JPH07289612A - 手指消毒装置 - Google Patents

手指消毒装置

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Publication number
JPH07289612A
JPH07289612A JP6090184A JP9018494A JPH07289612A JP H07289612 A JPH07289612 A JP H07289612A JP 6090184 A JP6090184 A JP 6090184A JP 9018494 A JP9018494 A JP 9018494A JP H07289612 A JPH07289612 A JP H07289612A
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JP
Japan
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disinfectant solution
finger
vibrator
disinfectant
spray pipe
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Application number
JP6090184A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshibumi Iguchi
義文 井口
Daisuke Kato
大輔 加藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Osaka Fuji Corp
Original Assignee
Osaka Fuji Corp
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Publication date
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Publication of JPH07289612A publication Critical patent/JPH07289612A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 消毒液をぼた落ちさせることなく手指差し入
れ空間内に均等に霧化噴霧させることができる手指消毒
装置を提案すること。 【構成】 消毒液噴霧手段11は、非ホーン型超音波振
動子18と、この振動子18を取り囲むように平面形状
が略Cの字形に湾曲し且つ水平に配設された噴霧用配管
19とを有し、当該噴霧用配管19は、消毒液送入口2
0と、噴霧用配管19の両端2か所を含み且つ振動子1
8の周方向等間隔の複数か所に対向する位置に設けられ
た複数の吐出口21a〜21dを有し、制御手段15
は、手指検出用センサー14の検出信号に基づいて振動
子18とポンプ12とを作動させて、消毒液タンク13
内の消毒液を噴霧用配管19に供給する。廃液回収手段
17は、霧化消毒液回収用トレー29と廃液タンク30
とを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、病院や食品関係業界な
どにおいて、関係者が手洗い後に手指をアルコールなど
の噴霧消毒液で消毒する手段として、あるいは手指を噴
霧洗浄液で洗浄する手段として、活用することのできる
手指消毒装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】手指をアルコールなどで消毒(洗浄を含
む)するための装置として、超音波振動子によりアルコ
ールなどの消毒液(洗浄液を含む)を霧状にして手指に
噴霧するようにした装置が考えられた。このような消毒
装置によれば、僅かな量の消毒液で手指を効果的に消毒
することができる筈であるが、従来のこの種の消毒装置
は、例えば図5に示すように手指差し入れ空間の上側に
下向きに配設された非ホーン型超音波振動子1の周囲2
か所に消毒液吐出用ノズル2a,2bを配設し、両ノズ
ル2a,2bと電磁ポンプ3の吐出口3aとを2本のチ
ューブ4a,4bで接続し、図外の消毒液タンク内の消
毒液を電磁ポンプ3で各ノズル2a,2bに圧送し、各
ノズル2a,2bから吐出する消毒液を振動子1の周囲
2か所から振動面1aに導き、この振動面1aから消毒
液を霧状にして手指差し入れ空間内に噴霧するように構
成したものであった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記のような従来の消
