JPH0729176A - データ記録方法 - Google Patents

データ記録方法

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JPH0729176A
JPH0729176A JP17017693A JP17017693A JPH0729176A JP H0729176 A JPH0729176 A JP H0729176A JP 17017693 A JP17017693 A JP 17017693A JP 17017693 A JP17017693 A JP 17017693A JP H0729176 A JPH0729176 A JP H0729176A
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JP
Japan
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recording
pit
data
pulse
circuit
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JP17017693A
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English (en)
Inventor
Koichiro Ogiwara
宏一郎 荻原
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 光磁気ディスクにデータをオーバーライトし
た場合における、データの消し残りを抑制する。 【構成】 一定の周波数で磁気ヘッドにより交番磁界を
印加する。同一の周波数でレーザ光をパルス的に照射
し、その位相を記録データに対応して変化させる。N極
の磁界が印加されているタイミングにおいて、第1のエ
ッジデータに対応して記録パルスaにより、レーザ光を
照射し、ピットNaを形成する。そして、第2のエッジ
データに対応して記録パルスcによりレーザ光を照射
し、S極のピットScを形成する。ピットScを形成す
る前に、N極の磁界が印加されている期間において、記
録パルスbを照射し、N極のピットNbを形成する。こ
のピットNbにより、ピットNaとScの間隔が離れた
場合においても、その間におけるデータを消去する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば光磁気ディスク
(MO(Magneto Optical)ディスク)に、オーディオ
データやビデオデータを高密度記録する場合に用いて好
適なデータ記録方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のCAV(角速度一定)モードで用
いられる光ディスクにおいては、各トラックの所定の位
置に周期的にサーボバイト区間を設け、このサーボバイ
ト区間に、基準クロック生成用のクロックピットと、ト
ラッキング用のウォブルドピットを形成するようにして
いる。そして、クロックピットに対応して基準クロック
(チャンネルクロック)を生成し、この基準クロックの
周期の整数倍の長さのピットにより、情報をデジタル的
に記録するようにしている。
【0003】また、例えば、CD(コンパクトディス
ク)のようなCLV(線速度一定)モードで用いられる
システムにおいては、クロックピットは存在しないが、
記録されたピットの長さ及びピット間隔が、基準クロッ
ク(チャンネルクロック)の周期(0.3μm)の整数
倍の長さ(CDの場合、約0.9μm〜3.3μmの9
種類の長さ)になるように選ばれており、このことを使
ってクロック再生を行い、記録された情報をビット単位
に切り出している。
【0004】ところで、同じ光ディスクであるビデオデ
ィスクでは、CDよりもはるかに細かいピットの長さの
差でビデオ信号を記録し、再生している。
【0005】いま、このことを、CAVモードで半径5
5mmの位置に記録される信号を例に挙げて説明する。
ビデオディスクでは、ビデオ信号中の最も明るい部分を
9.3MHz、最も暗い部分を7.6MHzの信号とし
て記録しており、これは半径55mmのディスク上で、
それぞれ1.075μmと1.316μmに相当する。
このように記録されたディスクを再生すると、大変美し
い映像が再生されるのは周知の事実である。
【0006】この映像で、128階調の明るさの変化が
表現できていると考えると、これは、ディスク上で、ピ
ットの周期が128段階以上に細かく記録され、これが
再生されていることを意味する。つまり、 (1.316μm−1.075μm)÷128=0.0
02μm の細かいピット長及びピット間隔の変化が、ビデオ信号
に反映されているのである。
【0007】ピットの長さの変化としては、このように
細かい変化が記録できるにも拘らず、CDにおいて、ピ
ット長の変化の最小単位を0.3μmと、大きくしなけ
ればならないのは、主にその記録再生方法が最適でない
ことによる。
【0008】本出願人は、特願平3−167585号と
して、情報ピットの前端(前方)または後端(後方)エ
ッジの位置を、記録情報に対応して所定の基準位置から
ステップ状にシフトして、デジタル情報を記録すること
を先に提案した。この記録再生方法によれば、ピット長
及びピットエッジの位置の変化を非常に高い精度で検出
可能であるので、これまで不可能であると思われていた
微小な変化で情報を記録することが可能となり、その結
果、これまで以上の高密度化を実現することができる。
【0009】図20は、本出願人が先に提案したエッジ
の位置をステップ状にシフトすることにより、情報を記
録する原理を示している。同図に示すように、記録デー
タに対応してPWM変調した記録信号(図20(B))
を生成する。そして、そのゼロクロス時における長さに
対応するピット(図20(A))を形成する。このよう
にすると、ピットのエッジの位置が基準クロック(図2
0(C))で示す位置からステップ状に変化する。この
変化量に応じて、1つのエッジについて0から7までの
8段階(3ビット)のデータを記録することができる。
【0010】図21は、このようにして記録した信号を
再生する原理を示している。情報記録媒体より再生した
RF信号(図21(A))を増幅して、2値化RF信号
