JPH07290941A - クラッチレスコンプレッサを有する自動車用空気調和装置 - Google Patents

クラッチレスコンプレッサを有する自動車用空気調和装置

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JPH07290941A
JPH07290941A JP6086993A JP8699394A JPH07290941A JP H07290941 A JPH07290941 A JP H07290941A JP 6086993 A JP6086993 A JP 6086993A JP 8699394 A JP8699394 A JP 8699394A JP H07290941 A JPH07290941 A JP H07290941A
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JP
Japan
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refrigerant
air conditioner
compressor
valve
vehicle
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Application number
JP6086993A
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English (en)
Inventor
Yukio Umemura
幸生 梅村
Katsumi Uehara
克己 上原
Masaki Kawachi
正樹 河内
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Marelli Corp
Original Assignee
Calsonic Corp
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Publication date
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Publication of JPH07290941A publication Critical patent/JPH07290941A/ja
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F25REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
    • F25BREFRIGERATION MACHINES, PLANTS OR SYSTEMS; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS
    • F25B2341/00Details of ejectors not being used as compression device; Details of flow restrictors or expansion valves
    • F25B2341/06Details of flow restrictors or expansion valves
    • F25B2341/068Expansion valves combined with a sensor
    • F25B2341/0683Expansion valves combined with a sensor the sensor is disposed in the suction line and influenced by the temperature or the pressure of the suction gas

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  • Air-Conditioning For Vehicles (AREA)
  • Compressors, Vaccum Pumps And Other Relevant Systems (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 エバポレータの凍結防止を、現状構成のまま
の容量可変斜板式コンプレッサを使用することによって
簡便かつ低コストに達成すること。 【構成】 冷房サイクル70の膨脹弁の上流位置(液状
冷媒領域下流域部)に冷媒の循環を停止させる遮断弁が
設けられている。自動車用空気調和装置の稼働を停止さ
せる際は、この弁を作動させて冷媒の循環を停止させ
る。したがって、エバポレータ冷媒が流入しなくなるの
で、エバポレータの凍結が防止される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、エンジンの駆動力が常
時伝達されるクラッチレスコンプレッサを有する自動車
用空気調和装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般的な自動車用空気調和装置は、周知
のように、モータ駆動される送風ファンにより車室内空
