JPH07288764A - 磁気テープの再生システム - Google Patents

磁気テープの再生システム

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JPH07288764A
JPH07288764A JP7078864A JP7886495A JPH07288764A JP H07288764 A JPH07288764 A JP H07288764A JP 7078864 A JP7078864 A JP 7078864A JP 7886495 A JP7886495 A JP 7886495A JP H07288764 A JPH07288764 A JP H07288764A
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 磁気テープ上に記録された非インタレース・
ビデオ信号VPSを再生するために、図12の記録/再生
装置120はスイッチRP1およびRP2のアームを各
再生端子PBに接触させることによって再生モードで動
作する。スキャナ装置129のトランスジューサ段12
3および124のヘッドはそれらの各長手方向セグメン
ト1および2の各々の記録トラック中の信号をピックア
ップして、スキャナ装置129から端子128へ流れる
信号を生成する。 【効果】 トランスジューサ段123および124によ
ってそれぞれの長手方向セグメント・トラックから感知
されたインタレース・ビデオ信号Vi1およびVi2は合成
されて、端子128に現われる再構成された非インタレ
ース・ビデオ信号VPSの非インタレース順次ビデオ線が
生成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、磁気テープの再生シス
テムに関するものである。
【0002】
【背景技術】記録および/または再生ユニットを含むビ
デオテープ装置において、多くの異った記録方式が使用
されることが知られているが、それぞれのビデオテープ
装置は1つの方式のみで使用するように設計されてい
る。そのため、ある装置で記録されたテープを他の装置
で再生することは出来ないので、異なる記録方式を有す
る装置間での互換性はない。もし、高品質の性能を得る
必要があるなら、大量のテープを消費し、複雑な信号処
理回路を必要とする記録フォーマットを使用しなければ
ならず、これはポータブル記録装置では重荷となる。し
かしながら、ポータブル記録装置のコンパクト化を進め
るために、テープの消費量を少なくし、また回路の数を
少なくして記録フォーマットを単純化すると、性能が低
下するという結果が生ずる。
【0003】デジタル・テレビジョン方式のランク付け
(階層:ハイアラーキ)を使用することが提案された。
この方法では、スタジオ装置用として要求される高品質
の性能を得るためにはより高いデータ率(レート)の装
置が使用され、ポータブル装置でコンパクト化を得るた
めにはより低いデータ率の装置が使用される。テレビジ
ョン信号のY,I,Q成分に対するこのようなランク付
けについて言えば、高いデータ率の装置については上記
の成分をそれぞれ4:2:2の比率でサンプリングし、
より低いデータ率の装置については上記の成分をそれぞ
れ2:2:1の比率でサンプリングする。例えば、今考
えている方式がランク4のレベルに相当する13.5M
Hzのサンプリング周波数を使用していると、2および
1のレベルはそれぞれ6.75MHz,3.375MH
zの周波数を表わす。このようなランク付けによるとス
タジオ用記録装置とポータブル記録装置との間で大きな
融通性をもたらすことができるが、高いデータ率の装置
と低いデータ率の装置に対する個々の記録フォーマット
は、一方の装置で記録されたテープは、他の装置で直接
再生することができないという点で容易に交換性をもた
せることができない。ある方式の記録フォーマットを他
の方式の記録フォーマットに変換するためには、あるレ
ベルのランクでサンプルされた記録情報は再生され、他
のレベルのランクに変換され、また再記録され、あるい
はスタジオを経由して送信されなければならない。
【0004】
【発明の概要】この発明のビデオ・テープ記録および再
生装置用の多重記録フォーマットでは、テープは複数の
長手方向のセグメントに縦分割されており、所定のセグ
メントは全ラスタ情報が分数解像度で記録されるトラッ
クに割当てられている。それによって異なるデータ率あ
るいは記録フォーマットを、スタジオ用記録装置および
ポータブル記録装置のような装置の種々の特徴に合わせ
て利用することができる。
【0005】
【実施例】以下、図を参照してこの発明の好ましい実施
例について説明する。
【0006】デジタル・ビデオ・テープ記録および再生
装置では、記録された情報は、通常、ラスタ中に表示さ
れるべきサンプルのグリッドによって各画面(すなわち
テレビジョン・フィールドあるいはフレーム)に関連さ
せられている。ポータブル装置においてはよりコンパク
ト化し、一方スタジオ用装置においては品質を重視でき
るように、デジタル・ビデオ・テープ記録および再生装
置用に多重記録フォーマットが適用されている。この多
重記録フォーマットでは、テープは複数の長手方向セグ
メントに縦分割されており、各セグメントは、1を複数
の長手方向のテープ・セグメントの数で割った商(テー
プ・セグメントの数分の1)に等しい部分すなわち分数
ピクセル解像度で全ラスタ情報を記録するように割り当
てられている。最初、ビデオはある予め定められた周波
数でピクセル(画素あるいはサンプル)がデジタル化さ
れる。これらのピクセルは複合または成分(コンポーネ
ント)ビデオ情報のいずれかに関連している。各ピクセ
ルはトランスジューサを通じて長手方向セグメントの1
つの特定のトラックに送られる。このようなトラックは
テープの走行方向に沿う各セグメント中に配置されるこ
ともあれば、テープの走行方向をある角度で横切る方向
に配置されている場合もある。
【0007】この発明による多重記録フォーマットの好
ましい一実施例が図1に示されている。これにはビデオ
のY,IおよびQ成分が記録されつつある。図1におい
て、例えば音声およびキューを含む長手方向トラック
8,9は図3の固定されたトランスジューサ・ヘッド3
10によってテープ5上で走査される。Y,I,Q成分
は1ラスタ走査線に対して図2に示すように、それぞれ
4:2:2の通常の比率でサンプリングされる。さら
に、テープ5は丁度2つの長手方向セグメント6および
7に分割されており、1/2の解像度で全ラスタ情報が
各長手方向のテープ・セグメント中に記録されている。
