JPH0729348B2 - ディスクの成形方法 - Google Patents
ディスクの成形方法Info
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- JPH0729348B2 JPH0729348B2 JP4087346A JP8734692A JPH0729348B2 JP H0729348 B2 JPH0729348 B2 JP H0729348B2 JP 4087346 A JP4087346 A JP 4087346A JP 8734692 A JP8734692 A JP 8734692A JP H0729348 B2 JPH0729348 B2 JP H0729348B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- gate
- cavity
- cut pin
- molten resin
- tip
- Prior art date
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Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B29—WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
- B29C—SHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
- B29C45/00—Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor
- B29C45/17—Component parts, details or accessories; Auxiliary operations
- B29C45/38—Cutting-off equipment for sprues or ingates
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B29—WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
- B29C—SHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
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- B29C45/17—Component parts, details or accessories; Auxiliary operations
- B29C45/38—Cutting-off equipment for sprues or ingates
- B29C2045/384—Cutting-off equipment for sprues or ingates cutting the sprue by a plunger movable into the runner channel
- B29C2045/386—Cutting-off equipment for sprues or ingates cutting the sprue by a plunger movable into the runner channel returning the cutted sprue into the injection nozzle
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B29—WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
- B29L—INDEXING SCHEME ASSOCIATED WITH SUBCLASS B29C, RELATING TO PARTICULAR ARTICLES
- B29L2017/00—Carriers for sound or information
- B29L2017/001—Carriers of records containing fine grooves or impressions, e.g. disc records for needle playback, cylinder records
- B29L2017/003—Records or discs
- B29L2017/005—CD''s, DVD''s
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Manufacturing & Machinery (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
