JPH07290122A - 圧延ロールのプロフィル計測装置及び圧延ロールの研削装置 - Google Patents

圧延ロールのプロフィル計測装置及び圧延ロールの研削装置

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JPH07290122A
JPH07290122A JP6089383A JP8938394A JPH07290122A JP H07290122 A JPH07290122 A JP H07290122A JP 6089383 A JP6089383 A JP 6089383A JP 8938394 A JP8938394 A JP 8938394A JP H07290122 A JPH07290122 A JP H07290122A
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JP
Japan
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roll
sensor
profile
rolling
parallel
Prior art date
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Pending
Application number
JP6089383A
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English (en)
Inventor
Tomoaki Kimura
智明 木村
Fumihiko Ichikawa
文彦 市川
Makoto Okuno
真 奥野
Hisao Takenaka
久雄 竹中
Akihiko Takeya
昭彦 竹谷
Yoshito Goto
義人 後藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JFE Steel Corp
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Kawasaki Steel Corp
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Publication date
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  • Length Measuring Devices Characterised By Use Of Acoustic Means (AREA)
  • Length Measuring Devices With Unspecified Measuring Means (AREA)
  • Constituent Portions Of Griding Lathes, Driving, Sensing And Control (AREA)
  • Grinding Of Cylindrical And Plane Surfaces (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】ロール交換時の作業を煩雑にすることなく、簡
素かつ合理的な構造でセンサをロール面に対する許容角
及び許容距離内に位置決めできる、圧延ロールプロフィ
ル計測装置を提供する。 【構成】回動機構150でビーム5を回動させ、ギャッ
プセンサ64の計測方向をロール面法線方向±2°以内
に調整する。次に平行進退機構160のアクチュエータ
12をそれぞれ個別に作動し進退させギャップセンサ6
4がロール面と平行に配列されるように調整した後、ビ
ーム5を平行移動でロール面に進退させ基準計測距離L
o±3mm以内になるまで接近させる。その後ギャップ
センサ64に給水して精密計測を開始し、同時にトラバ
ース機構170でビーム5をロール軸方向に移動させ作
業ロール1のプロフィルの計測を行なう。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、圧延ロールの外形形状
(プロフィル)をオンラインで計測する圧延ロールのプ
ロフィル計測装置、及びその計測に基づき圧延ロール表
面を所定の形状に研削する圧延ロールの研削装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】圧延ロールのプロフィルを精度よく計測
することを目的とした公知技術として、例えば、以下の
ものがある。 特公平3−17283号公報 特開昭62−93608号公報 これらの公知技術は、超音波センサを用いて圧延ロール
のプロフィルを計測する際に、超音波センサを支持する
通水ケースの熱変形によって生じる計測誤差を、基準ワ
イヤを用いて補正するものである。
【0003】特開平5−34134号公報 この公知技術は、超音波センサ等が配接された可動式フ
レームを、回動機構によってロール軸とほぼ平行な回動
軸まわりに回動させ、センサ出力が最小となる位置に固
定することにより、センサの方向をロール面の法線方向
から許容角内に位置決めするものである。
【0004】また、圧延ロール表面を砥石によって研削
する圧延ロール研削装置において、精密な研削を行うた
めに、研削体を備えたフレームを可動式とした構造があ
り、その例として、例えば以下の公知技術がある。 特開昭59−229210号公報 この公知技術は、圧延機のパスラインの上・下方に水平
回動可能に設けられた研削体をロール径方向に接離し、
ロール面のオンライン研削を行うものである。 特開昭61−235014号公報 この公知技術は、研削体が配接されたフレームをロール
径の変化に対応して昇降させることにより、オンライン
研削における研削能率の向上を図るものである。 特開平3−13225号公報 この公知技術は、研削体が配接されたフレームとフレー
ムを支持しロール径方向に接離するスライドフレームと
を、偏心ピンとクロス追従シリンダとによって連結する
ことにより、簡素な構造で所定のオンライン研削を可能
とするものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】一般に、圧延ロールの
プロフィルをロールプロフィルメータで計測する際に
は、5μm程度の精度が必要とされているが、本願発明
者等は、かかる高精度を得るためのセンサとロール面と
の条件を検討した結果、(1)センサの方向がロール面
の法線方向から±2°の許容角内に位置していること、
(2)センサとロール面との距離が、そのセンサについ
て設計上あらかじめ定められている基準計測距離±3m
mの許容距離内であること、が必要であることがわかっ
た。
【0006】ここにおいて、プロフィル計測装置の上記
公知技術〜には以下の課題が存在する。すなわち、
公知技術においては、超音波センサをそなえたフレ
ームを圧延ロールの軸受箱に固定する固定フレーム方式
である。よって上記(1)(2)の条件を満たすように
設置すれば精度的には問題はない。しかし、圧延ロール
は、約3時間毎にロールの摩耗あるいはクラック発生の
ため交換せざるを得ないので、このロール交換の都度、
このフレームを改めて軸受箱に取り付けることが必要と
なり、ロール交換時の一連の作業が非常に煩雑となる。
【0007】また、公知技術においては、フレームを
回動機構によって回動させてセンサを位置決めする可動
フレーム方式である。そして、この回動機構によってフ
レームを回動させてセンサを(1)の許容角内に位置決
めできる構成である。しかし一方で、フレームをロール
径方向に接離するアームは、センサ収納台からフレーム
を平行移動させて出し入れする機能のみを有し、もしフ
レームとロール面とが平行でなくなりわずかにずれて傾
きが生じた場合、これを平行に修正する平行調整機能を
備えていない。よってこのように傾きが生じた場合、上
記(2)の許容距離を確保するのに不都合がある。また
回動機構及びセンサ収納台が軸受箱でない部分に取り付
けられているのかどうかは明らかにされていない。
【0008】また、圧延ロール研削装置の公知技術〜
において、研削体の代わりにセンサを設けることによ
りこれら研削装置の構成をプロフィル計測装置に適用し
た場合には、以下の課題が存在する。すなわち、公知技
術においては、ロール径が一定であることを前提とし
