JPH0728981U - テンション装置 - Google Patents

テンション装置

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JPH0728981U
JPH0728981U JP5849493U JP5849493U JPH0728981U JP H0728981 U JPH0728981 U JP H0728981U JP 5849493 U JP5849493 U JP 5849493U JP 5849493 U JP5849493 U JP 5849493U JP H0728981 U JPH0728981 U JP H0728981U
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JP
Japan
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tension
yarn
yarns
gear
adjusting
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Application number
JP5849493U
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English (en)
Inventor
文隆 関野
保 保崎
Original Assignee
鐘紡株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 並走する糸の張力を個別に調整するのではな
く、一括して均一に調整することができ、しかも糸表面
を毛羽立たせることなく強いテンションをかけることの
できるテンション装置を提供する。 【構成】 並走する糸5の各糸道途中に、糸5にテンシ
ョンをかけるフィードロール22,23を設け、このフ
ィードロール22,23の回転軸に、フィードロール2
2,23と一体回転する従歯車24,25を取り付け、
各従歯車24,25を、一本の連結棒20を回転軸とす
る調整歯車27とかみ合わせるようにした。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、並走する複数本の糸の各張力を調整するテンション装置に関する ものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に、ケブラーのような高価な原繊を小ロットで製織する際には、購入した 原繊を、図4に示すようなリワインダを用いて、経糸整経用に巻き返すことによ り、規定の長さ,規定の本数に揃えることが行われる。図において、1は巻き返 すべき原繊を巻いたコーンで、これから原繊を解舒して、上部に立設するスピン ドル2に外嵌された芯管3に巻き返すようになっている。そして、上記コーン1 装着部とスピンドル2とを1組とする錘(図4において鎖線で囲う部分)が、左 右方向に多数並んでおり、各錘を一斉に作動させることにより、経糸として必要 な本数だけ、原繊(糸)5を同時に巻き返すことができるようになっている。な お、スピンドル2の根元部には、ベルト10が当接しており、このベルト10が 高速移動することにより、各錘のスピンドル2が一斉に高速回転し、糸5が巻き 取られる。そして、巻き取り動作に伴って下から上に走行する糸5の長さは、糸 道途中に設けられた測長器11によって測定される。また、12はプーリーガイ ドで、上下動するリフター13から延びるガイド14で保持されており、糸5の 巻き取り位置を上下動させる働きを有する。さらに、15は糸道規制用のスネル ワイヤーである。
【0003】 しかし、この巻き返し時に、各糸5に対する張力が均一でないと、経糸とする 糸5の長さが不揃いとなって、その不揃い分だけ、高価な糸5が無駄になってし まうため、各糸5に対する張力の均一化が強く要求される。そこで、上記リワイ ンダの各糸道途中には、テンション装置としてゲートテンサー4が取り付けられ 、各糸5にかかる張力をできるだけ均一にすることが行われている。
【0004】 上記ゲートテンサー4には、枠体4a側に入り込む複数本の金属歯4bが設け られており、上記枠体4aと金属歯4bとの間を、糸5がある程度摩擦抵抗をか けられながら通過して、糸5の張力が一定に保たれるようになっている。そして 、上記金属歯4bの入り込み深さを調節することにより、糸5への負荷を変える ことができるようになっている。また、上記ゲートテンサー4に代えて、板バネ を利用したフラットスプリングテンサーが用いられることもあるが、このものは 、通過する糸5に、板バネで摩擦抵抗をかけて張力の均一化を図るものである。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、これらのテンション装置は、いずれも一錘ごとに取り付けられ るため、一個ずつ個別にテンション調整を行わなければならず、均一な張力付与 のための調整作業が非常に煩雑であるという問題を有している。そして、調整が 不充分なままで巻き返しを行うと、各錘での巻硬度(巻径)に差が生じるため、 巻き返された各糸5の糸長がばらついてしまうという事態も生じやすい。また、 上記ゲートテンサー4にせよ、フラットスプリングテンサーにせよ、糸5を狭い 隙間に通し摩擦抵抗をかけて張力調整を行うため、張力を高めれば高めるほど、 糸5表面が摩擦によって毛羽立つことから、糸5に対しあまり強いテンションを かけることができないという問題もある。このように、糸5へのテンションが弱 いと、芯管3への巻き返しにおいて、硬巻きができず、多層に巻くと巻き崩れが 生じて多量に巻くことができない。すなわち、長さの長い経糸を準備できないこ とになる。
