Fを求めると以下のようになる。図9
は、三角ねじの有効径d2 上でねじを展開した時のフラ
ンク面に垂直な面上における力の釣合を表わしている。
【0063】ねじのフランク面における摩擦係数をμと
すると、リード角βの斜面にそってねじをゆるます力
は、ねじをゆるめる力Fのリード角の斜面に平行な成分
Fcosβと荷重Wの斜面に平行な分力Wsinβの合
力である。そこでねじを斜面にそってゆるめる力は、前
記の角ねじの場合の数式2と同様に
【0064】
【数18】 Fcosβ+Wsinβ である。一方ねじのフランク面に垂直な力は、ねじをゆ
るめる力Fのフランク面に垂直な成分Fsinβ/co
sα’と、めねじに作用する荷重Wのフランク面に垂直
な成分Wcosβ/cosα’の差になる。ねじを斜面
にそってゆるめる力に抗してねじを保持しようとする力
は、ねじフランク面に作用する摩擦力で、ねじのフラン
ク面に垂直な力にフランク面の摩擦係数μを掛けたもの
になる。従って
【0065】
【数19】 μ(Wcosβ/cosα’−Fsinβ
/cosα’) となる。ここで数式19の1/cosα’を括弧の外へ
出して整理すると
【0066】
【数20】 (μ/cosα’)(Wcosβ−Fsi
nβ) 数式20で
【0067】
【数21】 ρ’=tan-1(μ/cosα’) と置けばρ’は、フランク面における換算摩擦角であ
る。そこで数式20を換算摩擦角ρ’を用いて表わすと
【0068】
【数22】 tanρ’(Wcosβ−Fsinβ) 数式22が、換算摩擦角ρ’を用いて表わした、リード
角βの斜面に平行なねじのゆるみ力に抵抗する摩擦力で
ある。そこで図9よりリード角βの斜面に平行な方向
の、ねじのゆるみ力と摩擦力は釣合っているので数式1
8と数式22との間には等号が成り立って、
【0069】
【数23】 Fcosβ+Wsinβ=tanρ’(W
cosβ−Fsinβ) となり、数式23をねじをゆるめる力Fについて解いて
数式6を用いて整理すると
【0070】
【数24】 F=W(tanρ’−tanβ)/(1+
tanρ’tanβ) となる。数式24に三角関数定理を適用すると
【0071】
【数25】 F=W・tan(ρ’−β) 数式25においてβ≦ρ’であるならば、つまりリード
角βが換算摩擦角ρ’よりも小さければ、三角ねじにお
いてねじをゆるめるための有効径d2 上における接線力
Fが必要になる。ねじは自然にゆるんでしまうことはな
いわけである。
【0072】このような三角ねじを前述のようなカメラ
における防振装置の送りねじ機構に適用すればy軸方向
駆動モータ37、x軸方向駆動モータ51の通電を断っ
てしまった場合、めねじ26c、40cに防振レンズ鏡
筒24の自重や予圧ばね28、42の力が作用してもお
ねじ29、43が回転して防振レンズ鏡筒24が自然に
動いてしまうことはない。従って防振レンズ5も動かな
い。
【0073】防振レンズ鏡筒24はy軸方向駆動モータ
37、x軸方向駆動モータ51の通電を断った時の位置
に停止した状態でいる。y軸方向駆動モータ37、x軸
方向駆動モータ51の電通を断つ位置としては例えば防
振レンズ5の光軸I’が撮影レンズの光軸Iと一致した
位置すなわちセンタリング位置がある。カメラの非撮影
時もy軸方向駆動モータ37、x軸方向駆動モータ51
の通電を断って防振レンズ5をセンタリング位置に保持
することは、y軸方向駆動モータ37、x軸方向駆動モ
ータ51に通電してカメラの防振機能を効かせながら撮
影を再開する際防振レンズの制御範囲を最大にとること
ができるという効果がある。防振レンズ5をセンタリン
グ位置に保持するための保持手段が不必要になり、防振
動レンズの駆動機構を簡単にできるという効果もある。
【0074】三角ねじにおいて、リード角βをフランク
面の換算摩擦角ρ’よりも小さくすることによって防振
レンズ5を定位置例えばセンタリング位置に保持するた
めには、送りねじ機構リード角βを以下のように選べば
良い。例えば60°ねじ山の三角ねじの場合フランク角
αは30°である。フランク面の摩擦係数μがμ=0.
35であった場合、リード角βをβ=21.663°に
選べば数式17、数式21より換算摩擦角ρ’はρ’=
21.663°となる。この時β=ρ’となるわけであ
る。
【0075】つまり図1に示す防振装置の送りねじ機構
に60°ねじ山の三角ねじを使用し、フランク面の摩擦
角μをμ=0.35にとると、y軸方向駆動モータ3
7、x軸方向駆動モータ51への通電を断った時防振レ
ンズ5を定位置、例えばセンタリング位置に保持するた
めには、リード角βを21.663°よりも小さくすれ
ば良い。
【0076】すなわち図1に示したような送りねじ機構
を使用したカメラの防振装置にあっては、送りねじ機構
に60°ねじ山の三角ねじを用いた場合、送りねじのフ
ランク面の摩擦係数を0.35とするとリード角を2
1.663°以下にすれば良く、この時y方向駆動モー
タ37、x軸方向駆動モータ51への通電を断つと、与
圧ばね28、42の力や防振レンズ鏡筒24の自重によ
って、防振レンズ鏡筒24は、重力方向あるいは与圧方
向に動くことなく静止した状態で保持される。つまり、
y軸方向駆動モータ37、x軸方向駆動モータ51への
通電を断った位置が、防振レンズ5のセンタリング位置
の場合は、何の補助手段がなくとも防振レンズ鏡筒24
はセンタリング位置に保持される。
【0077】以上のような送りねじ機構の三角ねじのリ
ードと換算摩擦角の関係、つまりリード角を換算摩擦角
よりも小さくすると、防振レンズ鏡筒24が重力方向あ
るいは与圧方向に動くことなく静止した状態で保持され
ることは、図12に示すフランク角αを持った台形ねじ
を用いた送りねじ機構でも全く同様である。
【0078】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、カメラ
の防振装置の送りネジのリード角を所定の角度より小さ
くすることにより、送りネジを回動する力が断たれた場
合にも予想不可能な光学系の移動はない。延いては、光
学系をセンタリングした位置で送りネジを回動する力を
断つと、センターロック機構を要さずともセンターロッ
クが可能であり、センターロック機構を省略することに
よって防振装置の構造を簡単にできるという効果があ
る。
【0079】カメラの防振装置の送りねじ機構において
送りねじとしてフランク角を有しないネジを用いた場合
には、ねじのリード角をフランク面の摩擦角よりも小さ
くすることによって、モータへの通電を断った時の光学
系の自重落下や与圧力による移動を防止でき、センタリ
ングした時のセンターロック機構を省略し防振装置の構
造を簡単にできるという効果がある。
【0080】又、カメラの防振装置の送りねじ機構にお
いて、送りねじとしてフランク角を持ったねじを用いた
場合には、ねじのリード角を換算摩擦角よりも小さくす
ることによって、モータへの通電を断った時に防振レン
ズの自重落下や与圧力による移動を防止でき、センタリ
ングした時のセンターロック機構を省略し防振装置の構
造を簡単にできるという効果がある。
【0081】送りねじに三角ねじを用いることによって
送りねじ機構の工作が容易になり安価な防振装置を得る
ことができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】防振装置の斜視図
【図2】防振装置をy軸に平行な面で切った断面図
【図3】防振レンズの位置検出ブラシの拡大図
【図4】防振装置の作動を示すブロック図
【図5】角ねじの斜視図
【図6】角ねじにおける力の釣り合を表わす角ねじの展
開図
【図7】三角ねじのフランク角リード角を表わす図
【図8】三角ねじのねじ山をリード角と直角な断面で切
った時のねじ山形状の拡大図
【図9】三角ねじにおける力の釣り合を表わす三角ねじ
の展開図
【図10】本発明を具備してなるカメラの断面図
【図11】従来技術によるカメラの防振装置の斜視図
【図12】台形ねじのフランク角を表わす図
【主要部分の符号の説明】
29、26c y方向送りねじ機構 43、40c x方向送りねじ機構

