JPH07291916A - 1,4−ジシアノブテン類の製造方法 - Google Patents

1,4−ジシアノブテン類の製造方法

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JPH07291916A
JPH07291916A JP6111787A JP11178794A JPH07291916A JP H07291916 A JPH07291916 A JP H07291916A JP 6111787 A JP6111787 A JP 6111787A JP 11178794 A JP11178794 A JP 11178794A JP H07291916 A JPH07291916 A JP H07291916A
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phosphinite
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phosphonite
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JP6111787A
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Naoko Yamagata
尚子 山形
Takao Maki
隆夫 真木
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Mitsubishi Chemical Corp
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Mitsubishi Chemical Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、アクリロニトリルを二量化して
1,4−ジシアノブテン類を製造するための、重合体副
生物の生成を極力抑制し、高い選択率で1,4−ジシア
ノブテン類を得る方法を提供することにある。 【構成】 下記一般式 【化1】 【化2】 [(1)式及び(2)式中、R1、R1a及びR2は、置換
基を有していてもよいアリ−ル基、アルキル基叉はシク
ロアルキル基で、また互いに同じであっても異なってい
てもよい。R3、R2a及びR3aは、置換基を有していて
もよいアリ−ル基、アルキル基、叉はシクロアルキル基
である。)で表されるホスフィナイト触媒又はホスホナ
イト触媒と、プロトン供与可能な有機溶媒の存在下でア
クリロニトリルを二量化する1,4−ジシアノブテン類
の製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は1,4−ジシアノブテン
類の製法に関するものである。詳しくは、アクリロニト
リルの二量化による1,4−ジシアノブテン類の製法の
改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】1,4−ジシアノブテン類(シス−1,
4−ジシアノブテン−1、トランス−1,4−ジシアノ
ブテン−1及びトランス−1,4−ジシアノブテン−
2、等)は、合成繊維及びプラスチック等の原料中間体
であるアジポニトリルの前駆体として重要な物質であ
る。従来、アクリロニトリルの二量化により選択的に
1,4−ジシアノブテン類を得る方法としては、例え
ば、特公昭59−36906号公報及び特公昭61−1
7819号公報に、アルコ−ル溶媒中でホスフィナイト
触媒またはホスホナイト触媒の存在下にアクリロニトリ
ルを二量化する方法が開示されている。アクリロニトリ
ルの二量化反応においては、所望の二量体と共にアクリ
ロニトリルの六量体その他のオリゴマ−やポリマ−(以
下これらを総称して重合体副生物という)が一部生成
し、これら重合体副生物の生成は所望の二量体の選択率
を低下させる原因となる。特に固体の重合体副生物は配
管の閉塞などを生ずる恐れがあり、プロセス的にも種々
の困難を生じ好ましくない。
【0003】そこで、アクリロニトリルの二量化反応を
工業的に有用な反応とするためには、これらの重合体副
生物の生成を極力抑制する必要がある。これまでにこの
重合体副生物の生成を抑制するため、プロトン供与体や
リン触媒のリン原子上のアルキル基またはアリ−ル基等
の構造の検討がなされてきた。しかし、リン触媒上のア
ルコキシ基に関する検討は特になされておらず、どの様
