JPH0729176B2 - トランスファ成形機およびその製造方法 - Google Patents

トランスファ成形機およびその製造方法

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JPH0729176B2
JPH0729176B2 JP1204904A JP20490489A JPH0729176B2 JP H0729176 B2 JPH0729176 B2 JP H0729176B2 JP 1204904 A JP1204904 A JP 1204904A JP 20490489 A JP20490489 A JP 20490489A JP H0729176 B2 JPH0729176 B2 JP H0729176B2
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    • B21KMAKING FORGED OR PRESSED METAL PRODUCTS, e.g. HORSE-SHOES, RIVETS, BOLTS OR WHEELS
    • B21K27/00Handling devices, e.g. for feeding, aligning, discharging, Cutting-off means; Arrangement thereof
    • B21K27/02Feeding devices for rods, wire, or strips
    • B21K27/04Feeding devices for rods, wire, or strips allowing successive working steps
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B21MECHANICAL METAL-WORKING WITHOUT ESSENTIALLY REMOVING MATERIAL; PUNCHING METAL
    • B21JFORGING; HAMMERING; PRESSING METAL; RIVETING; FORGE FURNACES
    • B21J13/00Details of machines for forging, pressing, or hammering
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、トランスファ成形機、特に、製造コストを低
減させるとともに、ツールの交換を迅速に行なうことが
できるようにした新規かつ改良されたトランスファ成形
機及びその製造方法に関するものである。
(従来の技術および発明が解決しようとする課題) トランスファ成形機は、通常、これらの機械のベットフ
レーム(bed frame)の一部を形成し、またはベッドフ
レームに取り付けられたダイブレスト(die breast)を
備えている。ベッドフレームには、ダイブレストに対し
て往復動するようにスライドも取り付けられている。適
宜の駆動体がスライドを往復動させるように設けられて
いる。かかる駆動体は、例えば、クランクおよびピット
マン駆動体またはトグル駆動体とすることができる。ダ
イブレストに取り付けられたダイは、スライドに担持さ
れたツール(tool、tooling)と協働して、加工物(wor
k piece)を所要の最終形状まで順々に成形する作業ス
テーシュンを提供している。
かかる機械はまた、加工物を連続して成形する各作業ス
テーションに加工物を順々に移送する移送体を備えてい
る。更に、かかる機械の多くは、ロッドまたはワイヤ素
材の端部から加工物を切断するカッタを備えている。こ
れらの機械は、例えば、2つまたはそれ以上の作業ステ
ーションを備えることができる。
トランスファ成形機は、一般に、鍛造される素材の直径
および配設されている作業ステーションの数によって示
すことができる。例えば、半インチの素材を成形する成
形機は、2つ乃至5つまたはそれ以上の作業ステーショ
ンを備えていても、半インチ成形機(one−half inch m
achine)と呼ばれる。更に、これらの機械は、加熱され
ていない素材を加工する冷間成形機、再結晶温度よりも
低い高温度間まで加熱された素材が供給される温間成形
機または再結晶温度よりも高い温度に加熱された素材を
加工する熱間成形機とすることができる。
これまでは、成形機の種々の構成素子およびサブアセン
ブリの多くは、機械のサイズと、所定のサイズの特定の
機械の作業ステーションの数が変わると適用することが
できなかった。従って、成形機のコストの上昇をきたし
ていた。更に、この機械を注文した時間と発送された時
間との間の調達時間が長いものとなっていた。
トランスファ成形機は、生産の能力の高い機械であり、
機械の全出力ポテンシャルを必要としない部品をつくる
のにしばしば使用されている。従って、多くの場合、機
械の連続運転において数多くの異なる部品をつくること
が行なわれている。異なる加工物をつくるのに機械を変
えるには、通常、ツールセット全体を交換するととも
に、機械の付属部品の幾つかを再調整し、または変更す
ることが必要となる。
これまでは、異なる加工物を得るために行なわれるツー
ルの交換作業は、多くの時間を要するとともに、機械の
生産性を著しく低下させていた。例えば、ツールの交換
を機械の内部で行なう場合には、交換に8乃至16時間を
要するのが普通である。実際には、このような交換を行
なうのに、もっと長い時間を必要とすることがしばしば
ある。
交換時間を少なくするために、ダイブレストと該ダイブ
レストに含まれるダイとを一体として取外すとともに、
スライド支持のツールを一体として取外すことができる
ようにした機械が幾つかつくられている。かかる機械の
一例が、米国特許第3,559,446号に記載されている。こ
のようなシステムを使用すると、交換時間を実質上少な
くすることができ、この場合、組立てられたツールを機
械に据えつける前に組立て作業の大部分が完了するよう
に、ツールを先ず別の取付け具に組立てる。しかしなが
ら、このような取付け具は、機械の実際の運転条件を再
現することができないので、ツールを機械自体の内部で
微調整することが必要となる。従って、このようなシス
テムを使用した場合でも、ツールの交換に通常数時間を
要し、機械の生産性を大きく損なうことになる。更に、
ツールを微調整するには、熟練した技術を有する人が必
要となる。
更に、機械からツールを取外し、別のツールを機械に据
えつけるための自動化されたシステムも知られている。
かかるシステムの一例が、米国特許第4,387,502号に記
載されている。しかしながら、システムを自動化した場
合でも、ツールを微調整することが必要であるととも
に、ツールを完全に交換する場合には長時間が必要とな
る。
更にまた、固定したダイと、往復動するダイとを移送シ
ステムとともに有するツールパックを備えた、より小形
の機械が幾つか知られている。このようなシステムは、
米国特許第4,631,950号に記載されている。移送システ
ムに配設されたツールの全てが一体として取出され、か
つ、別の完全に組立てられたユニットで交換するように
なっているので、かかるツールパックの機械を交換する
のに要する時間は更に縮められる。しかしながら、この
ような完全なツールパックシステムは、より大形の機械
では、経済的な実用性が認められない。
(課題を解決するための手段) 本発明の一観点によれば、微調整を損なうことなくトラ
ンスファ成形機からツールセット全体を素早く取外すこ
とができ、かつ、時間を要するツールの再調整を必要と
することなくツールセット全体をその後に再装着して運
転することができる新規かつ改良されたツールシステム
が提供されている。従って、ツールの完全な交換を約20
分以内の短い時間で素早く行なうことができる。このよ
うなツールシステムは、より大形の機械においても経済
的に有利に使用することができる。
本発明の別の観点によれば、新規かつ改良されたヘッダ
ースライドツールアセンブリが提供されている。かかる
アセンブリは、全てのツール位置決め調整構造体を備え
ている。従って、かかるツールアセンブリは、機械から
取外し、その後にツールの再調整を必要とすることなく
一体として交換することができる。
本発明の更に別の観点によれば、ダイブレストとこれに
取り付けられたダイを一体として取外すことかできかつ
アセンブリの再調整を何ら必要とすることなく一体とし
て再装着することができる新規かつ改良されたダイブレ
ストアセンブリが提供されている。
更に、移送体スライドと移送体カムシャフトとをダイブ
レストとともに取外し、その後再調整を必要とすること
なく再装着することができる新規かつ改良された構造体
が提供されている。また、カッタがダイブレストに取り
付けられ、かつダイブレストとともに取外し自在となっ
ている。しかしながら、カッタは、カッタだけを手当て
することが必要な場合には、別に取外すことができるよ
うになっている。ツールは2つの別体をなすサブアセン
ブリとして取外しかつ再装着することができるので、ツ
ールセット全体の最初の組立ては、別のジグで行なうこ
とができ、その後に、ツールを機械に素早く装着するこ
とができる。ツールの最初の装着においては、機械内で
微調整を行なわなければならない。しかしながら、微調
整用の調整構造体は取外し自在のアセンブリの一部であ
るので、かかる微調整はツールセットを取外すときに損
なわれることはない。従って、ツールを交換する場合に
は、微調整を更に行なうことは必要ではなく、交換を著
しく迅速に行なうことができる。
本発明の更に別の観点によれば、機械のサブアセンブの
多くを標準化しモジュール化することができるので、機
械は、作業ステーションの数が異なっても、最大数の同
一構成素子を含むことができる。従って、経済的な製造
運転により在庫用に多数の構成素子およびサブアセンブ
リをつくることを経済的に行なうことができる。次に、
所定数の作業ステーションを有する所定のサイズの機械
を製造しなければならない場合には、適正数の同様なモ
ジュールまたはサブアセンブリを装着して、完成された
機械を得ることができる。
例えば、実施例においては、移送体は、駆動システム
と、各作業ステーションに1つづつ設けた2つ以上の独
立した作動モジュールを備えている。ステーションが2
つの機械が必要な場合には、2つのモジュールを標準駆
動体とともに組立てて、移送体を形成する。より多数の
作業ステーションが必要な場合、例えば、ステーション
が5つの機械とする場合には、5つの同様なモジュール
が標準駆動体とともに組立てられ、所要の移送体システ
ムを得る。
本発明は、フレーム10と、該フレーム10に取り付けられ
たダイブレスト27と、該ダイブレスト27に対して前記フ