- Manufacturing Optical Record Carriers (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、ビデオディスクやオ
ーディオディスク等の円盤状記録媒体としてのディスク
の成形方法に関するものである。
ーディオディスク等の円盤状記録媒体としてのディスク
の成形方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種のディスク成形では、ディスクの
中心孔を形成するためのゲート部の剪断が成品への応力
勾配や複屈折の相違等の問題を引き起こすため、ゲート
カットを中心とした改良が行われている。
中心孔を形成するためのゲート部の剪断が成品への応力
勾配や複屈折の相違等の問題を引き起こすため、ゲート
カットを中心とした改良が行われている。
【0003】例えば本出願人による特公平2ー5261
3号では、金型の可動側と固定側とにカットピンとスプ
ルブシュとが対向して進退動可能に設けられる構成の
下、ゲート部における成品の半固化状態でカットピンと
スプルブシュとを同期して進退動させ、同一ゲート容積
のままのゲート部の相対移動を得る方法が開示されてい
る。この方法によれば、カットピンの先端面のダレによ
る同心精度の低下や切粉の発生による諸問題を解消でき
るとともに、ゲート部がシールされるまで待つことを要
しないために成形サイクルの短縮を図ることができる。
3号では、金型の可動側と固定側とにカットピンとスプ
ルブシュとが対向して進退動可能に設けられる構成の
下、ゲート部における成品の半固化状態でカットピンと
スプルブシュとを同期して進退動させ、同一ゲート容積
のままのゲート部の相対移動を得る方法が開示されてい
る。この方法によれば、カットピンの先端面のダレによ
る同心精度の低下や切粉の発生による諸問題を解消でき
るとともに、ゲート部がシールされるまで待つことを要
しないために成形サイクルの短縮を図ることができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記技術は
ゲート部分での圧縮による成品への応力勾配を回避する
ために、カットピンとスプルブシュとを同期して進退動
させる構成を採るが、これによって、スプルブシュ側の
構成の複雑化を招来するとともに、同期進退させるため
の制御を要する。
ゲート部分での圧縮による成品への応力勾配を回避する
ために、カットピンとスプルブシュとを同期して進退動
させる構成を採るが、これによって、スプルブシュ側の
構成の複雑化を招来するとともに、同期進退させるため
の制御を要する。
【0005】また、樹脂の半固化状態という、範囲が不
安定でデリケートな条件を付帯要件とするために、成品
精度のバラツキを生じる危惧があり、半固化の状態レベ
ルによっては応力勾配の問題を依然として抱える懸念を
否めない。
安定でデリケートな条件を付帯要件とするために、成品
精度のバラツキを生じる危惧があり、半固化の状態レベ
ルによっては応力勾配の問題を依然として抱える懸念を
否めない。
【0006】また、上記のような方法では、スプルブシ
ュの引きによってキャビティの圧力が低下するために、
図5に曲線Oで示すように、特に内周側での複屈折率が
大きくなり、成形品の精度低下を来している。このこと
は、クランピングエリアが制限される小径ディスクの成
形においては特に問題となる。また、カットピンの移動
速度に対するノズル後退速度の応答性が低いために均一
な樹脂状態での圧縮は困難となっている。
ュの引きによってキャビティの圧力が低下するために、
図5に曲線Oで示すように、特に内周側での複屈折率が
大きくなり、成形品の精度低下を来している。このこと
は、クランピングエリアが制限される小径ディスクの成
形においては特に問題となる。また、カットピンの移動
速度に対するノズル後退速度の応答性が低いために均一
な樹脂状態での圧縮は困難となっている。
【0007】そこで、この発明は、構成並びに成形制御
の複雑化を来すことなく応力勾配や成形サイクル等の問
題を回避でき、よって成形精度の向上並びに作業能率の
向上を図れるディスク成形方法の提供をその目的とす
る。
の複雑化を来すことなく応力勾配や成形サイクル等の問
題を回避でき、よって成形精度の向上並びに作業能率の
向上を図れるディスク成形方法の提供をその目的とす
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明は、上記目的を
達成すべく創案されたもので、その特徴は、スプルブシ
ュにカットピンの先端部が入り込む収容孔が形成されて
いるとともに、カットピンの先端には外周の先端角部が