て法線方向への位置決めがなされており、ロール交換・
摩耗等によりロール径が変化する場合、センサを上記
(1)の許容角内に位置決めするのに不都合がある。ま
たプロフィル計測装置ではロール面の多数箇所を計測す
る必要があることから、センサを備えたフレームを軸方
向へ移動可能な構成とすることが合理的であるが、この
公知技術においてはフレームは軸方向へ移動不可能で
あるので多数箇所の計測には多数個のセンサが必要とな
り好ましくない。
【0009】また公知技術においては、ロール径方向
に接離する機構をセンサごとに多数個設けなければなら
ず、構造が複雑化し好ましくない。さらにこれら多数個
のセンサと接離機構を備えた大型・大重量のフレームを
ジャッキで上下する構造であるので装置全体が複雑化・
大型化し好ましくない。
【0010】さらに公知技術においては、上記(2)
の許容距離を確保するために、偏心ピンとスライドフレ
ームとの2つの手段によってロール面とフレームとの平
行調整を行う必要があり、構造の簡素化の面で課題があ
る。
【0011】本発明の第1の目的は、ロール交換時の作
業を煩雑にすることなく、簡素かつ合理的な構造でセン
サをロール面に対する許容角及び許容距離内に位置決め
できる、圧延ロールプロフィル計測装置を提供すること
である。本発明の第2の目的は、ロール交換時の作業を
煩雑にすることなく、簡素かつ合理的な構造でセンサを
ロール面に対する許容角及び許容距離内に位置決めでき
る圧延ロールプロフィル計測機構の計測に基づき、圧延
ロール表面を所定の形状に研削する圧延ロールの研削装
置を提供することである。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記第1の目的を達成す
るために、本発明によれば、圧延ロールのロール面に対
向して設けられそのロール面までの距離を測定する複数
のプロフィルセンサと、前記ロール面に近接して設けら
れ前記複数のプロフィルセンサが前記圧延ロールの略ロ
ール軸方向に一列に配置されたセンサ支持手段とを有す
る圧延ロールのプロフィル計測装置において、前記セン
サ支持手段を前記ロール軸とほぼ平行な軸のまわりに回
動させる回動手段と、前記センサ支持手段を前記ロール
面に向かって進退させる進退手段と、前記複数のプロフ
ィルセンサが前記ロール面と平行に配列されるように前
記センサ支持手段の位置を調整する平行調整手段と、前
記センサ支持手段を前記ロール軸方向に移動させるトラ
バース手段とを有し、前記センサ支持手段、前記回動手
段、前記進退手段、前記平行調整手段、及び前記トラバ
ース手段は、中間支持部材を介し、最終的に圧延ロール
の軸受と別体の圧延機の構造物に支持されていることを
特徴とする圧延ロールのプロフィル計測装置が提供され
る。
【0013】好ましくは、前記圧延ロールのプロフィル
計測装置において、前記圧延機の構造物は、圧延機の圧
延スタンド及び圧延材ガイド機構の少なくとも1つであ
ることを特徴とする圧延ロールのプロフィル計測装置が
提供される。
【0014】また好ましくは、前記圧延ロールのプロフ
ィル計測装置において、前記回動手段は、前記複数のプ
ロフィルセンサの計測方向と前記ロール面の法線方向と
のなす角が所定の許容値以内になるように調整する手段
であることを特徴とする圧延ロールのプロフィル計測装
置が提供される。
【0015】さらに好ましくは、前記圧延ロールのプロ
フィル計測装置において、前記所定の許容値は2°であ
ることを特徴とする圧延ロールのプロフィル計測装置が
提供される。
【0016】また好ましくは、前記圧延ロールのプロフ
ィル計測装置において、前記進退手段は、前記複数のプ
ロフィルセンサによって測定された前記プロフィルセン
サと前記ロール面との実測距離と、あらかじめ定められ
た前記プロフィルセンサと前記ロール面との基準計測距
離との差が所定の許容値以内になるように調整する手段
であることを特徴とする圧延ロールのプロフィル計測装
置が提供される。
【0017】さらに好ましくは、前記圧延ロールのプロ
フィル計測装置において、前記所定の許容値は3mmで
あることを特徴とする圧延ロールのプロフィル計測装置
が提供される。
【0018】また好ましくは、前記圧延ロールのプロフ
ィル計測装置において、前記平行調整手段は、前記セン
サ支持手段の前記ロール軸方向の両端近傍を前記ロール
面に向かって個別に進退可能な、互いに独立して作動す
る2つのアクチュエータを有することを特徴とする圧延
ロールのプロフィル計測装置が提供される。
【0019】さらに好ましくは、前記圧延ロールのプロ
フィル計測装置において、前記進退手段と前記平行調整
手段とは共通の平行進退手段として構成されており、前
記トラバース手段は前記平行進退手段を前記ロール軸方
向に直接移動させ、前記平行進退手段は前記回動手段を
前記ロール面に向かって直接進退させ、前記回動手段は
前記センサ支持手段を直接回動させることを特徴とする
圧延ロールのプロフィル計測装置が提供される。
【0020】また好ましくは、前記圧延ロールのプロフ
ィル計測装置において、前記トラバース手段は、圧延機
の圧延スタンド及び圧延材ガイド機構の少なくとも一方
により支持されることを特徴とする圧延ロールのプロフ
ィル計測装置が提供される。
【0021】さらに好ましくは、前記圧延ロールのプロ
フィル計測装置において、前記センサ支持手段は、熱変
形による測定誤差を補正するときの基準となるワイヤ
と、前記ワイヤの位置を測定するワイヤセンサとを有す
ることを特徴とする圧延ロールのプロフィル計測装置が
提供される。
【0022】また好ましくは、前記圧延ロールのプロフ
ィル計測装置において、前記複数のプロフィルセンサの
それぞれは、単独で前記センサ支持手段に着脱可能であ
ることを特徴とする圧延ロールのプロフィル計測装置が
提供される。
【0023】さらに好ましくは、前記圧延ロールのプロ
フィル計測装置において、前記複数のプロフィルセンサ
のそれぞれは水を媒体とする超音波センサであり、か
つ、水に含まれる気泡を除去する気泡除去手段を設けた
ことを特徴とする圧延ロールの計測装置が提供される。
【0024】また好ましくは、前記圧延ロールのプロフ
ィル計測装置において、前記気泡除去手段は、供給管を
介して供給された水を加速するオリフィスを備え気泡を
水から分離する導入管と、前記導入管が上部に接続され
て水が注入されるとともに、気泡が除去された水を前記
超音波センサに移送する移送管が下部に接続された気泡
除去容器と、その気泡除去容器の最上部に接続され前記
導入管で分離された気泡を排出する排出管とを有するこ
とを特徴とする圧延ロールのプロフィル計測装置が提供
される。
【0025】さらに好ましくは、前記圧延ロールのプロ
フィル計測装置において、前記複数のプロフィルセンサ
のそれぞれは水を媒体とする超音波センサであり、か
つ、その超音波センサにより測定が行われる前記ロール
面上の測定面への、前記ロール面に噴出された冷却液の
流下を防止する防護手段を設けたことを特徴とする圧延
ロールのプロフィル計測装置が提供される。
【0026】また好ましくは、前記圧延ロールのプロフ
ィル計測装置において、前記防護手段は、上方に設けら
れ先端が前記ロール面にほぼ接触し前記冷却液が前記測
定面へ流下するのを阻止するカバー部と、前記カバー部
と反対側の下方に設けられ前記超音波センサの媒体とな
る水を排出可能な切り欠き部とを備え、前記超音波セン
サが収納されるセンサケースに取り付けられた弾性体の
シールワイパであることを特徴とする圧延ロールのプロ
フィル計測装置が提供される。
【0027】さらに好ましくは、前記圧延ロールのプロ
フィル計測装置において、前記防護手段は、一端が前記
センサケースに取り付けられ他端が前記ロール面にほぼ
接触し、前記センサケースと前記ロール面との間におい
て閉空間を形成する弾性体のベローズであることを特徴
とする圧延ロールのプロフィル計測装置が提供される。
【0028】上記第2の目的を達成するために、本発明
によれば、圧延ロールのロール面に対向して設けられそ
のロール面までの距離を測定する複数のプロフィルセン
サと、前記ロール面に近接して設けられ前記複数のプロ
フィルセンサが前記圧延ロールの略ロール軸方向に一列
に配置されたセンサ支持手段とを備え、前記圧延ロール
のプロフィルを計測する計測機構と、その計測機構によ