なアルコキシ基の構造が選択的に1,4−ジシアノブテ
ンを生成し得るのか明かではなかった。。また、上記の
方法における重合体副生物の生成を抑制するために、炭
化水素溶剤を添加することも提案されているが、二量体
反応速度が低下するばかりでなく、抑制効果も充分でな
い。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、アクリロニ
トリルを二量化して1,4−ジシアノブテン類を製造す
る方法における重合体副生物の生成を極力抑制し、高い
選択率で1,4−ジシアノブテン類を得ることを目的と
するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記の目的
を達成するために検討を重ねた結果、アクリロニトリル
を二量化する場合に、触媒のアルコキシ基の構造におい
て、リン原子に隣接する酸素原子に対するα位及びβ位
の炭素が分岐していないような構造を持つホスフィナイ
ト触媒又はホスホナイト触媒を用いて、プロトン供与可
能な溶媒の存在下二量化反応を行なうときは、重合体副
生物の生成が抑制され、高い選択率で目的とする1,4
−ジシアノブテン類を製造することが出来ることを見い
だし、本発明に至った。即ち、本発明の要旨は、請求項
における式(1)及び式(2)で表されるホスフィナイ
ト触媒及びホスホナイト触媒と、プロトン供与可能な有
機溶媒の存在下において、アクリロニトリルを二量化す
ることを特徴とする1,4−ジシアノブテン類の製造方
法に存する。
【0006】以下、本発明を詳細に説明する。本発明に
おけるアクリロニトリルの二量化に使用される触媒は、
請求項1に記載の式(1)及び式(2)で表される構造
のホスフィナイト触媒又はホスホナイト触媒である。こ
の触媒の構造は、リン原子に隣接する酸素原子と結合す
る炭化水素基の酸素原子に対するα位及びβ位の炭素が
分岐していないことを特徴としており、これが本発明の
効果を発揮する上で不可欠の要因となる部分である。従
来法では、リン原子に結合するアルコキシ基が1,4−
ジシアノブテン類の選択率に及ぼす影響に言及したケ−
スはなく、僅かに、触媒寿命又は触媒分離への影響を述
べた例が散見される程度である。即ち、イソプロポキシ
基のような嵩高い構造は触媒寿命を増加し得るという記
述(特公昭61−17819)や、イソプロポキシ基等
の分岐した構造は、高沸物を良好に分離しうるという記
述(特開昭53−65822)等である。
【0007】本発明者らは、リン原子に隣接する酸素原
子と結合する炭化水素基の酸素原子に対するα位及びβ
位の炭素が分岐していないという特定の構造を持つホス
フィナイト触媒またはホスホナイト触媒を用いて、プロ
トン供給可能な化合物の存在下アクリロニトリルの二量
化反応をおこなったところ、上記イソプロポキシ基のよ
うなα位叉はβ位で分岐しているより嵩高いリン触媒に
比べて、高い選択率で1,4−ジシアノブテン類を得る
ことができることを見いだした。これによりアクリロニ
トリルの二量化反応における重合体副生物の生成が抑え
られ、この二量化反応を工業的有利に行うことを可能に
するのである。
【0008】本発明で用いられるホスフィナイト触媒又
はホスホナイト触媒は、請求項1の式(1)及び式
(2)に示すような構造を持つものである。式中、
1、R2、R3、R1a、R2a及びR3aは、フェニル基、
ナフチル基等のようなアリ−ル基、またメチル基、エチ
ル基、プロピル基、ブチル基、ヘキシル基、オクチル
基、ノニル基、ラウリル基、ステアリル基等の直鎖型、
叉は分岐型のアルキル基、叉はシクロペンチル基、シク
ロヘキシル基のようなシクロアルキル基で、また互いに
同じであっても異なっていてもよい。また、R1、R2
3、R1a、R2a及びR3aは置換基を持っていてもよ
く、置換基の例としてはメチル基、エチル基、プロピル
基等のアルキル基;メトキシ基、エトキシ基、プロポキ
シ基、t−ブトキシ基の様なアルコキシ基;ジメチルア
ミノ基、ジエチルアミノ基のようなアルキルアミノ基;
フェニル基、トリル基、アニシル基等の置換基で置換さ
れていてもよいアリ−ル基;クロル基、ブロモ基、フッ
素基等のハロゲン基;シアノ基等が挙げられる。
【0009】ホスフィナイト触媒の例としては、3−フ
ェニルプロピルジフェニルホスフィナイト、ノルマルブ
チルジフェニルホスフィナイト、4−フェニルブチルジ
フェニルホスフィナイト、ノルマルヘキシルジフェニル
ホスフィナイト、ノルマルオクチルジフェニルホスフィ
