JPH07291357A - 膨張折り曲げ可能なエアバッグ - Google Patents
膨張折り曲げ可能なエアバッグInfo
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- JPH07291357A JPH07291357A JP4149865A JP14986592A JPH07291357A JP H07291357 A JPH07291357 A JP H07291357A JP 4149865 A JP4149865 A JP 4149865A JP 14986592 A JP14986592 A JP 14986592A JP H07291357 A JPH07291357 A JP H07291357A
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Abstract
(57)【要約】 （修正有）
【目的】 空気を吹き込んで膨張させた後、折り曲げ用
シールの所で膨張部を無理なく自由に折り曲げることが
できるようにした、膨張折り曲げ可能なエアバッグの提
供。 【構成】 所定幅と長さを有する２枚のフイルム１，２
の中に、自封式空気吹き込みチューブ１０をフィルム長
さ方向に挿入貫通させてフィルム両側縁を封着側縁３，
４とし、フィルムの幅を横断して複数の横断仕切り線
５，６で両フィルムを幅方向に封着して個々に仕切られ
た多数の膨張部７を連設し、個々の膨張部７には、その
両脇の仕切り線５，６の間に横たわる折り曲げ用シール
を１本又はそれ以上８−１，８−２…形成して各膨張部
を２個又はそれ以上の区分膨張部７−１，７−２，７−
３…に分けて構成する。
シールの所で膨張部を無理なく自由に折り曲げることが
できるようにした、膨張折り曲げ可能なエアバッグの提
供。 【構成】 所定幅と長さを有する２枚のフイルム１，２
の中に、自封式空気吹き込みチューブ１０をフィルム長
さ方向に挿入貫通させてフィルム両側縁を封着側縁３，
４とし、フィルムの幅を横断して複数の横断仕切り線
５，６で両フィルムを幅方向に封着して個々に仕切られ
た多数の膨張部７を連設し、個々の膨張部７には、その
両脇の仕切り線５，６の間に横たわる折り曲げ用シール
を１本又はそれ以上８−１，８−２…形成して各膨張部
を２個又はそれ以上の区分膨張部７−１，７−２，７−
３…に分けて構成する。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は膨張可能で折り曲げ可能
なエアバッグに関するもので、具体的には当初は扁平で
あるが空気を吹き込むと複数の仕切られた膨張部として
膨らむと共に個々の膨張部を容易に折り曲げ区分して緩
衝材、詰物等として使用することができる膨張折り曲げ
可能なエアバッグに関するものである。
なエアバッグに関するもので、具体的には当初は扁平で
あるが空気を吹き込むと複数の仕切られた膨張部として
膨らむと共に個々の膨張部を容易に折り曲げ区分して緩
衝材、詰物等として使用することができる膨張折り曲げ
可能なエアバッグに関するものである。
【０００２】
【従来の技術】ビデオデッキやテレビ受像機などの物品
を段ボール等の包装容器に入れる際には、一般に発泡ス
チロールなどの緩衝材を隙間に詰めるが、隙間の大きさ
に具合よく適合しなかったり、物品の表面仕上を傷めた
りする難点があったため、これを改良する目的で本出願
人はこれまで、自封式吹き込みチューブを挿通した膨張
可能なエアバッグを数多く開発し出願している（例え
ば、特願平２−４１０５７７に開示したエアバッグ）。
このようなエアバッグによる緩衝方式を図６の右側に示
してあり、緩衝されるべき物品が例えばビデオデッキＶ
である場合、その図６において右端に３個のエアバッグ
ｂが当てがわれる。個々のエアバッグｂには自封式吹き
込みチューブａがそれぞれ挿通されていて、エアバッグ
ｂは扁平な状態で物品と容器（図示せず）の隙間に挿入
され、ついで空気を吹き込んで膨張させられる。これ
は、従来の発泡スチロールなどのような最初から固体体
積を有する緩衝材と異なり、隙間の大きさに自由に追随
して隙間を埋め、緩衝の用をなすので便利である。しか
し、これまでのエアバッグは膨張部分を無理なく折り曲
げることができないため、物品端を包被するように緩衝
するためには図示のように３個ないしそれ以上のエアバ
ッグを用意しなければならず、各エアバッグには個々に
空気を吹き込まなければならないので手数を要すると共
に、場合によっては複数個のエアバッグをテープｃで連
