JPH07292599A - パルプモールドの製造装置 - Google Patents

パルプモールドの製造装置

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JPH07292599A
JPH07292599A JP6077286A JP7728694A JPH07292599A JP H07292599 A JPH07292599 A JP H07292599A JP 6077286 A JP6077286 A JP 6077286A JP 7728694 A JP7728694 A JP 7728694A JP H07292599 A JPH07292599 A JP H07292599A
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JP
Japan
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mold
pulp
suction
molding
rotation
Prior art date
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Pending
Application number
JP6077286A
Other languages
English (en)
Inventor
Tamotsu Sakai
有 坂井
Tomoaki Maeda
智朗 前田
Teruhisa Fujii
照久 藤井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Noritake Co Ltd
Original Assignee
Noritake Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH07292599A publication Critical patent/JPH07292599A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 脱水時間を充分に確保してパルプモールドの
高い形状精度を得ると共に、成形効率の向上を図る。 【構成】 成形型22a,22bにそれぞれ配管48
a,48bが固定的に接続されていると共に、吸引装置
52およびコンプレッサ54との接続が切換弁50a,
50bによって択一的に切り換えられる。この切換操作
は、成形型22の回転角度とは無関係に、例えば制御装
置16の制御によって行われるものであり、成形型22
にてパルプ泥漿18から成形された成形面34上のパル
プモールド64は、成形型22が最上点に到達した後も
継続して吸引により脱水され、更に回転した位置で離型
される。したがって、1サイクルに要する時間を長くす
ることなく、脱水時間を長くすることが可能となり、パ
ルプモールド64が充分に脱水されて高い形状精度が得
られると共に、高い成形効率が得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、パルプモールドの製造
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】所定の製品等を運搬するに際し、その製
品等の形状に応じた凹所を有する梱包材によりその製品
等を嵌め入れた状態で梱包することが行われている。こ
のような梱包材は、通常、発泡ポリスチレン等の比較的
高価な材料で構成されていてコスト高となると共に廃棄
処理が困難である。
【0003】これに対し、回収資源の有効利用等を目的
として、段ボールや新聞紙等の古紙のパルプから梱包材
を製造することが行われており、そのような梱包材はパ
ルプモールドと呼ばれている。このようなパルプモール
ドは、通常、それに対応する形状の成形面を有し且つそ
の成形面に開口する多数の吸引穴が形成された成形型を
用い、その成形型の成形面をパルプ泥漿中に浸漬した状
態で吸引穴から吸引してパルプをその成形面に吸着させ
ることにより成形され、その吸着されたパルプを吸引し
て脱水することにより形状を維持できる程度の含水率と
された後、その成形型から離型して乾燥炉内で熱風にて
乾燥させられることにより製造される。
【0004】
【発明が解決すべき課題】ところで、上記のようにパル
プモールドを製造するに際しては、成形効率の向上を目
的として、2つの成形型を共通の回転軸に軸心回りに1
80度異なる位置に設け、その回転軸回りに180度単
位で回転させることによって、その2つの成形型のうち
の一方が最上点に他方が最下点に位置する2位置を交互
に位置させ、パルプ泥漿中に交互に浸漬する所謂2面型
のパルプモールド製造装置が用いられている。このよう
なパルプモールド製造装置においては、2つの成形型の
うち一方が回転させられてパルプ泥漿中に浸漬され、そ
のパルプ泥漿内のパルプを吸着している間に、他方の成
形型の成形面に吸着されたパルプが脱水されて離型され
るため、成形効率が向上する。
【0005】しかしながら、上記の2面型パルプモール
ド製造装置では、上記回転軸に、その軸方向に垂直な断
面においてその軸心を中心とする同一円周上に位置して
一方の端面に開口し、且つ2つの成形型にそれぞれ接続
される2つの吸引通路と、それら2つの吸引経路とそれ
ぞれ連通して上記一方の端面の上記円周上に形成された
円弧状の座ぐりとが備えられると共に、上記一方の端面
