JPH07294234A - H形鋼厚み測定装置 - Google Patents

H形鋼厚み測定装置

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JPH07294234A
JPH07294234A JP8903394A JP8903394A JPH07294234A JP H07294234 A JPH07294234 A JP H07294234A JP 8903394 A JP8903394 A JP 8903394A JP 8903394 A JP8903394 A JP 8903394A JP H07294234 A JPH07294234 A JP H07294234A
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radiation
frame
section
flanges
web
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JP8903394A
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Makoto Kudo
良 工藤
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、H形鋼及びH形鋼搬送ラインとの
干渉を回避し、H形鋼のサイズに依らず高精度の測定を
可能とし、またウェブ、全フランジの5個所を同時に測
定することを目的とする。 【構成】 長手方向に搬送されるH形鋼1を略中央にし
て水平方向にコ字状に開口したフレーム3と、放射線が
ウェブ1aの幅中心を垂直に透過するようにフレーム3
の上下に対向配置した放射線発生部10a及び放射線検
出部11aと、放射線が上側フランジ1b,1c又は下
側フランジ1d,1eの少なくとも何れかを透過するよ
うに傾斜した方向におけるフレーム3の上下に対向配置
した放射線発生部10b,10c及び放射線検出部11
b,11cと、フレーム3の昇降手段6と、フレーム3
の走行手段5とを有することを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば製鉄所等におけ
るH形鋼の厚さを測定するH形鋼厚み測定装置の改良に
関する。
【0002】
【従来の技術】建築、建設などの資材として広く用いら
れるH形鋼は、棒状の鋼材を圧延機により図5に示すよ
うに断面をH字形状に圧延したものである。H形鋼1は
両辺の上下フランジ1b〜1eとこれらを連結するウェ
ブ1aからなっている。H形鋼1の上下フランジ1b〜
1eの4個所及びウェブ1aの計5個所の厚さを測定す
ることは、寸法の精度向上、品質保証の強化及び生産性
の向上には不可欠な重要事項である。
【0003】図6は、このようなH形鋼の厚さを測定す
るH形鋼厚み測定装置の第1の従来例を示している。図
に示すように、3方向に放射線を照射することができる
1個の放射線発生部31が両下側フランジ1e,1dと
ウェブ1aの空間に配置され、両下側フランジ1e,1
dとウェブ1aを透過した放射線を3個の放射線検出部
32a,32b,32cで検出し、その減衰の程度から
各測定対象の厚さを測定するようになっている。しかし
この測定装置では、放射線発生部31が長手方向に搬送
されるH形鋼1の搬送空間にあるため、H形鋼1の先端
や尾端が衝突することがあり放射線発生部31の破損な
どのおそれがあった。
【0004】この問題を解決するようにした第2の従来
例として図7に示す方式が考えられている。この従来例
では、ウェブ1aの厚さを測定するための放射線発生部
33aと放射線検出部34aがH形鋼1の搬送路外とな
るように第1フレーム35上に配置され、下側フランジ
1eの厚さを測定するための放射線発生部33cと放射
線検出部34cがH形鋼1の搬送路外となるように第2
フレーム36上に配置され、反対側の下側フランジ1d
を測定するための放射線発生部33bと放射線検出部3
4bがH形鋼1の搬送路外となるように第3のフレーム
37上に配置されている。第2フレーム36と第3フレ