毒装置では、2つのノズル2a,2bが同一高さにあっ
ても、電磁ポンプ3の設置位置との関係で当該ポンプの
吐出口3aから各ノズル2a,2bまでの経路長さ、即
ちチューブ4a,4bの長さに差が生じたり、これらチ
ューブ4a,4bの高さに差が生じることが考えられ、
このような状況では、各チューブ4a,4b内の圧力に
差が生じて両ノズル2a,2bからの消毒液吐出量に差
が生じ、この結果、振動子下側の手指差し入れ空間内に
満遍なく消毒液を噴霧できなくなる恐れがある。また、
電磁ポンプ3を停止したとき、内圧の高い方のチューブ
内の残留消毒液が内圧の低い方のチューブ内へ流動し、
当該内圧の低い方のチューブに接続されているノズルか
ら残留消毒液が流れだす恐れもある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記のような
従来の問題点を解決して真に実用性に優れた手指消毒装
置を提案するものであって、その特徴を後述する実施例
の参照符号を括弧付きで付して示すと、手指差し入れ空
間(10)と、消毒液噴霧手段(11)と、消毒液タンク(13)
と、ポンプ(12)と、手指検出用センサー(14)と、制御手
段(15)と、廃液回収手段(17)とを有し、消毒液噴霧手段
(11)は、手指差し入れ空間(10)の上側から下向きに消毒
液を噴霧するもので、非ホーン型超音波振動子(18)と、
この振動子(18)を取り囲むように水平に配設された噴霧
用配管(19)とを有し、当該噴霧用配管(19)は、平面形状
が略Cの字形に湾曲するもので、消毒液送入口(20)と吐
出口(21a〜21d)とを有し、吐出口(21a〜21d)は、当該噴
霧用配管(19)の両端2か所を含み且つ振動子(18)の周方
向等間隔の複数か所に対向する位置に設けられ、ポンプ
(12)は、消毒液タンク(13)内の消毒液を噴霧用配管(19)
の消毒液送入口(20)に圧送し、手指検出用センサー(14)
は、手指差し入れ空間(10)内に差し入れられた手指を検
出するものであり、制御手段(15)は、手指検出用センサ
ー(14)の検出信号に基づいて消毒液噴霧手段(17)の振動
子(18)とポンプ(12)とを作動させ、廃液回収手段(17)
は、手指差し入れ空間(10)の底部に配設された霧化消毒
液回収用トレー(29)と、当該トレー(29)で収集された廃
液を回収する廃液タンク(30)とを有する点に特徴を有す
る。
【0005】本発明を実施するに際しては、消毒液噴霧
手段(17)の噴霧用配管(19)に設けられる消毒液送入口(2
0)は、当該噴霧用配管(19)の長さ方向中央位置に配置
し、吐出口(21a〜21d)は、当該噴霧用配管(19)の両端2
か所を含む4か所で、振動子(18)の周方向等間隔の4か
所に対向する位置に設けることができる。また、消毒液
噴霧手段(17)の噴霧用配管(19)には、各吐出口(21a〜21
d)を先端に有する突出部(23)を設け、各突出部(23)の先
端下側には、尖端が下向きに突出する縦断面楔形の垂下
部(24)を形成することができる。
【0006】制御手段(15)は、手指検出用センサー(14)
の検出信号に基づいて消毒液噴霧手段(17)の振動子(18)
を作動させ、一定時間経過後にポンプ(12)を作動させる
ように構成し、また、設定時間経過後または停止信号に
基づいてポンプ(12)を停止させ、一定時間経過後に消毒
液噴霧手段(17)の振動子(18)を停止させるように構成す
ることができる。
【0007】
【実施例】以下、本発明の一実施例を添付の例示図に基
づいて説明すると、図1Aにおいて、10は前方が開放
した手指差し入れ空間、11は消毒液噴霧手段、12は
電磁ポンプ、13は消毒液タンク、14は手指検出用セ
ンサー、15は制御手段、16は表示盤、17は廃液回
収手段である。手指差し入れ空間10は、前方のみが開
放し、上下左右および奥側が閉じた空間であって、その
上側に消毒液噴霧手段11が配設され、下側に廃液回収
手段17が配設されている。
【0008】消毒液噴霧手段11は、手指差し入れ空間
10の上側から下向きに消毒液を噴霧するもので、非ホ
ーン型メッシュ式超音波振動子18と、この振動子18
の下端近傍部を取り囲むように水平に配設された噴霧用
配管19とを有する。当該噴霧用配管19は、図1Bお
よび図2に示すように、平面形状が略Cの字形に湾曲す
る硬質プラスティック製のもので、1つの消毒液送入口
20と4つの吐出口21a〜21dとを有し、消毒液送
入口20は、噴霧用配管の長さ方向略中央位置から後方