従って、2本のYトラック、1本のIトラック、および
1本のQトラックが各長手方向セグメントの4トラック
区分中に配置されている。そして、これらのトラックの
各々はヘリカル・パターンでテープの走行方向を横切っ
て走査される。図3に示すように、4トラック区分中の
各トラックは、モータ312および駆動部314によっ
て駆動されるラスタ・スキャナ300上の各別のトラン
スジューサY1 ,Y2 ,Y3 ,Y4 ,I1 ,I2
1,Q2 によって同時に走査される。テープは当業者
に周知の構成のキャプスタン316を含む駆動機構によ
ってヘッドホイール300の表面を横切って送られる。
図3ではトランスジューサはテープ5の下に位置してい
るので、それらは不連続な線すなわち点線で示すべきで
あるが、寸法が小さいため図を明瞭にするために連続し
た線で示されている。図3では約270°のテープ巻き
付け状態が示されている。しかしながら、実質的に36
0°のオメガ(Ω)状巻付けも含めて任意の巻付け角を
使用することができる。さらに、各4トラック区分は当
業者に周知のフォーマットでフィールドあるいはフレー
ムに関する情報を含むことができる。ビデオ情報のすべ
てのラスタ走査線に対して、トラックY1 はYピクセル
1,5,9,13等を含み、トラックY2 はYピクセル
2,6,10,14等を含み、トラックY3 はYピクセ
ル3,7,11,15等を含み、トラックY4 はYピク
セル4,8,12,18等を含み、トラックI1 はIピ
クセル1,3,5,7等を含み、トラックI2 はIピク
セル2,4,6,8等を含み、トラックQ1はQピクセ
ル1,3,5,7等を含み、トラックQ2 はQピクセル
2,4,6,8等を含む。この記録フォーマットを使用
すると、コンパクト性、携帯性がそれ程重要でないスタ
ジオ用記録ユニットの場合は、ビデオ情報はテープの両
方の長手方向セグメント上に全解像度で記録され、コン
パクト性、携帯性が重要なポータブル記録ユニットに関
しては、ビデオ情報はテープの一方の長手方向セグメン
ト上にのみ1/2の解像度で記録することができる。
【0008】別々の長手方向のテープ・セグメントに1
/2の解像度でビデオ情報を記録するために、Y,I,
Q成分は図1に関して上に述べた方法以外の多くの方法
で構成することができる。例えば、奇数番目のラスタ走
査線にのみ関連するビデオ情報は一方の長手方向テープ
・セグメントに記録され、一方、偶数番目のラスタ走査
線に関連するビデオ情報は他方の長手方向テープ・セグ
メントに記録される。また、奇数番目のフィールドにの
み関連するビデオ情報は一方の長手方向テープ・セグメ
ントに記録され、一方、偶数番目のフィールドにのみ関
連するビデオ情報は他方の長手方向テープ・セグメント
に記録される。さらに、「デジタル・ビデオ用の間挿さ
れた記録フォーマット(Interleaved Re
cording Format for Digita
l Video)」という名称で1983年7月12日
付けで特許された米国特許第4,393,414号明細
書中に示されている発明の概念は、本願の図1の各別の
長手方向テープ・セグメントに上記米国特許の図1に示
されているインターリーブ・チェッカー盤ピクセル・パ
ターンの各々を記録することによって本願発明の概念と
一緒に利用することができる。
【0009】既に図3に関して説明したように、回転ス
キャナ上には、図1のヘリカル・パターンをなすY1
2 ,Y3 ,Y4 ,I1 ,I2 ,Q1 およびQ2 トラッ
クの各々に対するトランスジューサ手段が設けられてい
ることは容易に理解されよう。Y,IおよびQ成分ピク
セルをこのスキャナ300上のトランスジューサの各々
に導くための構成が図4に示されている。選択された特
定の記録フォーマットはY,IおよびQ成分の各々に割
当てられた任意の数のトラックを持つことができるの
で、この構成は図1の4:2:2の記録フォーマット、
異なるトラックの数が制限されていない一般の状態の双
方について説明されている。各信号成分のピクセルは、
それぞれQ,IおよびY成分に関連する個々のスイッチ
10,12および14に導かれる。スイッチ10,1
2,14は機械的なスイッチとして示されているが、実
際には等価な電子スイッチが使用されることは容易に理
解されよう。各スイッチはその信号成分に割当てられた
フォーマット・トラックの数に等しい数の出力投入位置
を持っている。スイッチ10,12,14からの各出力
は図3に示すトランスジューサの1つを通って記録媒体
上のトラックに周知の態様で導かれる。スイッチ10,
12,14の投入位置はそれぞれモジュロ・カウンタ1
6,18,20の出力カウントによって個々に制御され
る。各モジュロ・カウンタ16,18および20は、そ
れが制御するスイッチ10,12あるいは14の信号成
分に割当てられたフォーマット・トラックの数に等しい
数の計数出力を有し、また選択された特定のフォーマッ
トの性質を必要とするときにはプログラム可能開始計数
出力を有している。図1の記録フォーマットではQおよ
びI成分には各長手方向のテープ・セグメントの4トラ
ック・セグメントの1トラックのみがそれぞれ割当てら
れているので、モジュロ・カウンタ16および18はこ
のハードウエア構成中でフリップ・フロップを使用する
ことができる。各モジュロ・カウンタ16,18,20
は、そのスイッチ10,12あるいは14がそれぞれ関
連する信号成分のピクセル率クロックによって駆動され
る。一例として、ランク“4”のレベルに相当する周波
数(13.5MHz)を表わすクロック22はモジュロ
・カウンタ20を駆動するためにこれに直接供給され
る。クロック22は÷2ユニット(2で割るユニット)
24を経て供給され、モジュロ・カウンタ16および1
8を駆動するのに必要なレベル“2”の周波数を生成す
る。モジュロ・カウンタ20はプログラム可能開始計数
形式のものである。水平同期信号は各モジュロ・カウン
タ16,18,20の開始計数入力に供給され、それに
よって各ラスタ走査線の記録はその線中の最初のYピク
セルで開始される。各スイッチ10,12あるいは14
は、その各モジュロ・カウンタ16,18あるいは20
の各計数出力用の各別のトラック位置にセットされ、そ
れによってY,IおよびQ成分ピクセルは個々の長手方
向テープ・セグメント中のそれらの指示されたトラック
に導かれる。特定の記録フォーマットの具体化されたも
のを再生するためのスイッチング構成は、本質的にその
フォーマットを記録するために選ばれた特定のスイッチ
ング構成の逆であり、従ってこのような再生用スイッチ