(図21(B))を得る。情報を記録したディスクには
クロックピットが形成されているため、これを基準とし
て基準クロック(図21(C))を生成し、この基準ク
ロックに同期して、さらに鋸歯状波信号(図21
(D))を生成する。そして、この鋸歯状波信号と2値
化RF信号とがクロスするタイミングを検出することに
より、情報ピットのエッジの位置を検出するようにして
いる。
【0011】ところで、上述した情報ピットのエッジの
位置を、記録情報に対応して所定の基準位置からステッ
プ状にシフトする記録方法を、光磁気膜の部分的な磁化
の反転によってピットを形成する、いわゆるMO(Magn
eto Optical)ディスクを用いた光磁気記録に適用する
ことが考えられる。
【0012】一般に、光磁気ディスクの記録方式には、
磁界変調方式と光変調方式とがある。磁界変調方式は、
オーバーライトが可能である反面、磁界に変調をかける
ため、エネルギーロスが大きい欠点を有している。ま
た、レーザも点灯させたままの状態とされるため、多く
のエネルギーを必要とする。
【0013】これに対して、光変調方式は、レーザをパ
ルス的に点灯するため、エネルギーロスが小さい利点を
有する反面、オーバーライトができない欠点を有してい
る。オーバーライトを可能にするため、記録媒体を多層
構造にしたものがあるが、この記録媒体にデータを記録
するには、磁石が2個必要となるばかりでなく、レーザ
パワーとして3つのレベルが必要となる。
【0014】従来の光磁気ディスクに対する記録方法
は、このようにオーバーライトが可能なものについては
エネルギーロスが大きく、構成が複雑となる課題があっ
た。
【0015】そこで本出願人は、例えば特願平4−20
3015号として新たな提案をした。この提案において
は、所定の周波数でN極とS極の磁界が光磁気ディスク
に交互に印加される。そして、印加する交番磁界と同一
の周波数でレーザ光をパルス的に照射する。これにより
光ディスク上にピット(マーク)の一部が重なるように
形成する。そしてレーザ光を照射するタイミング(位
相)を記録データに対応して変化させることでデータを
記録する。
【0016】これにより、交番磁界を発生する回路とし
て、コイルとコンデンサよりなるタンク回路を用いるこ
とができ、より少ないエネルギーでデータを記録するこ
とが可能となる。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】このような方法によ
り、データを記録すると、ピット(マーク)は、例えば
図22に示すように形成される。図22(A)は、ピッ
ト(マーク)の前端のエッジと後端のエッジのシフト位
置を、(n,m)のように表すとすると、(0,0)の
データが記録された状態を表している。すなわち、この
場合、前端(第1のエッジ)のデータと後端(第2のエ
ッジ)のデータが、ともに0であるため、ピットの長さ
(第1のエッジと第2のエッジの間隔)が最も短くな
る。
【0018】これに対して、例えば(3,3)のデータ
を記録すると、図22(B)に示すように、ピットの長
さ(第1のエッジと第2のエッジの間隔)は長くなる。
その結果、図中ハッチングを施して示す領域のように、
レーザ光が照射されない範囲が、図22(A)に示す場
合に較べて広くなる。
【0019】すなわち、図23に示すように、ピット
(マーク)の第1のエッジを形成するための第一のレー
ザ光スポットが照射された後、その照射領域が一部重な
るように、第2のエッジを形成するための第二の光スポ
ットが照射される。第1のエッジを形成するタイミング
においては、例えば、N極の磁界が印加され、第2のエ
ッジを形成するタイミングにおいては、例えばS極の磁
界が印加される。
【0020】そして、同図に示すように、例えば今エッ
ジのシフト位置が0乃至3の4つのシフト位置のいずれ
かにシフトされるものとすると、図23(A)において
は4つのシフト位置のすべての位置が便宜上重ねて表示
してある、例えばデータ(0,0)が記録されると、図
23(B)に示すようにピットが形成され、データ
(3,3)が記録されると、図23(C)に示すように
ピットが形成される。
【0021】すなわちピットのエッジの間隔が長くなる
と、前のピットと次のピットの重なる領域が少なくな
る。その結果、例えば図23(D)に示すように、デー
タ(0,0)が記録されている領域に、データ(3,
3)をオーバーライトすると、新たに形成したピットの
重なる範囲が少ないため、過去に記録してあった領域で
消去されずに残る範囲が多くなる。その結果、ピットの
境界の形状が複雑な形状となる。
【0022】したがって、このようにデータがオーバー
ライトされたピットを再生すると、その再生データは、
過去に記録してあったデータの消し残り成分のノイズを
多く含むことになる。その結果、それだけデータを正確
に読み取ることが困難になる。
【0023】本発明はこのような状況に鑑みてなされた
ものであり、オーバーライトした場合における消し残り
のデータに起因するノイズを抑制するようにするもので
ある。
【0024】
【課題を解決するための手段】本発明のデータ記録方法
は、ピットのエッジの位置を記録データに対応して変化
させることにより、データを記録媒体に記録するデータ
記録方法において、前のピットに一部が重なるように、
次のピットを形成するとともに、前のピットを形成する
ための記録パルスの最終端部のタイミングを変化させる
ことを特徴とする。
【0025】この記録パルスの最終端部のタイミング
を、次のピットを形成するための記録パルスの開始端部
のタイミングに対応して変化させることができる。
【0026】また、1つのピットを形成するための記録
パルスを複数個のパルスにより構成した場合、複数個の
パルスのうち最後のパルスの発生タイミングを、次のピ
ットを形成するための記録パルスの最初のパルスの発生
タイミングに対応して変化させることができる。さら
に、1つのピットを形成するための記録パルスを所定の
期間連続する1つのパルスにより構成した場合、1つの
パルスの終了のタイミングを、次のピットを形成するた
めの1つのパルスの発生タイミングに対応して変化させ
るようにすることができる。
【0027】
【作用】上記構成のデータ記録方法においては、前のピ
ツトと次のピツトが、その一部が重なるように形成され
る。そして、前のピツトを形成するための記録パルスの