湾曲面状に面取りされた径小のゲート進入部が形成され
ており、当該ゲート進入部が収容孔に一部入り込んで当
該収容孔との間にキャビティの厚み方向に溶融樹脂を案
内する垂直路を形成した状態で溶融樹脂をキャビティに
充填し、充填後カットピンを前進させて溶融樹脂を圧縮
しつつゲート部を溶融状態下で剪断する工程にある。
達成すべく創案されたもので、その特徴は、スプルブシ
ュにカットピンの先端部が入り込む収容孔が形成されて
いるとともに、カットピンの先端には外周の先端角部が
湾曲面状に面取りされた径小のゲート進入部が形成され
ており、当該ゲート進入部が収容孔に一部入り込んで当
該収容孔との間にキャビティの厚み方向に溶融樹脂を案
内する垂直路を形成した状態で溶融樹脂をキャビティに
充填し、充填後カットピンを前進させて溶融樹脂を圧縮
しつつゲート部を溶融状態下で剪断する工程にある。
【0009】
【作用】この発明によれば、ゲート進入部が収容孔に一
部入り込んだ状態で溶融樹脂の充填がなされるので、溶
融樹脂はゲート進入部の湾曲面角部で滑らかに案内され
ながら圧力を整えられ、垂直路を介してキャビティの厚
み方向をもってキャビティ内に充填される。これによっ
て径方向の圧の乱れによる成形不良が回避される。キャ
ビティに溶融樹脂が充填された後、樹脂の溶融状態下で
カットピンのみが前進させられ、ゲート部の剪断がなさ
れる。溶融状態であるため、ゲート剪断が円滑になされ
るとともに、ゲート部で生じる圧縮力はキャビティ全体
及びスプルブシュ側へ均一に伝播する。これによって応
力勾配を生じないとともに、カットピンの移動容積分の
溶融樹脂がキャビティ及びスプルブシュ側へ移動するこ
とによってキャビティの均一圧縮がなされる。
部入り込んだ状態で溶融樹脂の充填がなされるので、溶
融樹脂はゲート進入部の湾曲面角部で滑らかに案内され
ながら圧力を整えられ、垂直路を介してキャビティの厚
み方向をもってキャビティ内に充填される。これによっ
て径方向の圧の乱れによる成形不良が回避される。キャ
ビティに溶融樹脂が充填された後、樹脂の溶融状態下で
カットピンのみが前進させられ、ゲート部の剪断がなさ
れる。溶融状態であるため、ゲート剪断が円滑になされ
るとともに、ゲート部で生じる圧縮力はキャビティ全体
及びスプルブシュ側へ均一に伝播する。これによって応
力勾配を生じないとともに、カットピンの移動容積分の
溶融樹脂がキャビティ及びスプルブシュ側へ移動するこ
とによってキャビティの均一圧縮がなされる。
【0010】
【実施例】図1乃至図4はこの発明の一実施例を示す。
金型2には、固定側型板4と可動側型板6とが備えられ
ており、ダイプレートを介することなくタイバー機能を
兼ねる2本のガイドロッド8で直接に支持されて開閉さ
れるようになっている。ガイドロッド8は、例えば型締
シリンダ(図示しない)のロッドを直接使用することが
でき、固定側型板4にベアリング部材10で円滑摺動可
能に保持することができる。固定側型板4に形成された
ノズル案内孔4aにノズル12が挿入されて射出がなさ
れるようになっている。
金型2には、固定側型板4と可動側型板6とが備えられ
ており、ダイプレートを介することなくタイバー機能を
兼ねる2本のガイドロッド8で直接に支持されて開閉さ
れるようになっている。ガイドロッド8は、例えば型締
シリンダ(図示しない)のロッドを直接使用することが
でき、固定側型板4にベアリング部材10で円滑摺動可
能に保持することができる。固定側型板4に形成された
ノズル案内孔4aにノズル12が挿入されて射出がなさ
れるようになっている。
【0011】固定側型板4の中央部にはスプルブシュ1
4が取り付けられており、型対向面にはキャビティ15
の構成要素の一方をなす固定側鏡面部16がスプルブシ
ュ14に嵌合されるとともに外周部をボルト17で固定
されて取り付けられている。図中、明示しないが、固定
側鏡面部16には転写母材としてのスタンパが取り付け
られるようになっており、スタンパは、内周押え部材
(図示しない)と外周押え部材18とで保持されるよう
になっている。
4が取り付けられており、型対向面にはキャビティ15
の構成要素の一方をなす固定側鏡面部16がスプルブシ
ュ14に嵌合されるとともに外周部をボルト17で固定
されて取り付けられている。図中、明示しないが、固定
側鏡面部16には転写母材としてのスタンパが取り付け
られるようになっており、スタンパは、内周押え部材
(図示しない)と外周押え部材18とで保持されるよう
になっている。
【0012】外周押え部材18は、型間のスペーサを兼
ねるとともにキャビティ15の外周域を密閉するリング
部材20と、このリング部材20の内周に一体に形成さ
れるスタンパ保持部22とから構成されている。また、