ナイト、ノルマルノニルジフェニルホスフィナイト、ラ
ウリルジフェニルホスフィナイト、ステアリルジフェニ
ルホスフィナイト、ノルマルプロピルジパラトリルホス
フィナイト、ノルマルブチルジパラトリルホスフィナイ
ト、ノルマルヘキシルジパラトリルホスフィナイト、ノ
ルマルオクチルジパラトリルホスフィナイト、3−メト
キシノルマルノニルジパラトリルホスフィナイト、ラウ
リルジパラトリルホスフィナイト、ステアリルジパラト
リルホスフィナイト、ノルマルプロピルジパラアニシル
ホスフィナイト、ノルマルブチルジパラアニシルホスフ
ィナイト、ノルマルヘキシルジパラアニシルホスフィナ
イト、ノルマルオクチルジパラアニシルホスフィナイ
ト、ノルマルノニルフェニル(パラアニシル)ホスフィ
ナイト、ラウリルジパラアニシルホスフィナイト、ステ
アリルジパラアニシルホスフィナイト、ノルマルプロピ
ルビス(3,4−ジメチルフェニル)ホスフィナイト、
ノルマルブチルビス(3,4−ジメチルフェニル)ホス
フィナイト、ノルマルヘキシルビス(3−メチル−4−
メトキシフェニル)ホスフィナイト、ノルマルオクチル
ビス(3,4−ジメチルフェニル)ホスフィナイト、ノ
ルマルノニルビス(3,4−ジメチルフェニル)ホスフ
ィナイト、ラウリルビス(3,4−ジメチルフェニル)
ホスフィナイト、ステアリルビス(3,4−ジメチルフ
ェニル)ホスフィナイト、ノルマルブチルビス(3,
4,5−トリメチルフェニル)ホスフィナイト、ノルマ
ルブチルジナフチルホスフィナイト等のアルキルジアリ
ールホスフィナイト;ノルマルプロピルジノルマルブチ
ルホスフィナイト、ノルマルブチルジイソブチルホスフ
ィナイト、ノルマルヘキシルジプロピルホスフィナイ
ト、ノルマルオクチルジイソプロピルホスフィナイト、
ノルマルノニルジエチルホスフィナイト、ラウリルジメ
チルホスフィナイト、ノルマルプロピルジメチルホスフ
ィナイト、ノルマルブチルジエチルホスフィナイト、ノ
ルマルヘキシルジプロピルホスフィナイト等のアルキル
ジアルキルホスフィナイト;ノルマルプロピルジシクロ
ヘキシルホスフィナイト、ノルマルブチルジシクロヘキ
シルホスフィナイト、6−クロロノルマルヘキシルジシ
クロヘキシルホスフィナイト、3−メトキシノルマルオ
クチルジシクロヘキシルホスフィナイト、ノルマルノニ
ルビス(4,4−ジメチルシクロヘキシル)ホスフィナ
イト、ラウリルビス(4−メトキシシクロヘキシル)ホ
スフィナイト、ステアリルジシクロヘキシルホスフィナ
イト、ステアリルジシクロペンチルホスフィナイト等の
アルキルジシクロアルキルホスフィナイトが挙げられ
る。
【0010】またホスホナイト触媒の例としては、ジノ
ルマルブチルフェニルホスホナイト、ビス(3−フェニ
ルプロピル)フェニルホスホナイト、ジノルマルブチル
フェニルホスホナイト、ジノルマルヘキシルフェニルホ
スホナイト、ジノルマルオクチルフェニルホスホナイ
ト、ジノルマルノニルフェニルホスホナイト、ジラウリ
ルフェニルホスホナイト、ジステアリルフェニルホスホ
ナイト、ジノルマルプロピル3,4,5−トリメチルフ
ェニルホスホナイト、ジノルマルブチルパラトリルホス
ホナイト、ジノルマルヘキシルパラトリルホスホナイ
ト、ジノルマルオクチルパラトリルホスホナイト、ジノ
ルマルノニルパラトリルホスホナイト、ジラウリルパラ
トリルホスホナイト、ジステアリルパラトリルホスホナ
イト、ビス(3−メトキシノルマルプロピル)パラアニ
シルホスホナイト、ジノルマルブチルパラアニシルホス
ホナイト、ジステアリルパラアニシルホスホナイト、ジ
ノルマルヘキシルパラアニシルホスホナイト、ジノルマ
ルオクチルパラアニシルホスホナイト、ジノルマルノニ
ル3−メチル−4−メトキシフェニルホスホナイト、ジ
ラウリルパラアニシルホスホナイト、ジノルマルブチル
3,4−ジメチルフェニルホスホナイト等のジアルキル
アリールホスホナイト;ジノルマルプロピルノルマルブ
チルホスホナイト、ジノルマルブチルイソブチルホスホ
ナイト、ジノルマルヘキシルプロピルホスホナイト、ジ
ノルマルオクチルイソプロピルホスホナイト、ジノルマ
ルノニルエチルホスホナイト、ジラウリルメチルホスホ
ナイト、ジノルマルプロピルメチルホスホナイト、ジノ
ルマルブチルエチルホスホナイト、ジノルマルヘキシル
プロピルホスホナイト等のジアルキルアルキルホスホナ
イト;ジノルマルブチルシクロペンチルホスホナイト、
ジノルマルプロピルシクロヘキシルホスホナイト、ジノ
ルマルブチルシクロヘキシルホスホナイト、ビス(6−