最終端部のタイミングが変化される。その結果、オーバ
ーライト時による消し残りの範囲を小さくし、それに起
因するノイズを抑制することができる。
【0028】
【実施例】以下、図面を参照して、本発明の実施例につ
いて説明する。
【0029】図1は、本発明のデータ記録方法を応用し
た光磁気記録装置の一実施例の構成を示すブロック図で
ある。光磁気ディスク1は、スピンドルサーボ回路3に
より制御されるスピンドルモータ2により、所定の速度
で回転されるようになされている。ピックアップ4は、
光磁気ディスク1の特定の記録位置に対してレーザ光を
照射し、熱磁気記録に必要な所定強度の一定径のスポッ
トを照射することによりデータを記録する。また、光磁
気ディスク1からの反射光を検出し、その検出信号を復
調復号回路11に出力する。
【0030】復調復号回路11は、ピックアップ4より
供給された信号(MO信号)を復調し、さらに復号し
て、図示せぬ回路に出力する。サーボ回路16は、ピッ
クアップ4に対してフォーカスサーボ、トラッキングサ
ーボおよびスレッドサーボの制御を行う。
【0031】ECC付加変調回路15は、図示せぬ回路
から供給されるデータに誤り訂正符号を付加し、変調し
て、記録データとして位相変調回路12に出力してい
る。PLL回路8は、ピックアップ4が、光磁気ディス
ク1に、例えばエンボス加工などによりプリピットとし
て予め形成されている基準ピット(図6参照)の所定の
エッジのタイミングを検出して出力する再生信号(RF
信号)の入力を受け、これに同期した一定周期Tの記録
基本クロックAを生成する。
【0032】記録基本クロックAは、位相変調回路12
に供給され、位相変調回路12の出力Bは、パルス発生
回路13に供給される。パルス発生回路13は、位相変
調回路12の出力Bの立上りおよび立下りのエッジに同
期したパルスCを発生し、レーザコントロール回路14
に出力している。レーザコントロール回路14は、パル
ス発生回路13より供給されるパルスCに対応して、ピ
ックアップ4に内蔵されている半導体レーザを駆動す
る。
【0033】一方、PLL回路8で生成された記録基本
クロックAは、位相補償回路9により位相補償がなされ
た後、バッファアンプ10を介して磁気ヘッド20のコ
イル5に供給されている。このコイル5は、コンデンサ
6とともにタンク回路7を構成している。そして、この
コイル5が設けられた磁気ヘッド20は、ピックアップ
4がレーザ光を照射する位置と光磁気ディスク1を挟ん
で対向する位置に配置されている。
【0034】即ち、磁気ヘッド20が光磁気ディスク1
の上面の特定の記録位置と対向する位置に配置され、そ
の記録位置の下面の対向する位置にピックアップ4が配
置されている。これら、磁気ヘッド20とピックアップ
4は、共通の送り機構により、光磁気ディスク1の半径
方向へ移動され、トラッキングおよびスレッド制御がな
される。
【0035】次に、その動作について説明する。光磁気
ディスク1は、スピンドルモータ2により所定の速度で
回転される。ピックアップ4は、この光磁気ディスク1
に対して、後述する記録パルスに対応して出力されるレ
ーザ光の強度レベルLHよりも低い強度レベルLLのレー
ザ光を連続的に照射し、その反射光からクロックピット
(基準ピット)を再生し、これに対応するRF信号をP
LL回路8に供給する。PLL回路8は、クロックピッ
トに同期した記録基本クロックA(その周波数は、変調
回路15が出力する記録データの記録基本クロックと同
一の値となるようになされている)を生成する。
【0036】この記録基本クロックAは、位相補償回路
9およびバッファアンプ10を介してタンク回路7に供
給される。このタンク回路7の共振周波数が、記録基本
クロックAと同一の周波数となるように、コイル5のイ
ンダクタンスLとコンデンサ6の容量Cが設定されてい
る。これにより、コイル5は、記録基本クロックAと同
一の周波数で変化する交番磁界を発生し、これを光磁気
ディスク1に印加する。タンク回路7の共振動作によ
り、コイル5とコンデンサ6に共振電流が流れるため、
コイル5に交番磁界を発生させるために必要なエネルギ
ーは少なくて済む。
【0037】一方、PLL回路8が生成する記録基本ク
ロックAは、位相変調回路12に供給され、変調回路1
5より供給される記録データに対応して、その位相が変
調される(記録データに対応して位相がステップ状にシ
フトされる)。
【0038】即ち、図2(A)に示すPLL回路8で生
成した記録基本クロックAが、位相変調回路12におい
て位相変調され、図2(B)に示すような信号となる。
この実施例においては、記録基本クロックAの立上りエ
ッジと立下りエッジの位置が記録データに対応して、4
つのシフト位置のいずれかのシフト位置にシフトされ
る。シフトする位置は、この実施例においては4つとさ
れているが、例えば、これを8個あるいはそれ以上とす
ることも可能である。
【0039】パルス発生回路13は、位相変調回路12
より供給されるクロックの立上りエッジおよび立下りエ
ッジに同期して、図2(C)に示すような記録パルスを
発生する。この記録パルスは、レーザコントロール回路
14に供給され、レーザコントロール回路14は、この
パルスが入力されたタイミングにおいてピックアップ4
に内蔵されている半導体レーザを駆動し、連続的に照射
しているレーザ光の強度レベルLLよりも高い強度レベ
ルLHのレーザ光を発生させる。ここで、レーザ光の強
度レベルLHは、光磁気ディスク1の光磁気膜をキュリ
ー温度以上に加熱して、熱磁気記録を行うのに必要な値
に設定されている。
【0040】コイル5が発生する交番磁界は、図2
(D)に示すように、PLL回路8より位相補償回路
9、バッファアンプ10を介して供給される記録基本ク
ロックAと同一の周波数で変化する。位相補償回路9
は、この交番磁界のピーク値の近傍において、レーザ光
が光磁気ディスク1に照射されるように、そのタイミン
グ(位相)を補償する。即ち、図2(B)で示す立上り
エッジおよび立下りエッジの変化する範囲Wの中心が、
図2(D)に示す交番磁界のピーク値となるように調整
される。
【0041】尚、図2(D)において、例えば交番磁界
が正の期間においては、光磁気ディスク1の磁気ヘッド
20と対向する特定の記録位置には、その下面から上面