レーム10に往復動自在に配設された被動スライド29と、
加工物のトランスファ成形を行なう複数の作業ステーシ
ョンを形成するように協働するダイブレス27と前記被動
スライド29に装着された複数のツール(101a〜101e、61
a)と、前記作業ステーションにおいて加工物を順次位
置決めする移送体102と、前記ツール61aを前記被動スラ
イド29に支持するように前記ダイブレスト27とは独立し
て前記被動スライド29に取り外し自在に取り付けられた
ツール支持手段36とを備えてなり、前記ツール支持手段
36は調整手段(67,68,69,39)を備え、該調整手段(67,
68,69,39)は前記ダイブレスト27のツール(101a〜101
e)に対して前記ツール支持手段36のツール61aを互いに
直交する3つの方向へ位置決めし、更に前記ツール支持
手段36は前記調整手段(67,68,69,39)とともに前記調
整手段(67,68,69,39)の調整を妨げることなく前記被
動スライド29に対して取り外し自在かつ再装着自在とな
っているトランスファ成形機を提供する。
また本発明は、フレーム10と、該フレーム10に取外し自
在に取り付けられたダイブレスト27と、該ダイブレスト
27に対して前記フレーム10に往復動自在に配設されたツ
ールスライド29と、加工物のトランスファ成形を行なう
複数の作業ステーションを形成するように協働する前記
ダイブレスト27とツールスライド29とに取り付けられた
複数のツール(101a〜101e、61a)と、前記各作業ステ
ーションにおいて前記加工物を順次位置決めする移送体
102とを備え、前記移送体102は複数のグリッパ107を支
持する往復動自在の移送体スライド103と移送体ハウジ
ング161とを備え、該移送体ハウジング161は作動位置と
引っ込み位置との間で移動自在となっており、前記移送
体ハウジング161は前記移送体ハウジング161が前記引っ
込み位置へ動いたときに前記移送体スライド103とグリ
ッパ107を前記ダイブレスト27から動かすように前記ダ
イブレスト27へのアクセスが必要とされるときに作動す
るようになっており、前記移送体ハウジング161は前記
ダイブレスト27を前記移送体スライド103およびグリッ
パ107とともに一体として取外すことができるように前
記移送体スライド103とグリッパ107を前記ダイブレスト
27から動かすことなく前記引っ込み位置まで動かすこと
ができるトランスファ成形機を提供する。
更に、本発明は、複数のダイ101a〜101eを備えてフレー
ム10に装着するためのダイブレスト27と、移送体フィン
ガーを有し前記移送体フィンガーの作動を調整する移送
体調整手段129を備えて、前記ダイ(101a〜101e)に加
工物を移送する移送体アセンブリ102と、前記加工物を
トランスファ成形するように各ダイ(101a〜101e)と協
働して作動するツール61aを有しかつ前記ダイ(101a〜1
01e)に対する前記ツール61aの位置を全方向に調整する
第2の調整手段(67,68,69,39)を有してスライド29に
装着するための別体をなすツールアセンブリ61とを備え
るトランスファ成形機に複数のツールセットを有する迅
速交換ツールを配設する方法において、前記ダイブレス
ト27と移送体アセンブリ102とツールアセンブリ61とが
前記ツールセットを調整するために前記成形機内に配置
されている間前記移送体調整手段129及び前記第2の調
整手段を調整し、更に実質的な微調整なしに再装着され
た前記ツールセットが用いられるように、前記ツールセ
ットの取外しを前に行われた微調整がツールセットの再
装着を行なうときに維持されるように前記移送体アセン
ブリ102と前記ツールアセンブリ61の前記調整を変える
ことなく前記ダイブレスト27と、前記移送体アセンブリ
102と、前記ツールアセンブリ(61)とを取外しかつ再
装着する。
また本発明の方法は、1台のトランスファ成形機に用い
るためにセットアップされるツールセットを用いて動作
する複数台のトランスファ成形機を製造する方法であっ
て、前記ツールセットは前記トランスファ成形機や前記
ツールセットの実質的な調整なしに前記トランスファ成
形機から取外すことができ、前記ツールセットは固定の
ツールを有する取外し自在のダイブレスト27と可動のツ
ールを有する取外し自在のツールアセンブリを備えてお
り、前記複数のトランスファ成形機のそれぞれにおい
て、取外し自在の前記ダイブレスト27を位置決めする第
1の位置決め表面30aを有するフレーム10を形成し、被
動スライド29が前記第1の位置決め表面30aに最も接近
した前方死点位置と前記被動スライド29が前記第1の位
置決め表面30aから最大距離離隔した後方死点位置との
間で往復動する前記被動スライド29を前記フレーム10に
設け、前記被動スライド29に取外し自在の前記ツールア
センブリを位置決めする第2の位置決め表面51aを設
け、前記被動スライド29が前記前方死点位置にあるとき
に、前記第1及び第2の位置決め表面(30a,51a)の間
に一時的に配置される負荷固定具9を用いて駆動クリア
ランスを縮めるために前記第1及び第2の位置決め表面
(30a,51a)を離すように付勢するのに十分な力を加え
た状態で前記第1と第2の位置決め表面間の距離を測定
し、前記第1及び第2の位置決め表面(30a,51a)間の
予め定めた固定スペースと測定した前記距離との差を決
定し、前記第1及び第2の位置決め表面の一方の位置を
前記差に等しい量だけ変更して前記第1及び第2の位置
決め表面の一方の位置を永久的に確立し、前記被動スラ
イダが前記前方死点位置にあってしかも前記複数のトラ
ンスファ成形機の全てで同じクリアランスを縮めるため
に負荷されているときに、前記第1及び第2の位置表面
の間に前記予め定めた固定スペースを得る。
(実施例) 本発明の実施例を詳細に説明する前にその概要を説明す
る。本実施例のトランスファ成形機は、第6図に示され
るカッターリング93で切断された棒状の加工素材を移送
体スライド103に設けられたグリッパ107により5つの作
業ステーション(符号101a〜101eで示される部分)に移
送して各作業ステーションにおいて加工素材を次々に鍛
造する鍛造用トランスファ成形機である。移送体スライ
ド103は第6図に示すようにT字形揺動アーム135に接合
されている。このT字形揺動アーム135は図に示される
実線と破線の範囲で揺動し、この揺動により移送体スラ
イド103はダイブレスト27上を往復動する。またグリッ
パ107は第7図に示すようにグリッパフィンガ126、アー
ム127を開閉させて、加工素材を把持する。このような
移送体スライド103の往復動と、グリッパ107の把持によ
り加工素材は作業ステーションから隣の作業ステーショ
ンに移送される。そして移送された加工素材は、第6図
に示すダイブレスト27に取り付けられたツール(ダイ)
101a〜101eと第5図に示す被動スライド29に取り付けら
れた第2のツール61aとにより鍛造される。本実施例の
トランスファ成形機は、第4及び5図に示されるように
被動スライド29に取外し自在なツール支持手段36を備え
ている。ツール支持手段36は調整ねじ67,68,69及びウェ
ッジ39からなる調整手段を備えている。調整手段67,68,
69,39はダイブレスト27のツール101a〜101eに対してツ
ール支持手段36の第2のツール61aを互いに直交する3
つの方向へ位置決めし、更に調整手段67,68,69,39とと
もに調整手段67,68,69,39の調整を妨げることなく被動
スライド29に対して取外し自在かつ再装着自在となって
いる。これにより本実施例のトランスファ成形機は、ツ
ール101a〜101eに対する第2のツール61aの位置決めと
ツールの交換を迅速に行なえるという特徴を有してい
る。
以下、図面に従って本発明の実施例を詳細に説明する。
第1図は本発明に係るトランスファ成形機の全体を示す
側面図である。本明細書に開示され、特許請求の範囲に
記載されている本発明の成形機の観点以外のこの成形機
の観点は、本発明の譲受人に譲渡された1988年5月4日
付出願の米国特許出願第190,174号に開示されている。
成形機は、フレーム10を備えている。フレーム10にジャ
ーナル軸受されているのは、モータ12によって駆動され
るクラッチ・ブレーキアセンブリ11である。クラッチ・
ブレーキアセンブリ11は、成形機の種々の構成素子シス
テムに調時した関係で動力を与えるように歯車列と連結
し、該歯車列を駆動する駆動ギヤ13を備えている。歯車
列は、成形機のメインクランクシャフト16に取り付けら
れたギヤ14と、調時された(timed)蹴出しカムシャフ
ト20に取り付けられたギヤ17と、蹴出しカムシャフト19
に取り付けられたギヤ18とを備えている。歯車列はま
た、移送体スプロケット24と素材供給スプロケット26を
駆動するチェーン駆動体22とに連結している。いずれの
システムとも、調時された蹴出しカムシャフト20を除
き、クランクシャフトが1回転するたびに1回転され、
カムシャフト20は2回転する。このような駆動により、
成形機の種々の構成素子を調時作動させることができる
ようになっている。
第2図に示すように、この成形機即ち機械は、フレーム
10の取外し自在に取り付けられたダイブレスト27を備え
ており、この中に固定ダイが配設されている。ダイブレ
スト27のすぐ背後に配置されかつこのダイブレスト27に
取り付けられているのは、ダイブレスト27に内設されて
いるダイに作用する力をフレーム10のブレストプレート
30に伝達する面板28である。
フレーム10には、ダイブレスト27に対して往復直線運動
を行なうように往復動スライド29が取付け支持されてい
る。往復動スライド29は被動スライド、ツールスライ
ド、スライドをそれぞれ構成している。図示の実施例に
係る機械においては、往復動スライド29は、クランクシ
ャフト16の完全な1回転により第2図に示す前方死点位
置とダイブレスト27から後方へ離隔した後方死点位置と
の間で往復動スライド29を前後に動かすことができるよ
うに、往復動スライド29とクランクシャフト16との間に
連結されたピットマン(pitman)により往復動される。
カムシャフト20に取り付けられているカム(図示せず)
が、往復動スライド29により支持されているツールから
加工物を突出するようにリンク機構(駆動体)32を作動
する。同様に、カムシャフト19に取り付けられているカ
ム33は、ダイブレスト27により支持されているダイから
加工物を突出すように作動するリンク機構34を駆動す
る。リンク機構32と34の構成および作動の態様は、上記
した米国特許の明細書に詳細に記載されている。
本発明によれば、あるトランスファ成形機において微調