クロロノルマルヘキシル)シクロヘキシルホスホナイ
ト、ビス(3−メトキシノルマルオクチル)シクロヘキ
シルホスホナイト、ジノルマルノニル(4,4−ジメチ
ルシクロヘキシル)ホスホナイト、ジラウリル(4−メ
トキシシクロヘキシル)ホスホナイト、ジステアリルシ
クロヘキシルホスホナイト等のジアルキルシクロアルキ
ルホスホナイトが挙げられる。
【0011】R1、R2及びR1aとしては、フェニル基、
2−ナフチル基のようなアリ−ル基が好ましい。R1
2及びR1aのアリ−ル基に結合する置換基として好ま
しいものは、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプ
ロピル基等の炭素数1から6のアルキル基;メトキシ
基、エトキシ基、プロポキシ基、t−ブトキシ基等の炭
素数1から6のアルコキシ基;ジメチルアミノ基、ジエ
チルアミノ基等の炭素数1から6のアルキルアミノ基;
シアノ基等である。これらの置換基は、フェニル基であ
ればメタ位またはパラ位にあることが望ましく、又メタ
位とパラ位に共に存在していても構わない。ナフチル基
であれば、リン原子に結合する炭素原子に隣接する炭素
原子上には置換基がない方がより望ましい。
【0012】より具体的には、R1、R2及びR1aとし
て、フェニル基、1−ナフチル基、2−ナフチル基、パ
ラトリル基、メタトリル基、p−アニシル基、3、4−
ジメチルフェニル基、3、4、5−トリメチルフェニル
基、3−メトキシ−4−メチル−フェニル基、パラ
(N,N−ジメチルアミノ)フェニル基、パラシアノフ
ェニル基、等が挙げられる。
【0013】R3、R2a及びR3aとしては、フェニル基
等のアリ−ル基;メチル基、エチル基、直鎖型叉は分岐
型のプロピル基、ブチル基、ヘキシル基、オクチル基、
ノニル基、ラウリル基、ステアリル基等の炭素数1から
30までの直鎖型または分岐型のアルキル基;叉はシク
ロペンチル基、シクロヘキシル基等のシクロアルキル基
が好ましい。特に好ましくは炭素数1から20の直鎖型
叉は分岐型のアルキル基が挙げられる。R3、R2a及び
3aが水素原子であるような構造では、本発明の効果を
十分に発揮することは出来ない。
【0014】具体的には、好ましいホスフィナイトとし
てアルキルジアリールホスフィナイトが、好ましいホス
ホナイトとしてジアルキルアリールホスホナイトが挙げ
られる。このような特定の構造を有するホスフィナイト
触媒叉はホスホナイト触媒を用いることにより達せられ
る効果の機構の詳細は明かではないが、リン原子周りに
おいて1,4−ジシアノブテン類を選択的に生成するの
に好適な立体環境を作り出すためと考えられる。これら
のホスフィナイト触媒またはホスホナイト触媒の使用量
は、特に限られるものではないが、二量化反応における
原料、触媒及び溶媒などの成分の合計量に対して0.0
1〜60重量%、好ましくは1〜30重量%の範囲から
選ばれる。
【0015】本発明においては、上記の触媒を用いてア
クリロニトリルを二量化し1,4−ジシアノブテンを製
造する場合に、二量化反応をプロトン供与可能な化合物
の存在下で実施する。プロトン供与可能な化合物として
は、例えば次に示す特定のアルコ−ル類、少なくとも2
及び6位に置換基を有する置換フェノ−ル類、又は少な
くとも3,3’,5,5’位に置換基を有する置換ビフ
ェノ−ル類の内から選ばれる一種または複数の混合物が
用いられる。
【0016】本発明において使用しうるアルコ−ル類と
しては、二量化反応中リン触媒のアルコキシ基との交換
反応が起こったとしてもリン触媒の構造を本質的に変え
ることの無いものである。具体的には、反応に用いるリ
ン触媒として、請求項1における式(1)ないしは式
(2)(式中、R2a=R3a)で表されるホスフィナイト
触媒又はホスホナイト触媒を用い、アルコ−ル類として
次式(3)
【化6】R3b24OH ・・・・・(3) (式中、R3bは、二量化反応で用いるホスフィナイト触
媒又はホスホナイト触媒におけるR3或いはR3aに等し
いものである。)で示されるものを用いることが挙げら
れる。リン触媒とのエステル交換反応によりリン触媒の
構造変化がおこり、リン触媒の回収が困難になる恐れが
ある他のアルコール類の使用及び併用は望ましくない。
【0017】本発明において使用される、少なくとも2
及び6位に置換基を有する置換フェノ−ル類としては、
前記式(4)で表される化合物が挙げられる。より具体
的には、R4及びR8としては、イソプロピル基、t−ブ