へ磁束が貫通する磁界(例えばN極の磁界)が印加され
ており、その磁界の向きを図中記号・で示す。逆に、交
番磁界が負の期間においては、記録位置の上面から下面
へ磁束が貫通する磁界(S極の磁界)が印加されてお
り、その磁界の向きを図中に記号×で示す。以降、紙面
と直交し、かつ、裏面から表面へ貫通する磁界の向きを
記号・で示し、表面から裏面へ貫通する磁界の向きを記
号×で示す。
【0042】勿論、コイル5により発生される交番磁界
のレベルを、より大きく設定しておけば、外部磁界のピ
ーク値を大きく外れた位置においてレーザ光を発生させ
たとしても、光磁気ディスク1にデータを記録すること
が可能である。しかしながら、そのようにすると、コイ
ル5とコンデンサ6よりなるタンク回路7を、よりQの
大きいものにしなければならなくなり、装置が大型化す
ることになる。そこで実施例のように、外部磁界のピー
ク値の近傍付近において、レーザ光を発生させるように
するのが好ましい。
【0043】図3は、以上のようにして光磁気ディスク
1に光磁気的にピットが形成される様子を模式的に示し
ている。即ち、図3(A)に示すように、時刻t=t0
において、レ ーザコントロール回路14よりピックア
ップ4に記録パルスが供給されると、この記録パルスに
対応してレーザ光が光磁気ディスク1に照射される。そ
して、熱磁気記録に必要な所定強度の一定径のスポット
Sが照射され、そのスポットSの領域内の光磁気膜がキ
ュリー温度以上に加熱される。これにより、そのときコ
イル5により印加されている磁界の方向(記号・で示す
方向)に対応するピットPaが、図3(B)に示すよう
に、光磁気ディスク1上に形成される。
【0044】その後、図4(A)に示すように、時刻t
=t0+T/2(ここでTは、記録基本クロックAの周
期)において再び記録パルスが印加されると、このとき
コイル5は、時刻t=t0における場合と異なる極性の
磁束を発生しているため、図4(B)に示すように、図
3(B)で示したピットPaの一部がオーバーライトさ
れて、逆極性(記号×で示す方向)のピットPbが形成
される。
【0045】従って、例えば図5(A)に示すように、
時刻t0乃至t3、並びにT/2+t0乃至T/2+t3
いずれか1つのタイミングにおいて、記録パルスが発生
されると、その発生タイミングに対応して、図5(B)
に示すようなピットのいずれか2つが形成されることに
なる。これをまとめて示すと、図5(c)に示すように
なる。
【0046】即ち、記録基本クロックAの1/2周期T
/2に対応する長さのピットの前後のエッジが、記録デ
ータに対応して、Wで示す範囲内において、ステップ状
に変化する。あるいはまた、このことは、図5(D)に
示すように、記録基本クロックAの1/2周期T/2に
対応する長さのピットの前端のエッジが、記録データに
対応して、Wで示す範囲内において、ステップ状に変化
する動作が、T/2の周期で繰り返されるものと理解す
ることもできる。このようなピットが光磁気ディスク1
に記録されることにより、データが記録されることにな
る。
【0047】再生時においては、レーザコントロール回
路14はピックアップ4を制御し、光磁気ディスク1に
対して、記録時における場合より低いレベルLLのレー
ザ光を連続的に光磁気ディスク1に対して照射させる。
そして、そのときの反射光のカー回転角から光磁気ディ
スク1に記録された記録信号(MO信号)が再生され、
これが復調復号回路11に供給され、復調され、さらに
復号される。
【0048】尚、上述した実施例においては、位相補償
回路9をPLL回路8とバッファアンプ10の間に配置
するようにしたが、例えばコイル5に供給する信号の位
相を調整する代りに、例えば位相変調回路12とパルス
発生回路13の間に配置して、ピックアップ4に供給さ
れる信号のタイミングを調整するようにすることも可能
である。
【0049】また、上述した実施例においては、光磁気
ディスク1の反射面に、物理的に形成された凹部または
凸部によってクロックピットを記録したが、光磁気ディ
スク1の反射面に一定周期で蛇行した溝によるプリグル
ーブを形成し、このプリグルーブから記録基本クロック
Aを再生するようにすることも可能である。
【0050】次に、図6は、本発明の記録方法を適用し
た光磁気ディスクの基本的フォーマットの一例を示して
いる。
【0051】この実施例では、光磁気膜の部分的な磁化
の反転によってピットが形成されている、直径120m
mの光磁気ディスク1にCLVモード、トラックピッチ
1.6μmで、ピット列が記録されている。全ての情報
は、一定周期1.67μm毎に配置されたピットの前端
(立ち上り)と、後端(立ち下り)のエッジ位置の8段
階のシフト量として記録されている。このシフト量の1
単位である単位シフト量Δは、0.05μmに設定され
ている。
【0052】このように配列された各ピットのエッジ位
置の8段階のシフト量で、各々3ビットの情報を記録す
ることができるので、ピット列方向の線記録情報密度
は、0.28μm/bitとなり、現在のCDシステム
の2倍以上となる。
【0053】なお、CDシステムにおいては、線速度を
上限の1.2m/sとした場合においても、EFM(Ei
ght to Fourteen Modulation)変調により、記録すべき
8ビットのデータ・ビットが、14ビットのインフォメ
ーション・ビットと、3ビットのマージン・ビットの計
17ビットのチャネル・ビットに変換されて、ディスク
上のピットに記録されるため、このEFM変調を勘案す
ると、線記録情報密度は、約0.6μm/bitであ
る。すなわち、約0.9μmの最短ピットが、3ビット
分のチャネル・ビットに相当するから、 (0.9÷3)×(17/8)=約0.6μm/bit となる。
【0054】ここで、図7に示すように、光磁気ディス
ク1に記録されたピットのエッジ位置は、そのピットの
中心の基準位置から、記録すべきディジタル情報に応じ
てステップ状にシフトしているが、そのシフト期間Ts
(=Δ×7)は、ピックアップ4の差動光学検出系の伝
達特性に応じて決まるMO信号(差動検出信号)の過渡
期間(0レベル又は飽和レベルとなる定常状態以外の期
間)である立ち上り期間trまたは立ち下り期間tfよ
りも小なる期間に相当する範囲内に設定されている。
【0055】上記MO信号は、ピックアップ4から出力