ング構成は図を簡略化するために示されていない。その
結果、図4の記録スイッチング構成に対する再生スイッ
チング構成はテープ・トラックおよびモジュロ・カウン
タからトランスジューサを経て供給されるY,Iおよび
Q成分ピクセルの各々を受信するための各別のスイッチ
を含み、それから適切な再生信号を再構成するのに各ス
イッチを制御する。勿論、モジュロ・カウンタを、図4
に示すそれと同様な態様で水平同期信号およびクロッキ
ング構成によって駆動してもよい。
【0010】勿論、装置の再生ユニットは、図1のテー
プ上の全解像度または1/2解像度の記録フォーマット
のいずれかからの表示用信号としてビデオ情報を再生す
ることもできる。再生ユニットは逆の順序で記録ユニッ
トの逆機能を実行するだけであるから、当業者にとって
は全解像度フォーマットは問題がないことは明らかであ
る。従って、再生ユニット中のトランスジューサはテー
プの両方の長手方向セグメント中のトラックからのすべ
てのビデオ情報を拾い上げ、周知の態様でその情報を処
理して表示信号を引出す。この発明によると、再生ユニ
ットはまたこれと同じ方法でテープの1本の長手方向セ
グメントから1/2の解像度のフォーマットを再生する
ことができる。この場合、表示用信号から得られた画像
は、それが大抵のスタジオ用として都合のよい品質でな
くても、例えばENG(Electronic New
s Gathering:電子的ニュース編集)の使用
において満足できる。しかしながら、デジタル・ビデオ
のランク付けの概念では、例えば米国特許第4,04
1,453号明細書に示されているような補間技術のよ
うな周知の誤差補償あるいは隠ぺい技術を使用して、低
品質レベルの信号は高品質レベルの信号に変換される。
従って、大抵のスタジオ用として適した品質の表示信号
を引出すに当って、1/2の解像度のビデオ情報を処理
するために、隠ぺい装置とは別にあるいは隠ぺい装置の
一部としてランク付けトランスコーダ(変換器)を再生
ユニット中に組込むことができる。このようなランク付
けトランスコーダの他のやり方は1981年10月発行
の「SMPTE Journal」の956頁乃至95
9頁の「A Simple Family of Di
gital Filters For A Binar
y Hierarchy(2進階層用デジタル・フィル
タの単純ファミリ)」という名称のジョン ピーロシ
(John P.Rossi)氏の論文中に示されてい
る。
【0011】ポータブル・ユニットを用いて、図1のテ
ープの一方の側に面して配置された一方の長手方向セグ
メントにのみ1/2の解像度でビデオ情報を記録する
と、テープの他方の側に面して配置された他方の長手方
向セグメントはブランクのままになっている。テープ・
デッキを充分に利用し、それによってポータブル記録ユ
ニットの機能的特徴を高めるために、テープ・デッキの
このブランク部分にも図5に示すこの発明の他の好まし
い実施例では、1/2の解像度でビデオ情報が記録され
る。テープがその全長にわたって走行する間、この実施
例ではテープの各長手方向セグメントは個々に記録され
あるいは再生され、テープの一方の側に面して配置され
た長手方向セグメントが記録されあるいは再生された
後、そのテープは“フリップ”され、そのテープの他の
側に面して配置された長手方向セグメントにビデオ情報
を記録し、またはそれから再生する。従って、図5の各
長手方向セグメント中のトラックは異なる方向にテープ
を走行させる。しかしながら、テープ・デッキはこの発
明のさらに他の実施例のように、その長手方向セグメン
トの各々にビデオ情報を記録するときとそれからビデオ
情報を再生するときとの間で巻き戻され、それによって
各長手方向セグメント中のトラックはテープを同方向に
走行させる。さらに、説明のために図5の記録フォーマ
ットに成分ビデオ情報が示されており、1/2の解像度
の複合ビデオ情報は実質的に同じフォーマットで記録さ
れあるいは再生される。
【0012】図5に示すように、この発明の記録フォー
マットの実施例は部分ラスタ解像度にのみ関連している
ので、スキャナ上のトランスコーダの数を、これらの記
録フォーマットとのみ動作する記録および再生システム
の装置では減らすことができる。このような装置の例と
してポータブル記録ユニットや電子的ニュース編集(E
NG)テレビジョン記録装置があり、このような装置に
おいて図5のフォーマットを記録または再生するための
スキャナが図6に示されている。記録あるいは再生モー
ドの各々の期間中にスキャナ上のトランスジューサの各
々に、あるいはトランスジューサの各々からY,Iおよ
びQ成分ピクセルを導くために前に図4に関連して述べ
たスイッチング構成を使用することもできる。
【0013】図1および図5の多重記録フォーマットで
は僅か2個の長手方向テープ・セグメントのみが含まれ
ているが、この発明の基本概念の範囲内で、より多くの
このようなセグメントを他の形式で含ませることもでき
る。各種のフォーマットを引出すためにスキャナ上に別
の方法でトランスジューサを配列することもできる。ま
た、ビデオ情報をこのような各々のフォーマット用の異
った方法で配列することができる。この発明の範囲に含
まれる他の形式の幾つかの例が図7および図8に示され
ている。同図では可能な1本のテープのみがスキャナに
巻付いており、スキャナ上のトランスジューサの配列は
フォーマットに対して示されている。図7(C)の形式
では、タンデム・トランスジューサ対A,BおよびC,
Dが図7(A)に示すようなスキャナの周囲の1つの位
置に配置されており、これらは図7(B)に示すように
その長さの約半分の長さに等しい距離だけ軸方向に離れ
ている。各タンデム対のトランスジューサは、約346
°にわたってスキャナを周回して巻くテープの長手方向
テープ・セグメント中のトラックを分離している。スキ
ャナの各回転によって、各タンデム・トランスジューサ
対は一方の長手方向テープ・セグメント中に配置された
トラックAおよびBをもった長手方向トラック・セグメ
ント、および他の長手方向テープ・セグメント中に配置
されたトラックCおよびDをもった長手方向トラック・
セグメントのトラックを走査する。図8(C)の形式で
は、タンデム・トランスジューサ対A,BおよびC,D
はスキャナの周囲上の第1の位置に配置されており、一
方、ダンデム・トランスジューサ対E,FおよびG,H
は図8(A)に示すように第1の位置から180°のス
キャナの周囲上の第2の位置に配置されている。図8
(B)に示すように、タンデム・トランスジューサ対
A,Bはタンデム・トランスジューサ対C,Dからスキ