気あるいは車室外空気を選択的に取り込むインテークユ
ニットと、エバポレータが内蔵され前記取り込んだ空気
を冷却するクーラユニットと、ヒータコアが迂回路を有
するように設けられクーラユニットからの空気を所定温
度とした後に車室内の所定位置に配風するヒータユニッ
トとを連結して構成されている。
【0003】この自動車用空気調和装置に使用される冷
房サイクル50は、図7に示すように、その構成要素と
して、車載エンジンにより駆動されるコンプレッサ51
と、このコンプレッサ51で圧縮されて高温高圧となっ
たガス状冷媒を外部の空気と熱交換して高圧の液状冷媒
とするコンデンサ52と、この液状冷媒を一時貯溜して
冷媒中の水分や塵埃を取り除くと共にガス状冷媒と液状
冷媒を分離するリキッドタンク53と、この液状冷媒を
エバポレータ出口で所定のスーパーヒートが得られるよ
うに温度センサ84により測定したエバポレータ出口部
での冷媒温度を基に冷媒量をコントロールしつつ断熱膨
張して低圧霧状の冷媒とする膨張弁85と、この低圧霧
状の冷媒を気化させて車室内へ吹き出す空気を冷却する
エバポレータ55とを有している。
【0004】コンプレッサ51は、プーリ56に掛け渡
したベルトを介して図示しないエンジンの駆動力が伝達
されるが、コンプレッサ51のシャフトと前記プーリ5
6との間には、エンジンの駆動力の伝達をオン、オフす
るためにマグネットクラッチ57が設けられている。つ
まり、コンプレッサ51の運転が必要なときには、マグ
ネットクラッチ57の電磁コイルに通電してシャフトに
接続されたクラッチ板をプーリ56に吸着し、プーリ5
6の回転をシャフトに伝達する。一方、コンプレッサ5
1の運転が不要なときには、電磁コイルへの通電を停止
してクラッチ板をプーリ56から離反させ、プーリ56
のみを空回転させる。
【0005】しかしながら、マグネットクラッチ57
は、電磁コイルや、ある程度の剛性が必要であるために
鉄板からなるクラッチ板などから構成されていることか
ら、コンプレッサ全体の重量の増加を招き、構造も複雑
であるために組み立て性も悪く、さらにはコンプレッサ
のコストの上昇をも招いていた。
【0006】そこで、近年では、周知の容量可変斜板式
コンプレッサをベースとしてマグネットクラッチを使用
しない構造を有するクラッチレスコンプレッサと指称さ
れるタイプのコンプレッサが種々提案されている(例え
ば、特開平3−37378号公報参照)。容量可変斜板
式コンプレッサ60は、図8に示すように、コントロー
ルバルブCvによってシリンダにおけるピストン5の往
復動ストロークをコンプレッサ60の吸入圧Ps に応じ
て変化せしめ、コンプレッサ60の吐出量を変化させる
ようにしたものである。
【0007】例えば、熱負荷が低く、多量の冷媒が不要
の場合には、ピストン5のストロークを小さくする。熱
負荷が低いと、エバポレータ55で熱交換を終わってコ
ンプレッサ60に帰還する冷媒の圧力も低圧であるの
で、吸入室1の圧力Ps が周囲に適用されるベローズ2
は上方に伸び、第1弁口3を閉止し、第2弁口4を大き
く開いている。ピストン5によって圧縮され吐出口6か
ら吐出弁7に抗して吐出室34に吐出された高圧冷媒
(吐出圧Pd )の一部は、矢印で示すように吐出側圧力
室8を通って第2弁口4より第1連通路R1(通路9
a、通路9b、中心孔10等の総称)を通ってクランク
室11に導入される。これにより、クランク室11の内
部圧力(以下、クランク室圧Pc )が高まる。ソケット
プレート16および駆動斜板17は、シャフトに設けら
れたラグ21にピン22で支持されているので、中央か
らずれている。よって、それぞれのピストン5のシリン
ダ側とクランク室11側とに働く力の差のモーメントの
作用により、駆動軸18に直交する位置からのソケット
プレート16および駆動斜板17の傾斜が減少し、ピス
トン5の往復動ストロークが小さくなる。この結果、冷
媒の圧縮量が低減するので、冷媒流量が抑制され、吐出
冷媒量は低い熱負荷に応じた適正量となる。
【0008】一方、熱負荷が大きく、多量の冷媒が必要
な場合には、ピストン5のストロークを大きくする。熱
負荷が高いと、エバポレータ55で熱交換を終わってコ
ンプレッサ60に帰還する冷媒の吸入圧Ps も高くなる
ので、吸入室1から連通孔12を通って、コントロール
バルブCv のベローズ室13内に流入するガス圧により
ベローズ2は縮少して第1弁口3を開放し、第2弁口4
を閉止する。クランク室11内の冷媒は、第2連通路R
2(通路14、シリンダ通路15等の総称)を通って吸
入室1側に流れる。これによりクランク室圧Pc が低下
して吸入圧Psとほぼ等しくなり、それぞれのピストン
5のシリンダ側とクランク室11側とに働く力の差のモ
ーメントの作用により、駆動軸18に直交する位置から
のソケットプレート16および駆動斜板17の傾斜が増
加し、ピストン5の往復動ストロークが長くなる。この
状態で圧縮を行なうと、吐出冷媒量は増大し、高い熱負
荷に応じた適正な冷媒流量となる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】このような容量可変斜
板式コンプレッサ60では、構造的には、ソケットプレ
ート16および駆動斜板17の傾斜角度をゼロ(駆動軸