の円周に対応する円周上の一部に開口する吸引穴が設け
られたカップリングが、回転軸と相対回転可能にその回
転軸の軸受等に固定されてその一方の端面に接続されて
いる。そして、上記カップリングに備えられた吸引穴は
吸引装置に接続されており、回転軸の回転角度に対応し
て、例えば、それぞれの成形型が最下点から最上点まで
回転する間、その吸引穴が2つの吸引通路のうちの一方
に連通させられて、成形型のうちの一方が吸引装置によ
り吸引される。そのため、吸引による脱水は、パルプ泥
漿中においてパルプを吸着した後に、回転軸の回転が開
始されて成形型がパルプ泥漿外に出てから最上点に到達
するまでの回転速度によって定められる回転中の期間だ
けとなる。したがって、離型以後の取り扱いにおいてパ
ルプモールドが高い形状精度を維持できる程度に脱水す
るためには、上記回転速度を比較的遅くする必要があ
り、充分な成形効率が得られていなかったのである。
【0006】本発明は、以上の事情を背景として為され
たものであって、その目的は、脱水時間を充分に確保し
てパルプモールドの高い形状精度を得ると共に、成形効
率の向上を図ることにある。
【0007】
【課題を解決するための第1の手段】斯かる目的を達成
するため、第1発明の要旨とするところは、パルプ泥漿
からパルプモールドを製造する装置であって、(a) 多数
の吸引穴が開口する成形面をそれぞれ有してその回転軸
に軸心回りに180度異なる位置に設けられ、その回転
軸の回転に伴ってパルプ泥漿中に交互に浸漬される2つ
の第1成形型および第2成形型と、(b) 2つの第1吸引
配管および第2吸引配管による吸引をそれぞれ独立した
時期に実行可能な吸引装置と、(c) 前記回転軸に設けら
れてその回転軸の回転に拘らず2つの第1成形型および
第2成形型を前記2つの第1吸引配管および第2吸引配
管と常時接続する接続装置とを、含むことにある。
【0008】
【作用および第1発明の効果】このようにすれば、2つ
の第1成形型および第2成形型に、それぞれ第1吸引配
管および第2吸引配管が常時接続されていると共に、そ
れら第1吸引配管および第2吸引配管による吸引は、吸
引装置によりそれぞれ独立した時期に実行可能とされて
いるため、従来のように回転軸とカップリングとの相対
回転角度、すなわち成形型の回転角度によって、吸引装
置が成形型のうちの一方に択一的に接続されることがな
くなる。そのため、パルプ泥漿中に浸漬されている第1
成形型および第2成形型の内の一方によりパルプの吸着
が行われている間においても、パルプ泥漿外に位置する
他方に吸着されたパルプを吸引して脱水することが可能
となる。このようなパルプモールド製造装置において
は、一般に第1成形型および第2成形型の内の一方によ
りパルプの吸着(すなわち成形)が行われている間に他
方からのパルプモールドの離型が行われるが、通常、離
型に必要な時間は吸着に必要な時間以下であり、上述の
ように第1成形型および第2成形型の内の一方の成形中
にも他方に吸着されたパルプの脱水が可能であるため、
その時間の差だけ吸引・脱水時間を長くすることが可能
となる。したがって、回転速度を比較的速くしてもパル
プモールドを充分に脱水できて高い形状精度が得られる
と共に、成形効率を向上することが可能となるのであ
る。
【0009】なお、好適には上記2つの第1成形型およ
び第2成形型にそれぞれ接続されている吸引配管は、そ
れら第1成形型および第2成形型に対する吸引能力が独
立に設定される。このようにすれば、パルプ泥漿中に浸
漬されて成形が行われている第1成形型および第2成形
型の内の一方の内部を充分に減圧することが可能となっ
て、成形面全面での均一且つ安定した吸引が得られ、一
層パルプモールドの形状精度が向上する。
【0010】
【課題を解決するための第2の手段】また、前記目的を
達成するための第2発明の要旨とするところは、パルプ
泥漿からパルプモールドを製造する装置であって、(a)
多数の吸引穴が開口する成形面をそれぞれ有して回転軸
上において180度異なる位置に設けられ、その回転軸
の回転に伴ってパルプ泥漿中に交互に浸漬される第1成
形型および第2成形型と、(b) それら第1成形型および
第2成形型にそれぞれ設けられた吸引穴から独立に吸引
する吸引装置と、(c) それら第1成形型および第2成形
型が、その第1成形型が上記パルプ泥漿中に浸漬される
と共にその第2成形型がそのパルプ泥漿外に位置させら
れる第1位置と、それら第1成形型および第2成形型の
何れもがそのパルプ泥漿外に位置させられると共にその
第2成形型からパルプが離型させられる第2位置と、そ
の第2成形型がそのパルプ泥漿中に浸漬されると共にそ
の第1成形型がそのパルプ泥漿外に位置させられる第3
位置と、それら第1成形型および第2成形型の何れもが
そのパルプ泥漿外に位置させられると共にその第1成形
型からパルプが離型させられる第4位置とを、順次位置
するように前記回転軸の回転位置を制御する回転制御手
段と、(d) 前記第1成形型については、前記第1位置に
位置させられてから前記第4位置まで回転させられる
間、前記第2成形型については、前記第3位置に位置さ
せられてから前記第2位置まで回転させられる間、それ
ぞれ前記成形面に開口する前記吸引穴から前記吸引装置
により吸引する吸引制御手段とを、含むことにある。
【0011】
【作用および第2発明の効果】このようにすれば、回転