整されたツールのセットを、更に微調整することを必要
とせずに同様の他のトランスファ成形機にその後に装着
することができるように、往復動スライド29の面51aと
プレストプレート30の面30aとの間に一定の所定の間隔
を有する同様な複数のトランスファ成形機を得ることが
できる。
このような一定の間隔は、ゲージプレート51と組立てら
れる機械のブレストプレート30との間に持上げジグ(ja
cking fixture)即ち負荷固定器9(第12図)を配置し
て軸受に荷重を加えるとともにシステム内の全てのクリ
アランスを吸収または縮める(take up)ことにより、
形成することができる。ゲージプレート51の測定面とし
ての面51a(第2の位置決め表面)とブレストプレート3
0の面30a(第1の位置決め表面)との間の間隔即ちスペ
ースを次に測定し、この測定したスペースと予め定めた
所望の所定の間隔即ちスペースからのずれ即ち差を求め
る。次に負荷固定具9を取外し、ゲージプレート51をリ
サイズして(resize)即ち厚みの寸法の異なるものに変
えて、所定のサイズのクラスの全ての機械に所望の均一
の所定の間隔を形成する。これをもう少し具体的に説明
すると、まず取外し自在のダイブレスト27を位置決めす
る第1の位置決め表面30aを有するフレーム10を設け
る。また被動スライド29が第1の位置決め表面30aに最
も接近した前方死点位置と被動スライド29が第1の位置
決め表面30aから最大距離離隔した後方死点位置との間
で往復動する被動スライド29をフレーム10に設ける。更
に被動スライド29に取外し自在のツールを位置決めする
第2の位置決め表面51aを第1の位置決め表面30aから離
隔して被動スライド29に設ける。その上で、まず被動ス
ライド29が前方死点位置にあるときにかつ駆動クリアラ
ンスを吸収するために位置決め表面を離すように付勢す
るのに十分な力を加えた状態で第1と第2の位置決め表
面30a,51a間の距離を測定する。次に、被動スライド29
がトランスファ成形機の全てに関して同じである前方死
点位置にあるときに位置決め表面30a,51a間に所定の一
定間隔またはスペースを得るように位置決め表面30a,51
aの少なくとも1つの位置を調整する。言い換えると、
前方死点位置において被動スライド29を位置決めしかつ
全てのクリアランスを除去するように負荷が加えられた
ときに位置決め表面30a,51aが予め定めた一定距離(固
定スペース)だけ離隔するようにゲージプレート(51)
の厚さを選定する ダイブレスト27の位置決め面に対する位置決めプレート
48とチェックプレート49の相対的な位置は、ある機械か
ら、所定のサイズと所定の数の作業ステーションを有す
る別の機械に対しても正確に保持される(第3図参
照)。このようにしてトランスファ成形機をグループと
して製造する場合には、微調整した完全なツールセット
を、更に調整することを必要とせずに、同様な別の機械
に据えつけることができる。
次に、往復動スライド29により支持されたツール61a
(第2のツールセット)について説明する。
第3および3a図に示すように、ツール支持アセンブリ36
が往復動スライド29に取り付けられたゲージプレート51
の面に対して取外し自在に取り付けられている。図示の
実施例は、加工物を各作業ステーションにおいて順々に
成形して所望の最終部品をつくる、ステーションが5つ
のトランスファ成形機の形態をなしている。しかしなが
ら、本発明は、作業ステーションの数がより少ない、ま
たはより多い機械に組み込むことができる。
図示の成形機には5つの作業ステーションが設けられて
いるので、ツール支持手段(ツール支持体)即ちツール
支持アセンブリ36は、以下に詳細に説明するように5つ
の別体をなす水平方向に整合されたツール61aを支持す
るように構成されている。ツール支持アセンブリ36は、
該ツール支持アセンブリ36の後部全体を延びるバックア
ッププレート即ち圧力プレート37と本体プレート38とを
有している。プレート37と38との間には、複数の上下方
向に調節自在にウェッジ(wedge)39a乃至39eが配置さ
れており、成形機の各作業ステーションに1つのウェッ
ジが配設されている。ウェッジ39は、往復動スライド29
の往復動の方向の整合する方向の関連するツールの位置
を調節する。
ウェッジ39は、それぞれ、ウェッジ39の上端に取り付け
られたねじ41(第5図に明瞭に図示)により上下方向へ
調節自在となっている。各ねじ41の上端に螺合されてい
るのは、関連するウェッジ39の位置を調節するように回
転されるチューブナット42である。ウェッジ39は、ウェ
ッジ39aおよび39bに対する第3図に示す最上調節位置と
ウェッジ39cによる第3図に示す下方の端部位置との間
で調節自在となっている。第3図においては、2つのウ
ェッジ39dと39eの上下位置は、可能な調節位置の2つの
端部間の中間となっている。
第3a図に示すように、トークランプ(toe clamp)43と
ボルト44が各ナット42に対して設けられており、締め付
けると、関連するウェッジ39が上下方向の調節された位
置に保持されるように、関連するナット42を調節された
位置に固定する。
ツール支持アセンブリ36全体は、該ツール支持アセンブ
リ36に取り付けられるツール61aとともに、ウェッジ39
の調整または以下に説明するツール61aのその他の調整
を妨害することなく、往復動スライド29から取外しおよ
び往復動スライド29に対する再取付けを一体として容易
に行なうことができる。ツール支持アセンブリ36の正確
な位置決めは、位置決めピン46と47とによって行なわ
れ、これらのピン46,47はツール支持アセンブリ36に、
該ツール支持アセンブリ36の後面から突出するように取
り付けられている。往復動スライド29に取り付けられる
場合には、位置決めピン47は位置決めプレート48に正確
に形成されたノッ内に配置され、位置決めピン46はチェ
ックプレート49の平坦な上面に載置される。位置決めピ
ン47は、位置決めプレート48に形成されたノッチと協働
して、第3図に示すようにツール支持アセンブリ36の右
側の上下方向の位置を定めるとともに、ツール支持アセ
ンブリ36全体の水平方向の位置も定める。位置決めピン
46とチェックプレート49は、ツール支持アセンブリ36の
左側の上下方向の位置だけを定める。位置決めピン46,4
7、位置決めプレート48、チェックプレート49により合
わせ位置決め表面が構成される。
これらの位置決めピン46,47とプレート48,49は、支持ア
センブリ36が往復動スライド29に挿着されたときに往復
動スライド29は、ベッドおよびダイブレスト27に対して
上下および水平方向に正確に位置決めすることができる
ように、著しく正確に形成されている。往復動スライド
29の往復動方向におけるツール支持アセンブリ36の前後
位置は、バックアッププレート37と往復動スライド29の
前面に固着されるゲージプレート51との係合により正確
に定められる。
ツール支持アセンブリ36をゲージプレート51に対して解
放自在にクランプするように簡単なクランブ構造体が設
けられている。このクランプ構造体は、ツール支持アセ
ンブリ36の合せ通路を介して延びかつ後端部がクランプ
プレート53の固定されている一対のボルト52を備えてい
る。クランププレート53は、往復動スライド29の後面54
と係合している。ナット56が締付けボルト52に螺着され
ており、締付けられると、ツール支持アセンブリ36の上
部をゲージプレート51に対してクランプするように動作
する。ナット56を緩めると、締付けボルト52は、往復動
スライド29とゲージプレート51に形成された上下に開口
するノッチ57を介して往復動スライド29に対して持上げ
ることができる。
ツール支持アセンブリ36の下部は、往復動スライド29に
取り付けられ、かつ、本体プレート38と圧力プレート37
に形成された下方に開口するノッチを介して延びる一対
のスタッドボルト58により、ゲージプレート51に対して
クランプされる。この場合にも、ナット60がスタッドボ
ルト58に螺合され、締付けると、ツール支持アセンブリ
36の下部をゲージプレート51に対してクランプする。ボ
ルト52,58、ナット56,60によりツール支持アセンブリ36
を往復動スライド29に固定するねじ付き締結体が構成さ
れる。
ツール支持アセンブリ36を取外すには、ナット56と60を
緩め、ツール支持アセンブリ36全体を機械から上方へ持
上げることが必要となるだけである。再装着は、2つの
位置決めピン46,47が正確な所望の位置においてツール
支持アセンブリ36を支持するまでツール支持アセンブリ
36を往復動スライド29の面に沿って下方へ動かすことに
より行なうことができ、次に4つのナット56と60を締付
けて装着を完了する。
各ダイステーションにおいて本体プレート38の前面に装
着されているのは、ツールアセンブリ即ちツールホルダ
アセンブリ61であり、関連するダイステーションの往復
動するツール61aを支持するようになっている(第4お
よび5図)。各作業ステーションに設けられているツー
ル61aは、各ステーションで加工物に対して特定の作業
を行なうように特別に構成されているので、第4および
5図においては、ツール自体は詳細には示されておら
ず、ツール61aは、あるステーションから別のステーシ
ョンへまたはあるツールセットから別のツールセットへ
変わることになる。
各ツールホルダアセンブリ61は、ツール61aのカラー64
がボルト63により取り付けられているツールホルダプレ
ート62を有している。ツール61aのスリーブ66がカラー6
4とプレート62とを介して延びており、関連する作業ス
テーションにおいてツールの周辺に密接に嵌合して支持
するようなサイズに形成されている。
各プレート62の上下および側方位置は、ツールホルダプ
レート62の上下方向に形成された孔に螺合された上下方
向に延びる調整ねじ67と、ツールホルダプレート62に同
じく螺合された水平方向へ延びるねじ68および69とを備
える調整システムによって定められる。
各調整ねじ67,68および69は、スタッドボルト72が実質
的なクリアランスを持って延びるプレート62に形成され
た拡大開口71に、内端が延びている。
第2のスタッドボルト73が、該スタッドボルト73を密着
嵌合するようなサイズに形成された下方へ開口するノッ
チ74を貫通して配置され、ツールホルダプレート62の下
方端部の側方位置を定めるとともに、プレート62を上下
方向へ調整移動することができるようにしている。
3つの調整ねじ67,68および69の内端は、スタッドボル
ト72と係合して、ツールホルダプレート62の上端の位置
を上下および水平方向へ調整することができるようにし
ている。このような構成とすることにより、各ツールホ
