JPH07288121A - 防爆形電池の封口構造 - Google Patents

防爆形電池の封口構造

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JPH07288121A
JPH07288121A JP6077192A JP7719294A JPH07288121A JP H07288121 A JPH07288121 A JP H07288121A JP 6077192 A JP6077192 A JP 6077192A JP 7719294 A JP7719294 A JP 7719294A JP H07288121 A JPH07288121 A JP H07288121A
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JP
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plate
battery
metal plate
thin
sealing
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Masakazu Kitakata
雅一 北方
Yoshiro Harada
吉郎 原田
Takushi Ogawa
琢司 小川
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Original Assignee
FDK Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 組立作業及び工程管理簡素化が図れて電池の
発火及び爆発を確実に防止できる防爆型電池の封口構造
を提供する。 【構成】 ダイヤフラム板90の上方にはこれを直径方
向に横切る導電性薄肉板50を配設するとともに薄肉板
50の相対向する端縁部50b,50cを上下何れか一
方の面に絶縁材60を介して端子板30と金属板100
との周縁部間に挟持して端子板30と金属板100とが
薄肉板50のみを介して導通するようにし、薄肉板50
はダイヤフラム板90が電池内圧の異常な上昇により所
定量上方に膨出したときにダイヤフラム板90より加え
られる押圧力により破断されて端子板30と金属板10
0とを絶縁する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は防爆形電池の封口構造に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、防爆形電池の封口構造としては、
例えば、特開平2−288063号公報に示されるよう
に、電池内部のガス圧が所定値以上に上昇すると電池内
部の電流経路を遮断して温度上昇を初期の内に抑えて電
池の発火を防止するとともにこのガス圧がさらに上昇す
るとガス抜きを行い、電池の爆発を防止するようにした
ものが公知となっている。この封口構造は、図8の一部
破断縦断面図に示すように、円筒状の電池ケース131
と、この電池ケース131内に収装された発電要素13
6と、電池ケース131の開口端131aに封口ガスケ
ット132を介して固定されるとともにガス抜き孔13
0が形成されてなる端子板135と、発電要素136に
一端側が取り付けられ他端側が防爆機構を介して端子板
135と電気的に接続されてなるリード138とから構
成されている。
【0003】上記防爆機構は、端子板135の下方に配
設された金属製の封口板133と、この封口板133の
下方に配設されたリードストリッパ134と、封口板1
33とリードストリッパ134との間に嵌入された中間
嵌合体140とから主に構成されている。
【0004】封口板133は、円板形状をなすとともに
中心部には下方に突出した突部133aが形成され、上
面にはこの突部133aの付け根部分近傍から放射状に
広がる薄肉部133bが形成されて、端子板135とと
もにガスケット132を介して電池ケース131の上端
部131aにかしめられて固定されている。
【0005】また、リードストリッパ134はアルミニ
ウム等の材料で形成されて円板形状をなし、その中心部
には封口板133の突部133aが挿通される挿通孔1
34aが形成されている。そして、中間嵌合体140は
絶縁性材料で形成されて円板形状をなし、ストリッパ1
34と封口板133との間に凹凸嵌合されて一体的に結
合されている。
【0006】そして、発電要素136に一端側が取り付
