JPH07287378A - 写真処理装置の感光材料搬送方法 - Google Patents
写真処理装置の感光材料搬送方法Info
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- JPH07287378A JPH07287378A JP6285146A JP28514694A JPH07287378A JP H07287378 A JPH07287378 A JP H07287378A JP 6285146 A JP6285146 A JP 6285146A JP 28514694 A JP28514694 A JP 28514694A JP H07287378 A JPH07287378 A JP H07287378A
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Abstract
アップした際の現像処理部のローラの汚れを防止する。 【構成】 写真処理装置の露光手段を通って送られてく
る感光材料PCを搬送振分け装置10で左右に振分け、
(a)〜(e)の順序で千鳥状の2列配列で焼付装置か
ら送り出す2列処理と、(A)、(B)に示すクリーニ
ング処理、又は1列処理とを選択的に行なって感光材料
PCを現像処理部へ送り、現像処理部のローラの汚れを
防止する。
Description
する現像処理部内での搬送装置への汚れを防止するため
の写真処理装置の感光材料の搬送方法に関する。
材料を連続的に繰り出して露光部に設けられた露光台上
で各コマ毎にネガフィルムの画像を焼付露光した後搬送
装置により現像処理部へ送り、そこで各種現像処理液を
入れたタンクを通過する間に現像処理され、その後乾燥
して写真を送り出すように構成されている。
像処理の便宜上予め各コマ毎にカットされ、これらが現
像処理部へ一列で送り込まれる。現像処理部内では各コ
マ感光材料同士が接触するのを避けるためにそれぞれの
感光材料間に数十mmの間隙を置いて送られる。
来の写真処理装置は、一般に感光材料に画像を焼付露光
する露光部の処理速度よりも感光材料を現像処理部で現
像処理する速度の方がはるかに遅く、従って写真焼付装
置の処理能力を向上させるためには現像処理部の処理能
力を引き上げることが必須の条件である。
列に送り込む方法では各コマ毎の処理を可能な限り速く
することによって対処していたが、この方法では一定の
限界がある。その処理方法の一例として、時間当りの現
像処理枚数を多くするために、現像処理部で感光材料を
送る搬送装置のラック長を長くし、ラック長が長くなっ
た分に見合うだけ現像処理部での処理速度を上げるとい
う方法が採用されている。
全体が長くなり、タンクも大きくなって現像処理液の母
液量、補充液量も増大する。例えば、感光材料の幅を一
定にして処理能力を500枚/時間から1000枚/時
間にする場合、ラックの長さは約2.1倍、処理槽内の
母液量は2倍、補充液量も2倍必要となる。
した従来の感光材料の現像処理方法の問題点を解決する
手段として、焼付露光された感光材料を搬送経路中で左
右にずらして振り分け、並列で千鳥状の配列で現像処理
部へ送り、高効率に現像処理し得る現像処理方法及び装
置を提案した。
ると、現像処理部内で送られる感光材料は原則的には千
鳥状の2列の配列で送られるため、感光材料と感光材料
の間の感光材料が殆んど通過しないローラ部分に時間の
経過と共に汚れが付着する。このため、幅の広い感光材
料を一列処理で現像しようとすると、そのローラ部分か
ら感光材料に汚れが付着する。
ちに処理液(現像液)中の化学物質が酸化による劣化や
温度条件の変化等により析出するなどの理由で発生する
が、上記ローラ部分に汚れが付着すると、千鳥状の2列
配列で処理する場合にも少なからず汚れが感光材料の縁
部等に付着する。このため、ローラに汚れが付着すると
ローラやローラを支持するラックの洗浄、処理液の交
換、あるいは補充量を加える回数を多くして液の汚れの
進みを遅らせるようにするなどの対策が必要となる。
2列配列で現像処理する現像処理部における汚れの付着
の問題点に留意して、従来のように送りローラ、支持ラ
ックの洗浄、現像液の交換、補充量の回数増大などの汚
れ防止の保存作業に手間を掛けることなく、感光材料の
複列移送に列間移送を適当なタイミングで加えることに
より、経済的なコストで完全に汚れ付着を防止しかつ複