チル基等のアルキル基;シクロペンチル基、シクロヘキ
シル基等のシクロアルキル基;イソプロポキシ基、t−
ブトキシ基、sec−ブトキシ基などのアルコキシ基;
フェニル基、p−トリル基等のアリ−ル基が挙げられ、
4及びR8は互いに同一であっても異なっていてもよ
い。また、R5、R6、及びR7としては、水素原子;メ
チル基、エチル基、イソプロピル基、t−ブチル基等の
炭素数1〜10のアルキル基;メトキシ基、エトキシ
基、イソプロポキシ基、t−ブトキシ基等の炭素数1〜
10のアルコキシ基;フェニル基、p−トリル基等の炭
素数1〜10のアリ−ル基が挙げられ、R5、R6、及び
7は互いに同一であっても異なっていてもよい。この
ような置換フェノ−ルの具体例としては、例えば、2,
6−ジ−t−ブチルフェノ−ル、2,6−ジ−sec−
ブチルフェノ−ル、2,6−ジ−t−ブチル−4−メチ
ルフェノ−ル、2,6−ジ−t−ブチル−4−メトキシ
フェノ−ル、2、4、6−トリ−t−ブチルフェノ−ル
等が挙げられる。
【0018】次に本発明に使用される、少なくとも3,
3’,5,5’位に置換基を有する置換ビフェノ−ル類
としては、前記式(5)で表される化合物が挙げられ
る。より具体的には、R9、R10、R15及びR16として
は、イソプロピル基、sec−ブチル基、t−ブチル基
等の炭素数3〜10のアルキル基;シクロペンチル基、
シクロヘキシル基等の炭素数3〜10のシクロアルキル
基;イソプロポキシ基、t−ブトキシ基、sec−ブト
キシ基などの炭素数3〜10のアルコキシ基;フェニル
基、p−トリル基等の炭素数6〜10のアリ−ル基が挙
げられ、互いに同一であっても異なっていてもよい。な
お、R9及びR10の少なくとも一方は、アルキル基であ
るのが好ましく、R9及びR10の両方ともアルキル基で
あるのが特に望ましい。又、R11、R12、R13及びR14
としては、水素原子;メチル基、エチル基、イソプロピ
ル基、t−ブチル基等の炭素数1〜6のアルキル基;メ
トキシ基、エトキシ基、イソプロポキシ基、t−ブトキ
シ基等の炭素数1〜6のアルコキシ基が挙げられ、互い
に同一であっても異なっていてもよい。置換ビフェノ−
ルの具体例としては、例えば、3,3’,5,5’−テ
トライソプロピル−4,4’−ビフェノ−ル、3,
3’,5,5’−テトラ−t−ブチル−4,4’−ビフ
ェノ−ル、3、3’−ジイソプロピル−5,5’−ジ−
t−ブチル−4,4’−ビフェノ−ル等が挙げられる。
【0019】これらのプロトン供与可能な化合物の特記
すべき特徴としては次の事が挙げられる。アクリロニト
リルの二量化反応の際に触媒となる前記特定のホスフィ
ナイト又はホスホナイト触媒と共存しているときに、リ
ン触媒のリン原子上のアルコキシ基とこれらのプロトン
供与可能な化合物が交換反応を起こさないか、叉は交換
反応に依って本質的な構造変化をもたらさないというこ
とである。本発明においては、リン触媒のリン原子上の
アルコキシ基の特定構造が効果発揮のための欠くべから
ざる条件となっている。よって、このアルコキシ基の構
造の変化を引き起こし、引いては反応成績への悪影響を
もたらすようなプロトン供与性の化合物を用いた場合
は、本発明に用いられるリン触媒の優位な効果を充分に
発揮することができない。
【0020】従来技術においては、一般的にアルコ−ル
類をプロトン供与溶媒とする場合、ホスフィナイト触媒
ないしはホスホナイト触媒のリン原子上のアルコキシ基
は、共に使用するプロトン供与溶媒と交換反応を起して
いると思われる。特公昭59−36906においても、
リン化合物または触媒性中間体と反応して二量化反応を
著しく害するような速度で不活性リン化合物を形成しな
いようなプロトン供与溶媒を用いることが明記され、2
級アルコ−ル乃至は3級アルコ−ルが望ましいとされて
いる。 しかし、この場合には、リン触媒のリン原子上
のアルコキシ基の構造によって、そのリン触媒と反応し
て不活性リン化合物を形成することのないアルコ−ル類
の種類は変ってくるため、本発明に用いられるリン触媒
のようなリン原子まわりの嵩高さが少ない触媒に関して
は、上記の2級、3級アルコ−ルを用いても、リン触媒
の構造変化をもたらす場合が多い。
【0021】これに対し、上記の置換フェノ−ル及び置
換ビフェノ−ル類は、アクリロニトリルの二量化反応時
に、共存するリン触媒と反応して、エステル交換反応等
の有害な反応を起さないため、共存して用いることので
きるリン触媒は自由に選択することができる。これら