リング部材20の両側にはねじ孔20aが形成されてお
り、固定側型板4又は可動側型板6を貫通する通しボル
ト24で人力による保持操作を要することなく固定側型
板4と可動側型板6とのいずれかに任意に取付変換でき
るようになっている。
ねるとともにキャビティ15の外周域を密閉するリング
部材20と、このリング部材20の内周に一体に形成さ
れるスタンパ保持部22とから構成されている。また、
リング部材20の両側にはねじ孔20aが形成されてお
り、固定側型板4又は可動側型板6を貫通する通しボル
ト24で人力による保持操作を要することなく固定側型
板4と可動側型板6とのいずれかに任意に取付変換でき
るようになっている。
【0013】これによって、スタンパ交換時の労力を軽
減できるとともに交換作業を容易且つ円滑に行うことが
できる。すなわち、従来のものにおいてはいずれか一方
の型板のみに着脱する構成であるため、スタンパ交換中
は重量物である外周押え部材18を保持する必要がある
が、通しボルト24を入れ換えることによって可動側型
板6側に一時的に仮止めするすることができ、型閉じ状
態で通しボルト24を再度入れ換えて締め付けることに
よって、保持操作を要することなく固定側型板4側へ取
付け直すことができる。符号4b、6aは通しボルト2
4の挿通孔を示す。
減できるとともに交換作業を容易且つ円滑に行うことが
できる。すなわち、従来のものにおいてはいずれか一方
の型板のみに着脱する構成であるため、スタンパ交換中
は重量物である外周押え部材18を保持する必要がある
が、通しボルト24を入れ換えることによって可動側型
板6側に一時的に仮止めするすることができ、型閉じ状
態で通しボルト24を再度入れ換えて締め付けることに
よって、保持操作を要することなく固定側型板4側へ取
付け直すことができる。符号4b、6aは通しボルト2
4の挿通孔を示す。
【0014】一方、可動側型板6の中央部にはゲートカ
ット部材26が取り付けられており、型対向面にはキャ
ビティ15の構成要素の他方をなす可動側鏡面部28が
取付けられている。ゲートカット部材26は、可動側型
板6に固定されるシリンダ部材30と、スプルエジェク
タピン32を有するとともにシリンダ部材30内に進退
動可能に設けられるカットピン34とから構成されてい
る。
ット部材26が取り付けられており、型対向面にはキャ
ビティ15の構成要素の他方をなす可動側鏡面部28が
取付けられている。ゲートカット部材26は、可動側型
板6に固定されるシリンダ部材30と、スプルエジェク
タピン32を有するとともにシリンダ部材30内に進退
動可能に設けられるカットピン34とから構成されてい
る。
【0015】可動側鏡面部28はシリンダ部材30に嵌
合されており、外周部をボルト29で固定されている。
この例ではカットピン34は先端側がシリンダ部材30
の内面との間に溶融樹脂が侵入しないクリアランスC
(例えば10μm)をもって非接触状態に保持されてお
り、先端部は鏡面仕上げされている。
合されており、外周部をボルト29で固定されている。
この例ではカットピン34は先端側がシリンダ部材30
の内面との間に溶融樹脂が侵入しないクリアランスC
(例えば10μm)をもって非接触状態に保持されてお
り、先端部は鏡面仕上げされている。
【0016】スプルブシュ14にはカットピン34の先
端部が入り込む収容孔14cが形成されており、収容孔
14cを含めていわゆるカップ形のゲート部35が構成
されている。
端部が入り込む収容孔14cが形成されており、収容孔
14cを含めていわゆるカップ形のゲート部35が構成
されている。
【0017】カットピン34の先端には、中央にスラッ
クウェル部34aを有するとともに外周の先端角部が面
取りされた径小のゲート進入部34bが形成されてお
り、カットピン34はその前進がなされる前において、
ゲート進入部34bが収容孔14cに移動間隙tを残し
て入り込み、収容孔14cとの間に垂直路Vpを形成す
る状態に設定されている。
クウェル部34aを有するとともに外周の先端角部が面
取りされた径小のゲート進入部34bが形成されてお
り、カットピン34はその前進がなされる前において、
ゲート進入部34bが収容孔14cに移動間隙tを残し
て入り込み、収容孔14cとの間に垂直路Vpを形成す
る状態に設定されている。
【0018】キャビティ15に溶融樹脂Pが充填される
と、溶融樹脂Pはゲート進入部34bの先端面に当た
り、湾曲面角部で滑らかに案内されて圧力を整えられ、
垂直路Vpに案内されてディスクの厚み方向に圧力が一
様に掛かる状態でキャビティ15内へ充填される。これ
によって従来生じていた径方向の圧のみだれによる成形
不良が回避される。
と、溶融樹脂Pはゲート進入部34bの先端面に当た