ャナの軸方向にその軸長のほぼ1/2の長さだけ離れて
配置されており、一方、タンデム・トランスジューサ対
E,Fはタンデム・トランスジューサ対G,Hからスキ
ャナの軸方向にその軸長のほぼ1/2の長さだけ離れて
配置されている。タンデム・トランスジューサ対E,F
は点線で示すべきであるが、それらは小さいため図を判
り易くするために実線で示されている。各タンデム対ト
ランスジューサは、180°にわたってスキャナを周回
するテープ上を2つの長手方向セグメントでそれぞれト
ラックする。図8(C)に示すように、各スキャナの回
転の最初の180°の期間中、タンデム・トランスジュ
ーサA,Bは最初に下側の長手方向テープ・セグメント
のトラックA,Bは走査し、その後、タンデム・トラン
スジューサC,Dは上側の長手方向テープ・セグメント
のトラックC,Dを走査する。次に各スキャナの回転の
最後の180°の期間中、タンデム・トランスジューサ
E,Fは下側の長手方向テープ・セグメントのトラック
E,Fを走査し、その後、タンデム・トランスジューサ
G,Hは上側の長手方向テープ・セグメントのトラック
G,Hを走査する。
【0014】この発明の記録フォーマットは図9に示す
記録装置や図10に示す再生装置のような通常の記録お
よび/または再生装置にも使用することができる。これ
らの装置は共に任意所望のチャンネル数のトラックを持
つことができるが、説明の都合上2つのトラック・チャ
ンネル1および2をとり上げる。
【0015】図9の記録装置では、ビデオ信号のデジタ
ル化されたY,IおよびQ成分は米国特許第4,39
3,414号明細書に記載された図10の構成に従って
構成されたピクセル・フォーマタ20のそれぞれの入力
に供給される。
【0016】フォーマタ(formatter)20の
Yクロックは13.5MHzであるが、IおよびQクロ
ックは6.75MHzである。説明のためにフォーマタ
20の各入力には8ビット並列フォーマットが使用され
ている。図4に示すハードウエアの構成は、各長手方向
テープ・セグメントに導かれる4トラック・チャンネル
をもった記録装置におけるY,IおよびQ成分の各々用
の各入力をもったピクセル・フォーマタとして動作す
る。しかしながら、図9の記録装置は一方の入力に供給
されたY成分と、他方の入力に供給されたIおよびQの
双方の成分をもった2入力のみを有することを理解すべ
きである。このような装置では、ピクセル・フォーマタ
中のマルチプレックス回路は必要なインタフェース標準
を与える。ピクセル・フォーマタ20はYおよび/また
はIおよび/またはQピクセルの予め定められた組合せ
を各トラック・チャンネル中のテープ走査フォーマタ2
2に分配される。入力における13.5MHzのクロッ
ク、水平および垂直同期、垂直フィールド部分信号V/
5あるいはV/6(525本のテレビジョン方式におけ
る5回転/フィールド、および625本のテレビジョン
方式における6回転/フィールドにそれぞれ適合させる
ことを意図している)、および出力におけるビデオ・デ
ータ率(11.8MHz)クロックが各テープ走査フォ
ーマタ22に供給され、該フォーマタ22は、デジタル
・ビデオ・テープ・レコーダ制御および同期化情報用の
適当な“ブランク”を残したままビデオ率をテープ・デ
ータ率に変換するように動作する。説明の便宜上、この
ようなすべての制御信号はトラック・チャンネル2にの
み供給されるものと示されているが、これらの信号はト
ラック・チャンネル1にも供給されることを理解すべき
である。当業者によく知られているように、ビデオ・デ
ータ率(11.8MHz)クロックは動画の情報率+デ
ジタル同期率+パリティ率に従って決定され、水平およ
び垂直同期冗長性(リダンダンシ)はそれから除去され
る。ピクセルの組合せは各トラック・チャンネル中の走
査フォーマタ22から誤差検出および修正(EDAC)
/パリティ挿入ユニット24に供給され、このユニット
24は記録または再生過程で誤差の修正または検出のた
めにコンピュータ冗長性を挿入し、このようにしてDV
TRオーバーヘッドの幾つかを説明する。ピクセルの組
合せがEDAC/パリティ挿入ユニット24を通過する
のを制御するために供給される。次いで各トラック・チ
ャンネル中で、ピクセルの組合せはEDAC/パリティ
挿入ユニットからフラッタ・バッファ26に送られ、該
バッファ28は記録されつつあるビデオ情報に関連する
記録装置の構造中における時間軸誤差(TBE)を調整
または修正する。当業者には周知のように、フラッタ・
バッファ26はTBEに適合するのに充分な容量のメモ
リを含んでいる。このメモリは入力ビデオと同期してそ
の入力を制御するデータ率(11.8MHz)クロック
と、テープの送りと同期し、その出力を制御する機械率
(11.8MHz)のクロックとを有する。次いで、ピ
クセルの組合せの並列フォーマットはコンバータ28に
よって直列フォーマットに変換される。このコンバータ
28はその入力を制御するために直接供給される機械率
クロックと、その出力を制御するために記録率クロック
として×8ユニット29を経て供給されるクロックとを
有する。ピクセルの組合せはコンバータ28からプリア
ンブルおよび同期挿入ユニット30に供給される。この
プリアンブルおよび同期挿入ユニット30は走査情報の
開始および線当りのブロックの幾つかの数を占めるデジ
タル同期の双方を設定するように動作する。ピクセルの
組合せがプリアンブルおよび同期挿入ユニット30を通
過するのを制御するために記録率クロックが供給され
る。各チャンネルのピクセル組合せはプリアンブルおよ
び同期ユニット30からトラック・チャンネル・コーダ
32に送られ、このトラック・チャンネル・コーダ32
は、使用されるべきテープ記録コードに従って生のデジ
タル情報を編成する(オーガナイズ)するように動作す
る。情報がトラック・チャンネル・コーダ32を経て送
られるのを制御するために記録率クロックが供給され
る。次いで、各チャンネル中のこの情報は上記コーダ3
2より通常の記録増幅器34を経てトランスジューサ切
換ユニット38に供給される。このトランスジューサ切
換ユニット36にはテープ移送器38中の回転ヘッドホ
イールから位置信号が供給される。幾つかのトランスジ
ューサ(図8(C)のトラックA,E,C,Gのみを走
査する図8(B)中の4個のタンデム・トランスジュー
サ対と同じ位置にある4個のシングル・トランスジュー
サのようなもの)がヘッドホイール上い配置されてお
り、テープ移送器38中のヘッドホイールを適当な角度
周回して送られるテープに情報を導くためのヘッドホイ
ール上に配置されている。サーボ基準信号はタイミング