制御手段により、2つの第1成形型および第2成形型が
上記4位置を順次位置するように回転軸回りに回転させ
られる一方、吸引制御手段により、第1成形型において
は前記第1位置から前記第4位置まで回転させられる
間、第2成形型においては前記第3位置から前記第2位
置まで回転させられる間、それぞれ成形面に吸着された
パルプの吸引脱水が行われ、各々第4位置および第2位
置において離型される。すなわち、従来は吸着後にパル
プ泥漿外に出てから最上点に到達するまでの回転させら
れている間のみ脱水が行われて、その最上点において離
型されていたため、脱水は回転速度に応じた回転中の期
間のみ行われていた。これに対して、本発明によれば、
離型する位置を最上点から更に回転した位置とすること
により吸引脱水の時間を比較的長くできるため、パルプ
モールドの高い形状精度が得られると共に、回転速度を
比較的速くすることによって成形効率を向上することが
可能となる。
【0012】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面を参照して説
明する。図1は、本発明のパルプモールド製造方法が適
用されたパルプモールド製造装置の一例を示す図であ
る。このパルプモールド製造装置は、成形装置10、離
型装置12、一次乾燥装置14、制御装置16、および
図示しない二次乾燥装置を含んで構成されている。
【0013】パルプモールドの成形装置10では、例え
ばパルプが水中で分散されたスラリー状態の1重量%程
度の濃度のパルプ泥漿18が液槽20内に貯留されてお
り、そのパルプ泥漿18内に、互いに同一構成の一対の
成形型22a,22b(以下、特に区別しない場合は単
に成形型22という。他の符号についても同様)が交互
に浸漬されるようになっている。すなわち、成形型22
a,22bは基台24a,24bの上面に一体的にそれ
ぞれ取り付けられており、その基台24a,24bの成
形型22a,22bと反対側の面には支持アーム26
a,26bが一体的に設けられている。
【0014】液槽20の上方には回転軸28がその軸心
が図1の紙面と直角に位置する状態で図示しない支持装
置により回転可能に支持されており、一対の成形型22
a,22bの支持アーム26a,26bが回転軸28に
それぞれ固定されることにより、成形型22a,22b
は互いに180度ずれた状態で回転軸28により支持さ
れている。成形型22a,22bは、制御装置16によ
り制御されるモータ30によって回転軸28が回転駆動
されることにより、図における上側位置から90度づつ
右回りに回転させられる。すなわち、図2(a) 〜(d) に
示すように、成形型22aが、下側に位置する(a) に示
す第1位置、左側に位置する(b) に示す第2位置、上側
に位置する(c) に示す第3位置、右側に位置する(d) に
示す第4位置に順次位置させられる。なお、図1では第
1位置に位置させられており、成形型22aが液槽20
内のパルプ泥漿18中に浸漬されている。したがって、
本実施例においては、成形型22aが第1成形型に、成
形型22bが第2成形型にそれぞれ相当する。
【0015】上記成形型22a,22bは、例えば成形
型22aについて図3(a) に示すように、基台24側の
面に凹所32をそれぞれ有していると共に、成形面34
および凹所32間を連通させる多数の吸引穴36をそれ
ぞれ有している。この吸引穴36は、例えば1cm2
たりに1個の割合でドリル等によって穿孔形成されたも
のである。成形型22aおよび22bの凹所32は、基
台24の穴38、支持アーム26a,26bの穴40、
回転軸28内に設けられた通路42a,42b、その回
転軸28の軸心回りに相対回転可能に図示しない軸受等
に固定されたカップリング44に設けられた穴46a,
46b、およびその穴46a,46bとそれぞれ接続さ
れている配管48a,48b、切換弁50a,50bを
介して、吸引装置52およびコンプレッサ54とそれぞ
れ接続されている。
【0016】上記回転軸28内の通路42a,42b
は、図3(b) にカップリング44の端面56に接続され
ている回転軸28の端面58を示すように、その回転軸
28の軸心に通路42bが、その軸心を中心とした円周
上に通路42aが設けられており、その端面58には、
上記通路42aと連通する円状の座ぐり60が上記円周
上に設けられている。また、カップリング44に設けら
れた穴46a,46bは、図3(c) に示すように軸心に
穴46bが、その軸心を中心とした上記円周と同じ円周
上に穴46aが設けられており、これにより通路42
a,42bは、配管48a,48bとそれぞれ常時連通
させられている。本実施例においては、上記配管48
a,48bが、第1吸引配管および第2吸引配管にそれ
ぞれ相当し、カップリング44が、成形型22a,22
bをそれぞれ配管48a,48bに常時接続する接続装
置に相当する。
【0017】また、上記切換弁50a,50bは、前記
制御装置16により切換制御されることにより、配管4
8a,48bをそれぞれ吸引装置52またはコンプレッ
サ54に択一的に接続するものである。また、配管48
a,48bには制御装置16によって制御されることに
より、吸引装置52の吸引力或いはコンプレッサ54の
圧力を調節する調圧弁62a,62bが備えられてい
る。なお、成形型22a,22bの成形面34には、図
示はしないが、吸引穴36におけるパルプの目詰まりを