って計測した前記プロフィルに基づき前記ロール面を所
定の形状に研削する研削機構とを有する圧延ロールの研
削装置において、前記計測機構は、前記センサ支持手段
を前記ロール軸とほぼ平行な軸のまわりに回動させる回
動手段と、前記センサ支持手段を前記ロール面に向かっ
て進退させる進退手段と、前記複数のプロフィルセンサ
が前記ロール面と平行に配列されるように前記センサ支
持手段の位置を調整する平行調整手段と、前記センサ支
持手段を前記ロール軸方向に移動させるトラバース手段
とを有し、前記センサ支持手段、前記回動手段、前記進
退手段、前記平行調整手段、及び前記トラバース手段
は、中間支持部材を介し、最終的に圧延ロールの軸受と
別体の圧延機の構造物に支持されていることを特徴とす
る圧延ロールの研削装置が提供される。
【0029】好ましくは、前記圧延ロールの研削装置に
おいて、前記進退手段と平行調整手段とは共通の平行進
退手段として構成されており、前記トラバース手段は前
記平行進退手段と前記研削機構とを前記ロール軸方向に
直接移動させ、前記平行進退手段は前記回動手段を前記
ロール面に向かって直接進退させ、前記回動手段は前記
センサ支持手段を直接回動させることを特徴とする圧延
ロールの研削装置が提供される。
【0030】また好ましくは、前記圧延ロールの研削装
置において、前記研削機構は、前記ロール面のほぼ法線
方向の回転軸を備えた少なくとも1つの回転砥石と、そ
の回転砥石をそれぞれ収納する少なくとも1つのケース
とを備えており、かつ、前記計測機構の回動手段は、前
記ケースのうち少なくとも1つの、前記回転軸と垂直な
方向に隣接して設けられていることを特徴とする圧延ロ
ールの研削装置が提供される。
【0031】
【作用】以上のように構成した本発明の圧延ロールのプ
ロフィル計測装置においては、センサ支持手段をロール
軸とほぼ平行な軸のまわりに回動させる回動手段を有す
ることにより、ロール径が変化した場合であっても簡素
な構造でセンサ方向を調整でき、ロール面の法線方向か
ら±2°以内というセンサ方向の許容角の条件を満足で
きる。また、センサ支持手段をロール面に向かって進退
させる進退手段を有することにより、センサごとに進退
させる場合よりも簡素な構造でセンサとロール面との距
離を調整でき、この距離が基準計測距離±3mm以内と
いう許容距離の条件を満足できる。このときセンサ支持
手段に設けられた複数のセンサの配列とロール面とが平
行でなく傾いていると複数のセンサ全てに上記許容距離
の条件を満足させるのが困難となるが、複数のセンサが
ロール面に平行に配列されるようにセンサ支持手段の位
置を調整する平行調整手段を有することにより、複数の
センサ全て上記許容距離の条件を容易に確保できる。さ
らに、センサ支持手段をロール軸方向に移動させるトラ
バース手段を有することにより、少ないセンサ数で多数
箇所の測定が可能となり合理的である。また、センサ支
持手段、回動手段、進退手段、平行調整手段、及びトラ
バース手段は、中間支持部材を介し、最終的に圧延ロー
ルの軸受と別体の圧延機の構造物に支持されていること
により、ロール交換時に、センサを備えたフレームを軸
受に固定した従来技術のようにロール交換の都度改めて
取り付けを行う必要がない。
【0032】圧延機の構造物は、圧延機の圧延スタンド
及び圧延材ガイド機構の少なくとも1つであることによ
り、センサ支持手段、回動手段、進退手段、平行調整手
段、及びトラバース手段を、中間支持部材を介して最終
的に支持する手段を実現できる。また回動手段は、複数
のプロフィルセンサの計測方向とロール面の法線方向と
のなす角が所定の許容値以内になるように調整する手段
であることにより、センサ方向の許容角の条件を満足さ
せる手段を実現できる。さらに所定の許容値は2°であ
ることにより、ロールプロフィルセンサとして一般に要
求される5μm程度の精度を達成できる。また進退手段
は、プロフィルセンサとロール面との実測距離と、プロ
フィルセンサとロール面との基準計測距離との差が所定
の許容値以内になるように調整する手段であることによ
り、プロフィルセンサとロール面との許容距離の条件を
満足させる手段を実現できる。さらに所定の許容値は3
mmであることにより、ロールプロフィルセンサとして
一般に要求される5μm程度の精度を達成できる。また
平行調整手段は、センサ支持手段の両端近傍を個別に進
退可能な互いに独立作動する2つのアクチュエータを有
することにより、センサ支持手段の進退距離をプロフィ
ルセンサで計測しつつ、センサ支持手段の両端近傍を各
々独立してロール面に向かって進退させて傾きを直し、
センサ支持手段とロール面との平行の微調整を行える。
さらに進退手段と平行調整手段とは共通の平行進退手段
として構成されていることにより、それぞれが独立して
設けられる場合よりも小型・軽量化が可能である。また
トラバース手段は平行進退手段をロール軸方向に直接移
動させ、平行進退手段は回動手段をロール面に向かって
直接進退させ、回動手段はセンサ支持手段を直接回動さ
せることことにより、結果として、トラバース手段は平
行進退手段・回動手段を介してセンサ支持手段を間接的
に軸方向に移動させることができ、平行進退手段は回動
手段を介してセンサ支持手段を間接的にロール面に向か
って進退させることができる。このときトラバース手段
・平行進退手段・回動手段が、それぞれセンサ支持手段
を独立して直接動作させる場合よりも、装置の小型・軽
量化及び簡素化が可能である。またトラバース手段は、
圧延機の圧延スタンド及び圧延材ガイド機構の少なくと
も一方により支持されることにより、結果として、セン
サ支持手段、回動手段、進退手段、及び平行調整手段
は、最終的に圧延機の圧延スタンド及び圧延材ガイド機
構の少なくとも一方により支持されることになり、ロー
ル交換時に、センサを備えたフレームを軸受に固定した
従来技術のようにロール交換の都度改めて取り付けを行
う必要がない。さらにセンサ支持手段は、熱変形による
測定誤差を補正するときの基準となるワイヤと、ワイヤ
の位置を測定するワイヤセンサとを有することにより、
特公平3−17283号公報又は特開昭62−9360
8号公報記載の基準ワイヤ法を併用することができ、さ
らに高精度のロールプロフィルの計測が可能となる。ま
た複数のプロフィルセンサのそれぞれは、単独でセンサ
支持手段に着脱可能であることにより、プロフィルセン
サ故障時の交換が容易である。さらに複数のプロフィル
センサのそれぞれは水を媒体とする超音波センサであ
り、かつ、水に含まれる気泡を除去する気泡除去手段を
設けたことにより、水に含まれる気泡が超音波を反射し
て進路を妨害することがないので計測精度が向上する。
また気泡除去手段は、供給管を介して供給された水を加
速するオリフィスを備えた導入管と、導入管が上部に接
続され、気泡が除去された水を超音波センサに移送する
移送管が下部に接続された気泡除去容器と、その気泡除
去容器の最上部に接続された排出管とを有することによ
り、水に含まれる気泡を除去する手段を実現できる。さ
らに複数のプロフィルセンサのそれぞれは水を媒体とす
る超音波センサであり、かつ、ロール面上の測定面への
冷却液の流下を防止する防護手段を設けたことにより、
冷却液がプロフィルセンサからの水流を妨害するのを防
止し、超音波センサの計測精度を向上する。また防護手
段は、上方に設けられ先端がロール面にほぼ接触したカ
バー部と、カバー部と反対側の下方に設けられた切り欠
き部とを備え、超音波センサが収納されるセンサケース
に取り付けられた弾性体のシールワイパであることによ
り、簡易小型の構造でロール面上の測定面への冷却液の
流下を防止できる。さらに防護手段は、一端がセンサケ
ースに取り付けられ他端がロール面にほぼ接触し、セン
サケースとロール面との間において閉空間を形成する弾
性体のベローズであることにより、ベローズ内に水を充
満させて、簡易小型の構造でロール面上の測定面への冷
却液の流下を防止できる。
【0033】また、本発明の圧延ロールの研削装置にお
いては、計測機構は、センサ支持手段をロール軸とほぼ
平行な軸のまわりに回動させる回動手段と、センサ支持
手段をロール面に向かって進退させる進退手段と、複数
のセンサがロール面に平行に配列されるようにセンサ支
持手段の位置を調整する平行調整手段と、センサ支持手
段をロール軸方向に移動させるトラバース手段とを有
