JPH0728786U - バン型車両の床構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 床表面に防滑性を備え有輪コンテナ等が床上
を移動するときに滑らず、しかも外部に騒音が伝わりに
くい床構造を提供することを目的とする。 【構成】 表面に平行凸条２を形成したアルミ押出材製
よりなる表面床材１と、該表面床材１の裏面に貼着した
合板又はプラスチック製の裏面材１０よりなる複合床材
を複数並列させて構成した。そして表面床材１が片側側
縁部に接続部３を有し、該接続部３はその付根に接続凹
溝４を又先端に２列の凸条5aと5bを備え、他側縁部に前
記接続凹溝４に嵌る凸条６を有し中央下面に前記２列の
凸条5a，5bと嵌合する１対の下向突条9a，9bを有してい
る。又複合床材のうち床の側端部に取付ける端部床材７
は水平部7aと立上り部7bよりなり、水平部7aの側縁に接
続凹溝４に嵌る凸条８を有し水平部下面に１対の下向突
条9a，9bを有している。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、バン型車両の荷箱の床構造に関するものである。更に詳しく言えば 、床の表面を鋸刃状に凹凸成形したアルミ押出成形品の裏面に合板、又はプラス チック板を貼着した複合床材を複数個並列させて構成した床構造に関するもので ある。

【０００２】

【従来の技術】

従来の床構造について図４と図５で説明する。まず図４は、保冷車及び冷蔵車 等の床構造及び側縁構造を含む図３のＡ−Ａ矢視図である。この床構造は間隔を あけて設けた床板ａとａの間に断熱材ｂが充填されていて、上部表面は平滑にな っている。それ故有輪ラックコンテナを積載し、これを移動するときなど滑りや すいという問題があった。 又図５は乾式のバン型車両の床構造及び側壁構造を示し、図４と同一部位の断 面図である。この床構造はアルミ押出型材を使用して、従来の合板製床の軽量化 を計ったものであるが、有輪パレット等を積載して移動する時に騒音が外部に伝 わり、特に早朝作業時等問題があった。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

本考案は、上記問題点を解決すべく、床表面に防滑性を備え有輪コンテナ等が 床上を移動するときに滑らず、しかも外部に騒音が伝わりにくい床構造を提供す ることを目的とする。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

表面に平行凸条２を形成したアルミ押出材製よりなる表面床材１と、該表面床 材１の裏面に貼着した合板又はプラスチック製の裏面材１０よりなる複合床材を 複数並列させて構成した。 又表面床材１が片側側縁部に接続部３を有し、該接続部３はその付根に接続凹 溝４を又先端に２列の凸条5aと5bを備え、他側縁部に前記接続凹溝４に嵌る凸条 ６を有し中央下面に前記２列の凸条5a，5bと嵌合する１対の下向突条9a，9bを有 している。 さらに複合床材のうち床の側端部に取付ける端部床材７は水平部7aと立上り部 7bよりなり、水平部7aの側縁に接続凹溝４に嵌る凸条８を有し水平部下面に１対 の下向突条9a，9bを有している。

【０００５】

【実施例】

図１と図２に基いて説明する。１は表面に長手方向の多数の平行凸条２・・・ を具えたアルミ押出型材よりなる表面床材である。表面床材１の片側縁部には斜 め下向きに張り出す接続部３を有している。接続部３の基部には接続凹溝４を有 し接続部３の先端には２条の上向きの凸条5a，5bが設けられている。表面床材１ の反対側側縁部には前記接続凹溝４に係合する凸条６が一体に設けられている。

【０００６】 ７は端部床材で、前記表面床材１と同様アルミ押出型材製である。端部床材７ は断面略Ｌ字形をなし、平行突条２を具えた水平部7aと、これと直交する立上り 部7bとで構成されている。水平部7aの側縁には前記表面床材１の接続凹溝４と係 合する斜め上向きの凸条８を具えている。水平部7aの裏面には表面床材１の接続 部３の端に設けた２条の上向凸条5a，5bと係合する一体の下向突条9a，9bを有し ている。１０は合板又はプラスチックで構成される裏面材である。なお表面床材 １と裏面材１０との結合は接着剤１１によって結合する。接着強度を維持するた めに表面床材１の裏面に小凹溝１２を設けるとよい。

【０００７】 隣接する床材の結合は図１に示したように表面床材１の右端と隣接する表面床 材１の左端とを接続凹溝４と凸条６、上向凸条5a，5bと下向凸条9a，9bとを係合 させ、接着材１１で強固に固着する。このようにして巾方向に順次接続延長して 床を形成する。なお上記実施例では平行凸条２を荷台床長手方向に形成したアル ミ床材として説明したが、これを荷台巾方向に順次接続延長した床とすることも できることは勿論である。

【０００８】 このようにして構成された所定巾の床材を図１に示したように保冷車・冷蔵車 等の床として使用する場合には、断熱材層と床材は接続構造で一体に成形される 。又乾式のバン型車両に使用する場合には図２で示したように接続凹溝４と一対 の上向き突条5a，5bとの間の接続部３で、荷箱の根太材にタッピンねじ１３等で 固定したのち、隣接する床材の端部と接合する。

【０００９】

【効果】

床材の表面に鋸歯状の凹凸を長手方向に設け、かつその裏面には合板又はプラ スチックの板体を貼着した複合材としたことにより、床材表面が防滑構造と なり安全に荷役作業ができる。床材の裏面板体が防音の役目をするので、騒 音が外部に伝達しない。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の床構造を示す断面図。

【図２】乾式バン型車両に本考案の床材を使用した場合
の断面図。

【図３】公知バン型車両の後面図。

【図４】図３のＡ−Ａ断面で公知断熱床の断面図。

【図５】図４と同様部位の断面図で断式バン型車両の床
の断面図。

【符号の説明】

１ 表面床材 ２ 平行凸条 ３ 接続部 ４ 接続凹溝 5a，5b 上向凸条 ６ 凸条 ７ 端部床材 7a 水平部 7b 立上り部 ８ 凸条 9a，9b 下向凸条 10 裏面材 11 接着材 12 凹溝 13 タッピンねじ

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 表面に平行凸条(２)を形成したアルミ押
   出材よりなる表面床材(１)と、該表面床材(１)の裏面に
   貼着した合板又はプラスチック製の裏面材(10)よりなる
   複合床材を複数並列させて構成したことを特徴とするバ
   ン型車両の床構造。
2. 【請求項２】 表面床材(１)が片側側縁部に接続部(３)
   を有し、該接続部(３)はその付根に接続凹溝(４)を又先
   端に２列の凸条(5aと5b)を備え、他側縁部に前記接続凹
   溝(４)に嵌る凸条(６)を有し中央下面に前記２列の凸条
   (5a，5b)と嵌合する１対の下向突条(9a，9b)を有してい
   る請求項１のバン型車両の床構造。
3. 【請求項３】 複合床材のうち床の側端部に取付ける端
   部床材(７)は水平部(7a)と立上り部(7b)よりなり、水平
   部(7a)の側縁に接続凹溝(４)に嵌る凸条(８)を有し水平
   部下面に１対の下向突条(9a，9b)を有している請求項１
   のバン型車両の床構造。