JPH07289138A - 活性物質の蒸発装置 - Google Patents

活性物質の蒸発装置

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JPH07289138A
JPH07289138A JP7036929A JP3692995A JPH07289138A JP H07289138 A JPH07289138 A JP H07289138A JP 7036929 A JP7036929 A JP 7036929A JP 3692995 A JP3692995 A JP 3692995A JP H07289138 A JPH07289138 A JP H07289138A
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JP7036929A
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Caroline G Duterloo
ガートルード ドゥータールー カロリン
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Sara Lee DE NV
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    • A61L9/00Disinfection, sterilisation or deodorisation of air
    • A61L9/015Disinfection, sterilisation or deodorisation of air using gaseous or vaporous substances, e.g. ozone
    • A61L9/04Disinfection, sterilisation or deodorisation of air using gaseous or vaporous substances, e.g. ozone using substances evaporated in the air without heating
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、活性物質を含む少なくとも1の液
状配合物用の貯蔵器から成る殺虫剤又は香料配合物など
の活性物質を蒸発させる装置に関し、前記装置は、前記
配合物の蒸発手段と前記配合物を前記蒸発手段へ供給す
る手段とを具備し、前記供給手段の供給力が前記蒸発手
段の蒸発力よりも低いように設定することを目的とす
る。 【構成】 活性物質を蒸発させる装置は、配合物の蒸発
手段と該配合物を該蒸発手段へ供給する手段とにより構
成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば、殺虫剤蒸発器
や空気清浄器などの殺虫剤又は香料配合物のような活性
物質を気化する装置に関する。
【0002】
【従来の技術】空気清浄器(この場合、殺虫剤蒸発器も
含むものとする)は、気化される液体が蒸発面である吸
取紙へ供給材(通常、芯)によって供給されるシステム
に基づくものが極めて多い。このような蒸発器では、揮
発性有機溶剤に溶解された活性物質又は適正な乳化剤に
よって水中で乳化された活性物質から成る液体が用いら
れる。また、有機溶剤、水、および乳化剤の化合物を基
にしたシステムも公知である。現在のシステムによる殺
虫剤蒸発器や空気清浄器で用いられる活性物質は、単一
の物質又は複数成分の化合物から成っている。通常、単
一物質の使用は、殺虫剤の場合にのみ見られるが、その
場合も、複数成分の化合物を使用するのが好ましい。実
際に、香料の配合物には、必ず複雑な系を成す多数の化
合物が含まれている。
【0003】図1は、従来の空気清浄器又は殺虫剤蒸発
器の構成例を概略的に示したものであり、容器1、芯
2、および吸取紙3により構成されている。容器1に
は、(溶液に含まれる)活性物質が入っている。この物
質は、吸取紙に完全に染み込んで吸取紙の表面から蒸気
によって周囲に放出されるまで、多孔質の芯2によって
吸取紙まで吸い上げらる。新しい液体が継続的に供給さ
れることから、蒸発速度と放出される蒸気の配合はほぼ
一定である。添付されている図7のグラフaでは、ある
一定の時間内において蒸発した物質の量に関する曲線が
示されている。このシステムでは、製品寿命の初期の時
点と経過期間中のいずれにおいても、貯蔵器内の液体の
量は、芯と吸取紙の吸収力を上回っている。
【0004】現在、空気中に放出される溶剤量を減少さ
せるニーズが高まっている。水を用いれば、空気中に有
機溶剤を排出する問題は確かに解決されるが、蒸発器の
