JPH07292540A - ジャカード機構 - Google Patents

ジャカード機構

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JPH07292540A
JPH07292540A JP6208512A JP20851294A JPH07292540A JP H07292540 A JPH07292540 A JP H07292540A JP 6208512 A JP6208512 A JP 6208512A JP 20851294 A JP20851294 A JP 20851294A JP H07292540 A JPH07292540 A JP H07292540A
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Jonathan F Mcintyre
ジョナサン・フランシス・マッキンタイア
Malcolm G B Mahboubian-Jones
マルコム・ガウェイン・バウチャー・マボービアン−ジョーンズ
Ian Turnbull
イアン・タンブル
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    • DTEXTILES; PAPER
    • D03WEAVING
    • D03CSHEDDING MECHANISMS; PATTERN CARDS OR CHAINS; PUNCHING OF CARDS; DESIGNING PATTERNS
    • D03C3/00Jacquards
    • D03C3/20Electrically-operated jacquards
    • DTEXTILES; PAPER
    • D03WEAVING
    • D03CSHEDDING MECHANISMS; PATTERN CARDS OR CHAINS; PUNCHING OF CARDS; DESIGNING PATTERNS
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  • Textile Engineering (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 個々の縦糸を選択的に制御し、織物のパター
ンに関する柔軟性を高くした、電気的に制御可能なジャ
カード機を提供することを目的とする。 【構成】 ジャカード機は、ヘルド26に連結されると
ともに開口の上端位置および下端位置間の運動を行なう
ように設置された少なくとも1つのセレクタ15と、互
いに平行に配置された複数の支持部材11、12、13
とを有してなる。セレクタ15は、複数の支持部材1
1、12、13に上下方向に滑動自在に連接され、支持
部材11が静止するように、また支持部材12、13が
上下方向に往復運動するように配設されている。また、
セレクタ15は、ラッチ18、19、20を有し、これ
らは支持部材11、12、13の上端面22に係合され
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電気的に制御可能なジ
ャカード機に係り、特に個々の縦糸を選択的に制御する
ことができるジャカード機に関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】織機において、個々の
縦糸が独立に、それぞれ選択された開口位置に移動でき
れば、織物のパターンに関しての柔軟性が最も高くな
る。目板における縦糸の密度が、例えば1cmあたり1
5本以上のような高密度になると、個々の縦糸を独立に
制御するのは困難になる。密度が高くなればなるほど、
困難は大きくなる。このような困難は、縦糸の数の多さ
とジャカード機が占有できるスペースに対する制限とに
起因する。
【0003】本発明は、目板において1cmあたり15
本以上の密度を有する縦糸を個々に制御することができ
るジャカード機を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の1つの特徴とし
て、縦糸の開口動作を制御するジャカード機構が提供さ
れることがあげられる。本発明のジャカード機構は、ヘ
ルドと連結されるとともに開口の上端位置および下端位
置間の運動を行なうように設置された少なくとも1つの
セレクタ(selector)と、互いに平行に配置された複数
の細長い支持部材とを有してなる。ジャカード機構にお