に突出する管接続部22に設けられ、各吐出口21a〜
21dは、当該噴霧用配管19の両端2か所を含み且つ
振動子18の周方向等間隔の4か所に対向する90度お
きの位置に内向きに突設された突出部23の先端に設け
られている。
【0009】さらに詳述すれば、図2および図3に示す
ように、先端に吐出口21a〜21dを有する各突出部
23は、その先端下側から、尖端が下向きに突出する縦
断面楔形の垂下部24が一体成形されている。従って、
各突出部23の略矩形の垂直偏平な先端面23aの中央
より上方位置に吐出口21a〜21dが位置し、この垂
直偏平な先端面23aが振動子18の下端近傍周面18
aに一定間隙を隔てて対面している。図2において25
は架台であって、噴霧用配管19を水平に支持するとと
もに、当該噴霧用配管19の周方向複数か所から外向き
に突設された突起26を介して当該噴霧用配管19を振
動子18に対し同心状に位置決めする。
【0010】電磁ポンプ12は、消毒液タンク13内の
消毒液を噴霧用配管19の消毒液送入口20に圧送する
ものであって、その吐出口と噴霧用配管19の管接続部
22とが配管27により接続されている。消毒液タンク
13には、消毒液量が一定以下になったことを検出する
残量センサー部と消毒液の温度が一定以上になったこと
を検出する液温センサー部とを有するセンサー28が併
設されている。手指検出用センサー14は、手指差し入
れ空間10の上側に下向きに配設されて、手指差し入れ
空間10内に差し入れられた手指を赤外線により検出す
るものである。
【0011】制御手段15は、手指検出用センサー14
の検出信号に基づいて消毒液噴霧手段11の振動子18
と電磁ポンプ12とを作動させるものであって、マイク
ロコンピュータやシーケンス回路などから構成され、後
述する制御を行う。廃液回収手段17は、手指差し入れ
空間10の底部を形成する霧化消毒液回収用トレー29
と、当該トレー29で収集された廃液を回収する廃液タ
ンク30とを有する。
【0012】上記の手指消毒装置の使用方法を、制御手
段15の機能とともに以下に説明すると、消毒液タンク
13内には、例えば85%アルコール液などの消毒液が
所定量収容されている。しかして図1Aに示すように、
消毒すべき手指を手指差し入れ空間10内に差し入れる
と、当該手指を手指検出用センサー14が検出し、この
検出信号に基づいて制御手段15は消毒液噴霧手段11
の振動子18と電磁ポンプ12とを作動させる。従っ
て、消毒液タンク13内の消毒液が電磁ポンプ12によ
り吸い上げられて配管27により消毒液噴霧手段11の
噴霧用配管19に圧送される。
【0013】噴霧用配管19の消毒液送入口20に送入
された消毒液は、同配管内で左右両側に分配されて各2
つの吐出口21a,21bおよび21c,21dから振
動子18の中心に向かって吐出することになる。この各
吐出口21a〜21dから吐出される消毒液は、非ホー
ン型メッシュ式の超音波振動子18の下端近傍周面18
aの周方向等間隔おきの4か所からメッシュ18bが張
設された水平円形の超音波放射面18cへと図1Bおよ
び図3Aに示すように流動し、毛細管現象により超音波
放射面18cの全域に広がって保持される。この超音波
放射面18c上の消毒液に当該超音波放射面18cから
の放射超音波が作用することにより、消毒液は超音波放
射面18cの略全域から微粒化されて下向きに噴霧され
ることになる。
【0014】振動子18のメッシュ18bとしては、腐
食防止効果のあるステンレス製メッシュで、メッシュサ
イズ0.13mm、線径0.1mmのものを使用して好
結果が得られたが、メッシュサイズ0.05mm以下で
は霧化された消毒液の粒子が細かすぎて霧化量も極端に
少なくなり、メッシュサイズ0.5mm以上では霧化さ
れた消毒液の粒子が荒すぎ、振動音も大きくなるところ
から、状況に応じてメッシュサイズ0.05〜0.5m
mの範囲で選択すれば良い。
【0015】また、4つの吐出口21a〜21dから振
動子18の下端近傍周面18aの周方向等間隔おきの4
か所へ消毒液を吐出するようにすると、図1Bに示すよ
うに水平円形の超音波放射面18cの略全域に消毒液を
拡散させることができ、当該超音波放射面18cの全面
を有効に利用して効率良く消毒液を噴霧することができ
た。勿論、場合によっては噴霧用配管19を略180度
の範囲をカバーする長さとし、その両端にのみ吐出口を
設けて、振動子18の直径方向2か所から消毒液を吐出
するようにしても良い。
【0016】さらに図3Aに示すように、吐出口21a
〜21dの真下に縦断面楔形の垂下部24が形成されて
