JPH0729001A - 個人認証装置 - Google Patents

個人認証装置

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JPH0729001A
JPH0729001A JP16787993A JP16787993A JPH0729001A JP H0729001 A JPH0729001 A JP H0729001A JP 16787993 A JP16787993 A JP 16787993A JP 16787993 A JP16787993 A JP 16787993A JP H0729001 A JPH0729001 A JP H0729001A
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biometric
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person
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JP16787993A
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Inventor
Masahiro Takeda
昌弘 竹田
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】登録特徴情報の不要な更新を避けることがで
き、しかも、本人判定率の信頼性を向上することができ
る個人認証装置を提供する。 【構成】登録時、特徴抽出部9で抽出された指の特徴情
報は、登録者固有のID番号を付加して登録特徴情報記
憶部12に記憶される。アクセス結果記憶部13には、
このID番号に対するアクセス回数と照合の結果本人と
認められた回数が記憶される。照合時、制御部10は、
判定部16の判定結果が本人のとき、アクセス結果記憶
部13内のアクセス回数と本人判定回数を用いて本人判
定率を計算する。そして、この計算された本人判定率が
所定値に満たない場合にのみ、登録特徴情報更新部14
による登録特徴情報記憶部12内の登録特徴情報の更新
処理が行なわれる。その後、アクセス結果記憶部13内
のアクセス回数と本人判定回数をそれぞれ更新する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、たとえば、重要施設へ
の入退室管理を行なう入退室管理装置などにおいて、個
人の指の画像情報から得られる指の特徴情報を用いて個
人認証を行なう個人認証装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、情報化社会の発達とともに、特定
エリア(重要施設)への入退室管理などを目的とした人
物の本人確認技術が必要とされている。従来は、暗証番
号や個人認証カード(IDカード)などを用いて本人確
認を行なうことが多かったが、これらは忘却や紛失の可
能性があり、また、第三者から悪用される危険性もあ
り、安全性の限界が問題となってきている。
【0003】そこで、最近、人間の身体の特徴情報(生
体特徴情報)を用いた個人認証方法が注目されており、
たとえば、指紋、手形、指、目の網膜などの生体特徴情
報を用いた各種の個人認証方式が提案されている。
【0004】ここで、たとえば、指の特徴情報を用いて
個人認証を行なう個人認証装置について説明する。指に
含まれる特徴情報を用いる個人認証装置は、プリズム、
光源、テレビジョンカメラからなる指画像入力手段によ
って指の画像情報を取込み、指に直交する方向に画像情
報を加算することによって得られる指の特徴情報を用い
て照合を行なうものである。
【0005】プリズムに指の腹面を当椄すると、指の指
紋や間接部分のしわ模様などによって形成される指の皮
膚の凸凹に起因して、プリズム面に接触するところと接
触しないところがでてくる。この状態で、光源によって
プリズムを通して指の腹面を照明すると、皮膚が接触し
ていない部分では光がプリズム内部で全反射し、入力光
は理想的には全てがテレビジョンカメラに入射する。
【0006】ところが、指の皮膚が接触している部分で
は、全反射の条件を満たさなくなり、光の拡散が起り、
テレビジョンカメラに入射する光は入力光の一部分にな
る。この結果、皮膚の凸凹に対応したコントラストを持
つ指の画像情報がテレビジョンカメラによって撮像され
る。
【0007】次に、入力された指の画像情報から指に直
交する方向に画像情報を加算して得られる指の特徴情報