ーム37とは、第1フレーム35上をウェブ1aの幅方
向に移動可能に構成してありH形鋼1のサイズに応じて
第2フレーム36と第3フレーム37の幅方向位置が測
定に適した位置に設定されるようになっている。この従
来例では放射線発生部33a,33b,33cも放射線
検出部34a,34b,34cもH形鋼1の搬送空間か
ら外れた位置に配置されているので放射線発生部33
a,33b,33cとH形鋼1の衝突のおそれは無い。
また、H形鋼1の下側フランジ1d,1eの2個所及び
ウェブ1aの計3個所の厚さを同時に測定することが可
能であり寸法の精度向上、品質保証の強化及び生産性の
向上に有用である。しかし、この第2の従来例は第2フ
レーム36と第3フレーム37でH形鋼1の搬送ライン
を挟み込む構成になっているために、測定装置全体を保
守方向に退避させるためには搬送ラインを大幅に切り欠
く必要があり搬送ラインの剛性に悪影響を及ぼす問題が
ある。強度を犠牲にしてラインを切り欠いて保守位置に
退避させたとしても、フレーム35,36,37が複雑
な組み合わせであるため保守性に難点がある。圧延機に
H形鋼1の噛み込み等が発生した場合にはH形鋼1を切
断して搬送ライン上から除去するが、この場合も測定装
置は保守方向に退避不可能なので第2フレーム36と第
3フレーム37の上方の空間を利用して切断したH形鋼
1を吊り上げなければならず、この場合、各フレーム3
5,36,37に当てないように作業が制約され緊急時
の作業効率に著しく支障を及ぼすという問題があった。
また放射線の線束径を形状寸法の最小のH形鋼に合わせ
て決定するので、大形のH形鋼の場合には線量不足で雑
音が増加し測定精度が低下するという問題もあった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、第1
の従来例では被測定物との干渉のおそれがある。またこ
れを回避するようにした第2の従来例でも被測定物搬送
ラインとの干渉が避けられず、被測定物噛み込み時等の
処理作業の支障となるなどの問題やH形鋼のサイズによ
って測定精度の低下が発生するという問題があった。
【0006】そこで、本発明は、H形鋼及びH形鋼搬送
ラインとの干渉を回避してH形鋼噛み込み時等のH形鋼
除去の作業性を大幅に改善することができ、またH形鋼
のサイズの如何に拘らず高精度の測定ができ、さらに近
年の高層建築などで要求されるより高品質のH形鋼の要
求に対しウェブ、全フランジの5個所の測定が可能なH
形鋼厚み測定装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は、第1に、各1対の上側フランジ、下側フ
ランジ及びこれらのフランジを連結するウェブを有し、
該ウェブを水平にして長手方向に搬送されるH形鋼を被
測定物とするH形鋼厚み測定装置において、前記H形鋼
を略中央にした配置で水平方向にコ字状の開口部を持つ
フレームと、放射線が前記ウェブの幅中心を垂直に透過
するように前記フレームの上下に対向配置され、ウェブ
の厚さを測定する第1の放射線発生部及び放射線検出部
と、放射線が前記上側フランジ又は下側フランジの少な
くとも何れかを透過するように前記水平方向に対して傾
斜した方向における前記フレームの上下に対向配置さ
れ、フランジの厚さを測定する第2の放射線発生部及び
放射線検出部と、前記フレームを昇降させる昇降手段
と、前記フレームを前記水平方向に移動させる走行手段
とを有することを要旨とする。
【0008】第2に、各1対の上側フランジ、下側フラ
ンジ及びこれらのフランジを連結するウェブを有し、該
ウェブを水平にして長手方向に搬送されるH形鋼を被測
定物とするH形鋼厚み測定装置において、前記H形鋼を
略中央にした配置で水平方向にコ字状の開口部を持つフ
レームと、放射線が前記ウェブ、上側フランジ又は下側
フランジの少なくとも何れかを透過するように前記フレ
ームの上下に対向配置された当該ウェブ又はフランジの
少なくとも何れかの厚さを測定する少なくとも1組の放
射線発生部及び放射線検出部と、前記放射線発生部に設
けられ放射線の照射野を可変に絞る照射野絞り機構と、
前記フレームを前記水平方向に移動させる走行手段とを
