JPH07288966A - 揺動型アクチュエータ - Google Patents
揺動型アクチュエータInfo
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- JPH07288966A JPH07288966A JP7580094A JP7580094A JPH07288966A JP H07288966 A JPH07288966 A JP H07288966A JP 7580094 A JP7580094 A JP 7580094A JP 7580094 A JP7580094 A JP 7580094A JP H07288966 A JPH07288966 A JP H07288966A
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- JP
- Japan
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- permanent magnet
- magnetic piece
- arm
- magnetic
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- Reciprocating, Oscillating Or Vibrating Motors (AREA)
Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【目的】 不作動時におけるアームのロック作用が確実
であると共に、可動コイルのデータゾーンにおける作動
をリニアリティ良く円滑に行い得る揺動型アクチュエー
タを提供する。 【構成】 可動コイル6を永久磁石3の表面に沿って駆
動するように構成すると共に、不作動時において可動コ
イル6に固定した磁性片9を磁気吸着することによりロ
ックするように構成した揺動型アクチュエータにおい
て、永久磁石3周方向端部に後方に突出する突起部を設
けて、磁性片9を吸着しうるように構成し、かつ磁性片
9が移動する範囲内にある永久磁石3の外周後方部位
を、回転軸を中心とした一定半径形状とすると共に磁性
片9の移動範囲外にある永久磁石3の外周後方部位の一
部を凹形状としたことを特徴とする揺動型アクチュエー
タ。
であると共に、可動コイルのデータゾーンにおける作動
をリニアリティ良く円滑に行い得る揺動型アクチュエー
タを提供する。 【構成】 可動コイル6を永久磁石3の表面に沿って駆
動するように構成すると共に、不作動時において可動コ
イル6に固定した磁性片9を磁気吸着することによりロ
ックするように構成した揺動型アクチュエータにおい
て、永久磁石3周方向端部に後方に突出する突起部を設
けて、磁性片9を吸着しうるように構成し、かつ磁性片
9が移動する範囲内にある永久磁石3の外周後方部位
を、回転軸を中心とした一定半径形状とすると共に磁性
片9の移動範囲外にある永久磁石3の外周後方部位の一
部を凹形状としたことを特徴とする揺動型アクチュエー
タ。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば磁気ディスク用
アクチュエータのような揺動型アクチュエータ、すなわ
ち磁気ヘッドのような機能部材が円弧軌跡を描いて揺動
するように構成されたアクチュエータに関するものであ
り、特に作動時の推力のリニアリティと、不作動時のロ
ック作用の確実さを両立させた揺動型アクチュエータに
関するものである。
アクチュエータのような揺動型アクチュエータ、すなわ
ち磁気ヘッドのような機能部材が円弧軌跡を描いて揺動
するように構成されたアクチュエータに関するものであ
り、特に作動時の推力のリニアリティと、不作動時のロ
ック作用の確実さを両立させた揺動型アクチュエータに
関するものである。
【0002】
【従来の技術】図5は従来の揺動型アクチュエータの例
を示す要部説明図であり、(a)は一部破砕した平面、
(b)は(a)におけるA方向矢視を示す。図5におい
て、1は上下一対のヨークであり、例えば軟鉄のような
強磁性材料によって平板状に形成し、端部に設けた支柱
2を介して対向して固定する。3は永久磁石であり下ヨ