いては、セレクタが複数の支持部材に上下方向に滑動自
在に連接され、少なくとも1つの支持部材が静止するよ
うに、また少なくとも1つの他の支持部材が上下方向に
往復運動するように配設されている。さらに、セレクタ
と複数の支持部材とは、係合および非係合位置間におい
て作動して選択的な係合を行なう協同的係合手段を有し
ている。
【0005】また、前記複数の細長い支持部材は、1つ
の静止した支持部材と2つの往復運動をする支持部材と
からなり、該2つの往復運動をする支持部材は位相をず
らせて往復運動を行なう。
【0006】また、前記セレクタは細長く形成され、断
面形状が多角形となっている。多角形のなかでも三角形
が好適であり、この場合セレクタは三角形の頂点部分に
おいて支持部材と滑動自在に連接する。
【0007】また、ジャカード機構は、複数のセレクタ
とそれらに関連した複数の支持部材を有してなり、ある
セレクタが、他のセレクタが連接されている支持部材に
滑動自在に連接されるように、複数のセレクタが配置さ
れている。
【0008】また、複数の前記セレクタの断面形状と複
数の前記支持部材の位置取りとが、それらがモザイク構
造を形成するように設定されている。その領域における
セレクタの本数は、1平方メートルあたり41600本
になる。
【0009】個々の縦糸端部の開口位置を制御するため
に、それぞれのセレクタは個々のヘルドに連結されてい
る。
【0010】協同的係合手段は、セレクタ(支持部材)
に取り付けられた可動のラッチと、支持部材(セレク
タ)に設けられた静的な係合機構とを有してなる。
【0011】
【実施例】以下、本発明の実施例を図1ないし図12を
参照して説明する。図1は、個々の縦糸の動きを制御す
るセレクタを示す概略図である。図において、セレクタ
は開口の上端位置にある。図2は、ジャカード機におけ
る複数のセレクタの配置を示す平面図である。図3は、
六角形の集合体を形成するセレクタの配置を強調した図
2と同じ平面図である。図4は、図3に示されるような
本発明のセレクタの一例を示す詳細な側面図である。図
5は、本発明のセレクタの他の例を示す側面図である。
図6は、図5のVI−VI線に沿った断面図である。図
7aおよび7bは、支持部材を移動させる移動機構を示
す概略図である。図8は、図1と同様のセレクタを示す
本発明の他の例の概略図である。図9は、図8の例を示
す平面図である。図10、図11、図12は、支持部材
に設けられた種々のラッチ構造を示す図である。
【0012】図1において、セレクタ10は、セレクタ
10を案内するピン11、12および13の3本の細長
い支持部材間に配設されている。ピン11、12および
13は、例えば鋼などの金属のような比較的硬くて変形
しない物質、あるいは適切なプラスチック物質から構成
されるのが好適である。セレクタ10は、一般的には細
長く、三角形の断面形状を有するセレクタ本体15を有
している。セレクタ本体15は、ピン11、12および
13に対して、上下方向滑動自在に配設されている。こ
の場合、ピン11、12あるいは13に滑動自在に連接
するとともに上下方向に延びる溝55が、セレクタ本体
15の断面における三角形の頂点部分にそれぞれ形成さ
れている。3つのピンのうち1つのピンは静止するよう
に設置され、他の2つのピンは180度位相をずらせて
上端位置と下端位置との間を上下方向に往復運動するよ
うに配置されている。図においては、ピン11が静止、
ピン12、13が往復運動を行なう。
【0013】セレクタ本体15には、ピン11、12お
よび13にそれぞれ係合するための3つの移動自在のラ
ッチ18、19および20が設けられている。ラッチ1
8、19および20は、セレクタ本体15に備えられた
図1には図示しない電気的に制御できる駆動手段によ
り、引込位置と突出位置との間を動くようにされてい
る。駆動手段は、電歪あるいは圧電部材により構成でき
る。ラッチ18、19および20に対して、それぞれ1
つずつの駆動手段が設けられることが望ましい。ピン1
1、12および13には、ラッチ18、19および20
と協同的に動作する係合機構が備えられている。それぞ
れのピンにおいて、係合機構は上端面22を有してな
る。ラッチ18、19および20と係合するための支え
刃を上端面22の周囲に形成するために、上端面22に
は、例えば円錐形状のような凹部が形成されている。ま
た、他の係合機構としては、ピンの端部から離れた位置
において外周上に形成された溝による係合機構が考えら
れる。
【0014】セレクタ本体15の一端はコード25に連