防止するために、成形面34を覆うようにして金網等の
網状部材がそれぞれ一体的に設けられている。また、図
3(a) において64は吸着されたパルプモールドを表す
ものである。本実施例においては、切換弁50a,50
bがそれぞれ制御装置16によって切換制御されること
により、配管48a,48bによる吸引が独立した時期
に実行可能とされている。
【0018】また、離型装置12は、成形面34上のパ
ルプモールドを吸着して離型するための例えば複数の吸
着ゴム66を有して、図の左右方向に移動或いは図の上
下方向の回動軸A回りに回動させられるものであり、前
記第2位置における成形型22b或いは第4位置におけ
る成形型22aに対向する位置に備えられている。
【0019】また、一次乾燥装置14は、例えば図1に
おける右端部に空気取り入れ口68を備えて、図の左下
部から右上部までの範囲、すなわち、成形型22がパル
プ泥漿18中から出た直後から離型位置の直前までの範
囲でその成形型22を覆う扇型のフード70から構成さ
れており、例えば、図示しない二次乾燥装置の排気或い
はバーナの燃焼ガス等の熱風が上記空気取り入れ口68
から送り込まれ、反対側の端部72から排気される。
【0020】以上のように構成されたパルプモールド製
造装置の作動を、図4のタイムチャートに従って説明す
る。時刻t0 においては、成形型22a,22bが何れ
もパルプ泥漿18外に位置する前記の図2(d) に示す第
4位置にあり、成形型22aはパルプモールド64が離
型された状態、成形型22bは成形面34にパルプが吸
着されている状態である。また、成形型22a側の切換
弁50aはコンプレッサ54側に切り換えられて吸引は
行われておらず、一方、成形型22b側の切換弁50b
は吸引装置52側に切り換えられて吸引が行われて、凹
所32が負圧にされている。なお、一次乾燥装置14に
は、以下に説明する全工程の間、すなわちパルプモール
ド製造装置が運転されている間、常に空気取り入れ口6
8から熱風が送り込まれている。また、図においてCは
切換弁50がコンプレッサ54側に切り換えられている
状態を、Vは吸引装置52側に切り換えられている状態
をそれぞれ示す。
【0021】時刻t0 〜t1 においては、成形型22a
および22bは、その成形型22bの吸引を続行しつつ
90度回転されて第1位置に位置させられると共に、切
換弁50aが吸引装置側へ切り換えられて成形型22a
の吸引が開始されて、その成形型22aの凹所32も負
圧にされる。上記回転に要する時間t0 〜t1 は例えば
1秒程度の短時間である。時刻t1 において第1位置に
位置させられることにより、成形型22aが下側に位置
して液槽20のパルプ泥漿18中に浸漬されると、凹所
32が負圧にされているため、パルプ泥漿18中のパル
プが吸引穴36から吸引されて成形面34上に吸着され
る。このパルプの吸着は再び成形型22の回転が開始さ
れる時刻t2 まで継続され、成形型22aにおいてはこ
のt1 〜t2 間(例えば3秒程度)が吸着工程(すなわ
ち成形工程)に対応する。この吸着工程において、成形
型22a上には、成形面18の凹凸形状に応じた形状を
有し、且つ例えば2mm程度の厚さを有するパルプモー
ルド64が成形される。一方、成形型22bにおいて
は、時刻t0 〜t2 の間、成形面34上に吸着されてい
るパルプが吸引・脱水される。
【0022】次いで、時刻t2 〜t3 において、成形型
22a,22bの吸引を続行しつつ90度回転させて第
2位置に位置させる。この回転も上記回転と同様に例え
ば1秒程度で行われる。そしてこの第2位置にt3 〜t
5 の間(例えば9秒程度)保持され、その間成形型22
aは引き続き吸引され、成形型22bは時刻t4 におい
て(すなわちt3 〜t4 の間、例えば8秒程度吸引が継
続された後)、切換弁50bがコンプレッサ54側に切
り換えられて吸引穴36から圧縮空気が噴射されると共
に離型装置12の吸着ゴム66によって吸着されること
により、パルプモールド64が離型させられる。離型さ
れたパルプモールド64は、例えば60%程度の含水率
となっており、例えば離型装置12の回動軸A回りの回
動等によって図示しない二次乾燥装置へ送られて更に1
0%程度の含水率となるまで乾燥させられる。続く時刻
5 〜t6 (例えば1秒程度)において、成形型22a
の吸引を更に続行しつつ90度回転させて第3位置に位
置させる。この間において、切換弁50bは再び吸引装
置52側に切り換えられ、成形型22bの吸引が再開さ
れる。なお、パルプモールド64が二次乾燥装置に送ら
れた以後については良く知られたものであると共に、本
発明の理解には必要ではないため説明を省略する。
【0023】時刻t6 〜t7 の間(例えば3秒程度)
は、第3位置において成形型22a,22b共に吸引が
継続され、成形型22aでは成形面34に吸着されたパ
ルプの吸引・脱水が、成形型22bでは前述の第1位置
における成形型22aと同様にして、成形面34上にパ
ルプ泥漿内のパルプが吸着して成形される。時刻t7
8 (例えば1秒程度)においては、更に吸引を続行し
つつ90度回転させて第4位置に位置させる。この第4
位置にt8 〜t10の間(例えば9秒程度)保持され、そ
の間成形型22bは引き続き吸引され、成形型22aは
時刻t9 において(すなわち、t8 〜t9 の間、例えば
8秒程度吸引が継続された後)、切換弁50aがコンプ
