JPH07292465A - スパッタリング装置 - Google Patents

スパッタリング装置

Info

Publication number
JPH07292465A
JPH07292465A JP8976094A JP8976094A JPH07292465A JP H07292465 A JPH07292465 A JP H07292465A JP 8976094 A JP8976094 A JP 8976094A JP 8976094 A JP8976094 A JP 8976094A JP H07292465 A JPH07292465 A JP H07292465A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
target material
cover ring
shield ring
electrode
adhesive layer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP8976094A
Other languages
English (en)
Inventor
Kotaro Kojima
光太郎 小島
Katsumi Ichitani
克実 市谷
Hideshi Maruyama
秀史 丸山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
IDEMITSU MATERIAL KK
Original Assignee
IDEMITSU MATERIAL KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by IDEMITSU MATERIAL KK filed Critical IDEMITSU MATERIAL KK
Priority to JP8976094A priority Critical patent/JPH07292465A/ja
Publication of JPH07292465A publication Critical patent/JPH07292465A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Physical Vapour Deposition (AREA)
  • Manufacturing Of Magnetic Record Carriers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ターゲット材の接着層への異常放電を防止で
き、基板上に成膜される薄膜の欠陥発生の内、接着剤の
飛散による欠陥発生を防止できるスパッタリング装置の
提供。 【構成】 一対の電極2の一方に接着層3を介して張り
付けられたターゲット材4の外周にカバーリング10を嵌
合する。カバーリング10で接着層3が被覆されるため、
シールドリング5および接着層3間の異常放電発生が防
止され、この放電による接着剤の飛散が原因となる成膜
時の欠陥が防止される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はスパッタリング装置に係
り、光磁気ディスクの記録膜や保護膜の成膜等の、半導
体、誘電体、磁性体等からなる各種薄膜や厚膜を基板上
に形成する際に利用できる。
【0002】
【背景技術】従来より、基板の表面に薄膜を形成する方
法としてスパッタリング法が知られている。従来のスパ
ッタリング装置1は、真空容器内に対向配置された一対
の電極を備え、図3に示すように一方の電極(バッキン
グプレート)2には、インジウム等からなる接着層3に
より成膜材料となる面状のターゲット材4が張り付けら
れている。
【0003】また、電極2およびターゲット材4の外周
は、略筒状のシールドリング5で囲まれている。シール
ドリング5は、図中上方の端縁から内側に延びる鍔部5
Aが設けられた接地電極であり、このシールドリング5
でターゲット材4の表面のみを露出させて電極2等がス
パッタリングされないように構成されている。なお、シ
ールドリング5の鍔部5Aとターゲット材4との間に
は、幅寸法1〜2mm程度の隙間が形成され、この隙間に
よってシールドリング5とターゲット材4とが電気的に
絶縁されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うなスパッタリング装置1では、電極2およびターゲッ
ト材4間から接着層3が露出することがあり、この露出
した接着層3とシールドリング5間で異常放電(アーキ
ング)が生じると、接着層3(インジウム)に大電流が
流れ、その熱でインジウムが溶けて飛散し、このインジ
ウムが基板に付着して欠陥を生じさせるという問題があ
った。
【0005】本発明は、ターゲット材を基板に張り付け
るインジウム等の接着層との間の異常放電発生を防止で
き、基板に成膜される薄膜等の欠陥発生の内、接着剤の
飛散による欠陥発生を防止できるスパッタリング装置を
提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、対向配置され
た一対の電極の一方に接着層を介してターゲット材が張
り付けられるとともに、他方の電極に基板が取り付けら
れるスパッタリング装置において、前記ターゲット材の
外周にカバーリングを嵌合したことを特徴とするもので
ある。この際、前記カバーリングは高融点でかつ導電性
を有する部材によって構成されていることが好ましく、
特に電極と同材質のもの、例えば銅等が好ましい。
【0007】
【作用】このような本発明では、ターゲット材の外周に
嵌合されるカバーリングによって接着層の端部が被覆さ
れるため、接着層とシールドリングとの間で異常放電が
生じることが無く、これにより接着層が溶けて飛散する