18に対して直立する状態)にして圧縮容量をゼロにす
ることができる。しかしながら、駆動斜板17の傾斜角
度がゼロのままであると、コンプレッサ60の起動時に
ピストン5の背圧が得られなくなる。そこで、起動時で
も所定の吐出量が得られるようにするために、設計的に
最小傾斜角を与えるか、コイルばねよりなるリターンス
プリング39で与えるか、又はその両方を使って最小傾
斜角度が得られるようにし、吐出冷媒量がゼロとならな
いようにしてある。
【0010】このように容量可変斜板式コンプレッサ6
0をベースとしたクラッチレスコンプレッサにあっては
駆動斜板17等の傾斜角度を完全にゼロにすることがで
きないことから、この種のクラッチレスコンプレッサを
適用した冷房サイクル50では、エンジンが駆動してい
る場合には、僅かながら仕事をするため、エバポレータ
55に凍結が生じるという問題があった。
【0011】かかる問題を解決するために前記公報に開
示されるクラッチレスコンプレッサでは、コンプレッサ
の吸入口に至る通路を閉塞する電磁弁からなる通路開閉
装置を設けると共に、吸入室とクランク室とを連通する
細管を設けてある。この細管の流路断面積は流体抵抗が
生じるように所定の範囲に設定されており、クランク室
の冷媒がその圧力が減じられて吸入室に導かれるように
設計してある。そして、自動車用空気調和装置の稼働を
停止するときは、まずこの通路開閉装置により吸入口に
至る通路を閉塞し、これによりクランク室内の冷媒が細
管を介して吸入室内に導いている。この結果、クランク
室内圧力が低下すると駆動斜板17の傾斜角度が最小に
なり、またコントロールバルブの作動により、吐出室か
らクランク室への冷媒流路(図8においては第1連通路
R1で示される流路に相当する)が確保されることとな
る。このようにして駆動斜板17等の傾斜角度を強制的
に最小にし、コンプレッサ内部で冷媒循環を行いつつ潤
滑油も循環させている。
【0012】しかしながら、自動車用空気調和装置の稼
働を停止する際、まず第一番目に通路開閉装置を作動さ
せて吸入口に至る通路を閉塞すると、閉塞時に、配管系
の部材に冷媒からの衝撃的な力が加わり、自動車用空気
調和装置に機械的なダメージを与え兼ねない。特に、駆
動斜板17などが最大傾斜角度に傾斜している状態の下
で、自動車用空気調和装置の稼働を停止する場合は、通
路を閉塞することにより圧力が急激に変化するので、そ
れだけコンプレッサに与える機械的なダメージが大き
く、コンプレッサの耐久性が低下する一要因ともなる。
【0013】また、クラッチレスコンプレッサはエンジ
ンにより常時駆動されるものであるため、自動車用空気
調和装置を稼働しないときには、燃費の向上のために、
コンプレッサの所要トルクを小さな値に保つ必要があ
る。容量可変斜板式コンプレッサで所要トルクを小さく
するためには、駆動斜板17などを最小傾斜角度に維持
し続ける必要がある。
【0014】さらに、電磁弁が設置されるコンプレッサ
の入口部は、気体状態の冷媒が通過する位置であり、冷
媒の流速は液体状態の冷媒が通過する位置に比べて速い
ので、圧力損失などの問題から、通路部の口径はできる
だけ大型に設計するのが好ましい。したがって、この位
置で回路を遮断するには、比較的大きな遮断弁が必要に
なる。また、通路閉鎖装置が冷媒から受ける力は、受圧
面積に比例して大きくなるので、流路の断面積が大きな
場合は、冷媒からの力に十分耐え得る構造でなければな
らない。このような面からも遮断弁は大型でなければな
らない。
【0015】また、潤滑油は、コンプレッサから吐出さ
れる冷媒と共に吐出されて冷媒サイクル内を循環されて
おり、例えばエバポレータ内には比較的多量に存在す
る。したがって、コンプレッサの入口部において通路開
閉装置を閉塞して循環を停止させると、エバポレータ内
の潤滑油をはじめ、通路に残存する潤滑油がコンプレッ
サに帰還しなくなり、耐久性が低下する虞がある。
【0016】本発明は、上記従来技術に伴う課題を解決
するためになされたものであり、容量可変斜板式コンプ
レッサをベースとしたクラッチレスコンプレッサを有す
る自動車用空気調和装置であって、エバポレータの凍結
防止を、現状構成のままの容量可変斜板式コンプレッサ
を使用することによって簡便かつ低コストに達成し得る
自動車用空気調和装置を提供することを第1の目的とす
る。
【0017】また、容量可変斜板式コンプレッサから構
成されるクラッチレスコンプレッサの所要トルクを小さ
な値に確実に保ちつつ、エバポレータの凍結防止を達成
し得る自動車用空気調和装置を提供することを第2の目
的とする。
【0018】さらに、クラッチレスコンプレッサの耐久
性を高めつつエバポレータの凍結防止動作を迅速に行い
得る自動車用空気調和装置を提供することを第3の目的
とする。
【0019】そして、遮断手段が小形化された自動車用
空気調和装置を提供することを第4の目的とする。
【0020】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する請求
項1に記載の本発明は、車載エンジンの駆動力がプーリ
を介して常時伝達されるクラッチレスコンプレッサと、
このクラッチレスコンプレッサで圧縮されて高温高圧と
なったガス状冷媒を外部の空気と熱交換して高圧の液状