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光学系と、突起を有する光学系支持部材
    と、少なくとも一部で前記突起と係合する螺旋溝を備え
    回動可能な送りネジとを有し、前記送りネジの回動によ
    り光学系を光軸と直交する方向に駆動させる防振装置に
    おいて、 前記送りネジの螺旋溝のリード角を所定の角度より小さ
    くしたことを特徴とする防振装置。
  2. 【請求項2】 前記送りネジの螺旋溝はフランク角を有
    しない螺旋溝であり、前記所定の角度は摩擦角であるこ
    とを特徴とする請求項1に記載の防振装置。
  3. 【請求項3】 前記送りネジの螺旋溝はフランク角を有
    する螺旋溝であり、前記所定の角度は換算摩擦角である
    ことを特徴とする請求項1に記載の防振装置。
JP6090307A 1994-04-27 1994-04-27 防振装置 Pending JPH07294989A (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6090307A JPH07294989A (ja) 1994-04-27 1994-04-27 防振装置
US08/565,153 US5684640A (en) 1994-04-27 1995-11-30 Camera with vibration compensation device having anti-vibration lens urging mechanism and feed screw mechanism
US08/651,315 US5748391A (en) 1994-04-27 1996-05-22 Camera with vibration compensation device having anti-vibration lens urging mechanism and feed screw mechanism
US08/847,636 US5745802A (en) 1994-04-27 1997-04-25 Camera with vibration compensation device having anti-vibration lens urging mechanism and feed screw mechanism