けられたリード138は、その他端側がリードストリッ
パ134の下面と挿通孔134aから下方に臨む突部1
33aの下面に超音波溶接を行うことにより接続され突
部133aの下面を越えて延出されている。
【0007】上述のような防爆機構を備えた電池は、例
えば過充電や短絡状態が進んで電池内部の化学変化によ
りガスが発生・充満して電池の内圧が上昇すると、封口
板133は端子板135の方に押圧されて上方に移動
し、突部133の下面に溶接されていたリード138が
その溶接部分において封口板133から剥離、或いはリ
ード138自体が破断して電流が遮断される。
【0008】また、電池内部で大量にガスが発生した場
合は、封口板133の薄肉部133bが開裂してガスは
端子板135の方に導かれ、さらにガス抜き孔130を
介して大気中に排気されることにより、電池の爆発を防
止させるようにしている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た防爆機構を備えた封口構造にあっては、電池内部が所
定の内圧に達した時に導電経路が確実に遮断されるよう
にリード138と突部133aとの溶接強度を高精度に
設定する必要がある。
【0010】即ち、この溶接強度が大きすぎると、内圧
上昇時にリード138が剥離或いは破断されるより先に
封口板133の薄肉部133bが開裂してしまい、内圧
が解放されて爆発は防止されるものの、電流が流れ続け
て電池温度が上昇を続け、発火に至る虞がある。したが
って、この溶接強度を薄肉部133bが開裂する内圧
(例えば、温度20℃下で10〜30Kg/cm2 )より低
い内圧に設定しなければならない。
【0011】一方、溶接強度が小さすぎると、電池の充
放電や高温保存等の通常範囲内の使用及び保存時におい
て内圧の微小な上昇等で誤差動を起こし、無用にリード
138が剥離或いは破断されて電池として機能しなくな
ってしまう虞がある。そのため、通常範囲内の使用及び
保存時においては、リード138が剥離或いは破断され
ることがない程度に溶接強度を高く設定しなければなら
ない。
【0012】したがって、溶接強度の範囲は極めて厳密
に設定しなければならず、その溶接工程においては高度
な溶接精度が要求されるため、どうしても組立作業及び
工程管理が煩雑になるといった問題があった。
【0013】また、適切な溶接精度を確保するために、
この溶接は数回に渡り行われるため、溶接時の加熱及び
冷却等に起因して溶接部分の消耗及び変形等の溶接欠陥
が発生し易くなり、この溶接欠陥の発生を防止するため
高精度な溶接管理が必要となり、組立作業及び工程管理
がさらに煩雑になるといった問題もあった。
【0014】さらにまた、リード138は、挿通孔13
4aから下方に臨む突部133aの下面と接続されるよ
うに位置決めされて、リードストリッパ134の下面と
突部133aの下面とに渡って溶接される必要があるた
め、この溶接の際には高度な位置決め精度が要求され、
組立作業及び工程管理がさらに煩雑になるという問題も
あった。
【0015】この発明は以上の問題を解決するものであ
って、その目的は、組立作業性向上及び工程管理簡素化
が図れるとともに電池の発火及び爆発を確実に防止でき
る防爆形電池の封口構造を提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明は、電池ケース内に収装された発電要素と、
この発電要素から延出するリードと、前記電池ケースの
開口端に封口ガスケットを介して取付けられガス抜き孔
が開口された金属製端子板と、前記端子板と電気的に接
続してその下方に配設されるとともに前記電池ケースの
開口端に封口ガスケットを介して取付けられた封口手段
とからなり、前記封口手段は前記リードに電気的に接続
されるとともに前記ケース内のガス圧が所定以上に高ま
ると前記端子板と前記リードとを絶縁させ、さらにガス
圧が異常に高まるとそのガス圧を前記ケース外に解放す
るように形成されてなる防爆形電池の封口構造におい
て、前記封口手段は下面が前記リードに電気的に接続さ
れるとともにガス抜き孔が開口された導電性金属板と、
前記金属板の上方に配設されて前記金属板の周縁部にか
しめられるとともに前記ケース内のガス圧が所定以上に
高まるとそのガス圧を受けて上方に付勢されてさらにガ
ス圧が異常に高まると破断されるように形成された絶縁
性ダイヤフラム板とを備え、前記ダイヤフラム板の上方