冷媒とするコンデンサと、この液状冷媒を断熱膨張して
低圧霧状の冷媒とする膨張弁と、この低圧霧状の冷媒を
気化させて車室内へ吹き出す空気を冷却するエバポレー
タとを有する自動車用空気調和装置において、前記クラ
ッチレスコンプレッサを、シリンダにおけるピストンの
往復動ストロークを吸入圧に応じて変化せしめて吐出容
量を変化させる容量可変斜板式コンプレッサから構成
し、さらに、前記自動車用空気調和装置を停止するとき
に冷媒の流路を遮断して冷媒の循環を停止させる遮断手
段を、冷房サイクルの液状冷媒領域内下流域部に設ける
ことを特徴とするクラッチレスコンプレッサを有する自
動車用空気調和装置である。
【0021】また、上記目的を達成する請求項2に記載
の本発明は、容量可変斜板式コンプレッサからなる前記
クラッチレスコンプレッサ(71)に、吐出室(34)
とクランク室(11)とを連通する連通孔(75)と、
当該連通孔(75)を開閉する開閉手段(77)とを設
け、前記自動車用空気調和装置の稼働を停止するとき
に、前記吐出室(34)と前記クランク室(11)とを
連通するために前記連通孔(75)を開くように前記開
閉手段(77)を制御する制御手段(80)を設けたこ
とを特徴とする請求項1記載のクラッチレスコンプレッ
サを有する自動車用空気調和装置である。
【0022】さらに上記第3の目的を達成するための請
求項3記載の本発明は、前記制御装置(80)は、自動
車用空気調和装置の稼働を停止するときに、前記連通孔
(75)を開くように前記開閉手段(77)を制御した
後に、冷媒の流路を遮断して冷媒の循環を停止させる遮
断手段(86)を作動させることを特徴とする請求項2
記載のクラッチレスコンプレッサを有する自動車用空気
調和装置である。
【0023】
【作用】請求項1記載の構成によれば、自動車用空気調
和装置の稼働を停止するときに、冷媒の流通路が遮断手
段により遮断されるので、液状冷媒は膨張弁によって断
熱膨張されない。これにより、エバポレータが凍結する
事態が防止され、さらには現状構成のままの容量可変斜
板式コンプレッサをクラッチレスコンプレッサとして使
用することができる。
【0024】また、請求項2記載の構成によれば、自動
車用空気調和装置の稼働を停止するときには連通孔が開
かれてクランク室が吐出室と同じ圧力となることから、
容量可変斜板式コンプレッサの機能により、吐出冷媒量
は最小なものに維持される。したがって、所要トルクは
小さな値に保たれる。
【0025】また、請求項3記載の構成によれば、自動
車用空気調和装置の稼働を停止するときには、容量可変
斜板式コンプレッサの吐出冷媒量が最小になった後に、
液状冷媒の流通路が遮断手段により遮断される。したが
って、運転状態の切り替えに伴うクラッチレスコンプレ
ッサが受ける機械的なダメージが低減され、クラッチレ
スコンプレッサの耐久性が高められる。
【0026】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説
明する。
【0027】図1は、クラッチレスコンプレッサを有す
る自動車用空気調和装置に使用される冷房サイクルを示
す構成図、図2は、図1に示されるクラッチレスコンプ
レッサを構成する容量可変斜板式コンプレッサを示す要
部断面図であり、図7および図8に示した部材と共通す
る部材には同一の符号を付し、その説明は一部省略す
る。
【0028】図1に示すように、本実施例の冷房サイク
ル70は、車載エンジンの駆動力が常時伝達されるクラ
ッチレスコンプレッサ71と、このクラッチレスコンプ
レッサ71で圧縮されて高温高圧となったガス状冷媒を
外部の空気と熱交換して高圧の液状冷媒とするコンデン
サ52と、この液状冷媒を一時貯溜して冷媒中の水分や
塵埃を取り除くと共にガス状冷媒と液状冷媒を分離する
リキッドタンク53と、この液状冷媒を断熱膨張して低
圧霧状の冷媒とする膨張弁85を内臓する一体型のバル
ブ54と、この低圧霧状の冷媒を気化させて車室内へ吹
き出す空気を冷却するエバポレータ55とを、冷媒導管
72(72a〜72dの総称)で接続することにより構
成されている。
【0029】特に、本実施例の冷房サイクル70にあっ
ては、膨脹弁85が内臓されるバルブ54に、冷媒導管
72を遮断する遮断弁(遮断手段)86が形成されてい
る(図5参照)。図5に示すように、バルブ54には、
一端がリキッドタンク53の出口に接続されると共に他
端がエバポレータ55の入口に接続される第1流路87
と、一端がエバポレータ55の出口に接続されると共に
他端がコンプレッサ71の入口に接続される第2流路8
8が形成されている。
【0030】第1流路87内には、コンデンサ52から
の高圧の冷媒を断熱膨脹させる隘路部89があり、球状
の弁体90により隘路部89の一端の弁座91の開度が
調節される。弁体90は、ロッド92を介してバルブ5
4のケーシングの外に設置される感温部93のダイヤフ
ラム94と連動する。ダイヤフラム94の上面には、第
2流路88内を通過する冷媒の温度により膨脹収縮する
封入気体が接しており、下面には第2流路88内を通過
する冷媒が接している。したがって、第2流路88内の
冷媒温度が高くなると、封入気体が膨脹し、ダイヤフラ