作用は、これによる悪影響によって不充分なものとな
る。したがって、空気清浄器と殺虫剤蒸発器の使用に関
し、ほとんど有機溶剤を含まない香料又は殺虫剤を用い
て動作可能なシステムが現在求められている。このこと
は、実際に活性物質の含有率が少なくとも25重量%、
好適には最低50重量%、さらに詳細に言えば、90重
量%以上のシステムが目標とされていることを意味して
いる。
【0005】溶剤量を減らすことにより、液体の量が大
幅に減少する。このような液体量の削減を行うと、溶剤
を含まない純粋活性物質を使用した場合、ファクター1
0まで上昇する可能性がある。また、希薄溶液に従来の
ものと同じ芯と吸取紙を使用した場合、芯と吸取紙の吸
収力は、貯蔵器内の液体総量よりも大きくなる。したが
って、総量分の液体は、芯と吸取紙によって完全に吸い
上げられる。
【0006】液体貯蔵器がほぼ即座に空になるという点
(このことは、ユーザに、製品寿命に限界があるという
印象を与える)に加え、活性物質の放出が経過時間内に
おいて一定でないという問題が生じる。この問題の解決
策として、論理的には、吸取紙の量、芯、および貯蔵器
を調節する方法が挙げられる。しかし、この方法では、
満足のいく結果が得られないことがすでに判明してい
る。試験者は、このようなシステムの蒸発速度が一定で
なく時間と共に遅くなる点を示している。グラフ1のb
は、このようなシステムの蒸発速度をグラフに示したも
のであり、bから、放出強さが急激に衰えることが明ら
かである。これは、とりわけ、蒸発の遅い成分が吸取紙
に堆積し、時間と共に拡大する蒸発面の一部を形成する
ことによって引き起こされる。その結果、蒸発速度は、
次第に蒸発の遅い成分によって限定されるようになる。
活性物質の吸取紙への供給量は、蒸発速度によって決ま
ることから、供給量も時間と共に減少する。その結果、
蒸発する成分の配合も一定ではなくなるのである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、供給貯蔵器
内に液体がある場合でも、吸取紙を不飽和状態にしてお
くことが蒸発器の正しい操作に不可欠であるという意外
な洞察に基づいている。このため、芯の供給力は吸取紙
の最大蒸発力よりも低くなければならないが、吸取紙の
吸収力が極めて高いために、吸取紙が飽和状態になるこ
とは決してない。これにより、活性成分の吸引が確実に
維持される。
【0008】
【課題を解決するための手段】したがって、本発明は、
少なくとも1の液状配合物で満たされた貯蔵器を具備す
る活性物質蒸発装置から成り、前記装置は、配合物蒸発
手段(吸取紙)と配合物を前記蒸発手段に供給する手段
(芯)とを具備し、前記供給手段の供給力が前記蒸発手
段の蒸発力よりも低い一方、前記蒸発手段の吸収力が非
常に高いために飽和状態とならないことを特徴とする。
【0009】
【作用】したがって、本発明の重要な点は、活性物質の
蒸発手段への供給手段が、蒸発面の飽和状態を引き起こ
さない方法に限定されていることにある。この方法によ
り、活性物質の蒸発が常に均質で一定となるシステムが
実現可能となる。その理由として、吸取紙の毛管現象が
維持されることにより、吸取紙への成分供給器付近が重
い成分によって飽和状態とならない点が挙げられる。実
際に、この毛管現象によって、重い成分は、そのまま供
給器から吸い上げられ放出される。これにより、重い成
分は供給器付近の表面を飽和状態にする機会が得られな
いため、常に新しい配合物を供給する余地があることに
なり、したがって、一定の蒸発が可能になるのである。
【0010】吸取紙の構成に関しては、上記により、気
化される成分の量では表面を飽和状態にできないくらい
の大きさを吸取紙が有していることになる。本発明によ
れば、蒸発面への供給力が限られている点が極めて重要
である。これは、多数の方法、例えば、多孔度の低い供
給手段によって、あるいは直径を小さくしたり、供給手
段に制御可能の如何を問わず一定の制限を設けることに
よって、制御可能である。計量供給速度も、吸取紙の多
孔度、液体の粘度、また、場合によっては、液体貯蔵器
の加圧不足又は圧力過剰によって影響される。本発明の
実施例によれば、蒸発速度と、したがって吸取紙の吸収
力は、吸取紙の周囲の空気を継続的に浄化することによ
って高めることができる。これは、例えば、ファンを用
いるか、あるいは吸取紙を回転させたりして吸取紙自体
を「ファン」として機能させることにより実現できる。
【0011】本発明による蒸発噐は、殺虫剤や香料をほ
ぼ純粋な形で蒸発させる場合に適している。しかし、活
性物質の割合が少ない配合物、例えば、10重量%以下
の配合物を用いることも可能である。さらに、このよう
な活性物質の割合を少なくした使用法により、活性物質