の、特定のアルコ−ル類、少なくとも2,6位に置換基
を有する置換フェノ−ル類、少なくとも3,3’,5,
5’位に置換基を有する置換ビフェノ−ル類のプロトン
供与可能な化合物の使用量は、使用するホスフィナイト
触媒又はホスホナイト触媒のモル数に対して0.01〜
1000倍の間で選ばれ、好ましくは0.5から20倍
の間である。
【0022】本発明の方法によるアクリロニトリルの二
量化反応は、通常不活性ガスの雰囲気下で、所定量のア
クリロニトリル、ホスフィナイト触媒又はホスホナイト
触媒、並びに前記のプロトン供与可能な化合物を混合
し、−10〜100℃、好ましくは5〜80℃程度の温
度で攪はんすることにより実施される。水分の存在は反
応の進行を阻害するので、原料アクリロニトリル、プロ
トン供与可能な化合物等は水分含有量が100ppm程
度まで充分乾燥しておくことが望ましい。なお、本発明
では、上述の成分に加えて、重合体副生物の生成を抑制
するための補助溶剤として知られている、ベンゼン、ト
ルエン、エチルベンゼン、キシレン、ヘキサン、ヘプタ
ン、デカン等の炭化水素類を使用することも出来る。
【0023】
【発明の効果】本発明方法では、アクリロニトリルの二
量化反応に特定構造のホスフィナイト触媒或いはホスホ
ナイト触媒を用いることにより、重合体副生物の生成を
抑制し高選択率で目的とする1,4ジシアノブテン類を
製造することができ、しかも反応時にこの様な触媒と共
存させるプロトン供与体としての溶媒を広範囲から選択
することができるので工業的に有利である。
【0024】
【実施例】以下、本発明を実施例によりさらに詳細に説
明するが、本発明はその要旨を超えない限りこれらの実
施例に限定されるものではない。なお、以下の実施例に
おいて、生成物の分析はガスクロマトグラフィ−により
行なった。また、「転化率」は、二量体及び重合体副生
物へ転化したアクリロニトリルの仕込アクリロニトリル
に対する重量%を示す。また、ある生成物の「選択率」
は、転化したアクリロニトリルの重量に対するその生成
物の重量比を%で表した値である。更に、1,4−ジシ
アノブテン類は、シス−1,4−ジシアノブテン−1、
トランス−1,4−ジシアノブテン−1及びトランス−
1,4−ジシアノブテン−2を表す。
【0025】実施例1 容量30mlのフラスコ中に、アルゴン雰囲気下アクリ
ロニトリル2g(38mmol)、2,6−ジ−t−ブ
チルフェノ−ル10g及びノルマルブチルジフェニルホ
スフィナイト6mmolを仕込み、油浴上で60℃に加
熱し4時間攪はんして二量化反応を行なった。反応終了
後、生成物をガスクロマトグラフィ−により内部標準法
(内部標準物質:ビフェニル)を用いて定量分析した。
アクリロニトリルの転化率は96%であり、1,4−ジ
シアノブテン類の選択率は86%であり、メチレングル
タロニトリルの選択率は1.8%であった。固体重合副
生物の生成は見られなかった。
【0026】実施例2 容量30mlのフラスコ中に、アルゴン雰囲気下アクリ
ロニトリル2g(38mmol)、2,6−ジ−t−ブ
チルフェノ−ル10g及び3−フェニルプロピルジフェ
ニルホスフィナイト6mmolを仕込み、油浴上で60
℃に加熱し4時間攪はんして二量化反応を行なった。反
応終了後、生成物をガスクロマトグラフィ−により内部
標準法(内部標準物質:ビフェニル)を用いて定量分析
した。アクリロニトリルの転化率は100%であり、
1,4−ジシアノブテン類の選択率は90.6%であ
り、メチレングルタロニトリルの選択率は4.0%であ
った。固体重合副生物の生成は見られなかった。
【0027】実施例3 容量30mlのフラスコ中に、アルゴン雰囲気下アクリ
ロニトリル2g(38mmol)、2,6−ジ−t−ブ
チルフェノ−ル10g及びラウリルジフェニルホスフィ
ナイト6mmolを仕込み、油浴上で60℃に加熱し4
時間攪はんして二量化反応を行なった。反応終了後、生
成物をガスクロマトグラフィ−により内部標準法(内部
標準物質:ビフェニル)を用いて定量分析した。アクリ
ロニトリルの転化率は93.1%であり、1,4−ジシ
アノブテン類の選択率は92.5%であり、メチレング
ルタロニトリルの選択率は1.9%であった。固体重合
副生物の生成は見られなかった。
【0028】実施例4 容量30mlのフラスコ中に、アルゴン雰囲気下アクリ
ロニトリル2g(38mmol)、2,6−ジ−t−ブ
チルフェノ−ル19mmol、ベンゼン8ml及び3−
フェニルプロピルビス−パラトリルホスフィナイト3.