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6090307A JPH07294989A (ja) 1994-04-27 1994-04-27 防振装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH07294989A true JPH07294989A (ja) 1995-11-10

Family

ID=13994891

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6090307A Pending JPH07294989A (ja) 1994-04-27 1994-04-27 防振装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH07294989A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB2454342A (en) * 2005-06-30 2009-05-06 Hoya Corp Optical image stabilizer
US7574123B2 (en) 2005-06-30 2009-08-11 Hoya Corporation Optical image stabilizer
US7580621B2 (en) 2005-06-30 2009-08-25 Hoya Corporation Optical image stabilizer
US7613390B2 (en) 2005-06-30 2009-11-03 Hoya Corporation Flexible printed wiring board arrangement of an imaging device
US7872780B2 (en) 2005-06-30 2011-01-18 Hoya Corporation Flexible printed wiring board arrangement of an imaging device

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB2454342A (en) * 2005-06-30 2009-05-06 Hoya Corp Optical image stabilizer
US7574123B2 (en) 2005-06-30 2009-08-11 Hoya Corporation Optical image stabilizer
US7580621B2 (en) 2005-06-30 2009-08-25 Hoya Corporation Optical image stabilizer
US7613390B2 (en) 2005-06-30 2009-11-03 Hoya Corporation Flexible printed wiring board arrangement of an imaging device
GB2454342B (en) * 2005-06-30 2010-02-03 Hoya Corp Optical image stabilizer
US7872780B2 (en) 2005-06-30 2011-01-18 Hoya Corporation Flexible printed wiring board arrangement of an imaging device

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5748391A (en) Camera with vibration compensation device having anti-vibration lens urging mechanism and feed screw mechanism
JP3044106B2 (ja) 像ぶれ防止機能付カメラ
US7536091B2 (en) Image stabilizer
US7872780B2 (en) Flexible printed wiring board arrangement of an imaging device
JP2008185643A (ja) 光学防振装置及び光学機器
JPH05257048A (ja) レンズ鏡筒
US20070086766A1 (en) inclination angle adjusting mechanism for image pickup device
CN110161647B (zh) 透镜镜筒和摄像装置
JPH07104166A (ja) 光学機器
JPH07294989A (ja) 防振装置
US10324308B2 (en) Image stabilization apparatus, lens apparatus having image stabilization apparatus, and image pickup apparatus having image stabilization apparatus
JP2020140104A (ja) 像振れ補正装置及び撮像装置
JPH0736074A (ja) 振れ防止装置
JPH06148494A (ja) 鏡枠支持機構
JP3316864B2 (ja) 像振れ補正光学装置
JPH07104337A (ja) 振れ防止装置
US10317780B2 (en) Mirror drive device equipped in image pickup apparatus, and image pickup apparatus
US11134197B2 (en) Driving device, image blur correction device, and image pickup apparatus including image blur correction device
US8696222B2 (en) Image-pickup apparatus
JP5168565B2 (ja) レンズ鏡筒及びカメラ
JPH11258651A (ja) ブレ補正装置及びブレ補正カメラ
US5999747A (en) Camera with device to prevent image blurs
JP2787244B2 (ja) 二軸レンズ駆動装置
US20230314758A1 (en) Lens apparatus and imaging apparatus
JP3391344B2 (ja) 像振れ補正光学装置