ルダプレート62…は、本体プレートに対して上下方向お
よび側部水平方向へ正確な位置に調整することができ
る。調整が完了すると、スタッドボルトのナット76は閉
められて、調整状態を保持する。幾分類似したツール調
整構造体が、米国特許第3,559,446号に記載されてい
る。しかしながら、この米国特許には、調整されたウェ
ッジがツールとともに取外される構成は開示されておら
ず、従って、ツールを装着するたびにツールの微調整が
必要となる。
このような構成とすることにより、ウェッジ39は、往復
動スライド29の動きと整合した方向へ正確に調整するこ
とができるとともに、3つのねじ67乃至69により、ウェ
ッジ39により得られる調整の方向と直交する残りの2つ
の方向へ正確に調整することができる。ねじ67乃至69及
びウェッジ39によりダイブレスト27のツール101a〜101e
に対してツール支持手段36の第2のツール61aを互いに
直交する3つの方向へ位置決めする調整手段が構成され
る。
通常は、ツールホルダアセンブリ61全体は、機械への最
初の装着の前に別のジグにおいて組立てられる。しかし
ながら、ジグは、機械の作動の際に生ずる負荷状態を再
現することができないので、往復動スライダ29によって
支持されている種々のツールの微調整を機械自体の内部
で正確に行なわなければならない。しかしながら、本発
明によれば、ツール支持アセンブリ61を機械から取外し
たときには、この微調整を変えることはない。従って、
ツールアセンブリ61全体は機械に再装着することがで
き、しかも、機械は殆どの場合に、再装着後にツール61
aを更に調整することなく作動させることができる。更
に、位置決めピン46と47は、往復動スライド29に対して
ツール支持アセンブリ61を正確に位置決めするので、ダ
イブレスト27のダイに対するツール61aの正確な位置合
わせが自動的に行なわれる。これにより、ツール61aの
交換に要する時間を大幅に短縮することができるととも
に、機械の生産性を高めることができる。
次に、取外し自在のダイブレスト27と移送体について説
明する。
本発明によれば、ダイブレスト27と移送体システムもま
た、取外すことができ、かつ、しかも再調整することを
必要とせずに、その後に再装着することができる。
第6乃至11図にはダイブレスト27と移送体システムの構
成と配置とが示されている。第6図は、ダイブレスト27
の面とダイブレスト27が機械のフレーム10に取り付けら
れる態様とを示す機械の断面図である。ダイブレスト27
には、正確に形成された位置決め表面83と84の上方を延
びるウィング部81と該表面に載置されている延長部82と
が設けられている。これらの表面は、ダイブレスト27の
2つの端部を上下方向へ正確に位置決めする。ダイブレ
スト27の側方の位置決めは、ウィング部81に隣接した上
下方向へ延びるダイブレスト27の表面86と、フレーム10
に取り付けられたブロックに正確に形成された垂直面87
との係合により行なわれる。ウィング82に隣接してフレ
ーム10に螺挿されているボルト88は、2つの垂直面86と
87が係合して機械内においてダイブレスト27を正確に側
方へ位置決めすることができるように前方に螺着されて
いる。従って、機械のフレーム10の2つの側部間の間隔
の許容差に何らかの変動がある場合にも、機械内のダイ
ブレスト27の側方の位置決めに何らの影響も及ぼさな
い。
スタッドボルト89は、図示の実施例では、ブレストプレ
ート30の幅を横切った4か所に、ダイブレスト27と面板
28の下方に開口するノッチ90を介して前方へ延びるよう
に配置されている。ナット91がスタッドボルト89に螺合
されており、締付けられると、ダイブレスト27と面板28
をブレストプレート30に対してしっかりと把持するよう
にしている。
カッターアセンブリ92がダイブレスト27のウィング部81
に取り付けられ、素材供給アセンブリ21(第1図)によ
って機械に供給されるロッドまたはワイヤ素材から加工
物を剪断するように作用する。カッターアセンブリ92
は、ピボットピン96に対して揺動するようにピボット連
結されたカッターアーム94に支持されたカッターリング
93を備えている。カッタの作動の際には、カッターリン
グ93はカム作動のプッシュロッド97により図示の位置か
ら上方へ動かされ、カッターリング93内にのびる素材の
端部から加工物を剪断する。これにより、ダイブレスト
27に作用する上向きの力が生じ、トークランプ98が提供
されてカッターの作動の際にウィング部81を面83に対し
てクランプする。ピストン・シリンダアクチュエータ10
0によって荷重が加えられるバネ95が、プッシュロッド9
7に向けてカッターアーム94を弾性的に付勢している。
ダイブレスト27とカッターアセンブリ92は、単にナット
91を緩めかつトークランプ98を解放するだけで、移送体
とともに機械から容易に取外すことができる。取外しの
方法について以下に詳細に説明する。
上記した米国特許出願第190,175号に詳細に説明されて
いるように、往復動スライド29には、フレーム10の側部
に対して往復動スライド29を側方へ配置するガイドベア
リングが設けられており、上記フレームの10aの側部
は、ダイブレスト27の側方位置を提供するフレームの側
部と同じである。従って、製造における許容差または熱
膨張により、フレーム10の幅に変動が生じても、ダイブ
レスト27に含まれるダイと往復動スライド29に支持され
ているツールの相対的な側方への位置決めを正確に行な
うことができる。
上記したように、図示の機械は、5つの作業ステーショ
ンを備えている。従って、第6図に明瞭に示すように、
ダイブレスト27の面と交差して側方に離隔した位置にお
いてダイブレスト27に取り付けられた5つのツール即ち
第1のツールセット(ダイ)101a乃至101eが配置されて
いる。カッターアセンブリ92により素材から切断された
加工物をカッターアセンブリ92からダイ101a乃至101eの
それぞれに連続して移送するように、移送体アセンブリ
即ち移送体102が設けられている。移送体アセンブリ102
は、ダイブレスト27の長手方向に沿って往復動するよう
にダイブレスト27の頂部に取り付けられた移送体スライ
ド103を備えている。カム駆動の移送体駆動リンク機構1
04が、移送体スライド103に動力を与えてこのような往
復動を行なわせるように設けられている。移送体スライ
ド103に取り付けられているのは、5つの同一のグリッ
パアセンブリ106a乃至106eであり、各グリッパアセンブ
リは、一対のグリッパ即ちグリッパフィンガ107を備え
ている(第7図)。グリッパフィンガ107は、次の作業
ステーションへ移送するために加工物を把持する閉止把
持位置と加工物を下記の態様で解放する解放位置との間
で動力が付与される。
動作については、グリッパアセンブリ106aのグリッパフ
ィンガ107は、カッターアセンブリ92のピックアップ位
置108まで解放した状態で移動し、ここで、グリッパフ
ィンガ107は閉じて加工物を把持し、ダイ101aの前方の
第1の作業ステーションへ移送する。同様に、残りのグ
リッパフィンガ107も、加工物を各ダイ101へ連続して移
送するように動作する。仕上げられた加工物は、各作業
ステーションにおいて続けて加工されてから、落下位置
へ移送される。
第7乃至9図に示すように、各グリッパアセンブリ106a
乃至106eは、移送体スライド103にジャーナル軸受けさ
れた揺動軸111を備えている。各揺動軸111の前端には、
関連する揺動軸111に対して回転しないように固定され
たアーム112が取り付けられている。各揺動軸111の後端
には、ローラフォロア114を端部を介して支持するフォ
ロアアーム113が取り付けられている(第8図)。ロー
ラフォロア114は、ピボット118を中心揺動するようにジ
ャーナル軸受けされた揺動レバー117のレール部116と係
合している。揺動レバー117は、移送体のカムシャフト
スプロケット24(第1図)により動力が与えられるカム
シャフト(移送体カムシャフト)122に取り付けられか
つカムシャフト122ととともに回転するカム即ちカムア
センブリ121と係合したローラフォロア119を支持してい
る。ばね123が設けられていて、フォロア119をカムアセ
ンブリ121に対して弾性的に付勢している(第9図)。
カムシャフト122が回転すると、カムアセンブリ121は揺
動レバー117を第9図に示す位置から反時計廻り方向へ
回転させ、ローラフォロア114を押圧するように作動す
るとともに、揺動軸111を第6および7図に示すように
時計廻り方向へ回転させる。これにより、アーム112を
時計廻り方向へ回転させるとともに、アーム112により
対をなすフィンガ107の関連するグリッパフィンガ124を
グリッパアセンブリ106cおよび106dの閉止位置からグリ
ッパ106eの解放位置まで動かすカムアセンブリ121が揺
動レバー117を第9図に示す位置まで復帰させると、関
連する揺動軸111を反対方向へ回転させ、これに支持さ
れているフィンガは、グリップアセンブリ106cおよび10
6dに対して第7図に示す閉止位置まで動く。
揺動レバー117のレール部116は、揺動方向と平行に延
び、移送体スライド103の往復動によってローラフォロ
ア114が関連するレール部116に沿って前後に動くように
しているとともに、往復動がフィンガの開閉に影響を与
えないようにしている。グリッパを開閉する幾分類似し
たリンク機構システムが米国特許第3,685,070号に記載
されている。しかしながら、このリンク機構システムで
は、隣接する作業ステーションにおいて異なる構成素子
が必要となっている。
各対をなすグリッパフィンガ107の他方のグリッパフィ
ンガ126は、隣接する揺動軸の軸線に沿って回動するよ
うにジャーナル軸受けされたアーム127の端部に取り付
けられている。このアーム127は、関連するアーム112の
クリアランス開口125を介して延びかつ一対の対向する
調整ねじ129間を延びるピン128によって関連するアーム
112に連結されている。従って、ピン128は、アーム112
がカム駆動体によって時計廻り方向へ回転されると、関
連するアーム127は反時計廻り方向へ回転するように、
関連するアーム112と127とを相互に連結する。従って、
フィンガ124と126は一致して開閉を行なう。ばね131
が、関連するフィンガ124と126とを閉止位置に弾性的に
付勢するとともに、素材を把持している場合を除き、ロ
ーラフォロア114を関連するレール部116と接触保持する
ように配設されている。
各フィンガの開閉は、関連するカムアセンブリ121を調
整することにより、別々に調時させることができる。各
カムアセンブリ121は、カムシャフトに別々にクランプ
