JPH07290006A - 被洗浄物収容バスケット - Google Patents
被洗浄物収容バスケットInfo
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- JPH07290006A JPH07290006A JP8893294A JP8893294A JPH07290006A JP H07290006 A JPH07290006 A JP H07290006A JP 8893294 A JP8893294 A JP 8893294A JP 8893294 A JP8893294 A JP 8893294A JP H07290006 A JPH07290006 A JP H07290006A
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- cleaned
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 水を主体とする洗浄液で洗浄された被洗浄物
を収容するバスケットにおいて、洗浄後の被洗浄物から
洗浄液を確実に除去できるようにし、エネルギー消費を
低下させ、作業効率を向上させる。 【構成】 水を主体とする洗浄液で洗浄された被洗浄物
12を収容するバスケット2であって、それぞれネット
で構成された、円盤形状の底部2aと柵状の側部2bと
開閉自在の蓋部2cとを有してこれら各構成部で内部空
間が閉鎖され、かつ、該内部空間を被洗浄物12が回動
するに十分な大きさとすると共に、ノズル6からの圧縮
されたエアーが下方または側方から吹き付けられる。
を収容するバスケットにおいて、洗浄後の被洗浄物から
洗浄液を確実に除去できるようにし、エネルギー消費を
低下させ、作業効率を向上させる。 【構成】 水を主体とする洗浄液で洗浄された被洗浄物
12を収容するバスケット2であって、それぞれネット
で構成された、円盤形状の底部2aと柵状の側部2bと
開閉自在の蓋部2cとを有してこれら各構成部で内部空
間が閉鎖され、かつ、該内部空間を被洗浄物12が回動
するに十分な大きさとすると共に、ノズル6からの圧縮
されたエアーが下方または側方から吹き付けられる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、被洗浄物収容バスケッ
トに関し、詳しくは、水を主体とする洗浄液で洗浄され
た被洗浄物を収容するバスケットに関する。
トに関し、詳しくは、水を主体とする洗浄液で洗浄され
た被洗浄物を収容するバスケットに関する。
【0002】
【従来の技術】高品質の製品が求められている現代にお
いては、産業界のあらゆる分野で部品などの被洗浄物を
洗浄する技術が重要性を増している。従来、洗浄技術に
関して、フロンや1,1,1−トリクロロエタンのよう
な有機塩素化合物の溶剤(塩素系溶剤)を用いて洗浄す
ることが産業界で良く行われていた。しかるに、今日に
おいては、そのような有機塩素化合物溶剤の使用は規制
されつつあり、そのような塩素系溶剤に代えて、水を主
体とした例えば洗剤を混入させる等した水性の洗浄液を
用いることが積極的に進められている。
いては、産業界のあらゆる分野で部品などの被洗浄物を
洗浄する技術が重要性を増している。従来、洗浄技術に
関して、フロンや1,1,1−トリクロロエタンのよう
な有機塩素化合物の溶剤(塩素系溶剤)を用いて洗浄す
ることが産業界で良く行われていた。しかるに、今日に
おいては、そのような有機塩素化合物溶剤の使用は規制
されつつあり、そのような塩素系溶剤に代えて、水を主
体とした例えば洗剤を混入させる等した水性の洗浄液を
用いることが積極的に進められている。
【0003】図13に水性の洗浄液を用いた従来の洗浄
装置の例を示す。図13の洗浄装置は、「浸漬洗浄」、
「スプレー洗浄」および「乾燥」の各工程が、(a)に
示す「浸漬洗浄槽a」、(b)に示す「スプレー洗浄槽
b」、および(c)に示す「乾燥槽c」の別々の機能の
槽構成で行われている。すなわち、浸漬洗浄槽aは、部
品等の被洗浄物dを載置する被洗浄物収容バスケット
(以下、バスケットという)eに載置した状態で洗浄液
f中に漬けるようになっており、洗浄液fの温度制御用
のヒータg、熱交換器h、超音波発生器iを有してい
る。浸漬洗浄工程においては、被洗浄物dを適温の洗浄
液f中に漬けて、その状態で被洗浄物dを上下左右に揺
動させたり、洗浄液fに超音波振動を印加したりして被
洗浄物dの洗浄を行う。
装置の例を示す。図13の洗浄装置は、「浸漬洗浄」、
「スプレー洗浄」および「乾燥」の各工程が、(a)に
示す「浸漬洗浄槽a」、(b)に示す「スプレー洗浄槽
b」、および(c)に示す「乾燥槽c」の別々の機能の
槽構成で行われている。すなわち、浸漬洗浄槽aは、部
品等の被洗浄物dを載置する被洗浄物収容バスケット
(以下、バスケットという)eに載置した状態で洗浄液
f中に漬けるようになっており、洗浄液fの温度制御用
のヒータg、熱交換器h、超音波発生器iを有してい
る。浸漬洗浄工程においては、被洗浄物dを適温の洗浄
液f中に漬けて、その状態で被洗浄物dを上下左右に揺
動させたり、洗浄液fに超音波振動を印加したりして被
洗浄物dの洗浄を行う。
【0004】また、前記スプレー洗浄槽bは、被洗浄物
dを載置するバスケットjを槽内に有し、このバスケッ
トjは、ネットからなる円盤形状の底部と底部の周縁の
上部側に柵状の側部とを有するものであり上部が開放し
ている。また、被洗浄物dを載置した状態で回転するよ
うになっている。スプレー洗浄工程においては、あらか
じめ、このバスケットjに被洗浄物dを載置しておき、
バスケットjを回転させながらバスケットj上の被洗浄
物dにノズルkから洗浄液fを例えば上下および側方か
ら噴射し、これにより、被洗浄物d表面の洗浄を行う。
そして、スプレー洗浄後は、必要に応じてエアーノズル
mから被洗浄物dに向けて空気を吹き付け(エアーブロ
ー)て洗浄液fを吹き飛ばす(水切りする)ことができ
る。なお、洗浄液fは、スプレー洗浄槽bの底部の回収
口nから回収して再利用するのが通常である。また、図
中符号oはバスケットjの回転駆動用のモータである。
また、乾燥槽cでは、乾燥工程を行い、ヒータpで温度
上昇させた空気(温風)をファンqで被洗浄物eに吹き
当てて、被洗浄物dの表面に残った洗浄液を蒸発させて
除去する。
dを載置するバスケットjを槽内に有し、このバスケッ
トjは、ネットからなる円盤形状の底部と底部の周縁の
上部側に柵状の側部とを有するものであり上部が開放し
ている。また、被洗浄物dを載置した状態で回転するよ
うになっている。スプレー洗浄工程においては、あらか
じめ、このバスケットjに被洗浄物dを載置しておき、
バスケットjを回転させながらバスケットj上の被洗浄
物dにノズルkから洗浄液fを例えば上下および側方か
ら噴射し、これにより、被洗浄物d表面の洗浄を行う。
そして、スプレー洗浄後は、必要に応じてエアーノズル
mから被洗浄物dに向けて空気を吹き付け(エアーブロ
ー)て洗浄液fを吹き飛ばす(水切りする)ことができ
る。なお、洗浄液fは、スプレー洗浄槽bの底部の回収
口nから回収して再利用するのが通常である。また、図
中符号oはバスケットjの回転駆動用のモータである。
また、乾燥槽cでは、乾燥工程を行い、ヒータpで温度
上昇させた空気(温風)をファンqで被洗浄物eに吹き
当てて、被洗浄物dの表面に残った洗浄液を蒸発させて
除去する。
【0005】従来の洗浄装置では、前記の「浸漬洗浄工
程」、「スプレー洗浄工程」、「乾燥工程」をそれぞれ
バッチ処理したり、あるいは、図14に示すように各槽
a、b、cを水平方向に並べて搬送ラインrで繋げ、ラ
イン上から各槽a、b、cにおいて被洗浄物を取り入れ
その後取り出して各槽a、b、cでの工程を順次行わせ
るようにしたりしている。
程」、「スプレー洗浄工程」、「乾燥工程」をそれぞれ
バッチ処理したり、あるいは、図14に示すように各槽
a、b、cを水平方向に並べて搬送ラインrで繋げ、ラ
イン上から各槽a、b、cにおいて被洗浄物を取り入れ
その後取り出して各槽a、b、cでの工程を順次行わせ
るようにしたりしている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来の洗浄装置の乾燥工程において、被洗浄物が凹部を有