結してバラバラにならないようにするなどの追加作業を
要する不便があった。また、物品の厚さＴが変わるとそ
れに対応して特定寸法のエアバッグを用意しなければな
らないので、生産設備を多様化する等生産面でも不利が
あった。
を段ボール等の包装容器に入れる際には、一般に発泡ス
チロールなどの緩衝材を隙間に詰めるが、隙間の大きさ
に具合よく適合しなかったり、物品の表面仕上を傷めた
りする難点があったため、これを改良する目的で本出願
人はこれまで、自封式吹き込みチューブを挿通した膨張
可能なエアバッグを数多く開発し出願している（例え
ば、特願平２−４１０５７７に開示したエアバッグ）。
このようなエアバッグによる緩衝方式を図６の右側に示
してあり、緩衝されるべき物品が例えばビデオデッキＶ
である場合、その図６において右端に３個のエアバッグ
ｂが当てがわれる。個々のエアバッグｂには自封式吹き
込みチューブａがそれぞれ挿通されていて、エアバッグ
ｂは扁平な状態で物品と容器（図示せず）の隙間に挿入
され、ついで空気を吹き込んで膨張させられる。これ
は、従来の発泡スチロールなどのような最初から固体体
積を有する緩衝材と異なり、隙間の大きさに自由に追随
して隙間を埋め、緩衝の用をなすので便利である。しか
し、これまでのエアバッグは膨張部分を無理なく折り曲
げることができないため、物品端を包被するように緩衝
するためには図示のように３個ないしそれ以上のエアバ
ッグを用意しなければならず、各エアバッグには個々に
空気を吹き込まなければならないので手数を要すると共
に、場合によっては複数個のエアバッグをテープｃで連
結してバラバラにならないようにするなどの追加作業を
要する不便があった。また、物品の厚さＴが変わるとそ
れに対応して特定寸法のエアバッグを用意しなければな
らないので、生産設備を多様化する等生産面でも不利が
あった。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】従って本発明は、膨張
してからでも無理なく任意に折り曲げることができ、空
気吹き込みは折り曲げるべき各部を通じて１回で済み、
また被包装物品の寸法や形状の変化にも容易に対応でき
る、膨張可能で折り曲げ可能な緩衝用エアバッグを提供
することを課題としてなされたものである。
してからでも無理なく任意に折り曲げることができ、空
気吹き込みは折り曲げるべき各部を通じて１回で済み、
また被包装物品の寸法や形状の変化にも容易に対応でき
る、膨張可能で折り曲げ可能な緩衝用エアバッグを提供
することを課題としてなされたものである。
【０００４】
【課題を解決するための手段】このため本発明は、所定
幅の２枚の気密性フィルムの間に自封式空気吹き込みチ
ューブをフィルム長さ方向に挿入貫通させてフィルム両
側縁を封着し、さらにフィルムの幅を横断して複数の仕
切り線で両フィルムを幅方向に封着して個々の膨張部を
多数連設して成るエアバッグにおいて、個々の膨張部に
その仕切り線の間に横たわる折り曲げ用のシール線を膨
張部全体への空気流通を許容する態様で１本又はそれ以
上設けることにより、個々の膨張部を２個又はそれ以上
の区分膨張部として各区分膨張部間で自由に折り曲げる
ことができるようにしたものである。
幅の２枚の気密性フィルムの間に自封式空気吹き込みチ
ューブをフィルム長さ方向に挿入貫通させてフィルム両
側縁を封着し、さらにフィルムの幅を横断して複数の仕
切り線で両フィルムを幅方向に封着して個々の膨張部を
多数連設して成るエアバッグにおいて、個々の膨張部に
その仕切り線の間に横たわる折り曲げ用のシール線を膨
張部全体への空気流通を許容する態様で１本又はそれ以
上設けることにより、個々の膨張部を２個又はそれ以上
の区分膨張部として各区分膨張部間で自由に折り曲げる
ことができるようにしたものである。
【０００５】折り曲げ用シールは、横断仕切り線と交わ
らないようにして、折り曲げ用シールの端と横断仕切り
線との間に空気の流通する通路を残すことにより、複数
の区分膨張部を１回の空気吹き込みで完全に膨張させる
ことができると共に、膨張後にも各区分膨張部間で空気
の移動が可能となるので、各部の膨らみ具合を均等化す
ることができ、またいずれかの区分膨張部への局部的な
強い外圧を他の区分膨張部へ空気を流すことにより具合
よく緩和させることができる。折り曲げ用シールは、１
本の連続した線として形成してもよいが、断続状（破線
状）に形成することもできる。この場合は、両脇の横断