こともないため、インジウム等の接着剤が基板に付着す
ることがなく、基板に成膜される薄膜等の欠陥が防止さ
れる。また、カバーリングを、銅、好ましくは純銅、無
酸素銅、銀入り銅等の高融点でかつ導電性を有する部材
で構成すれば、シールドリングとカバーリングとの間で
異常放電が生じても、その電流は電極側にスムーズに流
れて発熱なども少なく、かつ高融点であれば熱でカバー
リングが溶けて飛散することもなく、基板に成膜される
薄膜等の欠陥は確実に防止される。
【0008】
【実施例】以下、本発明を図面に基づいて説明する。な
お、従来例と同じ部材については同一符号を付し、説明
を省略あるいは間略する。図1には、本発明の一実施例
が示されており、図2にはその拡大詳細図が記載されて
いる。スパッタリング装置1の一方の銅製の電極2に
は、インジウム(In)からなる接着層3を介して円板状
のターゲット材4が張り付けられている。
【0009】ターゲット材4の外周には、カバーリング
10が嵌挿されている。このカバーリング10は、電極
2と同じ銅(純銅、無酸素銅、銀入り銅等)により形成
されており、ターゲット材4への嵌挿が容易となるよう
に、ターゲット材4との間に僅かな隙間L1(通常0.
5mm以下)が形成されるように嵌挿穴10Aの大きさが
設定されている。また、カバーリング10の厚さは1mm
前後であり、カバーリング10とシールドリング5との
間隔L2が図3に示す従来例の電極2とシールドリング
5との間隔L3とほぼ同じとなるように、例えば1〜3
mmとなるようにシールドリング5の位置が設定されてい
る。
【0010】このような本実施例では、ターゲット材4
をインジウムを用いて電極2に接着した後、カバーリン
グ10をターゲット材4に嵌挿し、ネジ止めや耐熱性の
粘着テープ等によって取り付ける。このカバーリング1
0により、ターゲット材4および電極2間からはみ出し
たり露出している接着層(インジウム)3が被覆され
る。スッパタリングを行って基板上に薄膜などを成膜し
ている際に、シールドリング5とターゲット材4やカバ
ーリング10との間では異常放電が起こる可能性はある
が、接着層(インジウム)3はカバーリング10で被覆
されているため、接着層3との間での異常放電の発生は
防止される。このため、接着層3に大電流が流れること
がなく、その電流による発熱によってインジウムが溶け
て飛散することも防止され、基板にインジウムが付着す
ることもない。
【0011】このような本実施例によれば、ターゲット
材4にカバーリング10を嵌挿して接着層3を被覆する
ことで、シールドリング5と接着層3との間の異常放電
発生を防止でき、この異常放電によって発生するインジ
ウム等の接着剤の飛散を防止できる。これにより、基板
上に形成される薄膜等にインジウム等が付着して欠陥が
発生することを未然に防止できる。
【0012】また、カバーリング10は、高融点で導電
性に優れた銅で形成されているので、仮にカバーリング
10に異常放電が生じても、その電流は電極2にスムー
ズに流れてカバーリング10での発熱を最小限に押さえ
ることができ、その熱で接着層(インジウム)3が溶融
して飛散することも防止できる。さらに、カバーリング
10は高融点であるから、前述の発熱によってカバーリ
ング10が溶融して飛散することも確実に防止でき、基
板に成膜された薄膜等にカバーリング10の材料が付着
して欠陥が発生することを確実に防止できる。
【0013】また、カバーリング10の嵌挿穴10A
は、ターゲット材4の径に比べて僅かに大きいので、カ
バーリング10のターゲット材4への嵌挿作業が容易に
行えてターゲット材4の交換作業時等にも容易に取り付
けることができる。さらに、カバーリング10とターゲ
ット材4との間に僅かな隙間L1が生じるため、仮にカ
バーリング10が異常放電によって発熱してもその熱は
接着層3に伝わらず、接着層3の溶融をより確実に防止
することができる。
【0014】また、カバーリング10を設けても、その
カバーリング10とシールドリング5との間隔L2を従
来の電極2およびシールドリング5間の間隔L3と同じ
となるように設定しているため、カバーリング10を設
けることで間隔L2がL3と異なることで異常放電が発
生しやすくなることがなく、異常放電の発生を抑えるこ
とができる。
【0015】以上、本発明について好適な実施例をあげ
て説明したが、本発明は前記実施例に限らず、本発明の
要旨を逸脱しない範囲において種々の改良並びに設計の
変更が可能である。例えば、ターゲット材4としては、
円板状に限らず、角板状等の種々の形状のものが利用で
き、カバーリング10もターゲット材4の形状に合わせ
た嵌挿穴10Aを備えていればよく、その形状は適宜設
定すればよい。
【0016】また、カバーリング10の材質は、電極2
と同じものでなくてもよく、特に高融点であり、かつ導
電性を有する部材から適宜選択することができる。特
に、インジウム等の接着層3よりも融点が高く、導電率
も高い部材が好ましい。さらに、本発明は、マグネトロ
ンスパッタリング装置などの従来から公知の各種スパッ
タリング装置に利用することができる。
【0017】
【発明の効果】本発明によれば、ターゲット材を基板に
張り付けるインジウム等の接着層との間の異常放電発生
を防止でき、基板に成膜された薄膜等の欠陥発生の内、
接着剤の飛散による欠陥発生を防止することができると
いう効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例のターゲット材取付部分を示
す概略構成図である。
【図2】図1の拡大詳細図である。
【図3】本発明の従来例のターゲット材取付部分を示す
概略構成図である。
【符号の説明】
1 スパッタリング装置 2 電極 3 接着層 4 ターゲット材 5 シールドリング 10 カバーリング

