JPH07292227A - ポリエチレンテレフタレート系複合材料、ポリエステ ル系複合材料およびその製造方法 - Google Patents

ポリエチレンテレフタレート系複合材料、ポリエステ ル系複合材料およびその製造方法

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JPH07292227A
JPH07292227A JP6126699A JP12669994A JPH07292227A JP H07292227 A JPH07292227 A JP H07292227A JP 6126699 A JP6126699 A JP 6126699A JP 12669994 A JP12669994 A JP 12669994A JP H07292227 A JPH07292227 A JP H07292227A
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based composite
damping capacity
pet
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JP6126699A
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Yasunori Shirai
安則 白井
Katsuhiro Nishiyama
勝廣 西山
Yutaka Toyooka
豊 豊岡
Takeshi Tomiyasu
健 富安
Sokichi Umekawa
荘吉 梅川
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Mitsubishi Rayon Co Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Rayon Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ポリエチレンテレフタレート、ポレブチレン
テレフタレート、ポリブチレンナフタレートやポリシク
ロヘキサンジメチレンテレフタレート等のポリエステル
系複合材料の物性、特に剛性率および減衰能を自在に調
整したり、設定したり、再現させること。 【構成】 結晶化度を所定値にされて剛性率および減
衰能の少なくとも一方が決定されていることを特徴とす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、各種熱器具、電気、電
子機械部品、自動車部品等の成形複合材料として用いら
れるポリエチレンテレフタレート系複合材料に代表され
るポリエステル系複合材料およびその製造方法に関し、
さらに詳しくは、ポリエステル系複合材料の剛性や減衰
能の調整、設定あるいは再現を容易に行えるポリエステ
ル系複合材料およびその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】近年
エンジニアリングプラスチック材料は、機械要素部材の
軽量化という観点から、様々な分野、特に自動車産業へ
の進出はめざましいものがある。
【0003】エンジニアリングプラスチックの代表的な
ものには、ABS樹脂、ポリアミド、ポリエチレンテレ
フタレート(以下、PETという)等を母相としガラス
フィラーを強化相とする複合材料がある。これらの複合
材料に求められる条件は、高剛性、大きな振動吸収能
(減衰能)、耐摩耗性、耐候性等である。
【0004】しかし、これらの複合材料の物性、特に剛
性および減衰能を技術的にどのようにして調整したり、
設定したり、再現させたりするかについては未だに解明
されていないのが現状である。
【0005】本発明はこのような点に鑑みてなされたも
のであり、PET、ポレブチレンテレフタレート(以
下、PBTという)、ポリブチレンナフタレート(以
下、PBNという)やポリシクロヘキサンジメチレンテ
レフタレート(以下、PCTという)等のポリエステル
系複合材料の物性、特に剛性率および減衰能を自在に調
整したり、設定したり、再現させることのできるPET
系複合材料およびその物性調整方法を提供することを目
的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明者等は、PET、PBT、PBN、PCT等
のポリエステル系樹脂を母相とし、ガラスファイバ、ガ
ラスフレーク、ガラスビーズ、ZnOウイスカ、マイカ
等からなるフィラーを強化相とする複合材料を作製し、
複合材料の剛性率および減衰能に及ぼす結晶化度やフィ
ラーの形状ならびに添加量の影響を調べ、剛性率および
減衰能が優れたPET系複合材料を開発した。
【0007】その際、剛性率および減衰能の測定は、図