・ユニット40より移送器38に供給される。タイミン
グ・ユニット40にはビデオ同期信号およびヘッドホイ
ール位置信号が供給され、これからすべてのクロック信
号、同期信号および垂直フィールド部分信号が供給され
る。
【0017】前述のように、再生装置は記録装置の逆の
機能を逆の順序で行なうものである。従って、図10の
再生装置では、テープ移送器50中のヘッドホイールを
周回して移送されるテープ上の記録された情報はヘッド
ホイール上に配置された幾つかのトランスジューサ(図
9の記録装置と同じ4個)によって直列フォーマットで
ピックアップされる。トランスジューサ切換ユニット5
2はこの情報をトラック・チャンネル1および2中の再
生用増幅器54に分配する。位置信号はヘッドホイール
から切換ユニット52へ送られる。各増幅器54は各ト
ラック・チャンネル中の情報を、生のデジタル情報を引
出し、移送器50と同期する機械率クロックを発生する
ように動作するトラック・チャンネル・デコーダ56に
供給する。各トラック・チャンネル中の生のデジタル情
報(未だ直列フォーマットの形にある)はプリアンブル
および同軸抽出器58に供給され、ここで走査の開始情
報およびデジタル同期情報が取除かれる。プリアンブル
および同期抽出器を経て情報が送られるのを制御するた
めに機械率クロックが供給される。各チャンネルでコン
バータ60は直列ビット・フローを受信し、直列フォー
マットを8ビット並列フォーマットのピクセルの組合せ
に変換する。機械率クロックはコンバータ60に直接供
給され、また÷8ユニット61を経て再生率(11.8
MHz)クロックとして供給される。各チャンネル中の
ピクセルの組合せはコンバータ60からフラッタ・バッ
ファ62に供給される。フラッタ・バッファ62は再生
されつつあるビデオ情報に関連する再生装置の機構中の
すべての時間軸誤差(TBE)を調整し、修正する。こ
れは再生率(11.8MHz)クロックによってピクセ
ルの組合せをバッファ62に導入し、ビデオ・データ率
(11.8MHz)クロックで出力することによって行
われる。また時間比較器64からの差信号は各フラッタ
・バッファ62にそれぞれ供給される。TBEを調整す
ることに加えてフラッタ・バッファ62は、トラック・
チャンネル間で生ずる任意のタイミングあるいは機械的
誤差を調整するプログラム可能遅延装置として上記の差
信号に応答する。各プリアンブルおよび同期抽出器58
からの同期信号は時間比較器64に供給され、ここで差
信号を取出すために利用される。各トラック・チャンネ
ル中のピクセルの組合せはフラッタ・バッファ62から
EDACユニット66に供給される。EDACユニット
66は修正可能誤差を整流し、検出可能誤差を告知(フ
ラッグ)するように動作する。EDACユニット66を
通じてピクセルの組合せを送るのを制御するためにデー
タ率のクロックが供給される。各トラック・チャンネル
中のピクセルの組合せはEDAC66からテープ走査変
形装置、すなわちテープ走査デフォメータ68へ、例え
ば付加ビットを使用することによって別の通路を通過さ
せられる検出可能な誤差フラッグと共に送られる。デフ
ォメータ68はオーバーヘッドの“ブランク”を排除
し、テープ率からビデオ率へ変換する。入力におけるデ
ータ率クロック、水平および垂直同期信号、垂直フィー
ルド部分信号V/5またはV/6、および出力における
13.5MHzのクロックを含む制御信号が各デフォー
マタ68に供給される。各チャンネル中のデフォーマタ
からのピクセルの組合せは、再び別の通路を通って送ら
れる検出可能なフラッグと共にピクセル・デフォーマタ
70に供給される。デフォーマタ70は13.5MHz
のクロックによって制御され、両方のトラック・チャン
ネルからのピクセルの組合せを集めるように動作し、ま
たY,IおよびQピクセルを各別の誤差隠ぺい手段72
を通って個々のビデオ出力に送る。これについては、例
えば複合ピクセル記録用の米国特許第4,376,45
5号に示されている技術、あるいは複合ピクセルの記録
用に利用することのできるそれに示されている技術を使
用して行われる。デフォーマタ70と各隠ぺい手段72
との間で、検出可能な誤差フラッグまたは別の通路を通
って送られ、13.5MHzのクロックは各隠ぺい手段
72を通過するピクセルの送りを制御する。サーボ基準
信号はタイミング・ユニット74からテープ移送器50
へ送られ、また機械率クロックおよびトラック・チャン
ネル・デコーダ56から抽出された再生率(11.8M
Hz)クロックを除いてクロック、同期信号およびフィ
ールド部分信号または垂直同期およびヘッドホイール位
置信号が供給されるタイミング・ユニット74から引出
される。ピクセル・デフォーマタ70は図9の記録装置
におけるピクセル・フォーマタ20と同様なハードウエ
アを包み、その中のスイッチはデフォーマタ68からの
多数の入力およびビデオ出力へ導かれる単一の出力と接
続されている。
【0018】図11は磁気テープ上に順次走査テレビジ
ョン信号を記録するための多数セグメント記録フォーマ
ットを示している。フォーマットは、順次走査テレビジ
ョン信号の各フレームの非インタレース・ビデオ線1,
2,3…n…を、異なる長手方向セグメントに記録する
前にAとBのインタレースフィールドに分離する。時間
的に隣接する非インタレース・ビデオ線の記録シーケン
スをフレーム毎に反転させることにより、順次走査テレ
ビジョン信号は、各長手方向セグメントにおいて、イン
タレースされたフィールドをもった記録されたテレビジ
ョン信号に変換される。このインタレースされたフィー
ルドをもったテレビジョン信号は、元の非インタレース
・テレビジョン信号中に含まれる画像場面(ピクチャー
・シーン)の全体の画像、すなわち全領域、頂部および
底部、左および右を表わす。従って、図11の各長手方
向セグメントでは、記録されたインタレース・テレビジ
ョン信号のフレームは隣接して配置されたヘリカル・ト
ラック中に記録された2つのインタレース・フィールド
AおよびBからなる。この場合、フィールドAは非イン
タレース・テレビジョン信号の第1のフレームから引出
され、フィールドBは時間的に隣接する近くの第2のフ
レームから引出される。例えば、フィールドAは奇数番
号線1,3,5…n…593,595…を含み(但しn
は奇数)、一方、フィールドBは偶数番号線2,4,6
…n+1,…594,596…を含む。各長手方向セグ
メント中の記録されたピクセル解像度は、例えば、元の
画像場面のピクセル解像度の1/2あるいはそれ以下の
分数である。