し、センサ支持手段、回動手段、進退手段、平行調整手
段、及びトラバース手段は、中間支持部材を介し、最終
的に圧延ロールの軸受と別体の圧延機の構造物に支持さ
れていることにより、上記圧延ロールのプロフィル計測
装置同様、簡素かつ合理的な構造で許容角・許容距離の
条件を満足でき、ロール交換の都度改めて取り付けを行
う必要がない。
【0034】進退手段と平行調整手段とは共通の平行進
退手段として構成されており、トラバース手段は平行進
退手段と研削機構とをロール軸方向に直接移動させ、平
行進退手段は回動手段と研削機構とをロール面に向かっ
て直接進退させ、回動手段はセンサ支持手段を回動させ
ることにより、上記圧延ロールのプロフィル計測装置同
様、トラバース手段・平行進退手段・回動手段が、それ
ぞれセンサ支持手段を独立して動作させる場合よりも、
装置の小型・軽量化及び簡素化が可能である。また研削
機構は、ロール面のほぼ法線方向の回転軸を備えた回転
砥石と、その回転砥石を収納するケースとを備え、か
つ、計測機構の回動手段は、ケースのうち少なくとも1
つの、回転軸と垂直な方向に隣接して設けられることに
より、回動手段と回転砥石とを回転軸方向に並べて配置
する場合よりも回転軸方向の長さを短くすることができ
るので、装置の小型・軽量化が可能である。
【0035】
【実施例】以下、本発明の実施例を図1〜図9により説
明する。本発明の第1の実施例を図1〜図5により説明
する。本実施例の圧延ロールのプロフィル計測装置の構
造を図1及び図2に示す。図1はプロフィル計測装置の
側面図であり、図2はプロフィル計測装置の上面図であ
る。図1において、圧延材2は補強ロール3,3により
支持される一対の作業ロール1,1により圧延される。
【0036】図1及び図2において、本実施例のプロフ
ィル計測装置100は、作業ロール1のロール面に対向
して設けられそのロール面までの距離を測定する複数の
ギャップセンサ64(後述)を備えた複数のセンサケー
ス4と、ロール面に近接して設けられ複数のセンサケー
ス4が作業ロール1の略ロール軸方向に一列に配置され
たビーム5とを有する。
【0037】またプロフィル計測装置100は、ビーム
5を作業ロール1とほぼ平行な軸(後述)のまわりに回
動させる回動機構150と、ビーム5を作業ロール1の
ロール面に向かって進退させるとともに複数のギャップ
センサ64がロール面に平行に配列されるようにビーム
5の位置を調整する平行進退機構160と、ビーム5を
作業ロール1のロール軸方向に移動させるトラバース機
構170とを有する。
【0038】回動機構150は、ビーム5を直接回動さ
せギャップセンサ64の方向調整を行う機構である。図
2に示す左右2つの回動機構150のそれぞれは、上フ
レーム28に設けられたブラケット92にピンジョイン
ト13で固定されたアクチェータ8と、ビーム5から張
り出されたアーム6とを有し、アーム6は回動の支点6
Aを軸としてこの回りに回動する構造である(図1中の
矢印参照)。この支点6Aは上フレーム28に取付けら
れるブラケット7に支持されており、左右2つの回動機
構150,150の支点6A,6Aを結んだ線は、作業ロ
ール1のロール軸とほぼ平行である。
【0039】平行進退機構160は、上フレーム28及
び回動機構150を作業ロール1のロール面に向かって
直接進退させることを通じて、間接的にビーム5をロー
ル面に向かって進退させる距離調整を行うとともに、ギ
ャップセンサ64がロール面と平行に配列されるように
平行調整を行う機構である。図2に示す左右2つの平行
進退機構160のそれぞれは、下フレーム11に固定さ
れたアクチュエータ12と、アクチュエータ12の先端
に設けられ、上フレーム28と連結されたアーム91と
を有する。また各平行進退機構160のアクチュエータ
12は互いに独立して作動可能となっており、これによ
り、上フレーム28を作業ロール1のロール面に対して
各々進退させ、ビーム5のロール軸方向の両端近傍をロ
ール面に向かって個別に進退可能となる。
【0040】トラバース機構170は、下フレーム11
及び平行進退機構160をロール軸方向に直接移動させ
ることを通じて、間接的にビーム5をロール軸方向に移
動させる機構である。図1及び図2において、トラバー
ス機構170は、横行支持ビーム19に取付けられたラ
ック16と、回転駆動するアクチェータ14と、アクチ
ュエータ14によって回転されラック16に噛合して走
行するピニオン15と、横行支持ビーム19に設けられ
た2本のレール17,17と、下フレーム11より垂下
状に取付けられレール17に嵌合されガイドされる4個
の溝付ホイール18とを有する。すなわち、アクチュエ
ータ14がピニオン15を回転させることによって下フ
レーム11は横行支持ビーム19に沿って図2中左右方
向に走行する構成である。またこの横行支持ビーム19
は、図1に示すように支点軸26より張り出すフレーム
27に取付けられており、またこの支点軸26は図1に
示すようにフレーム25に支持されている。そしてフレ
ーム25は、図示しない支持部材を介し、最終的には、
作業ロール1の軸受とは別体の圧延機の構造物(例え
ば、圧延スタンドや圧延材2のガイド機構等)によって
支持される。このことはすなわち、トラバース機構17
0のみならず、ビーム5、回動機構150、平行進退機
構160も、中間支持部材を介して最終的に作業ロール
1の軸受と別体の圧延機の構造物に支持されることとな
る。
【0041】さらにプロフィル計測装置100には、作
業ロール1の冷却のためにロール面にロールクーラント
35が噴出されており、またこのロールクーラント35
が圧延材1に降下することを防止するワイパ22と、ワ
イパ22を作動させるアクチェータ24とが設けられて
いる。
【0042】ギャップセンサ64の取付部付近の構造を
図3及び図4に示す。図3は図2中III−III線における
ギャップセンサ64取り付け部付近の水平断面図であ
り、図4は図3中IV−IV線におけるギャップセンサ64
取り付け部付近の垂直断面及びギャップセンサ64に給
水する給水部を示した図である。図3及び図4におい
て、ギャップセンサ64は作業ロール1のロール面に対
向する形でセンサケース4内に収納されている。ギャッ
プセンサ64は超音波センサが使用され、音波を伝播す
るための媒体として水が用いられる。すなわち後述する
給水部180からビーム5内に供給された水はセンサケ
ース4の給水孔63に導かれ、特公平3−17283号
公報記載の基準反射板65を介し、ノズル67より作業
ロール1に向かって噴出し水流66となる。
【0043】また、図4に示すように、センサケース4
には、ギャップセンサ64により測定が行われる作業ロ
ール1の測定面1aへのロールクーラント35の流下を
防止する、弾性体のシールワイパ81が一体状に取り付
けられている。このシールワイパ81は、上方に設けら
れ先端がロール面にほぼ接触してロールクーラント35
が測定面1aへ流下するのを阻止するカバー部81a
と、カバー部81aと反対側の下方に設けられギャップ
センサ64の媒体となる水を排出可能な切り欠き部81
bとを備えている。
【0044】一方、ビーム5内には、特公平3−172
83号公報記載の、ビーム5の熱変形による測定誤差を
補正するときの基準となる基準ワイヤ60と、基準ワイ
ヤ60までの距離を測定するワイヤセンサ62及び基準
反射板61とが設けられている。ここでワイヤセンサ6
2とギャップセンサ64とは背中合わせに配置されてお
り、このうちギャップセンサ64は、センサケース4と
もども単独でビーム5に着脱可能である。よってギャッ
プセンサ64とケース4とをビーム5より取り除けば、
背面のワイヤセンサ62も単独でビーム5に着脱可能な
構成であり、ギャップセンサ64もワイヤセンサ62の
故障時に交換が便利である。またワイヤセンサ62及び
ギャップセンサ4の配線68,69は外部に取り出され
配線されている。
【0045】また、図4の下部に示されている給水部1
80は、水が貯蔵されているタンク88と、タンク88
の水を送り込むポンプ86と、ポンプ86から配管87
を介し供給される水に含まれる気泡を除去する気泡除去
機構190と、気泡が除去された水をビーム5内に移送
する配管82とを有する。気泡除去機構190は、配管
87を介して供給された水を加速するオリフィス85を