有することを要旨とする。
【0009】第3に、各1対の上側フランジ、下側フラ
ンジ及びこれらのフランジを連結するウェブを有し、該
ウェブを水平にして長手方向に搬送されるH形鋼を被測
定物とするH形鋼厚み測定装置において、前記H形鋼を
略中央にした配置で水平方向にコ字状の開口部を持つフ
レームと、放射線が前記ウェブ、上側フランジ又は下側
フランジの少なくとも何れかを透過するように前記フレ
ームの上下に対向配置された当該ウェブ又はフランジの
少なくとも何れかの厚さを測定する少なくとも1組の放
射線発生部及び放射線検出部と、該放射線検出部に設け
られ入射放射線を可変に絞る視野絞り機構と、前記フレ
ームを前記水平方向に移動させる走行手段とを有するこ
とを要旨とする。
【0010】第4に、各1対の上側フランジ、下側フラ
ンジ及びこれらのフランジを連結するウェブを有し、該
ウェブを水平にして長手方向に搬送されるH形鋼を被測
定物とするH形鋼厚み測定装置において、前記H形鋼を
略中央にした配置で水平方向にそれぞれコ字状の開口を
持つ第1、第2のフレームと、放射線が前記1対の上側
フランジをそれぞれ透過するように前記水平方向に対し
て傾斜した方向における前記第1のフレームの上下にそ
れぞれ対向配置された上側フランジの厚さを測定する第
1の放射線発生部及び放射線検出部と、放射線が前記1
対の下側フランジをそれぞれ透過するように前記水平方
向に対して傾斜した方向における前記第2のフレームの
上下にそれぞれ対向配置された下側フランジの厚さを測
定する第2の放射線発生部及び放射線検出部と、放射線
が前記ウェブの幅中心を垂直に透過するように前記第1
のフレーム又は第2のフレームの何れかの上下に対向配
置されたウェブの厚さを測定する第3の放射線発生部及
び放射線検出部と、前記第1のフレームを昇降させる第
1の昇降手段と、前記第2のフレームを昇降させる第2
の昇降手段と、前記第1、第2のフレームを前記水平方
向に移動させる走行手段とを有することを要旨とする。
【0011】
【作用】上記構成において、第1に、ウェブ厚さ及びフ
ランジの厚さを測定する第1及び第2の各放射線発生部
及び放射線検出部が、長手方向に搬送されるH形鋼を略
中央にした配置のコ字状のフレームの上下に対向配置さ
れ、放射線発生部及び放射線検出部は、H形鋼搬送ライ
ンから外れた位置配置となるので、H形鋼との干渉が回
避される。またフレームは片側がコ字状に開口され、走
行手段で水平方向に移動可能となっているのでH形鋼搬
送ラインとの干渉が回避される。したがってH形鋼噛み
込み時等のH形鋼除去の作業性が大幅に改善される。第
2に、上記第1の発明の作用に加えて、照射野絞り機構
によりH形鋼の形状寸法に応じて放射線の線束径が切り
換えられるので高精度の測定が可能となる。
【0012】第3に、前記第1の発明の作用に加えて、
放射線検出部に入射する入射放射線が、視野絞り機構に
より対応した放射線発生部からの放射線以外の放射線は
入射しないように絞られるので高精度の測定が可能とな
る。
【0013】第4に、前記第1の発明の作用に加えて、
上側フランジの厚さを測定する第1の放射線発生部及び
放射線検出部がH形鋼のサイズに応じて第1の昇降手段
で高さ調整が行われ、下側フランジの厚さを測定する第
2の放射線発生部及び放射線検出部が同じくH形鋼のサ
イズに応じて第2の昇降手段で高さ調整が行われ、これ
ら第1及び第2の放射線発生部及び放射線検出部によ
り、ウェブ、全フランジの5個所の厚さが同時に測定さ
れる。
【0014】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図1は、本発明の第1実施例である第1のH形鋼
厚み測定装置を示している。本実施例は、請求項1,2
及び3に係る各発明の実施例部分を含んでいる。図1に
おいて、2は第1フレーム、3は第2フレームであり、
第2フレーム3は長手方向に搬送されるH形鋼1を略中
央にした配置でコ字状に形成され、片側が開口されてい
る。第1フレーム2には走行手段としての車輪4及び走
行駆動部5が設けられて移動可能になっている。また、
第1フレーム2には第2フレーム3を昇降させる昇降手