結され、コード25はヘルド26に連結されている。ま
た、ヘルド26は、バネ29により開口の下端位置に向
けて付勢されている。ピン11、12および13は支持
板30に挿通され、開口の下端位置においては、セレク
タ本体15は支持板30に当接する。上昇運動を行って
いる適当なピン12あるいは13に係合するように、適
当なラッチ19あるいは20を作動して、それらを突出
位置に移動させることで、セレクタ本体15は開口の上
端位置に向けて移動される。
【0015】図1において、ピン12は上端位置にあ
り、ピン13は下端位置にある。セレクタ本体15は、
ピン11の上端面22に係合しているラッチ18によ
り、開口の上端位置に保持されている。ピン12を用い
て、セレクタ本体15を開口の下端位置から図に示され
ている位置にまで上昇させるためには、以下のような手
順がとられる。
【0016】ピン12が上端位置方向に移動する前に、
ピン12の上端面22に係合するようにラッチ19が突
出位置に移動され、そののちセレクタ本体15が上昇さ
れる。セレクタ本体15が開口下端位置にあるときに
は、ピン12および13の上端面22の最も低い位置
は、ラッチ19および20よりも低い位置にある。それ
ゆえ、対応するピンが下端位置へ向けて移動してラッチ
より低い位置を下降している間と、下端位置から上端位
置に向けて移動してラッチの高さに到達するまでの間と
において、ラッチ19および20をその突出位置に移動
させることができる。
【0017】ピン12および13の上端面22の上端位
置は、ピン11の上端面22よりも上にある。それゆ
え、ピン12によりセレクタ本体15が上昇される際に
は、ピン12および13がその上昇運動の終わりにきた
ときに、ラッチ18はピン11の上端面22の上に位置
している。ピン12あるいは13がラッチ18をピン1
1の上端面22より上に上昇させている間と、そののち
ラッチ18をピン11の上端面22の高さまで下降させ
る間とにおいて、ラッチ18をその突出位置に移動させ
ることができる。
【0018】セレクタ本体15が、ラッチ18を突出位
置において下降すると、ラッチ18がピン11の上端面
22に係合し、図1に示すようにセレクタ本体15が開
口の上端位置に保持される。そして、ピン12が下降運
動を継続することで、ラッチ19とこれに対応するピン
12の係合は解かれる。ピン12が、次の上昇運動でラ
ッチ19の高さまで上昇する間において、ラッチ19を
その引込位置まで移動することができる。
【0019】セレクタ本体15を開口の下端位置に移動
させる際には、上端位置に向けて上昇しているピン12
あるいは13に係合するように、ラッチ19あるいは2
0を突出させる。上昇中のピンの上端面22が突出され
たラッチに係合されることで、セレクタ本体15は上昇
される。これにより、ラッチ18は、ピン11の上端面
22から離間される。ラッチ18は、ピン11の上端面
22の高さまで下降する前に引込められ、これにより、
セレクタ本体15は開口の下端位置まで、その下降運動
を続けることができる。セレクタ本体15が支持板30
に当接したのちは、ピン12、13がその下端位置に向
けて下降運動を継続することで、ラッチ19、20が自
動的に対応するピン12、13から離間される。
【0020】図2には、複数のセレクタ本体15を有す
るジャカード機の平面図が示されている。セレクタ本体
15は、三角形の断面形状を有し、モザイク式に配置さ
れている。この方法によれば、限られたスペースに数多
くのセレクタ本体15を収納することができる。図2の
実施例において、ピン11、12および13はそれぞれ
約8mmの直径を有し、それぞれの軸は他の軸に対して
約17mm離間している。それゆえ、約8850平方ミ
リメータの領域に68のセレクタ本体が収納されてい
る。この配置によれば、0.6平方メータの領域に25
000のセレクタ本体とこれに対応するピン11、12
および13とを収納することができる。これは、1平方
メータあたり、41000のセレクタを収納することに
なる。
【0021】ピン11、12および13は、三角形のセ
レクタ本体15の頂点部分に位置し、セレクタ本体15
は、図3に示すように、六角形の集合体50を形成する
ように、6体が1つのグループとして配置されている。
静止しているピン11は、六角形の集合体50の中心に
位置し、ピン11を囲む6つのセレクタ本体15は、開
口の上端位置を保持するために、ピン11に係合するこ
とができる。なお、モザイク構造の周辺部においては、