備え気泡を水から分離する導管99と、導管99が上部
に接続されて水が注入されるとともに配管82が下部に
接続されて気泡が除去された水が移送される大径の気泡
除去容器83と、導管99で分離された気泡を排出する
配管84とを有する。配管84は気泡除去容器83の最
上部に接続されており、分離した気泡はタンク88に導
かれてタンク88内で大気に戻される。
【0046】以上のプロフィル計測装置100の構成に
おける動作を以下に説明する。まず、回動機構150・
平行進退機構160・トラバース機構170を動作させ
る前に、作業ロール1とプロフィル計測装置100との
位置関係を求める。すなわち、図示しないロール径測定
機構で測定された作業ロール1の径と、回動機構150
のアクチュエータ8の動作量と、平行進退機構160の
アクチュエータ12の動作量とが図示しない制御演算機
構に入力され、これらの値から、現在の状態におけるギ
ャップセンサ64と作業ロール1のロール面までの実測
距離Lが求められる。ここでギャップセンサ64につい
てあらかじめ設計上定められている、センサと被測定物
の計測基準距離をLoとする。
【0047】次に、回動機構150によって複数のギャ
ップセンサ64を備えたビーム5を支点6Aのまわりに
回動させ、現在の位置からロール面に向かって距離L−
oだけ近づけたとき(すなわちギャップセンサ64と
ロール面との距離が計測基準距離Loとなったとき)
に、ギャップセンサ64の計測方向が作業ロール1のロ
ール面の法線方向になるように調整する。これによっ
て、後述する平行進退機構160によって作業ロール1
のロール面とビーム5との平行調整及び距離調整が行わ
れた後でも、ギャップセンサ64の計測方向とロール面
の法線方向とのなす角との差は微小ですみ、高精度計測
のための許容値である2°以内とすることができる。次
に、平行進退機構160を用いてビーム5を現在の位置
からロール面に向かってほぼL−Loだけ近づけ、ギャ
ップセンサ64とロール面との距離がほぼ基準計測距離
oとなるようにする。その後、ビーム5上の複数のギ
ャップセンサ64に給水部180で水を供給し、超音波
によるギャップセンサ64とロール面との距離の計測を
開始する。ただしこの計測は、最終的な目的であるロー
ルプロフィルの精密計測ではなく、精密計測を可能とす
る許容角・許容距離範囲内にビーム5の位置を位置決め
するための調整用計測である。そして、この調整用計測
を行いつつ、平行進退機構160のアクチュエータ12
をそれぞれ個別に作動し進退させ、各ギャップセンサ6
4による実測距離の差がなくなりこれらギャップセンサ
64が作業ロール1のロール面と平行に配列されるよう
に調整する。こうしてビーム5とロール面とが平行とな
った後には、平行進退機構160の2つのアクチュエー
タ12,12を同時に同じ速さで作動させ、ビーム5を
平行移動でロール面に進退させる。そして、ギャップセ
ンサ64とロール面との実測距離Lと、あらかじめ定め
られたギャップセンサ64とロール面との基準計測距離
oとの差が所定の許容値である±3mm以内になるま
で接近させる。
【0048】以上の操作によって、回動機構150によ
る方向調整、平行進退機構160による平行調整・距離
調整が終了した後、ギャップセンサ64によってロール
面までの距離の精密計測を開始する。この精密計測開始
と同時に、トラバース機構170によってビーム5をロ
ール軸方向に移動させ、これにより、作業ロール1の軸
方向全長にわたってギャップセンサ64とロール面との
距離を計測し、作業ロール1のプロフィルの計測を行な
うことができる。
【0049】以上のように構成した本実施例のプロフィ
ル計測装置100によれば、回動機構150でビーム5
をロール軸とほぼ平行な軸のまわりに回動させるので、
作業ロール1のロール径が変化した場合であっても簡素
な構造でセンサ方向を調整でき、ロール面の法線方向か
ら±2°以内というギャップセンサ64のセンサ計測方
向の許容角の条件を満足できる。よってロールプロフィ
ルセンサとして一般に要求される5μm程度の精度を達
成できる。
【0050】また、平行進退機構160は、ビーム5を
ロール面に向かって進退させるので、ギャップセンサ6
4ごとに進退させる場合よりも簡素な構造でセンサとロ
ール面との距離を調整でき、この距離が基準計測距離±
3mm以内という許容距離の条件を満足できる。よって
ロールプロフィルセンサとして一般に要求される5μm
程度の精度を達成できる。このとき複数のギャップセン
サの配列とロール面とが平行でなく傾いているとギャッ
プセンサ64全てに上記許容距離の条件を満足させるの
が困難となるが、平行進退機構160は、ビーム5の両
端近傍を支持する独立作動可能な2つのアクチュエータ
14,14を有し、ビーム5の進退距離をギャップセン
サ64で計測しつつ、ビーム5の両端近傍を各々独立し
てロール面に向かって進退させて傾きを直し、複数のギ
ャップセンサ64がロール面に平行に配列されるように
微調整を行える。よって、すべてのギャップセンサ64
について上記許容距離の条件を容易に確保できる。さら
に、平行進退機構160として進退手段と平行調整手段
とが共通の手段として構成されているので、それぞれが
独立して設けられる場合よりも小型・軽量化が可能であ
る。
【0051】さらに、トラバース機構170でビーム5
をロール軸方向に移動させるので、少ないセンサ数で多
数箇所の測定が可能となり合理的である。また、ビーム
5、回動機構150、平行進退機構160、トラバース
機構170は、中間支持部材を介し、最終的に圧延ロー
ルの軸受と別体の圧延機の構造物(例えば、圧延スタン
ド及び圧延材ガイド機構の少なくとも一方)に支持され
ているので、ロール交換時に、センサを備えたフレーム
を軸受に固定した従来技術のようにロール交換の都度改
めて取り付けを行う必要がない。
【0052】また、トラバース機構170は平行進退機
構160をロール軸方向に直接移動させ、平行進退機構
160は回動機構150を作業ロール1のロール面に向
かって直接進退させ、回動機構150はビーム5を直接
回動させるので、結果として、トラバース機構170は
平行進退機構160・回動機構150を介してビーム5
を間接的に軸方向に移動させることができ、平行進退機
構160は回動機構150を介してビーム5を間接的に
作業ロール1のロール面に向かって進退させることがで
きる。このときトラバース機構170・平行進退機構1
60・回動機構150が、それぞれビーム5を独立して
直接動作させる場合よりも、装置の小型・軽量化及び簡
素化が可能である。
【0053】さらにビーム5は、熱変形による測定誤差
を補正するときの基準となる基準ワイヤ60と、基準ワ
イヤ60の位置を測定するワイヤセンサ62とを有する
ので、特公平3−17283号公報又は特開昭62−9
3608号公報記載の基準ワイヤ法を併用することがで
き、さらに高精度のロールプロフィルの計測が可能とな
る。また複数のギャップセンサ64のそれぞれは、単独
でビーム5に着脱可能であるので、ギャップセンサ64
故障時の交換が容易である。さらに超音波センサである
ギャップセンサ64の媒体として用いられる水に含まれ
る気泡を除去する気泡除去機構190を設けたので、水
に含まれる気泡が超音波を反射して進路を妨害すること
がなく、計測精度が向上する。さらに作業ロール1のロ
ール面上の測定面へのロールクーラント35の流下を防
止する防護手段として、上方に設けられ先端がロール面
にほぼ接触したカバー部81aと、カバー部と反対側の
下方に設けられた切り欠き部81bとを備え、超音波セ
ンサが収納されるセンサケースに取り付けられた弾性体
のシールワイパ81を設けたので、簡易小型の構造でロ
ール面上の測定面へのロールクーラント35の流下を防
止し、ギャップセンサ64の計測精度を向上する。すな
わち、従来技術(例えば特開昭60−127025)に
おいてギャップセンサの上流側にシールワイパやジェッ
トワイパを設ける場合のように、センサケースより分離
された構造でなく、大きなスペースを必要としない。
【0054】なお、上記実施例のプロフィル計測装置1
00においては、ロール面上の測定面1aへのロールク
ーラント35の流下を防止する防護手段として、シール
ワイパ81を設けたが、そのほかの構成とする例もあ
る。この変形例を図5により説明する。図中、図4と同