1および図2に示す、公知のねじり振動子法によるフェ
ッペル ペルツ型減衰能測定装置を用いて行なった。こ
の測定装置は、試験片の下端に取付けた慣性棒を介して
適当なねじりを与えた後自由減衰を行ない、その記録し
た波形から減衰能を測定する装置である。図3は測定に
用いた試験片の形状および寸法を示す。
【0008】その結果、次のようなPET系複合材料お
よびその製造方法を発明することができた。
【0009】すなわち、請求項1および請求項5に記載
の本発明のPET系複合材料およびポリエステル系複合
材料は、結晶化度を所定値にされて剛性率および減衰能
の少なくとも一方が決定されていることを特徴とする。
【0010】また、請求項2および請求項6に記載の本
発明のPET系複合材料の製造方法およびポリエステル
系複合材料の製造方法は、PET系複合材料およびポリ
エステル系複合材料の結晶化度を調整することにより当
該PET系複合材料およびポリエステル系複合材料の剛
性率および減衰能の少なくとも一方を調整することを特
徴とする。
【0011】また、請求項3および請求項7に記載の本
発明のPET系複合材料およびポリエステル系複合材料
は、複合材料に添加されるフィラーの添加量および形状
の少なくとも一方を所定内容にされて剛性率および減衰
能の少なくとも一方が決定されていることを特徴とす
る。
【0012】また、請求項4および請求項8に記載の本
発明のPET系複合材料の製造方法およびポリエステル
系複合材料の製造方法は、PET系複合材料およびポリ
エステル系複合材料に添加されるフィラーの添加量およ
び形状の少なくとも一方を調整することにより当該PE
T系複合材料およびポリエステル系複合材料の剛性率お
よび減衰能の少なくとも一方を調整することを特徴とす
る。
【0013】本発明のPET系複合材料の母相を構成す
るPET系樹脂は、テレフタル酸を主成分とするジカル
ボン酸あるいはそのエステル形成性誘導体と、エチレン
グリコールを主成分とするジオールあるいはそのエステ
ル形成性誘導体とを、縮合反応することによって得られ
るエチレンテレフタレートを主構成単位とする重合体あ
るいは共重合体である。
【0014】PET系樹脂のテレフタル酸以外の共重合
成分としてのジカルボン酸成分としては、イソフタル
酸、フタル酸、2,6−ナフタレンジカルボン酸、1,
5−ナフタレンジカルボン酸、ビス(p−カルボキシフ
ェニル)メタン、アントラセンジカルボン酸、4,4’
−ジフェニルジカルボン酸、4,4’−ジフェニルエー
テルジカルボン酸等が挙げられ、これらのエステル形成
性誘導体としては、これらのジアルキルエステル、ジア
リールエステル等が挙げられる。
【0015】また、エチレングリコール以外の共重合成
分としてのジオール成分としては、1,4−ブタンジオ
ール、ネオペンチルグリコール、1,5−ペンタンジオ
ール、1,6−ヘキサンジオール、デカメチレングリコ
ール、シクロヘキサンジメタノール等の炭素数2〜10
の脂肪族ジオール、ポリエチレングリコール、ポリー
1,3−プロピレングリコール、ポリテトラメチレング
リコール等の分子量が400〜6000の長鎖グリコー
ル等が挙げられる。
【0016】本発明のポリエステル系複合材料の母相を
構成するポリエステル樹脂は、芳香族ジカルボン酸ある
いはそのエステル形成性誘導体と、ジオールあるいはそ
のエステル形成性誘導体とを主成分とするモノマーを、
縮合反応することによって得られる重合体あるいは共重
合体である。
【0017】ポリエステル系樹脂の芳香族ジカルボン酸
としては、テレフタル酸、イソフタル酸、フタル酸、
2,6−ナフタレンジカルボン酸、1,5−ナフタレン
ジカルボン酸、ビス(p−カルボキシフェニル)メタ
ン、アントラセンジカルボン酸、4,4’−ジフェニル
ジカルボン酸、4,4’−ジフェニルエーテルジカルボ
ン酸等が挙げられ、これらのエステル形成性誘導体とし
ては、これらのジアルキルエステル、ジアリールエステ
ル等が挙げられる。
【0018】また、ジオール成分としては、エチレング
リコール、1,4−ブタンジオール、ネオペンチルグリ
コール、1,5−ペンタンジオール、1,6−ヘキサン
ジオール、デカメチレングリコール、シクロヘキサンジ
メタノール等の炭素数2〜10の脂肪族ジオール、ポリ
エチレングリコール、ポリー1,3−プロピレングリコ
ール、ポリテトラメチレングリコール等の分子量が40
0〜6000の長鎖グリコール等が挙げられる。
【0019】このような芳香族ジカルボン酸成分とジオ
ール成分から得られるポリエステル樹脂としては、前述
のPET系樹脂以外に、PBT系樹脂、PBN系樹脂、
PCT系樹脂、ポリプロピレンテレフタレート、ポリヘ
キサメチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレー
ト等、あるいはこれらを主成分とする共重合体が挙げら
れる。
【0020】本発明のPET系複合材料あるいはポリエ
ステル系複合材料の強化相を構成するフィラーとして
は、ガラス繊維、アルミナ繊維、炭素繊維、シリコンカ
ーバイト繊維、セラミック繊維、アスベスト繊維等の無
機繊維、金属繊維、芳香族ポリアミド繊維、芳香族ポリ
イミド繊維、芳香族ポリアミドイミド繊維等の耐熱性有
機繊維等の繊維状フィラー、酸化シルコニウム、チタン
酸カリウム等の無機物ウイスカー、タルク、カオリン、
マイカ、クレー、ウォラストナイト、セリサイト、ベン
トナイト、アスベスト、アルミナシリケート等のケイ酸
塩、アルミナ、酸化ケイ素、酸化マグネシウム、酸化ジ
ルコニウム、酸化チタン等の金属酸化物、炭酸カルシウ
ム、炭酸マグネシウム、ドロマイト等の炭酸塩、硫酸カ
ルシウム、硫酸バリウム等の硫酸塩、ガラスビーズ、ガ
ラスフレーク、窒化ホウ素、炭化ケイ素等の粒子状のフ
ィラー等が挙げられる。
【0021】さらに、本発明のPET系複合材料あるい
はポリエステル系複合材料には、本発明の効果を損なわ
ない範囲内で、充填剤、シリカやステアリン酸塩等の滑
剤や離型剤、紫外線吸収剤、カーボンブラック等の顔料
を含む着色料、ハロゲン化合物やリン化合物等の難燃
剤、難燃助剤、酸化防止剤、帯電防止剤、カップリング
剤、発泡剤、架橋剤および熱安定剤等の公知の添加剤を
任意に添加してもよい。また、本発明の効果を損なわな
い範囲で、ABS樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリフ
ェニレンエーテル樹脂、ポリアセタール樹脂、ASA樹
脂等の他の熱可塑性樹脂を配合してもよい。
【0022】
【実施例】以下、本発明の実施例を図4から図8につい
て説明する。
【0023】まず、PET系複合材料の結晶化度と剛性
率および減衰能との関係について説明する。
【0024】試料の結晶化は、フィラーを全く添加しな
い未強化のPET母相を試料とし、その試料を150℃
の温度で一定に保持し、その保持時間を変えることによ
り行なった。射出成型後のPETの結晶化度は約2%で
あるが、150℃、12時間の熱処理を施すと結晶化度
は約42%となる。
【0025】図4にPET母相の剛性率および減衰能と
結晶化度との関係を示す。
【0026】図4より、PET母相の結晶化度が増加す
ると剛性率は増加し、減衰能は低下することが判る。こ
れはプラスチックの結晶はアニーリングにより無定形な
高分子鎖が折りたたまれる形で生成され、結晶化した部
分は分子間凝集力が大きいために周りの非晶質の部分に
比べて高い弾性率を有するようになり、この結晶化した
部分が強化相として働くので、結晶化度が増加すると剛
性率は増加し、減衰能は低下すると考えられる。
【0027】従って、PET系複合材料の結晶化度を調
整することにより、当該PET系複合材料の剛性率およ
び減衰能の少なくとも一方を自在に調整することができ
る。この場合、PET母相を加温状態に保持する保持時
間を可変調整することにより、結晶化度を調節して、目
的とする剛性率および減衰能を得るようにする。
【0028】次に、PET系複合材料の強化相として添
加するフィラーの添加量と剛性率および減衰能との関係
について説明する。
【0029】PET系複合材料の強化相として用いたフ
ィラーは、ガラスファイバ、ガラスフレーク、ガラスビ
ーズ、ZnOウイスカ、マイカである。それぞれのフィ
ラーのSEM写真を図5に示す。
【0030】各フィラーの添加量を0、10、20、3
0、40vol%として、得られたPET系複合材料の
剛性率および減衰能のひずみ振幅依存性を測定した。こ
の剛性率および減衰能のひずみ振幅依存性の測定は、最
大表面せん断ひずみ5×10−6〜900×10−6の
範囲で変化させて行った。
【0031】図6にその測定結果の一例として、PET
にガラスファイバを10、20、30、40vol%添
加した場合の剛性率および減衰能のひずみ振幅依存性を
示す。
【0032】図6から判るように、剛性率はひずみ振幅
にはほとんど依存しないが、ガラスファイバの添加量に
著しく依存する。すなわち、ガラスファイバの添加量を
増すと、剛性率は単調に増加する。未強化のPET(図
中の印)の剛性率は1000MPa程度であるが、ガラ
スファイバを40vol%添加した複合材料の剛性率は
3000MPaである。このようにPETにフィラーを
添加して強化したPET系複合材料の剛性率は未強化の
PETの剛性率の約3倍となる。
【0033】また、減衰能はいずれの試料においてもひ
ずみ振幅依存性が認められ、減衰能はひずみ振幅ととも
にほぼ直線的に増加する。未強化のPETの減衰能と比
較すると、PET系複合材料の減衰能は、ガラスファイ