段として昇降駆動部6が機械的に結合されている。7は
昇降検出器、8は連結軸、9は昇降機構であり、第2フ
レーム3は昇降機構9を介して第1フレーム2に搭載さ
れている。第2フレーム3には、次のようなウェブ厚さ
測定系及び上側フランジ厚さ測定系が配設されている。
即ち、放射線がウェブ1aの幅中心を垂直に透過するよ
うにウェブ厚さ測定用の放射線発生部10aと放射線検
出部11aが第2フレーム3の上下に対向配置されてい
る。放射線が上側フランジ1bを透過するように上側フ
ランジ厚さ測定用の放射線発生部10bと放射線検出部
11bが水平方向に対して傾斜した方向における第2フ
レーム3の上下に対向配置されている。放射線が他の上
側フランジ1cを透過するように上側フランジ厚さ測定
用の放射線発生部10cと放射線検出部11cが水平方
向に対して傾斜した方向における第2フレーム3の上下
に対向配置されている。各放射線発生部10a〜10c
には、照射野絞り機構12a〜12cが設置され、H形
鋼1のサイズによって放射線の線束径が切り換えられる
ようになっている。また、各放射線検出部11a〜11
cには、視野絞り機構13a〜13cが設置され各々組
合わせの放射線発生部から放射されたもの以外の放射線
が入射しないようになっている。各照射野絞り機構12
a〜12cは、昇降駆動部6及び昇降検出器7と共にシ
ステム制御部14に電気的に接続されている。
【0015】次に、上述のように構成されたH形鋼厚み
測定装置の作用を説明する。システム制御部14から昇
降駆動信号が昇降駆動部6に供給されると連結軸8を介
して昇降機構9が作動し第2フレーム3が昇降する。そ
の昇降距離が昇降検出器7で検出され昇降距離信号とし
てシステム制御部14に伝送される。昇降距離がH形鋼
1のサイズに応じて各放射線発生部10a〜10cから
の放射線が上側フランジ1b,1cの2個所及びウェブ
1aの計3個所の厚さを同時に測定可能な条件になると
システム制御部14から昇降停止信号が昇降駆動部6に
送られ第2フレーム3は昇降動作を停止する。同様にシ
ステム制御部14からH形鋼サイズ信号が各照射野絞り
機構12a〜12cに送られるとH形鋼のサイズによっ
て放射線の線束径が切り換えられる。そして、各放射線
発生部10a〜10cからの放射線がそれぞれ対応した
放射線検出部11a〜11cで検出され、その減衰の程
度からウェブ1a及び各上側フランジ1b,1cの厚さ
が同時に精度よく測定される。このようなH形鋼1の各
部の測定動作において、各放射線発生部10a〜10c
及び放射線検出部11a〜11cは、長手方向に搬送さ
れるH形鋼1を略中央にした配置のコ字状の第1フレー
ム3の上下に対向配置され、放射線発生部10a〜10
c及び放射線検出部11a〜11cは、H形鋼搬送ライ
ンから外れた位置配置となっているので、H形鋼1との
干渉が回避され、H形鋼1の先端や尾端が衝突すること
がなく破損等の発生が防止される。また、第2フレーム
3は、片側がコ字状に開口され、走行駆動部5及び車輪
4で水平方向に移動可能になっているのでH形鋼搬送ラ
インとの干渉が回避され、H形鋼噛み込み時等のH形鋼
除去の作業性が大幅に改善される。さらに、本実施例の
H形鋼厚み測定装置は、図7に示した従来装置に比べて
フレーム構造が簡素化され、フレームの台数も従来の3
フレームで1式から第1、第2の2フレーム2,3で1
式となっているため、製造、据え付け、調整、保守に要
するコストが大幅に軽減される。
【0016】図2には、本発明の第2実施例である第2
のH形鋼厚み測定装置を示す。第1フレーム22、第2
フレーム23、走行手段としての車輪24及び走行駆動
部25、第2フレーム23を昇降させる昇降駆動部2
6、昇降検出器27、連結軸28、昇降機構29等は第
1実施例である第1のH形鋼厚み測定装置と同様に構成
されている。そして、第2フレーム23に、次のような
下側フランジ厚さ測定系が配設されている。即ち、放射
線が下側フランジ1dを透過するように下側フランジ厚
さ測定用の放射線発生部10dと放射線検出部11dが
水平方向に対して傾斜した方向における第2フレーム2