【0006】 この考案は、このような事情に鑑みなされたもので、各錘の糸の張力を個別に 調整するのではなく、一括して均一に調整することができ、しかも糸表面を毛羽 立たせることなく強いテンションをかけることのできるテンション装置の提供を その目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するため、この考案のテンション装置は、所定間隔で並走す る複数本の糸の各張力を調整するテンション装置であって、各糸道途中に設けら れ外周面が糸に摺接することによって糸に対しテンションをかけるフィードロー ルと、各フィードロールの回転軸に取り付けられフィードロールと一体的に回転 する従歯車と、各従歯車と直接もしくは他の歯車を介して間接的にかみ合う調整 歯車とを備え、各調整歯車の回転軸が、上記並走する複数本の糸を横切る一本の 連結棒によって構成されているという構成をとる。
【0008】
【作用】
すなわち、この考案のテンション装置は、並走する糸の張力を均一に調整する ために、各糸道途中に糸にテンションをかけるフィードロールを設け、このフィ ードロールの回転軸に、フィードロールと一体回転する従歯車を取り付け、各従 歯車を、一本の連結棒を回転軸とする調整歯車とかみ合わせるようにしたもので ある。したがって、各糸の張力を規制するフィードロールが、全て一本の連結棒 に接続されることとなり、テンションが弱すぎて滑り過ぎる糸のフィードロール にはブレーキがかかり、テンションが強すぎて糸の進まない糸のフィードロール には推進力がかかって、全体としてフィードロールが均一に回転し張力が一定に 保たれる。これにより、いちいち各糸ごとにテンション調整を手作業で行う必要 がなく、確実に張力の均一化を達成することができる。しかも、糸はフィードロ ール外周面を走行するだけであり、無理に金属板等の間を通過させるのではない ため、ケブラー等の高価かつ太番手の糸をリワインダで巻き返す際等に、テンシ ョンを強くしても糸表面に毛羽立ちが生じず、硬巻きが可能であるという利点を 有する。
【0009】 つぎに、この考案を実施例にもとづいて詳細に説明する。
【0010】
【実施例】
図1は、この考案をリワインダにおける各糸の張力均一化に適用した一実施例 を示している。リワインダ自体の構成については、図4に示すものと同様であり 、同一部分に同一番号を付している。そして、このリワインダに取り付けられる テンション装置は、各錘を横切って水平に設けられる連結棒20と、各錘ごとに 設けられるテンションプレート21とで構成されている。
【0011】 上記テンションプレート21の上側には、やや下向きに傾斜したフィードロー ル22が取り付けられており、その下側には、水平なフィードロール23が取り 付けられている。そして、両フィードロール22,23の回転軸は、回転自在な 状態でテンションプレート21を貫通し、裏面側に突出した端部に、従歯車24 ,25がそれぞれ一体的に取り付けられている。これらの従歯車24,25は、 図1のA−A′矢視図である図2に示すように、中間歯車26を介して、上記連 結棒20を回転軸とする調整歯車27とかみ合っている(上記中間歯車26の介 在により、従歯車24,25は同方向に回転する)。また、上記テンションプレ ート21の下端部には、糸5の張力を補助的に調整するスプリングワッシヤ28 が設けられている。
【0012】 なお、上記テンションプレート21の上部一端側は、リワインダ本体側に設け られた軸29に回動自在に支受されており、下端面に設けられた切り欠き30が 、リワインダ本体側から延びるフック31と係合して水平に保持されている。ま た、上記テンションプレート21の奥側(図2では左側)側面は、圧縮コイルバ ネ32に保持されたボルト33の頭で反対側に押し付け付勢されている。そして 、上記フック31は、常時上向きに押し付け付勢されており、その根元部がリワ インダ本体の下方に設けられたフートペダル(図示せず)に連結されているため 、作業者がフートペダルを踏むと、上記フック31と切り欠き30の係合が外れ 、上記ボルト33の押圧によってテンションプレート21が、上記軸29を支点 として、鎖線で示すように、側方に回動するとともに、上記フック31が上方に 跳ね上がるようになっている。これにより、前記調整歯車27と、中間歯車26 とのかみ合いが外れ、リワインダ手前側にテンションプレート21がフリーな状 態で突出する。したがって、リワインダを作動させるに先立って、コーン1から 糸5の端部を引き出して図1に示すように糸かけを行うに際し、奥側の連結棒2 0と各フィードロール22,23が接近していて糸かけしにくくても、上記のよ うにテンションプレート21を、手前側に突出させることができるため、糸かけ に支障を生じることはない。そして、糸かけ終了後には、再びフートペダルを踏 んでフック31を下に下げ、手前側に突出しているテンションプレート21の端 部を奥側に押して調整歯車27と中間歯車26がかみ合う初期位置まで戻し、そ の状態でフートペダルを外すことにより、テンションプレート21を初期状態に 固定することができる。
【0013】 一方、リワインダの奥側に水平に配された連結棒20には、テンションプレー ト21側の中間歯車26とかみ合う調整歯車27が所定間隔で取り付けられてお り、何ら回転駆動は与えられない。したがって、各調整歯車27は、テンション プレート21側の歯車群24〜26の回転に追従して回転するにすぎない。