にはこれを直径方向に横切る導電性薄肉片を配設すると
ともに前記薄肉片の相対向する端縁部を上下何れか一方
の面に絶縁材を介して前記端子板と前記金属板との周縁
部間に挟持して前記端子板と前記金属板とが前記薄肉片
のみを介して導通するようにし、前記薄肉片は前記ダイ
ヤフラム板が電池内圧の異常な上昇により所定量上方に
膨出したときに前記ダイヤフラム板により加えられる押
圧力により破断されて前記端子板と前記金属板とを絶縁
するようにしてなるのである。
【0017】ここで、前記絶縁材は中央部が一部切り欠
かれた絶縁板でなり、前記薄肉片は一方の端縁部が該絶
縁板の周縁部の上方に配設されるとともに他方の端縁部
が該周縁部の下方に配設されることが望ましい。
【0018】さらに、前記目的を達成するため、本発明
は、電池ケース内に収装された発電要素と、この発電要
素から延出するリードと、前記電池ケースの開口端に封
口ガスケットを介して取付けられガス抜き孔が開口され
た金属製端子板と、前記端子板と電気的に接続してその
下方に配設されるとともに前記電池ケースの開口端に封
口ガスケットを介して取付けられた封口手段とからな
り、前記封口手段は前記リードに電気的に接続されると
ともに前記ケース内のガス圧が所定以上に高まると前記
端子板と前記リードとを絶縁させ、さらにガス圧が異常
に高まるとそのガス圧を前記ケース外に解放するように
形成されてなる防爆形電池の封口構造において、前記封
口手段は下面が前記リードに電気的に接続されるととも
にガス抜き孔が開口された導電性金属板と、前記金属板
の上方に配設されて前記金属板の周縁部にかしめられる
とともに前記ケース内のガス圧が所定以上に高まるとそ
のガス圧を受けて上方に付勢されてさらにガス圧が異常
に高まると破断されるように形成された絶縁性ダイヤフ
ラム板とを備え、該ダイヤフラム板の上方にはこれを直
径方向に横切る導電性薄肉片を配設し、該薄肉片の相対
向する端縁部を上下何れか一方の面に絶縁材を介して該
端子板と該金属板との周縁部間に挟持して該端子板と該
金属板とが該薄肉片のみを介して導通するようにし、該
薄肉片の相対向する前記端縁部の何れか一方は該端子板
と該金属板との該周縁部から引き抜き可能に挟持されて
おり、前記ダイヤフラム板が電池内圧の異常な上昇によ
り所定量上方に膨出したときに該ダイヤフラム板により
加えられる押圧力により該薄肉片の中央部が上方に付勢
されると該一方の端縁部が該端子板と該金属板との周縁
部間から引き抜かれて離脱し、該端子板と該金属板とを
絶縁するようにしてなるのである。
【0019】尚、好ましくは、前記ダイヤフラム板と前
記薄肉片との間にガス抜き孔が開口された比較的硬質の
絶縁性中間板を介装し、該中間板は中央部が上方に突出
した突部が形成され、該突部は前記ダイヤフラム板が電
池内圧の異常な上昇により所定量上方に膨出したときに
前記薄肉片の中央部を上方に突き破るようにしてなるこ
とである。
【0020】
【作用】上記構成の本発明によれば、電池内圧の異常な
上昇により前記ダイヤフラム板が所定量上方に膨出する
と、このダイヤフラム板により加えられる押圧力によ
り、前記薄肉片は破断あるいは前記一方の端縁部が前記
端子板と前記金属板との周縁部間から引き抜かれて離脱
して前記端子板と前記金属板とを絶縁して電池の導電経
路を遮断するため、導電経路の遮断を前記リードと前記
封口板との溶接破断により行う場合のように前記封口板
と前記リードとを高精度に溶接強度設定及び位置決めし
て溶接する必要がない。
【0021】また、前記薄肉片あるいは前記絶縁材の形
状及び材質等を予め調整しておくことにより薄肉片の破
断精度を設定できる。したがって、電池の導電経路の遮
断を前記リードと前記封口板との溶接破断により行う場
合に比し、電流の遮断特性の設定が容易であるとともに
電流遮断特性のばらつきが小さくなる。
【0022】さらに、前記ダイヤフラム板と前記薄肉片
との間に前記絶縁性中間板を介装した場合には、電池内
圧の異常な上昇により上方に膨出したダイヤフラム板に
より加えられる押圧力は前記中間板を介して前記薄肉片
に確実に伝達されるため、前記薄肉片の中央部は前記中
間板の前記突部に突き破られ破断する。したがって、確
実に電流が遮断される。
【0023】
【実施例】以下、本発明の好適な実施例を添付図面に基
づき詳述する。図1(a)、(b)は本発明による防爆
形電池の封口構造の実施例を示す一部破断断面図であ
り、同図において本実施例の封口構造は、円筒状の電池
