JPH07291205A - 空箱組込み装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 空箱組込み装置の据付け面積を狭くして、コ
スト低減を図ろうとするものである。 【構成】 空箱（ハ）を下開放状態姿勢に回動変換する
逆回動手段５の移送方向終端部へ空箱（ロ）を挿入した
空箱（イ）を移送させ、下開放状態姿勢になった空箱
（ハ）を被せ手段３０で支持させて上部より被せて、こ
れら空箱（イ），（ロ），（ハ）を一体に組合せる構成
である。 【効果】 空箱（イ）（空箱（ロ）挿入済み）と空箱
（ハ）との組合せを同じ位置で行うことにより、据付面
積が狭くなり、コスト低減ができた。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この発明は、例えば、合成樹脂製
のコンテナやダンボール製の箱体等の断面コ字形に形成
された空箱を積重ね回収するために用いられる空箱組込
み装置に関する。

【０００２】

【従来の技術、及び発明が解決しようとする課題】従来
は、実開平５−０９２２４０号公報の如く、多数個のケ
ースを同一姿勢に整列させて、ケース搬送経路上に反転
位置と、方向転換位置と組込み位置とを順次設定してい
ることにより、該反転位置へ移送されるケースは、この
反転位置でケース反転手段により、後向き姿勢に開口し
た状態と、前向き姿勢に開口した状態とに変更される。

【０００３】又一部のケースは、方向転換位置に設けた
ケース方向転換手段により、このケースの一側角部から
当接すると９０度方向転換される。組込み位置に設けた
ケース組込み手段により、このケース組込み手段部へケ
ース反転手段により、後向き姿勢で開口した空ケースが
移送され、この空ケース内へケース方向転換手段で方向
転換されて移送された空ケースが挿入され、更に該ケー
ス反転手段により前向き姿勢で開口した空ケースが移送
され、この前向き姿勢の空ケースの開口側周縁部と後向
き姿勢の空ケースの開口側周縁部とが嵌合して、３個の
各空ケースは一つに組合せされる。

【０００４】上記により、ケース搬送経路上に、直列に
各手段であるケース反転手段、ケース方向転換手段及び
ケース組込み手段等を設けたことにより、これらを据付
ける設置場所の面積が広くなっていたが、これを狭い面
積で据付け出来るようにして、コスト低減を図ろうとす
るものである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】この発明は、上面が開放
状態の空箱（イ）を一側へ移送する移送手段４と、該移
送手段４の終端部には該空箱（イ）を受けて反転回動さ
せて横開放姿勢に変更する回動手段２３と、横開放姿勢
の該空箱（イ）内へ上面が開放状態の空箱（ロ）を移送
しながら向き方向を変更して、押込みする押込み手段１
４と、上面が開放状態の空箱（ハ）を移送しながら逆転
回動させて、下開放姿勢に変換する逆回動手段５と、下
開放姿勢の該空箱（ハ）を組込みされた該空箱（イ），
（ロ）へ移送して被せる被せ手段３０とを設けたことを
特徴とする空箱組込み装置の構成とする。

【０００６】

【発明の作用、及び効果】上面が開放状態の空箱（イ）
は、上開放状態で移送手段４で一側部の終端部まで移送
されて、回動手段２３へ供給され、この回動手段２３が
反転回動して、空箱（イ）は横開放姿勢に変更される。
上面が開放状態の空箱（ロ）は、上開放状態で移送手段
４で一側部へ移送中に向き方向が９０度変更され、押込
み手段１４によって、横開放姿勢の空箱（イ）内へ押込
まれて、これら組込みされた空箱（イ），（ロ）は、所
定位置へ移送されて下降して待機する。

【０００７】上面が開放状態の空箱（ハ）は、上開放状
態で逆回動手段５へ供給され、この逆回動手段５で移送
中に逆転回動されて、下開放姿勢に変更され、この下開
放姿勢の空箱（ハ）は、被せ手段３０によって、組込み
されて下部で待機状態の空箱（イ），（ロ）のこの空箱
（イ）の開口側周縁部へ、上部よりこの空箱（ハ）の開
口側周縁部が被せられて嵌合して、これら３個の各空箱
（イ），（ロ），（ハ）は一つに組合せされ、機外へ排
出される。