4mmolを仕込み、油浴上で60℃に加熱し3.5時
間攪はんして二量化反応を行なった。反応終了後、生成
物をガスクロマトグラフィ−により内部標準法(内部標
準物質:ビフェニル)を用いて定量分析した。アクリロ
ニトリルの転化率は78%であり、1,4−ジシアノブ
テン類の選択率は99.6%であった。固体重合副生物
の生成は見られなかった。
【0029】実施例5 容量30mlのフラスコ中に、アルゴン雰囲気下アクリ
ロニトリル2g(38mmol)、2,6−ジ−t−ブ
チルフェノ−ル9.4g、ノルマルヘキサン1ml、ベ
ンゼン3ml及び3−フェニルプロピルビス−パラトリ
ルホスフィナイト6mmolを仕込み、油浴上で60℃
に加熱し3時間攪はんして二量化反応を行なった。反応
終了後、生成物をガスクロマトグラフィ−により内部標
準法(内部標準物質:ビフェニル)を用いて定量分析し
た。アクリロニトリルの転化率は100%であり、1,
4−ジシアノブテン類の選択率は90%であり、メチレ
ングルタロニトリルの選択率は2.0%であった。固体
重合副生物の生成は見られなかった。
【0030】実施例6 容量30mlのフラスコ中に、アルゴン雰囲気下アクリ
ロニトリル2g(38mmol)、2,6−ジ−t−ブ
チルフェノ−ル4g及びノルマルブチルビス(パラアニ
シル)ホスフィナイト1mmolを仕込み、油浴上で6
0℃に加熱し1時間攪はんして二量化反応を行なった。
反応終了後、生成物をガスクロマトグラフィ−により内
部標準法(内部標準物質:ビフェニル)を用いて定量分
析した。アクリロニトリルの転化率は71.7%であ
り、1,4−ジシアノブテン類の選択率は93.8%で
あり、メチレングルタロニトリルの選択率は3.8%で
あった。固体重合副生物の生成は見られなかった。
【0031】比較例1 容量30mlのフラスコ中に、アルゴン雰囲気下アクリ
ロニトリル2g(38mmol)、2,6−ジ−t−ブ
チルフェノ−ル10g及びメチルジフェニルホスフィナ
イト6mmolを仕込み、油浴上で60℃に加熱し4時
間攪はんして二量化反応を行なった。反応終了後、生成
物をガスクロマトグラフィ−により内部標準法(内部標
準物質:ビフェニル)を用いて定量分析した。アクリロ
ニトリルの転化率は81%であり、1,4−ジシアノブ
テン類の選択率は80%であった。
【0032】比較例2 容量30mlのフラスコ中に、アルゴン雰囲気下アクリ
ロニトリル2g(38mmol)、2,6−ジ−t−ブ
チルフェノ−ル10g及びイソプロピルジフェニルホス
フィナイト6mmolを仕込み、油浴上で60℃に加熱
し4時間攪はんして二量化反応を行なった。反応終了
後、生成物をガスクロマトグラフィ−により内部標準法
(内部標準物質:ビフェニル)を用いて定量分析した。
アクリロニトリルの転化率は90%であり、1,4−ジ
シアノブテン類の選択率は64%であった。
【0033】比較例3 容量30mlのフラスコ中に、アルゴン雰囲気下アクリ
ロニトリル2g(38mmol)、2,6−ジ−t−ブ
チルフェノ−ル10g及び1−メトキシイソブチルジフ
ェニルホスフィナイト6mmolを仕込み、油浴上で6
0℃に加熱し4時間攪はんして二量化反応を行なった。
反応終了後、生成物をガスクロマトグラフィ−により内
部標準法(内部標準物質:ビフェニル)を用いて定量分
析した。アクリロニトリルの転化率は100%であり、
1,4−ジシアノブテン類の選択率は67.9%であっ
た。
【0034】比較例4 容量30mlのフラスコ中に、アルゴン雰囲気下アクリ
ロニトリル2g(38mmol)、イソプロパノール4
0mmol、ノルマルヘキサン2.3ml、ベンゼン
8.3ml及びイソプロピルビス−パラトリルホスフィ
ナイト8.3mmolを仕込み、油浴上で60℃に加熱
し5.2時間攪はんして二量化反応を行なった。反応終
了後、生成物をガスクロマトグラフィ−により内部標準
法(内部標準物質:ビフェニル)を用いて定量分析し
た。アクリロニトリルの転化率は100%であり、1,
4−ジシアノブテン類の選択率は88.5%であり、メ
チレングルタロニトリルの選択率は5.1%であり、更
に固体重合物の沈澱が生成した。
【0035】実施例7 容量30mlのフラスコ中に、アルゴン雰囲気下アクリ
ロニトリル2g(38mmol)、2,6−ジ−t−ブ
チルフェノ−ル10g及びビス(3−フェニルプロピ
ル)フェニルホスホナイト3.3mmolを仕込み、油
浴上で60℃に加熱し2時間攪はんして二量化反応を行