している場合に、その凹部に洗浄液の液溜まりができ、
溜まった状態の洗浄液は蒸発潜熱が大きいため乾燥しに
くくしたがって除去しにくい。洗浄液の残った状態で
は、被洗浄物によっては好ましくない場合が多い。した
がって、このような溜まった状態の洗浄液を蒸発させる
ために、被洗浄物に吹き当てる温風をさらに高い温度に
したり、乾燥工程を長時間に亙って行ったりしなければ
ならない。これでは、エアーを高温にしたりする必要か
ら、乾燥工程でのエネルギー消費が大きく、また、時間
が掛かることから洗浄作業の作業効率を悪化させてしま
うという問題点がある。
来の洗浄装置の乾燥工程において、被洗浄物が凹部を有
している場合に、その凹部に洗浄液の液溜まりができ、
溜まった状態の洗浄液は蒸発潜熱が大きいため乾燥しに
くくしたがって除去しにくい。洗浄液の残った状態で
は、被洗浄物によっては好ましくない場合が多い。した
がって、このような溜まった状態の洗浄液を蒸発させる
ために、被洗浄物に吹き当てる温風をさらに高い温度に
したり、乾燥工程を長時間に亙って行ったりしなければ
ならない。これでは、エアーを高温にしたりする必要か
ら、乾燥工程でのエネルギー消費が大きく、また、時間
が掛かることから洗浄作業の作業効率を悪化させてしま
うという問題点がある。
【0007】また、前記凹部に溜まった洗浄液は乾燥し
て除去されたとしても洗浄液によっては、その溜まって
いた部分に残渣が残るおそれがある。これに対して、洗
剤の混入された洗浄液を温水等のすすぎ水ですすぐすす
ぎ工程を実施して、上記のように洗浄液の残るのを防止
することが行われている。しかしながら、それだけで
は、被洗浄物の凹部にすすぎ水の残ること自体は防止で
きず、エネルギー消費の大きくなる点や作業効率の悪化
という問題点は解消し得ないものである。
て除去されたとしても洗浄液によっては、その溜まって
いた部分に残渣が残るおそれがある。これに対して、洗
剤の混入された洗浄液を温水等のすすぎ水ですすぐすす
ぎ工程を実施して、上記のように洗浄液の残るのを防止
することが行われている。しかしながら、それだけで
は、被洗浄物の凹部にすすぎ水の残ること自体は防止で
きず、エネルギー消費の大きくなる点や作業効率の悪化
という問題点は解消し得ないものである。
【0008】そこで、洗浄工程後あるいはすすぎ工程後
の被洗浄物dにエアーを吹き付ける際、エアーを高圧に
して被洗浄物dを回動させたり、吹き飛ばしたりして、
溜まった洗浄液を飛散させて除去させることも考えられ
るが、従来の前記バスケットjはその上部が開放した構
造であるため、バスケットjに載置された被洗浄物dが
バスケットjの外部に飛び出してしまうおそれがある。
の被洗浄物dにエアーを吹き付ける際、エアーを高圧に
して被洗浄物dを回動させたり、吹き飛ばしたりして、
溜まった洗浄液を飛散させて除去させることも考えられ
るが、従来の前記バスケットjはその上部が開放した構
造であるため、バスケットjに載置された被洗浄物dが
バスケットjの外部に飛び出してしまうおそれがある。
【0009】本発明は、前記従来の問題点を解消するた
めになされたものであって、洗浄後の被洗浄物から洗浄
液を確実に除去できるようにし、作業効率を向上させる
ことができる洗浄物収容バスケットを提供することを課
題とする。
めになされたものであって、洗浄後の被洗浄物から洗浄
液を確実に除去できるようにし、作業効率を向上させる
ことができる洗浄物収容バスケットを提供することを課
題とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は前記課題を解決
するため次の構成を有する。すなわち、請求項1の発明
は、水を主体とする洗浄液で洗浄された被洗浄物を収容
するものであって、その内部の被洗浄物に向けて外部か
ら圧縮気体が吹き付けられるバスケットにおいて、バス
ケットの下方または側方から前記圧縮気体が吹き付けら
れたときに被洗浄物が回動するに十分な大きさの内部空
間を有し、かつ、この内部空間が主に網体で閉鎖された
ことを特徴とする被洗浄物収容バスケットである。
するため次の構成を有する。すなわち、請求項1の発明
は、水を主体とする洗浄液で洗浄された被洗浄物を収容
するものであって、その内部の被洗浄物に向けて外部か
ら圧縮気体が吹き付けられるバスケットにおいて、バス
ケットの下方または側方から前記圧縮気体が吹き付けら
れたときに被洗浄物が回動するに十分な大きさの内部空
間を有し、かつ、この内部空間が主に網体で閉鎖された
ことを特徴とする被洗浄物収容バスケットである。
【0011】
【作用】請求項1記載の発明によれば、圧縮気体がバス
ケットの下方または側方から吹き付けられて、被洗浄物
の側部または下部に圧縮気体が吹きつけられたとき、被
洗浄物は、前記内部空間内で回動したり、吹き飛ばされ
たり、あるいは、バスケットの壁部に衝突したりするこ
とができる。この際、バスケットの内部空間が閉鎖され
ているので、被洗浄物がバスケットの外部に飛び出すこ
とはない。したがって、バスケットの閉鎖された内部空
間で被洗浄物の表面の凹部などに溜まった洗浄液を飛散
させ確実に除去することができる。
ケットの下方または側方から吹き付けられて、被洗浄物
の側部または下部に圧縮気体が吹きつけられたとき、被
洗浄物は、前記内部空間内で回動したり、吹き飛ばされ
たり、あるいは、バスケットの壁部に衝突したりするこ
とができる。この際、バスケットの内部空間が閉鎖され
ているので、被洗浄物がバスケットの外部に飛び出すこ
とはない。したがって、バスケットの閉鎖された内部空
間で被洗浄物の表面の凹部などに溜まった洗浄液を飛散
させ確実に除去することができる。
【0012】これに対して、仮に、上部が開放して内部
空間が閉鎖されていない構造のバスケットに、その側方
または下方から圧縮気体を吹き付けたとしても、収容さ
れた被洗浄物が上部からバスケットの外部に飛び出して
しまう可能性が高い。
空間が閉鎖されていない構造のバスケットに、その側方
または下方から圧縮気体を吹き付けたとしても、収容さ
れた被洗浄物が上部からバスケットの外部に飛び出して
しまう可能性が高い。
【0013】
【実施例】以下図面を参照して本発明の実施例を詳細に
説明する。まず、本発明の被洗浄物収容バスケットの第
1実施例について説明する。この第1実施例は、本発明
の被洗浄物収容バスケットを洗浄後の被洗浄物を乾燥さ
せる乾燥槽内に適用したものである。
説明する。まず、本発明の被洗浄物収容バスケットの第
1実施例について説明する。この第1実施例は、本発明
の被洗浄物収容バスケットを洗浄後の被洗浄物を乾燥さ
せる乾燥槽内に適用したものである。
【0014】図1は第1実施例に係る被洗浄物収容バス
ケットを有する乾燥槽の全体構成を示す側面図である。
また、図2は第1実施例に係る被洗浄物収容バスケット
を有する乾燥槽内を概略的に示す斜視図である。また、
図3は第1実施例の作用説明図であって、(a)〜
(c)の各々は被洗浄物が回動する状態を側方から見た
図である。
ケットを有する乾燥槽の全体構成を示す側面図である。
また、図2は第1実施例に係る被洗浄物収容バスケット
を有する乾燥槽内を概略的に示す斜視図である。また、
図3は第1実施例の作用説明図であって、(a)〜
(c)の各々は被洗浄物が回動する状態を側方から見た
図である。
【0015】この第1実施例に係る被洗浄物収容バスケ
ット(以下、バスケットという)2は、図1および図2
に示すように、水を主体とする洗浄液で洗浄された被洗
浄物12を収容し、乾燥槽4の内側壁に固定された環状
の台座4aに載置されている。また、乾燥槽4の内側底
部には、圧縮されたエアー(圧縮気体の一例)を噴射す
る二つのエアー吹き付け部6がそれぞれ互いに離間して
配設されている。
ット(以下、バスケットという)2は、図1および図2
に示すように、水を主体とする洗浄液で洗浄された被洗
浄物12を収容し、乾燥槽4の内側壁に固定された環状
の台座4aに載置されている。また、乾燥槽4の内側底
部には、圧縮されたエアー(圧縮気体の一例)を噴射す
る二つのエアー吹き付け部6がそれぞれ互いに離間して
配設されている。
【0016】バスケット2はほぼ円筒形状を呈して、ネ
ット(網体の一例)で構成された、円盤形状の底部2a
と、底部2a周縁の上部側に形成された柵状の側部2b
と、この側部2bの上縁に配設される開閉自在の蓋部2