仕切り線との間に空気流通用の通路を残すことは必ずし
も必要ではない。
らないようにして、折り曲げ用シールの端と横断仕切り
線との間に空気の流通する通路を残すことにより、複数
の区分膨張部を１回の空気吹き込みで完全に膨張させる
ことができると共に、膨張後にも各区分膨張部間で空気
の移動が可能となるので、各部の膨らみ具合を均等化す
ることができ、またいずれかの区分膨張部への局部的な
強い外圧を他の区分膨張部へ空気を流すことにより具合
よく緩和させることができる。折り曲げ用シールは、１
本の連続した線として形成してもよいが、断続状（破線
状）に形成することもできる。この場合は、両脇の横断
仕切り線との間に空気流通用の通路を残すことは必ずし
も必要ではない。
【０００６】折り曲げ用シールは、エアバッグの両側縁
を封着する基本ヒートシール装置の両側縁の間に横移動
可能な１本又はそれ以上の間欠的ヒートシール刃を選択
的に設けることにより、簡易に形成することができる。
この選択的ヒートシール刃の間隔を調整するだけで各区
分膨張部の寸法を容易に変更することができるので、被
包装物品の高さ（厚さ）や形状の変化にも容易迅速に対
応することができる。
を封着する基本ヒートシール装置の両側縁の間に横移動
可能な１本又はそれ以上の間欠的ヒートシール刃を選択
的に設けることにより、簡易に形成することができる。
この選択的ヒートシール刃の間隔を調整するだけで各区
分膨張部の寸法を容易に変更することができるので、被
包装物品の高さ（厚さ）や形状の変化にも容易迅速に対
応することができる。
【０００７】また、選択的ヒートシール刃の数を増やし
て折り曲げ用ヒートシールの数を増すことにより折り曲
げ数を増やすことができる。折り曲げ用シールが１本で
あれば、個々の膨張部は２個に区分されるからエアバッ
グは２つ折りできるようになり、折り曲げ用シールが２
本であれば３つ折りでき、３本であれば４つ折り、４本
であれば５つ折りできるようになる。３つ折りエアバッ
グは例えば四角形物品の端部を包むように被包緩衝する
のに役立つ。また被包装物品が例えば五角形のガラス瓶
であるような場合は、本発明の５つ折りエアバッグを、
その周りに一巻きして１回空気を吹き込めば物品周囲全
面によく密着して包被し保護作用を果たすことができ
る。こうして、本発明によれば、被包装物品の形状や寸
法、又は物品間の隙間の寸法や形状に容易確実に対応で
きる折り曲げ可能な膨張エアバッグが実現されるのであ
る。
て折り曲げ用ヒートシールの数を増すことにより折り曲
げ数を増やすことができる。折り曲げ用シールが１本で
あれば、個々の膨張部は２個に区分されるからエアバッ
グは２つ折りできるようになり、折り曲げ用シールが２
本であれば３つ折りでき、３本であれば４つ折り、４本
であれば５つ折りできるようになる。３つ折りエアバッ
グは例えば四角形物品の端部を包むように被包緩衝する
のに役立つ。また被包装物品が例えば五角形のガラス瓶
であるような場合は、本発明の５つ折りエアバッグを、
その周りに一巻きして１回空気を吹き込めば物品周囲全
面によく密着して包被し保護作用を果たすことができ
る。こうして、本発明によれば、被包装物品の形状や寸
法、又は物品間の隙間の寸法や形状に容易確実に対応で
きる折り曲げ可能な膨張エアバッグが実現されるのであ
る。
【０００８】
【実施例】図面を参照して本発明の実施例について説明
する。図示の実施例は本発明に係る３つ折り可能なエア
バッグとして示してあるが、これは例示であって限定で
はない。本発明のエアバッグは、基本的に、表裏２枚の
フィルム１と２との間にその１側縁に沿って自封式吹き
込みチューブ１０を挿通し、両側縁を好適にはヒートシ
ールにより封着側縁３、４として形成される。両側の封
着側縁３，４の間を横断して、多数の横断仕切り線５と
６とが対としてヒートシールにより形成されて、これに
より個々の膨張部７が、図１から認められるように多数
連続して形成される。近接している仕切り線６と５の間
は空気の入らない部分で、ここで隣接膨張部７，７を切
り離すことができる。自封式吹き込みチューブ１０は、
空気吹き込みの時は開通してエアバッグの個々の膨張部
７内に独立に空気を流入させるが、吹き込みを終えると
膨張部内の空気圧で圧迫されて自封式に閉じ、空気の流
出を防ぐものであり、種々のタイプのものが本出願人に
よりすでに開発されているが、図には前記特願平２−４
１０５７７に係る複数並設路を有するタイプを示してあ
る。
する。図示の実施例は本発明に係る３つ折り可能なエア