を抽出し、これを個人の特徴情報として、あらかじめ登
録(記憶)しておく。照合時(個人認証時)は、同様に
して得られた指の特徴情報を、登録済みの指の特徴情報
と照合することによって、本人または他人の判定を行な
う。
【0008】照合時に入力される指の画像情報は、登録
時と完全に同一に入力されることが不可能である。この
ため、登録された特徴情報(登録特徴情報)と照合され
る指の特徴情報(照合特徴情報)とは、たとえ同一の指
によるものでも完全に一致することはない。
【0009】したがって、このような両特徴情報からそ
の一致の度合い(照合値S)を計算し、これがあらかじ
め設定された値よりも小さい場合は、両特徴情報は同じ
指から抽出されたものと判断するようにしている。すな
わち、適当なしきい値rを用いて次のように本人、他人
の判定を行なう。
【0010】S≦rのとき: 本人と判定 S>rのとき: 他人と判定 ところで、上述のように、適当なしきい値rを用いて
も、照合値Sの値が大きく、本人であっても他人と判定
されてしまうエラー(第一種エラー)の発生はある程度
避けられない。これは、指の画像情報が入力ごとにばら
つくことが原因である。
【0011】したがって、登録時の特徴情報がばらつき
の中心に近いところに存在すれば、照合時にいかなる特
徴情報が入ってきても、登録特徴情報と照合特徴情報と
の間の相違は比較的小さくなる。そのため、登録時には
複数回の入力を行ない、それらの平均値を登録特徴情報
とする方法が考えられている。
【0012】しかし、この方法では、登録者に何回もの
入力を要求しなければならなかったり、また、ほぼ同時
期に複数回の入力を行なっても、同じような特徴情報ば
かりが入力され、それらから得られる平均特徴情報が必
ずしもばらつきの中心に位置しない可能性があるなどの
問題がある。
【0013】そこで、最近、このような問題を解消する
ために、登録時には特別な方法はとらず、普通に特徴情
報を登録し、照合時に本人と認められた場合に限り、入
力された照合特徴情報を登録特徴情報に加算して得られ
る平均値を新たな登録特徴情報とする方法が考えられて
いる。
【0014】この方法によれば、照合を繰り返すにした
がって登録特徴情報が更新され、回数を重ねることによ
り平均化され、ばらつきの中心近くに位置する登録特徴
情報を自動的に作成することができるようになる。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】上記の方法は、登録特
徴情報と照合特徴情報とを照合し、被照合者が登録特徴
情報の登録者本人であると確認できた場合に、たとえ
ば、登録特徴情報と照合特徴情報を2:1の比で合成
し、これを新たな特徴情報として登録するものである。
したがって、照合時に本人確認されると自動的に登録特
徴情報が更新される。
【0016】ところが、通常、このような個人認証装置
を用いる場合、比較的通過率の高い人と低い人とに分か
れる傾向がある。通過率の高い人は、入力される照合特
徴情報に変動の少ない人であり、このような人は最初に
登録した登録特徴情報をあえて更新しなくても、照合特
徴情報とは良く一致し、常に高い確率で本人確認が可能
である。したがって、このような人に対して登録特徴情
報を更新することは、処理時間などの観点から無駄が多
い。
【0017】また、このような個人認証装置は、前述の
第一種エラーの他に、誤って他人を本人と認めてしまう
第二種エラーも低率ながら発生することが避けられな
い。したがって、照合時の本人確認の結果だけを登録特
徴情報の更新の条件に用いると、第二種エラーが発生し
た場合には、他人の特徴情報を登録特徴情報に合成する
ことになり、その後の照合時に安全性が低下する可能性
がある。
【0018】そこで、本発明は、登録特徴情報の不要な
更新を避けることができ、処理時間の短縮が図れる個人
認証装置を提供することを目的とする。また、本発明
は、本人判定率の信頼性を向上することができ、その結
果、登録特徴情報の更新を効果的に行なうことができる
個人認証装置を提供することを目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】第1の発明に係る個人認
証装置は、個人の生体情報を入力する生体情報入力手段
と、この生体情報入力手段で入力された生体情報から個
人の生体特徴情報を抽出する特徴抽出手段と、あらかじ
め個人の生体特徴情報を登録特徴情報として記憶してお
く第1の記憶手段と、個人認証を行なう際、前記生体情
報入力手段および特徴抽出手段を経て得られる生体特徴