等の部材には同じ番号を付している。図5において、防
護手段として弾性体のベローズ80が設けられている。
このベローズ80は、一端がセンサケース4の先端に取
り付けられ他端が作業ロール1のロール面にほぼ接触し
ており、センサケース4とロール面との間において閉空
間を形成している。これによって、ベローズ80内に水
を充満させ、簡易小型の構造で作業ロール1びロール面
上の測定面へのロールクーラント35の流下を防止でき
る。なお、ベローズ80内が満水状態となった場合は、
ベローズの先端80Aが径方向外側に微小量膨らむとと
もに測定面1aとの間に微小な隙間ができ、この隙間か
らベローズ内の水が適宜漏れ出すので、ベローズのかか
る防護機能は妨げられず維持される。
【0055】本発明の第2の実施例を図6〜図9により
説明する。本実施例は、第1の実施例のプロフィル計測
装置100と同様のプロフィル計測機構を備えた、圧延
ロールの研削装置の実施例である。本実施例の研削装置
の構造を図6及び図7に示す。図6は研削装置の上面図
であり、図7は研削装置の側面図である。図中、第1の
実施例のプロフィル計測装置100と同等の機能につい
ては、同一の番号を付す。図6及び図7において、本実
施例の圧延ロールの研削装置200は、作業ロール1の
プロフィルを計測する計測部250と、計測部250に
よって計測した作業ロール1のプロフィルに基づきロー
ル面を所定の形状に研削する研削部260とを有する。
計測部250は、上記第1の実施例のプロフィル計測装
置100同様、作業ロール1のロール面までの距離を測
定する複数のギャップセンサ64を備えたセンサケース
4と、複数のセンサケース4が作業ロール1の略ロール
軸方向に一列に配置されたビーム5とを有し、また、ビ
ーム5を回動させる回動機構150と、ビーム5をロー
ル面に向かって進退させかつギャップセンサ64がロー
ル面に平行に配列されるように調整する平行進退機構1
60と、ビーム5をロール軸方向に移動させるトラバー
ス機構170とを有する。
【0056】回動機構150は、第1の実施例同様、ビ
ーム5を直接回動させる機構である。図6に示す左右2
つの回動機構150のそれぞれは、上フレーム49に固
定されたアクチュエータ42と、ビーム5から張り出さ
れたアーム51とを有する。図6中A部の詳細構造を図
8及び図9に示す。またアーム51は回動の支点51A
を軸にしてこの回りに回動する構造である(図7中の矢
印参照)。この支点51Aは上フレーム49に支持され
ており、左右2つの回動機構150,150の支点51
A,51Aを結んだ線は、作業ロール1のロール軸とほ
ぼ平行である。
【0057】平行進退機構160は、第1の実施例同
様、上フレーム49及び回動機構150を直接進退させ
て間接的にビーム5を進退させるとともに、ギャップセ
ンサ64がロール面と平行に配列されるように調整する
機構である。図6に示す左右2つの平行進退機構160
のそれぞれは、グラインダ箱29(後述)の側面にブラ
ケット48を介して配置され下フレーム41に固定され
たアクチュエータ43と、アクチュエータ43の先端に
設けられ、上フレーム49と連結されたアーム93とを
有する。さらに各平行進退機構160のアクチュエータ
43は互いに独立して作動可能となっており、これによ
り上フレーム49を作業ロール1のロール面に対して各
々進退させる。このとき上フレーム49は、グラインダ
箱29の側面に設けられた抑え50によりガイドされて
ロール面に対し進退する。
【0058】研削部260は、図6に示すように、作業
ロール1のロール軸方向に少なくとも1つ設けられてお
り、それぞれの研削部260は、ロール面のほぼ法線方
向の回転軸を備えモータ30により駆動されるデスク状
の回転砥石31と、回転砥石31を収納するグラインダ
箱29と、回転軸を研削粉から保護するジャバラ33と
を備えている。グラインダ箱29は、横行支持ビーム3
2上をトラバースする下フレーム41上に取付けられ
る。またこのときアクチュエータ42を備えた回動機構
150は、グラインダ箱29のうち少なくとも1つの、
回転砥石31の回転軸と垂直な方向(図6〜図8におけ
る左右方向)に隣接して設けられている。
【0059】トラバース機構170は、第1の実施例同
様、平行進退機構160を直接移動させて間接的にビー
ム5をロール軸方向に移動させる機構である。また本実
施例の圧延ロールの研削装置200のトラバース機構1
70はさらに、研削部260も作業ロール1のロール軸
方向に移動させるものである。図6及び図7において、
トラバース機構170は、下フレーム41から張り出さ
れたラック部47と、フレーム27(後述)に設けられ
回転駆動するアクチュエータ45と、アクチュエータ4
5を保護するカバー44と、アクチュエータ45によっ
て回転されラック部47に噛合して回転するピニオン4
6とを有する。このとき、下フレーム41は図示しない
嵌合手段によって横行支持ビーム32にロール軸方向に
走行可能に嵌合されており、アクチュエータ45がピニ
オン46を回転させることによってラック部47及び下
フレーム41は横行支持ビーム32に沿って図6中左右
方向に走行する構成である。また横行支持ビーム32
は、図7に示すように、支点軸26より張り出すフレー
ム27に取付けられており、またこの支点軸26は図7
に示すようにフレーム25に支持されている。そしてフ
レーム25は、第1の実施例同様、図示しない支持部材
を介し、最終的には、作業ロール1の軸受とは別体の圧
延機の構造物(例えば、圧延スタンドや圧延材2のガイ
ド機構等)によって支持される。このことはすなわち、
トラバース機構170のみならず、ビーム5、回動機構
150、平行進退機構160、研削部260も、中間支
持部材を介して最終的に作業ロール1の軸受と別体の圧
延機の構造物に支持されることとなる。
【0060】上記構成の本実施例の研削装置200にお
いて、計測部250の行う動作については、第1の実施
例のプロフィル計測装置100とほぼ同様である。すな
わち、まず、回動機構150・平行進退機構160・ト
ラバース機構170を動作させる前に、作業ロール1と
研削装置200全体との位置関係を求め、次に回動機構
150によってビーム5を回動させて方向調整を行う。
そして調整用計測を開始するとともに平行進退機構16
0で平行調整・距離調整を行った後、トラバース機構1
70によってビーム5をロール軸方向に移動させて作業
ロール1のプロフィルの精密計測を行いつつ、研削部2
60によって作業ロールの表面を研削する。その他、計
測部250において特記しない構造は、第1の実施例の
プロフィル計測装置100とほぼ同様である。
【0061】以上のように構成した本実施例の圧延ロー
ル研削装置200によれば、第1の実施例と同様、簡素
かつ合理的な構造で許容角・許容距離の条件を満足で
き、作業ロール1のプロフィルを高精度に計測できるの
で、研削部260による正確なオンラインロール研削が
可能となる。また計測部250の回動機構150は、研
削部260のグラインダケース29のうち少なくとも1
つの、回転砥石31の回転軸と垂直な方向に隣接して設
けられており、回動機構150と回転砥石31とを回転
軸方向に並べて配置する場合よりも回転軸方向の長さを
短くすることができるので、研削装置の小型・軽量化が
可能である。すなわち、あらかじめ計測部250が備え
られていた装置において、装置全体の配置スペースを拡
大することなく、研削部260を併せて配置することが
できる。
【0062】
【発明の効果】本発明の圧延ロールのプロフィル計測装
置によれば、センサ支持手段をロール軸とほぼ平行な軸
のまわりに回動させる回動手段を有するので、ロール面
の法線方向から±2°以内というセンサ計測方向の許容
角の条件を満足できる。また、センサ支持手段をロール
面に向かって進退させる進退手段を有するので、プロフ
ィルセンサとロール面との距離が基準計測距離±3mm
以内という許容距離の条件を満足できる。このとき複数
のセンサがロール面に平行に配列されるようにセンサ支
持手段の位置を調整する平行調整手段を有するので、複
数のセンサ全て上記許容距離の条件を容易に確保でき
る。さらに、センサ支持手段をロール軸方向に移動させ
るトラバース手段を有するので、少ないセンサ数で多数
箇所の測定が可能となり合理的である。また、センサ支