【0019】図12は、図11に示すフォーマットに従
って構成された磁気テープを記録あるいは再生するため
に使用することのできるこの発明の特徴を実施した記録
/再生装置120を示す。例えば、記録動作モードで
は、非インタレース・ビデオ信号VPSが端子130に供
給される。ビデオ信号VPSは通常の方法で順次走査カメ
ラ装置によって発生され、例えば毎秒50フレームのフ
レームのくり返し率で画像フレーム当り625本の非イ
ンタレース・ビデオ線を発生させる。従って、非インタ
レース・ビデオ信号VPSのフレーム当りのビデオ線の総
数は、PAL方式用のビデオ線のフレームにおけるビデ
オ線の総数に等しい。しかしながら、ビデオ信号VPS
非インタレースであるので、フレーム率fV はPAL方
式のそれの2倍であり、一方線率は2fH で、これもP
AL方式の線率の2倍である。
【0020】ビデオ信号VPSはアナログ形式あるいはデ
ジタル形式のいずれでもよく、また白黒信号あるいはカ
ラー信号のいずれでもよく、もしカラー信号の場合は複
合形式あるいは成分形式(コンポーネント・フォーム)
のいずれでもよい。さらに、ビデオ信号VPSが成分形式
であれば、その成分はMACフォーマットにおけるよう
に単一のチャンネルで時間的にマルチプレックスされた
もの、あるいは別々のチャンネルにおける成分形式でも
よく、この場合は、各長手方向セグメントに対して、各
別のトランスジューサが図3のスキャナの構成と同様な
スキャナの構成でY,IおよびQの成分信号の各々に割
当てられる。もし、ビデオ信号VPSが別々のチャンネル
成分形式の場合は、図12に示す処理段が各成分チャン
ネル毎に複製される。
【0021】図12の記録/再生装置120の記録モー
ドでは、記録/再生スイッチRP1およびRP2のアー
ムは各記録端子Rと接触している。非インタレース・ビ
デオ信号VPSはスイッチを経て端子128に供給され
る。
【0022】図13(A)は、図11の奇数線番号nに
関連した同じ線番号である任意のビデオ線番号nで始ま
る非インタレース・ビデオ信号VPS用のビデオ線番号の
シーケンスを示す。ビデオ信号VPSは非インタレース性
であるので、所定のビデオ線の接続時間は1/2fH
ある。
【0023】非インタレース・ビデオ信号VPSは図12
のクロック信号2fH ,CKによってモジュロ3の態様
でクロックされる単極、3投スイッチS1の極(可動ア
ーム)に供給される。この場合、2fH ,CKのクロッ
ク率は2fH に等しい。図13(A)は端子128に発
生するビデオ信号VPSのビデオ線の数を基準として、モ
ジュロ3スイッチS1のアームAr の接続位置と接続時
間とを示している。従って、例えばビデオ線nが端子1
28に現われると、アームAr は端子D1と接触し、ビ
デオ線n+1が端子128に現われると、アームAr
端子D2と接触し、ビデオ端子n+2が端子128に現
われると、アームAr は端子D3と接触する。この接触
シーケンスはモジュロ3を基礎として反覆する。
【0024】接点D1乃至D3はメモリM1乃至M3の
各第1端に結合され、各メモリは予め定められた所望の
ピクセル解像度に従ってピクセルの線相当量を記憶する
メモリ容量をもっている。メモリM1乃至M3の各他端
は極Pに結合されたアームAp 、および極Qに結合され
たアームAq を含む2極スイッチS2の各接点C1乃至
C3に結合されている。スイッチS2のアームは、タイ
ミング・ユニット122によって供給されるクロック信
号fH ,CKによってモジュロ3の態様で反時計方向に
回転する。
【0025】2極、双投スイッチS3はスイッチS2の
極Pに結合された極Rと、スイッチS2の極Qに結合さ
れた極Sとを有する。スイッチS3のアームは、クロッ
クfV ,CKに従って非インタレース・ビデオ信号VPS
のフレーム率で、その実線で示す接触位置と点線で示す
接触位置との間で循環する。従って、例えば、非インタ
レース・ビデオ信号VPSのフレーム1のビデオ線が現わ
れる期間中は、スイッチS3のアームはその実線で示す
接触位置にあり、次のフレーム2では、アームはその点
線で示す接触位置にある。従って、フレーム1の期間
中、スイッチS3の接触端子B1に発生するビデオ信号
V1はスイッチS2の極Pに発生するビデオ信号Vp
等しく、接触端子B2に発生するビデオ信号V2はスイ
ッチS2の極Qに発生するビデオ信号Vq に等しい。反
対の位置では、次のフレーム2の期間中、同様な関係を
維持する。
【0026】メモリM1乃至M3は先入れ先出し(FI
FO)メモリとして構成されている。各メモリは、特定
の内部メモリ読出し/書込みクロッキング構成に基づい
て、入力/出力作用に関していずれの方向にも信号を流
通させることができる。例えば、各メモリは各遅延線の
両端に結合されたマルチプレクサ・ステアリング段によ
って読出し機能と書込み機能との間でピンポンのように
動作させられる2個の並列遅延線からなる。図12の装
置の記録動作モードでは、各端子D1乃至D3に結合さ
れたメモリM1乃至M3の端部は信号入力として作用
し、各端子C1乃至C3に結合されたメモリの他端はメ
モリ出力として働く。
【0027】メモリM1乃至M3に信号サンプルを書込
むために、タイミング・ユニット122はメモリM1に
書込みクロックWR1,CKを供給し、メモリM2に書
込みクロックWR2,CKを供給し、メモリM3に書込
みクロックWR3,CKを供給する。メモリM1乃至M
3から信号サンプルを読出すために、タイミング・ユニ
ット122はメモリM1に読出しクロックR1,CKを
供給し、メモリM2に読出しクロックR2,CKを供給
し、メモリM3に読出しクロックR3,CKを供給す
る。端子128に発生した非インタレース・ビデオ信号
PSは記録動作モードでは、タイミングユニット122
に供給されて、書込みおよび読出しクロックの発生を非
インタレース・ビデオ信号VPSのビデオ線1,2,3…
n…のシーケンスに同期させ、2fH ,CK信号,f
H ,CK信号、およびfV ,CK信号の周波数および位
相を非インタレース・ビデオ信号VPSに関連する水平お
よび垂直ブランキング期間に同期させる。
【0028】図13(C)乃至(E)は非インタレース
・ビデオ信号VPS中のビデオ線数の関数としてのメモリ
M1乃至M3の内容を示している。ビデオ信号VPSの線
nが端子128および接点D1にあるスイッチS1のア
ームAr にあるとき、線nはメモリM1に書込まれる。
アームAr が接触端子D2およびD3に順次存在すると
き、次の2本の非インタレース線の間、線nはメモリM
1に留まっている。ビデオ信号VPSの線n+1が端子1