cとを有するものであり、これらの各部が取り囲む空間
(内部空間)は被洗浄物12の大きさよりも十分に大き
いものである。すなわち、被洗浄物12が収容される内
部空間が、ネットで閉鎖され、かつ、被洗浄物12が回
動するに十分な大きさとされている。もちろん、底部2
a、側部2b、蓋部2cの各部を構成するネットの目の
粗さは、少なくとも被洗浄物12がバスケット2の外部
に飛び出さない程度に設定され被洗浄物12の形状など
に応じたものとしうる。
ット(網体の一例)で構成された、円盤形状の底部2a
と、底部2a周縁の上部側に形成された柵状の側部2b
と、この側部2bの上縁に配設される開閉自在の蓋部2
cとを有するものであり、これらの各部が取り囲む空間
(内部空間)は被洗浄物12の大きさよりも十分に大き
いものである。すなわち、被洗浄物12が収容される内
部空間が、ネットで閉鎖され、かつ、被洗浄物12が回
動するに十分な大きさとされている。もちろん、底部2
a、側部2b、蓋部2cの各部を構成するネットの目の
粗さは、少なくとも被洗浄物12がバスケット2の外部
に飛び出さない程度に設定され被洗浄物12の形状など
に応じたものとしうる。
【0017】前記二つのエアー吹き付け部6は、例えば
エアーブローであって、それぞれノズル6aを有する。
この二つのノズル6aの噴出方向は、それぞれバスケッ
ト2の斜め下方からバスケット2に向けられていて、噴
出されたエアーがバスケット2の斜め下方からバスケッ
ト2に吹き付けられるようになっている。また、エアー
の圧力は図示しないコンプレッサーによって被洗浄物1
2を回動させるに十分な大きさに設定されている。
エアーブローであって、それぞれノズル6aを有する。
この二つのノズル6aの噴出方向は、それぞれバスケッ
ト2の斜め下方からバスケット2に向けられていて、噴
出されたエアーがバスケット2の斜め下方からバスケッ
ト2に吹き付けられるようになっている。また、エアー
の圧力は図示しないコンプレッサーによって被洗浄物1
2を回動させるに十分な大きさに設定されている。
【0018】また、この第1実施例において被洗浄物1
2は、例えばプレス加工によって成形された浅い皿状の
ものであって凹部12aを有し、この凹部12aには洗
浄時に吹き付けられた洗浄液8が溜まっている。なお、
乾燥槽4のその他各部の構成は従来と同様であるのでそ
の説明を省略する。
2は、例えばプレス加工によって成形された浅い皿状の
ものであって凹部12aを有し、この凹部12aには洗
浄時に吹き付けられた洗浄液8が溜まっている。なお、
乾燥槽4のその他各部の構成は従来と同様であるのでそ
の説明を省略する。
【0019】この第1実施例の作用について図3(a)
〜(b)を参照して説明する。図3(a)に示すよう
に、ノズル6aによって噴出されたエアーがバスケット
2の底部2aのネットの目を通って被洗浄物12の側部
や下部に吹き付けられる。このエアーの吹き付け力を受
けた被洗浄物12は、図3(b)に示すようにバスケッ
ト4内で回動する。この際、被洗浄物12の凹部12a
に溜まっていた洗浄液8が流下あるいは飛散する。そし
て、同(c)に示すように、さらに被洗浄物12が回動
し上下が反転した状態になると、凹部12aに滞留して
いた洗浄液8が除去(水切り)される。このような作用
は、ノズル6aからエアーを噴出させ続けることによ
り、凹部12aの洗浄液8が十分に除去されるまで連続
して行われる。
〜(b)を参照して説明する。図3(a)に示すよう
に、ノズル6aによって噴出されたエアーがバスケット
2の底部2aのネットの目を通って被洗浄物12の側部
や下部に吹き付けられる。このエアーの吹き付け力を受
けた被洗浄物12は、図3(b)に示すようにバスケッ
ト4内で回動する。この際、被洗浄物12の凹部12a
に溜まっていた洗浄液8が流下あるいは飛散する。そし
て、同(c)に示すように、さらに被洗浄物12が回動
し上下が反転した状態になると、凹部12aに滞留して
いた洗浄液8が除去(水切り)される。このような作用
は、ノズル6aからエアーを噴出させ続けることによ
り、凹部12aの洗浄液8が十分に除去されるまで連続
して行われる。
【0020】また、ノズル6aからのエアーの圧力をさ
らに高めれば、被洗浄物12をバスケット2の内部空間
でころがらせたり、側部2bや蓋部2cに衝突させたり
して、その表面についた洗浄液をより確実に飛散させ除
去することができる。この際、バスケット2の内部空間
が閉鎖されているので、被洗浄物12がバスケット2か
ら飛び出すことはない。
らに高めれば、被洗浄物12をバスケット2の内部空間
でころがらせたり、側部2bや蓋部2cに衝突させたり
して、その表面についた洗浄液をより確実に飛散させ除
去することができる。この際、バスケット2の内部空間
が閉鎖されているので、被洗浄物12がバスケット2か
ら飛び出すことはない。
【0021】この第1実施例においては、以上のように
して被洗浄物12の洗浄液8の除去を行った後、従来と
同様にヒータで温度上昇させた空気(温風)をファンで
被洗浄物12に吹き当てて、被洗浄物12の表面の乾燥
を行う。
して被洗浄物12の洗浄液8の除去を行った後、従来と
同様にヒータで温度上昇させた空気(温風)をファンで
被洗浄物12に吹き当てて、被洗浄物12の表面の乾燥
を行う。
【0022】以上のように、第1実施例に係るバスケッ
ト2によれば、洗浄後の被洗浄物12の特に凹部12a
に滞留した洗浄液8を閉鎖された空間で確実に除去する
ことができる。これにより、乾燥工程において被洗浄物
12に当てるエアーをさらに高い温度にしたり、乾燥工
程を長時間に亙って行ったりする必要は全くなくなる。
よって、必要エネルギー消費を低下させ、作業効率を向
上させることができる。
ト2によれば、洗浄後の被洗浄物12の特に凹部12a
に滞留した洗浄液8を閉鎖された空間で確実に除去する
ことができる。これにより、乾燥工程において被洗浄物
12に当てるエアーをさらに高い温度にしたり、乾燥工
程を長時間に亙って行ったりする必要は全くなくなる。
よって、必要エネルギー消費を低下させ、作業効率を向
上させることができる。
【0023】次に、本発明の被洗浄物収容バスケットの
第2実施例について説明する。この第2実施例は、洗浄
工程および乾燥行程の一連の洗浄作業を行う洗浄装置に
本発明の被洗浄物収容バスケットを適用したものであ
る。図4〜図11は本発明の実施例に係る洗浄装置の説
明図であって、図4は洗浄装置の左側面視構成説明図、
図5は洗浄装置の正面視構成説明図、図6は洗浄装置の
右側面視構成説明図、図7は洗浄装置の後面視構成説明
図、図8は図4のVIII−VIII線断面視図、図9は図4の
IX−IX線断面視図、図10は図4のX−X線断面視図、図
11は洗浄装置の全体斜視図である。また、図12は洗
浄装置に設けられるバスケットの詳細構成図である。
第2実施例について説明する。この第2実施例は、洗浄
工程および乾燥行程の一連の洗浄作業を行う洗浄装置に
本発明の被洗浄物収容バスケットを適用したものであ
る。図4〜図11は本発明の実施例に係る洗浄装置の説
明図であって、図4は洗浄装置の左側面視構成説明図、
図5は洗浄装置の正面視構成説明図、図6は洗浄装置の
右側面視構成説明図、図7は洗浄装置の後面視構成説明
図、図8は図4のVIII−VIII線断面視図、図9は図4の
IX−IX線断面視図、図10は図4のX−X線断面視図、図
11は洗浄装置の全体斜視図である。また、図12は洗
浄装置に設けられるバスケットの詳細構成図である。
【0024】まず、洗浄装置について説明する。この第
2実施例に係る実施例の洗浄装置は、全体が密閉あるい
はほぼ密閉された外装フレーム10で取り囲まれた一体
構造のものであって、その外装フレーム10内で部品な
どの被洗浄物12をスプレー洗浄および浸漬洗浄する洗
浄工程と、洗浄液を乾燥させる乾燥行程との一連の洗浄
作業を行う洗浄装置である。この洗浄装置は、主に、上
回転スプロケット14、下回転スプロケット16、循環
チェーン18、バスケット20、装入器22、取り出し
器24、スプレー洗浄部26a・浸漬洗浄部26b、エ
アー吹き付け部28・ブロア吹き付け部30等からなる
洗浄液除去部を有している。
2実施例に係る実施例の洗浄装置は、全体が密閉あるい
はほぼ密閉された外装フレーム10で取り囲まれた一体