されている2つのカム132と133とを有している。カム13
2と133は、それぞれ、外側ドウェル部134に沿って同じ
直径を有するとともに、内側ドウェル部136に沿って同
じ直径を有してる。従って、フォロアアーム113のスト
ローク、従って関連する揺動軸111の回転量は、関連す
るカムを調整しても変化はない。しかしながら、フォロ
ア119がカムアセンブリ121の上昇位置または落下位置と
係合する機械のサイクルのポイントは、カムシャフト12
2に対するカム132および133の位置を調整することによ
り定められる。動作においては、フィンガは各対をなす
カムの一方により解放され、隣接する対をなすカムの他
方によって閉止される。各カムはカムシャフト122に対
して別々に調整することができるので、各移送体サブア
センブリの開閉操作を完全に調整することができる。
移送体スライド103は、ピックアップ即ち把持位置と送
出し即ち解放位置との間で前後に移動するので、ローラ
フォロア114は、一方の揺動レバー117から次の隣接する
揺動レバー117のレール部116まで動く。従って、全ての
揺動レバー117のレール部116は、直接整合状態に保持さ
れるとともに、移送体スライド103によりローラ114は隣
接レール部116間の交点上を通過する。従って、カムは
いずれも、ローラフォロア114があるレール部116から次
のレール部116へ移動するときにローラ119が関連するカ
ムのドウェル部134の一方または他方と係合するよう
に、位置決めされる。
ピストン・シリンダアクチュエータ140が、各揺動レバ
ー117に対して設けられている。加圧すると、アクチュ
エータ140は、関連するレール部116を押圧して、関連す
るグリッパがとじるのを防止する。これにより、加工物
を落下させまたは拒絶することができる。
第8図に明瞭に示すように、移送体102は、複数の同一
のモジュール136からなり、各作業ステーションに対し
て1つのモジュールが設けられている。従って、ステー
ションが5つの機械の場合には、同じモジュールが5つ
互いにボルト締めされ、移送体アセンブリを形成してい
る。
各モジュールは、フレームアセンブリ137と、揺動レバ
ー117と、アクチュエータ140とを備えている。作業ステ
ーションの数がより少ない機械、例えば、作業ステーシ
ョンの数が3つの機械をつくる場合には、3つのモジュ
ールをボルトで連結して移送体アセンブリとする。これ
らのモジュール136は、所定のサイズの機械においては
同一であるので、在庫用のモジュールをつくり、つくろ
うとする特定の機械の要求に応じてこのモジュールを組
立てることができる。これにより、機械の製造を経済的
に行なうことができるとともに、所定の機械をつくるの
に必要な先行期間を少なくすることができる。
更に、カムアセンブリ121は全て同一であるので、カム
は在庫用に製造することができ、機械の作業ステーショ
ンの数に対応する適性な数のカムアセンブリを、カムシ
ャフト122に対して組立てることが必要となるだけとな
る。同様に、揺動軸111と、関連するグリッパ107および
フォロアアーム113とは、それぞれ同一のサブアセンブ
リであり、かかるサブアセンブリは各作業ステーション
に1つづつ配置される。
更に、移送体駆動リンク機構104は、作業ステーション
の数とは関係なく、所定のサイズの機械全てに対して同
一である。
移送体駆動リンク機構104の構成と動作を、第6、8お
よび10図により説明することができる。このリンク機構
104は、第6図に明瞭に示すように、T字形揺動アーム1
35を備えており、T字形揺動アーム135は。ピボット138
に回動するようにジャーナル軸受けされ、かつ、下端部
が移送体スライド103の端部にボルト締めされている一
対のプレート部材141間に配置されている駆動ブロック1
39を支持している。従って、第6図の実線で示す位置と
第6図の仮想線で示す位置との間で揺動すると、移送体
スライド103は、把持即ちピックアップ位置と送出し即
ち解放位置との間で往復動する。
揺動アーム135は、第8および10図に示す一対の同様な
フォロアアーム142および143によって駆動され、該フォ
ロアアーム142,143はカムシャフト122の軸線と平行な回
動軸線を中心に揺動するようにピボット144にジャーナ
ル軸受けされている。これらのフォロアアーム142,143
はいずれも、関連するカム147と係合するローラフォロ
ア146を備えている。カム147は、フォロアアーム142が
ある方向へ動いたときに、フォロアアーム143が反対方
向へ動くように調整され、かつ、形成されている。関連
するローラ146と対向して各フォロアアーム142と143の
端部にピボット連結されているのは、揺動アーム135の
対抗するアームにピボット連結された硬化ブロック149
と係合する硬化ベアリングブロック148である。カム147
は回転すると、揺動アーム135を前後に動かして移送体
スライド103を往復動させる。
カムシャフト122は、解放自在の連結体即ち軸継手151に
よって一体に回転するように連結された2つのシャフト
部122a(第2の部分)と122b(第1の部分)とから形成
されている。この軸継手151は、互いに係合する半径方
向へ延びる歯152(第8a図)を備えた、2つのシャフト
部122aと122bの隣接する端部に形成された対向する面ス
プライン150を備えている。軸継手151によりシャフト部
122aとシャフト部122bとを相互連結する解放自在の連結
体が構成される。歯は互いに係合して2つのシャフト部
122aと122bとを連結する駆動連結体を提供している。
軸継手151はまた、2つのシャフト部122a,122bが適正な
位置において回転により相対的に配向した場合にシャフ
ト部122bの合せ孔の中に突出するシャフト部122aに取り
付けられた割送りピン153を備えている。締付けボルト1
54がシャフト部122bを介して延び、かつ、シャフト部12
2aの隣接端部に螺挿して正面カムを固定係合状態に保持
する。
2つのシャフト部122aと122bとを離脱させることが所望
される場合には、第8図に示すように、締付けボルト15
4を緩め、シャフト部122bを右側へ摺動させて、2つの
シャフト部間の連結を解除することが必要となるだけで
ある。再度連結させることが必要な場合には、シャフト
部122bを、割送りピン153が合せ孔と整合するまで回転
させ、次に該シャフト部を第8図に示すように左側へ動
かし、締付けボルト154を締付ける。
カムアセンブリ121は、グリッパフィンガ107を調時させ
るように調整されるので、カムアセンブリ121を支持す
るシャフト部122bは、ダイブレスト27および移送体スラ
イド103とともに機械から取外すことができる。従っ
て、ツールのセットを再び装着するときには、移送体ア
センブリを再調整する必要はなく、機械は、カムアセン
ブリ121を再調整することなく作動を開始することがで
きる。
個々のダイを交換し、またはダイセット全体を取外す操
作を、第9、9aおよび9b図により説明する。第9図は、
機械の作動時の状態を示す。かかる状態においては、移
送体スライド103は、ダイブレスト27にボルト締めされ
たベアリングプレート156に支持され、ピックアップ位
置と送出し位置との間で往復動を行なう。移送体スライ
ド103の頂部には、移送体フレームに支持された一対の
ガイドベアリングと協働して移送体スライド103の往復
動を案内するキー157が取り付けられている。移送体ハ
ウジング即ち移送体ハウジングアセンブリ161全体は、
ピボットシャフト162に取り付けられ、ダイの交換が必
要なときに該アセンブリを作動位置から上昇即ち引っ込
み位置へ動かすことができるようになっている。ピスト
ン・シリンダアクチュエータ163は、上昇即ち引っ込み
位置と下降即ち作動位置との間で移送体ハウジングアセ
ンブリ161に動力を与えるように連結されている。
ダイの面にアクセスすることができるように、移送体ア
センブリをハウジングとともに持上げることが所望され
る場合がある。これは、例えば、摩耗により1つのダイ
を交換しなければならなくなったときに必要となる。ま
た、ツールセット全体を交換しようとするときなどのよ
うに、移送体の調整された構成素子をダイブレスト27と
ともに取外すことが所望される場合もある。
第9および11図に明瞭に示すように、ボルト164がキー1
57に螺挿され、キー157が往復動したときに移送体スラ
イド103とともに前後に動くようになっている。キー15
7,ボルト164により連結体が構成される。ボルト164のヘ
ッドは、1つの位置を除く移送体のすべての位置におい
て、2つのガイドベアリング158と159の上方を延びてお
り、この1つの位置においては、ボルト164のヘッド
は、ガイドベアリング158と159に形成された一対のクリ
アランスノッチ166の上方に位置される。この位置にお
いては、ボルト164のヘッドは、ガイドベアリング158と
159がハウジング161とともに持ち上げられかつ移送体ス
ライド103がダイブレスト27に留まっているときにノッ
チ166を通過する。しかしながら、この位置以外では、
移送ハウジング161が上昇位置に回動されると、ボルト1
64のヘッドは2つのガイドベアリング158と159の上面と
係合し、移送体スライド103をハウジングとともに持上
げるように作動する。
第9a図は、ダイブレスト27を取り付け位置から取外すこ
となくダイブレスト27内のダイにアクセスすることが必
要とされる場合のシステムの種々の構成素子の位置を示
す。かかるアクセスは、ボルト164のノッチ166から離隔
した位置において機械を単に停止することにより行なう
ことができる。機械をこの位置において停止し、アクチ
ュエータ163を作動させて移送体ハウジング161をダイブ
レスト27から上方へ回動すると、スライド103とグリッ
パフィンガ107はハウジング161とともに持上げられる。
このような回動により、揺動レバー117と駆動リンク機
構104もダイブレスト27から上方へ持上げられる。移送
体ハウジングを持上げるこの簡単な操作は、著しく迅速
に行なわれ、かかる操作により、交換または修理を必要
とするダイを手当するためにダイに、十分にアクセスす
ることができる。
ツール全体の交換が必要となる場合もあるが、この場合
には、機械は送出し位置において停止される。この位置
では、ボルト164は、ガイドベアリング158と159のノッ
チ166と整合している。この状態において、ハウジング1
61がアクチュエータ163により上昇位置まで回動されて
も、移送体はダイブレスト27の所定の位置に留まってい
る。しかしながら、移送体駆動リンク機構の揺動レバー
117が移送体ハウジングとともに持上げられる。この状