28に現われるとき、アームAr は接触端子D2にあ
り、線n+1はその各書込みクロックによってメモリM
2に書込まれる。アームAr が順次接触端子D3および
D1にあるとき、次の2本の非インタレース線の間メモ
リ中に留まっている。ビデオ信号VPSの線n+2が端子
128に現われるとき、アームAr は接触端子D3にあ
り、線n+2はその各書込みクロックによってメモリM
3に書込まれる。アームAr が順次接触端子D1および
D2にあるとき、線n+2は次の2本の非インタレース
線の間メモリM3中に留まっている。アームAr が接触
端子D1にあるとき、スイッチS1のモジュロ3サイク
リングが反覆する。
【0029】アームAp およびAq がスイッチS2の接
点C1乃至C3間を回転することに関連してメモリM1
乃至M3に記憶された信号は順次メモリから読出され
る。各メモリからの読出し率は書込み率の1/2であ
り、メモリの1本の線の容量は、図13(F)および
(G)に示すように各アームAp およびAq が各接触端
子C1乃至C3にある時間に等しい期間1/fH 中に読
出される。
【0030】メモリM1乃至M3の同期読出しにおい
て、図13(F)乃至(I)に示すように、アームAp
が接触端子C1にあり、アームAq が接触端子C2にあ
るとき、メモリM1に記憶された線nおよびメモリM2
に記憶された線n+1はそれらの各読出しクロックによ
って読出される。適正な読出しを行なうために、記憶さ
れた線nおよびn+1を読出すために接点C1およびC
2にある時間が、図13(A)の非インタレース・ビデ
オ信号VPSの線n+2およびn+3が順次端子128に
現われる間に生ずるように動作の同期化が行われる。
【0031】スイッチS2の次の順序におけるアーム位
置では、アームAp は接触端子C3にあり、アームAq
は接触端子C1にある。この接触位置では、記憶された
線n+2はメモリM3から読出され、記憶された線n+
3はM1から読出される。スイッチS2の最終順序の接
触位置では、所定のモジュロ3の動作サイクル中、アー
ムAp は接触端子C2にあり、アームAq は接触端子C
3にある。それによって、記憶された線n+4はメモリ
M2から読出され、記憶された線n+5はメモリM3か
ら読出される。
【0032】上述のようなスイッチS1乃至S3および
メモリM1乃至M3の同期動作の結果、非インタレース
・ビデオ信号VPSは2つの分離されたインタレース・ビ
デオ信号V1およびV2に変換される。非インタレース
・ビデオ信号VPSのフレーム1では、インタレース・ビ
デオ信号V1はフレームの奇数番号線すなわちフィール
ドAを含み、インタレース・ビデオ信号V2は偶数番号
の線、すなわちフィールドBを含む。非インタレース・
ビデオ信号VPSのフレーム2に対しては、スイッチS3
のアームが図12に示す点線の接触位置にあるとき、イ
ンタレース・ビデオ信号V1はフィールドBのビデオ線
を含み、インタレース・ビデオ信号V2はフィールドA
の線を含む。
【0033】インタレース・ビデオ信号V1は記録/再
生電子回路段128に供給され、ビデオ信号V2は記録
/再生電子回路段127に供給され、双方は記録モード
で動作して、インタレース・ビデオ信号Vi1およびイン
タレース・ビデオ信号Vi2を発生する。ビデオ信号Vi1
およびVi2は、各スキャナ・トランスジューサ段123
および124からなるスキャナ装置によって図11の磁
気テープの各長手方向セグメント1および2に記録され
るように適正に条件付けられる。
【0034】スキャナ装置129の構造は図3に示すス
キャナ装置の構造と類似しており、下側レベルのトラン
スジューサY1 ,Y3 ,I1 ,Q1 は図12のトランス
ジューサ段123と関連しており、上側レベルのトラン
スジューサY2 ,Y4 ,I2,Q2 はトランスジューサ
段124と関連している。スキャナ装置129をテープ
が周回して巻付く角度はほぼ360°の巻付き角に等し
く、図3に示すオメガ(Ω)巻付き、あるいはアルファ
(α)巻付き構成によって与えられる完全な360°の
巻付き角であってもよい。
【0035】図12のタイミング素子122とスキャナ
およびキャプスタン・サーボ制御段125との間で制御
信号は双方向に流通させられる。このスキャナおよびキ
ャプスタン・サーボ制御段125はスキャナ装置129
と通常の態様で関連するキューおよびヘッドホイール制
御トラック・パルスの記録および再生を制御する。な
お、そのトラックは図11には示されていない。また、
図11では、使用されるとしても、すべての別の音声ト
ラックは省略されている。
【0036】図11の磁気テープ上に記録された非イン
タレース・ビデオ信号VPSを再生するために、図12の
記録/再生装置120はスイッチRP1およびRP2の
アームを各再生端子PBに接触させることによって再生
モードで動作する。スキャナ装置129のトランスジュ
ーサ段123および124のヘッドはそれらの各長手方
向セグメント1および2の各々の記録トラック中の信号
をピックアップして、スキャナ装置129から端子12
8へ流れる信号を生成する。この信号の流れは記録/再
生装置が記録モードにあるときに述べた信号の流れと本
質的に逆である。再生モードでのスイッチS1乃至S3
とメモリM1乃至M3の同期化された動作は先に述べた
記録モードの場合と実質的に同じであるので、その動作
の説明は省略する。
【0037】トランスジューサ段123および124に
よってそれぞれの長手方向セグメント・トラックから感
知されたインタレース・ビデオ信号Vi1およびVi2は合
成されて、端子128に現われる再構成された非インタ
レース・ビデオ信号VPSの非インタレース順次ビデオ線
が生成される。制御段125によって供給される制御ト
ラックおよび/またはキュー・トラック情報に従って、
タイミング・ユニット122から垂直および水平タイミ
ング情報を受信する同期発生器121によって、端子1
28に発生した非インタレース・ビデオ信号に垂直およ
び水平同期成分が挿入される。このようにして、すべて
の水平および垂直同期情報を含んだ再構成された非イン
タレース・ビデオ信号VPSが記録/再生装置120によ
って信号線路130に発生する。この場合、信号線路1
30は図11の両方の長手方向セグメント1および2の
記録されたトラックからの出力信号線路となる。
【0038】図11の記録された磁気テープを再生する
ためにポータブル・ユニットを使用するときは、図11
の例えば長手方向セグメント1のような一方の長手方向
セグメントのみのトラックを走査することのできるスキ
ャナ装置をもった記録/再生装置を使用してもよい。ポ