レッサ54側に切り換えられ、成形型22bの場合と同
様にパルプモールド64が離型させられて、1サイクル
が終了する。なお、本実施例においては、制御装置16
および切換弁50が吸引制御手段に相当し、その制御装
置16は回転制御手段を兼ねている。また、上記時刻t
0 〜t2 が第1工程に、時刻t2 〜t5 が第2工程に、
時刻t5 〜t7 が第3工程に、時刻t7 〜t10が第4工
程にそれぞれ対応する。また、成形型22aにおいて
は、時刻t3 〜t9 が脱水工程に、時刻t9 〜t10が離
型工程にそれぞれ対応し、成形型22bにおいては、時
刻t6 〜t7 が吸着工程(すなわち成形工程)に、時刻
8 〜t10およびt0 〜t4 が脱水工程に、時刻t4
5 が離型工程にそれぞれ相当する。
【0024】ここで、従来のパルプモールド製造装置で
は、図5(a) (b) (c) に示すように、配管48a,48
bおよび切換弁50a,50bに代えて、吸引装置52
およびコンプレッサ54にそれぞれ接続されている配管
74,76が設けられると共に、回転軸28に代えて、
それぞれ成形型22a,22bに連通する一方、端面7
8に開口する吸引通路80a,80b、および噴射通路
82a,82bが備えられた回転軸84が設けられ、配
管74,76と回転軸84とはカップリング86によっ
て接続されている。上記吸引通路80a,80bは上記
回転軸84の比較的外周側の同一円周上に設けられる一
方、上記噴射通路82a,82bは比較的内周側のその
吸引通路80とは異なる同一円周上に設けられており、
上記端面78には上記吸引通路80a,80bとそれぞ
れ連通して上記比較的外周側の円周上に形成された円弧
状の座ぐり88a,88bが設けられている。また、上
記カップリング86には、配管74に接続される吸引穴
90が上記回転軸84の吸引通路80と同じ比較的外周
側の円周上に、配管76に接続される噴射穴92が上記
回転軸84の噴射通路82と同じ比較的内周側の円周上
に、それぞれ軸方向に貫通して設けられている。回転軸
84とカップリング86とは相対回転可能に接続されて
おり、これにより、回転軸84に設けられている吸引通
路80a,80b(すなわち座ぐり88a,88b)、
および噴射通路82a,82bは、カップリング86の
吸引穴90、および噴射穴92と、上記相対回転の角度
に応じてそれぞれ択一的に接続される。
【0025】以上のように構成された従来のパルプモー
ルド製造装置においては、一方の成形型22aまたは2
2bがパルプ泥漿18中に浸漬されている成形工程にあ
って吸引装置52に接続されている場合には、他方の成
形型22bまたは22aは吸引装置52との接続を断た
れてコンプレッサ54と接続されており、したがって、
吸引による脱水は、成形後パルプ泥漿18から出てから
他方の成形型22がパルプ泥漿18中に浸漬されるま
で、すなわち最上点に到達するまでの期間(すなわち半
回転弱の回転に対応する期間)のみ行われることとな
る。このため、充分な脱水を行うには回転速度を極めて
ゆっくりとする必要があり、成形効率が低いものとなっ
ていたのである。なお、従来においては、上記のように
最上点で吸引・脱水が終了することに対応して、離型装
置12が図1における成形型22bの上方に備えられて
おり、図2における第1位置および第3位置において、
すなわち成形位置から180度回転させられた後にパル
プモールド64が離型されていた。
【0026】これに対して、本実施例によれば、成形型
22a,22bにそれぞれ配管48a,48bが固定的
に接続されていると共に、吸引装置52およびコンプレ
ッサ54との接続が切換弁50a,50bによって択一
的に切り換えられる。この切換操作は、成形型22の回
転角度とは無関係に、例えば制御装置16の制御によっ
て配管48a,48bについて独立して行われるもので
あり、成形型22にてパルプ泥漿18から成形された成
形面34上のパルプモールド64は、成形型22が最上
点に到達した後も継続して吸引により脱水される。した
がって、回転速度を遅くすることなく、すなわち1サイ
クルに要する時間を長くすることなく、脱水時間を長く
することが可能となり、パルプモールド64が充分に脱
水されて高い形状精度が得られると共に、高い成形効率
が得られるのである。なお、以上の説明の如く、本実施
例においては、制御装置16が配管48a,48bの吸
引期間および噴射期間をそれぞれ制御するタイミング制
御手段としても機能している。
【0027】更に、本実施例によれば、離型装置12が
図1における右側すなわち成形位置から3/4回転した
位置に備えられて、従来よりも更に1/4回転した後に
離型されることになるため、パルプモールド64は、成
形型22aにおいては第2位置に位置した後から第4位
置において離型させられるまでの時刻t3 〜t9 の間、
成形型22bにおいても同様に時刻t8 〜t10およびt
0 〜t4 の間、何れも長時間(約22秒程度)に亘って
吸引による脱水が行われる。すなわち、本実施例によれ
ば、上記のように脱水期間が成形型22の回転角度とは
無関係に設定できることから、離型装置12の位置を変
更して離型を遅らせることによって、脱水工程を長くで
きるのである。このため、パルプモールド64の含水率
が一層大きく低下させられ、離型時の取り扱いおよび二
次乾燥においても一層変形し難く、高い形状精度が得ら
れることとなる。しかも、上記の脱水工程は離型位置を