3の上下に対向配置されている。また、放射線が他の下
側フランジ1eを透過するように下側フランジ厚さ測定
用の放射線発生部10eと放射線検出部11eが水平方
向に対して傾斜した方向における第2フレーム23の上
下に対向配置されている。各放射線発生部10d,10
eには照射野絞り機構12d,12eが設置され、各放
射線検出器11d,11eには視野絞り機構13d,1
3eが設置されている。
【0017】H形鋼1のサイズに応じた昇降駆動部26
による第2フレーム23の昇降距離制御及び各照射野絞
り機構12d,12eによる放射線の線束径の切り換え
動作等は、第1実施例の場合と略同様に行われ、各放射
線発生部10d,10eからの放射線がそれぞれ対応し
た放射線検出部11d,11eで検出され、その減衰の
程度から各下側フランジ1d,1eの厚さが同時に精度
よく検出される。
【0018】図3には、本発明の第3実施例を示す。本
実施例は、請求項4に係る発明の実施例に相当する。本
実施例は、図1の第1のH形鋼厚み測定装置と図2の第
2のH形鋼厚み測定装置とを並設した構成となってい
る。
【0019】そして、上側フランジ厚さ測定用の2組の
放射線発生部10b,10c及び放射線検出部11b,
11cがH形鋼1のサイズに応じて昇降駆動部6で高さ
調整が行われ、下側フランジ厚さ測定用の2組の放射線
発生部10d,10e及び放射線検出部11d,11e
が同じくH形鋼1のサイズに応じて昇降駆動部26で高
さ調整が行われ、これらのフランジ厚さ測定系とウェブ
厚さ測定用の放射線発生部10a及び放射線検出部11
aにより、H形鋼1のウェブ1a、全フランジ1b〜1
eの5個所の厚さが同時に精度よく測定される。したが
って、本実施例の適用により寸法精度がよく、品質の保
証されたH形鋼を生産することが可能となる。なお、本
実施例では、ウェブ厚さ測定用の放射線発生部10a及
び放射線検出部11aは第1のH形鋼厚み測定装置側に
設置されているが、第2のH形鋼厚み測定装置側に設置
してもよい。
【0020】図4には、本発明の第4実施例を示す。本
実施例は、請求項4に係る発明の他の実施例に相当す
る。本実施例は、第1のH形鋼厚み測定装置の第2フレ
ーム3と第2のH形鋼厚み測定装置の第2フレーム23
とが共通の第1フレーム20上に昇降可能に搭載されて
いる。したがって走行駆動部5も共通の1台のみが設置
されている。したがって3台のフレーム20,3,23
の組み合わせでH形鋼1のウェブ1a、全フランジ1b
〜1eの5個所の厚さを同時に精度よく測定することが
可能となり、従来例と比較して飛躍的な付加価値の増大
を得ることができる。
【0021】
【発明の効果】以上説明したように、各請求項記載の発
明によれば、それぞれ次のような効果を奏する。請求項
1記載の発明によれば、ウェブを水平にして長手方向に
搬送されるH形鋼を略中央にした配置で水平方向にコ字
状の開口部を持つフレームと、放射線が前記ウェブの幅
中心を垂直に透過するように前記フレームの上下に対向
配置されたウェブの厚さを測定する第1の放射線発生部
及び放射線検出部と、放射線が前記上側フランジ又は下
側フランジの少なくとも何れかを透過するように前記水
平方向に対して傾斜した方向における前記フレームの上
下に対向配置されたフランジの厚さを測定する第2の放
射線発生部及び放射線検出部と、前記フレームを昇降さ
せる昇降手段と、前記フレームを前記水平方向に移動さ
せる走行手段とを具備させたため、第1及び第2の各放
射線発生部及び放射線検出部は、H形鋼搬送ラインから
外れた位置配置となってH形鋼との干渉が回避され、H
形鋼の先端や尾端等が衝突することがなく破損等の発生
を防止することができる。またフレームは片側がコ字状
に開口され、走行手段で水平方向に移動可能となってい
るので、H形鋼搬送ラインとの干渉が回避され、H形鋼
噛み込み時等のH形鋼除去の作業性を大幅に改善するこ
とができる。
【0022】請求項2記載の発明によれば、ウェブを水
平にして長手方向に搬送されるH形鋼を略中央にした配
置で水平方向にコ字状の開口部を持つフレームと、放射
線が前記ウェブ、上側フランジ又は下側フランジの少な