バッグとして示してあるが、これは例示であって限定で
はない。本発明のエアバッグは、基本的に、表裏２枚の
フィルム１と２との間にその１側縁に沿って自封式吹き
込みチューブ１０を挿通し、両側縁を好適にはヒートシ
ールにより封着側縁３、４として形成される。両側の封
着側縁３，４の間を横断して、多数の横断仕切り線５と
６とが対としてヒートシールにより形成されて、これに
より個々の膨張部７が、図１から認められるように多数
連続して形成される。近接している仕切り線６と５の間
は空気の入らない部分で、ここで隣接膨張部７，７を切
り離すことができる。自封式吹き込みチューブ１０は、
空気吹き込みの時は開通してエアバッグの個々の膨張部
７内に独立に空気を流入させるが、吹き込みを終えると
膨張部内の空気圧で圧迫されて自封式に閉じ、空気の流
出を防ぐものであり、種々のタイプのものが本出願人に
よりすでに開発されているが、図には前記特願平２−４
１０５７７に係る複数並設路を有するタイプを示してあ
る。
【０００９】図１において、個々の膨張部７には、その
仕切り線５と６の間に、これらと交わらないように本発
明に係る折り曲げ用シールが２本、すなわち８−１と８
−２として、両側縁３，４にほゞ平行に形成されてい
る。これにより個々の膨張部７は３個、すなわち７−１
と７−２と７−３との区分膨張部に区分される。図示し
てないが、もし前記のように折り曲げ用シールが３本な
ら４個の区分膨張部に、４本なら５個の区分膨張部に分
けられる。折り曲げ用シール８−１，８−２は、前述の
ように基本ヒートシール装置に横移動可能な可変ヒート
シール刃を設置することにより形成され得るので、その
ヒートシール刃の位置を変えることにより所要に応じ簡
易に折り曲げ用シール８の位置を変動させることができ
る。これにより区分膨張部の各個の寸法が容易に変えら
れる。
仕切り線５と６の間に、これらと交わらないように本発
明に係る折り曲げ用シールが２本、すなわち８−１と８
−２として、両側縁３，４にほゞ平行に形成されてい
る。これにより個々の膨張部７は３個、すなわち７−１
と７−２と７−３との区分膨張部に区分される。図示し
てないが、もし前記のように折り曲げ用シールが３本な
ら４個の区分膨張部に、４本なら５個の区分膨張部に分
けられる。折り曲げ用シール８−１，８−２は、前述の
ように基本ヒートシール装置に横移動可能な可変ヒート
シール刃を設置することにより形成され得るので、その
ヒートシール刃の位置を変えることにより所要に応じ簡
易に折り曲げ用シール８の位置を変動させることができ
る。これにより区分膨張部の各個の寸法が容易に変えら
れる。
【００１０】折り曲げ用シール８（８−１，８−２…を
代表して）の両端と横断仕切り線５及び６との間には、
適宜の隙間が残され、各区分膨張部の間の空気流通路９
を構成する。空気流通路９の作用は後述の図５に関し説
明する。
代表して）の両端と横断仕切り線５及び６との間には、
適宜の隙間が残され、各区分膨張部の間の空気流通路９
を構成する。空気流通路９の作用は後述の図５に関し説
明する。
【００１１】図２は、図１のＡ−Ａ線に相当する切断面
略示図であるが、実際は空気吹き込み前は全く扁平な状
態であるものを、図示の便宜のためやゝ膨らませたよう
に示してある。自封式吹き込みチューブ１０は、その一
側縁が封着側縁３に一緒に封着されていて、他側縁は個
々の膨張部７に空気を吹き込むようになっている。図３
は、図２の封着側縁３側の部分を拡大して吹き込みチュ
ーブ１０を明示する部分断面図で、ここでも上下フィル
ム１，２及び吹き込みチューブ１０はやゝ膨らんだ状態
で示してある。図示の吹き込みチューブ１０は、その長
さ方向に貫通する貫通吹き込み路１１を封着側縁３側に
有し、その反対側に間欠シール１２が形成され、間欠シ
ール１２と１２の間に各膨張部７ごとに少なくとも１個
の自封式開口（非シール部）１３が残される。間欠シー
ル１２から間隔を置いて２番目の間欠シール１４が形成
され、間欠シール１４と１４の間に自封式開口１５が形
成される。さらに、間隔をおいて３番目の間欠シール１
６により自封式開口１７が形成され、４番目の間欠シー
ル１８により膨張部内に開口する自封式開口１９が形成
される。図１から認められるように、自封式開口１３，
１５，１７，１９は互いに位置がずれるように形成する
ことが、自封作用を確実にするために望ましい。間欠シ
ール１２と１４の間には、図３から認められるように、
仕切り通路２０（又は、行き止まり通路）が形成され、
間欠シール１４と１６の間には仕切り通路２１、間欠シ