列移送による処理能力を高く維持し得る感光材料搬送方
法を提供することを課題とする。
として第一の発明は、感光材料を露光部から現像処理部
へ送る搬送経路中で、その送り経路を複数の経路に振り
分けて感光材料を送りかつ送り速度を調整して感光材料
を複列で送る複列移送と、その送りを上記複列移送で送
られる感光材料間位置へ単列又は複列で送る列間移送と
を選択的に行なうようにした写真処理装置の感光材料搬
送方法としたのである。
一定時間以上休止した後に行なう際は、最初に感光材料
を列間移送し、その後複列移送するように切換えて移送
を選択的に行なうようにすることができる。
る感光材料の送りが、一定枚数になると複列移送から列
間移送へ切換えて移送を選択的に行なうようにしてもよ
い。
送りを、フィルムのオーダ毎にあるいはオーダ途中の任
意の長さ位置で列間移送へ切換えて移送を選択的に行な
うようにすることもできる。
コマ数が総コマ数−(感光材料列数−1)<現在のコマ
数≦総コマ数の条件の場合に行なうようにしてもよい。
間移送への切換えを、予め定めた特定長さ以上のプリン
トコマを有するネガの場にのみ行なうようにするとより
効率的である。
は、複列移送と列間移送とが選択的に行なわれる。この
列間移送は、複列移送する間に現像処理部のローラに付
着する汚れが列間に多く埋積し、このため後続して送ら
れる感光材料に対しその縁部に汚れが付着するのを防止
するために行なわれる。
えば長時間複列移送で感光材料の現像が行なわれた後、
一列移送で幅の広い感光材料を送り込む際にも列間のロ
ーラに埋積した汚れを予め除去しておく必要があり、こ
のような場合にも複列移送途中で汚れを除去しておくと
効率的であることは言うまでもない。
1つの態様として、複列移送を一定時間以上休止した後
最初に感光材料を列間移送する場合は、クリーニング処
理をするために感光材料を送るが、この場合はクリーニ
ング処理であるから感光材料は未露光のものを一枚又は
複数枚列間に送り汚れを除去するとよい。
一定以上になると列間移送へ切換えて列間処理をするこ
とも行なわれる。この場合は、感光材料が送られる現像
処理部内の各搬送経路にはそれ程多くの汚れが付着する
訳ではない。従って、列間移送される感光材料は露光さ
れたものが一枚又は複数枚使用される。これによって汚
れが余り多く付着しないように予防処理することにな
る。
て説明する。図1は、この出願の感光材料搬送方法の発
明を実施するための写真処理装置の露光部と現像処理部
の境界部付近の拡大断面図である。露光部Aではロール
状に巻かれた感光材料PCが送りローラで送り出され、
カッタ1で各コマ長さにカットされた感光材料PCとし
て露光台2へ送られる。
角形の頂点にローラを設けその周りに巻かれた無端状の
吸着ベルト3が設けられ、この吸着ベルト3が矢印方向
に移動することによって感光材料PCを所定位置まで送
る。吸着ベルト3には多数の小孔が穿設されており、内
部を真空状にすることによって感光材料PCを吸着ベル
ト3に吸着するようにしている。露光台2の所定位置に
送られた感光材料PCは、光源4からの光でミラートン
ネル5、シャッタ6、レンズユニット7等を介してシャ
ッタ6付近に保持されているフィルムFの画像を焼付露
光される。焼付露光された感光材料PCは搬送装置Bに
よって次の現像処理部Cへ送られる。
部Cへ感光材料PCを送る搬送経路には、それぞれの経
路に沿って感光材料が幅方向へのずれを生じないように
ガイドが設けられているが、図示内容が複雑になるのを
避けるため図示省略している。
図示省略しているが、各ローラの端に無端ベルトが掛け
渡されそれによって駆動される。この搬送装置Bの途中
には、搬送振分け装置10と並列搬送路20とが設けら
れている。なお、PH1 、PH2 、PH3 はそれぞれ感
光材料PCの送りを検出するセンサである。
図3に図1の矢視III −III から見た断面図を示す。こ
れらは、実際にはほぼ垂直状に設けられている。搬送振
分け装置10は、ベース台11上のレール12に沿って
感光材料PCの送り方向と直角な方向にトラバースして
移動する移動路13から成る。移動路13は移動フレー
ム14に複数のローラ対15を備え、移動フレーム14
の底部に設けたガイド12aでレール12に摺動自在に
係合している。
4の底部に設けた突出アーム16がベース台11を貫通