【０００８】上記により、下部で組込みされて待機状態
の空箱（イ），（ロ）のこの空箱（イ）上へ、上部より
空箱（ハ）を被せて、これら各空箱（イ），（ロ），
（ハ）が組合せされることにより、この組合せが上下の
同じ位置で行われるものであることにより、設置場所を
広く取ることがなくなり、狭い設置場所でよくなって、
コスト低減ができた。

【０００９】

【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説
明する。図例は、合成樹脂製のコンテナやダンボール製
の箱体等の断面コ字形に形成した空箱（イ），（ロ），
（ハ）の３者を一体に組合せする空箱組込み装置１を示
すものである。

【００１０】前記空箱組込み装置１は、空箱（イ），
（ロ），（ハ）を移送する所定間隔に回転自在に複数本
支持した移送ローラ２等よりなる移送ローラ手段３を前
後方向に所定長さに設置し、この移送ローラ手段３の終
端部の一方側（左側）には、空箱（イ），（ロ）を移送
する移送手段４及びこの移送手段４の前側には、空箱
（ハ）を移送及び逆転回動する逆回動手段５及び移送ロ
ーラ６等よりなる空箱（ハ）移送手段７等を設置し、又
該移送ローラ手段３の他方側（右側）で、該移送手段４
に対応する位置には、箱押し装置（Ａ）８を設け、この
箱押し装置（Ａ）８の前側で該空箱（ハ）移送手段７に
対応する位置には、箱押し装置（Ｂ）９を設けた構成と
している。

【００１１】前記箱押し装置（Ａ）８は、押出しシリン
ダ（Ａ）と押出し板（Ａ）等よりなる構成であり、又箱
押し装置（Ｂ）９は、押出しシリンダ（Ｂ）と押出し板
（Ｂ）等よりなる構成である。前記移送ローラ手段３
は、終端部には、上面が開放状態で移送されてきた空箱
（イ），（ロ）の有無を検出するＯＮ−ＯＦＦスイッチ
方式の箱センサ（Ａ）１０を設け、空箱（ハ）移送手段
７後側近傍には、空箱（イ），（ロ）を該箱センサ
（Ａ）１０が各１個を検出すると、空箱（ハ）をこの移
送ローラ手段３での移送を停止させる上下移動自在なス
トッパ１２を、この移送ローラ手段３の左右方向中央部
に設け、又この移送ローラ手段３の左右両側には発光素
子と受光素子とからなり、空箱（ハ）の有無を検出する
箱センサ（Ｂ）１１を設けた構成としている。

【００１２】前記移送手段４は、始端部に空箱（イ），
（ロ）を移送する所定間隔に回転自在に複数本の移送ロ
ーラ１３を軸支して設け、この移送ローラ１３横側で移
送方向側には、空箱（ロ）の移送方向姿勢を９０度変更
する押込み手段１４を設け、この押込み手段１４は、所
定間隔で左右方向に傾斜して回転自在に複数本の傾斜移
送ローラ１５を軸支して設け、更にこの傾斜移送ローラ
１５横側で移送方向側には、所定間隔に回転自在に複数
本の該移送ローラ１３を軸支して設け、この移送ローラ
１３の横側で移送方向側の始端部と終端部とには、ロー
ラ１６，１７を所定間隔に回転自在に軸支して設け、こ
れらローラ１６，１７には移送ベルト１８を掛け渡した
構成である。この傾斜移送ローラ１５の始端側には、空
箱（ロ）が接触して方向が変換される上下移動自在な変
換用ストッパ１９を設け、又終端部の該移送ローラ１３
の横側で移送方向側には、空箱（ロ）の姿勢をととのえ
る上下移動自在な停止用ストッパ２０を設けた構成であ
る。

【００１３】箱センサ（Ｃ）２１及び箱センサ（Ｄ）２
１は、発光素子と受光素子とからなり、移送ベルト１８
終端部の近傍に所定間隔に設けて、空箱（ロ）が移送方
向に長い姿勢で移送されてきたか否か検出する構成であ
る。回動手段２３は、移送手段４の移送ベルト１８の終
端部の横側には、Ｕ字形状の枠体２６を回動自在に設
け、シリンダ（Ａ）２４で回動させて、空箱（イ）を横
開放姿勢に変換して待機する構成であり、又この回動手
段２３の該枠体２６内には、空箱（イ）を受けてシリン
ダ（Ｂ）２５で上下移動する受ローラ２７を複数本軸支
して設け、又該枠体２６には、空箱（イ）の有無を検出
するＯＮ−ＯＦＦスイッチ方式の箱センサ（Ｅ）２８を
設け、この箱センサ（Ｅ）２８が空箱（イ）を検出する
と、該シリンダ（Ａ）２４が作動して、該枠体２６を回
動させる構成であり、横開放姿勢の空箱（イ）内へ移送
される空箱（ロ）を押込みする構成としている。