ーク表面に固定する。前記永久磁石3は略台形の平板状
に形成すると共に、厚さ方向に着磁し、図示する如く表
面にN、S磁極が現出するようにする。前記永久磁石上
側と上ヨーク下側表面との間に磁気空隙4を形成する。
を示す要部説明図であり、(a)は一部破砕した平面、
(b)は(a)におけるA方向矢視を示す。図5におい
て、1は上下一対のヨークであり、例えば軟鉄のような
強磁性材料によって平板状に形成し、端部に設けた支柱
2を介して対向して固定する。3は永久磁石であり下ヨ
ーク表面に固定する。前記永久磁石3は略台形の平板状
に形成すると共に、厚さ方向に着磁し、図示する如く表
面にN、S磁極が現出するようにする。前記永久磁石上
側と上ヨーク下側表面との間に磁気空隙4を形成する。
【0003】5はアームであり、一端に偏平型の可動コ
イル6を、他端に磁気ヘッドのような機能部材(図示せ
ず)を各々固着し、可動コイル6が前記永久磁石3によ
って形成される磁気空隙4内に位置するように、軸7を
介して回動若しくは揺動自在に配設する。
イル6を、他端に磁気ヘッドのような機能部材(図示せ
ず)を各々固着し、可動コイル6が前記永久磁石3によ
って形成される磁気空隙4内に位置するように、軸7を
介して回動若しくは揺動自在に配設する。
【0004】上記の構成により可動コイル6に信号電流
を通電すると、フレミングの左手の法則に従って、可動
コイル6に軸7の回りの回転力が作用し、アーム5を回
動若しくは揺動させ、アーム5の他端に設けた例えば磁
気ヘッドを、磁気ディスク上の所定の記録トラックに位
置決めすることができる。なお揺動方向の切り替えは、
可動コイル6への通電電流の向きを反転させることによ
って行う。
を通電すると、フレミングの左手の法則に従って、可動
コイル6に軸7の回りの回転力が作用し、アーム5を回
動若しくは揺動させ、アーム5の他端に設けた例えば磁
気ヘッドを、磁気ディスク上の所定の記録トラックに位
置決めすることができる。なお揺動方向の切り替えは、
可動コイル6への通電電流の向きを反転させることによ
って行う。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記のアクチュエータ
が不作動時においては、アームをロックしておく必要が
あり、最近のダウンサイジング化に対応して、駆動用の
永久磁石の一部を利用し、若しくは係止用永久磁石を別
個に設けることにより、可動コイルに設けた強磁性材料
からなる磁性片との間に磁気的吸引力を作用させてロッ
クさせる手段が提案されている。(例えば特公昭63−
48110号公報参照) 上記の磁気的吸引力、すなわち保持力は、可動コイルが
ラッチゾーン(退避ゾーン)に位置したときが大であり
(例えば7g・cm以上)、データゾーンにおいては可
動コイルの作動を円滑にするために小であること(例え
ば1.5g・cm以下)が要求される。
が不作動時においては、アームをロックしておく必要が
あり、最近のダウンサイジング化に対応して、駆動用の
永久磁石の一部を利用し、若しくは係止用永久磁石を別
個に設けることにより、可動コイルに設けた強磁性材料
からなる磁性片との間に磁気的吸引力を作用させてロッ
クさせる手段が提案されている。(例えば特公昭63−
48110号公報参照) 上記の磁気的吸引力、すなわち保持力は、可動コイルが
ラッチゾーン(退避ゾーン)に位置したときが大であり
(例えば7g・cm以上)、データゾーンにおいては可
動コイルの作動を円滑にするために小であること(例え
ば1.5g・cm以下)が要求される。
【0006】また、作動時のアームに作用する推力を均
一にする方法として、特公昭61−46901号公報に
開示されているように、可動コイルの左右電線配設部近
傍の永久磁石外周部を凹形状にすることも提案されてい
る。
一にする方法として、特公昭61−46901号公報に
開示されているように、可動コイルの左右電線配設部近
傍の永久磁石外周部を凹形状にすることも提案されてい
る。
【0007】しかしながら、益々の小型化への要求にと
もない、限られたスペースに機能部材を設置しなければ
ならない状況では、単なる上記従来技術の寄せ集めで