してその裏面まで延び、その端のねじ嵌合部16aにボ
ールねじ17がねじ嵌合し、このボールねじ17をモー
タ18で回転駆動することによって移動路13を搬送経
路に対して左右いずれかに移動自在に構成されている。
列に設けられた2つの搬送路20A、20Bから成り、
それぞれの搬送路はベース台21の上に多数のローラ対
22を備えている。そして図示省略の無端ベルトをモー
タ駆動されて各ローラ対は回転駆動され、感光材料PC
を送るが、この駆動部は左右の搬送路に対して別々に設
けられ、かつ送り速度は高速、低速と速度を自在に変化
できるものである。通常は、感光材料PCの受入れ側は
高速度で、送出し側は低速で駆動される。
れぞれの幅は露光台2の幅とほぼ同じとし、従って並列
搬送路20は略2倍の幅である。これに対して、前記搬
送振分け装置10の幅は露光台2よりも大きく、2倍以
上の適宜大きさとしている。
あり、現像処理部Cの内部主要構造を示している。現像
処理部Cは、タンク30内を仕切板31でいくつかの区
画に仕切り、それぞれの区画内には感光紙の現像処理に
必要な異なる種類の現像処理液Wを入れている。図示の
タンクは1つの区画のみを示しているが、図示のタンク
と同様の構成からなる他の区画が続いている。
対33を水平に支持したラックが備えられている。そし
て各区画のラック幅(ローラ幅)は、前述した並列搬送
路20とほぼ同じとし、タンク30はこのラックを収納
するのに十分な幅を有する。
すると分るように、搬送経路Bの上部でローラ対により
送り方向を曲げられて感光材料PCが上部から送り込ま
れるように途中の搬送路が続いて設けられている。
まで送る送りローラ(1)、露光台2の送りローラ
(2)、搬送振分け装置10へ至る経路の送りローラ
(3)、搬送振分け装置10内の送りローラ(4)、並
列搬送路20の送りローラ(5)についての駆動モータ
は、送りローラ(2)と(3)が1つの駆動モータで同
期駆動される以外は、それぞれ独立に駆動し得るモータ
が適宜設けられているが、図1〜図4では図示省略して
いる。
御回路の全体概略ブロック図を示す。図示の制御回路
は、主としてパーソナルコンピュータ40(以下パソコ
ンと略称する)により種々の駆動部を制御するものであ
り、ディスプレイ41にはメッセージ表示が行なわれ、
キーボード42からは搬送開始入力、クリーニング処理
(これについては後で説明する)選択のためのYES又
はNOの入力、あるいはその他の手動入力信号が送られ
る。
ト43を介して入出力し、バス回路44を通って中央演
算処理部45からの指令により固定記憶部46(RO
M:リードオンリメモリ)、ランダム記憶部47(RA
M:ランダムアクセスメモリ)へデータを入出力する。
48はタイマ回路である。ROM46には制御に必要な
基本プログラムが記憶されており、RAM47にはタイ
マ48により1時間以上経過したかの信号、あるいはク
リーニング処理選択するかのYES又はNO信号が一時
的に記憶される。
より種々の論理演算の結果、写真処理装置内の各種制御
対象部を駆動するための制御信号がそれぞれの必要タイ
ミングに出力され、制御対象部の各駆動部49a〜49
hを出力され、制御対象部の各駆動部49a〜49hを
介して駆動が行なわれる。
像処理は次のように行なわれる。
として小サイズの感光材料を多数連続して行なうが、そ
の場合は原則として上記搬送振分け装置10により感光
材料を左右に振り分け千鳥状の配列で2列搬送するのが
原則である。
期間使用している間に現像処理部Cのタンク内の多数の
ローラ33に対して2列の感光材料PCが通る部分以外
の感光材料PCとPCの間のローラ部分には現像液の汚
れが付着する。この汚れは、現像液中の化学物質が温度
条件の変化等により析出してできるものと考えられる。
る場合は感光材料に転写され、感光材料が汚れるため再
度露光、搬送しなければならず感光材料のロスとなり、
又2列搬送する場合でも感光材料の縁部に付着するなど
の不都合が生じることがあり、このためこの実施例では
上記2列搬送に対して1列搬送をする方法を選択的に実
施することにより現像処理部におけるローラへの汚れ付
着を防止する。
る搬送制御について説明する前に、まず基本的な2列搬
送について説明する。
1枚ずつ処理された順に搬送装置Bの導入部のローラ対
で送られて搬送振分け装置10へ達する。このとき移動