構造のものであって、その外装フレーム10内で部品な
どの被洗浄物12をスプレー洗浄および浸漬洗浄する洗
浄工程と、洗浄液を乾燥させる乾燥行程との一連の洗浄
作業を行う洗浄装置である。この洗浄装置は、主に、上
回転スプロケット14、下回転スプロケット16、循環
チェーン18、バスケット20、装入器22、取り出し
器24、スプレー洗浄部26a・浸漬洗浄部26b、エ
アー吹き付け部28・ブロア吹き付け部30等からなる
洗浄液除去部を有している。
【0025】外装フレーム10は、その全体形状が概略
上下に長い直方体形状になっている。また、この外装フ
レーム10の下端面には、キャスター車輪11が回動自
在に設けられていて、これにより、洗浄装置は全体的に
平坦な面上で平行移動できるようになっている。
上下に長い直方体形状になっている。また、この外装フ
レーム10の下端面には、キャスター車輪11が回動自
在に設けられていて、これにより、洗浄装置は全体的に
平坦な面上で平行移動できるようになっている。
【0026】(上回転スプロケット14および下回転ス
プロケット16)上回転スプロケット14および下回転
スプロケット16は、図4〜図7に示すように、前記外
装フレーム10内の空間内で適宜の上方および下方に位
置して回転可能になっている。また、各スプロケット1
4および16は、その回転軸14aおよび16aがそれ
ぞれ水平方向に沿いかつ互いに平行にされ、さらに同一
鉛直面内に位置している。上回転スプロケット14はギ
アモータからなるモータ32により駆動チェーン32a
を介して駆動力が付与されて回転し、この回転により循
環チェーン18が循環するようになっている。このた
め、モータ32の駆動軸と上回転スプロケット軸14a
にはそれぞれ駆動スプロケット32b1と被動スプロケ
ット32b2とが軸着され、それらのスプロケット32
b1、32b2に前記駆動チェーン32aが巻き掛かっ
ている。また、下回転スプロケット16は前記循環チェ
ーン18の循環作動に従動する。また、各スプロケット
14および16は、その軸方向に離隔して並列する同径
の2つのスプロケットが軸設されたものであって、各ス
プロケット14および16同士は、同一の鉛直面に位置
し、循環チェーン18の循環作動が滑らかになるように
している。
プロケット16)上回転スプロケット14および下回転
スプロケット16は、図4〜図7に示すように、前記外
装フレーム10内の空間内で適宜の上方および下方に位
置して回転可能になっている。また、各スプロケット1
4および16は、その回転軸14aおよび16aがそれ
ぞれ水平方向に沿いかつ互いに平行にされ、さらに同一
鉛直面内に位置している。上回転スプロケット14はギ
アモータからなるモータ32により駆動チェーン32a
を介して駆動力が付与されて回転し、この回転により循
環チェーン18が循環するようになっている。このた
め、モータ32の駆動軸と上回転スプロケット軸14a
にはそれぞれ駆動スプロケット32b1と被動スプロケ
ット32b2とが軸着され、それらのスプロケット32
b1、32b2に前記駆動チェーン32aが巻き掛かっ
ている。また、下回転スプロケット16は前記循環チェ
ーン18の循環作動に従動する。また、各スプロケット
14および16は、その軸方向に離隔して並列する同径
の2つのスプロケットが軸設されたものであって、各ス
プロケット14および16同士は、同一の鉛直面に位置
し、循環チェーン18の循環作動が滑らかになるように
している。
【0027】なお、上回転スプロケットの軸14aは、
図6に示すように、例えばボールベアリングからなる第
1の軸受け体14a1により回動自在に後述する側面板
材34に支持される。前記軸受け体14a1は、側面板
材34の外側面に例えばL金具14a2で固定される。
また、前記スプロケット軸14aにおいて2つのスプロ
ケット14、14で挟まれる内側には、第2の軸受け体
14a3が回動自在に軸設され、その軸受け体14a3
の下部には、下回転スプロケットの軸16aの支持体1
6a1が下方に延びている。この支持体16a1は、図
6および図7に示すように、側面視で全体がほぼ上下方
向に長い長方形形状であって、上部の軸受け体14a3
の直下部16a2が箱型に形成されていてブロア吹き付
け部30の温風の通路になっており、その下部は図6に
示すように平面断面がコの字形状であって、さらにその
下部16a3は下方にやや狭く開口する側面視でコの字
形状に形成されている。この下部16a3の開口に下回
転スプロケット軸16aの軸方向中央部を挟んでおり、
前記支持体16a1により、上回転スプロケット14と
下回転スプロケット16との間隔が所定になるようにし
ている。また、前記支持体下部16a3と2つの下回転
スプロケット16との間には、カラー体17が配設され
てそれらの間の間隔を所定に保っている。また、前記す
る軸16aの両端部は、前記側面板材34の内側面の軸
受けに回動自在に支持される。
図6に示すように、例えばボールベアリングからなる第
1の軸受け体14a1により回動自在に後述する側面板
材34に支持される。前記軸受け体14a1は、側面板
材34の外側面に例えばL金具14a2で固定される。
また、前記スプロケット軸14aにおいて2つのスプロ
ケット14、14で挟まれる内側には、第2の軸受け体
14a3が回動自在に軸設され、その軸受け体14a3
の下部には、下回転スプロケットの軸16aの支持体1
6a1が下方に延びている。この支持体16a1は、図
6および図7に示すように、側面視で全体がほぼ上下方
向に長い長方形形状であって、上部の軸受け体14a3
の直下部16a2が箱型に形成されていてブロア吹き付
け部30の温風の通路になっており、その下部は図6に
示すように平面断面がコの字形状であって、さらにその
下部16a3は下方にやや狭く開口する側面視でコの字
形状に形成されている。この下部16a3の開口に下回
転スプロケット軸16aの軸方向中央部を挟んでおり、
前記支持体16a1により、上回転スプロケット14と
下回転スプロケット16との間隔が所定になるようにし
ている。また、前記支持体下部16a3と2つの下回転
スプロケット16との間には、カラー体17が配設され
てそれらの間の間隔を所定に保っている。また、前記す
る軸16aの両端部は、前記側面板材34の内側面の軸
受けに回動自在に支持される。
【0028】(循環チェーン18)循環チェーン18
は、図5または図7に示すように、上回転スプロケット
14および下回転スプロケット16に巻き掛かって張り
渡され、かつ上回転スプロケット14および下回転スプ
ロケット16の間を無端循環するものである。循環チェ
ーン18は、前記各スプロケット14および16が2つ
ずつあるのに対応して2つ設けられている。なお、循環
チェーン18は、図5に正対して、左回りに循環し(反
時計方向に循環し)それらスプロケット14および16
の各軸を結ぶ線を挟んで左側が下り側(符号Dで示す)
で、右側が上り側(符号Uで示す)である。なお、本発
明の循環部材は前記循環チェーン18に限定されないこ
とはもちろんであり、他の例えばベルト材で構成するこ
とも可能である。
は、図5または図7に示すように、上回転スプロケット
14および下回転スプロケット16に巻き掛かって張り
渡され、かつ上回転スプロケット14および下回転スプ
ロケット16の間を無端循環するものである。循環チェ
ーン18は、前記各スプロケット14および16が2つ
ずつあるのに対応して2つ設けられている。なお、循環
チェーン18は、図5に正対して、左回りに循環し(反
時計方向に循環し)それらスプロケット14および16
の各軸を結ぶ線を挟んで左側が下り側(符号Dで示す)
で、右側が上り側(符号Uで示す)である。なお、本発
明の循環部材は前記循環チェーン18に限定されないこ
とはもちろんであり、他の例えばベルト材で構成するこ
とも可能である。
【0029】(バスケット20)この第2実施例に係る
バスケット20は、循環チェーン18にネジ部材等によ
り固定されて無端チェーン18に従って無端循環するも
のであって、その内部に被洗浄物12を収容する。ま
た、図12に示すように、バスケット20は、ほぼ直方
体の側面形状を呈した壁部20aのみからなる中空体で
あって、循環チェーン18の進み方向に対して幅方向両
側の箇所(開放箇所)20bには壁部20aがなくここ