ケース10と、この電池ケース10内に収装された発電
要素110と、電池ケース10の開口端にポリプロピレ
ン製の封口ガスケット20を介して固定されるとともに
複数のガス抜き孔30aが形成されてなる端子板30
と、発電要素110に一端側が取り付けられ他端側が防
爆機構を介して端子板30と電気的に接続されてなるリ
ード40とから主に構成される。
【0024】防爆機構は、発電要素110の上方に配設
された導電性金属板100と、この金属板100上に積
層された絶縁性ダイヤフラム板90と、このダイヤフラ
ム板90の上方に配設された導電性薄肉板50及び帽子
型絶縁板60とから主に構成され、これら金属板10
0、薄肉板50及び絶縁板60は端子板30とともに積
層されて電池ケース10の開口端に封口ガスケット20
を介してかしめられ固定されている。
【0025】リード40はアルミニウム製で、その一端
側は発電要素110に取り付けられ、その他端側は金属
板100に接続されている。
【0026】この金属板100はアルミニウム製の円板
で中央部にガス抜き孔100aが形成され、このガス抜
き孔100aの周縁端部から中心方向に挟持片100b
が延出されるとともにその端部が下外方に折曲されてリ
ード40の端部40aを挟持することによりリード40
と接続している。
【0027】また、金属板100の上面には絶縁性ダイ
ヤフラム板90が積層されており、このダイヤフラム板
90は円板状ラミネートフィルムからなりアルミニウム
のシートをポリプロピレン樹脂層で上下に挟んだ3層構
造に形成され、電池の内圧が上昇すると中央部が上方に
膨出しさらに上昇して所定の内圧に達すると中央部が破
断するようになっている。このダイヤフラム板90の周
縁部上には、ポリプロピレン製の樹脂リング80とステ
ンレス製の金属リング70とがそれぞれ積層され、これ
らリング70,80の周縁部は金属板100の周縁部を
上内方に折り曲げることによりダイヤフラム板90とと
もにかしめられている。
【0028】この金属リング70はその材質及び形状を
適宜設定することによりダイヤフラム板90の電池内圧
に対する膨出特性及び破断特性を調整する機能を持ち、
樹脂リング80は金属リング70の製造時に生じた打ち
抜きバリに起因して電池の組み付け時にダイヤフラム板
90が損傷しないように保護したり、この樹脂の弾性特
性を利用することにより金属板100の周縁部にかしめ
られたダイヤフラム板90及びリング70,80が相互
に密着して固定されるようにしてかしめ不良を防止し、
ダイヤフラム板90が電池内圧に対する作動特性にばら
つきが生じることを防止するとともに電池内の電解液が
かしめ不良によって生じる隙間を通って外部に漏れるこ
とを防止する。
【0029】折曲された金属板100の周縁部上には薄
肉板50を介して絶縁板60が配設されており、この絶
縁板60は、図2(a)に示すように帽子型の形状をな
してその上方に起立した筒状部にはガス抜き孔60bが
形成されるとともにその筒状部の付け根部には薄肉板の
一方の端縁部を挿通させるための挿通孔60cが形成さ
れている。
【0030】この薄肉板50は、図3(a)に示すよう
に長手方向の中央部に幅狭な破断部50aが形成される
とともに両端部が封口ガスケット20の内周面に接する
ようにその形状に合わせて円弧状に形成され、図1及び
図4に示すようにダイヤフラム板90の上方をその直径
方向に横切り、一方の端縁部50bが絶縁板60の挿通
孔60cを通って絶縁板60の周縁部上に延出して端子
板30とこの周縁部とに挟持される一方、他方の端縁部
50cが絶縁板60の周縁部の下方に配設されて金属板
100の折曲された周縁部と絶縁板60の周縁部とに挟
持され、端子板30と金属板100とが薄肉板50のみ
を介して導通するようになっている。
【0031】以上、説明した実施例の封口構造を備えた
電池は、例えば過充電や短絡状態が進んで電池内部の化
学変化によりガスが発生・充満し、そのガスの充満によ
り電池内の内圧が上昇し始めると、図5(a)に示すよ
うに、この内圧の上昇によりダイヤフラム板90の中央
部が薄肉板50の方に押されて上方に膨出する。さらに
電池内部が上昇して所定の内圧に達すると、薄肉板50
はダイヤフラム板90の膨出した中央部に圧接されてそ
の破断部50aが破断され電流が遮断される。
【0032】また、上記のように電流が遮断された後に
も、何らかの理由で、電池内部でガスの発生が続き、さ
らに内圧が上昇した場合には、図5(b)に示すよう