態では、揺動アーム135は第6図の実線で示す位置にあ
り、駆動ブロック139は2つのプレート部材141から上方
へ持上げられる。これにより、往復動する駆動リンク機
構と移送体スライド103とを自動的に離脱させることが
できる。
揺動アーム135が移送体スライド103と再連結されるまで
揺動アーム135がこの状態を保持するようにするため、
第6図に示すように、磁石167がハウジング内に設けら
れ、揺動アーム135を第6図の実線の位置に保持する。
ダイブレスト27全体と移送体スライド103は、第9b図に
明瞭に示すように、カムシャフト部122bとともに、機械
から一体として取り外すことができる。
ダイブレスト27を取外す前に、締付けボルト154を緩
め、カムシャフト部122bを第8図において右側へ側方へ
動かして、軸継手151を解放する。更に、ベアリングブ
ロック169を解放して先端を持上げ、カムシャフト122b
の他端を解放する。持上げジグ171がダイブレスト27に
連結されて、ダイブレスト27全体および移送体の殆どを
機械から持上げる。
面板28の後側には、通常の操作の際に、小さなクリアラ
ンスを持ってカムシャフト部122bの下に配置されるクレ
ードル(cradle)172が取り付けられている。このクレ
ードル172は、ダイブレスト27を取外すときに、カムシ
ャフト部122bを、取り付けられたカムアセンブリ121と
ともに機械から持上げるように作動する。このようにク
レードル172により移送体カムシャフト122の第1の部分
122bと係合して取外すように作動するダイブレスト27に
取り付けられた支持手段が構成されている。更に、ジグ
171には、ジグ171がダイブレスト27の所定の位置に移送
体スライド103を保持するように装着されると弾性部材1
73間に嵌装される拘束フィンガ171aが設けられている。
ジグ171の持上げリング174に連結されたホイストは、ダ
イブレスト27、面板28、移送体スライド103およびカム
シャフト122bを第9b図に示すように、機械から持上げる
のに使用される。
第2図に明瞭に示すように、ブレストプレート30には、
上方に開口するノッチ191が設けられており、ダイ101a
〜101eの突出しツールピン即ち蹴出しピン190が該ノッ
チ191を介して延びている。これらのノッチ191は、ダイ
101a〜101eとともに取外された蹴出しピン190の後端が
ノッチ191内に配置することができるようなサイズに形
成されている。しかしながら、駆動ピン即ち蹴出しロッ
ド192は機械に残る。従って、ダイブレスト27を取外す
場合には、蹴出しロッド192の位置に関係なく、ダイ101
a〜101eの中を延びる蹴出しピン190をダイブレスト27と
ともに取外すことができる。
移送体の調整素子は全て、ダイブレスト27とともに機械
から単一体として取外すことができるので、機械からツ
ールセット全体を取外す際に、移送体の微調整が損なわ
れることはない。従って、かかるツールセットを機械に
再装備することが必要なときには、アセンブリ全体が再
装着され、しかも、多くの場合、ツールおよび移送体の
運転調整が必要とされることはない。
しかしながら、ダイブレスト27とカムシャフト部122bを
取外す場合には、カムシャフト部122aは機械に残る。カ
ムシャフト部122aに支持されているカムは作業のために
調整されるのではなく、機械の基本的な調時のために調
整され、この調時は一定に保持されるので、ツールを完
全に交換する場合でもカムシャフト部122aを取外す必要
はない。
しかしながら、ダイブレスト27を取外す前に、トークラ
ンプ98を解放しかつカッタのばね95に負荷を与えるピス
トン・シリンダアクチュエータ100を引っ込ませること
が必要である(第6図)。カムアセンブリ92はダイブレ
スト27に支持されているので、ダイブレスト27をツール
交換のために取外すときに取外される。しかしながら、
このカッタは、例えば、カッターリング93を交換しなけ
ればならないときに、プレート181を取外しかつピスト
ン・シリンダアクチュエータ100を引っ込ませるだけ
で、別に取外すことができる。
以上のように、本発明を好ましい実施例に関して説明し
たが、特許請求の範囲に記載の本発明の範囲から逸脱す
ることなく、種々の修正と変更とを行なうことができる
ものである。
(効果) 本発明によれば、ツール全体の交換を迅速に行なうこと
ができる。例えば、スライドツールは、4つのナットを
緩めるだけで容易に取外すことができ、取外す場合に
は、スライドツールは微調整状態に保持される。同様
に、ダイブレストは、該ダイブレスト内に配置されてい
るダイとともに、かつ、ツールセットのために調整され
る移送体の全ての部分とともに、容易かつ迅速に取外す
ことができる。ツールセットを機械内で交換する場合、
ダイと移送体を再調整することは必要とされない。
更に、構成素子の解放と再クランプの場合には、ボルト
およびナットを取外すことは必要とされない。従って、
ツールの交換を行なう人は、一組のツールを装着する場
合に別の素子を交換する必要がない。クランプ用のボル
トとナットは同じサイズのレンチまたはサイズの異なる
2つのレンチだけで処理することができるようにするの
が好ましい。これにより、ツールの交換に必要な手工具
の数を最少にすることができる。
更にまた、機械の個々の構成素子および機械の種々のア
センブリは、所定のサイズの機械に関しては同一である
ので、機械の各構成部品を多数製造することができ、経
済的に有利である。所定数の作業ステーションを有する
所定の機械を組立てなければならない場合には、在庫品
から取出した多数の構成素子を単に組立てるだけで済
み、先行期間を短くすることができる。
本発明によれば、20分以内でツールの全てを交換するこ
とができるので、機械を、機械の生産性を大きく損なう
ことなく、ある作業から別の作業のために変えることが
できる。多くの場合、移送体を含めツールは全て、機械
に一体として装着する場合に、ジグに最初に組立てられ
る。機械にツールを最初に装着する際には、ツールを微
調整することが必要となる場合がしばしばある。しかし
ながら、ツールセットを微調整した後は、この微調整に
何ら影響を与えることなく、その後の取外しを行なうこ
とができる。従って、このツールをその後に機械に再装
着した場合には、通常は、生産を即座に開始することが
できる。かくして、生産を開始する前のツールの交換に
長時間を要していた従来の機械と比較すると、著しく有
利であることがわかる。
更に、本発明においては、実質上モジュール構造とする
ことができるので、在庫用に多数の構成素子とアセンブ
リを用意しておくことにより、機械の製造を経済的に行
なうことができる。所定のサイズの機械に対して構成素
子とサブアセンブリの多くをモジュール化しておくこと
ができ、しかも所定数の作業ステーションを有する所定
の機械を適正数組立てることができるので、在庫用に生
産することができるとともに、短い先行期間で所要の機
械を組立てることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係るトランスファ成形機の側面図、第
2図は図示を簡略にするため部材の一部を除去した第1
図に示すトランスファ成形機の縦断面図、第3図はスラ
イドに取外し自在に取り付けられたツール支持アセンブ
リを示す第2図の3−3線部分断面図、第3a図は調整自
在にバックアップウェッジを備えたツール支持アセンブ
リを示す第3図の3a−3a線部分断面図、第4図はツール
支持アセンブリに対するツールホルダの側方位置を調整
する構造体を示す部分拡大図、第5図は第4図の5−5
線部分断面図、第6図は図示を簡略にするため部材の一
部を除去した、ダイブレストの面を移送体およびカッタ
とともに示す第2図の6−6線部分断面図、第7図は開
放および閉止位置にある移送体グリッパのリンクシステ
ムを示す部分拡大図、第8図は図示を簡略にするため部
材の一部を除去した移送体グリッパを開閉するためのカ
ム駆動リンク機構を示す部分断面図、第8a図は移送体の
カム軸継手を示す第8図の8a−8a線部分断面図、第9図
は第8図の9−9線部分断面図、第9a図はダイブレスト
内のダイに対してアクセスすることができるように上昇
または引っ込み位置にある移送体ハウジングを示す第9
図と同様な部分断面図、第9b図はツール交換の際のダイ
セットと移送体の取出しを示す第9図と同様な断面図、
第10図は移送体の駆動リンク機構を示す部分断面図、第
11図は移送体をダイブレストから選択的に持上げまたは
ダイブレストとともに保持する連結構造体を示す第9図
の11−11線矢視図、第12図は所定数の作業ステーション
を有する所定のサイズのすべての機械のツール支持面間
に一定の均一な所定の空間を形成するために使用される
負荷ジグを示す部分断面図である。 9…負荷固定具、10…フレーム、11…クラッチ・ブレー
キアセンブリ、12…モータ、13…駆動ギア、14…ギア、
16…メインクランクシャフト、17,18…ギア、19,20…カ
ムシャフト、22…チェーン駆動体、24…移送体スプロケ
ット、26…素材供給スプロケット、27…ダイブレスト、
28…面板、29…往復動スライド、30…ブレストプレー
ト、32…リンク機構、33…カム、34…リンク機構、36…
ツール支持体、37…バックアッププレート、38…本体プ
レート、39a−39e…ウェッジ、43…トークランプ、46,4
7…位置決めピン、48…位置決めプレート、49…チェッ
クプレート、51…ゲージプレート、53…クランププレー
ト、61…ツールホルダアセンブリ、61a…ツール、62…
ツールホルダプレート、83…位置決め表面、86,87…垂
直面、92…カッターアセンブリ、93…カッターリング、
94…カッターアーム、95…ばね、96…ピボットピン、10
1a−101e…ツール(ダイ)、102…移送体アセンブリ、1
03…移送体スライド、104…移送体駆動リンク機構、106
…グリッパアセンブリ、107…グリッパ、108…ピックア
ップ位置、111…揺動軸、112…アーム、113…フォロア
アーム、114…ローラアーム、117…揺動レバー、119…
ローラフォロア、121…カムアセンブリ、122…カムシャ
フト、123…ばね、126…グリッパフィンガ、127…アー
ム、129…調整ねじ、132,133…カム、134…ドウェル
部、135…揺動アーム、136…モジュール、139…駆動ブ
ロック、141…プレート部材、142,143…フォロアアー
ム、146…ローラフォロア、151…軸継手、153…割送り
ピン、154…締付けボルト、156…ベアリングプレート、
158,159…ガイドベアリング、161…移送体ハウジングア
センブリ、163…ピストン・シリンダアクチュエータ、1
66…クリアランスノッチ、171…持上げジグ。