持手段、回動手段、進退手段、平行調整手段、及びトラ
バース手段は、中間支持部材を介し、最終的に圧延ロー
ルの軸受と別体の圧延機の構造物に支持されているの
で、ロール交換の都度改めて取り付けを行う必要がな
い。
【0063】またセンサの計測方向に関する所定の許容
値は2°であるので、ロールプロフィルセンサとして一
般に要求される5μm程度の精度を達成できる。さらに
センサとロール面との距離に関する所定の許容値は3m
mであるので、ロールプロフィルセンサとして一般に要
求される5μm程度の精度を達成できる。また平行調整
手段は、センサ支持手段の両端近傍を個別に進退可能な
独立作動する2つのアクチュエータを有するので、セン
サ支持手段とロール面との平行の微調整を行える。さら
に進退手段と平行調整手段とは共通の平行進退手段とし
て構成されているので、それぞれが独立して設けられる
場合よりも小型・軽量化が可能である。またトラバース
手段は平行進退手段をロール軸方向に直接移動させ、平
行進退手段は回動手段をロール面に向かって直接進退さ
せ、回動手段はセンサ支持手段を直接回動させるので、
トラバース手段・平行進退手段・回動手段が、それぞれ
センサ支持手段を独立して直接動作させる場合よりも、
装置の小型・軽量化及び簡素化が可能である。またトラ
バース手段は、圧延機の圧延スタンド及び圧延材ガイド
機構の少なくとも一方により支持されるので、ロール交
換時に、センサを備えたフレームを軸受に固定した従来
技術のようにロール交換の都度改めて取り付けを行う必
要がない。さらにセンサ支持手段は、熱変形による測定
誤差を補正するときの基準となるワイヤと、ワイヤの位
置を測定するワイヤセンサとを有するので、基準ワイヤ
法を併用しさらに高精度のロールプロフィルの計測が可
能となる。また複数のプロフィルセンサのそれぞれは、
単独でセンサ支持手段に着脱可能であるので、プロフィ
ルセンサ故障時の交換が容易である。さらに複数のプロ
フィルセンサのそれぞれは水を媒体とする超音波センサ
であり、かつ、水に含まれる気泡を除去する気泡除去手
段を設けたので、計測精度が向上する。さらに複数のプ
ロフィルセンサのそれぞれは水を媒体とする超音波セン
サであり、かつ、ロール面上の測定面への冷却液の流下
を防止する防護手段を設けたので、超音波センサの計測
精度を向上する。また防護手段は、上方に設けられ先端
がロール面にほぼ接触したカバー部と、カバー部と反対
側の下方に設けられた切り欠き部とを備え、超音波セン
サが収納されるセンサケースに取り付けられた弾性体の
シールワイパであるので、簡易小型の構造でロール面上
の測定面への冷却液の流下を防止できる。さらに防護手
段は、一端がセンサケースに取り付けられ他端がロール
面にほぼ接触し、センサケースとロール面との間におい
て閉空間を形成する弾性体のベローズであるので、ベロ
ーズ内に水を充満させて、簡易小型の構造でロール面上
の測定面への冷却液の流下を防止できる。
【0064】また、研削機構は、ロール面のほぼ法線方
向の回転軸を備えた回転砥石と、その回転砥石を収納す
るケースとを備え、かつ、計測機構の回動手段は、ケー
スのうち少なくとも1つの、回転軸と垂直な方向に隣接
して設けられるので、圧延ロールの研削装置の小型・軽
量化が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例における圧延ロールのプ
ロフィル計測装置の側面図である。
【図2】プロフィル計測装置の上面図である。
【図3】ギャップセンサ取り付け部付近の水平断面図で
ある。
【図4】ギャップセンサ取り付け部付近の垂直断面図で
ある。
【図5】第1の実施例の変形例におけるギャップセンサ
取り付け部付近の垂直断面図である。
【図6】本発明の第2の実施例の圧延ロールの研削装置
の上面図である。
【図7】圧延ロールの研削装置の側面図である。
【図8】回動機構の取り付け部付近の詳細構造図であ
る。
【図9】回動機構の取り付け部付近の詳細構造図であ
る。
【符号の説明】
1 作業ロール (圧延ロール) 1a 測定面 5 センサビーム(センサ支持手段) 6 アーム 6A 支点(ロール軸とほぼ平行な軸) 29 グラインダ箱(ケース) 31 回転砥石 35 ロールクーラント(冷却液) 60 基準ワイヤ 62 ワイヤセンサ 64 ギャップセンサ(プロフィルセンサ) 80 ベローズ 81 シールワイパ 81a カバー部 81b 切り欠き部 82 配管(移送管) 83 気泡除去容器 84 配管(排出管) 85 オリフィス 87 配管(供給管) 99 導管(導入管) 100 プロフィル計測装置 150 回動機構(回動手段) 160 平行進退機構(進退手段・平行調整手段) 170 トラバース機構(トラバース手段) 190 気泡除去機構(気泡除去手段) 200 研削装置 250 計測部(計測機構) 260 研削部(研削機構) L 実測距離 Lo 基準計測距離
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G01B 17/00 Z 21/20 C (72)発明者 市川 文彦 千葉県千葉市中央区川崎町1番地 川崎製 鉄株式会社技術研究本部内 (72)発明者 奥野 真 千葉県千葉市中央区川崎町1番地 川崎製 鉄株式会社技術研究本部内 (72)発明者 竹中 久雄 千葉県千葉市中央区川崎町1番地 川崎製 鉄株式会社千葉製鉄所内 (72)発明者 竹谷 昭彦 千葉県千葉市中央区川崎町1番地 川崎製 鉄株式会社千葉製鉄所内 (72)発明者 後藤 義人 千葉県千葉市中央区川崎町1番地 川崎製 鉄株式会社千葉製鉄所内

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧延ロールのロール面に対向して設けら
    れそのロール面までの距離を測定する複数のプロフィル
    センサと、前記ロール面に近接して設けられ前記複数の
    プロフィルセンサが前記圧延ロールの略ロール軸方向に
    一列に配置されたセンサ支持手段とを有する圧延ロール
    のプロフィル計測装置において、 前記センサ支持手段を前記ロール軸とほぼ平行な軸のま
    わりに回動させる回動手段と、前記センサ支持手段を前
    記ロール面に向かって進退させる進退手段と、前記複数
    のプロフィルセンサが前記ロール面と平行に配列される
    ように前記センサ支持手段の位置を調整する平行調整手
    段と、前記センサ支持手段を前記ロール軸方向に移動さ
    せるトラバース手段とを有し、前記センサ支持手段、前
    記回動手段、前記進退手段、前記平行調整手段、及び前
    記トラバース手段は、中間支持部材を介し、最終的に圧
    延ロールの軸受と別体の圧延機の構造物に支持されてい
    ることを特徴とする圧延ロールのプロフィル計測装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の圧延ロールのプロフィル
    計測装置において、前記圧延機の構造物は、圧延機の圧
    延スタンド及び圧延材ガイド機構の少なくとも1つであ
    ることを特徴とする圧延ロールのプロフィル計測装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の圧延ロールのプロフィル
    計測装置において、前記回動手段は、前記複数のプロフ
    ィルセンサの計測方向と前記ロール面の法線方向とのな
    す角が所定の許容値以内になるように調整する手段であ
    ることを特徴とする圧延ロールのプロフィル計測装置。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の圧延ロールのプロフィル
    計測装置において、前記所定の許容値は2°であること
    を特徴とする圧延ロールのプロフィル計測装置。
  5. 【請求項5】 請求項1記載の圧延ロールのプロフィル
    計測装置において、前記進退手段は、前記複数のプロフ
    ィルセンサによって測定された前記プロフィルセンサと
    前記ロール面との実測距離と、あらかじめ定められた前
    記プロフィルセンサと前記ロール面との基準計測距離と
    の差が所定の許容値以内になるように調整する手段であ