いると、当該吐出口21a〜21dを有する突出部23
の先端面23aと振動子18の周面18aとの間を流下
する消毒液が先端面23aの下端(垂下部24の下端)
から裏側上方へ回り込むことが殆どなくなり、従って図
4Aに示すように、消毒液の供給を停止したときの吐出
口外部での液切れが良く、突出部23や噴霧用配管19
の下側に付着残留することが極めて少なくなる。即ち、
上記のような垂下部24がない場合、図4Bに示すよう
に吐出口21a〜21dを有する突出部23の先端面2
3aと振動子18の周面18aとの間を流下する消毒液
が先端面23aの下端から突出部23や配管19の下側
へ回り込んで付着残留し、これが消毒液の供給を断った
後に垂れ落ちることになるが、上記の垂下部24を形成
することにより、このような不都合が殆ど生じなくなっ
た。
【0017】上記のようにして消毒液噴霧手段11から
手指差し入れ空間10内に下向きに噴霧される消毒液に
より、手指差し入れ空間10内に差し入れられている手
指を消毒するのであるが、一定時間経過後に自動的に、
または手指を手指差し入れ空間10から引き抜いたとき
の手指検出用センサー14からの手指検出信号の立ち下
がりに連動して、あるいは停止スイッチ(手指差し入れ
空間10内の側面などに設けるのが望ましい)の操作に
より、電磁ポンプ12および振動子18への給電を断っ
て消毒液の噴霧を終了することができる。手指差し入れ
空間10内に噴霧された消毒液の一部は、霧化消毒液回
収用トレー29や当該空間10の側壁面などに付着して
液化し、当該トレー29で収集されて廃液タンク30に
より回収される。
【0018】なお、各吐出口21a〜21dの口径に対
して噴霧用配管19内の流路断面積を大きくして、この
噴霧用配管19内に送入された消毒液が当該配管19内
の流路に充満した後に各吐出口21a〜21dから吐出
されるように構成すれば、噴霧用配管19が水平に配設
されていることと相まって当該配管19内の消毒液内圧
が略均等になり、各吐出口21a〜21dからの消毒液
の吐出量が略均一になる。勿論この場合、消毒液送入口
20が噴霧用配管19の長さ方向の中央位置にあるこ
と、消毒液送入口20に対向する位置には吐出口を設け
ないこと、そして消毒液送入口20に対し両側の吐出口
が左右対称位置に配設されていることが望ましい。この
ような条件を満足できるならば、吐出口の数は4つに限
定されるわけではなく、6つであっても良い。
【0019】さらに図1Bに示す構成において、噴霧用
配管19が仮想線で示すようにリング状であって、内部
流路が円形につながっていると、消毒液送入口20から
流入して左右両側に分配される消毒液により吐出口21
a,21dの間の内部流路19a内の空気が両側から圧
縮されて残留することになる。この圧縮残留空気の反力
により各吐出口21a〜21dからの消毒液吐出量が不
均一になったり、電磁ポンプ12を停止したときに吐出
口から消毒液がぼた落ちするような不都合が生じるが、
上記実施例のように、噴霧用配管19を平面形状略Cの
字形に形成して、その両端2か所を含むように吐出口を
設けることにより、このような不都合を生じさせないで
済む。
【0020】制御手段15による具体的な制御方法を説
明すると、手指検出用センサー14が手指を検出したと
き、超音波振動子18と電磁ポンプ12の両方を同時に
作動させないで先ず振動子18のみを作動させ、タイマ
ー回路において設定された一定時間(例えば1秒程度)
経過後に電磁ポンプ12を作動させる。このような制御
によれば、吐出口21a〜21dから吐出される消毒液
が振動子18の超音波放射面18cに到達したときには
既に当該超音波放射面18cからは超音波が放射されて
いることになるので、消毒液をぼた落ちさせることなく
確実に噴霧拡散させることができる。
【0021】また、先に説明したような各種方法により
消毒液噴霧作用を終了させる場合も、超音波振動子18
と電磁ポンプ12の両方を同時に停止させるのではな
く、先ず電磁ポンプ12のみを停止させ、タイマー回路
において設定された一定時間(例えば2秒程度)経過後
に振動子18を停止させる。このような制御によれば、
振動子18の超音波放射面18c上の消毒液を完全に噴
霧消費させることができ、超音波放射面18c上に消毒
液が残留してぼた落ちするような不都合を生ぜしめない
で済む。
【0022】また、消毒液タンク13に併設されたセン
サー28により当該タンク13内の消毒液の残量と液温
とが常時監視され、消毒液の消費により残量が一定量以
下になったり液温が一定温度以上に上昇すると、制御手