ム94が上面から押され、弁体90が開く。一方、第2
流路88内の冷媒温度が低くなると弁座91は閉じる。
また図示すように弁体90は、弁座91の開度を小さく
する方向に付勢するバネ95等の弾発部材に当接してお
り、弁座91の開度はバネ95の弾発力によって調節さ
れている。このようにして膨脹弁85の弁座91の開度
を調節し、断熱膨脹された後にエバポレータ55に供給
される冷媒量を調節すると、エバポレータ55の出口部
における冷媒の状態が一定になる。なお図5において符
号「96」は弁体90をバネ95を介して支持するバル
ブホルダである。
【0031】そして、第1流路87内の隘路部89の上
流部には、遮断弁86が設置されている。遮断弁86
は、図示するように例えば電磁弁からなるものであり、
外部信号であるオフ信号に基づいて遮断弁体97により
流路を遮断するようになっている。またオン信号に基づ
いて流路を開くようになっている。このように、遮断弁
86を強固な構造のバルブ54に一体的に設けると、遮
断弁体97を閉じた際確実に流路を遮断できる。また空
気調和装置自体をきわめてコンパクトにすることができ
る。さらに液状冷媒領域においては、気体状態の冷媒が
通過する領域に比較して流通路の直径が小さくなってい
る。したがって、小形の弁により流路を遮断することが
でき、自動車用空気調和装置の省電力化を図ることがで
きる。また、実施例の自動車用空気調和装置では、感温
部93と膨張弁85とが一体に形成されたバルブ54に
遮断弁86を取り付けているが、もちろん感温部93と
膨張弁85が別体であってもよく、この場合例えば図6
に示されるように、隘路部89に達する前の第1通路部
87に遮断弁86を取り付けるとよい。なお、図6に示
す膨張弁85において、実施例の部材と共通する部材に
は同一の符号を付している。
【0032】さらに、遮断弁86を設置する位置は、液
状冷媒領域の終端部であればよいのであり、バルブ54
の隘路部89の上流部に限られるものではない。この液
状冷媒領域の終端部とは、膨張弁85において液状冷媒
の断熱膨張が行われるよりも上流側の位置を意味してお
り、例えば、コンデンサ52とリキッドタンク53との
間の冷媒配管72c部も含まれる。
【0033】次に、クラッチレスコンプレッサを構成す
る容量可変斜板式コンプレッサを図2〜図4を参照しつ
つ説明する。
【0034】この容量可変斜板式コンプレッサは、図3
に示すように、シリンダブロック30に5つのシリンダ
室33が開設されている。図2に示すように、シリンダ
室33内のそれぞれにピストン5が設けられている。ま
た、シリンダブロック30にはシリンダヘッド31とハ
ウジング32とが取付けられ、このシリンダヘッド31
内に、エバポレータ55あるいはバイパス通路73から
帰還した冷媒が流入する吸入室1と、ピストン5により
吸入室1から吸引した冷媒が圧縮された後に吐出される
吐出室34とが形成されている。吸入室1に開設された
吸入ポートにはエバポレータ55と連通する吸入導管7
2aが接続され、吐出室34に開設された吐出ポートに
はコンデンサ52と連通する吐出導管72bが接続され
ている。そして、吸入導管72aを通ってエバポレータ
55あるいはバイパス通路73から吸入室1内に帰還し
た冷媒は、シリンダブロック30に形成されたシリンダ
室33内に、ピストン5の往動により吸入弁37に抗し
てバルブプレート35に形成した吸入口38を通って吸
入される。一方、ピストン5の復動により圧縮された冷
媒は、バルブプレート35に形成した吐出口6から吐出
弁7に抗して吐出室34内に吐出され、吐出導管72b
を通ってコンデンサ52に向けて流出される。
【0035】また、前記ハウジング32内にはクランク
室11が形成されている。このクランク室11内には、
ピストン5を駆動する駆動機構M等が設けられ、この駆
動機構M等の機械的摺動部分を潤滑する潤滑油Oが充填
されている。ここに、機械的摺動部分とは、駆動軸18
を支持するラジアル軸受19a、19b、スラスト軸受
19cや、駆動斜板17や、駆動斜板17とソケットプ
レート16との間に設けられたスラスト軸受20aおよ
びラジアル軸受20b等である。
【0036】コントロールバルブCv は、前述したもの
と同様に構成されており、エバポレータ55の熱負荷の
変動つまり吸入圧Ps の変動に応じて第1弁口3および
第2弁口4の開閉制御を行う。コントロールバルブCv
により前記弁口3、4の開閉制御を行うことによって、
ピストン5の往復動ストロークを吸入圧Ps に応じて変
化せしめ、コンプレッサ71の吐出量の容量制御がなさ
れている。
【0037】さらに、本実施例の容量可変斜板式コンプ
レッサでは、図3および図4にも示すように、吐出室3
4とクランク室11とを連通する連通孔75がシリンダ
ブロック30およびバルブプレート35に形成されてい
る。また、吐出室34に臨む前記連通孔75の入口部7
6には、当該入口部76を開閉する開閉手段77が設け
られている。この開閉手段は、例えば電磁弁などからな
る開閉弁77より構成され、作動ロッド78の先端部に
は前記入口部を開閉するための弁体79が設けられてい
る。
【0038】開閉弁77は、外部信号であるオン信号に
基づいて連通孔75の入口部76を閉じるように作動さ