最上点から更に回転した位置に変更することのみによっ
て長くされているため、1サイクルに要する時間が長く
ならず、一層高い成形効率が得られるのである。
【0028】また、本実施例によれば、2つの成形型2
2a,22bが何れもパルプ泥漿18外にでた位置(す
なわち第2位置および第4位置)で停止され、その位置
においても脱水されるため、停止時間を長くすることに
よって回転時間と無関係に充分な脱水時間を確保でき
る。そのため、成形後パルプ泥漿18から成形型22全
体を速やかに出させることが可能となって、成形面34
上における吸着時間の差が殆ど生じず、パルプモールド
64の形状精度が向上することとなる。これに対して、
従来は停止位置においては常に一方がパルプ泥漿中に浸
漬されており、成形時間を管理するために停止時間を長
くすることができなかった。そのため、脱水時間を充分
確保するためには回転時間を長くする必要があり、成形
型22がパルプ泥漿18からゆっくり出ることとなっ
て、成形面34上における吸着時間の差が生じて形状精
度が低下していたのである。
【0029】また、本実施例によれば、一次乾燥装置1
4が備えられて、成形後パルプ泥漿18から出た直後か
ら3/4回転させられる直前(すなわち離型位置の直
前)までの間、熱風による一次乾燥が行われる。そのた
め、一層パルプモールド64の脱水が促進されて、前述
のように離型時に約60%と一層低い含水率とされるの
である。パルプモールド64においては、含水率が低く
されるほど変形し難くなって形状精度が向上するが、従
来は成形効率との兼ね合いから通常70%弱の含水率で
離型されていた。これに対して本実施例によれば、特に
成形効率を低下させることなく含水率を一層低くするこ
とが可能であり、高い形状精度と高い成形効率が共に得
られるのである。
【0030】また、配管48a,48bは、それぞれ成
形型22a,22bに固定的に接続されており、切換弁
50a,50bによって吸引装置52およびコンプレッ
サ54との接続が択一的に切り換えられるため、回転軸
28には成形型22a,22bに接続される通路がそれ
ぞれ1つづつ設けられるのみで吸引および噴射を別個に
行うことが可能である。したがって、回転軸28内を複
雑に加工したり複雑なカップリングを用いることなく、
吸引工程における吸引の期間、および離型工程或いは目
詰まりの除去のための逆洗工程における噴射の期間を適
宜設定することが可能である。
【0031】更に、上記配管48a,48bには制御装
置16によって制御されることにより圧力調節手段とし
て機能する調圧弁62a,62bが設けられているた
め、それぞれの管内における吸引力および圧縮空気圧力
を独立して安定した値に調節することが可能である。し
たがって、例えば成形工程においては、吸引が成形面3
4全面に亘って均一且つ安定させられ、一層パルプモー
ルド64の形状精度が向上する。また、例えば成形型2
2の吸引穴36の目詰まりを、内部の凹所32からコン
プレッサ54の圧縮空気を噴射して除去する逆洗操作等
においても充分な圧力が得られて確実な目詰まり除去が
可能である。
【0032】図6は、離型装置12が従来と同様に上部
に備えられたパルプモールド製造装置94を示す図であ
る。パルプモールド製造装置94は、従来のパルプモー
ルド製造装置と同様に、成形型22a,22bは180
度単位で回転させられ、図2(a) に示す第1位置および
(c) に示す第3位置のみに位置させられ、また、一次乾
燥装置14は備えられていないが、その他は前述の実施
例のパルプモールド製造装置と同様であり、同一の符号
を付して詳細な説明は省略する。
【0033】上記のパルプモールド製造装置94は、例
えば図7に示すタイムチャートに従って運転される。時
刻t0 は回転が終了した直後であり、成形型22aが下
側に位置してパルプ泥漿18中に浸漬されている一方、
上側に位置する成形型22bの成形面34上にはパルプ
モールドが成形されている。切換弁50a,50bは何
れも吸引装置52側に切り換えられており、成形型22
a,22bの凹所32は何れも負圧とされている。この
ため、成形型22aにおいては吸引穴36から吸引され
ることによってパルプ泥漿18内のパルプが成形面34
上に吸着され、成形型22bにおいては吸着されている
パルプの吸引脱水が行われている。時刻t1 になると、
切換弁50bがコンプレッサ54側に切り換えられ、上
側に位置する成形型22bの吸引が停止されて吸引穴3
6から圧縮空気の噴射が開始されると共に、離型装置1
2によりパルプモールド64が離型させられる。そし
て、時刻t2 になると、成形型22aの吸引および成形
型22bの噴射を続行しつつ、回転が開始される。な
お、上記の時刻t0 〜t2 の時間すなわち成形型22a
の成形工程の時間は、例えば約3秒程度とされており、
時刻t1 〜t2 の時間すなわち成形型22bの離型工程
の時間は、例えば1秒程度とされている。
【0034】成形型22の回転中、時刻t3 になると切
換弁50bが再び吸引装置52側に切り換えられ、時刻
4 において回転が終了して、成形型22aが上側に、
成形型22bが下側に(すなわち図6とは上下反対に)
位置させられると、直ちに成形型22bによる吸着成形
が開始される。一方、成形型22aは、吸引が継続され
ることによりパルプ泥漿18外に出た後から脱水が開始
され、回転停止(時刻t4 )後も継続して脱水される。