路13はその幅中央を上記導入部の中心位置に合致する
位置(以下正面位置という)で感光材料PCを受入れ
る。
路13内で感光材料PCを下流側に送りながら移動路1
3は、(a)から(b)の間で左側へ移動し、(b)の
状態で1枚目の感光材料PC1 を搬送路20Aに送り込
む。(c)で感光材料PC1が搬送路20Aの先頭付近
まで高速で送られた後、低速に切り替えてPC1 はゆっ
くりと進み、同時に移動路13は元の正面位置へと戻
る。
にゆっくりと進み、その間に移動路13は次の感光材料
PC2 を受け入れて右側の搬送路20B側の方へと移動
する。搬送路20B内に感光材料PC2 が入ると、これ
も高速度で先頭位置付近まで進み、その後はPC1 と同
じようにゆっくりと進む。
同じ低速で次の現像処理部へと送られ、その間に移動路
13は元の正面位置へ戻る。そして、次の感光材料PC
3 を受入れて一点鎖線で示すようにPC1 、PC2 に対
して千鳥状に互いの間隔を保持して並列状で現像処理部
Cへ送られる。
れ付着防止のために1列搬送を次のように選択的に実施
して搬送が行なわれる。図6はこの選択的な搬送制御を
するための全体概略フローチャートである。
と、まずステップS1 で1時間タイマ(図5の48)が
ONになる。この1時間タイマは、後で説明する1列処
理(ステップS11)が終了した後に、一般には長時間休
止する場合が多く、長時間休止したときは汚れの度合い
が進むため、この休止時間が1時間を基準としてそれ以
上経過しているかによってはこれもすぐ後で説明するク
リーニング処理(ステップS4 )の必要性を判断できる
ようにするために設けられている。
よる計測時間を読取り可能の状態にすることを意味す
る。タイマ48は写真処理装置が電源OFFとなって休
止している間も保持電源により休止が始まった時から次
の起動までの時間を計測できるように保持されているも
のとする。
搬送のため送りローラ(1)、50aを起動させ、この
搬送キーが押されているかを確認する。ステップS3 で
は、休止前に露光・搬送された最後の感光材料(以下で
は露光された感光材料をプリントという)が搬送装置B
から送り出された時から1時間経過したかどうかが判断
され、1時間以上経過しているときは、原則的な2列処
理を始める前にクリーニング処理(ステップS4 )を行
なう。
理と同様に感光材料PCは1列で搬送振分け装置10の
正面位置から現像処理部Cへ送られるが、この場合感光
材料PCは露光部Aで露光せずに先頭の1コマ分のみが
現像処理部のローラの幅中央付近の汚れをクリーニング
するために送るものを意味する。
フローチャートに示す。クリーニング処理に入ると、ま
ずステップS41でディスプレイ41に“クリーニング処
理を行ないますか?〔YES/NO〕”のメッセージ表
示が行なわれる。この実施例では、キーボード42から
上記YES又はNOの信号を入力するが、ディスプレイ
41を液晶タイプとする場合は〔YES/NO〕の部分
を指又はペンで押すとYES又はNOの選択信号をパソ
コン40へ入力するようにできる。
選択信号が判断され、休止時間が1時間以上であっても
現像部Cでのローラの汚れ付着の度合が無視できるよう
であれば記号のルートを通り直ちに原則処理の方へ戻
る。このクリーニング処理の必要性の判断はオペレータ
が現像処理部を目視で確認することによって行なう。
選択信号を入力しているときは、ステップS43へ進み、
カッタ1へ送られている感光材料PCをカットする。そ
して、露光部Cでの露光はせずに送りローラ(2)、
(3)により搬送振分け装置10の入口へと送る。
送振分け装置10へ到達するまでに予め搬送振分け装置
10の移動路13は正面位置へ移動させられ(ステップ
S44)、その位置で感光材料PCを迎え入れ、内部の送
りローラ(4)により1列搬送で並列搬送路20へ送
り、そのまま次の現像処理部Cへ送られる。
が並列搬送路20から排出され、この感光材料PCが現
像処理部Cのローラ上の中央を通過することによってロ
ーラのクリーニングが積極的に行なわれ、ローラに付着
したわずかな汚れを予め取り除いてくれる。上記移動路
13が正面へ移動すると、その後ステップS45でプリン
ト枚数をカウントするカウンタがリセット(N=0)さ
れ、原則処理ルートへと戻る。
していないとき、あるいはクリーニング処理の判断をし
てクリーニング処理しないで又はクリーニング処理後