【００１４】箱押し装置（Ｃ）２９は、回動手段２３後
側に設け、押出しシリンダ（Ｃ）と押出し板（Ｃ）等か
らなる構成であり、該シリンダ（Ｂ）２５が作動して、
受ローラ２７が下降すると、この箱押し装置（Ｃ）２９
が作動して、空箱（イ），（ロ）を空箱（ハ）移送手段
７終端部の複数本の移送ローラ２９′上へ押出しする構
成であり、この押出しされた空箱（イ）の有無を検出す
るＯＮ−ＯＦＦスイッチ方式の箱センサ（Ｆ）２８′を
設けた構成である。

【００１５】前記空箱（ハ）移送手段７は、始端部の逆
回動手段５、中間部の移送ローラ６部及び終端部の被せ
手段３０等よりなり、上面が開放状態で移送供給される
空箱（ハ）を受けて、移送しながら下開放状態に変更し
て移送して、空箱（イ），（ロ）上へこの空箱（ハ）を
上部より被せる構成である。前記逆回動手段５は、下側
の移送方向の始端部と終端部とには、下ローラ３１，３
２を所定間隔に回転自在に軸支して設け、これら下ロー
ラ３１，３２には下移送ベルト３３を掛け渡した構成で
あり、該下移送ベルト３３と所定の間隔を設けて、上側
の移送方向の始端部と終端部とには、上ローラ３４，３
５を所定間隔に回転自在に軸支して設け、これら上ロー
ラ３４，３５には上移送ベルト３６を掛け渡した構成で
あり、この上移送ベルト３６の回転速度は、該下移送ベ
ルト３３の回転速度より遅くした構成であり、上ローラ
３４部を回転中心とし、上ローラ３５部をスプリング３
７で弾発させた構成であり、この上移送ベルト３６は上
下に回動する構成としてあり、上開放状態姿勢で移送供
給された空箱（ハ）を、これら上・下移送ベルト３６，
３３間で移送中に、下開放状態姿勢に変更する構成であ
る。これら上・下移送ベルト３６，３３の回転速度は任
意に変更可能な構成としてあり、空箱（ハ）の逆転回動
姿勢にするに要する距離を調整できる構成としている。
下移送ベルト３３の終端部の横側には、空箱（ハ）を移
送する所定間隔に回転自在に複数本の移送ローラ６を軸
支して設けている。又終端部のこの移送ローラ６の横側
には、移送されてきた空箱（ハ）は、前後側の支持枠３
８，３８よりなる被せ手段３０で支持すべく設け、この
被せ手段３０の上側にはシリンダ（Ｃ）３９を設け、こ
のシリンダ（Ｃ）３９の作動により、この被せ手段３０
が下降して空箱（ハ）の開口側周縁部は、空箱（ロ）が
挿入された状態の空箱（イ）の開口側周縁部へ被せられ
る構成としている。

【００１６】満配センサ４０は、下移送ベルト３３終端
部の横側に設け、発光素子と受光素子とからなる構成で
あり、空箱（ハ）の有無を検出する構成であり、この満
配センサ４０が空箱（ハ）を検出しなくなると、箱押し
装置（Ｂ）９が作動して、移送ローラ手段３上の空箱
（ハ）を空箱（ハ）移送手段７へ押出し供給する構成と
している。

【００１７】前記移送ローラ手段３上へ上面が開放状態
姿勢で搭載された空箱（イ），（ロ），（ハ）は、この
移送ローラ手段３の移送ローラ２上を移送されて、空箱
（イ）が箱センサ（Ａ）１０位置まで移送されると、こ
の箱センサ（Ａ）１０は、この空箱（イ）を検出し、こ
の検出により、箱押し装置（Ａ）８が作動して、この空
箱（イ）は、移送手段４へ押出しされ、この移送手段４
の移送ローラ１３、傾斜移送ローラ１５及び移送ベルト
１８等によって移送されて、回動手段２３内へ供給され
る構成である。