り、湾曲面角部で滑らかに案内されて圧力を整えられ、
垂直路Vpに案内されてディスクの厚み方向に圧力が一
様に掛かる状態でキャビティ15内へ充填される。これ
によって従来生じていた径方向の圧のみだれによる成形
不良が回避される。
【0019】充填後、溶融樹脂Pの溶融状態下でカット
ピン34が前進させられ、カットピン34の先端部が収
容孔14cにさらに入り込んでゲート部35の剪断がな
される。溶融状態であるので剪断が滑らかに行われると
ともに、ゲート部35で生じる圧縮力はキャビティ15
及びスプルブシュ14側へ均一に伝播して応力勾配を生
じない。また、カットピン34の移動分の樹脂容積はキ
ャビティ15及びスプルブシュ14側へ移動し、これに
よってキャビティ15の均一圧縮がなされる。
ピン34が前進させられ、カットピン34の先端部が収
容孔14cにさらに入り込んでゲート部35の剪断がな
される。溶融状態であるので剪断が滑らかに行われると
ともに、ゲート部35で生じる圧縮力はキャビティ15
及びスプルブシュ14側へ均一に伝播して応力勾配を生
じない。また、カットピン34の移動分の樹脂容積はキ
ャビティ15及びスプルブシュ14側へ移動し、これに
よってキャビティ15の均一圧縮がなされる。
【0020】また、カットピン34のみの移動によるゲ
ートカット方式であるため、キャビティ15の圧力の低
下がなく均一な溶融状態での圧縮を行うことができる。
実験の結果、図5に曲線Nで示すように、全体に亘って
複屈折率の変化の小さい状態の成形品を得ることができ
た。この試料ディスクの大きさは、従来品とも外径が3
00mmで、クランピングエリアが120mmである。
複屈折率の低減を達成できることによって、成形精度の
向上を図ることができるとともに、クランピングエリア
が極めて狭い小径のディスク成形においても高精度を維
持することができる。
ートカット方式であるため、キャビティ15の圧力の低
下がなく均一な溶融状態での圧縮を行うことができる。
実験の結果、図5に曲線Nで示すように、全体に亘って
複屈折率の変化の小さい状態の成形品を得ることができ
た。この試料ディスクの大きさは、従来品とも外径が3
00mmで、クランピングエリアが120mmである。
複屈折率の低減を達成できることによって、成形精度の
向上を図ることができるとともに、クランピングエリア
が極めて狭い小径のディスク成形においても高精度を維
持することができる。
【0021】また、構成の簡易化を図ることができると
ともに、キャビティ15への充填時の状態である溶融状
態を条件とするため、樹脂の状態把握も極めて容易であ
り、これによって成形制御も容易となる。また、樹脂充
填直後にゲートカットがなされるので成形サイクルをさ
らに短縮することができる。
ともに、キャビティ15への充填時の状態である溶融状
態を条件とするため、樹脂の状態把握も極めて容易であ
り、これによって成形制御も容易となる。また、樹脂充
填直後にゲートカットがなされるので成形サイクルをさ
らに短縮することができる。
【0022】ゲートカットがなされると、固化過程を経
て型開きがなされ、スプルエジェクタピン32の移動に
よってスプル36が突き出されるとともにカットピン3
4が後退させられる。その後スタンパによってピットが
転写されたディスク38が可動側鏡面部28から剥離さ
れる。符号38aはディスク38の中心孔を示す。
て型開きがなされ、スプルエジェクタピン32の移動に
よってスプル36が突き出されるとともにカットピン3
4が後退させられる。その後スタンパによってピットが
転写されたディスク38が可動側鏡面部28から剥離さ
れる。符号38aはディスク38の中心孔を示す。
【0023】また、カットピン34の先端部が非接触状
態で且つ鏡面仕上げされているために、摺動によるメタ
ルパウダーの発生を防止できるとともに、カットピン3
4の先端部の研磨傷によるディスク38の内周面におけ
るピン後退時の樹脂パウダーの発生を防止でき、よっ
て、塵埃汚染によるディスクの品質低下を抑制すること
ができる。また、この例ではシリンダ部材30の内周面
30aも鏡面仕上げされており、これによってより一層
のクリーン度の向上並びに精度向上がなされる。
態で且つ鏡面仕上げされているために、摺動によるメタ
ルパウダーの発生を防止できるとともに、カットピン3
4の先端部の研磨傷によるディスク38の内周面におけ
るピン後退時の樹脂パウダーの発生を防止でき、よっ
て、塵埃汚染によるディスクの品質低下を抑制すること
ができる。また、この例ではシリンダ部材30の内周面
30aも鏡面仕上げされており、これによってより一層
のクリーン度の向上並びに精度向上がなされる。
【0024】
【発明の効果】この発明によれば、溶融樹脂をディスク