されるものであり、ピックアップ4の伝達特性によって
その過渡期間が決まる。一般に、光学系の伝達特性は、
その伝達関数(OTF;Optical Transfer Function)
の絶対値であるMTF(Modulation Transfer Functio
n)によって規定され、このMTFはレンズの開口率N
Aとレーザの波長λに依 存して決まる。
【0056】上記シフト期間Ts内で、単位シフト量Δ
を0.05μmよりもさらに小なる単位量でシフトさせ
れば、例えば、16段階の変化をピットエッジに記録す
ることが可能となる。16段階では、4ビットの情報を
表すことができるので、さらに記録密度を高めることが
できる。
【0057】このように記録されたピットの中心の基準
位置に位相的に同期したサンプルクロックSPの立上が
りエッジのタイミングで、MO信号をA/D変換するこ
とによって、ピットのエッジ位置のシフト量0〜7に対
応する再生レベルL0〜L7を得ることができる。この
ように、MO信号の過渡期間における1サンプルタイミ
ングで、その再生レベルL0〜L7を検出することがで
きる条件は、 シフト期間Ts≦過渡期間(立ち上り期間trまたは立
ち下り期間tf) ということになる。
【0058】ここで、サンプルクロックSPによるサン
プリングタイミングとしては、シフト期間Tsの中央に
対応するタイミングが望ましく、このタイミングとする
ことにより、MO信号の過渡期間の全範囲に渡って再生
レベルを検出することが可能となる。
【0059】再び、図6に戻り、光磁気ディスク1の光
磁気膜には、記録すべきデータに対応した43個のデー
タピットが記録されるデータ領域の間に、サーボ用の6
個の基準ピットP1〜P5と教育ピットP6からなるサ
ーボ領域が挿入されている。このサーボ用の6個のピッ
トP1〜P6は、光磁気ディスク1に対するフォーマッ
ト処理、すなわち、初期化の過程で、上述した交番磁界
の半周期毎に所定強度のスポットSを照射する記録方法
による熱磁気記録によって、その光磁気膜に対して記録
される。
【0060】このサーボ領域に記録された6個のピット
P1〜P6のうち、1個は教育ピットP6とされ、残り
の5個は基準ピットP1〜P5とされている。教育ピッ
トP6の図中左側の前端エッジは、その位置が0から7
の8段階のシフト位置の何れかの位置Mに設定されてお
り、また図中右側の後端エッジも、0から7までの8段
階のシフト位置の何れかの位置Nに設定されている。
【0061】教育ピットP6の前端エッジの位置Mと後
端エッジの位置Nは、各サーボ領域において、それぞれ
異なる組合せとなるように、規則的に組み合わせが設定
されている。即ち、MとNが最初のサーボ領域において
は、(0,0)とされ、次のサーボ領域においては、
(0,1)とされる。以下同様に、(0,2),(0,
3),・・・,(7,6),(7,7)と規則的に組み
合わせが設定されている。これにより、64(=8×
8)個のサーボ領域において、教育ピットP2の前端エ
ッジと後端エッジの全てのあり得る位置の組合せが用意
されていることになる。
【0062】基準ピットP2の後端エッジと、P4の前
端エッジは(0,0)の基準位置データを得るためのも
のであり、基準ピットP3の前端と後端のエッジは
(7,7)の基準位置のデータを得るためのものであ
る。この基準位置データを理論的には、例えばピットP
1とP5の両端のエッジに形成することも可能である。
しかしながらそのようにすると、隣接するデータ領域か
らの干渉の割合が記録データによって変化することにな
るため、実施例のようにダミーの基準ピットP1とP5
の間のピットのエッジに基準位置データを形成するのが
好ましい。
【0063】図8は、図1の位相変調回路12のより詳
細な構成例を示している。ECC付加変調回路15より
出力された記録データは、データ分離回路31に入力さ
れ、そこにおいて第1のエッジデータ(ピットの前端の
エッジを規定するデータ)と第2のエッジデータ(ピッ
トの後端のエッジを規定するデータ)とに分離される。
第1のエッジデータはD/A変換回路32に供給され、
D/A変換された後(図9(J))、比較回路33に供
給される。
【0064】タイミング発生回路41はPLL回路8よ
り供給される。記録基本クロック(図9(A))に同期
して、鋸歯状波発生回路34,36,44,46にそれ
ぞれタイミング信号を出力する。それぞれの鋸歯状波発
生回路34,36,44,46は、入力されたタイミン
グ信号に同期して鋸歯状波を発生する。
【0065】鋸歯状波発生回路34が出力する鋸歯状波
(図9(B))は、比較回路33に供給される。比較回
路33は、D/A変換回路32の出力(図9(J))と
鋸歯状波発生回路34の出力(図9(B))のレベルを
比較し、鋸歯状波発生回路34の出力がD/A 変換回
路32の出力より大きくなったタイミングにおいて、一
定の期間Hのパルス(図9(C))を発生し、合成回路
35に出力する。すなわち、このパルスの発生タイミン
グは、記録データ(an)に対応するものとなされてい
る。
【0066】一方、D/A変換回路42は、第2のエッ
ジデータをD/A変換(図9(K))し、比較回路37
に出力する。また、この比較回路37には、タイミング
発生回路41の出力に同期して、鋸歯状波発生回路36
が出力する鋸歯状波(図9(D))が供給されている。
比較回路37は、両入力のレベルを比較し、鋸歯状波発
生回路36の出力がD/A変換回路42の出力より大き
くなったとき、Hのパルス(図9(E))を発生し、合
成回路35に出力する。
【0067】合成回路35は、例えば図10に示すよう
に、OR回路51により構成されている。したがってO
R回路51は、比較回路33と37が出力する論理Hの
パルスを合成し、後段のOR回路38に出力する。
【0068】同様にして、タイミング発生回路41が出
力するタイミング信号に同期して、鋸歯状波発生回路4
4が出力する鋸歯状波(図9(F))が比較回路43に
供給されており、比較回路43はこの入力とD/A変換
回路42の出力(図9(K))のレベルとを比較する。
そして、鋸歯状波発生回路44が出力する鋸歯状波のレ
ベルがD/A変換回路42の出力より大きくなったと
き、一定の幅の論理Hのパルス(図9(G))を合成回
路45に出力する。
【0069】さらにまた、比較回路47は、D/A変換