バを40vol%添加した試料が高ひずみ振幅域で未強
化の試料を上回った以外は、未強化の試料と同程度かそ
れ以下の値となった。
【0034】従って、PET系複合材料のフィラーの添
加量を調整することにより、当該PET系複合材料の剛
性率および減衰能の少なくとも一方を自在に調整するこ
とができる。
【0035】次に、PET系複合材料の強化相として添
加するフィラーの形状と剛性率および減衰能との関係に
ついて説明する。
【0036】PET系複合材料の強化相として用いたフ
ィラーは、ガラスファイバ、ガラスフレーク、ガラスビ
ーズ、ZnOウイスカ、マイカである。
【0037】各フィラーの添加量を0、10、20、3
0、40vol%として、得られたPET系複合材料の
剛性率および減衰能のひずみ振幅依存性を測定した。こ
の剛性率および減衰能のひずみ振幅依存性の測定は、最
大表面せん断ひずみ5×10−6〜900×10−6の
範囲で変化させて行った。
【0038】図7にその測定結果の一例として、フィラ
ーの添加量を30vol%とし、フィラの形状を繊維状
(ファイバ)、板状(フレーク、マイカ)、球状(ビー
ズ)、針状(ZnOウイスカ)と変化させた場合の剛性
率および減衰能のひずみ振幅依存性を示す。更に、図8
に母相とフィラの接合性を観察するために破断面のSE
M写真を示す。
【0039】図7より次のことが判る。ビーズを除くす
べての試料においては減衰能のひずみ振幅依存性が認め
られる。特に、マイカを添加した試料の減衰能は著しい
増加を示す。ガラスファイバ、ガラスフレーク、ZnO
ウイスカは未強化のPETと同様な傾向を示す。特に、
マイカを添加したものは未強化のPETに比べ3倍もの
剛性率を有する。フィラが球状の場合には母相への応力
集中が一般的に小さいので、減衰能のひずみ振幅依存性
があまり認められない。一方、繊維状、板状、針状のフ
ィラは球状のものに比べて応力集中が大きいので、減衰
能のひずみ振幅依存性が大きくなるものと推定される。
更に、マイカの場合は、図8(d)に示すように、PE
T母相とマイカの界面での接合が良好なのて、PET母
相はマイカ間に拘束された状態にあり、応力集中の他に
ずれによる緩和機構が働くことが予想される。このこと
が減衰能の著しい増加要因と推定される。
【0040】これらをまとめると、PET母相に対し様
々な形状のフィラーを混入したPET系複合材料の剛性
率は、フィラーの形状に依存し、ひずみ振幅にはあまり
依存しないものであった。減衰能はフィラーにエッジが
多いもの等、フィラーの応力集中が大きいものほど、ま
た、フィラーと母材の接合性が高い試料ほど、減衰能が
大きいものであった。
【0041】従って、PET系複合材料のフィラーの形
状を調整することにより、当該PET系複合材料の剛性
率および減衰能の少なくとも一方を調整することができ
る。なお、図6および図7には、フィラーの添加量と形
状とのいずれか一方のみを変化させた場合を示している
が、前述したようにフィラーの添加量と形状とをともに
変化させて剛性率および減衰能を測定すると、それぞれ
の結果は図6および図7に示すものとほぼ同様の結果を
示した。
【0042】よって、PET系複合材料に添加されるフ
ィラーの添加量および形状の少なくとも一方を調整する
ことにより当該PET系複合材料の剛性率および減衰能
の少なくとも一方を自在に調整することができる。
【0043】なお、本発明においては、結晶化度および
フィラーの添加量については、それぞれ広い調整範囲が
あるが、これらはPET系複合材料の利用目的に応じて
設定するとよい。例えば、結晶化度については、2〜1
0%、2〜20%、2〜30%、2〜42%等の前側の
数値範囲としたり、10〜42%、20〜42%、30
〜42%等の後側の数値範囲としたり、10〜30%、
20〜30%等の中間の数値範囲とするとよい。また。
フィラーの添加量については、10vol%以下、20
vol%以下、30vol%以下、40vol%以下、
50vol%以下等の前側の数値範囲としたり、10〜
50vol%、20〜50vol%、30〜50vol
%、40〜50vol%等の後側の数値範囲としたり、
10〜40vol%、20〜30vol%等の中間の数
値範囲とするとよい。
【0044】なお、本発明は前記実施例に限定されるも
のではなく、必要に応じて変更することができる。
【0045】
【発明の効果】このように本発明のPET系複合材料、
ポリエステル系複合材料およびその製造方法は構成され
作用するのもであるから、PET系複合材料およびポリ
エステル系複合材料の物性、特に剛性率および減衰能を
自在に調整したり、設定したり、再現させることができ
る等の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】フェッペル ペルツ型減衰能測定装置の正面図