ータブル再生ユニット中のスキャナ装置には、図6に示
したスキャナ・トランスジューサと同様なスキャナ・ト
ランスジューサにおいて、一方の長手方向セグメントの
みを再生するのに必要とするより少ない数のトランスジ
ューサが使用されている。再生ユニットは図12のイン
タレース・ビデオ信号V1のようなインタレース・ビデ
オ信号を再生する。この信号は直接同期発生器に供給さ
れて同期情報が挿入され、インタレース再生テレビジョ
ン信号が生成される。インタレース再生テレビジョン信
号は、図11の磁気テープの両方のセグメント中のすべ
てのトラックの合計によって表わされる記録された非イ
ンタレース・ビデオ信号中に含まれる画像場面の全部の
領域を表わすインタレース・ビデオ線を含んでいる。
【0039】従って、この再生ユニットは、フィールド
を記憶する容量のメモリを使用することなく、順次走査
テレビジョン・フォーマットからインタレース走査テレ
ビジョン・フォーマットへ即時変換することができると
いう利点をもっている。これと引換えに、垂直方向の解
像度は元の非インタレース・ビデオ信号のピクセル解像
度の1/2になるので、図11の磁気テープの一方の長
手方向セグメントのみを再生するときに得られるインタ
レース・ビデオ信号の解像度は粗くなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の原理による多重記録フォーマットの
実施例を示す図である。
【図2】図1に示す多重記録フォーマットを有する磁気
テープの各長手方向セグメントのトラック中に記録され
るべきY,IおよびQサンプルのシーケンスを示す図で
ある。
【図3】図1に示す多重記録フォーマットによるトラッ
クを走査するために使用されるスキャナ装置を概略的に
示す図である。
【図4】図3のトランスジューサの各々にY,I,Q成
分ピクセルを導くための構成を概略的に示す図である。
【図5】ポータブル・テープ・ユニットで使用されるよ
うに適合されたこの発明の特徴による多重記録フォーマ
ットを示す図である。
【図6】この発明の特徴による多重記録フォーマットと
共に使用するのに適合されたポータブル・ユニットのス
キャナ上のトランスジューサの配列を概略的に示す図で
ある。
【図7】図7のうち(A)は(C)に示す多重記録フォ
ーマットによるトラックをスキャンする場合のテープの
巻き付け状態を示す図、(B)は同じく(C)に示す多
重記録フォーマットによるトラックをスキャンする場合
のスキャナ上のトランスジューサの位置を示す図、
(C)は多重記録フォーマットによるトラックを示す図
である。
【図8】図8のうち(A)は(C)に示す多重記録フォ
ーマットによるトラックをスキャンする場合のテープの
巻き付け状態を示す図、(B)は同じく(C)に示す多
重記録フォーマットによるトラックをスキャンする場合
のスキャナ上のトランスジューサの位置を示す図、
(C)は多重記録フォーマットによる他の形式のトラッ
クを示す図である。
【図9】図1,図5,図7(C)および図8(C)の記
録フォーマットと共に使用するのに適合した記録および
再生ピクセル改善装置を示す図である。
【図10】図1,図5,図7(C)および図8(C)の
記録フォーマットと共に使用するのに適合した記録およ
び再生ピクセル改善装置を示す図である。
【図11】この発明による多重記録フォーマットの他の
実施例を示す図である。
【図12】図11に示す記録フォーマットに従ってテレ
ビジョン信号を記録し、再生することのできる記録/再
生装置を示すブロック図である。
【図13】図12に示した装置の動作を説明するのに有
効なタイミング図である。
【符号の説明】
123,124 トランスジューサ 130 入力端子

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 走査されたシーンを表す順次走査テレビ
    ジョン信号の非インタレースビデオラインを記録した磁
    気テープから再生を行うシステムであって、前記磁気テ
    ープは長手テープセグメントのペアを有しており該テー
    プセグメントは前記テープの幅をその長さに沿って分割
    し、前記順次走査テレビジョン信号における交互に生じ
    るフレームの奇数ラインおよび介在フレームの偶数ライ
    ンは前記長手テープセグメントのペアの第1群における
    複数のヘリカルトラックに記録されており、さらに、前
    記交互に生じるフレームの偶数ラインおよび前記介在フ
    レームの奇数ラインは前記長手テープセグメントのペア
    の第2群における複数のヘリカルトラックに記録されて
    おり、該再生システムは、 前記長手テープセグメントのペアの一方のみにおける記
    録トラックを走査するトランスジューサ手段と、;前記
    トランスジューサ手段により再生された信号にのみ応答
    して、前記シーンのインタレース表示のために用いるシ
    ステム出力信号を発生する手段とを具備したことを特徴
    とする磁気テープの再生システム。
  2. 【請求項2】 走査されたシーンを表す順次走査テレビ
    ジョン信号の非インタレースビデオラインを記録した磁
    気テープから再生を行うシステムであって、前記磁気テ
    ープは長手テープセグメントのペアを有しており該テー
    プセグメントは前記テープの幅をその長さに沿って分割
    し、前記順次走査テレビジョン信号における交互に生じ
    るフレームの奇数ラインおよび介在フレームの偶数ライ
    ンは前記長手テープセグメントのペアの第1群における
    複数のヘリカルトラックに記録されており、さらに、前
    記交互に生じるフレームの偶数ラインおよび前記介在フ
    レームの奇数ラインは前記長手テープセグメントのペア
    の第2群における複数のヘリカルトラックに記録されて
    おり、該再生システムは、 前記長手テープセグメントのペアの前記第1群における
    記録トラックを走査する第1のトランスジューサ手段
    と;前記長手テープセグメントのペアの前記第2群にお
    ける記録トラックを走査する第2のトランスジューサ手
    段と;前記第1および第2のトランスジューサ手段の両
    方により再生された信号に応答して、前記シーンの非イ
    ンタレース表示のために用いるシステム出力信号を発生
    する手段とを具備したことを特徴とする磁気テープの再
    生システム。
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