Claims (24)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】フレーム(10)と、該フレーム(10)に取
    り付けられたダイブレスト(27)と、該ダイブレスト
    (27)に対して前記フレーム(10)に往復動自在に配設
    された被動スライド(29)と、加工物のトランスファ成
    形を行なう複数の作業ステーションを形成するように協
    働するダイブレス(27)と前記被動スライド(29)に装
    着された複数のツール(101a〜101e、61a)と、前記作
    業ステーションにおいて加工物を順次位置決めする移送
    体(102)と、前記ツール(61a)を前記被動スライド
    (29)に支持するように前記ダイブレスト(27)とは独
    立して前記被動スライド(29)に取り外し自在に取り付
    けられたツール支持手段(36)とを備えてなり、前記ツ
    ール支持手段(36)は調整手段(67,68,69,39)を備
    え、該調整手段(67,68,69,39)は前記ダイブレスト(2
    7)のツール(101a〜101e)に対して前記ツール支持手
    段(36)のツール(61a)を互いに直交する3つの方向
    へ位置決めし、更に前記ツール支持手段(36)は前記調
    整手段(67,68,69,39)とともに前記調整手段(67,68,6
    9,39)の調整を妨げることなく前記被動スライド(29)
    に対して取り外し自在かつ再装着自在となっていること
    を特徴とするトランスファ成形機。
  2. 【請求項2】前記調整手段(67,68,69,39)は関連する
    ツールの位置を前記被動スライド(29)の往復動へ調整
    するウェッジ(39)を備えることを特徴とする請求項1
    に記載のトランスファ成形機。
  3. 【請求項3】前記被動スライド(29)とツール支持手段
    (36)には前記被動スライド(29)に対して所定の位置
    に前記ツール支持手段(36)を配置するように係合する
    と作動する合わせ位置決め表面(46,47,48,49)が設け
    られていることを特徴とする請求項1に記載のトランス
    ファ成形機。
  4. 【請求項4】前記所定の位置において前記ツール支持手
    段(36)を前記被動スライド(29)に固定するねじ付き
    締結体(52,56,58,60)が配設され、該ねじ付き締結体
    (52,56,58,60)は、該ねじ付き締結体(52,56,58,60)
    を再装着することなく前記ツール支持手段(36)を再装
    着することができるように解放自在でありかつ該ねじ付
    き締結体(52,56,58,60)を取外すことなく前記ツール
    支持手段(36)を取外すことができるようになっている
    ことを特徴とする請求項3に記載のトランスファ成形
    機。
  5. 【請求項5】前記ねじ付き締結体(52,56,58,60)はい
    ずれも、前記ツール支持手段(36)の取外しと再装着を
    単一のレンチにより行なうことができるように同じサイ
    ズのレンチで操作することができることを特徴とする請
    求項4に記載のトランスファ成形機。
  6. 【請求項6】前記移送体(102)は複数のグリッパ(10
    7)を支持する往復動自在の移送体スライド(103)と、
    移送体ハウジンク(161)とを備え、該移送体ハウジン
    グ(161)は作動位置と引っ込み位置との間で移動自在
    となっており、前記移送体ハウジング(161)は前記移
    送体ハウジング(161)が前記引っ込み位置へ動いたと
    きに前記移送体スライド(103)とグリッパ(107)を前
    記ダイブレスト(27)から動かすように前記ダイブレス
    ト(27)へのアクセスが必要とされるときに作動するよ
    うになっており、前記移送体ハウジング(161)は前記
    ダイブレスト(27)を前記移送体スライド(103)およ
    びグリッパ(107)とともに一体として取外すことがで
    きるように前記移送体スライド(103)とグリッパ(10
    7)を前記ダイブレスト(27)から動かすことなく前記
    引っ込み位置まで動くことができることを特徴とする請
    求項1に記載のトランスファ成形機。
  7. 【請求項7】前記被動スライド(29)は前記ツール支持
    手段(36)に対して取り付けられるゲージプレート(5
    1)を備え、該ゲージプレート(51)は前記被動スライ
    ド(29)が前記ダイブレスト(27)に最も接近した位置
    へ動いたときに前記ツール支持手段(36)と前記ダイブ
    レスト(27)との間に所定の一定間隔を形成するように
    選定された厚みを有することを特徴とする請求項1に記
    載のトランスファ成形機。
  8. 【請求項8】フレーム(10)と該フレーム(10)に取外
    し自在に取り付けられたダイブレスト(27)と、該ダイ
    ブレスト(27)に対して前記フレーム(10)に往復動自
    在に配設されたツールスライド(29)と、加工物のトラ
    ンスファ成形を行なう複数の作業ステーションを形成す
    るように協働する前記ダイブレスト(27)とツールスラ
    イド(29)とに取り付けられた複数のツール(101a〜10
    1e、61a)と、前記各作業ステーションにおいて前記加
    工物を順次位置決めする移送体(102)とを備え、前記
    移送体(102)は複数のグリッパ(107)を支持する往復
    動自在の移送体スライド(103)と移送体ハウジング(1
    61)とを備え、該移送体ハウジング(161)は作動位置
    と引っ込み位置との間で移動自在となっており、前記移
    送体ハウジング(161)は前記移送体ハウジング(161)
    が前記引っ込み位置へ動いたときに前記移送体スライド
    (103)とグリッパ(107)を前記ダイブレスト(27)か
    ら動かすように前記ダイブレスト(27)へのアクセスが
    必要とされるときに作動するようになっており、前記移
    送体ハウジング(161)は前記ダイブレスト(27)を前
    記移送体スライド(103)およびグリッパ(107)ととも
    に一体として取外すことができるように前記移送体スラ
    イド(103)とグリッパ(107)を前記ダイブレスト(2
    7)から動かすことなく前記引っ込み位置まで動くこと
    ができることを特徴とするトランスファ成形機。
  9. 【請求項9】前記移送体(102)は前記グリッパ(107)
    を開閉する調整自在のカム(121)を有しかつ前記フレ
    ーム(10)にジャーナル軸受されたカムシャフト(12
    2)を備え、該カムシャフト(122)とカム(121)は、
    前記カム(121)の調整を変えることなく前記ダイブレ
    スト(27)と移送体スライド(103)とともに一体とし
    て取外すことができることを特徴とする請求項8に記載
    のトランスファ成形機。
  10. 【請求項10】前記移送体(102)は前記調整自在のカ
    ム(121)と前記グリッパ(107)とを相互連結するリン
    ク機構を備え、該リンク機構は前記移送体スライド(10
    3)の動きの方向に整合された細長いレール部(116)を
    それぞれ有する複数の同一の揺動レバー(117)と前記
    レール部(116)の長手方向に沿って前記移送体スライ
    ド(103)とともに動くことができるフォロア(114)と
    を備え、関連する調整自在のカム(121)による前記揺
    動レバー(117)の動きにより前記グリッパ(107)を開
    閉させ、前記移送体スライド(103)の往復動により前
    記フォロア(114)を前記揺動レバー(117)の1つのレ
    ール部(116)から隣接する揺動レバー(117)のレール
    部(116)へ動かし、前記調整自在のカム(121)は前記
    フォロア(114)が前記レール部(116)の1つから隣接
    するレール部(116)へ動くときに前記揺動レバー(11
    7)の前記レール部(116)を整合状態に保持するように
    作動することを特徴とする請求項9に記載のトランスフ
    ァ成形機。
  11. 【請求項11】前記移送体(102)は前記調整自在のカ
    ム(121)と前記各グリッパ(107)とを相互連結する複
    数の同一のリンク機構(104)を備えることを特徴とす
    る請求項9に記載のトランスファ成形機。
  12. 【請求項12】前記移送体ハウジング(161)は往復動
    の際に前記移送体スライド(103)を案内するように作
    動するガイドベアリング(158,159)を備えることを特
    徴とする請求項8に記載のトランスファ成形機。
  13. 【請求項13】前記移送体(102)は前記成形機が作動
    中に前記ダイブレスト(27)に支持され、前記移送体ス
    ライド(103)と移送体ハウジング(161)は前記移送体
    ハウジング(161)が前記引っ込み位置へ動いたときに
    前記移送体スライド(103)とグリッパ(107)を前記ダ
    イブレスト(27)から動かす連結体(157,164)を備
    え、該連結体(157,164)は往復動する前記移送体スラ
    イド(103)の少なくとも第1の位置において解放され
    かつ前記第1の位置から離隔した前記移送体スライド
    (103)の第2の位置において前記移送体スライド(10
    3)と移送体ハウジング(161)とを連結し、前記成形機
    は前記ダイブレスト(27)と移送体スライド(103)が
    一体として取外されるときに前記第1の位置において前
    記移送体スライド(103)とともに停止されることを特
    徴とする請求項8に記載のトランスファ成形機。
  14. 【請求項14】フレーム(10)と該フレーム(10)に取
    外し自在に取り付けられたダイブレスト(27)と、 前記ダイブレスト(27)に対して前記フレーム(10)に
    往復動自在に設けられたスライド(29)と、 前記スライド(29)に取外し自在に取り付けられたツー
    ル支持体(36)と加工物をトランスファ成形する複数の
    作業ステーションを形成するように協働しかつ前記ダイ
    ブレスト(27)に取り付けられた第1のツールセット
    (101a〜101e)および前記ツール支持体(36)に取り付