完全な六角形の集合体50は形成されない。同様に、モ
ザイク構造の内部においては、ピン12および13もそ
れぞれ6つのセレクタ本体15に囲まれている。これに
より、いかなる織工程にあっても、それぞれのセレクタ
本体15は、対応するピン11、12あるいは13に独
立に係合可能であり、開口の上端および下端位置との間
を独立に移動し、またそれぞれの位置を保持することが
できる。
【0022】図4にその詳細を示すように、それぞれの
セレクタ本体15は、下部部材51と、下部部材51に
離間されるとともに支持部材54を介して下部部材51
に連結された上部部材52とを有してなる。上部および
下部部材51、52は、適切なプラスチック物質から型
成形して形成され、三角形の断面形状を有するものが好
適である。部材51、52が対応するピン11、12お
よび13に滑動自在に連接するように、部材51、52
の頂点部分には、溝55が形成されている。部材51お
よび52を連結する支持部材は、適切なプラスチック物
質あるいは金属から形成できる。
【0023】それぞれのラッチ18、19および20
は、変形可能の細長い支持部材60の上端に取り付けら
れている。支持部材60は、その下端において、下部部
材51に接合されている。電歪あるいは圧電部材62が
対応する支持部材60に取り付けられ、支持部材60の
上端を外方に偏向することを可能とし、これによりラッ
チはその突出位置に移動可能となる。支持部材60が弾
性を有するときには、支持部材60により移動されたラ
ッチを引込位置に戻すことができる。
【0024】図5および図6においては、セレクタ本体
115の他の例が示されている。図4の例と同一の構成
要素には、同一の符号が付けられている。セレクタ本体
115は、電歪あるいは圧電部材62を収納するため
に、溝55の底部に設けられた凹形状の溝117を備え
た単一の部材116を有してなる。可動のラッチ120
がそれぞれの部材62に取り付けられている。それぞれ
のラッチ120は、部材117に形成されたスロット1
21にピボット123を介して連結されている。
【0025】それぞれのラッチ120はその一端を対応
する部材62に連結されることで、ラッチ120bに示
すような係合しない引込位置とラッチ120aに示すよ
うな係合する突出位置との間を移動自在となる。図に示
すように、それぞれの部材62は、ピボット123から
離れたラッチ120の端部において、ラッチ120に接
合されている。部材62は、ピボット123に近い位置
においてラッチ120に接合するように図られ、これに
より、部材62の端部の変位に比較して、ラッチ120
の端部の変位が増幅されるという利点がある。
【0026】図1ないし図6において示された実施例に
おいて、セレクタには、支持部材11、12および13
に設けられた静的な係合機構と協同して動作する可動の
ラッチが取り付けられている。他の例として、セレクタ
本体に設けられた静的な係合機構と協同して動作する可
動のラッチが、支持部材に取り付けられているような構
成が考えられる。可動のラッチが支持部材11、12、
13に設けられている実施例が、図8および図9に示さ
れている。図8において、それぞれの溝55内において
静的な係合機構を形成する凹部70を有するセレクタ本
体15を分かりやすく示すために、ピン11、12およ
び13は切断されている。それぞれのピン11、12お
よび13は、静的な係合機構と協同的に動作する可動の
ラッチ機構72を有している。それぞれのラッチ機構7
2は、電歪あるいは圧電部材62のような駆動機構によ
り、突出位置と引込位置との間を移動する図8には示さ
れないラッチを有している。引込位置においては、それ
ぞれのラッチ機構はピンの外周内部に収納されているの
で、ピン11、12および13に対するセレクタ本体1
5の移動を妨げることがない。
【0027】ピン11、12および13に取り付けられ
る他のラッチ機構80、90、100が、それぞれ図1
0、11および12に示されている。図10において、
ラッチ機構80は、ピン11の軸方向に延びる細長いラ
ッチ81を有してなる。ラッチ81の下端が、ヒンジに
よりピン11に連結されていることから、ラッチ81の
上端部82は、引込位置と図に示すような突出位置との
間を移動することができる。上端82は、セレクタ本体
と係合するための係合部を形成している。ピン11とラ
ッチ81の下端との間のヒンジ結合は、ピン11に設け
られた凹部受座84とラッチ81の丸い端部85により