情報を、前記第1の記憶手段に記憶されている登録特徴
情報と照合する照合手段と、この照合手段の照合結果に
基づき本人または他人の判定を行なう判定手段と、この
判定手段の判定結果を個人別に記憶する第2の記憶手段
と、前記判定手段で本人と判定され、かつ、前記第2の
記憶手段に記憶されている過去の判定結果において本人
と判定された率が所定値よりも低いとき、前記第1の記
憶手段に記憶されている登録特徴情報と、個人認証を行
なう際に前記生体情報入力手段および特徴抽出手段を経
て得られる生体特徴情報とを用いて新たな生体特徴情報
を生成し、これを新しい登録特徴情報として前記第1の
記憶手段に更新記憶する登録特徴情報更新手段とを具備
している。
【0020】第2の発明に係る個人認証装置は、個人の
生体情報を入力する生体情報入力手段と、この生体情報
入力手段で入力された生体情報から個人の生体特徴情報
を抽出する特徴抽出手段と、あらかじめ個人の生体特徴
情報を登録特徴情報として記憶しておく第1の記憶手段
と、個人認証を行なう際、前記生体情報入力手段および
特徴抽出手段を経て得られる生体特徴情報を、前記第1
の記憶手段に記憶されている登録特徴情報と照合する照
合手段と、この照合手段の照合結果に基づき本人または
他人の判定を行なう判定手段と、この判定手段の判定結
果を個人別に記憶する第2の記憶手段と、前記判定手段
で本人と判定され、かつ、前記第2の記憶手段に記憶さ
れている過去の判定結果において本人または他人と判定
された回数が所定値以上で、かつ、本人と判定された率
が所定値よりも低いとき、前記第1の記憶手段に記憶さ
れている登録特徴情報と、個人認証を行なう際に前記生
体情報入力手段および特徴抽出手段を経て得られる生体
特徴情報とを用いて新たな生体特徴情報を生成し、これ
を新しい登録特徴情報として前記第1の記憶手段に更新
記憶する登録特徴情報更新手段とを具備している。
【0021】
【作用】第1の発明によれば、本人判定率を本装置への
アクセスごと(個人認証処理ごと)に計算し、その値が
所定値に満たない人だけを登録特徴情報の更新の対象と
することにより、登録特徴情報の不要な更新を避けるこ
とができ、処理時間の短縮が図れる。また、アクセス結
果の記録がアクセスごとに更新されるために、登録特徴
情報の更新の対象者は自動的に選択される。
【0022】第2の発明によれば、本人判定率を計算す
る際に、アクセス回数が所定値以上に達しているものだ
けを対象とすることにより、本人判定率の信頼性を高い
ものにすることができ、その結果、登録特徴情報の更新
を効果的に行なうことができる。
【0023】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
て説明する。図1は、本実施例に係る例えば指の特徴情
報を用いた個人認証装置を示すものである。図におい
て、1は照合すべき指2の画像情報を入力するための画
像情報入力部(生体情報入力手段)であり、たとえば、
指置き台3と、この指置き台3のほぼ中央部に埋設され
たプリズム4とからなる指置き部5、指置き部5のプリ
ズム4上に置かれた指2の腹面を照明する光源6、プリ
ズム4上の指当接面での反射光を受光して電気信号に変
換する、たとえば、CCD形のテレビジョンカメラ(以
下、TVカメラと略称する)7によって構成されてい
る。
【0024】8はA/D変換器で、TVカメラ7から得
られる画像信号を例えば512×512画素、量子化ビ
ット数8のデジタル画像情報 IM(x,y) (0 ≦x≦511 、0 ≦y≦511 ) に変換する。
【0025】9はA/D変換器8から出力される画像情
報を指2の直交方向に加算することにより、数1に示す
ように、指2の特徴情報P(x)を抽出する特徴抽出部
(特徴抽出手段)で、制御部10に接続されている。こ
こに、図2(A)は指2の画像情報IM(x,y)の一
例を示し、図2(B)はこの画像情報から抽出された指
2の特徴情報P(x)の一例を示している。
【0026】
【数1】
【0027】10は全体的な制御を司る制御部で、たと
えば、CPU(セントラル・プロセッシング・ユニッ
ト)などを主体に構成されている。11は暗証番号など
を入力する操作部で、キーボードなどによって構成され
ており、制御部10に接続されている。
【0028】12は登録者の指の特徴情報を暗証番号と
ともにあらかじめ記憶しておく登録特徴情報記憶部(第
1の記憶手段)で、制御部10に接続されている。13
は本装置へのアクセスの結果(OK,NGの回数)を記
憶するアクセス結果記憶部(第2の記憶手段)で、制御