【図2】フェッペル ペルツ型減衰能測定装置の横断平
面図
【図3】剛性率および減衰能の測定に供した試料の正面
【図4】PET母相の剛性率および減衰能と結晶化度と
の関係を示す特性図
【図5】a〜eはそれぞれPET系複合材料の強化相と
して用いたフィラーの組織を示す顕微鏡写真(SEM写
真)であり、aはガラスファイバ、bはガラスフレー
ク、cはガラスビーズ、dはZnOウイスカ、eはマイ
カを示す。
【図6】PETにガラスファイバを10、20、30、
40vol%添加した場合の剛性率および減衰能のひず
み振幅依存性を示す特性図
【図7】フィラーの添加量を30vol%とし、フィラ
の形状を繊維状(ファイバ)、板状(フレーク、マイ
カ)、球状(ビーズ)、針状(ZnOウイスカ)と変化
させた場合の剛性率および減衰能のひずみ振幅依存性を
示す特性図
【図8】a〜eはそれぞれ母相とフィラーの接合性を示
す破断面の組織を示す顕微鏡写真(SEM写真)であ
り、aはフィラーの形状がファイバ、bはフレーク、c
はビーズ、dはZnOウイスカ、eはマイカを示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 富安 健 東京都八王子市南大沢3丁目2番地5− 708 (72)発明者 梅川 荘吉 東京都豊島区南長崎2−25−1

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 結晶化度を所定値にされて剛性率および
    減衰能の少なくとも一方が決定されていることを特徴と
    するポリエチレンテレフタレート系複合材料。
  2. 【請求項2】 ポリエチレンテレフタレート系複合材料
    の結晶化度を調整することにより当該ポリエチレンテレ
    フタレート系複合材料の剛性率および減衰能の少なくと
    も一方を調整したことを特徴とするポリエチレンテレフ
    タレート系複合材料の製造方法。
  3. 【請求項3】 複合材料に添加されるフィラーの添加量
    および形状の少なくとも一方を所定内容にされて剛性率
    および減衰能の少なくとも一方が決定されていることを
    特徴とするポリエチレンテレフタレート系複合材料。
  4. 【請求項4】 ポリエチレンテレフタレート系複合材料
    に添加されるフィラーの添加量および形状の少なくとも
    一方を調整することにより当該ポリエチレンテレフタレ
    ート系複合材料の剛性率および減衰能の少なくとも一方
    を調整したことを特徴とするポリエチレンテレフタレー
    ト系複合材料の製造方法。
  5. 【請求項5】 結晶化度を所定値にされて剛性率および
    減衰能の少なくとも一方が決定されていることを特徴と
    するポリエステル系複合材料。
  6. 【請求項6】 ポリエステル系複合材料の結晶化度を調
    整することにより当該ポリエステル系複合材料の剛性率
    および減衰能の少なくとも一方を調整したことを特徴と
    するポリエステル系複合材料の製造方法。
  7. 【請求項7】 複合材料に添加されるフィラーの添加量
    および形状の少なくとも一方を所定内容にされて剛性率
    および減衰能の少なくとも一方が決定されていることを
    特徴とするポリエステル系複合材料。
  8. 【請求項8】 ポリエステル系複合材料に添加されるフ
    ィラーの添加量および形状の少なくとも一方を調整する
    ことにより当該ポリエステル系複合材料の剛性率および
    減衰能の少なくとも一方を調整したことを特徴とするポ
    リエステル系複合材料の製造方法。
JP6126699A 1994-04-28 1994-04-28 ポリエチレンテレフタレート系複合材料、ポリエステ ル系複合材料およびその製造方法 Pending JPH07292227A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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EP0809416A2 (en) * 1996-05-23 1997-11-26 Pioneer Electronic Corporation Speaker apparatus

Cited By (2)

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EP0809416A2 (en) * 1996-05-23 1997-11-26 Pioneer Electronic Corporation Speaker apparatus
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