【００１８】前記回動手段２３内へ供給された空箱
（イ）は、箱センサ（Ｅ）２８で検出され、この検出に
より、シリンダ（Ａ）２４が作動して、回動手段２３が
回動され、この空箱（イ）は、上開放状態姿勢が横開放
状態姿勢に変換されて待機する構成である。箱センサ
（Ｅ）２８の空箱（イ）の検出により、移送手段４の変
更用ストッパ１９及び停止用ストッパ２０が上昇される
と共に、箱センサ（Ａ）１０が移送されてきた空箱
（ロ）を検出し、この検出により、移送ローラ手段３の
ストッパ１２が上昇すると共に、箱押し装置（Ａ）８が
作動して、この空箱（ロ）は、移送手段４へ押出しさ
れ、この移送手段４の移送ローラ１３、傾斜移送ローラ
１５及び移送ベルト１８等によって移送中に、変換用ス
トッパ１９と該傾斜移送ローラ１５とによって、移送方
向姿勢が９０度変換されて移送され、横開放状態姿勢の
空箱（イ）内へ挿入される構成であり、挿入が終了する
と、シリンダ（Ａ）２４が作動し、回動手段２３が回動
され、空箱（イ）は、空箱（ロ）が挿入された状態で元
の上開放状態姿勢に復元され、この復元が終了すると、
シリンダ（Ｂ）２５が作動して、受ローラ２７が下降さ
れて、空箱（イ），（ロ）が下降され、下降が終了する
と、箱押し装置（Ｃ）２９が作動して、空箱（イ）内へ
挿入状態の空箱（ロ）の両者が、空箱（ハ）移送手段７
終端部の移送ローラ２９′上へ移送供給されて待機する
構成であり、この空箱（イ），（ロ）の供給を箱センサ
（Ｆ）２８′が検出する構成としている。

【００１９】前記箱センサ（Ｆ）２８′の検出及び箱セ
ンサ（Ｂ）１１が空箱（ハ）の検出により、箱押し装置
（Ｂ）１１が作動して、この空箱（ハ）は、空箱（ハ）
移送手段７へ押出しされ、この空箱（ハ）移送手段７の
逆回動手段５の上・下移送ベルト３６，３３間で移送中
に、下開放状態姿勢に逆転回動されて、移送ローラ６へ
と引継ぎされて移送され、満配センサ４０が満量を検出
するまで移送され、被せ手段３０の支持枠３８，３８で
支持されて、空箱（イ），（ロ）上へ位置され、シリン
ダ（Ｃ）３９が作動して、この被せ手段３０が下降し
て、この空箱（ハ）の開口側周縁部は、空箱（ロ）が挿
入された状態で待機している空箱（イ）の開口側周縁部
へ被せられて、これら空箱（イ），（ロ），（ハ）が一
体に組合せされて、機外へ排出される構成としている。

【図面の簡単な説明】

図は、この発明の一実施例を示すものである。

【図１】空箱組込み装置の全体平面図

【図２】図１のＡ−Ａ断面図

【図３】図１のＢ−Ｂ断面図

【図４】逆回動手段の拡大作用図

【図５】被せ手段の拡大作用図

【図６】空箱の拡大組合せ図

【符号の説明】

４ 移送手段 ５ 逆回動手段 １４ 押込み手段 ２３ 回動手段 ３０ 被せ手段 （イ） 空箱 （ロ） 空箱 （ハ） 空箱

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 上面が開放状態の空箱（イ）を一側へ移
   送する移送手段４と、該移送手段４の終端部には該空箱
   （イ）を受けて反転回動させて横開放姿勢に変更する回
   動手段２３と、横開放姿勢の該空箱（イ）内へ上面が開
   放状態の空箱（ロ）を移送しながら向き方向を変更し
   て、押込みする押込み手段１４と、上面が開放状態の空
   箱（ハ）を移送しながら逆転回動させて、下開放姿勢に
   変換する逆回動手段５と、下開放姿勢の該空箱（ハ）を
   組込みされた該空箱（イ），（ロ）へ移送して被せる被
   せ手段３０とを設けたことを特徴とする空箱組込み装
   置。