に、ダイヤフラム板90の中央部が破断してガスは端子
板30の方に導かれ、さらにガス抜き孔30a及び60
bを介して大気中に排気されることにより、電池の爆発
が防止される。
【0033】さらに、絶縁板60は金属板100と端子
板30とともに封口ガスケット20を介して電池ケース
10の開口端にかしめられるため、電池ケース10の開
口端に外力が加えられた場合には絶縁板60がこの外力
を支持することにより、電池の封口構造の強度が向上す
る。
【0034】なお、本実施例では、薄肉板50は、その
形状が前出の図3(a)に示したように長手方向の中央
部に幅狭な破断部50aが形成されているが、この形状
に限らず同図(b)〜(e)に示すようにしてもよい。
即ち、同図(b)に示すものでは、長手方向の中央部に
その中心部を残して幅方向に細長の薄肉部51aが形成
されて薄肉板51の破断がこの薄肉部51aで容易にな
るようにしている。また、同図(c)に示すものでは、
両端部を除いて幅が一定の細長状に形成され、同図
(d)に示すものでは、外周縁部が封口ガスケット20
の内周面に接するようにその形状に合わせて円弧状に形
成されたガイド部53aが形成され、電池の組み付け時
に薄肉板53の位置決めを容易にするようにしている。
さらに、同図(e)に示すものでは、薄肉板54は中央
部がエンボス加工されて断面形状が上方に突出した半球
状の突部54aが形成され、薄肉板54の下方に配設さ
れたダイヤフラム板90の中央部が薄肉板54の方に押
されて上方に膨出したときに、ダイヤフラム板90の中
央部上面が薄肉板54の突部54aの内周面に密着する
ことによりダイヤフラム板90の押圧力が確実に薄肉板
54に伝達されて薄肉板54の破断が確実に行われるよ
うにする。
【0035】また、絶縁板60は、その形状が前出の図
2(a)に示したように帽子型の他に、図2(b)に示
すような内筒部61aが上方に立設したドーナツ型絶縁
板61でもよく、何れの場合も内筒部61aが、電池内
圧が上昇して薄肉板50が破断した時に上方に押し上げ
られた薄肉板50中央部が端子板30に接触して導通し
て電流遮断が阻害されることを防止する。また、絶縁板
60は図2(c)に示すように単なるドーナツ板62で
もよく、この場合、上述したような電流遮断の阻害が生
じないように予め薄肉板50の材質や形状寸法を適宜選
定して破断特性を適切に設定するなどして防爆機構が確
実に作動するようにする。
【0036】また、本発明では上述した実施例に限ら
ず、他の実施例として図6(a)に示すように、薄肉板
50の一端部50dを金属リング70と絶縁板60の周
縁部との間に水平方向に移動可能に挟持させるとともに
金属板100の折曲された周縁部の内周端部100cに
当接させるようにしてもよい。この場合、電池内の内圧
が上昇し始めると、図6(b)に示すように、ダイヤフ
ラム板90の中央部が薄肉板50の方に押されて上方に
膨出する。電池内部が所定の内圧に達すると、薄肉板5
0はダイヤフラム板90の膨出した中央部に圧接されて
上方に付勢され、薄肉板50の中央部が上方に移動して
薄肉板50の一端部50dと金属板100の内周端部1
00cとが離間して電流が遮断される。
【0037】さらにまた、他の実施例として図7(a)
に示すように、金属板100と薄肉板60との間に絶縁
性ガイド120を介装させ、電池内圧の上昇により膨出
したダイヤフラム板90の押圧力をこの絶縁性ガイド1
20を介して薄肉板50に確実に伝達させるようにし、
防爆機構の作動をより確実に行わせるようにしてもよ
い。この場合、図7(a)及び(b)に示すように、絶
縁性ガイド120は、例えば円板状に形成してガス抜き
孔120aを形成し、その外周端部が樹脂リング80の
内周面に当接させことにより水平方向に位置決めし、そ
の中央部に段部120bを形成するとともにこの段部1
20bの中心に上方に突出する突部120cを形成し
て、この突部120cの先端が薄肉板50の下面に当接
するようにする。そして、電池内圧の上昇によりダイヤ
フラム板90が膨出すると、薄肉板50の中央部はガイ
ド120の突部120cに突き破られて破断し、電流が
遮断される。
【0038】また、図7(c)に示すように、円板状の
絶縁性ガイド120dを、その中央部120eが円柱状
であるように形成してもよい。この場合、前述したよう
にダイヤフラム板90が上方へ膨出した際に、このガイ
ド120dはダイヤフラム板90から上方への押圧力を