ール１６と１８の間には仕切り通路２２が形成されてい
る。貫通吹き込み路１１が個々の膨張部７のすべてを貫
通してエアバッグの少なくとも一端に開口しているのに
対し、仕切り通路（行き止まり通路）２０，２１，２２
はすべて個々の膨張部７かぎりで仕切られて、隣の膨張
部とは通じていない。これは、例えば間欠シール１２〜
１８を形成した吹き込みチューブ１０の原形物を表裏フ
ィルム１，２の間に挾んで、フィルム１，２の上から横
断仕切り線５及び６をヒートシールにより形成する際
に、貫通吹き込み路１０に相当するチューブの内面だけ
に非熱融着性のペイント、印刷インキ、ラッカーなどを
予め塗布しておくことにより実現され得る。
略示図であるが、実際は空気吹き込み前は全く扁平な状
態であるものを、図示の便宜のためやゝ膨らませたよう
に示してある。自封式吹き込みチューブ１０は、その一
側縁が封着側縁３に一緒に封着されていて、他側縁は個
々の膨張部７に空気を吹き込むようになっている。図３
は、図２の封着側縁３側の部分を拡大して吹き込みチュ
ーブ１０を明示する部分断面図で、ここでも上下フィル
ム１，２及び吹き込みチューブ１０はやゝ膨らんだ状態
で示してある。図示の吹き込みチューブ１０は、その長
さ方向に貫通する貫通吹き込み路１１を封着側縁３側に
有し、その反対側に間欠シール１２が形成され、間欠シ
ール１２と１２の間に各膨張部７ごとに少なくとも１個
の自封式開口（非シール部）１３が残される。間欠シー
ル１２から間隔を置いて２番目の間欠シール１４が形成
され、間欠シール１４と１４の間に自封式開口１５が形
成される。さらに、間隔をおいて３番目の間欠シール１
６により自封式開口１７が形成され、４番目の間欠シー
ル１８により膨張部内に開口する自封式開口１９が形成
される。図１から認められるように、自封式開口１３，
１５，１７，１９は互いに位置がずれるように形成する
ことが、自封作用を確実にするために望ましい。間欠シ
ール１２と１４の間には、図３から認められるように、
仕切り通路２０（又は、行き止まり通路）が形成され、
間欠シール１４と１６の間には仕切り通路２１、間欠シ
ール１６と１８の間には仕切り通路２２が形成されてい
る。貫通吹き込み路１１が個々の膨張部７のすべてを貫
通してエアバッグの少なくとも一端に開口しているのに
対し、仕切り通路（行き止まり通路）２０，２１，２２
はすべて個々の膨張部７かぎりで仕切られて、隣の膨張
部とは通じていない。これは、例えば間欠シール１２〜
１８を形成した吹き込みチューブ１０の原形物を表裏フ
ィルム１，２の間に挾んで、フィルム１，２の上から横
断仕切り線５及び６をヒートシールにより形成する際
に、貫通吹き込み路１０に相当するチューブの内面だけ
に非熱融着性のペイント、印刷インキ、ラッカーなどを
予め塗布しておくことにより実現され得る。
【００１２】本発明の膨張折り曲げ可能エアバッグは、
空気を吹き込む前は図１から認められるように、扁平な
シート状を呈していて、吹き込みチューブ１０も平らに
潰れている。貫通吹き込み路１０の開口端からエアコン
プレッサなどにより空気を吹き込むと、空気は各個の膨
張部７の自封式開口１３，１５，１７，１９を順次に押
し開いて自封式開口１９から膨張部７（図示の例では区
分膨張部７−１）へ吹き込まれ、これを膨張させる。折
り曲げシール８があっても、その両側が通路９として開
いているから、空気は順次に区分膨張部７−２、７−３
へ流入して、これらを膨張させる。膨張部７が所要限度
に膨らんだところで吹き込み圧を止めると、図５に関し
後述するように、膨張部内の空気圧Ｐにより吹き込みチ
ューブ１０は圧迫されて、自封式開口１９，１７，１
５，１３のすべて、及び仕切り通路２２，２１，２０並
びに貫通吹き込み路１１は押し潰されて扁平になり閉じ
る。こうしして膨張部７は膨張を維持し、緩衝或いは包
装の役を果たす。
空気を吹き込む前は図１から認められるように、扁平な
シート状を呈していて、吹き込みチューブ１０も平らに
潰れている。貫通吹き込み路１０の開口端からエアコン
プレッサなどにより空気を吹き込むと、空気は各個の膨
張部７の自封式開口１３，１５，１７，１９を順次に押
し開いて自封式開口１９から膨張部７（図示の例では区
分膨張部７−１）へ吹き込まれ、これを膨張させる。折
り曲げシール８があっても、その両側が通路９として開
いているから、空気は順次に区分膨張部７−２、７−３
へ流入して、これらを膨張させる。膨張部７が所要限度
に膨らんだところで吹き込み圧を止めると、図５に関し