は、アーム推力のリニアリティと保持の確実さという要
求を両立させることは難しい。即ち、アクチュエータの
小型化に伴いスペースが減少して、保持の確実さのため
に設けた可動コイルに設置した磁性片が永久磁石から離
れた位置に置けなくなると、永久磁石からの漏洩磁束が
磁性片に与える影響は無視できなくなる。即ち、磁性片
の移動する範囲にある永久磁石外周部が凹形状であれ
ば、磁性片のうける外力は一定とはならず、アーム推力
のリニアリティが悪化するという問題が生ずる。
もない、限られたスペースに機能部材を設置しなければ
ならない状況では、単なる上記従来技術の寄せ集めで
は、アーム推力のリニアリティと保持の確実さという要
求を両立させることは難しい。即ち、アクチュエータの
小型化に伴いスペースが減少して、保持の確実さのため
に設けた可動コイルに設置した磁性片が永久磁石から離
れた位置に置けなくなると、永久磁石からの漏洩磁束が
磁性片に与える影響は無視できなくなる。即ち、磁性片
の移動する範囲にある永久磁石外周部が凹形状であれ
ば、磁性片のうける外力は一定とはならず、アーム推力
のリニアリティが悪化するという問題が生ずる。
【0008】本発明は、上記問題点を解決し、不作動時
におけるアームのロック作用が確実であると共に、可動
コイルのデータゾーンにおける作動をリニアリティ良く
円滑に行い得る揺動型アクチュエータを提供することを
目的とするものである。
におけるアームのロック作用が確実であると共に、可動
コイルのデータゾーンにおける作動をリニアリティ良く
円滑に行い得る揺動型アクチュエータを提供することを
目的とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明においては、支柱を介して対向して固定した
一対の平板状ヨークの一方の内面に、厚さ方向に着磁し
かつ平板状に形成してなる永久磁石を固着し、この永久
磁石の表面と他方のヨ−ク内面との間で磁気空隙を形成
してなるハウジングと、一端に可動コイルを他端に機能
部材を各々固着して軸回転自在としたアームとを備え、
前記磁気空隙内において前記可動コイルを永久磁石の表
面に沿って駆動するように構成すると共に、不作動時に
おいて可動コイルに固定した磁性片(係止片)を磁気吸
着することによりロックするように構成した揺動型アク
チュエータにおいて、前記永久磁石周方向端部に後方に
突出する突起部を設けて、前記磁性片を吸着しうるよう
に構成し、かつ前記磁性片が移動する範囲内にある前記
永久磁石の外周後方部位を、回転軸を中心とした一定半
径形状とすると共に前記磁性片の移動範囲外にある前記
永久磁石の外周後方部位の一部を凹形状とした。
に、本発明においては、支柱を介して対向して固定した
一対の平板状ヨークの一方の内面に、厚さ方向に着磁し
かつ平板状に形成してなる永久磁石を固着し、この永久
磁石の表面と他方のヨ−ク内面との間で磁気空隙を形成
してなるハウジングと、一端に可動コイルを他端に機能
部材を各々固着して軸回転自在としたアームとを備え、
前記磁気空隙内において前記可動コイルを永久磁石の表
面に沿って駆動するように構成すると共に、不作動時に
おいて可動コイルに固定した磁性片(係止片)を磁気吸
着することによりロックするように構成した揺動型アク
チュエータにおいて、前記永久磁石周方向端部に後方に
突出する突起部を設けて、前記磁性片を吸着しうるよう
に構成し、かつ前記磁性片が移動する範囲内にある前記
永久磁石の外周後方部位を、回転軸を中心とした一定半
径形状とすると共に前記磁性片の移動範囲外にある前記
永久磁石の外周後方部位の一部を凹形状とした。
【0010】本発明において、構成部材としての永久磁
石はその厚さ寸法が制限されるため動作点が高くとれな
いので、保磁力の大なる希土類系のものを使用すること
が好ましい。更に近年のものにおいては一層の薄型化お
よび高性能化が要求されるため、磁気空隙内に高い磁束
密度を確保する点で、R−Fe−B系(R:Y、Nd等
の希土類元素の1種以上)の永久磁石を使用することが
より好ましい。
石はその厚さ寸法が制限されるため動作点が高くとれな
いので、保磁力の大なる希土類系のものを使用すること
が好ましい。更に近年のものにおいては一層の薄型化お