は、原則処理へと進む。
枚数をカウントするカウンタをN=1にセットし、ステ
ップS7 では露光すべき感光材料PCがカッタ1でカッ
トされ、ステップS8 で露光駆動部49dを駆動して露
光部50d(4〜7)によりフィルムFの画像が露光さ
れる。
でオーダの最終コマプリントでかつリピートの最終プリ
ントであるかが判断される。オーダの最終コマプリント
とは、例えば36枚撮りフィルム1本分のオーダの最終
コマの画像を感光材料に露光したプリントである。リピ
ートの最終プリントとは、上記オーダに部分的に2枚あ
るいは3枚の焼増プリントのオーダがある場合があり、
そのうち最終コマがこの焼増プリントであったときはそ
のうちの最終プリントの1枚である。焼増のオーダがな
い限り通常はオーダの最終コマプリントであるかの判断
でよい。
進み、1列処理が行なわれる。ステップS11では、図8
に示すように、ステップS111 でプリント枚数Nがリセ
ット(N=0)され、振分け装置10を中央に移動して
(ステップS112 )、クリーニング処理のときと同様
に、1列搬送によりそのプリントを現像処理部Cへ送る
(図9の(B))。その後ステップS113 で1時間タイ
マをONにして処理動作が終了する。
テップS10でプリント枚数N=100か?のチェックが
行なわれる。これは、上述したように、オーダの最終コ
マプリントでは原則として1列処理するのであるが、各
オーダ内のフィルム画像を感光材料に露光するかどうか
については、通常6コマ毎に判断するため、オーダの最
終コマプリントを露光しないとの指示をオペレータが行
なうとステップS9 での判断はNOとなり、このような
場合が各オーダ毎に生じると繰返しオーダの最終コマプ
リントが行なわれない場合が発生するからである。
ップS10ではプリント枚数N=100になると1列処理
を行なうようにしている。上記露光するかどうかの判断
を6コマ毎に行なうのは、フィルム画像の中に露出不足
のものなど写りの悪いものが含まれていることがあり、
露光手段のフィルムが送り込まれたときに各コマ毎にオ
ペレータが画像ビュアーなどで各画像の状態を目視で確
認し、無意味な焼付露光を防ぐためである。
とステップS10の判断はステップS9 を先に行なってい
るが、これはステップS10を先に行なってもよい。N=
100枚で必ず1列処理するものとすれば、100枚以
内では露光しない場合が続いてもよいからである。又、
この実施例ではN=100を例として挙げているが、必
ずしも100でなくても適宜一定枚数であればよいこと
は勿論である。
限り、1列処理せずにステップS12でプリント枚数Nを
1ずつインクリメントしてステップS13で振分け装置1
0を左右に移動させ通常の2列処理を繰り返す。
常の2列処理でプリントを搬送する際に、1時間以上の
長時間休止した直後はクリーニング処理により現像処理
部のローラのクリーニングを積極的に2列処理でプリン
トを送り続ける間にはN=100の一定枚数毎に1列処
理をすることにより現像処理部のローラに汚れが付着し
ないようにして、2列処理による現像処理部の処理能力
を維持しながらローラの汚れの進行を防ぐことができる
のである。
を示すフローチャートの一部を変形した第2実施例のフ
ローチャートを示す。第1実施例の場合は、ステップS
10でプリント枚数Nが100枚となったときにステップ
S11の1列処理へ進ませ、図8に示す処理が終ると動作
を終了させることとしている。
プリント枚数Nが100になるとステップS14でNをリ
セットした後ステップS15で振分け装置10を中央に移
動して1列処理をし、その後動作を終了させずにステッ
プS6 とS7 の間に戻り、元の2列処理の動作に戻る。
プリント枚数N=100のときに1列処理をしたからと
いって直ちに現像処理を必ずしも停止させる必要はない
からである。
ても同様であるが、プリント枚数Nが100になるまで
の中間段階では、ステップS9 での判断においてフィル
ムのオーダ毎に1列処理をするとしている。しかし、こ
れは単に実施例上そのように処理する例を示したのであ
り、場合によってはフィルムのオーダの途中でも任意に
1列処理を行うことができるようにしてもよいことは言
うまでもない。
れがひどい場合や再度行ないたい場合には1列処理は複
数回行なうようにしてもよいことは第1、第2実施例の
いずれについても共通である。