部10に接続されている。
【0029】14は登録特徴情報記憶部12に記憶され
ている登録特徴情報の更新処理を行なう登録特徴情報更
新部(登録特徴情報更新手段)で、制御部10に接続さ
れている。
【0030】15は照合のために入力された指の特徴情
報と登録特徴情報記憶部12に記憶されている登録特徴
情報との照合を行なう照合部(照合手段)で、制御部1
0に接続されている。16は照合部15の照合結果とあ
らかじめ定められているしきい値とに基づき本人または
他人の判定を行なう判定部(判定手段)で、制御部10
に接続されている。
【0031】17は操作案内や異常報知などを行なう出
力部で、たとえば、ランプやブザーなどによって構成さ
れており、制御部10に接続されている。次に上記のよ
うな構成において動作を説明する。
【0032】まず、指の特徴情報を登録する登録処理に
ついて、図3に示すフローチャートを参照して説明す
る。登録者には、あらかじめシステム管理者から暗証番
号としてのシリアルナンバ(ID番号)jが与えられて
いる。登録作業においては、まず、操作部11からこの
ID番号jを入力する。
【0033】次に、登録者は、出力部17の操作案内に
よってプリズム4上に指2を置くよう指示を受けること
により、プリズム4上に指2の少なくとも第一関節およ
び第二間接部分を含むように指2の腹面を当接する。指
2の皮膚には指紋や間接部分の筋模様などに起因する凸
凹が形成されており、凸部分はプリズム4上に接触し、
凹部分は接触しない。光源6からプリズム4を通して指
2の腹面を照明すると、指2の腹面の凸凹のうち、凹部
分では光は全反射し、凸部分では光が拡散する。このた
め、TVカメラ7では、指2表面の皮膚の凸凹に対応し
た画像情報を撮像することができる。
【0034】こうして得られた指2の画像情報は、A/
D変換器8で例えば512×512の画素、量子化ビッ
ト数8のデジタル画像情報 IM(x,y) (0 ≦x≦511 、0 ≦y≦511 ) に変換される。ここで、指2の画像情報は、図2(A)
に示すように、指2の長手方向がx軸に平行になるよう
に、あらかじめTVカメラ7とプリズム4との位置を設
定しておくものとする。
【0035】次に、特徴抽出部9において、上記のよう
に変換された画像情報IM(x,y)から、前記数1を
用いて指2の特徴情報P(x)を抽出する。この抽出さ
れた指の特徴情報は、制御部10の制御によって、先に
入力されている固有のID番号jを付加して登録特徴情
報記憶部12に記憶(登録)される。
【0036】また、制御部10は、このID番号jに対
するアクセス回数N−ACCと照合の結果本人と認めら
れた(照合OKとなった)回数N−OKをアクセス結果
記憶部13に記憶する。なお、最初の特徴情報の登録時
には、 N−ACC=0 N−OK=0 として記憶される。次に、本実施例における指2の特徴
情報の照合方法について説明する。2つの特徴情報P1
(x)とP2(x)とを数2および数3を用いて照合す
る。
【0037】
【数2】
【0038】
【数3】
【0039】ここで、Sを特徴情報P1(x)とP2
(x)との照合値として定義し、説明を簡単にするため
に次のように表現する。 S=V(P1(x),P2(x)) Sは「0」から「1」までの値をとる両特徴情報の間の
一種の距離と考えられ、Sの値が小さいほど両特徴情報
が似ているものと考え、両者が完全に一致している場合
はSの値は「0」になる。一般的には、しきい値rを用
いて次のように本人または他人の判定を行なう。
【0040】S≦rのとき: 本人と判定 S>rのとき: 他人と判定 以下、照合処理(個人認証処理)について、図4、図5
に示すフローチャートを参照して説明する。まず、被照
合者は、与えられた暗証番号としてのID番号jを操作
部11から入力する。制御部10は、この入力されたI
D番号jを受けて、該当するエリアに格納されている登
録特徴情報Pj(x)を登録特徴情報記憶部12から読
出す。
【0041】一方、被照合者は、出力部17の操作案内
によってプリズム4上に指2を置くよう指示を受けるこ
とにより、登録時と同様な処理を経て指2の特徴情報P
(x)が抽出される。制御部10では、登録特徴情報記
憶部12から読出した登録特徴情報Pj(x)と、抽出
された照合特徴情報P(x)とを照合部15に送り、次
式によって照合処理を行なう。
【0042】S=V(P(x),Pj(x)) そして、制御部10は、この照合結果(照合値S)を判
定部16に送ることにより、次式を用いて本人または他
人の判定処理を行なう。