なった。反応終了後、生成物をガスクロマトグラフィ−
により内部標準法(内部標準物質:ビフェニル)を用い
て定量分析した。アクリロニトリルの転化率は43%で
あり、1,4−ジシアノブテン類の選択率は97%であ
り、メチレングルタロニトリルの選択率はトレ−スであ
った。
【0036】比較例5 容量30mlのフラスコ中に、アルゴン雰囲気下アクリ
ロニトリル2g(38mmol)、2,6−ジ−t−ブ
チルフェノ−ル10g及びジイソプロピルフェニルホス
ホナイト3.1mmolを仕込み、油浴上で60℃に加
熱し2時間攪はんして二量化反応を行なった。反応終了
後、生成物をガスクロマトグラフィ−により内部標準法
(内部標準物質:ビフェニル)を用いて定量分析した。
アクリロニトリルの転化率は19%であり、1,4−ジ
シアノブテン類の選択率は29%であり、メチレングル
タロニトリルの選択率は1.1%であった。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記一般式 【化1】 【化2】 [(1)式及び(2)式中、R1、R1a及びR2は、置換
    基を有していてもよいアリ−ル基、アルキル基叉はシク
    ロアルキル基で、また互いに同じであっても異なってい
    てもよい。R3、R2a及びR3aは、置換基を有していて
    もよいアリ−ル基、アルキル基叉はシクロアルキル基で
    ある。)で表されるホスフィナイト触媒又はホスホナイ
    ト触媒と、プロトン供与可能な有機溶媒の存在下でアク
    リロニトリルを二量化することを特徴とする1,4−ジ
    シアノブテン類の製造方法。
  2. 【請求項2】 触媒として式(1)または式(2)中、
    2a=R3aのホスフィナイト触媒またはホスホナイト触
    媒を用いる場合、共存するプロトン供与可能な有機溶媒
    として次式(3) 【化3】R3b24OH ・・・・・(3) (式中、R3bは、用いるホスフィナイト触媒またはホス
    ホナイト触媒におけるR3あるいはR3aに等しい。)で
    示されるものを用いることを特徴とする請求項1に記載
    の1,4−ジシアノブテン類の製造方法。
  3. 【請求項3】 プロトン供与可能な有機溶媒として、少
    なくとも2及び6位に置換基を有する置換フェノ−ル類
    を用いることを特徴とする請求項1に記載の1,4−ジ
    シアノブテン類の製造方法。
  4. 【請求項4】 少なくとも2及び6位に置換基を有する
    置換フェノ−ル類として、次式(4) 【化4】 (式中、R4及びR8は、夫々炭素数3〜10のアルキル
    基、シクロアルキル基、アルコキシ基又はアリ−ル基を
    示し、互いに同一であっても異なっていてもよい。又R
    5、R6、及びR7は、夫々水素原子、炭素数1〜10の
    アルキル基、アルコキシ基又はアリ−ル基を示し、互い
    に同一であっても異なっていてもよい。)で表される化
    合物を使用することを特徴とする請求項3記載の1,4
    −ジシアノブテン類の製造方法。
  5. 【請求項5】 プロトン供与可能な有機溶媒として、少
    なくとも3,3’,5,5’位に置換基を有する置換ビ
    フェノ−ル類を用いることを特徴とする請求項1に記載
    の1,4−ジシアノブテン類の製造方法。
  6. 【請求項6】 少なくとも3,3’,5,5’位に置換
    基を有する置換ビフェノ−ル類として、次式(5) 【化5】 (式中、R9、R10、R15及びR16は、夫々炭素数3〜
    10のアルキル基、シクロアルキル基、アルコキシ基ま
    たはアリ−ル基を示し、互いに同一であっても異なって
    いてもよい。また、R11、R12、R13及びR14は、夫々
    水素原子、炭素数1〜6のアルキル基叉はアルコキシ基
    を示し、互いに同一であっても異なっていてもよい。)
    で表される化合物を使用することを特徴とする請求項5
    に記載の1,4−ジシアノブテン類の製造方法。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2022530629A (ja) * 2020-01-13 2022-06-30 エルジー・ケム・リミテッド アクリロニトリル二量体の製造方法

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