段15は、センサー28からの検出信号に基づいて表示
盤16の消毒液補充指示ランプや液温異常表示ランプを
点灯し、事態を表示する。この事態、特に残量不足の事
態においては、手指検出用センサー14から手指検出信
号が出力されても電磁ポンプ12や振動子18が作動さ
れないように構成しておくことができるが、1回の消毒
に消費される消毒液の量は僅か(例えば3cc程度)で
あるから、センサー28から残量不足検出信号が出力さ
れた後、一定回数の消毒作用が可能な程度に残量検出レ
ベルを設定しておき、センサー28から残量不足検出信
号が出力された後は表示盤16の消毒液補充指示ランプ
を点滅させ、係る状況での消毒作用回数(手指検出用セ
ンサー14の検出回数、電磁ポンプ12の作動回数な
ど)を計数させ、その計数値が設定値になれば、それ以
後は表示盤16の消毒液補充指示ランプを連続点灯させ
るとともに、手指検出用センサー14から手指検出信号
が出力されても電磁ポンプ12や振動子18が作動され
ないように構成しておくことができる。勿論、その間に
消毒液の補充が行われて、センサー28から残量不足検
出信号が出力されなくなれば、先の消毒作用回数の計数
値はリセットされて元の正常な制御に戻る。
【0023】上記の消毒液残量と液温の監視に基づく制
御は、手指検出用センサー14から手指検出信号が出力
された時点ごとに行わせることもできる。即ち、手指差
し入れ空間10に手指が差し入れられたことを手指検出
用センサー14が検出したときに、センサー28から残
量不足検出信号や液温異常検出信号の有無をチェック
し、これら検出信号に基づいて上記の制御を行わせるこ
とができる。
【0024】
【発明の作用及び効果】以上のように本発明の手指消毒
装置によれば、手指差し入れ空間(10)内に消毒または洗
浄しようとする手指を差し入れるだけで、当該手指を手
指検出用センサー(14)が検出し、これに基づいて制御手
段(15)が電磁ポンプ(12)と超音波振動子(18)とを作動し
て、消毒液タンク(13)内の消毒液(洗浄液を含む)が消
毒液噴霧手段(11)から手指差し入れ空間(10)内に下向き
に噴霧され、この噴霧消毒液により手指を消毒または洗
浄することができる。そして廃液回収手段(17)により、
手指消毒に供されなかった霧化消毒液が回収される。
【0025】このように霧化消毒液による手指の消毒ま
たは洗浄を簡単容易に行えるのであるが、特に本発明の
構成によれば、消毒液噴霧手段(11)の非ホーン型超音波
振動子(18)に消毒液を供給する噴霧用配管(19)は、平面
形状が略Cの字形に湾曲するもので、消毒液送入口(20)
と吐出口(21a〜21d)とを有し、吐出口(21a〜21d)は、当
該噴霧用配管(19)の両端2か所を含み且つ振動子(18)の
周方向等間隔の複数か所に対向する位置に設けられてい
るのであるから、1本の配管によりポンプと噴霧用配管
(19)とを接続することができるにも拘らず、当該噴霧用
配管(19)により振動子(18)の周囲複数か所に吐出口(21a
〜21d)を周方向等間隔おきに配設することができる。し
かも噴霧用配管(19)内での消毒液圧力分布が均等にな
り、ポンプで圧送される消毒液を振動子(18)の周囲へ均
等に吐出供給することが極めて容易になる。従って、振
動子(18)から噴霧される消毒液の霧化分布を良好にして
効率良く手指の消毒に供することができるとともに、ポ
ンプ停止後の消毒液のぼた落ちも生ぜしめないで済む。
【0026】特に実施例にも詳述したように、消毒液噴
霧手段(17)の噴霧用配管(19)に設けられる消毒液送入口
(20)は、当該噴霧用配管(19)の長さ方向中央位置に配置
し、吐出口(21a〜21d)は、当該噴霧用配管(19)の両端2
か所を含む4か所で、振動子(18)の周方向等間隔の4か
所に対向する位置に設けることにより、振動子(18)の超
音波放射面の全域を効果的に利用して消毒液を広範囲に
むらなく噴霧することができる。また、消毒液噴霧手段
(17)の噴霧用配管(19)には、各吐出口(21a〜21d)を先端
に有する突出部(23)を設け、各突出部(23)の先端下側に
は、尖端が下向きに突出する縦断面楔形の垂下部(24)を
形成することにより、消毒液が噴霧用配管の下側に回り
込んで付着残留するのを防止することができる。
【0027】さらに、制御手段(15)は、手指検出用セン
サー(14)の検出信号に基づいて消毒液噴霧手段(17)の振
動子(18)を作動させ、一定時間経過後にポンプ(12)を作
動させるように構成し、また、設定時間経過後または停
止信号に基づいてポンプ(12)を停止させ、一定時間経過