【0043】S≦rjのとき: 本人と判定 S>rjのとき: 他人と判定 次に、制御部10は、判定部16の判定結果が本人のと
き、前に定義した照合のためのアクセス回数N−ACC
と、本人と判定された回数N−OKを用いて、数4によ
って本人判定率qを計算する。
【0044】
【数4】
【0045】こうして本人判定率qが計算されると、登
録特徴情報更新部14による登録特徴情報の更新処理が
行なわれる。この更新処理は、以下の2種類の実施例に
分けて説明する。
【0046】まず、第1の実施例について、登録特徴情
報の更新は以下の条件を満たす場合に行なわれる。な
お、この場合の処理手順は図4のフローチャートとな
る。 更新の条件:本人と判定され、かつ、q<Q1 ここで、Q1は例えば「0.8」とする。すなわち、た
とえば、本人判定率qが80%に満たない場合に登録特
徴情報の更新の対象となり、80%以上の場合は登録特
徴情報の更新は行なわない。
【0047】さて、この場合の登録特徴情報の更新処理
を説明すると、先に説明したように、2つの特徴情報P
1(x)とP2(x)とは前記数2、数3によって照合
される。ここで、数3において最小値Sを与えるときの
tの値を t=t2 とする。これは、P1(x)に対してP2(x)をt2
だけずらせたとき、両特徴が最も良く一致することを意
味している。ここで、P1(x)とP2(x)とを数5
によって合成し、新たな特徴情報P3(x)を得る。
【0048】
【数5】
【0049】上記数5において、nは正の定数で、P1
(x)とP2(x)とを合成する比率を決定する。たと
えば、n=1であれば、登録特徴情報P1(x)と照合
特徴情報P2(x)とを1:1で合成することになる。
また、たとえば、n=4とすれば、登録特徴情報P1
(x)と照合特徴情報P2(x)とが4:1で合成さ
れ、前例よりも登録特徴情報に対して照合特徴情報の影
響が小さくなる。
【0050】ここで、簡単に表現するため、数5を次式
のように表す。 P3(x)=M(P1(x),P2(x)) このようにして得られたP3(x)を新たな登録特徴情
報として、登録特徴情報記憶部12内の登録特徴情報P
1(x)を更新し、登録する。
【0051】そして、最後に次のようにして、アクセス
結果記憶部13内のアクセス回数と本人判定回数をそれ
ぞれ更新する。 本人と判定されたとき:N−ACCとN−OKにそれぞ
れに「1」を加算 他人と判定されたとき:N−ACCに「1」を加算 このようにすることにより、本人判定率が低い人には登
録特徴情報が更新され、高い人には更新されない。ま
た、本人判定率が低い人も、登録特徴情報を更新した後
に本人判定率が所定値以上に上がれば、更新は自動的に
中止される。
【0052】次に、第2の実施例について、登録特徴情
報の更新は以下の条件を満たす場合に行なわれる。な
お、この場合の処理手順は図5のフローチャートとな
る。 更新の条件:本人と判定され、かつ、q<Q1、かつ、
N−ACC>A1 ここで、A1はアクセス回数に関する定数で、たとえ
ば、「A1=20」とする。すなわち、最初の20回ま
でのアクセスでは、登録特徴情報の更新は行なわない。
また、Q1は例えば「0.8」とする。すなわち、アク
セス回数が21回以上で、本人判定率が80%に満たな
い場合に登録特徴情報の更新の対象となり、80%以上
の場合は登録特徴情報の更新は行なわない。このよう
に、アクセス回数が所定値以上であることをチェックす
ることにより、本人判定率についての信頼性が向上す
る。
【0053】なお、この場合の登録特徴情報の更新処理
は、前述した第1の実施例の場合と同様であるので、そ
の説明は省略する。なお、前記実施例では、指の画像情
報から指の直交方向に画像情報を加算して得られる信号
を指の特徴情報として用いる個人認証装置を例にあげて
説明してきたが、本発明はこれに限定されるものでな
く、たとえば、指紋、手形、目の網膜などの特徴情報を
用いる個人認証装置にも同様に適用することができる。
【0054】
【発明の効果】以上詳述したように本発明の個人認証装
置によれば、本人判定率を本装置へのアクセスごとに計
算し、その値が所定値に満たない人だけを登録特徴情報
の更新の対象とすることにより、登録特徴情報の不要な
更新を避けることができ、処理時間の短縮が図れる。ま
た、アクセス結果の記録がアクセスごとに更新されるた
めに、登録特徴情報の更新の対象者は自動的に選択され
る。
【0055】また、本発明の個人認証装置によれば、本
人判定率を計算する際に、アクセス回数が所定値以上に
達しているものだけを対象とすることにより、本人判定