れ、オフ信号に基づいて入口部76を開くように作動さ
れる。開閉弁77がオフ信号に基づいて入口部76を開
くと、吐出室34内の高圧冷媒の一部は、連通孔75を
通ってクランク室11に直接導入される。これにより、
クランク室圧Pc が強制的に高められ、それぞれのピス
トンのシリンダ側とクランク室11側とに働く力の差の
モーメントの作用により、ソケットプレート16および
駆動斜板17の傾斜角度は、リターンスプリング39の
弾発力との釣り合いにより定まる最小傾斜角度となる。
すなわち、開閉弁77により入口部76を開くことによ
り、コントロールバルブCv の作用による駆動斜板17
などの傾斜角度の制御を待たずとも、駆動斜板17など
は最小傾斜角度の位置に強制的に移動される。
【0039】図1に示すように、および開閉手段として
の開閉弁77および遮断手段としての遮断弁86は、制
御装置(制御手段)80に接続されており、開閉弁77
および遮断弁86の作動は制御装置80からの制御信号
に基づいて制御されている。また、自動車用空気調和装
置の稼働あるいは停止を指示するエアコンスイッチ81
が制御装置80に接続されている。このエアコンスイッ
チ81は、車室内のインストルメントパネルに設置した
コントロールパネルに設けられている。また、インテー
クユニットに内蔵した送風ファン82駆動用のモータ8
3も制御装置80に接続され、エアコンスイッチ81の
オン、オフ操作に連動して、モータ83の駆動がオン、
オフされるようになっている。
【0040】また、制御装置80における開閉弁77お
よび遮断弁86の作動タイミングは次のように設定され
ている。すなわち、乗員がエアコンスイッチ81をオフ
し、送風ファン82の駆動モータ83を停止して自動車
用空気調和装置の稼働を停止すると、制御装置80は、
まず、オフ信号を出力して開閉弁77を開作動する。こ
れにより、駆動斜板17などは、最小傾斜角度の位置に
強制的に移動する。この状態の下で所定時間運転した
後、制御装置80は遮断弁86を作動させて冷媒の流通
路を遮断し、冷媒の循環を停止される。開閉弁77を開
作動してから遮断弁86を作動するまでの時間は、例え
ば30秒程度に設定するのが好ましい。
【0041】次に、本実施例の作用を説明する。
【0042】自動車用空気調和装置を稼働するために乗
員がエアコンスイッチ81をオンすると、送風ファン8
2が駆動を開始し、インテークユニットで車室外空気あ
るいは車室内空気が選択的に取り込まれ、この空気はク
ーラユニットに内蔵したエバポレータ55を流れる冷媒
と熱交換を行って冷却され、ヒータユニットに流下す
る。ヒータユニットでは、クーラユニットからの空気を
ヒータコアと迂回路とを所定の比率で流下させることに
より所定温度とした後、車室内の所定位置に配風する。
【0043】冷房サイクル70では、車載エンジンの駆
動力がベルトおよびプーリ56を介して常時伝達される
クラッチレスコンプレッサ71が冷媒を圧縮している。
圧縮されて高温高圧となったガス状冷媒は、コンデンサ
52において、外部の空気と熱交換して高圧の液状冷媒
となり、この液状冷媒は、リキッドタンク53におい
て、一時貯溜されると共に冷媒中に混入した水分や塵埃
が取り除かれる。リキッドタンク53から流出した液状
冷媒は、膨張弁85において、断熱膨張して低圧かつ低
温の霧状の冷媒となる。この霧状の冷媒は、エバポレー
タ55において車室内へ吹き出す空気と熱交換して気化
した後、コンプレッサ71の吸入室1に帰還する。冷房
サイクル70では、このような冷媒の流れが繰り返され
る。
【0044】自動車用空気調和装置の稼働中には、容量
可変斜板式コンプレッサからなるクラッチレスコンプレ
ッサ71では、ピストン5の往復動ストロークを吸入圧
Psに応じて変化せしめ、コンプレッサ71の吐出量の
容量制御を以下のように行っている。
【0045】エバポレータ55における熱負荷が低くコ
ンプレッサ71に帰還する冷媒の圧力すなわち吸入圧P
s が低いときには、コントロールバルブCvは、第1弁
口3を閉止し、第2弁口4を開放する。このため、吐出
室34に吐出された高圧冷媒の一部が吐出側圧力室8→
第2弁口4→第1連通路R1と流れてクランク室11に
導入され、ソケットプレート16および駆動斜板17の
傾斜角度が減少してピストン5の往復動ストロークが小
さくなる。この結果、吐出冷媒量が減じられ、低い熱負
荷に応じた適正な冷媒量となる。
【0046】一方、エバポレータ55における熱負荷が
大きく吸入圧Ps が高いときには、コントロールバルブ
Cvは、第1弁口3を開放し、第2弁口4を閉止する。
このため、クランク室11内の冷媒が第2連通路R2を
通って吸入室1側に流れてクランク室圧Pc が低下して
吸入圧Ps とほぼ等しくなり、ソケットプレート16お
よび駆動斜板17の傾斜角度が増加してピストン5の往
復動ストロークが長くなる。この結果、吐出冷媒量は増
大し、高い熱負荷に応じた適正な冷媒流量となる。
【0047】次に、自動車用空気調和装置の稼働を停止
する場合について説明する。
【0048】乗員がエアコンスイッチ81をオフする
と、送風ファン82の駆動が停止され、車室内への配風
が停止される。クラッチレスコンプレッサ71はエンジ
ンの駆動が常時伝達され、さらにソケットプレート16