受け、その押圧力は薄肉板50に確実に伝達される。こ
のガイド120dについてもガス抜き孔120aを形成
して、前述したようにダイヤフラム板90が破断した際
に、ガス抜き孔120a,60b及び30aを通じてガ
スを大気中に排出させるようにする。
【0039】なお、以上説明した実施例では、絶縁材と
して絶縁板を用いたがにこれに限らず、薄肉板の端部や
これと絶縁する端子板の周縁部及び金属板の折曲された
周縁部にポリテトラフルオロエチレン、ポリフッ化ビニ
リデン等のフッ素樹脂系、ポリエチレン、ポリプロピレ
ン等のポリオレフィン系、エポキシ系、アクリル系、塩
化ビニル系、ポリアミド系、ポリイミド系、ポリエステ
ル系等のシール材を塗布して絶縁性の皮膜を形成するよ
うにしてもよい。
【0040】
【発明の効果】上記構成の本発明によれば、電池内圧の
異常な上昇により前記ダイヤフラム板が所定量上方に膨
出すると、このダイヤフラム板により加えられる押圧力
により前記薄肉片は破断あるいは前記一方の端縁部が前
記端子板と前記金属板との周縁部間から引き抜かれて離
脱して前記端子板と前記金属板とを絶縁して電池の導電
経路を遮断するため、導電経路の遮断を前記リードと前
記封口板との溶接破断により行う場合のように前記封口
板と前記リードとを高精度に溶接強度設定及び位置決め
して溶接する必要がない。したがって、組付け工程及び
管理工程を簡素化できる。
【0041】また、前記薄肉片あるいは前記絶縁材の形
状及び材質等を予め調整しておくことにより薄肉片の破
断精度を設定できる。したがって、電池の導電経路の遮
断を前記リードと前記封口板との溶接破断により行う場
合に比し、電流の遮断特性の設定を容易にできるととも
に電流遮断特性のばらつきを小さくでき、所定の内圧に
達したときに確実に電流を遮断できる。したがって、電
池の信頼性が向上する。
【0042】さらに、前記ダイヤフラム板と前記薄肉片
との間に前記絶縁性中間板を介装した場合には、電池内
圧の異常な上昇により上方に膨出したダイヤフラム板に
より加えられる押圧力は前記中間板を介して前記薄肉片
に確実に伝達されるため、前記薄肉片の中央部は前記中
間板の前記突部に突き破られ破断する。したがって、確
実に電流を遮断することができるため防爆機構の作動を
より確実に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るの封口構造の断面図であり、
(a)は一部破断縦断面図、(b)は要部拡大縦断面図
を示す。
【図2】本発明に係る絶縁材の縦断面図及び上面図であ
り、(a)〜(c)は絶縁材の実施例を示す。
【図3】本発明に係る薄肉片の縦断面図及び上面図であ
り、(a)〜(e)は薄肉片の実施例を示す。
【図4】本発明に係る絶縁材と薄肉片とを組み付けた上
面図である。
【図5】本発明に係る防爆機構が作動した状況を示した
一部破断縦断面図であり、(a)は薄肉片の中央部がダ
イヤフラム板の中央部に圧接されて破断した状況を示
し、(b)はダイヤフラム板の中央部が破断してガスが
電池外へ排出された状況を示す一部破断縦断面図であ
る。
【図6】本発明に係る封口構造の他の実施例を示し、
(a)は封口構造の一部破断縦断面図であり、(b)は
薄肉片の一方の端縁部が金属板から離間した状況を示
す。
【図7】本発明に係る封口構造のさらに他の実施例を示
し、(a)は封口構造の一部破断縦断面図であり、
(b)は絶縁性ガイドの縦断面図及び上面図であり、
(c)は絶縁性ガイドの他の実施例の縦断面図及び上面
図である。
【図8】従来の封口構造の一部破断断面図である。
【符号の説明】
10 電池ケース 20 封口ガスケット 30 端子板 40 リード 50 導電性薄肉板 60 帽子型絶縁板 70 ステンレス製金属リング 80 ポリプロピレン製樹脂リング 90 絶縁性ダイヤフラム板 100 導電性金属板 110 発電要素 120 絶縁性ガイド

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電池ケース内に収装された発電要素と、
    この発電要素から延出するリードと、該電池ケースの開
    口端に封口ガスケットを介して取付けられガス抜き孔が
    開口された金属製端子板と、該端子板と電気的に接続し
    てその下方に配設されるとともに前記電池ケースの開口
    端に封口ガスケットを介して取付けられた封口手段とか
    らなり、該封口手段は前記リードに電気的に接続される