よび高性能化が要求されるため、磁気空隙内に高い磁束
密度を確保する点で、R−Fe−B系(R:Y、Nd等
の希土類元素の1種以上)の永久磁石を使用することが
より好ましい。
【0011】次に本発明におけるアームは、非磁性材料
によって構成するのであるが、可動コイルを一体的に内
蔵させるために、熱可塑性樹脂材料等の有機重合体によ
って構成することが好ましい。このような熱可塑性樹脂
材料としては、例えばポリフェニレンサルファイド樹
脂、ポリブチレンテレフタレート樹脂、ポリアミド樹
脂、ポリイミド樹脂、ポリアミドイミド樹脂、ポリエス
テル樹脂等の公知の樹脂(好ましくは耐熱性を有する樹
脂)を使用することができる。
によって構成するのであるが、可動コイルを一体的に内
蔵させるために、熱可塑性樹脂材料等の有機重合体によ
って構成することが好ましい。このような熱可塑性樹脂
材料としては、例えばポリフェニレンサルファイド樹
脂、ポリブチレンテレフタレート樹脂、ポリアミド樹
脂、ポリイミド樹脂、ポリアミドイミド樹脂、ポリエス
テル樹脂等の公知の樹脂(好ましくは耐熱性を有する樹
脂)を使用することができる。
【0012】上記の樹脂の内では、縦弾性率(測定法:
ASTM D−638)が10×104kg/cm2以上
(より好ましくは13×104kg/cm2以上)のもの
が好ましい。特に熱可塑性樹脂として液晶ポリマー(溶
融状態で結晶性を示す)の一種である液晶性ポリエステ
ル樹脂(主鎖中に剛直鎖を有するポリエステル)を使用
すると好ましい。
ASTM D−638)が10×104kg/cm2以上
(より好ましくは13×104kg/cm2以上)のもの
が好ましい。特に熱可塑性樹脂として液晶ポリマー(溶
融状態で結晶性を示す)の一種である液晶性ポリエステ
ル樹脂(主鎖中に剛直鎖を有するポリエステル)を使用
すると好ましい。
【0013】
【作用】上記の構成により、アームのロック時において
は、永久磁石端部突起部とアームの可動コイル側に設け
た磁性片との間に作用する磁気的吸引力により、可動コ
イルすなわちアームを確実に係止することができる。ま
た可動コイルの作動時においては、前記磁性片はその移
動範囲全域にわたって、前述したアーム回転軸を中心と
した一定半径の外周形状を有する永久磁石部位(例えば
図2の3a部位)から一定の外力を受けることになる。
これは前記磁性片と永久磁石の前記形状部位との相対的
な位置関係が移動範囲全域にわたって一定となるからで
ある。従って、アーム推力のリニアリティはアームに装
着された磁性片が永久磁石表面に沿って移動する範囲外
の永久磁石外周部位(例えば図2の3b部位)に形成さ
れた凹形状に依存する。凹形状は、永久磁石と可動コイ
ルの形状、寸法及び位置関係から設計的に適切な形状と
寸法をもとめることができる。
は、永久磁石端部突起部とアームの可動コイル側に設け
た磁性片との間に作用する磁気的吸引力により、可動コ
イルすなわちアームを確実に係止することができる。ま
た可動コイルの作動時においては、前記磁性片はその移
動範囲全域にわたって、前述したアーム回転軸を中心と
した一定半径の外周形状を有する永久磁石部位(例えば
図2の3a部位)から一定の外力を受けることになる。
これは前記磁性片と永久磁石の前記形状部位との相対的
な位置関係が移動範囲全域にわたって一定となるからで
ある。従って、アーム推力のリニアリティはアームに装
着された磁性片が永久磁石表面に沿って移動する範囲外
の永久磁石外周部位(例えば図2の3b部位)に形成さ
れた凹形状に依存する。凹形状は、永久磁石と可動コイ
ルの形状、寸法及び位置関係から設計的に適切な形状と
寸法をもとめることができる。
【0014】
【実施例】図1は本発明の実施例における揺動型アクチ
ュエータの要部説明図、、図2は図1における磁気回路
の要部を示す一部断面平面図であり、同一部分は前記図
5と同一の参照符号で示す。図1および図2において、
永久磁石3は、例えばNd−Fe−B系焼結磁石材料に
よって略扇型に平板状に形成し、厚さ方向に着磁し、表
面にN、S磁極が現れるように構成する。このような永
久磁石3を製作する際、別々に準備した2個の永久磁石