率の信頼性を高いものにすることができ、その結果、登
録特徴情報の更新を効果的に行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係る個人認証装置の構成を示
すブロック図。
【図2】指の画像情報および指の特徴情報の一例を示す
図。
【図3】指の特徴情報の登録処理を説明するための手順
を示すフローチャート。
【図4】照合処理の第1の実施例を説明するための手順
を示すフローチャート。
【図5】照合処理の第2の実施例を説明するための手順
を示すフローチャート。
【符号の説明】
1……画像情報入力部(生体情報入力手段)、8……A
/D変換器、9……特徴抽出部(特徴抽出手段)、10
……制御部、12……登録特徴情報記憶部(第1の記憶
手段)、13……アクセス結果記憶部(第2の記憶手
段)、14……登録特徴情報更新部、15……照合部
(照合手段)、16……判定部(判定手段)。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 個人の生体情報を入力する生体情報入力
    手段と、 この生体情報入力手段で入力された生体情報から個人の
    生体特徴情報を抽出する特徴抽出手段と、 あらかじめ個人の生体特徴情報を登録特徴情報として記
    憶しておく第1の記憶手段と、 個人認証を行なう際、前記生体情報入力手段および特徴
    抽出手段を経て得られる生体特徴情報を、前記第1の記
    憶手段に記憶されている登録特徴情報と照合する照合手
    段と、 この照合手段の照合結果に基づき本人または他人の判定
    を行なう判定手段と、 この判定手段の判定結果を個人別に記憶する第2の記憶
    手段と、 前記判定手段で本人と判定され、かつ、前記第2の記憶
    手段に記憶されている過去の判定結果において本人と判
    定された率が所定値よりも低いとき、前記第1の記憶手
    段に記憶されている登録特徴情報と、個人認証を行なう
    際に前記生体情報入力手段および特徴抽出手段を経て得
    られる生体特徴情報とを用いて新たな生体特徴情報を生
    成し、これを新しい登録特徴情報として前記第1の記憶
    手段に更新記憶する登録特徴情報更新手段とを具備した
    ことを特徴とする個人認証装置。
  2. 【請求項2】 個人の生体情報を入力する生体情報入力
    手段と、 この生体情報入力手段で入力された生体情報から個人の
    生体特徴情報を抽出する特徴抽出手段と、 あらかじめ個人の生体特徴情報を登録特徴情報として記
    憶しておく第1の記憶手段と、 個人認証を行なう際、前記生体情報入力手段および特徴
    抽出手段を経て得られる生体特徴情報を、前記第1の記
    憶手段に記憶されている登録特徴情報と照合する照合手
    段と、 この照合手段の照合結果に基づき本人または他人の判定
    を行なう判定手段と、 この判定手段の判定結果を個人別に記憶する第2の記憶
    手段と、 前記判定手段で本人と判定され、かつ、前記第2の記憶
    手段に記憶されている過去の判定結果において本人また
    は他人と判定された回数が所定値以上で、かつ、本人と
    判定された率が所定値よりも低いとき、前記第1の記憶
    手段に記憶されている登録特徴情報と、個人認証を行な
    う際に前記生体情報入力手段および特徴抽出手段を経て
    得られる生体特徴情報とを用いて新たな生体特徴情報を
    生成し、これを新しい登録特徴情報として前記第1の記
    憶手段に更新記憶する登録特徴情報更新手段とを具備し
    たことを特徴とする個人認証装置。
JP16787993A 1993-07-07 1993-07-07 個人認証装置 Pending JPH0729001A (ja)

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JP16787993A JPH0729001A (ja) 1993-07-07 1993-07-07 個人認証装置

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JP16787993A JPH0729001A (ja) 1993-07-07 1993-07-07 個人認証装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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