後述するように、膨張部内の空気圧Ｐにより吹き込みチ
ューブ１０は圧迫されて、自封式開口１９，１７，１
５，１３のすべて、及び仕切り通路２２，２１，２０並
びに貫通吹き込み路１１は押し潰されて扁平になり閉じ
る。こうしして膨張部７は膨張を維持し、緩衝或いは包
装の役を果たす。
【００１３】本発明のエアバッグは、以上から理解され
るように、膨張したあとでも、折り曲げシール８（８−
１〜８−ｎ）の所で自由に折り曲げることができる。先
に図６の右側に示したような従来のエアバッグでは、膨
張部がかなり長く作られている場合でも、その膨張部を
折り曲げるのは容易ではなく、場合によってはバッグを
破る危険があったが、本発明によればそのような危険は
排除される。膨らませたあと、コ字状に折り曲げた状態
を図４に斜視図で示してある。この時、吹き込みチュー
ブ１０はすでに扁平に押し潰されて自封式弁として機能
している。図５は、これを断面略示図とし示すもので、
区分膨張部７−１内の空気圧Ｐに圧迫されて吹き込みチ
ューブ１０はほとんど１枚のフィルムのように平らに押
し潰されている。
るように、膨張したあとでも、折り曲げシール８（８−
１〜８−ｎ）の所で自由に折り曲げることができる。先
に図６の右側に示したような従来のエアバッグでは、膨
張部がかなり長く作られている場合でも、その膨張部を
折り曲げるのは容易ではなく、場合によってはバッグを
破る危険があったが、本発明によればそのような危険は
排除される。膨らませたあと、コ字状に折り曲げた状態
を図４に斜視図で示してある。この時、吹き込みチュー
ブ１０はすでに扁平に押し潰されて自封式弁として機能
している。図５は、これを断面略示図とし示すもので、
区分膨張部７−１内の空気圧Ｐに圧迫されて吹き込みチ
ューブ１０はほとんど１枚のフィルムのように平らに押
し潰されている。
【００１４】なお、折り曲げ用シール８−１，８−２…
はそれぞれ１本の連続した線として図示してあるが、前
述のように、断続した線（破線）状に折り曲げ用シール
を形成してもよい。その場合は、断続した線のすき間
（断続部）が各区分膨張部間の空気流通路として機能す
るので、図１に示したような両端の通路９をわざわざ残
すことは必ずしも必要ない。
はそれぞれ１本の連続した線として図示してあるが、前
述のように、断続した線（破線）状に折り曲げ用シール
を形成してもよい。その場合は、断続した線のすき間
（断続部）が各区分膨張部間の空気流通路として機能す
るので、図１に示したような両端の通路９をわざわざ残
すことは必ずしも必要ない。
【００１５】本発明のエアバッグの１つの利点は、折り
曲げた状態で、例えばいずれかの区分膨張部が特に強い
外圧を受けたような場合に、折り曲げシール８の両脇の
通路９又は破線状折り曲げシールの断続部を通って空気
が図５に矢印Ｆで示すように移動することができること
である。これにより、膨らんだ各区分膨張部のいずれか
が局部的に強い外圧を受けたような場合には、空気を他
の区分膨張部へ逃がすことにより、外圧を緩和し、バッ
グの破裂を防止することができる。
曲げた状態で、例えばいずれかの区分膨張部が特に強い
外圧を受けたような場合に、折り曲げシール８の両脇の
通路９又は破線状折り曲げシールの断続部を通って空気
が図５に矢印Ｆで示すように移動することができること
である。これにより、膨らんだ各区分膨張部のいずれか
が局部的に強い外圧を受けたような場合には、空気を他
の区分膨張部へ逃がすことにより、外圧を緩和し、バッ
グの破裂を防止することができる。
【００１６】図６の左側には、本発明の膨張折り曲げ可
能エアバッグによる物品端部の緩衝包装状態を示してあ
る。右側の従来例と対比すると明らかなように、物品端
部をコ字状に３面で包んでいる場合でも空気吹き込み通
路１０は１本だけで足りるから、空気吹き込み作業は１
回で済む。区分膨張部７−１，７−２，７−３は元来一
連につながっているから、改めて接続テープｃなどを用
いる必要はない。さらに、物品の厚さＴが変わった場合
は、前述したようにヒートシール装置の選択的ヒートシ
ール刃の間隔を変えて折り曲げ用シール８の位置を変え
るだけで、対応する所要長さの区分膨張部７−２を形成
することができ、エアバッグ全体を作り変える必要がな
いので経済的である。
能エアバッグによる物品端部の緩衝包装状態を示してあ
る。右側の従来例と対比すると明らかなように、物品端
部をコ字状に３面で包んでいる場合でも空気吹き込み通
路１０は１本だけで足りるから、空気吹き込み作業は１