を図2に示す破線部分で接合して一体化しても良い。
ュエータの要部説明図、、図2は図1における磁気回路
の要部を示す一部断面平面図であり、同一部分は前記図
5と同一の参照符号で示す。図1および図2において、
永久磁石3は、例えばNd−Fe−B系焼結磁石材料に
よって略扇型に平板状に形成し、厚さ方向に着磁し、表
面にN、S磁極が現れるように構成する。このような永
久磁石3を製作する際、別々に準備した2個の永久磁石
を図2に示す破線部分で接合して一体化しても良い。
【0015】なお永久磁石3の外形形状については、ア
ーム3の可動中立位置を中心に左右に分けた時、支柱2
側の一方の端部、即ちアームがロックされる側の外周
(図2では左側)は、アームの回動中心軸7を中心とし
た一定半径Rの円弧で形成し、その端部には例えば軟鉄
のような強磁性材料からなる磁性片9を設け、突出部を
形成する。この場合、磁性片9は、永久磁石3の磁気的
吸引力によって吸引保持され得るが、接着剤を併用して
もよい。一方、反対側(図2では右側)の外周には、凹
部を設ける。凹形状は、永久磁石と可動コイルの形状、
寸法及び位置関係等をもとにした磁気回路より、アーム
推力がリニアリティを持つように設計的に求める。
ーム3の可動中立位置を中心に左右に分けた時、支柱2
側の一方の端部、即ちアームがロックされる側の外周
(図2では左側)は、アームの回動中心軸7を中心とし
た一定半径Rの円弧で形成し、その端部には例えば軟鉄
のような強磁性材料からなる磁性片9を設け、突出部を
形成する。この場合、磁性片9は、永久磁石3の磁気的
吸引力によって吸引保持され得るが、接着剤を併用して
もよい。一方、反対側(図2では右側)の外周には、凹
部を設ける。凹形状は、永久磁石と可動コイルの形状、
寸法及び位置関係等をもとにした磁気回路より、アーム
推力がリニアリティを持つように設計的に求める。
【0016】次に磁気回路を組み立てる場合には、図2
のようにして永久磁石3を固着したヨーク1に、前記図
5に示すような支柱2を固着し、他のヨーク1を介装
し、止めねじ(図示せず)によって固着すれば良い。
のようにして永久磁石3を固着したヨーク1に、前記図
5に示すような支柱2を固着し、他のヨーク1を介装
し、止めねじ(図示せず)によって固着すれば良い。
【0017】次に図3は本発明の実施例におけるアーム
5を示す平面図であり、同一部分は前記図5と同一の参
照符号で示す。図3において7aは前記図5における軸
7が挿通される孔である。10は矩型形状をした強磁性
体からなる磁性片(以降永久磁石に固着した磁性片9と
区別するために係止片と称する)であり、アーム5の可
動コイル6側の一方の側端部に、図1に示すように前記
永久磁石3の端部に固着した磁性片9と対応する部位に
設ける。係止片10は例えば軟鉄のような強磁性材料に
よって形成し、アーム5と一体に設けることが好まし
い。この場合、アーム5は例えばガラス繊維入りのポリ
フェニレンサルファイド樹脂によって形成し、射出成形
手段によれば、可動コイル6および係止片10と一体に
成形され得る。
5を示す平面図であり、同一部分は前記図5と同一の参
照符号で示す。図3において7aは前記図5における軸
7が挿通される孔である。10は矩型形状をした強磁性
体からなる磁性片(以降永久磁石に固着した磁性片9と
区別するために係止片と称する)であり、アーム5の可
動コイル6側の一方の側端部に、図1に示すように前記
永久磁石3の端部に固着した磁性片9と対応する部位に
設ける。係止片10は例えば軟鉄のような強磁性材料に
よって形成し、アーム5と一体に設けることが好まし
い。この場合、アーム5は例えばガラス繊維入りのポリ
フェニレンサルファイド樹脂によって形成し、射出成形
手段によれば、可動コイル6および係止片10と一体に
成形され得る。
【0018】上記構成の磁気回路とアームとを図5に示
すように組み立てれば、揺動型アクチュエータを構成す
ることができる。この揺動型アクチュエータについてア
ーム5の係止特性を評価した結果について記述する。
すように組み立てれば、揺動型アクチュエータを構成す
ることができる。この揺動型アクチュエータについてア
ーム5の係止特性を評価した結果について記述する。