形成されるのが好適である。このような構成を取ること
で、ヒンジによる運動ができるだけでなく、丸い端部8
5と凹部受座84との間の迫持受け構造により、ラッチ
81にかかる荷重をピン11に伝達することができる。
ラッチ81は、電歪あるいは圧電部材82により、突出
位置と引込位置との間を移動される。
【0028】図11に示す実施例においては、ラッチ9
1は、電歪あるいは圧電部材92の下端に連結されてい
る。部材92は、その上端部94においてピン11に固
定されており、左側面に示すような突出位置と右側面に
示すような引込位置との間を移動するように配置されて
いる。ラッチ91の上端部93は、セレクタ本体と係合
するための係合部を形成している。セレクタ本体と係合
されたときには、ラッチ91にかかる荷重は部材92を
介してピン11に伝達されることで、部材92には応力
が生じる。それゆえ、少なくとも本実施例においては、
応力が生じたときの荷重耐久能力を高めるためにカーボ
ンファイバのようなファイバによって、部材92を強化
することが望ましい。
【0029】図12に示す実施例においては、ラッチ1
01は、ピン103を介してヒンジ構造によりピン11
に連結されている。ラッチ101は、セレクタ本体と係
合するための係合部を形成する上端部104を有してお
り、上端部104はヒンジの軸まわりにおいて図に示す
突出位置と図示しない引込位置との間を移動するように
配置されている。また、ラッチをその突出位置と引込位
置との間で移動するように、電歪あるいは圧電部材10
5が設けられている。ラッチ101は、その突出位置に
おいてピン11に当接するアーチ型面106を有してい
る。これにより、セレクタ本体と係合したときにラッチ
にかかる荷重は直接にピン11に伝達されるので、部材
105にはこの荷重がかかることはない。
【0030】それぞれのラッチ機構80、90および1
00において、ラッチは、疲労強度の高い適切なプラス
チック物質から型成形により形成されることが望まし
い。さらに、ラッチ機構80および100においては、
ヒンジの軸からラッチの上端までの距離を変えること、
および(あるいは)ヒンジの軸から電歪あるいは圧電部
材の接合点までの距離を変えることで、引込位置と突出
位置との間を移動する際の電歪あるいは圧電部材の変位
量に対するラッチの上端の変位量を変えることができ
る。
【0031】ピン11、12および13の配置および駆
動方法に関しては、図7aおよび図7bに示してある。
離間して固定された1組の板材30aと31aとの間
に、静止のピン11が固定されている。ピン12の一端
は、移動自在の板材32aに固定され、ピン13の一端
は、移動自在の板材33aに固定されている。板材32
aおよび33aは、上死点と下死点との間を、例えばカ
ム機構のような図示しない適切な駆動機構により往復運
動させられる。これらの上死点および下死点は、図7
a、7bに図示されている。それゆえ、板材30a、3
1aは、ピン11、12および13間の距離を常に一定
に保つという機能を有している。また、ピン12および
13に関しては、往復運動の間に常に板材30aと31
aとの間にそれぞれのピンが存在するように、その長さ
が設定されている。セレクタ本体15は板材30aと3
1aとの間に配置され、この区間内においてセレクタ本
体15が開口の上端位置と下端位置との間を移動するよ
うに、ピン11、12および13に設けられたそれぞれ
のラッチ機構72の位置が設定される。
【図面の簡単な説明】
【図1】個々の縦糸の動きを制御するセレクタを示す概
略図である。
【図2】ジャカード機における複数のセレクタの配置を
示す平面図である。
【図3】六角形の集合体を形成するセレクタの配置を強
調した図2と同じ平面図である。
【図4】図3に示されるような本発明のセレクタの一例
を示す詳細な側面図である。
【図5】本発明のセレクタの他の例を示す側面図であ
る。
【図6】図5のVI−VI線に沿った断面図である。
【図7】支持部材を移動させる移動機構を示す概略図で
ある。
【図8】図1と同様のセレクタを示す本発明の他の実施
例の概略図である。
【図9】図8の実施例を示す平面図である。
【図10】支持部材に設けられたラッチ構造を示す一部
断面図である。
【図11】支持部材に設けられたラッチ構造を示す一部
断面図である。
【図12】支持部材に設けられたラッチ構造を示す一部
断面図である。
【符号の説明】
11、12、13 ピン(支持部材) 15、115 セレクタ本体(セレクタ) 18、19、20、81、91、101、120 ラッ