回路32が出力する第1のエッジに対応するデータ(図
9(J))と、タイミング発生回路41の発生するタイ
ミング信号に同期して、鋸歯状波発生回路46が出力す
る鋸歯状波(図9(H))のレベルを比較する。そし
て、鋸歯状波発生回路46が出力する鋸歯状波のレベル
がD/A変換回路32の出力より大きくなったとき、一
定の幅の論理Hのパルス(図9(I))を発生し、合成
回路45に出力する。
【0070】合成回路45は、合成回路35と同様にO
R回路により構成される。したがって、比較回路43が
出力するパルスと、比較回路47が出力するパルスが合
成回路45において合成され、OR回路38に供給され
る。
【0071】図10の左側に示す(時間的に先行する)
パルス(図8の比較回路33の出力するパルス)は、図
11に示すように、記録基本クロックに同期するととも
に、第1のエッジデータに対応するタイミングのパルス
となされている。すなわち記録データが例えば、3,
2,1,0と小さくなるにしたがって記録基本クロック
の立ち上がりエッジからのずれの時間が長くなるように
なされている。
【0072】そして、このパルスは図12において記録
パルスaで示すように、例えば磁気ヘッド20がN極の
交番磁界を発生しているタイミングにおいて発生され
る。
【0073】一方、図10の右側に示す(時間的に後行
する)パルス(比較回路37が出力するパルス)は、第
1のエッジに続く第2のエッジの値に対応して発生され
る。図9(B)と(D)を比較して明らかなように、D
/A変換回路42が出力するデータ(図9(K))は、
D/A変換回路32が出力するデータ(図9(J))と
相補的になるように制御されている。したがって、比較
回路33が出力するパルスは、第1のエッジのデータ
が、大きくなるほど、その発生タイミングが遅くなるの
に対して、比較回路37が出力するパルスは、第2のエ
ッジのデータが大きくなるほど遅くなる。この比較回路
37が出力するパルスは、図10において記録パルスb
で示すタイミングにおいて発生される。
【0074】また、同様に比較回路43が出力するパル
スは、図12において記録パルスcで示すタイミングで
発生され、比較回路47が出力するパルスは、図12に
おいて記録パルスdで示すタイミングにおいて発生され
る。すなわち、これらのパルスは図12に示すように、
S極の磁界が印加されるタイミングにおいて発生され
る。
【0075】合成回路35と45より出力されたデータ
がOR回路38により合成され、パルス発生回路13を
介してレーザコントロール回路14に供給され、レーザ
コントロール回路14はこのパルスに同期してピックア
ップ4に内蔵されているレーザダイオードを駆動する。
これにより、光磁気ディスク1上に図12にa乃至dで
示す記録パルスに対応したレーザ光が照射される。
【0076】その結果、図13(A)に示すように、図
12の記録パルスaの照射により、第一エッジデータに
対応するN極のピットNaが形成される。そしてその
後、光磁気ディスク1にピットNaを形成した時と同一
の極性(N極)のバイアス磁界が印加されているタイミ
ングにおいて、記録パルスbに対応するレーザ光が照射
される。これにより、N極のピツトNbが、ピットNa
にその一部が重なるように形成される。
【0077】その後、記録パルスcに対応するレーザ光
が、S極の磁界が印加されているタイミングにおいて発
生されると、S極のピットScが、ピツトNbにその一
部が重なるように形成される。さらにその後、記録パル
スdに対応するレーザ光の照射により、S極のピットS
dが、その一部がピットSeに重なるように形成され
る。
【0078】従来N極またはS極の磁界が印加されてい
るタイミングにおいて、記録パルスがそれぞれ1個だけ
供給されるため、図13(B)に示すようなピットが形
成されていた。すなわち、記録すべきデータの値が大き
い場合においては、隣接する2つのピットの重なる範囲
が少なくなり、その分だけ過去に記録されていたピット
が消去されずに、そのまま残ることになっていた。
【0079】しかしながら、この実施例においては、第
1のエッジデータに対応するピットNaを形成した後、
第2のエッジデータに対応するピットScを形成する前
に、第一のピットNaと、同極のピットNbを形成する
ようにしたので、ピットNaと、ピットScとの間隔が
離れているような場合においても、両者の間のピットN
bにより、両者の間の消し残り領域が消去される。この
ため、消し残り領域が少なくなる。
【0080】ピツトNaとNbは、いずれもN極側のピ
ツトであるから、実質的にはこれは1つのピットを構成
する。同時に、S極側のピットScとSdも実質的に1
つのピットを構成する。
【0081】したがって、このようにして形成されたピ
ットを再生すると、消し残りのデータによるノイズ成分
を抑制することができる。
【0082】なお、図12に示すように記録パルスa乃
至dと同様に記録パルスe乃至hが順次発生され、同様
の動作が繰り返される。
【0083】なお、上記実施例の場合、図12に示した
記録パルスbとc(dとe)の間隔は一定となる。すな
わち、第2のエッジデータが大きくなると記録パルスc
の発生タイミングが遅くなるが、記録パルスbもこの第
2のエッジデータに対応してその発生タイミングが制御
されるため、同様に発生タイミングが遅くなる。その結
果、両者の間隔は一定となる。
【0084】図14は、タイミング発生回路41の内部
の構成例を示している。同図に示すように、PLL回路
8より供給された記録基本クロック(図15(A))に
同期して、鋸歯状波発生回路61が鋸歯状波(図15
(B))を発生する。この鋸歯状波は比較回路62に供
給される。D/A変換回路63は、図示せぬ回路から供
給されるタイミング指定データをD/A変換し、比較回
路62に出力する(図15(D))。このD/A変換回
路63に入力されるデータ、したがって、そこより出力
される信号のレベルは、出力すべきタイミング信号に対
応して変化される。
【0085】比較回路62は、鋸歯状波発生回路61が
出力する信号のレベルがD/A変換回路63の出力レベ
ルより大きくなったとき、一定の幅の論理Hパルス(図
15(C))を発生する。この比較回路62の出力が、
例えば鋸歯状波発生回路34(鋸歯状波発生回路36,
44,46も同様)に供給されると、鋸歯状波発生回路