【0019】図4はアーム角度と推力の関係を示す図で
あり、aは本発明の実施例のものにおける場合を、bは
永久磁石3の外周のアーム係止片10の移動側にも凹形
状を形成したものの場合を示す。図4において、アーム
角度0°の位置は、アーム5が可動範囲の中立点に位置
した場合を示す。
あり、aは本発明の実施例のものにおける場合を、bは
永久磁石3の外周のアーム係止片10の移動側にも凹形
状を形成したものの場合を示す。図4において、アーム
角度0°の位置は、アーム5が可動範囲の中立点に位置
した場合を示す。
【0020】図4において推力とは図3に示すアーム5
が横軸に示すアーム角度の位置にあるときに、アーム5
を水平方向に揺動させるに必要なアーム先端の力を表し
ている。図4に示すように、本実施例においてはアーム
角度全域に対して推力がほぼ平坦になっている、即ちリ
ニアリティがあることが分かる。
が横軸に示すアーム角度の位置にあるときに、アーム5
を水平方向に揺動させるに必要なアーム先端の力を表し
ている。図4に示すように、本実施例においてはアーム
角度全域に対して推力がほぼ平坦になっている、即ちリ
ニアリティがあることが分かる。
【0021】本発明において、ロック動作を行う側の永
久磁石端面に設置した磁性片9および当該磁性片9に対
応する可動コイル6の部位に設置した係止片10の寸法
は、適用される揺動型アクチュエータを構成する永久磁
石3の形状および磁気特性と対応させて適宜に選定され
得る。例えば磁性片9の高さ寸法は、永久磁石3の高さ
寸法と同程度、幅および厚み寸法は要求されるロック力
によりそれぞれ1〜10mm、0.1〜1mmに設定す
るのが好ましい。また、前記磁性片9に対応する可動コ
イル6の部位に設置する係止片10の寸法は、例えば高
さ寸法がコイル厚み寸法と同程度、幅および厚み寸法は
それぞれ永久磁石3に設ける磁性片9とほぼ同等の寸法
に設定することが好ましい。
久磁石端面に設置した磁性片9および当該磁性片9に対
応する可動コイル6の部位に設置した係止片10の寸法
は、適用される揺動型アクチュエータを構成する永久磁
石3の形状および磁気特性と対応させて適宜に選定され
得る。例えば磁性片9の高さ寸法は、永久磁石3の高さ
寸法と同程度、幅および厚み寸法は要求されるロック力
によりそれぞれ1〜10mm、0.1〜1mmに設定す
るのが好ましい。また、前記磁性片9に対応する可動コ
イル6の部位に設置する係止片10の寸法は、例えば高
さ寸法がコイル厚み寸法と同程度、幅および厚み寸法は
それぞれ永久磁石3に設ける磁性片9とほぼ同等の寸法
に設定することが好ましい。
【0022】本発明においては、ヨーク1、1を支柱2
を介して固着する手段として止めねじによる例について
記述したが、例えばリベット状のものを打ち込み、若し
くは圧入して締結するものであっても良い。
を介して固着する手段として止めねじによる例について
記述したが、例えばリベット状のものを打ち込み、若し
くは圧入して締結するものであっても良い。
【0023】
【発明の効果】本発明は以上記述のような構成および作
用であるから、揺動型アクチュエータの不作動時におい
ては永久磁石のロック動作を行う側の端面に設けた磁性
片と当該磁性片に相対する可動コイルの部位に設けた係
止片との間に作用する磁気的吸引力により、可動コイル
すなわちアームを確実に係止することができる。また可
動コイルの作動時においては、アームの推力は前記係止
片に作用する永久磁石からの外力は一定であるから、予
め設計した磁気回路の計算通りのリニアリティとなる。
用であるから、揺動型アクチュエータの不作動時におい
ては永久磁石のロック動作を行う側の端面に設けた磁性
片と当該磁性片に相対する可動コイルの部位に設けた係
止片との間に作用する磁気的吸引力により、可動コイル
すなわちアームを確実に係止することができる。また可
動コイルの作動時においては、アームの推力は前記係止
片に作用する永久磁石からの外力は一定であるから、予
め設計した磁気回路の計算通りのリニアリティとなる。
【図1】本発明の実施例における揺動型アクチュエータ
の要部を示す図である。
の要部を示す図である。