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 対向配置された一対の電極の一方に接着
    層を介してターゲット材が張り付けられるとともに、他
    方の電極に基板が取り付けられるスパッタリング装置に
    おいて、前記ターゲット材の外周にカバーリングが嵌合
    されていることを特徴とするスパッタリング装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のスパッタリング装置にお
    いて、前記カバーリングは高融点で、かつ導電性を有す
    る部材によって構成されていることを特徴とするスパッ
    タリング装置。
JP8976094A 1994-04-27 1994-04-27 スパッタリング装置 Pending JPH07292465A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8976094A JPH07292465A (ja) 1994-04-27 1994-04-27 スパッタリング装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8976094A JPH07292465A (ja) 1994-04-27 1994-04-27 スパッタリング装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH07292465A true JPH07292465A (ja) 1995-11-07

Family

ID=13979678

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8976094A Pending JPH07292465A (ja) 1994-04-27 1994-04-27 スパッタリング装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH07292465A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2016021101A1 (ja) * 2014-08-08 2016-02-11 株式会社アルバック ターゲットアッセンブリ
CN105369204A (zh) * 2014-08-06 2016-03-02 吉坤日矿日石金属株式会社 溅射靶-背衬板接合体
JP2017036510A (ja) * 2016-10-04 2017-02-16 Jx金属株式会社 スパッタリングターゲット−バッキングプレート接合体
US20220415631A1 (en) * 2021-06-24 2022-12-29 Materion Corporation Modular sputtering target with precious metal insert and skirt

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105369204A (zh) * 2014-08-06 2016-03-02 吉坤日矿日石金属株式会社 溅射靶-背衬板接合体
JP2016037621A (ja) * 2014-08-06 2016-03-22 Jx日鉱日石金属株式会社 スパッタリングターゲット−バッキングプレート接合体
WO2016021101A1 (ja) * 2014-08-08 2016-02-11 株式会社アルバック ターゲットアッセンブリ
JPWO2016021101A1 (ja) * 2014-08-08 2017-05-25 株式会社アルバック ターゲットアッセンブリ
US9972479B2 (en) 2014-08-08 2018-05-15 Ulvac, Inc. Target assembly
JP2017036510A (ja) * 2016-10-04 2017-02-16 Jx金属株式会社 スパッタリングターゲット−バッキングプレート接合体
US20220415631A1 (en) * 2021-06-24 2022-12-29 Materion Corporation Modular sputtering target with precious metal insert and skirt

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP1322796B1 (en) High purity sputter targets with target end-of-life indication and method of manufacture
US20210231610A1 (en) Sample support body
JPS5844742B2 (ja) スパツタリング装置
EP3686590B1 (en) Laser desorption/ionization method and mass spectrometry method
JPH10121232A (ja) スパッタリングターゲット
JPH07292465A (ja) スパッタリング装置
JPH1021586A (ja) Dcスパッタリング装置
JP2000265265A (ja) 一体構造型スパッタリングターゲット
JPS60197873A (ja) スパツタリング装置における絶縁物タ−ゲツト用ア−スシ−ルド装置
JPH0734236A (ja) 直流スパッタリング装置およびスパッタリング方法
JPH02209476A (ja) スパッタリング方法
JPH0220210Y2 (ja)
EP0380624B1 (fr) Tête magnétique d'enregistrement-lecture
JPH0583633B2 (ja)
JP2660716B2 (ja) マグネトロン型スパッタ装置
JP4672121B2 (ja) スパッタリングターゲットとそれを用いたスパッタリング装置、並びに薄膜の製造方法
JP2948019B2 (ja) スパッタ用ターゲット
JPH0219461A (ja) スパッタ装置
JP3442831B2 (ja) 半導体装置の製造方法
JPH07278806A (ja) スパッタ用ターゲット
JPS6328988B2 (ja)
EP1496135A1 (en) Spattering device, method of forming thin film by spattering, and method of manufacturing disk-like recording medium using the device
JPH07126841A (ja) スパッタ装置
JP4005412B2 (ja) 半導体装置の製造方法
JP2000256846A (ja) 直流マグネトロンスパッタ装置