【0014】 上記テンション装置を用い、つぎのようにして、各錘で巻き返される糸5に、 均一な張力をかけることができる。すなわち、まず、上記のようにして糸かけさ れ、図1に示す状態になっている各錘を一斉に作動させる。これにより、各錘に おいて、コーン1から解舒された糸5は下から上に向かって走行し上方の芯管3 につぎつぎ巻き取られる。このとき、各糸5の張力は、まず、スプリングワッシ ャ28を通過する際にある程度調整され、さらに、フィードロール22,23の 外周を3周回って走行する際に均一に調整される。すなわち、各錘のフィードロ ール22,23は、これと一体的に回転する従歯車24,25が、いずれも中間 歯車26を介して一本の連結棒20を回転軸として同一回転する調整歯車27と かみ合っているため、テンションが弱すぎて糸5が滑り過ぎるフィードロール2 2,23にはブレーキがかかり、テンションが強すぎて糸5の送りが遅れ気味の フィードロール22,23には推進力がかかって、全体として各錘のフィードロ ール22,23が均一に回転し張力が一定に保たれる。このように、各フィード ロール22,23の間で自動的に張力の均一化が図られるため、従来のように、 いちいち各錘ごとにテンション調整を手作業で行う必要がなく、確実に張力の均 一化を達成することができる。しかも、糸5はフィードロール22,23の外周 面を走行するだけであり、無理に金属板等の間を通過させるのではないため、例 えばケブラー等の高価かつ太番手の糸に対し、張力を強くかけても糸表面に毛羽 立ちが生じず、硬巻きが可能になる。
【0015】 なお、上記実施例では、糸5を、2個のフィードロール22,23の間に3回 巻いて一定の張力を与えるようにしているが、フィードロール22,23への巻 き付け回数は特に限定されない。そして、フィードロール22,23の数も、任 意に設定することができ、例えば図3(a)およびそのB−B′矢視図である同 図(b)に示すように、1個のフィードロール40を設けるだけでもよい。この 場合は、フィードロール40と一体的に回転する裏面側の従歯車41を直接調整 歯車27にかみ合わせることができる。
【0016】 そして、先の実施例のように、フィードロール22,23の形状が円筒状の場 合には、糸5が繰り返し走行する際に各糸道が重なるおそれがあるため、片方の フィードロール22を傾斜して取り付け、糸5の走行面が傾くようにして糸5同 士の重なりを防止することが必要である。
【0017】 また、図3(a)に示す実施例のように、予めフィードロール40の外周面に テーパをつけておくと、フィードロール40を真っ直ぐ取り付けても、複数回巻 かれた糸5は、互いに重なることはない。
【0018】 さらに、前記実施例では、糸かけの際に、テンションプレート21を、手前側 に取り出して調整歯車27とテンションプレート21側の中間歯車26とのかみ 合いを解舒することができるよう構成しているが、この構成は必ずしも必要なも のではない。そして、その機構も、前記実施例の方法に限らず、適宜の方法を採 用することができる。
【0019】 なお、この考案のテンション装置は、上記実施例のように、リワインダの各錘 の糸5に対し一括して張力調整を行う際に使用する以外に、整経,糊付け,ビー ミング等、各種の工程において、並走する糸の張力調整に用いることができる。
【0020】
【考案の効果】
以上のように、この考案のテンション装置は、並走する糸の各糸道途中に、糸 にテンションをかけるフィードロールを設け、このフィードロールの回転軸に、 フィードロールと一体回転する従歯車を取り付け、各従歯車を、一本の連結棒を 回転軸とする調整歯車とかみ合わせるようにしたものである。したがって、各糸 の張力を規制するフィードロールが、全て一本の連結棒に接続されることとなり 、テンションが弱すぎて滑り過ぎる糸のフィードロールにはブレーキがかかり、 テンションが強すぎて糸の進まない糸のフィードロールには推進力がかかって、 全体としてフィードロールが均一に回転し張力が一定に保たれる。これにより、 いちいち各糸ごとにテンション調整を手作業で行う必要がなく、確実に張力の均 一化を達成することができる。しかも、糸はフィードロール外周面を走行するだ けであり、無理に金属板等の間を通過させるのではないため、ケブラー等の高価 かつ太番手の糸をリワインダで巻き返す際等に、テンションを強くしても糸表面 に毛羽立ちが生じず、硬巻きが可能であるという利点を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案の一実施例を示す正面図である。
【図2】上記図1のA−A′矢視図である。
【図3】(a)は上記実施例におけるフィードロールの
変形例の説明図、(b)はそのB−B′矢視図である。
【図4】従来のテンション装置の説明図である。
【符号の説明】
5 糸 20 連結棒 21 テンションプレート 22,23 フィードロール 24,25 従歯車 26 中間歯車 27 調整歯車

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定間隔で並走する複数本の糸の各張力
    を調整するテンション装置であって、各糸道途中に設け
    られ外周面が糸に摺接することによって糸に対しテンシ
    ョンをかけるフィードロールと、各フィードロールの回
    転軸に取り付けられフィードロールと一体的に回転する
    従歯車と、各従歯車と直接もしくは他の歯車を介して間
    接的にかみ合う調整歯車とを備え、各調整歯車の回転軸
    が、上記並走する複数本の糸を横切る一本の連結棒によ
    って構成されていることを特徴とするテンション装置。
  2. 【請求項2】 上記従歯車と調整歯車とのかみ合いが、
    切り替え手段によって係脱自在になっている請求項1記
    載のテンション装置。
JP5849493U 1993-10-28 1993-10-28 テンション装置 Pending JPH0728981U (ja)

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