【図2】本発明の実施例における磁気回路の要部を示す
一部断面平面図である。
一部断面平面図である。
【図3】本発明の実施例におけるアームを示す平面図で
ある。
ある。
【図4】本発明の実施例及び比較例のアーム角度と推力
との関係を示す図である。
との関係を示す図である。
【図5】従来の揺動型アクチュエータの例を示す要部説
明図であり、(a)は一部破砕した平面、(b)は
(a)におけるA方向矢視を示す。
明図であり、(a)は一部破砕した平面、(b)は
(a)におけるA方向矢視を示す。
2 支柱 3 永久磁石 6 可動コイル 9 磁性片 10 係止片
Claims (1)
- 【請求項1】 支柱を介して対向して固定した一対の平
板状ヨークの一方の内面に、厚さ方向に着磁しかつ平板
状に形成してなる永久磁石を固着し、この永久磁石の表
面と他方のヨ−ク内面との間で磁気空隙を形成してなる
ハウジングと、一端に可動コイルを他端に機能部材を各
々固着して軸回転自在としたアームとを備え、前記磁気
空隙内において前記可動コイルを永久磁石の表面に沿っ
て駆動するように構成すると共に、不作動時において可
動コイルに固定した磁性片を磁気吸着することによりロ
ックするように構成した揺動型アクチュエータにおい
て、前記永久磁石周方向端部に後方に突出する突起部を
設けて、前記磁性片を吸着しうるように構成し、かつ前
記磁性片が移動する範囲内にある前記永久磁石の外周後
方部位を、回転軸を中心とした一定半径形状とすると共
に前記磁性片の移動範囲外にある前記永久磁石の外周後
方部位の一部を凹形状としたことを特徴とする揺動型ア
クチュエータ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7580094A JPH07288966A (ja) | 1994-04-14 | 1994-04-14 | 揺動型アクチュエータ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7580094A JPH07288966A (ja) | 1994-04-14 | 1994-04-14 | 揺動型アクチュエータ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07288966A true JPH07288966A (ja) | 1995-10-31 |
Family
ID=13586644
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7580094A Pending JPH07288966A (ja) | 1994-04-14 | 1994-04-14 | 揺動型アクチュエータ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07288966A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO1999004388A1 (en) * | 1997-07-21 | 1999-01-28 | Quantum Corporation | Magnetic read/write head actuator assembly |
CN100385506C (zh) * | 2004-05-17 | 2008-04-30 | 日立环球储存科技荷兰有限公司 | 旋转圆板型存储装置 |
CN109412372A (zh) * | 2018-10-22 | 2019-03-01 | 许占欣 | 一种摆动式动力机用电磁摆动机构 |
-
1994
- 1994-04-14 JP JP7580094A patent/JPH07288966A/ja active Pending
Cited By (5)
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CN109412372B (zh) * | 2018-10-22 | 2024-01-30 | 河南昊翔新能源科技有限公司 | 一种摆动式动力机用电磁摆动机构 |
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