回で済む。区分膨張部７−１，７−２，７−３は元来一
連につながっているから、改めて接続テープｃなどを用
いる必要はない。さらに、物品の厚さＴが変わった場合
は、前述したようにヒートシール装置の選択的ヒートシ
ール刃の間隔を変えて折り曲げ用シール８の位置を変え
るだけで、対応する所要長さの区分膨張部７−２を形成
することができ、エアバッグ全体を作り変える必要がな
いので経済的である。
【００１７】
【発明の効果】以上説明のように本発明によれば、吹き
込みチューブにより一度に膨張させられる個々の膨張部
にその長さを区分する１本又はそれ以上の折り曲げ用シ
ールを形成したから、膨張部を膨らませた後にも無理な
く容易に折り曲げることができるようになり、包装材又
は緩衝材としての用途・用法を広げることができる効果
がある。本発明によれば膨張部の区分長さを簡易に変え
ることにより、折り曲げ用シールの位置を変えて被包装
物品の形状寸法の変化に容易に対応追従することができ
る利便さがある。また本発明によれば、折り曲げ用シー
ルの数を簡易に変えることにより膨張部の折り曲げ数を
変えて、三角、四角、五角…等々任意の折り曲げ膨張部
とすることができるから、被非包装物品の形に応じ多様
な用途を展開することができる利点がある。
込みチューブにより一度に膨張させられる個々の膨張部
にその長さを区分する１本又はそれ以上の折り曲げ用シ
ールを形成したから、膨張部を膨らませた後にも無理な
く容易に折り曲げることができるようになり、包装材又
は緩衝材としての用途・用法を広げることができる効果
がある。本発明によれば膨張部の区分長さを簡易に変え
ることにより、折り曲げ用シールの位置を変えて被包装
物品の形状寸法の変化に容易に対応追従することができ
る利便さがある。また本発明によれば、折り曲げ用シー
ルの数を簡易に変えることにより膨張部の折り曲げ数を
変えて、三角、四角、五角…等々任意の折り曲げ膨張部
とすることができるから、被非包装物品の形に応じ多様
な用途を展開することができる利点がある。
【図１】図１は本発明に係る膨張折り曲げ可能なエアバ
ッグの１実施例を扁平状態で示す部分斜視図である。
ッグの１実施例を扁平状態で示す部分斜視図である。
【図２】図２は図１のＡ−Ａ線に相当する断面略示図
で、やゝ膨らんだ状態で示してある。
で、やゝ膨らんだ状態で示してある。
【図３】図３は図２に示した空気吹き込みチューブを拡
大して示す部分断面略示図である。
大して示す部分断面略示図である。
【図４】図４は本発明に係るエアバッグを膨らませた後
折り曲げた状態で示す斜視図である。
折り曲げた状態で示す斜視図である。
【図５】図５は図４の状態のエアバッグを断面で示す略
示断面図である。
示断面図である。
【図６】図６は、従来のエアバッグによる物品の緩衝方
式（右側）と本発明のエアバッグによる緩衝方式（左
側）を比較して示す略示立面図である。
式（右側）と本発明のエアバッグによる緩衝方式（左
側）を比較して示す略示立面図である。
１，２…フィルム ３，４…封着側縁 ５，６…横断仕切り線 ７…膨張部 ７−１，７−２，７−３…区分膨張部 ８−１，８−２…折り曲げ用シール ９…空気流通路 １０…吹き込みチューブ
Claims (8)
- 【請求項１】 所定幅の２枚の気密性フィルム１，２の
間に自封式空気吹き込みチューブをフィルム長さ方向に
挿入貫通させてフィルムの両側縁を封着側縁３，４と
し、さらにフィルムの幅を横断して複数の横断仕切り線
５，６で両フィルムを幅方向に封着して個々の膨張部７
を多数連続して設けたエアバッグにおいて、 個々の膨張部７にその両脇の横断仕切り線５，６の間に
横たわる折り曲げ用のシール線８を、膨張部７の全体へ
の空気の流通を許容するように１本８−１又はそれ以上
８−２…形成して個々の膨張部７を２個又はそれ以上の
区分膨張部７−１，７−２…に分け、膨張後折り曲げシ
ールを境に各区分膨張部を折り曲げ可能としたことを特
徴とする膨張折り曲げ可能なエアバッグ。 - 【請求項２】 前記折り曲げ用シールがそれぞれ連続し
た１本の線で、その両端と横断仕切り線５，６との間に
空気流通路９を残している請求項１に記載の膨張折り曲
げ可能なエアバッグ。 - 【請求項３】 前記折り曲げ用シールがそれぞれ断続破
線状に形成されていて、区分膨張部間の空気流通を許容
する請求項１に記載の膨張折り曲げ可能なエアバッグ。 - 【請求項４】 前記折り曲げ用シールが各膨張部７に２
本８−１，８−２形成されていて、各膨張部が３つ折り
可能な３個の区分膨張部７−１，７−２，７−３に分け