34は、この入力に同期して鋸歯状波を発生する。した
がって、鋸歯状波発生回路34が出力する鋸歯状波のタ
イミングが、D/A変換回路63に入力されるデータに
対応して設定されることになる。
【0086】なお、ピットの磁化領域の重なり方は、レ
ーザのパワー、記録密度等によって変化するため、これ
らの値に対応してD/A変換回路63に供給するデータ
の値を適宜変化させることにより、比較回路37または
47が発生する記録パルスのタイミング(即ち図12に
おける記録パルスaとb、記録パルスcとd、記録パル
スeとfなどの間隔)を適正な値に必要に応じて変更す
ることができる。
【0087】図16は、タイミング発生回路41のさら
に他の構成例を示している。この実施例においては、P
LL回路8より供給された記録基本クロックが、PLL
回路71に入力され、記録基本クロックの周波数fのN
倍の周波数fNのクロックが生成され、このクロックが
カウンタ72に供給されカウントされる。デコーダ73
は、カウンタ72のカウント値をモニタし、そのカウン
ト値に対応するタイミングで所定の鋸歯状波発生回路3
4(鋸歯状波発生回路34,44,46も同様)に供給
する鋸歯状波開始パルスを発生する。
【0088】この場合、デコーダ73において、所定の
パルスを発生するタイミングに対応するカウント72の
カウント値を適宜設定変更することで、タイミングを調
整することが可能である。
【0089】図17は、合成回路35(45)の他の構
成例を示している。この実施例においては、合成回路3
5(45)がD型フリップフロップ81により構成され
ている。フリップフロップ81のD端子には、常に論理
Hのレベルが入力されている。そして、比較回路33の
出力がフリップフロップ81のクロック端子に供給され
ているため、比較回路33が論理Hの記録パルスを出力
したとき、D型フリップフロップ81は、そのQ出力端
子の出力の論理を、LからHに反転する。
【0090】そして、その後比較回路37からOR回路
83を介して記録パルスが入力されると、フリップフロ
ップ81はリセットされる。このため、そのQ出力の論
理はHからLに反転する。その結果フリップフロップ8
1は、比較回路33が記録パルス発生したときから、比
較回路37が記録パルスを発生するまでの間、論理Hの
パルスを出力する。
【0091】なお、初期リセット発生回路82は、一連
の記録動作を行う前に、フリップフロップ81のQ出力
をLに初期設定する為のパルス発生回路である。例え
ば、データ領域にデータを記録する直前に、この回路か
らHのパルスを出して、フリップフロップ81の出力を
Lにしておく。
【0092】したがって、この場合においては、図12
において記録パルスaからbまでの間が1つのパルスと
されることになる。以下同様に記録パルスcからdの
間、記録パルスeからfの間、記録パルスgからhの
間、論理Hの1つのパルスが発生されることになる。
【0093】図18は、以上の実施例の動作をまとめて
示している。即ち、図18(A)に示すように、所定の
周期で光磁気ディスク1に印加される磁界が、周期的に
変化する場合、合成回路35(45)を図10に示すよ
うにOR回路51により構成したとき、図18(B)に
示すように、第1のエッジに対応する記録パルスを発生
した後、第2のエッジが記録パルスを発生する前に、第
2の記録エッジのデータに対応する記録パルスが発生さ
れる。同様に第2のエッジに対応する記録パルスを発生
した後、次の第1のエッジに対応する記録パルスが発生
される前に、第1のエッジデータに対応する記録パルス
が発生される。
【0094】例えば図18(D)に示すように、第1の
エッジデータが3であるとき、このデータ3に対応する
タイミングで第1の記録パルスが発生される。そして、
第2のエッジデータが0であるとき、このデータ0に対
応するタイミングで、バイアス磁界が第一の記録パルス
を発生したときと、同一の極性のN極の磁界を発生して
いるタイミングにおいて、第2の記録パルスが発生され
る。
【0095】また、S極の磁界が印加されているタイミ
ングにおいて、第2のエッジデータ0に対応するタイミ
ングで第3の記録パルスを発生する。さらに次の第1の
エッジデータが2であるとき、このデータに対応するタ
イミングでS極の磁界が印加されている間に第4の記録
パルスが発生される。
【0096】なおこれらの第1乃至第4の記録パルスが
発生されるタイミングは、バイアス磁界が所定のレベル
以上(光磁気ディスク1の飽和レベル以上)である期間
内において行われる。
【0097】また、合成回路35(45)を図17に示
すようにD型フリップフロップで構成した場合において
は、図18(C)及び(E)に示すように、印加される
磁界が所定レベル以上のN極またはS極である期間にお
いて、データに対応して一定の期間連続して記録パルス
が発生される。
【0098】以上の実施例においては、図12に示すよ
うに、第1のエッジデータに対応する記録パルスa(ま
たは第二の記録データに対応する記録パルスc)と第2
のエッジデータに対応する記録パルスc(次の第1のエ
ッジデータに対応する記録パルスe)の間に記録パルス
b(または記録パルスd)を発生させるようにしたが、
隣接するピットのエッジ間隔が広くなる場合においての
み、この中間のパルスを発生させるようにし、隣接する
ピットのエッジの間隔が狭い場合においては、この中間
のパルスを発生させないようにすることもできる。
【0099】なお図12の実施例においては、図19
(A)に示すように、第1のエッジと第2のエッジを規
制するパルス(記録パルスaと記録パルスc)の間に1
個のパルスを発生させるようにしたが、例えば図19
(B)に示すように、その間において発生するパルスを
2個(記録パルスb1,b2)あるいはそれ以上に増加
することも可能である。
【0100】以上本発明を光磁気記録装置に応用した場
合を例をとして説明したが、本発明はその他の記録媒体
にデータを記録する場合にも適用することが可能であ
る。
【0101】
【発明の効果】以上の如く、請求項1に記載のデータ記
録方法によれば、前のピットに一部が重なるように次の
ピットを形成するとともに、ピットを形成するための記
録パルスの最終端部のタイミングを変化させるようにし
たので、記録媒体の記録密度の変化や、記録パワーの変