チ 22 上端面(係合機構) 26 ヘルド 62 電歪あるいは圧電部材 70 凹部(係合機構) 72 ラッチ機構
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ジョナサン・フランシス・マッキンタイア イギリス・NE8・4DT・タイン・アン ド・ウエアー・ゲイトシェド・プリンス・ コンソート・ロード・247 (72)発明者 マルコム・ガウェイン・バウチャー・マボ ービアン−ジョーンズ イギリス・NE12・0WA・ニューキャッ スル−アポン−タイン・グリーンハウ・ウ エストムーア・9 (72)発明者 イアン・タンブル イギリス・SR2・9EE・タンストー ル・サンダーランド・ローラル・グロー ヴ・18

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 織機において縦糸により形成される開口
    を制御するジャカード機構であって、 ヘルドと連結されるとともに開口の上端位置および下端
    位置間の運動を行なうように設置された少なくとも1つ
    のセレクタと、互いに平行に配置された複数の細長い支
    持部材とを有してなり、 前記セレクタが複数の前記支持部材に上下方向に滑動自
    在に連接され、少なくとも1つの前記支持部材が静止す
    るように、また少なくとも1つの他の前記支持部材が上
    下方向に往復運動するように配設され、 前記セレクタと複数の前記支持部材とが、係合および非
    係合位置間において作動して選択的な係合を行なうこと
    ができる協同的係合手段を有することを特徴とするジャ
    カード機構。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のジャカード機構におい
    て、 前記複数の細長い支持部材は、1つの静止した支持部材
    と2つの往復運動をする支持部材からなり、該2つの往
    復運動をする支持部材が位相をずらせて往復運動を行な
    うことを特徴とするジャカード機構。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2記載のジャカー
    ド機構において、 前記セレクタが、細長く形成され、断面形状が多角形で
    あることを特徴とするジャカード機構。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし請求項3のいずれかに記
    載のジャカード機構において、 複数のセレクタとそれらに関連した複数の支持部材とを
    有してなり、 あるセレクタが、他のセレクタが連接されている支持部
    材に滑動自在に連接されるように、複数のセレクタが配
    置されることを特徴とするジャカード機構。
  5. 【請求項5】 請求項4記載のジャカード機構におい
    て、 複数の前記セレクタの断面形状と複数の前記支持部材の
    位置取りとが、それらがモザイク構造を形成するように
    設定されることを特徴とするジャカード機構。
  6. 【請求項6】 請求項1ないし請求項5のいずれかに記
    載のジャカード機構において、 前記協同的係合手段が、前記セレクタに取り付けられた
    可動のラッチと、該セレクタに対応する前記支持部材に
    設けられ、前記ラッチと協同的に動作する静的な係合機
    構とを有してなることを特徴とするジャカード機構。
  7. 【請求項7】 請求項1ないし請求項5のいずれかに記
    載のジャカード機構において、 前記協同的係合手段が、前記支持部材に取り付けられた
    可動のラッチと、該支持部材に対応する前記セレクタに
    設けられ、前記ラッチと協同的に動作する静的な係合機
    構とを有してなることを特徴とするジャカード機構。
  8. 【請求項8】 請求項6および請求項7記載のジャカー
    ド機構において、 前記可動のラッチが、係合位置と非係合位置との間にお
    いて移動自在に配設されたラッチ本体と、該移動区間内
    において該ラッチ本体を移動させる駆動手段とを有して
    なることを特徴とするジャカード機構。
  9. 【請求項9】 請求項8記載のジャカード機構におい
    て、 前記駆動手段が電歪部材あるいは圧電部材を有してなる
    ことを特徴とするジャカード機構。
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