られている請求項２又は３に記載の膨張折り曲げ可能な
エアバッグ。 - 【請求項５】 前記折り曲げ用シールが各膨張部７に３
本８−１，８−２，８−３又はそれ以上形成されてい
て、各膨張部が４つ折り又はそれ以上に折り曲げられる
４個又はそれ以上の区分膨張部７−１，７−２，７−
３，７−４…に分けられている請求項２又は３に記載の
膨張折り曲げ可能なエアバッグ。 - 【請求項６】 前記区分膨張部の各々がすべて同長であ
る請求項１に記載の膨張折り曲げ可能なエアバッグ。 - 【請求項７】 前記区分膨張部の各々が異なる長さであ
る請求項１に記載の膨張折り曲げ可能なエアバッグ。 - 【請求項８】 前記空気吹き込みチューブが、各膨張部
７をすべて貫通する貫通吹き込み路１１と、これに並設
した個々の膨張部に少なくとも１個ずつの仕切り通路２
０，２１，２２及び自封式開口１３，１５，１７，１９
とを有するタイプである請求項１に記載の膨張折り曲げ
可能なエアバッグ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4149865A JP2591882B2 (ja) | 1992-05-18 | 1992-05-18 | 膨張折り曲げ可能なエアバッグ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4149865A JP2591882B2 (ja) | 1992-05-18 | 1992-05-18 | 膨張折り曲げ可能なエアバッグ |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07291357A true JPH07291357A (ja) | 1995-11-07 |
| JP2591882B2 JP2591882B2 (ja) | 1997-03-19 |
Family
ID=15484348
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP4149865A Expired - Lifetime JP2591882B2 (ja) | 1992-05-18 | 1992-05-18 | 膨張折り曲げ可能なエアバッグ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2591882B2 (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2011111191A (ja) * | 2009-11-26 | 2011-06-09 | Katsutoshi Yoshifusa | 空気セル緩衝材 |
| CN109458649A (zh) * | 2019-01-11 | 2019-03-12 | 杭州卓维机械有限公司 | 一种防止光污染损伤人眼的浴室用浴霸 |
| US10633161B2 (en) | 2017-02-17 | 2020-04-28 | Konica Minolta, Inc. | Air cushioning material |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP3929432B2 (ja) * | 2003-11-05 | 2007-06-13 | 留松 阿部 | 万能型空気緩衝材 |
-
1992
- 1992-05-18 JP JP4149865A patent/JP2591882B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2011111191A (ja) * | 2009-11-26 | 2011-06-09 | Katsutoshi Yoshifusa | 空気セル緩衝材 |
| US10633161B2 (en) | 2017-02-17 | 2020-04-28 | Konica Minolta, Inc. | Air cushioning material |
| CN109458649A (zh) * | 2019-01-11 | 2019-03-12 | 杭州卓维机械有限公司 | 一种防止光污染损伤人眼的浴室用浴霸 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP2591882B2 (ja) | 1997-03-19 |
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