後に消毒液噴霧手段(17)の振動子(18)を停止させるよう
に構成することにより、ポンプ稼働直後の振動子(18)か
らの消毒液のぼた落ちやポンプ停止後の振動子(18)から
の消毒液のぼた落ちを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 A図は全体の構成を説明する概略縦断側面図
であり、B図は消毒液噴霧手段の噴霧用配管を示す横断
平面図である。
【図2】 消毒液噴霧手段を示す縦断側面図である。
【図3】 A図は吐出口周辺を説明する縦断側面図であ
り、B図は同正面図である。
【図4】 A図はポンプ停止時の吐出口周辺の状況を示
す縦断側面であり、B図は吐出口下側に垂下部がない場
合の同状況を示す縦断側面図である。
【図5】 従来の手指消毒装置の構成を説明する概略側
面図である。
【符号の説明】
10 手指差し入れ空間 11 消毒液噴霧手段 12 電磁ポンプ 13 消毒液タンク 14 手指検出用センサー 15 制御手段 16 表示盤 17 廃液回収手段 18 非ホーン型メッシュ式超音波振動子 18a 振動子下端近傍周面 18b メッシュ 18c 超音波放射面 19 噴霧用配管 20 消毒液送入口 21a 吐出口 21b 吐出口 21c 吐出口 21d 吐出口 23 突出部 24 縦断面楔形の垂下部 28 残量、液温検出用センサー 29 霧化消毒液回収用トレー 30 廃液タンク

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】手指差し入れ空間(10)と、消毒液噴霧手段
    (11)と、消毒液タンク(13)と、ポンプ(12)と、手指検出
    用センサー(14)と、制御手段(15)と、廃液回収手段(17)
    とを有し、 消毒液噴霧手段(11)は、手指差し入れ空間(10)の上側か
    ら下向きに消毒液を噴霧するもので、非ホーン型超音波
    振動子(18)と、この振動子(18)を取り囲むように水平に
    配設された噴霧用配管(19)とを有し、当該噴霧用配管(1
    9)は、平面形状が略Cの字形に湾曲するもので、消毒液
    送入口(20)と吐出口(21a〜21d)とを有し、吐出口(21a〜
    21d)は、噴霧用配管(19)の両端2か所を含み且つ振動子
    (18)の周方向等間隔の複数か所に対向する位置に設けら
    れ、 ポンプ(12)は、消毒液タンク(13)内の消毒液を噴霧用配
    管(19)の消毒液送入口(20)に圧送し、 手指検出用センサー(14)は、手指差し入れ空間(10)内に
    差し入れられた手指を検出するものであり、 制御手段(15)は、手指検出用センサー(14)の検出信号に
    基づいて消毒液噴霧手段(17)の振動子(18)とポンプ(12)
    とを作動させ、 廃液回収手段(17)は、手指差し入れ空間(10)の底部に配
    設された霧化消毒液回収用トレー(29)と、当該トレー(2
    9)で収集された廃液を回収する廃液タンク(30)とを有す
    る手指消毒装置。
  2. 【請求項2】消毒液噴霧手段(17)の噴霧用配管(19)は、
    噴霧用配管(19)の長さ方向略中央位置に設けられた1つ
    の消毒液送入口(20)と、当該噴霧用配管(19)の両端2か
    所を含む4か所に設けられた吐出口(21a〜21d)を有し、
    各吐出口は、振動子(18)の周方向等間隔の4か所に対向
    する位置に設けられている請求項1に記載の手指消毒装
    置。
  3. 【請求項3】消毒液噴霧手段(17)の噴霧用配管(19)は、
    各吐出口(21a〜21d)を先端に有する突出部(23)を備え、
    各突出部(23)の先端下側には、尖端が下向きに突出する
    縦断面楔形の垂下部(24)が形成されている請求項1また
    は2に記載の手指消毒装置。
  4. 【請求項4】制御手段(15)は、手指検出用センサー(14)
    の検出信号に基づいて消毒液噴霧手段(17)の振動子(18)
    を作動させ、一定時間経過後にポンプ(12)を作動させる
    請求項1〜3の何れかに記載の手指消毒装置。
  5. 【請求項5】制御手段(15)は、設定時間経過後または停
    止信号に基づいてポンプ(12)を停止させ、一定時間経過
    後に消毒液噴霧手段(17)の振動子(18)を停止させる請求
    項1〜4の何れかに記載の手指消毒装置。
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