の放出をかなりの程度まで一定に保ち、かつ制御できる
という利点が得られる。しかし、濃度の高い活性成分を
用いた場合に、本発明の利点は最大限に引き出される。
一般に、有機溶剤には、少なくとも25重量%の活性物
質濃度を使用するのが好ましい。さらに詳細に言えば、
含有量が少なくとも50重量%の溶液から開始するのが
好ましい。さらには、ほぼ純粋な活性物質をベースにし
ているシステムである方がよい。つまり、このことは、
活性物質の量が、一般に70重量%以上であり、好適に
は90重量%以上であり、さらに詳細に言えば、95重
量%以上であることを意味している。
【0012】香料について言えば、空気清浄器に利用可
能な各種適した香料配合物が利用可能である。この種の
香料配合物は、そのままの状態で、あるいは、少量の溶
剤に混合して使用できる。単独で、あるいは香料と混合
して使用できる他の活性物質は、臭気吸収剤、臭気変性
剤、消毒剤、およびEP−A 37375ならびにUS
−A 4、663、315に記載されている物質であ
る。前記蒸発器を殺虫剤に使用する場合、1又は複数の
元から液体の殺虫剤を使用するのが好ましい。しかし、
このような液体を少量の溶剤に溶解することも可能であ
り、ただし、この場合の溶剤量は、できるだけ限定され
た状態に維持しなければならない。また、さらに前記シ
ステムに防虫剤又は駆虫用毒餌物質を入れることも可能
である。本発明によるシステムは、液体貯蔵器と、供給
手段と、蒸発面とから成っている(図2を参照)。前記
供給手段は、吸取紙への供給が希望通りに制限できるよ
うな構成にした方がよい。例えば、吸取紙に直接接する
細管や多孔性物質をベースにしたシステムを供給手段と
して使用できる。細管には、ガラス製、金属製、又は合
成物質製のものが適している。細管の数や直径を変える
ことによって、吸取紙への計量供給の制御が行える。こ
の方法は、放出量を調節可能にしたい場合に都合がよ
い。
【0013】芯として多孔性物質を使用する場合、紙、
多孔性合成物質、多孔性セラミック材料、多孔性金属、
多孔性ガラス、木材、不織布、ガラス繊維類が使用でき
る。このような材料を使用することによっても、供給量
の調節が行える。この場合、芯の周囲に調節可能な制限
を設けるか、あるいは適当な方法で活性化および非活性
化できる複数の芯を設けることによって調節可能とな
る。第3の計量供給システムは、ドリップ方式によるも
のであり、この方式では、活性物質が蒸発面に滴下され
る。この方式については、ヨーロッパ特許出願番号78
114を参照する。例えば、容器に一定の過剰圧力を加
えるなどの計量供給を行うために力を加える別の形を使
用することも可能であり、これは本出願人のヨーロッパ
特許出願番号93201166に記載されているような
浸透作用あるいは別の方法によって実現できる。
【0014】上記のように、活性物質の計量供給の制御
は、適した構造を設けることにより可能である。その実
施例を図3a、3b、3cに示している。図3a、3
b、3c中の4は芯を示す。図3aでは、貯蔵器1が吸
取紙3に接する2つの計量供給手段2aおよび2bから
成る装置を示している。この吸取紙は、非孔質部3aか
ら成っている。前記計量供給手段がこの非孔質部にのみ
接している場合は、蒸発器が作動せず、活性物質は、い
かなる速度でも吸い上げられることはない。図3bで
は、前記供給手段の片方が非孔質部に接しており、もう
片方が多孔質部と接している。この状態では、供給量は
最大値の2分の1になる。図3cに示された状態では、
蒸発器が完全に作動するように、前記の両手段が吸取紙
の多孔質部と完全に接している。この原理によって作動
する蒸発器の実際の構造は、技術における通常の技術を
有する者にとって平易である。また、例えば、回転可能
な吸取紙やスライド可能なシステムを使用することもで
きる。例えば、前記供給手段が高さ調節式となっている
システムを用いるなどの別の方法によってもこの概念が
実施可能なことは言うまでもない。
【0015】
【実施例】以下、本発明を実施例に基づいて説明する
が、本発明はこの実施例に限定されるものではない。
【0016】実施例1 90x40mmの紙製の多孔性吸取紙材(ドイツのBi
nzer、品質:KS617−650 g/m2)を、
不織布(英国のCrompton、19 g/m2、参
考資料784)に貼り合わせた。芯は、長さ60mmお
よび幅1mmで、切断により不織布に付随する状態に形
成した(図4参照)。吸取紙材と不織布は、吸取紙材の
端に沿って綿糸で互いに縫合することにより張り合わせ
た。長さ75mmのプラスチック管1に、縦方向に50
mmにわたる切断箇所を設けた。芯を管の未切断部分に
挿入した状態で、吸取紙は、両側が2分の1ずつになる
ように固定した。芯と管によるこの集成部品を、ラミネ