くとも何れかを透過するように前記フレームの上下に対
向配置された当該ウェブ又はフランジの少なくとも何れ
かの厚さを測定する放射線発生部及び放射線検出部と、
該放射線発生部に設けられ放射線の照射野を可変に絞る
照射野絞り機構と、前記フレームを前記水平方向に移動
させる走行手段とを具備させたため、上記請求項1記載
の発明の効果に加えてさらに、H形鋼のサイズに応じて
照射野絞り機構により放射線の線束径が切り換えられる
ので、H形鋼のサイズの如何に拘らず高精度の測定をす
ることができる。
【0023】請求項3記載の発明によれば、ウェブを水
平にして長手方向に搬送されるH形鋼を略中央にした配
置で水平方向にコ字状の開口部を持つフレームと、放射
線が前記ウェブ、上側フランジ又は下側フランジの少な
くとも何れかを透過するように前記フレームの上下に対
向配置された当該ウェブ又はフランジの少なくとも何れ
かの厚さを測定する放射線発生部及び放射線検出部と、
該放射線検出部に設けられ入射放射線を可変に絞る視野
絞り機構と、前記フレームを前記水平方向に移動させる
走行手段とを具備させたため、前記請求項1記載の発明
の効果に加えてさらに、放射線検出部に入射する放射線
が視野絞り機構により対応した放射線発生部からの放射
線以外の放射線は入射しないように絞られるので、高精
度の測定をすることができる。
【0024】請求項4記載の発明によれば、ウェブを水
平にして長手方向に搬送されるH形鋼を略中央にした配
置で水平方向にそれぞれコ字状の開口を持つ第1、第2
のフレームと、放射線が前記1対の上側フランジをそれ
ぞれ透過するように前記水平方向に対して傾斜した方向
における前記第1のフレームの上下にそれぞれ対向配置
された上側フランジの厚さを測定する第1の放射線発生
部及び放射線検出部と、放射線が前記1対の下側フラン
ジをそれぞれ透過するように前記水平方向に対して傾斜
した方向における前記第2のフレームの上下にそれぞれ
対向配置された下側フランジの厚さを測定する第2の放
射線発生部及び放射線検出部と、放射線が前記ウェブの
幅中心を垂直に透過するように前記第1のフレーム又は
第2のフレームの何れかの上下に対向配置されたウェブ
の厚さを測定する第3の放射線発生部及び放射線検出部
と、前記第1のフレームを昇降させる第1の昇降手段
と、前記第2のフレームを昇降させる第2の昇降手段
と、前記第1、第2のフレームを前記水平方向に移動さ
せる走行手段とを具備させたため、前記請求項1記載の
発明の効果に加えてさらに、H形鋼におけるウェブ、全
フランジの5個所の厚さを同時に測定することができて
寸法精度が良く品質の保証されたH形鋼を生産すること
が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るH形鋼厚み測定装置の第1実施例
を示す構成図である。
【図2】本発明の第2実施例を示す構成図である。
【図3】本発明の第3実施例を示す構成図である。
【図4】本発明の第4実施例を示す構成図である。
【図5】H形鋼の断面図である。
【図6】H形鋼厚み測定装置の第1の従来例を示す構成
図である。
【図7】第2の従来例を示す構成図である。
【符号の説明】
1 H形鋼 1a ウェブ 1b,1c 上側フランジ 1d,1e 下側フランジ 2,22 第1フレーム 3,23 第2フレーム 5,25 走行駆動部(走行手段) 6,26 昇降駆動部(昇降手段) 10a〜10e 放射線発生部 11a〜11e 放射線検出部 12a〜12e 照射野絞り機構 13a〜13e 視野絞り機構

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 各1対の上側フランジ、下側フランジ及
    びこれらのフランジを連結するウェブを有し、該ウェブ
    を水平にして長手方向に搬送されるH形鋼を被測定物と
    するH形鋼厚み測定装置において、前記H形鋼を略中央
    にした配置で水平方向にコ字状の開口部を持つフレーム
    と、放射線が前記ウェブの幅中心を垂直に透過するよう
    に前記フレームの上下に対向配置され、ウェブの厚さを
    測定する第1の放射線発生部及び放射線検出部と、放射