なお、上記の回転時間(時刻t2 〜t4 )は例えば約1
1秒程度とされている。時刻t5 になると、切換弁50
aがコンプレッサ54側に切り換えられ、上側に位置す
る成形型22aから上述の成形型22bの場合と同様に
してパルプモールド64が離型させられる。このとき、
パルプモールド64の含水率は例えば70%程度とされ
ている。そして、時刻t6 になると、成形型22bの吸
引および成形型22aの噴射を続行しつつ、再び回転が
開始される。なお、上記の時刻t4 〜t6 の時間すなわ
ち成形型22bの成形工程の時間は、成形型22bと同
様に例えば約3秒程度とされており、時刻t5 〜t 6
時間すなわち成形型22aの離型工程の時間は、同様に
例えば1秒程度である。
【0035】そして、成形型22の回転中時刻t7 にお
いて切換弁50aが再び吸引装置52側に切り換えら
れ、時刻t8 において回転が終了して、再び成形型22
aが下側に、成形型22bが上側に位置させられて、1
サイクルが終了する。
【0036】本実施例においても、前述の実施例と同様
に、成形型22a,22bにそれぞれ配管48a,48
bが接続されていると共に、吸引装置52およびコンプ
レッサ54との接続が切換弁50a,50bによって回
転角度とは無関係に択一的に切り換えられる。そのた
め、成形型22にてパルプ泥漿18から成形された成形
面34上のパルプモールド64は、成形型22が上側位
置すなわち最上点に到達した後も継続して吸引により脱
水される。したがって、回転速度を遅くすることなく、
すなわち1サイクルに要する時間を長くすることなく、
脱水時間を充分確保することが可能となり、パルプモー
ルド64が充分に脱水されて高い形状精度が得られると
共に、高い成形効率が得られるのである。なお、本実施
例においても、制御装置16は配管48a,48bの吸
引期間および噴射期間をそれぞれ制御するタイミング制
御手段としても機能している。
【0037】これに対して、従来のパルプモールド製造
装置においては、上側位置に位置させられた成形型22
からは吸引されないため、吸引は最上点に到達する直前
まで、すなわち成形型22aについては時刻t4 までで
あったため、脱水時間を充分確保するためには回転速度
を遅くする必要があり、充分に脱水して高い形状精度を
得ると同時に高い成形効率を得ることができなかったの
である。
【0038】なお、上記の実施例においては、回転時間
(t2 〜t4 、t6 〜t8 )を11秒として成形効率を
向上させるために、パルプモールド64の含水率を従来
と同程度(70%程度)としたが、回転時間は必要な成
形効率と形状精度との関係から定められるものであり、
適宜変更される。例えば、回転時間を17秒程度とする
と、従来と同程度の成形効率しか得られないが、脱水工
程の時間が長くなることによってパルプモールド64の
含水率が例えば68%程度まで低下させられ、形状精度
を一層向上させることが可能である。
【0039】以上、本発明の一実施例を図面を参照して
詳細に説明したが、本発明は更に別の態様でも実施され
る。
【0040】例えば、前記の図1に示す実施例において
は、4つの停止位置(第1位置〜第4位置)を図2に示
すように90度間隔で設定したが、第2位置および第4
位置の第1位置或いは第3位置からの角度は適宜変更で
きる。例えば、第4位置を第3位置から90度以上回転
した位置に設ければ、脱水工程を一層長くすることが可
能であり、パルプモールド64の含水率を一層低下させ
て形状精度を向上させ、或いは回転速度または第2位置
および第4位置における停止時間を短くすることにより
1サイクルの時間を短縮して、成形効率を一層高くする
ことが可能である。また、反対に第4位置を第3位置か
ら90度以下の角度で回転した位置に設けても、従来よ
りは脱水工程が長くされることになり、本発明の効果が
得られる。
【0041】また、回転速度或いは停止時間は適宜設定
されるものであり、例えば、図1に示される実施例にお
いては、回転が1秒で行われ、第2位置および第4位置
における停止時間が9秒と長くされていたが、回転時間
を長く、停止時間を短くしても、離型位置が第4位置或
いは第2位置とされたことにより脱水時間が長くなる効
果は得られることとなる。
【0042】また、図1に示す実施例において、一次乾
燥装置14は設けられなくとも良い。そのようにしても
脱水工程が長くされているためにパルプモールド64の
含水率は充分低下させられ、パルプモールド製造装置を
例えば実施例と同様に図4に示すタイムチャートで運転
した場合には、実施例ほどではないが従来と比較して充
分に低い66%程度の含水率となり、同様に高い形状精
度と高い成形効率が得られることとなる。また、一次乾
燥装置14を設ける場合には、そのフード70が設けら
れる角度範囲は適宜変更することが可能である。
【0043】また、成形型22a,22bを、第1位置
から第4位置まで順次位置させるための回転制御手段と
しては制御装置16を用いたが、これに代えて歯車装置
などで機械的に位置を決定するものが用いられても良
い。
【0044】また、調圧弁62a,62bは必ずしも設
けられなくとも良い。但し、設けない場合に図1或いは
図6に示したように共通の吸引装置52を用いると、パ
ルプ泥漿18中に浸漬されている成形型22の一方に比
較して、パルプ泥漿18外に出ている成形型22の他方
の吸引時の圧損が小さいため、パルプ泥漿18中に浸漬