    とともに前記ケース内のガス圧が所定以上に高まると前
    記端子板と前記リードとを絶縁させ、さらにガス圧が異
    常に高まるとそのガス圧を前記ケース外に解放するよう
    に形成されてなる防爆形電池の封口構造において、前記
    封口手段は下面が前記リードに電気的に接続されるとと
    もにガス抜き孔が開口された導電性金属板と、該金属板
    の上方に配設されて該金属板の周縁部にかしめられると
    ともに前記ケース内のガス圧が所定以上に高まるとその
    ガス圧を受けて上方に付勢されてさらにガス圧が異常に
    高まると破断されるように形成された絶縁性ダイヤフラ
    ム板とを備え、該ダイヤフラム板の上方にはこれを直径
    方向に横切る導電性薄肉片を配設するとともに該薄肉片
    の相対向する端縁部を上下何れか一方の面に絶縁材を介
    して該端子板と該金属板との周縁部間に挟持して該端子
    板と該金属板とが該薄肉片のみを介して導通するように
    し、該薄肉片は前記ダイヤフラム板が電池内圧の異常な
    上昇により所定量上方に膨出したときに該ダイヤフラム
    板により加えられる押圧力により破断されて該端子板と
    該金属板とを絶縁するようにしてなることを特徴とする
    防爆形電池の封口構造。
  2. 【請求項2】 前記絶縁材は中央部が一部切り欠かれた
    絶縁板でなり、前記薄肉片は一方の端縁部が該絶縁板の
    周縁部の上方に配設されるとともに他方の端縁部が該周
    縁部の下方に配設されてなることを特徴とする請求項1
    に記載の防爆形電池の封口構造。
  3. 【請求項3】 電池ケース内に収装された発電要素と、
    この発電要素から延出するリードと、該電池ケースの開
    口端に封口ガスケットを介して取付けられガス抜き孔が
    開口された金属製端子板と、該端子板と電気的に接続し
    てその下方に配設されるとともに前記電池ケースの開口
    端に封口ガスケットを介して取付けられた封口手段とか
    らなり、該封口手段は前記リードに電気的に接続される
    とともに前記ケース内のガス圧が所定以上に高まると前
    記端子板と前記リードとを絶縁させ、さらにガス圧が異
    常に高まるとそのガス圧を前記ケース外に解放するよう
    に形成されてなる防爆形電池の封口構造において、前記
    封口手段は下面が前記リードに電気的に接続されるとと
    もにガス抜き孔が開口された導電性金属板と、該金属板
    の上方に配設されて該金属板の周縁部にかしめられると
    ともに前記ケース内のガス圧が所定以上に高まるとその
    ガス圧を受けて上方に付勢されてさらにガス圧が異常に
    高まると破断されるように形成された絶縁性ダイヤフラ
    ム板とを備え、該ダイヤフラム板の上方にはこれを直径
    方向に横切る導電性薄肉片を配設し、該薄肉片の相対向
    する端縁部を上下何れか一方の面に絶縁材を介して該端
    子板と該金属板との周縁部間に挟持して該端子板と該金
    属板とが該薄肉片のみを介して導通するようにし、該薄
    肉片の相対向する前記端縁部の何れか一方は該端子板と
    該金属板との該周縁部から引き抜き可能に挟持されてお
    り、前記ダイヤフラム板が電池内圧の異常な上昇により
    所定量上方に膨出したときに該ダイヤフラム板により加
    えられる押圧力により該薄肉片の中央部が上方に付勢さ
    れると該一方の端縁部が該端子板と該金属板との周縁部
    間から引き抜かれて離脱し、該端子板と該金属板とを絶
    縁するようにしてなることを特徴とする防爆形電池の封
    口構造。
  4. 【請求項4】 前記ダイヤフラム板と前記薄肉片との間
    にガス抜き孔が開口された比較的硬質の絶縁性中間板を
    介装し、該中間板は中央部が上方に突出した突部が形成
    され、該突部は前記ダイヤフラム板が電池内圧の異常な
    上昇により所定量上方に膨出したときに前記薄肉片の中
    央部を上方に突き破るようにしてなることを特徴とする
    請求項1乃至3の何れか1項に記載の防爆形電池の封口
    構造。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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