    ることを特徴とする圧延ロールのプロフィル計測装置。
  6. 【請求項6】 請求項5記載の圧延ロールのプロフィル
    計測装置において、前記所定の許容値は3mmであるこ
    とを特徴とする圧延ロールのプロフィル計測装置。
  7. 【請求項7】 請求項1記載の圧延ロールのプロフィル
    計測装置において、前記平行調整手段は、前記センサ支
    持手段の前記ロール軸方向の両端近傍を前記ロール面に
    向かって個別に進退可能な、互いに独立して作動する2
    つのアクチュエータを有することを特徴とする圧延ロー
    ルのプロフィル計測装置。
  8. 【請求項8】 請求項1記載の圧延ロールのプロフィル
    計測装置において、前記進退手段と前記平行調整手段と
    は共通の平行進退手段として構成されており、前記トラ
    バース手段は前記平行進退手段を前記ロール軸方向に直
    接移動させ、前記平行進退手段は前記回動手段を前記ロ
    ール面に向かって直接進退させ、前記回動手段は前記セ
    ンサ支持手段を直接回動させることを特徴とする圧延ロ
    ールのプロフィル計測装置。
  9. 【請求項9】 請求項8記載の圧延ロールのプロフィル
    計測装置において、前記トラバース手段は、圧延機の圧
    延スタンド及び圧延材ガイド機構の少なくとも一方によ
    り支持されることを特徴とする圧延ロールのプロフィル
    計測装置。
  10. 【請求項10】 請求項1記載の圧延ロールのプロフィ
    ル計測装置において、前記センサ支持手段は、熱変形に
    よる測定誤差を補正するときの基準となるワイヤと、前
    記ワイヤの位置を測定するワイヤセンサとを有すること
    を特徴とする圧延ロールのプロフィル計測装置。
  11. 【請求項11】 請求項1記載の圧延ロールのプロフィ
    ル計測装置において、前記複数のプロフィルセンサのそ
    れぞれは、単独で前記センサ支持手段に着脱可能である
    ことを特徴とする圧延ロールのプロフィル計測装置。
  12. 【請求項12】 請求項1記載の圧延ロールのプロフィ
    ル計測装置において、前記複数のプロフィルセンサのそ
    れぞれは水を媒体とする超音波センサであり、かつ、水
    に含まれる気泡を除去する気泡除去手段を設けたことを
    特徴とする圧延ロールの計測装置。
  13. 【請求項13】 請求項12記載の圧延ロールのプロフ
    ィル計測装置において、前記気泡除去手段は、供給管を
    介して供給された水を加速するオリフィスを備え気泡を
    水から分離する導入管と、前記導入管が上部に接続され
    て水が注入されるとともに、気泡が除去された水を前記
    超音波センサに移送する移送管が下部に接続された気泡
    除去容器と、その気泡除去容器の最上部に接続され前記
    導入管で分離された気泡を排出する排出管とを有するこ
    とを特徴とする圧延ロールのプロフィル計測装置。
  14. 【請求項14】 請求項1記載の圧延ロールのプロフィ
    ル計測装置において、前記複数のプロフィルセンサのそ
    れぞれは水を媒体とする超音波センサであり、かつ、そ
    の超音波センサにより測定が行われる前記ロール面上の
    測定面への、前記ロール面に噴出された冷却液の流下を
    防止する防護手段を設けたことを特徴とする圧延ロール
    のプロフィル計測装置。
  15. 【請求項15】 請求項14記載の圧延ロールのプロフ
    ィル計測装置において、前記防護手段は、上方に設けら
    れ先端が前記ロール面にほぼ接触し前記冷却液が前記測
    定面へ流下するのを阻止するカバー部と、前記カバー部
    と反対側の下方に設けられ前記超音波センサの媒体とな
    る水を排出可能な切り欠き部とを備え、前記超音波セン
    サが収納されるセンサケースに取り付けられた弾性体の
    シールワイパであることを特徴とする圧延ロールのプロ
    フィル計測装置。
  16. 【請求項16】 請求項14記載の圧延ロールのプロフ
    ィル計測装置において、前記防護手段は、一端が前記セ
    ンサケースに取り付けられ他端が前記ロール面にほぼ接
    触し、前記センサケースと前記ロール面との間において
    閉空間を形成する弾性体のベローズであることを特徴と
    する圧延ロールのプロフィル計測装置。
  17. 【請求項17】 圧延ロールのロール面に対向して設け
    られそのロール面までの距離を測定する複数のプロフィ
    ルセンサと、前記ロール面に近接して設けられ前記複数
    のプロフィルセンサが前記圧延ロールの略ロール軸方向
    に一列に配置されたセンサ支持手段とを備え、前記圧延
    ロールのプロフィルを計測する計測機構と、その計測機
    構によって計測した前記プロフィルに基づき前記ロール
    面を所定の形状に研削する研削機構とを有する圧延ロー
    ルの研削装置において、 前記計測機構は、前記センサ支持手段を前記ロール軸と
    ほぼ平行な軸のまわりに回動させる回動手段と、前記セ
    ンサ支持手段を前記ロール面に向かって進退させる進退
    手段と、前記複数のプロフィルセンサが前記ロール面と
    平行に配列されるように前記センサ支持手段の位置を調
    整する平行調整手段と、前記センサ支持手段を前記ロー
    ル軸方向に移動させるトラバース手段とを有し、前記セ
    ンサ支持手段、前記回動手段、前記進退手段、前記平行
    調整手段、及び前記トラバース手段は、中間支持部材を
    介し、最終的に圧延ロールの軸受と別体の圧延機の構造
    物に支持されていることを特徴とする圧延ロールの研削
    装置。
  18. 【請求項18】 請求項17記載の圧延ロールの研削装
    置において、前記進退手段と平行調整手段とは共通の平
    行進退手段として構成されており、前記トラバース手段
    は前記平行進退手段と前記研削機構とを前記ロール軸方
    向に直接移動させ、前記平行進退手段は前記回動手段を
    前記ロール面に向かって直接進退させ、前記回動手段は
    前記センサ支持手段を直接回動させることを特徴とする
    圧延ロールの研削装置。
  19. 【請求項19】 請求項18記載の圧延ロールの研削装
    置において、前記研削機構は、前記ロール面のほぼ法線
    方向の回転軸を備えた少なくとも1つの回転砥石と、そ
    の回転砥石をそれぞれ収納する少なくとも1つのケース
    とを備えており、かつ、前記計測機構の回動手段は、前
    記ケースのうち少なくとも1つの、前記回転軸と垂直な
    方向に隣接して設けられていることを特徴とする圧延ロ
    ールの研削装置。
JP6089383A 1994-04-27 1994-04-27 圧延ロールのプロフィル計測装置及び圧延ロールの研削装置 Pending JPH07290122A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2001060566A1 (fr) * 2000-02-17 2001-08-23 Nippon Paper Industries Co., Ltd. Dispositif et procede de polissage de rouleau
CN105222734A (zh) * 2015-09-29 2016-01-06 河南科技大学 一种传感器安装调整装置

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2001060566A1 (fr) * 2000-02-17 2001-08-23 Nippon Paper Industries Co., Ltd. Dispositif et procede de polissage de rouleau
CN105222734A (zh) * 2015-09-29 2016-01-06 河南科技大学 一种传感器安装调整装置
CN105222734B (zh) * 2015-09-29 2018-04-06 河南科技大学 一种传感器安装调整装置

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