されている一方の成形型22内の凹所32内の減圧が不
充分となって、成形面34全面に均一且つ安定した吸引
が得られず、パルプモールド64の形状精度が低下する
ため、好ましくない。すなわち、パルプ泥漿18中に浸
漬されている一方の成形型と、他方の成形型とは、別々
に吸引力を制御されることが好ましい。なお、調圧弁6
2を設けることに代えて、成形型22aに接続される吸
引装置52と、成形型22bに接続される吸引装置52
とをそれぞれ別に備えれば、上記のような問題は生じな
い。
【0045】その他、一々例示はしないが、本発明はそ
の主旨を逸脱しない範囲で種々変更を加え得るものであ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例のパルプモールド製造装置の
構成を説明する図である。
【図2】成形型の回転時の停止位置を説明する図であ
る。
【図3】(a) は図1のパルプモールド製造装置の成形型
および取り型の断面を拡大して示すと共に、回転軸の構
造を説明する図であり、(b) は回転軸の端面を、(c) は
カップリングの端面を示す図である。
【図4】図1のパルプモールド製造装置を用いてパルプ
モールドを製造する場合のタイムチャートの一例であ
る。
【図5】従来のパルプモールド製造装置における回転軸
内の通路と吸引装置およびコンプレッサとの接続を説明
する図であり、(a) は軸心に平行な断面を、(b) および
(c) は、(a) におけるb−b断面およびc−c断面、す
なわち回転軸およびカップリングの端面をそれぞれ示す
図である。
【図6】本発明の他の実施例のパルプモールド製造装置
の構成を説明する図である。
【図7】図6のパルプモールド製造装置を用いてパルプ
モールドを製造する場合のタイムチャートの一例であ
る。
【符号の説明】
10:成形装置 12:離型装置 16:制御装置(回転制御手段、吸引制御手段) 18:パルプ泥漿 22:成形型(第1成形型および第2成形型) 34:成形面 36:吸引穴 44:カップリング(接続装置) 48:配管(第1吸引配管および第2吸引配管) 50:切換弁(吸引制御手段) 52:吸引装置 64:パルプモールド
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 藤井 照久 愛知県名古屋市西区則武新町三丁目1番36 号 株式会社ノリタケカンパニーリミテド 内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 パルプ泥漿からパルプモールドを製造す
    る装置であって、 多数の吸引穴が開口する成形面をそれぞれ有して回転軸
    に軸心回りに180度異なる位置に設けられ、該回転軸
    の回転に伴ってパルプ泥漿中に交互に浸漬される2つの
    第1成形型および第2成形型と、 2つの第1吸引配管および第2吸引配管による吸引をそ
    れぞれ独立した時期に実行可能な吸引装置と、 前記回転軸に設けられ、該回転軸の回転に拘らず前記2
    つの第1成形型および第2成形型を前記2つの第1吸引
    配管および第2吸引配管と常時接続する接続装置とを、
    含むことを特徴とするパルプモールドの製造装置。
  2. 【請求項2】 パルプ泥漿からパルプモールドを製造す
    る装置であって、 多数の吸引穴が開口する成形面をそれぞれ有して回転軸
    上において180度異なる位置に設けられ、該回転軸の
    回転に伴ってパルプ泥漿中に交互に浸漬される第1成形
    型および第2成形型と、 該第1成形型および第2成形型にそれぞれ設けられた吸
    引穴から独立に吸引する吸引装置と、 該第1成形型および第2成形型が、該第1成形型が上記
    パルプ泥漿中に浸漬されると共に該第2成形型が該パル
    プ泥漿外に位置させられる第1位置と、該第1成形型お
    よび該第2成形型の何れもが該パルプ泥漿外に位置させ
    られると共に該第2成形型からパルプが離型させられる
    第2位置と、該第2成形型が該パルプ泥漿中に浸漬され
    ると共に該第1成形型が該パルプ泥漿外に位置させられ
    る第3位置と、該第1成形型および該第2成形型の何れ
    もが該パルプ泥漿外に位置させられると共に該第1成形
    型からパルプが離型させられる第4位置とを、順次位置
    するように前記回転軸の回転位置を制御する回転制御手
    段と、 前記第1成形型については、前記第1位置に位置させら
    れてから前記第4位置まで回転させられる間、前記第2
    成形型については、前記第3位置に位置させられてから
    前記第2位置まで回転させられる間、それぞれ前記成形
    面に開口する前記吸引穴から前記吸引装置により吸引す
    る吸引制御手段とを、含むことを特徴とするパルプモー
    ルドの製造装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100419294B1 (ko) * 2000-09-26 2004-02-19 서진교 로타리식 펄프몰드 성형기용 밸브장치
CN109235149A (zh) * 2018-10-19 2019-01-18 吉特利环保科技(厦门)有限公司 一种纸浆模具脱水定型装置

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