から中空を開放するものになっている。バスケット20
の内部空間は、バスケット20の下方または側方から圧
縮気体が吹き付けられたときに被洗浄物12が回動する
に十分な大きさを有する。 壁部20aは、ステンレス
チール等の洗浄液で侵食されにくい材質の網体から構成
される。この網体はその目の粗さは洗浄の条件や被洗浄
物12の寸法に応じて適宜に選択する。この場合、高速
に被洗浄物12を洗浄するのであれば、粗いほうがよ
い。例えば網体の目は5mm×5mm〜10mm×10
mmに選択できる。また、バスケット20はその寸法が
被洗浄物12に応じたものとしうる。例えば開放箇所2
0bが100mm×100mmであって、壁部20aの
幅(開放箇所20b)が200mmに構成できる。
バスケット20は、循環チェーン18にネジ部材等によ
り固定されて無端チェーン18に従って無端循環するも
のであって、その内部に被洗浄物12を収容する。ま
た、図12に示すように、バスケット20は、ほぼ直方
体の側面形状を呈した壁部20aのみからなる中空体で
あって、循環チェーン18の進み方向に対して幅方向両
側の箇所(開放箇所)20bには壁部20aがなくここ
から中空を開放するものになっている。バスケット20
の内部空間は、バスケット20の下方または側方から圧
縮気体が吹き付けられたときに被洗浄物12が回動する
に十分な大きさを有する。 壁部20aは、ステンレス
チール等の洗浄液で侵食されにくい材質の網体から構成
される。この網体はその目の粗さは洗浄の条件や被洗浄
物12の寸法に応じて適宜に選択する。この場合、高速
に被洗浄物12を洗浄するのであれば、粗いほうがよ
い。例えば網体の目は5mm×5mm〜10mm×10
mmに選択できる。また、バスケット20はその寸法が
被洗浄物12に応じたものとしうる。例えば開放箇所2
0bが100mm×100mmであって、壁部20aの
幅(開放箇所20b)が200mmに構成できる。
【0030】(装入器22、取り出し器24)装入器2
2は、バスケット20内に被洗浄物12を装入して収容
させるものであって、バスケット20の循環経路の途上
において上回転スプロケット14から下回転スプロケッ
ト16に向かう下り側(D)のほぼ中央下部に開口する
装入口42に対応する位置に設けられる。この装入器2
2は、前記洗浄槽36の上端面に固定された、装入器2
2の作動方向に沿って延びる断面コの字形状の第2のベ
ース板25上に載置・固定されている。また、取り出し
器24は、前記循環経路の下り側(D)において洗浄液
除去部(エアー吹き付け部28、ブロア吹き付け部30
等)の先方かつ前記装入器22の上方に位置してバスケ
ット20内に収容されている被洗浄物12を当該バスケ
ット20から取り出すものであって、前記装入口42の
上方位置で開口する取り出し口44に対応して設けられ
る。この取り出し器24は、前記スプロケット軸14
a、16aに平行で鉛直方向に延びる概略四角形形状の
第1のベース板23に、図5に正対して左側側面に固定
される。
2は、バスケット20内に被洗浄物12を装入して収容
させるものであって、バスケット20の循環経路の途上
において上回転スプロケット14から下回転スプロケッ
ト16に向かう下り側(D)のほぼ中央下部に開口する
装入口42に対応する位置に設けられる。この装入器2
2は、前記洗浄槽36の上端面に固定された、装入器2
2の作動方向に沿って延びる断面コの字形状の第2のベ
ース板25上に載置・固定されている。また、取り出し
器24は、前記循環経路の下り側(D)において洗浄液
除去部(エアー吹き付け部28、ブロア吹き付け部30
等)の先方かつ前記装入器22の上方に位置してバスケ
ット20内に収容されている被洗浄物12を当該バスケ
ット20から取り出すものであって、前記装入口42の
上方位置で開口する取り出し口44に対応して設けられ
る。この取り出し器24は、前記スプロケット軸14
a、16aに平行で鉛直方向に延びる概略四角形形状の
第1のベース板23に、図5に正対して左側側面に固定
される。
【0031】なお、前記の装入口42および取り出し口
44の開口以外は、上回転スプロケット14と下回転ス
プロケット16との回転軸方向からバスケット20の循
環経路を両側から挟んで閉鎖する、該循環経路に沿った
平板の側面板材(実施例では長方形形状になる)34が
設けられている。この側面板材34により、前記バスケ
ット20の開放箇所20bは循環経路において前記装入
口42および取り出し口44以外の位置で閉鎖されてお
り、その位置でバスケット20の前記内部空間は閉鎖さ
れ、被洗浄物12が外部に出ないようになっている。
44の開口以外は、上回転スプロケット14と下回転ス
プロケット16との回転軸方向からバスケット20の循
環経路を両側から挟んで閉鎖する、該循環経路に沿った
平板の側面板材(実施例では長方形形状になる)34が
設けられている。この側面板材34により、前記バスケ
ット20の開放箇所20bは循環経路において前記装入
口42および取り出し口44以外の位置で閉鎖されてお
り、その位置でバスケット20の前記内部空間は閉鎖さ
れ、被洗浄物12が外部に出ないようになっている。
【0032】また、前記装入器22および取り出し器2
4は前記装入口42と取り出し口44とに対応した循環
経路の下り側のほぼ中央位置に配設され、いずれもバス
ケット20の内部空間の循環方向に沿う断面形状に対応
した形状の押し板材22aおよび24aを有し、それら
押し板材22aおよび24aはそれぞれアーム22bお
よび24bを介して例えばロッドレスシリンダーからな
るシリンダー部材48aおよび48bでバスケット20
の長軸方向に沿って(また各スプロケット軸14aおよ
び16aに沿って)前後動するようになっている。装入
口42の入り側には、当該装入口42にバスケット20
が位置したときのバスケット20の開放箇所20bの下
面とほぼ同一平面の被洗浄物12載置用のテーブル50
が設けられている。このテーブル50の上方には、テー
ブル50に上方から被洗浄物12を投入する傾斜したス
ロープ50aが配設されている。また、図示しないが、
取り出し口44の出側には、被洗浄物12を一旦載置す
る台や、次のラインに流すコンベアを設けてもよい。
4は前記装入口42と取り出し口44とに対応した循環
経路の下り側のほぼ中央位置に配設され、いずれもバス
ケット20の内部空間の循環方向に沿う断面形状に対応
した形状の押し板材22aおよび24aを有し、それら
押し板材22aおよび24aはそれぞれアーム22bお
よび24bを介して例えばロッドレスシリンダーからな
るシリンダー部材48aおよび48bでバスケット20
の長軸方向に沿って(また各スプロケット軸14aおよ
び16aに沿って)前後動するようになっている。装入
口42の入り側には、当該装入口42にバスケット20
が位置したときのバスケット20の開放箇所20bの下
面とほぼ同一平面の被洗浄物12載置用のテーブル50
が設けられている。このテーブル50の上方には、テー
ブル50に上方から被洗浄物12を投入する傾斜したス
ロープ50aが配設されている。また、図示しないが、
取り出し口44の出側には、被洗浄物12を一旦載置す
る台や、次のラインに流すコンベアを設けてもよい。
【0033】(洗浄部)スプレー洗浄部26aおよび浸
漬洗浄部26bは、バスケット20の循環経路の下部に
配設されている洗浄層36内に設けられて、バスケット
20に収容される被洗浄物12を収容された状態で、そ
れぞれスプレー洗浄、浸漬洗浄するものである。つま
り、洗浄槽36は、特に図7に示すように、下回転スプ
ロケット14および循環経路のうち下回転スプロケット
16を取り囲む部分を内包しかつ上部が開放した状態に
構成されるものである。この洗浄槽36には下回転スプ
ロケット16のほぼ下半分まで洗浄液で浸るように洗浄
液が満たされている。また、洗浄槽36の洗浄液の浸ら
ない上部であって、循環経路の下り側(D)および上り
側(U)の双方には、バスケット20内の被洗浄物12
に向けて洗浄液を吹き付けるスプレー洗浄部26aのノ
ズル26a1が配設されている。洗浄槽36のノズル2
6a1の配設位置の上方には、洗浄槽36の側壁からチ
ェーン20に向けて折れ曲がって折り返し36aが形成
されていて、この折り返し36aによりノズル26a1
から吹き出した洗浄液が洗浄槽36外部に出てしまわな