および駆動斜板17は最小傾斜角度においてもその傾斜
角度がゼロでないことから、僅かながら仕事を行い冷媒
を吐出している。したがって、膨張弁85での断熱膨張
によって低温となった霧状冷媒をエバポレータ55内を
流し続けると、当該エバポレータ55では空気との熱交
換が行われなくなったために、当該エバポレータ55が
凍結するという事態を招いてしまう。
【0049】そこで、本実施例の自動車用空気調和装置
では、エアコンスイッチがオフされると、まず、制御装
置80より開閉弁77にオフ信号を出力し、開閉弁77
を開作動させる。これにより、開閉弁77が入口部76
に対して後退移動して、連通孔75の入口部76が開か
れる。すると、吐出室34内の高圧冷媒の一部が連通孔
75を通ってクランク室11に直接導入されるので、コ
ントロールバルブCvの作用による駆動斜板17などの
傾斜角度の制御を待たずとも、駆動斜板17などは最小
傾斜角度の位置に強制的かつ迅速に移動されることにな
る。
【0050】また、連通孔75を通って冷媒がクランク
室11に導入されることにより、駆動機構M等の機械的
摺動部分には潤滑油が供給され、円滑な作動が確保され
ている。
【0051】この状態の下で所定時間運転した後、制御
装置80は遮断弁86にオフ信号を出力し、冷媒の流通
路を遮断するように遮断弁86を作動させ、流通路にお
ける冷媒の循環を停止させる。このようにすると、エバ
ポレータ55には断熱膨張された低温の冷媒が流れない
ため、このエバポレータ55に凍結が生じることがな
い。また、遮断弁を液状冷媒領域の下流域部、特に本実
施例のように膨脹弁が内臓されるバルブの膨脹弁より上
流側に一体的に設けると、流路を遮断する位置から膨脹
弁までの区間を極めて短くなるので、流路を遮断した後
に膨脹弁において断熱膨張される冷媒の量をきわめて少
量にすることができる。つまり、空気調和装置が稼働し
なくなるまでの時間を極めて短くすることができる。
【0052】そして、自動車用空気調和装置を稼働しな
いときには、連通孔75を開いて吐出室34内の高圧冷
媒の一部をクランク室11に導入しているため、車両の
運転状態が変動しても、駆動斜板17などは最小傾斜角
度の位置に確実に維持されている。したがって、容量可
変斜板式コンプレッサの所要トルクが小さな値に保たれ
ることとなり、車両の燃費の向上を図ることができる。
【0053】このような自動車用空気調和装置の停止状
態からエアコンスイッチ81がオンされて稼働状態に切
り替える際には、制御装置80は、上記とは逆の手順で
開閉弁77および遮断弁86の作動を制御する。つま
り、まず、制御装置80は遮断弁86にオン信号を出力
して、流通路においる冷媒の循環が可能になるように作
動させる。この状態の下で所定時間運転した後、制御装
置80は開閉弁77にオン信号を出力し、開閉弁77を
閉作動させて連通孔75の入口部76を閉じる。その後
は、前述したように通常運転が行われる。
【0054】以上説明したように、本実施例の自動車用
空気調和装置によれば、現状構成のままの容量可変斜板
式コンプレッサ71をベースとしたクラッチレスコンプ
レッサを使用して冷房サイクル70を簡単に構成するこ
とができるので、エバポレータ55の凍結防止を、簡便
かつ低コストに達成することができる。
【0055】また、自動車用空気調和装置の停止時には
開閉弁77を開作動させ、吐出室34内の高圧冷媒の一
部を連通孔75を介してクランク室11に直接導入する
構成としたため、駆動斜板17などは最小傾斜角度の位
置に強制的かつ迅速に移動される。したがって、駆動斜
板17などが最大傾斜角度に傾斜している状態の下で自
動車用空気調和装置の稼働を停止する操作を行った場合
でも、まず、駆動斜板17などを最小傾斜角度にした後
に冷媒流路を遮断するようにしたため、コンプレッサ7
1が機械的なダメージを受け難くなり、耐久性を高める
ことが可能となった。
【0056】さらに、自動車用空気調和装置を稼働しな
いときには、駆動斜板17などは最小傾斜角度の位置に
確実に維持されているので、容量可変斜板式コンプレッ
サ71の所要トルクを小さな値に保ち、車両の燃費の向
上を図ることができる。
【0057】また、本実施例の位置に遮断弁86を設置
すると、比較的多量の潤滑油が残存するエバポレータ5
5が、遮断弁86とコンプレッサ71の間に位置するよ
うになるので、遮断弁86を閉じた際に、エバポレータ
55内の潤滑油を含め、遮断弁86とコンプレッサ71
の間に存在する潤滑油をコンプレッサに戻すことがで
き、耐久性が向上する。
【0058】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に記載の
発明によれば、容量可変斜板式コンプレッサをベースと
したクラッチレスコンプレッサを有する自動車用空気調
和装置であって、エバポレータの凍結防止を、現状構成
のままの容量可変斜板式コンプレッサを使用することに
よって簡便かつ低コストに達成することができる。
【0059】そして、遮断手段を液状冷媒領域の下流域
部に設けることにより、遮断手段から膨脹弁までの区間
が極めて短くなるので、流路を遮断した後に膨脹弁にお
いて断熱膨張される冷媒の量をきわめて少量にすること