化に起因するノイズを抑制することが可能となる。
【0102】請求項2に記載のデータ記録方法によれ
ば、記録パルスの最終端部のタイミングを、次のピット
の記録パルスの開始端部のタイミングに対応して変化さ
せるようにしたので、データの消し残りに起因するノイ
ズを抑制することが可能となる。
【0103】請求項3に記載のデータ記録方法によれ
ば、複数個の記録パルスの内、最後のパルスの発生タイ
ミングを次のピットを形成する記録パルスの最初のパル
スの発生タイミングに対応して変化させるようにしたの
で、より少ないエネルギーでデータの消し残りを抑制す
ることが可能となる。
【0104】さらに、請求項4に記載のデータ記録方法
によれば、1つのパルスの終了のタイミングを、次のピ
ットを形成するための1つのパルスの発生タイミングに
対応して変化させるようにしたので、磁界変調方式の場
合に比べて、より少ないエネルギーでデータを記録する
ことができるとともに、消し残りを抑制することが可能
となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のデータ記録方法を応用した光磁気記録
装置の一実施例の構成を示すブロック図である。
【図2】図1の実施例の動作を説明するタイミングチャ
ートである。
【図3】図1の実施例において1個の記録パルスにより
形成されるピットを説明する図である。
【図4】図1の実施例において2個の記録パルスにより
形成されるピットを説明する図である。
【図5】図1の実施例において8個の記録パルスにより
形成されるピットを説明する図である。
【図6】図1の光磁気ディスク1の記録フォーマットを
説明する図である。
【図7】図1の光磁気ディスク1における情報ピットの
構成を説明する図である。
【図8】図1の位相変調回路12の構成例を示すブロッ
ク図である。
【図9】図8の実施例の動作を説明するタイミングチャ
ートである。
【図10】図8の合成回路35の構成例を示すブロック
図である。
【図11】記録基本クロックと記録パルスとのタイミン
グを説明する図である。
【図12】図8の動作を説明するタイミングチャートで
ある。
【図13】図8の実施例により形成されるピットを説明
する図である。
【図14】図8のタイミング発生回路41の構成例を示
すブロック図である。
【図15】図14の実施例の動作を説明するタイミング
チャートである。
【図16】図8のタイミング発生回路41の他の構成例
を示すブロック図である。
【図17】図8の合成回路35の他の構成例を示すブロ
ック図である。
【図18】図8の実施例の動作を説明するタイミングチ
ャートである。
【図19】図1の位相変調回路12の他の動作例を説明
するタイミングチャートである。
【図20】従来の光ディスクにおけるエッジ位置変調に
よる高密度記録方法を説明する図である。
【図21】図20に示した従来の光ディスクにおけるエ
ッジ位置変調による高密度記録方法によって記録された
データの再生方法を説明する図である。
【図22】従来の光磁気ディスクに記録されたピットを
説明する図である。
【図23】従来の光磁気ディスクにおいてオーバーライ
トした場合の状態を説明する図である。
【符号の説明】
1 光磁気ディスク 2 スピンドルモータ 4 ピックアップ 5 コイル 6 コンデンサ 7 タンク回路 8 PLL回路 9 位相補償回路 12 位相変調回路 13 パルス発生回路 14 レーザコントロール回路 20 磁気ヘッド 31 データ分離回路 33 比較回路 34 鋸歯状波発生回路 35 合成回路 36 鋸歯状波発生回路 37 比較回路 38 OR回路 41 タイミング発生回路 43 比較回路 44 鋸歯状波発生回路 45 合成回路 46 鋸歯状波発生回路 47 比較回路

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ピットのエッジの位置を記録データに対
    応して変化させることによりデータを記録媒体に記録す
    るデータ記録方法において、 前の前記ピットに一部が重なるように次の前記ピットを
    形成するとともに、 前の前記ピットを形成するための記録パルスの最終端部
    のタイミングを変化させることを特徴とするデータ記録
    方法。
  2. 【請求項2】 前の前記ピットを形成するための記録パ
    ルスの最終端部のタイミングを、次の前記ピットを形成
    するための記録パルスの開始端部のタイミングに対応し
    て変化させることを特徴とする請求項1に記載のデータ
    記録方法。
  3. 【請求項3】 1つの前記ピットを形成するための前記
    記録パルスを複数個のパルスにより構成し、 前記複数個のパルスのうち最後のパルスの発生タイミン
    グを、次の前記ピットを形成するための記録パルスの最
    初のパルスの発生タイミングに対応して変化させること
    を特徴とする請求項2に記載のデータ記録方法。
  4. 【請求項4】 1つの前記ピットを形成するための前記
    記録パルスを所定の期間連続する1つのパルスにより構
    成し、 前記1つのパルスの終了のタイミングを、次の前記ピッ
    トを形成するための1つのパルスの発生タイミングに対
    応して変化させることを特徴とする請求項2に記載のデ
    ータ記録方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001307428A (ja) * 2000-04-20 2001-11-02 Yamaha Corp 音楽情報デジタル信号の記録方法及び記録媒体
US7649823B2 (en) 2000-04-20 2010-01-19 Yamaha Corporation Method for recording asynchronously produced digital data codes, recording unit used for the method, method for reproducing the digital data codes, playback unit used for the method and information storage medium

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