いようにしている。
漬洗浄部26bは、バスケット20の循環経路の下部に
配設されている洗浄層36内に設けられて、バスケット
20に収容される被洗浄物12を収容された状態で、そ
れぞれスプレー洗浄、浸漬洗浄するものである。つま
り、洗浄槽36は、特に図7に示すように、下回転スプ
ロケット14および循環経路のうち下回転スプロケット
16を取り囲む部分を内包しかつ上部が開放した状態に
構成されるものである。この洗浄槽36には下回転スプ
ロケット16のほぼ下半分まで洗浄液で浸るように洗浄
液が満たされている。また、洗浄槽36の洗浄液の浸ら
ない上部であって、循環経路の下り側(D)および上り
側(U)の双方には、バスケット20内の被洗浄物12
に向けて洗浄液を吹き付けるスプレー洗浄部26aのノ
ズル26a1が配設されている。洗浄槽36のノズル2
6a1の配設位置の上方には、洗浄槽36の側壁からチ
ェーン20に向けて折れ曲がって折り返し36aが形成
されていて、この折り返し36aによりノズル26a1
から吹き出した洗浄液が洗浄槽36外部に出てしまわな
いようにしている。
【0034】また、スプレー洗浄部26aは、洗浄槽3
6から洗浄液を吸い出しかつ該洗浄液をノズル26a1
に向けて圧送する洗浄ポンプ38が配設されており、洗
浄槽36からポンプ38へは、図10に示すように、ほ
ぼ平面視でL字形状のパイプ38aが連通し、また、ポ
ンプ38からノズル26a1へ連通するパイプは、図5
に示すように、正面視でほぼT字形状で立ち上りかつス
プロケット軸16aに直角かつ水平方向に延びるパイプ
38bとそのパイプ38bの端部から、図4、図6に示
すように上下平行の枝パイプ38cに連通している。前
記ノズル26a1はこの枝パイプ38cの適宜位置に設
置されている。また、スプレー洗浄部26aは被洗浄物
12を万遍なく洗浄できる位置、角度、噴出圧力に調整
する。例えば噴出圧力は4kg/cm2〜10kg/c
m2の範囲内で選択できる。
6から洗浄液を吸い出しかつ該洗浄液をノズル26a1
に向けて圧送する洗浄ポンプ38が配設されており、洗
浄槽36からポンプ38へは、図10に示すように、ほ
ぼ平面視でL字形状のパイプ38aが連通し、また、ポ
ンプ38からノズル26a1へ連通するパイプは、図5
に示すように、正面視でほぼT字形状で立ち上りかつス
プロケット軸16aに直角かつ水平方向に延びるパイプ
38bとそのパイプ38bの端部から、図4、図6に示
すように上下平行の枝パイプ38cに連通している。前
記ノズル26a1はこの枝パイプ38cの適宜位置に設
置されている。また、スプレー洗浄部26aは被洗浄物
12を万遍なく洗浄できる位置、角度、噴出圧力に調整
する。例えば噴出圧力は4kg/cm2〜10kg/c
m2の範囲内で選択できる。
【0035】また、洗浄槽36の下部側面には、洗浄液
を吹き出して洗浄液を撹拌したり被洗浄物12によく当
たるようにする液中ノズル26b1を必要に応じて設け
ることができる。洗浄槽36の底部には、また、洗浄液
中に超音波を放射して超音波振動により被洗浄物12を
洗浄(超音波洗浄)する超音波発振器26b2を設ける
ことができる。なお、前記液中ノズル26b1には前記
洗浄液ポンプ38の吐出側のパイプ(前記では符号38
b、38cで示す)を設けることができる。また、洗浄
槽36の上部には、特に図6、図8、図9に示すよう
に、洗浄液に含まれる油分を除去するオイルスキマー3
7が配設されている。このオイルスキマー37は、種々
の構成のものを用いることができ、例えば、油を付着さ
せ得る幅材37aを洗浄液中に付けてその表面に付着す
る油を掻き取る構造のものを用いることができる。
を吹き出して洗浄液を撹拌したり被洗浄物12によく当
たるようにする液中ノズル26b1を必要に応じて設け
ることができる。洗浄槽36の底部には、また、洗浄液
中に超音波を放射して超音波振動により被洗浄物12を
洗浄(超音波洗浄)する超音波発振器26b2を設ける
ことができる。なお、前記液中ノズル26b1には前記
洗浄液ポンプ38の吐出側のパイプ(前記では符号38
b、38cで示す)を設けることができる。また、洗浄
槽36の上部には、特に図6、図8、図9に示すよう
に、洗浄液に含まれる油分を除去するオイルスキマー3
7が配設されている。このオイルスキマー37は、種々
の構成のものを用いることができ、例えば、油を付着さ
せ得る幅材37aを洗浄液中に付けてその表面に付着す
る油を掻き取る構造のものを用いることができる。
【0036】(洗浄液除去部)エアー吹き付け部28、
ブロア吹き付け部30は、図7に示すように、バスケッ
ト20の循環経路の途上であって、洗浄槽36から上回
転スプロケット14に向かう上り側の途上で洗浄後の被
洗浄物12を乾燥させて洗浄液を除去するものである。
ブロア吹き付け部30は、図7に示すように、バスケッ
ト20の循環経路の途上であって、洗浄槽36から上回
転スプロケット14に向かう上り側の途上で洗浄後の被
洗浄物12を乾燥させて洗浄液を除去するものである。
【0037】すなわち、エアー吹き付け部28は、高い
圧力のエアーをバスケット20の側部や下部に吹き付け
るノズル28aを有する。このエアーの圧力の大きさ
は、第1実施例と同様に、図示しないコンプレッサーに
よって被洗浄物12を回動させるに十分な大きさに設定
されている。
圧力のエアーをバスケット20の側部や下部に吹き付け
るノズル28aを有する。このエアーの圧力の大きさ
は、第1実施例と同様に、図示しないコンプレッサーに
よって被洗浄物12を回動させるに十分な大きさに設定
されている。
【0038】またブロア吹き付け部30は、高温に加熱
された空気を吹き付けるものであって、空気を送り出す
ブロアファン30aと、送り出された空気をブロアファ
ン30aの下部から立ち下がり側面視(図4参照)でL
字形状に曲がりかつバスケット20の循環経路上り側の
上端部の支持体直下部16a2に導く通風パイプ30b
と、通風パイプ30bの途中に配設されて送出される空
気を加熱するヒータあるいは熱交換器30cと、該直下
部16a2からバスケット20に向けて加熱空気を導く
図8に示すように平面視でバスケット20の長手方向全
体にラッパ形状に広がる吹き出し部30dとから主にな
る。前記ヒータあるいは熱交換器30cは、前記第1の
ベース板23の取り出し器24取り付け面の反対側面に
取り付けられて固定される。このヒータ等30cを介し
て通風パイプ30bも支持される。なお、図11におい
ては、ブロア吹き付け部30の通風パイプ30bから吹
き出し部30dまでの部分のみを示し、ブロアファン3
0aの図示は省略した。
された空気を吹き付けるものであって、空気を送り出す
ブロアファン30aと、送り出された空気をブロアファ
ン30aの下部から立ち下がり側面視(図4参照)でL
字形状に曲がりかつバスケット20の循環経路上り側の
上端部の支持体直下部16a2に導く通風パイプ30b
と、通風パイプ30bの途中に配設されて送出される空
気を加熱するヒータあるいは熱交換器30cと、該直下
部16a2からバスケット20に向けて加熱空気を導く
図8に示すように平面視でバスケット20の長手方向全
体にラッパ形状に広がる吹き出し部30dとから主にな
る。前記ヒータあるいは熱交換器30cは、前記第1の
ベース板23の取り出し器24取り付け面の反対側面に
取り付けられて固定される。このヒータ等30cを介し
て通風パイプ30bも支持される。なお、図11におい
ては、ブロア吹き付け部30の通風パイプ30bから吹
き出し部30dまでの部分のみを示し、ブロアファン3
0aの図示は省略した。
【0039】なお、本実施例では、その他両側面板材3
4、34で挟まれたバスケット20循環経路周囲の空気
を洗浄装置外部に排出する排気部40が設けられてい
る。この排気部40は、前記循環経路を前記スプロケッ
ト軸14aおよび16a方向両側から挟む両側面板材3
4、34のスプロケット軸14aおよび16a直角方向
端部同士を左右側部および上部で塞いでバスケット20
の循環を閉鎖された空間内に行わせる幅板材40a、上
部の幅板材40aから上方へ向けて突設して排気ファン
40bに連通する通風路40c、排気ファン40bを駆
動するファンモータ40dから主になる。この排気ファ
ン40bの排気側は洗浄装置外部に開口している。前記