ート3が正しく縦方向に向くようにボトル4に入れた。
6はガラス製エアゾールキャップである。(図5を参
照)。ボトルを8gの純粋香料5(Lucta Myr
aldaAE−22411P)で満たし、溶剤は添加し
なかった。時間関数としての蒸発による重量減少を測定
した(図8を参照)。図8のグラフから、重量減少70
%すなわち5.6gの時、香料の100%が吸取紙に供
給され、したがって、35日以後は貯蔵器が空になるこ
とがわかる。貯蔵器が空になる時点まで、蒸発による重
量減少は直線状(0.16g/日)である。貯蔵器が空
になると、蒸発は急激に衰える。つまり、製品寿命は、
貯蔵器に香料がある期間と一致している。
【0017】実施例2 100x100mmの吸取紙1(Binzer 18
3、210g/m2)と組み合わせた1枚の多孔質材
(Filtrona、TPU 3550)に細管2(T
eibow C−3D 0.38)を挿入した。次に、
8gの香料3(Givaudan、Pino nouv
ea F)で満たされた貯蔵器4に前記細管を入れた。
吸取紙1と接触部品5との接触状態を確実に良好に保つ
ため、上記集成部品をホルダ内に設置した。尚、6はホ
ルダ、7はキャップ、8は挿入物を示す(図6を参
照)。経過期間中の前記香料の蒸発の様子は、時間に対
する重量減少(%およびグラム)により図9に示されて
いる。図9のグラフから、重量減少70%すなわち5.
6gのとき、香料の100%が吸取紙に供給され、した
がって、25日以後は貯蔵器が空になることがわかる。
前記貯蔵器が空になるまで、蒸発による重量減少は直線
状(0.23g/日)である。貯蔵器が空になると、蒸
発は急激に衰える。したがって、製品寿命は、前記貯蔵
器に香料がある期間と一致している。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の空気清浄器又は殺虫剤蒸発器の概略図で
ある。
【図2】本発明によるシステムの概略図である。
【図3】(a)、(b)、(c)は本発明による実施例
の概略図である。
【図4】本発明による実施例1に使用される吸取紙材で
ある。
【図5】本発明による実施例1の概略図である。
【図6】本発明による実施例2の概略図である。
【図7】従来のシステムによる1日当たりの蒸発速度を
示すグラフである。
【図8】該実施例1のシステムによる香料の蒸発量の時
間に対する重量減少を示すグラフである。
【図9】該実施例2のシステムによる香料の蒸発量の時
間に対する重量減少を示すグラフである。
【符号の説明】
1 供給手段 2 芯 3 蒸発手段 4 貯蔵器 5 活性物質

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 活性物質を含む少なくとも1の液状配合
    物用の貯蔵器からなる殺虫剤又は香料配合物などの前記
    活性物質を蒸発させる装置において、前記装置が前記配
    合物の蒸発手段と前記配合物を前記蒸発手段に供給する
    供給手段とを具備し、前記供給手段の供給力が前記蒸発
    手段の蒸発力よりも低いことを特徴とする蒸発装置。
  2. 【請求項2】 前記蒸発手段の蒸発力が極めて高いため
    に液体によって飽和状態とならないことを特徴とする請
    求項1に記載の装置。
  3. 【請求項3】 有機溶剤および活性物質を含む液状配合
    物を入れた請求項1又は2に記載の装置。
  4. 【請求項4】 前記液状配合物が少なくとも25重量%
    の、好適には、少なくとも50重量%の活性物質を含む
    請求項3に記載の装置。
  5. 【請求項5】 前記液状配合物がここに定義するほぼ純
    粋な活性物質を含むことを特徴とする請求項3又は4に
    記載の装置。
  6. 【請求項6】 殺虫剤又は香料配合物を活性物質として
    用いることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項
    に記載の方法。
  7. 【請求項7】 蒸発手段に対する液状配合物の計量供給
    速度を制御するための手段を有する請求項1乃至6のい
    ずれか一項に記載の装置。
JP7036929A 1994-02-24 1995-02-24 活性物質の蒸発装置 Withdrawn JPH07289138A (ja)

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AU (1) AU690182B2 (ja)
BR (1) BR9500735A (ja)
CA (1) CA2143030A1 (ja)
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