    線が前記上側フランジ又は下側フランジの少なくとも何
    れかを透過するように前記水平方向に対して傾斜した方
    向における前記フレームの上下に対向配置され、フラン
    ジの厚さを測定する第2の放射線発生部及び放射線検出
    部と、前記フレームを昇降させる昇降手段と、前記フレ
    ームを前記水平方向に移動させる走行手段とを有するこ
    とを特徴とするH形鋼厚み測定装置。
  2. 【請求項2】 各1対の上側フランジ、下側フランジ及
    びこれらのフランジを連結するウェブを有し、該ウェブ
    を水平にして長手方向に搬送されるH形鋼を被測定物と
    するH形鋼厚み測定装置において、前記H形鋼を略中央
    にした配置で水平方向にコ字状の開口部を持つフレーム
    と、放射線が前記ウェブ、上側フランジ又は下側フラン
    ジの少なくとも何れかを透過するように前記フレームの
    上下に対向配置された当該ウェブ又はフランジの少なく
    とも何れかの厚さを測定する少なくとも1組の放射線発
    生部及び放射線検出部と、前記放射線発生部に設けられ
    放射線の照射野を可変に絞る照射野絞り機構と、前記フ
    レームを前記水平方向に移動させる走行手段とを有する
    ことを特徴とするH形鋼厚み測定装置。
  3. 【請求項3】 各1対の上側フランジ、下側フランジ及
    びこれらのフランジを連結するウェブを有し、該ウェブ
    を水平にして長手方向に搬送されるH形鋼を被測定物と
    するH形鋼厚み測定装置において、前記H形鋼を略中央
    にした配置で水平方向にコ字状の開口部を持つフレーム
    と、放射線が前記ウェブ、上側フランジ又は下側フラン
    ジの少なくとも何れかを透過するように前記フレームの
    上下に対向配置された当該ウェブ又はフランジの少なく
    とも何れかの厚さを測定する少なくとも1組の放射線発
    生部及び放射線検出部と、該放射線検出部に設けられ入
    射放射線を可変に絞る視野絞り機構と、前記フレームを
    前記水平方向に移動させる走行手段とを有することを特
    徴とするH形鋼厚み測定装置。
  4. 【請求項4】 各1対の上側フランジ、下側フランジ及
    びこれらのフランジを連結するウェブを有し、該ウェブ
    を水平にして長手方向に搬送されるH形鋼を被測定物と
    するH形鋼厚み測定装置において、前記H形鋼を略中央
    にした配置で水平方向にそれぞれコ字状の開口を持つ第
    1、第2のフレームと、放射線が前記1対の上側フラン
    ジをそれぞれ透過するように前記水平方向に対して傾斜
    した方向における前記第1のフレームの上下にそれぞれ
    対向配置された上側フランジの厚さを測定する第1の放
    射線発生部及び放射線検出部と、放射線が前記1対の下
    側フランジをそれぞれ透過するように前記水平方向に対
    して傾斜した方向における前記第2のフレームの上下に
    それぞれ対向配置された下側フランジの厚さを測定する
    第2の放射線発生部及び放射線検出部と、放射線が前記
    ウェブの幅中心を垂直に透過するように前記第1のフレ
    ーム又は第2のフレームの何れかの上下に対向配置され
    たウェブの厚さを測定する第3の放射線発生部及び放射
    線検出部と、前記第1のフレームを昇降させる第1の昇
    降手段と、前記第2のフレームを昇降させる第2の昇降
    手段と、前記第1、第2のフレームを前記水平方向に移
    動させる走行手段とを有することを特徴とするH形鋼厚
    み測定装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2002162223A (ja) * 2000-11-22 2002-06-07 Kawasaki Steel Corp H形鋼の寸法測定装置、及び、これを用いた寸法測定方法

Cited By (2)

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