ブロア吹き付け部30から吹き出された加熱空気は、前
記両側面板材34、34と幅板材40aとで囲まれる閉
鎖されたバスケット20の循環経路の空間内に吹き出さ
れかつ前記排気部40で外部に排出されるため、当該循
環経路の雰囲気は加熱された空気で満たされる。したが
って、直接空気が吹き付けられなくとも、バスケット2
0が上回転スプロケット14を挟んで循環経路の上り側
から下り側に送られる間に被洗浄物12表面に残った洗
浄液が完全に除去される。
4、34で挟まれたバスケット20循環経路周囲の空気
を洗浄装置外部に排出する排気部40が設けられてい
る。この排気部40は、前記循環経路を前記スプロケッ
ト軸14aおよび16a方向両側から挟む両側面板材3
4、34のスプロケット軸14aおよび16a直角方向
端部同士を左右側部および上部で塞いでバスケット20
の循環を閉鎖された空間内に行わせる幅板材40a、上
部の幅板材40aから上方へ向けて突設して排気ファン
40bに連通する通風路40c、排気ファン40bを駆
動するファンモータ40dから主になる。この排気ファ
ン40bの排気側は洗浄装置外部に開口している。前記
ブロア吹き付け部30から吹き出された加熱空気は、前
記両側面板材34、34と幅板材40aとで囲まれる閉
鎖されたバスケット20の循環経路の空間内に吹き出さ
れかつ前記排気部40で外部に排出されるため、当該循
環経路の雰囲気は加熱された空気で満たされる。したが
って、直接空気が吹き付けられなくとも、バスケット2
0が上回転スプロケット14を挟んで循環経路の上り側
から下り側に送られる間に被洗浄物12表面に残った洗
浄液が完全に除去される。
【0040】次にこの第2実施例に係る洗浄装置と共に
バスケット20の作用を説明する。前記洗浄装置におい
ては、バスケット20が間欠的にタクト送りされてい
る。例えば最大120mm/5秒で送ることができる。
テーブル50に被洗浄物12を載置して、この被洗浄物
12を取り入れ器42で取り入れ口24からバスケット
20内に押し込んで収容する。これと同時に取り出し器
44がバスケット20内から洗浄、乾燥後の被洗浄物1
2を押し出す。被洗浄物12を収容した状態のバスケッ
ト20は、下り側で下降して行き、洗浄槽36内に入っ
ていく。洗浄槽36内では、まず、スプレー洗浄部26
がノズル26aからバスケット20に向けて洗浄液を噴
射し、これにより、バスケット20内の被洗浄物12を
スプレー洗浄する。
バスケット20の作用を説明する。前記洗浄装置におい
ては、バスケット20が間欠的にタクト送りされてい
る。例えば最大120mm/5秒で送ることができる。
テーブル50に被洗浄物12を載置して、この被洗浄物
12を取り入れ器42で取り入れ口24からバスケット
20内に押し込んで収容する。これと同時に取り出し器
44がバスケット20内から洗浄、乾燥後の被洗浄物1
2を押し出す。被洗浄物12を収容した状態のバスケッ
ト20は、下り側で下降して行き、洗浄槽36内に入っ
ていく。洗浄槽36内では、まず、スプレー洗浄部26
がノズル26aからバスケット20に向けて洗浄液を噴
射し、これにより、バスケット20内の被洗浄物12を
スプレー洗浄する。
【0041】バスケット20が下降すると、バスケット
20は溜められた洗浄液内に浸かって行き、下回転スプ
ロケット16の周囲を回って上り側を上り始める。この
際にバスケット20内の被洗浄物12が浸漬洗浄され
る。この浸漬洗浄と同時に液中ノズル26b1から洗浄
液が噴出し、かつ、超音波発振器26b2から超音波が
発生して超音波洗浄するため効率よく洗浄ができる。さ
らに、バスケット20が上り側を上ると再度スプレー洗
浄部26aから被洗浄物12に向けて洗浄液が噴出され
てスプレー洗浄する。
20は溜められた洗浄液内に浸かって行き、下回転スプ
ロケット16の周囲を回って上り側を上り始める。この
際にバスケット20内の被洗浄物12が浸漬洗浄され
る。この浸漬洗浄と同時に液中ノズル26b1から洗浄
液が噴出し、かつ、超音波発振器26b2から超音波が
発生して超音波洗浄するため効率よく洗浄ができる。さ
らに、バスケット20が上り側を上ると再度スプレー洗
浄部26aから被洗浄物12に向けて洗浄液が噴出され
てスプレー洗浄する。
【0042】さらに、バスケット20が上ると、図12
に示すように、エアー吹き付け部28のノズル28aに
よって被洗浄物12の側部や下部にエアーが吹き当た
り、被洗浄物12は、バスケット20内で回動したり、
吹き飛ばされたり、あるいは、バスケット20の壁部2
0aに衝突したりする。これにより、被洗浄物12の凹
部12aに溜まっていた洗浄液が飛散し除去される。こ
の際、前述したようにバスケット20の前記内部空間が
壁部20aおよび側面板材34によって閉鎖されている
ので、被洗浄物12がバスケット20の外部に飛び出す
ことはない。
に示すように、エアー吹き付け部28のノズル28aに
よって被洗浄物12の側部や下部にエアーが吹き当た
り、被洗浄物12は、バスケット20内で回動したり、
吹き飛ばされたり、あるいは、バスケット20の壁部2
0aに衝突したりする。これにより、被洗浄物12の凹
部12aに溜まっていた洗浄液が飛散し除去される。こ
の際、前述したようにバスケット20の前記内部空間が
壁部20aおよび側面板材34によって閉鎖されている
ので、被洗浄物12がバスケット20の外部に飛び出す
ことはない。
【0043】さらに、バスケット20が上るとブロア吹
き付け部30から加熱された温風が被洗浄物12に当て
られて、被洗浄物12の表面を乾燥させて行く。さら
に、バスケット20が上ると上回転スプロケット14で
下り側に向きが変わって送られて行き、このさいには、
排気部40で制御された湿度・温度の雰囲気下で被洗浄
物12の表面に残った洗浄液が蒸発し除去される。
き付け部30から加熱された温風が被洗浄物12に当て
られて、被洗浄物12の表面を乾燥させて行く。さら
に、バスケット20が上ると上回転スプロケット14で
下り側に向きが変わって送られて行き、このさいには、
排気部40で制御された湿度・温度の雰囲気下で被洗浄
物12の表面に残った洗浄液が蒸発し除去される。
【0044】前記洗浄装置の循環経路においては、バス
ケット20は、上回転スプロケット14から下方に向か
う下り側での上下位置に対して、下回転スプロケット1
6から上方に向かう上り側での上下位置が180°変化
する。さらにこの上り側から前記下り側に進めば、上り
側に対して下り側は180°上下位置は180°変化す
る。よって、下り側→上り側→下り側の経路を進むこと
によりバスケット20は、当初から360°回転するこ
とになる。また、バスケット20の循環経路の途上であ
って、洗浄槽36から上回転スプロケット14に向かい
さらに取り出し口22に至る経路で洗浄後の被洗浄物1
2に対してエアー吹き付け部28のノズル28aからエ
アーを吹き付け、ブロア吹き付け部30から温風を当て
ることにより洗浄液を乾燥させて除去する。
ケット20は、上回転スプロケット14から下方に向か
う下り側での上下位置に対して、下回転スプロケット1
6から上方に向かう上り側での上下位置が180°変化
する。さらにこの上り側から前記下り側に進めば、上り
側に対して下り側は180°上下位置は180°変化す
る。よって、下り側→上り側→下り側の経路を進むこと
によりバスケット20は、当初から360°回転するこ
とになる。また、バスケット20の循環経路の途上であ
って、洗浄槽36から上回転スプロケット14に向かい
さらに取り出し口22に至る経路で洗浄後の被洗浄物1
2に対してエアー吹き付け部28のノズル28aからエ
アーを吹き付け、ブロア吹き付け部30から温風を当て
ることにより洗浄液を乾燥させて除去する。
【0045】また、洗浄後の被洗浄物は、上り側から下
り側の経路を進むことにより180°位置が変化し、そ
の際、バスケット20の循環経路の雰囲気は排気部40
で排気されるため被洗浄物12表面の洗浄液が乾燥し除
去される。したがって、上回転スプロケット14付近で
のバスケット20の180°の位置変化によっても、被
洗浄物12はバスケット20内で回動したり、壁部20
aに当たるなどして、その表面に付いた洗浄液が確実に
流れ去る。なお、前記実施例においては、本発明の一例
を示しており、他の態様で本発明を実施例できる。実施
例ではバスケットをチェーン送りしていたが例えばベル