の厚み方向に圧力が一様に掛かる状態でキャビティに充
填できるので、径方向の圧の乱れによる成形不良を回避
することができる。また、溶融状態におけるカットピン
のみの移動によるゲートカットであるので、構成の複雑
化を来すことなくカットピンの先端面のダレによる同心
精度の低下や切粉の発生による諸問題を解消できるとと
もに、キャビティの圧力低下による精度低下を回避する
ことができる。
の厚み方向に圧力が一様に掛かる状態でキャビティに充
填できるので、径方向の圧の乱れによる成形不良を回避
することができる。また、溶融状態におけるカットピン
のみの移動によるゲートカットであるので、構成の複雑
化を来すことなくカットピンの先端面のダレによる同心
精度の低下や切粉の発生による諸問題を解消できるとと
もに、キャビティの圧力低下による精度低下を回避する
ことができる。
【0025】また、充填時の状態である溶融状態を条件
とするため、樹脂の状態把握も容易であり、成形制御の
容易化を図ることができる。
とするため、樹脂の状態把握も容易であり、成形制御の
容易化を図ることができる。
【図1】この発明に係るディスクの成形方法の一実施例
を示す断面図である。
を示す断面図である。
【図2】樹脂の充填状態を示す要部拡大断面図である。
【図3】ゲートカット状態を示す要部拡大断面図であ
る。
る。
【図4】スプル突き出しとカットピンの後退状態を示す
概要断面図である。
概要断面図である。
【図5】従来品と本願との複屈折率の比較データを示す
グラフである。
グラフである。
4 固定側型板 6 可動側型板 14 スプルブシュ 14c 収容孔 15 キャビティ 35 ゲート部 34 カットピン 38a 中心孔 P 溶融樹脂 Vp 垂直路
Claims (1)
- 【請求項1】ディスク状のキャビティ中心部にゲート部
が配置されているとともに可動側型板と固定側型板との
いずれか一方にカットピンが進退動可能に設けられ、上
記カットピンの前進によるゲート部の剪断で中心孔を形
成するディスクの成形方法において、スプルブシュにカ
ットピンの先端部が入り込む収容孔が形成されていると
ともに、カットピンの先端には外周の先端角部が湾曲面
状に面取りされた径小のゲート進入部が形成されてお
り、当該ゲート進入部が収容孔に一部入り込んで当該収
容孔との間にキャビティの厚み方向に溶融樹脂を案内す
る垂直路を形成した状態で溶融樹脂をキャビティに充填
し、充填後カットピンを前進させて溶融樹脂を圧縮しつ
つゲート部を溶融状態下で剪断することを特徴とするデ
ィスクの成形方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4087346A JPH0729348B2 (ja) | 1992-04-08 | 1992-04-08 | ディスクの成形方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4087346A JPH0729348B2 (ja) | 1992-04-08 | 1992-04-08 | ディスクの成形方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05285994A JPH05285994A (ja) | 1993-11-02 |
JPH0729348B2 true JPH0729348B2 (ja) | 1995-04-05 |
Family
ID=13912314
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4087346A Expired - Lifetime JPH0729348B2 (ja) | 1992-04-08 | 1992-04-08 | ディスクの成形方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0729348B2 (ja) |
Families Citing this family (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3934775B2 (ja) * | 1998-02-25 | 2007-06-20 | 富士フイルム株式会社 | 射出成形方法および射出成形用金型 |
JP4511902B2 (ja) * | 2004-10-19 | 2010-07-28 | バンドー化学株式会社 | 成形装置および成形方法 |
JP4695456B2 (ja) * | 2005-08-09 | 2011-06-08 | 富士フイルム株式会社 | 射出成形用金型装置および射出成形方法 |
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