ができる。したがって、空気調和装置が完全に稼働しな
くなるまでの時間を極めて短くすることができる。
【0060】また、請求項2に記載の発明のように、自
動車用空気調和装置の稼働を停止するときに、制御手段
により連通孔を開くように開閉手段を制御すれば、容量
可変斜板式コンプレッサの吐出冷媒量を確実に最小なも
のとすることができ、所要トルクを小さな値に保ちつ
つ、エバポレータの凍結防止を達成することが可能とな
る。
【0061】さらに、請求項3に記載の発明のように、
自動車用空気調和装置の稼働を停止するときには、容量
可変斜板式コンプレッサの吐出冷媒量を最小にした後
に、液状冷媒の流通路を遮断するようにすれば、運転状
態の切り替えに伴うクラッチレスコンプレッサが受ける
機械的なダメージが低減され、クラッチレスコンプレッ
サの耐久性をより一層高めつつエバポレータの凍結防止
を達成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 クラッチレスコンプレッサを有する自動車用
空気調和装置に使用される冷房サイクルを示す構成図で
ある。
【図2】 図1に示されるクラッチレスコンプレッサを
構成する容量可変斜板式コンプレッサを示す要部断面図
である。
【図3】 図2の3−3線に沿うリンダブロックの断面
図である。
【図4】 図3の4−4線に沿う断面図である。
【図5】 膨脹弁と遮断弁が内臓されたバルブを示す側
断面図である。
【図6】 別の実施例において用いられる膨張弁を示す
側面図である。
【図7】 一般的な自動車用空気調和装置に使用される
冷房サイクルを示す構成図である。
【図8】 クラッチレスタイプとした容量可変斜板式コ
ンプレッサを示す断面図である。
【符号の説明】
5…ピストン、 11…クランク室、 33…シリンダ、 34…吐出室、 52…コンデンサ、 53…リキッドタンク、 55…エバポレータ、 56…プーリ、 70…冷房サイクル、 71…クラッチレスコンプレッサ(クラッチレスタイプ
容量可変斜板式コンプレッサ)、 75…連通孔、 77…開閉弁(開閉手段)、 80…制御手段、 85…膨張弁、 86…遮断弁(遮断手段)、 Cv …コントロールバルブ、 Ps …吸入圧、 Pd …吐出圧、 Pc …クランク室圧。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】車載エンジンの駆動力がプーリ(56)を
    介して常時伝達されるクラッチレスコンプレッサ(7
    1)と、 このクラッチレスコンプレッサ(71)で圧縮されて高
    温高圧となったガス状冷媒を外部の空気と熱交換して高
    圧の液状冷媒とするコンデンサ(52)と、 この液状冷媒を断熱膨張して低圧霧状の冷媒とする膨張
    弁(85)と、 この低圧霧状の冷媒を気化させて車室内へ吹き出す空気
    を冷却するエバポレータ(55)とを有する自動車用空
    気調和装置において、 前記クラッチレスコンプレッサ(71)を、シリンダ
    (33)におけるピストン(5)の往復動ストロークを
    吸入圧(Ps )に応じて変化せしめて吐出容量を変化さ
    せる容量可変斜板式コンプレッサから構成し、さらに、 前記自動車用空気調和装置を停止するときに冷媒の流路
    を遮断して冷媒の循環を停止させる遮断手段(86)
    を、冷房サイクル(70)の液状冷媒領域内下流域部
    (54、72c)に設けることを特徴とするクラッチレ
    スコンプレッサを有する自動車用空気調和装置。
  2. 【請求項2】容量可変斜板式コンプレッサからなる前記
    クラッチレスコンプレッサ(71)に、吐出室(34)
    とクランク室(11)とを連通する連通孔(75)と、
    当該連通孔(75)を開閉する開閉手段(77)とを設
    け、 前記自動車用空気調和装置の稼働を停止するときに、前
    記吐出室(34)と前記クランク室(11)とを連通す
    るために前記連通孔(75)を開くように前記開閉手段
    (77)を制御する制御手段(80)を設けたことを特
    徴とする請求項1記載のクラッチレスコンプレッサを有
    する自動車用空気調和装置。
  3. 【請求項3】前記制御装置(80)は、自動車用空気調
    和装置の稼働を停止するときに、前記連通孔(75)を
    開くように前記開閉手段(77)を制御した後に、冷媒
    の流路を遮断して冷媒の循環を停止させる遮断手段(8
    6)を作動させることを特徴とする請求項2記載のクラ
    ッチレスコンプレッサを有する自動車用空気調和装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1069385A2 (en) * 1999-07-12 2001-01-17 TGK Co., Ltd. An expansion valve in a refrigerating cycle
JP2014118837A (ja) * 2012-12-13 2014-06-30 Toyota Industries Corp 可変容量型斜板式圧縮機

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