ト送りにしてもよいことはもちろんである。
り側の経路を進むことにより180°位置が変化し、そ
の際、バスケット20の循環経路の雰囲気は排気部40
で排気されるため被洗浄物12表面の洗浄液が乾燥し除
去される。したがって、上回転スプロケット14付近で
のバスケット20の180°の位置変化によっても、被
洗浄物12はバスケット20内で回動したり、壁部20
aに当たるなどして、その表面に付いた洗浄液が確実に
流れ去る。なお、前記実施例においては、本発明の一例
を示しており、他の態様で本発明を実施例できる。実施
例ではバスケットをチェーン送りしていたが例えばベル
ト送りにしてもよいことはもちろんである。
【0046】以上のようにこの第2実施例によれば、洗
浄後の被洗浄物12の滞留した洗浄液をバスケット20
の閉鎖された前記内部空間で確実に除去することができ
る。したがって、乾燥工程において被洗浄物12に当て
るブロア吹き付け部30のエアーの温度を低い値に設定
したり、排気部40を簡略化したりすることができる。
また、乾燥工程を長時間に亙って行ったりする必要は全
くなくなる。よって、必要エネルギー消費を低下させ、
作業効率を向上させることができる。
浄後の被洗浄物12の滞留した洗浄液をバスケット20
の閉鎖された前記内部空間で確実に除去することができ
る。したがって、乾燥工程において被洗浄物12に当て
るブロア吹き付け部30のエアーの温度を低い値に設定
したり、排気部40を簡略化したりすることができる。
また、乾燥工程を長時間に亙って行ったりする必要は全
くなくなる。よって、必要エネルギー消費を低下させ、
作業効率を向上させることができる。
【0047】なお、これら第1および第2実施例は、本
発明のバスケットの好適な実施の態様であり、本発明の
技術的範囲を何ら限定するものではない。例えば、第1
および第2実施例は、それぞれ本発明のバスケットを乾
燥槽および洗浄装置に設けたものであるが、例えば、乾
燥槽や洗浄装置とは別体の洗浄液除去装置として、圧縮
気体を噴出するノズルを有した気体噴出機(例えばエア
ブローなど)と共に使用するものに用いられるものでも
よい。
発明のバスケットの好適な実施の態様であり、本発明の
技術的範囲を何ら限定するものではない。例えば、第1
および第2実施例は、それぞれ本発明のバスケットを乾
燥槽および洗浄装置に設けたものであるが、例えば、乾
燥槽や洗浄装置とは別体の洗浄液除去装置として、圧縮
気体を噴出するノズルを有した気体噴出機(例えばエア
ブローなど)と共に使用するものに用いられるものでも
よい。
【0048】また、本発明のバスケットは、第1および
第2実施例のように水を主体とする洗浄液での洗浄工程
後の被洗浄物に適用する場合に限られず、洗浄液で洗浄
後すすぎ工程を通るものであって表面の凹部などに純水
が滞留した被洗浄物に対しても、第1および第2実施例
と同様の効果が得られるものである。また、第2実施例
に係る洗浄装置においてバスケット20をチェーン送り
していたが例えばベルト送りにしてもよいことはもちろ
んである。
第2実施例のように水を主体とする洗浄液での洗浄工程
後の被洗浄物に適用する場合に限られず、洗浄液で洗浄
後すすぎ工程を通るものであって表面の凹部などに純水
が滞留した被洗浄物に対しても、第1および第2実施例
と同様の効果が得られるものである。また、第2実施例
に係る洗浄装置においてバスケット20をチェーン送り
していたが例えばベルト送りにしてもよいことはもちろ
んである。
【0049】
【発明の効果】以上説明したとおり請求項1の発明によ
れば、洗浄後の被洗浄物に溜まった洗浄液を確実に除去
することができるので、乾燥工程において被洗浄物に当
てる空気をさらに高い温度にしたり、乾燥工程を長時間
に亙って行ったりする必要は全くなくなる。よって、必
要エネルギー消費を低下させ、作業効率を向上させるこ
とができる。
れば、洗浄後の被洗浄物に溜まった洗浄液を確実に除去
することができるので、乾燥工程において被洗浄物に当
てる空気をさらに高い温度にしたり、乾燥工程を長時間
に亙って行ったりする必要は全くなくなる。よって、必
要エネルギー消費を低下させ、作業効率を向上させるこ
とができる。
【図1】本発明の第1実施例に係る被洗浄物収容バスケ
ットを有する乾燥槽の全体構成を示す側面図である。
ットを有する乾燥槽の全体構成を示す側面図である。
【図2】被洗浄物収容バスケットを有する前記乾燥槽内
を概略的に示す斜視図である。
を概略的に示す斜視図である。
【図3】第1実施例の作用説明図であって、(a)〜
(c)の各々は被洗浄物が回動する状態を側方から見た
図である。
(c)の各々は被洗浄物が回動する状態を側方から見た
図である。
【図4】本発明の第2実施例に係る洗浄装置の説明図で
あって、洗浄装置の左側面視構成説明図である。
あって、洗浄装置の左側面視構成説明図である。
【図5】前記洗浄装置の正面視構成説明図である。
【図6】前記洗浄装置の右側面視構成説明図である。
【図7】前記洗浄装置の後面視構成説明図である。
【図8】図4のVIII−VIII線断面視図である。
【図9】図4のIX−IX線断面視図である。
【図10】図4のX−X線断面視図である。
【図11】前記洗浄装置の全体斜視図である。
【図12】前記洗浄装置に設けられるバスケットの詳細
構成図である。
構成図である。
【図13】従来の洗浄装置の構成例である。
【図14】従来の他の構成例である。
2 乾燥槽 4 バスケット 4a バスケットの底部 4b バスケットの側部 4c バスケットの蓋部 6 エアー吹き付け部 6a ノズル 8 被洗浄物の凹部に滞留した洗浄液 12 被洗浄物 12a 被洗浄物の凹部 20 バスケット 20a バスケットの壁部 20b バスケットの開放箇所 28 エアー吹き付け部 28a ノズル 34 側面板材
Claims (1)
- 【請求項1】 水を主体とする洗浄液で洗浄された被洗
浄物を収容するものであって、その内部の被洗浄物に向
けて外部から圧縮気体が吹き付けられるバスケットにお
いて、 バスケットの下方または側方から前記圧縮気体が吹き付
けられたときに被洗浄物が回動するに十分な大きさの内
部空間を有し、かつ、この内部空間が主に網体で閉鎖さ
れたことを特徴とする被洗浄物収容バスケット。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8893294A JPH07290006A (ja) | 1994-04-26 | 1994-04-26 | 被洗浄物収容バスケット |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8893294A JPH07290006A (ja) | 1994-04-26 | 1994-04-26 | 被洗浄物収容バスケット |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07290006A true JPH07290006A (ja) | 1995-11-07 |
Family
ID=13956676
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8893294A Pending JPH07290006A (ja) | 1994-04-26 | 1994-04-26 | 被洗浄物収容バスケット |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07290006A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR200466374Y1 (ko) * | 2010-04-13 | 2013-04-11 | 미우라고교 가부시키카이샤 | 세정 장치 |
-
1994
- 1994-04-26 JP JP8893294A patent/JPH07290006A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR200466374Y1 (ko) * | 2010-04-13 | 2013-04-11 | 미우라고교 가부시키카이샤 | 세정 장치 |
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