    けられた第2のツールセット(61a)を有するツール
    と、 前記加工物を適正に成形するように前記2つのツールセ
    ットの一方のツールセットを対応する前記ツール支持体
    または前記ダイブレストに対して移動させることにより
    前記2つのツールセットの前記一方のツールセットの他
    方のツールセットに対する位置の微調整を行う前記一方
    のツールセットのための調整手段(67,68,69,39)とを
    備え、 前記ダイブレスト(27)とツール支持体(36)は前記微
    調整を損なうことなく前記ツールセットのための前記調
    整手段(67,68,69,39)とそれらの対応するツールと一
    緒にユニットとして前記成形機から取外すことができる
    ようになっており、 前記ユニットと前記調整手段(67,68,69,39)は前記調
    整手段(67,68,69,39)の微調整を必要とすることなく
    前記成形機に再装着することができることを特徴とする
    トランスファ成形機。
  15. 【請求項15】前記調整手段(67,68,69,39)は前記ツ
    ール支持体(36)に取り付けられかつ前記ツール支持体
    (36)および該ツール支持体(36)に取り付けられたツ
    ールとともに一体として取外し自在となっていることを
    特徴とする請求項14に記載のトランスファ成形機。
  16. 【請求項16】前記調整手段(67,68,69,39)は加工物
    を成形する力を前記第1のツールセット(101a〜101e)
    から前記スライド(29)に伝達するウエッジ(39)を有
    し、該ウェッジ(39)は前記ツール支持体(36)に対し
    て調整自在でありかつ前記スライド(29)の往復動の方
    向に前記第2のツールセット(61a)の位置を調整する
    ように作動することを特徴とする請求項15に記載のトラ
    ンスファ成形機。
  17. 【請求項17】前記トランスファ成形機は前記加工物を
    前記作業ステーションへ移送するように作動するグリッ
    パ(107)を有する移送体(102)を備え、該移送体(10
    2)は前記グリッパ(107)の作動を制御する調整自在の
    駆動体(121,122,132,133)を有し、前記移送体(102)
    の前記調整自在の駆動体(121,122,132,133)は前記調
    整自在の駆動体(121,122,132,133)の調整を変えるこ
    となく前記ダイブレスト(27)とともに取外し自在とな
    っていることを特徴とする請求項14に記載のトランスフ
    ァ成形機。
  18. 【請求項18】前記調整自在の駆動体(121,122,132,13
    3)は調整自在に取り付けられたカム(121)を有するカ
    ムシャフト(122)を備えることを特徴とする請求項17
    に記載のトランスファ成形機。
  19. 【請求項19】複数のダイ(101a〜101e)を備えてフレ
    ーム(10)に装着するためのダイブレスト(27)と、 移送体フィンガーを有し前記移送体フィンガーの作動を
    調整する移送体調整手段(129)を備えて、前記ダイ(1
    01a〜101e)に加工物を移送する移送体アセンブリ(10
    2)と、 前記加工物をトランスファ成形するように各ダイ(101a
    〜101e)と協働して作動するツール(61a)を有しかつ
    前記ダイ(101a〜101e)に対する前記ツール(61a)の
    位置を全方向に調整する第2の調整手段(67,68,69,3
    9)を有してスライド(29)に装着するための別体をな
    すツールアセンブリ(61)とを備えるトランスファ成形
    機に複数のツールセットを有する迅速交換ツールを配設
    する方法において、 前記ダイブレスト(27)と移送体アセンブリ(102)と
    ツールアセンブリ(61)とが前記ツールセットを調整す
    るために前記成形機内に配置されている間前記移送体調
    整手段(129)及び前記第2の調整手段を調整し、 更に実質的な微調整なしに再装着された前記ツールセッ
    トが用いられるように、前記ツールセットの取外しを前
    に行われた微調整がツールセットの再装着を行なうとき
    に維持されるように前記移送体アセンブリ(102)と前
    記ツールアセンブリ(61)の前記調整を変えることなく
    前記ダイブレスト(27)と、前記移送体アセンブリ(10
    2)と、前記ツールアセンブリ(61)とを取外しかつ再
    装着することを特徴とするトランスファ成形機へのツー
    ル配設方法。
  20. 【請求項20】前記ダイ(101a〜101e)に対して前記ツ
    ールの位置を調整する調整ウェッジ(39)を前記第2の
    調整手段(67,68,69,39)に設け、かつ、前記ウェッジ
    (39)の調整を変更することなく前記ウェッジ(39)を
    前記ツール(61a)とともに取外すことを特徴とする請
    求項19に記載のトランスファ成形機へのツール配設方
    法。
  21. 【請求項21】前記成形機にフレーム(10)と該フレー
    ム(10)に取り付けられた往復動スライド(29)とを設
    け、所定の位置において前記フレーム(10)に対して前
    記ダイブレスト(27)を配置するように前記フレーム
    (10)と前記ダイブレスト(27)に合せ位置決め表面
    (86,87)を設け、前記スライド(29)に対する前記ツ
    ールアセンブリ(61)の所定の位置を定める別の位置決
    め表面(46,47,48,49)を前記ツールアセンブリ(61)
    と前記往復動スライド(29)に設けることを特徴とする
    請求項19に記載のトランスファ成形機へのツール配設方
    法。
  22. 【請求項22】前記所定の位置において前記ダイブレス
    ト(27)と前記ツールアセンブリ(61)を固定するねじ
    付き締結体(63)を設け、該締結体(63)を取り外すこ
    となく、前記ダイブレスト(27)と前記ツールアセンブ
    リ(61)とを取り外すことができるように前記締結体
    (63)を取り付けることを特徴とする請求項20に記載の
    トランスファ成形機へのツール配設方法。
  23. 【請求項23】1台のトランスファ成形機に用いるため
    にセットアップされるツールセットを用いて動作する複
    数台のトランスファ成形機を製造する方法であって、 前記ツールセットは前記トランスファ成形機や前記ツー
    ルセットの実質的な調整なしに前記トランスファ成形機
    から取外すことができ、前記ツールセットは固定のツー
    ルを有する取外し自在のダイブレスト(27)と可動のツ
    ールを有する取外し自在のツールアセンブリを備えてお
    り、 前記複数のトランスファ成形機のそれぞれにおいて、 取外し自在の前記ダイブレスト(27)を位置決めする第
    1の位置決め表面(30a)を有するフレーム(10)を形
    成し、 被動スライド(29)が前記第1の位置決め表面(30a)
    に最も接近した前方死点位置と前記被動スライド(29)
    が前記第1の位置決め表面(30a)から最大距離離隔し
    た後方死点位置との間で往復動する前記被動スライド
    (29)を前記フレーム(10)に設け、 前記被動スライド(29)に取外し自在の前記ツールアセ
    ンブリを位置決めする第2の位置決め表面(51a)を設
    け、 前記被動スライド(29)が前記前方死点位置にあるとき
    に、前記第1及び第2の位置決め表面(30a,51a)の間
    に一時的に配置される負荷固定具(9)を用いて駆動ク
    リアランスを縮めるために前記第1及び第2の位置決め
    表面(30a,51a)を離すように付勢するのに十分な力を
    加えた状態で前記第1と第2の位置決め表面間の距離を
    測定し、 前記第1及び第2の位置決め表面(30a,51a)間の予め
    定めたスペースと測定した前記距離との差を決定し、 前記第1及び第2の位置決め表面の一方の位置を前記差
    に等しい量だけ変更して前記第1及び第2の位置決め表
    面の一方の位置を永久的に確立し、前記被動スライダが
    前記前方死点位置にあってしかも前記複数のトランスフ
    ァ成形機の全てで同じクリアランスを縮めるために負荷
    されているときに、前記第1及び第2の位置表面の間に
    前記予め定めたスペースを得ることを特徴とするトラン
    スファ成形機の製造方法。
  24. 【請求項24】取外し自在な複数のツールセットのいず
    れか一つを備えて動作する複数のトランスファ成形機を
    製造する方法であって、前記複数のツールセットは固定
    のツールのためのダイブレストと往復動するツールのた
    めの往復動するツール支持手段とを含んでおり、しかも
    前記複数のツールセットは固定の位置決め表面と往復動
    可能な位置決め表面との間に予め定めたスペースを全て
    必要とするものであり、 フレーム(10)にダイブレスト用の第1の位置決め表面
    (30a)を形成し、 前方死点位置と後方死点位置との間で前記第1の位置決
    め表面(30a)に対して往復動する被動スライド(29)
    を前記フレーム(10)に取り付け、 前記被動スライド(29)に測定面を形成し、 前記被動スライド(29)を往復動させる駆動体(32)を
    配設し、 前記測定面と前記第1の位置決め表面との間に一時的に
    配置された負荷固定具(9)によって全てのクリアラン
    スを除去するように前記被動スライド(29)が負荷され
    て前記被動スライド(29)が前記前方死点位置にある間
    に、前記測定面と前記第1の位置決め表面との間のスペ
    ースを測定し、 前記測定面と前記第1の位置決め表面との間の測定した
    前記スペースと予め定めた所望のスペースとの差を求
    め、 前記駆動体が前記被動スライド(29)を前記前方死点位
    置に位置させ且つ前記駆動体が全てのクリアランスを除
    去するように負荷されているときに、前記第1の位置決
    め表面から前記予め定めたスペースだけ離れた第2の位
    置決め表面をる得るように選択された厚みを有するゲー
    トプレート(51)を前記被動スライド(29)上に配置す
    ることを特徴とするトランスファ成形機の製造方法。
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