例は、感光材料PCを振分け装置10で3列以上の複数
配列に振分けて並列搬送路20へ送る移送と、上記感光
材料が通過する配列の間の通常は感光材料が通らない列
間へ露光済又は未露光の感光材料を複数列で送る移送を
選択的に行なう場合の例を示す。
て3列の複数配列を示しているが、配列が4列、5列…
…となっても基本的な構成、作用は同様であり、従って
列数は3列に限定されるものでないことは言うまでもな
い。
第1実施例と共通の部分が含まれ、従って以下では顕著
に異なる部分を主として説明し、単に数が増えただけの
部分については符号のみを付して説明は省略する。
け装置10と並列搬送路20は、露光部Aから1列で送
られる感光材料を3列に振分け、それらを3列の並列搬
送路20で送るようにした点が異なるだけである。
内部主要構造を示しており、上記通常の複数配列での移
送と列間移送が行なわれている部分を示す。図示の状態
から分るように、この実施例では列間移送も複数配列
(図示の場合2列)で移送される点が第1実施例と異な
っている。
ついても主として、第1実施例と異なる点を中心に説明
する。なお、第1、第2実施例における1列処理、2列
処理の用語はこの実施例では多数列処理、列間処理とそ
れぞれ呼んでいるが、第1、第2実施例は第3実施例の
特別の場合であり、基本的には同様な処理方法であるか
ら、それぞれを同義語として用いていることに注意され
たい。
ーチャートである。ステップS3 でプリント終了後の休
止が1時間経過後であるかどうかについて判断し、YE
Sの場合ステップS4 でクリーニング処理することにつ
いては第1実施例の場合と同様である。
数配列(図示のものは2列)で行なわれる点が第1実施
例と異なっている。まず、クリーニング処理の先頭のス
テップS40でクリーニング処理列数Mを計数するカウン
タをリセットしておく。この場合、クリーニング処理列
数Mは最終的には感光材料列数−1に一致する列数であ
り、例えば感光材料列数が3列で送られる場合はM=2
である。
ップS42ではクリーニング処理の判断をする点は同様で
あり、クリーニング処理する場合は新たなステップとし
てS40’でクリーニング処理列数M=1とカウンタを設
定する。ステップS43では感光材料カットが行なわれ、
ステップS44で列間移送によるクリーニング処理が行な
われる。
グ処理列数Mが感光材料列数−1に一致しているかどう
かを判断し、NOであればステップS46でMを1ずつイ
ンクリメントし、ステップS43へ戻りクリーニング処理
列数Mが感光材料列数−1に一致するまでクリーニング
処理を各列について行なう。そして、全ての列のクリー
ニング処理が終了し処理列数Mが感光材料列数−1に一
致すると、ステップS45でプリント枚数Nをリセットし
て図13の記号に戻る。以上で第1実施例と同様にロ
ーラの汚れをクリーニング処理できるのである。
S6 、S7 、S8 は第1実施例と同様な作用で搬送が行
なわれる。そして、ステップS9 又はS10では、各ステ
ップでの判断条件に一致すると列間処理S11が行なわれ
る。判断条件が一致しない限り、ステップS12でプリン
ト枚数Nをインクリメントし、ステップS13で通常の多
数列処理位置を通って感光材料の現像処理が行なわれる
ことは第1実施例と同様である。
のように、 総コマ数−(感光材料列数−1)<現在のコマ数≦総コ
マ数 に従って行なわれる。(感光材料列数−1)は、通常の
複数配列による現像処理が行なわれる列数から1を引く
ことにより列間処理の列数を表わす。従って、上式によ
ると、現在のコマ数が総コマ数と総コマ数から列間処理
数を減算したコマ数の間になるとYESとなる。
常の多数列処理が3列で行なわれるとすると、現在のコ
マ数が、24コマと24−(3−1)=22コマの間、
即ち23コマ、24コマに対してステップS11の列間処
理が行なわれることになる。
の場合は、ステップS9 ’でネガの長さが特定の長さL
以上のプリントコマを有するネガ(ネガの長さ(=総コ
マ数)>L)であるかが判断される。Lは予め登録され
ている値でもよいし、ユーザがキーボード等の入力装置
を用いて外部から指定してもよい。
で、例えばL=7として用いる。即ち、ここでの判断
は、現像、引伸を当初に顧客が依頼したときに12枚、
24枚、又は36枚撮り等のフィルムを現像しこのフィ
ルムをそのまま、例えばサービスサイズに焼付露光する
ときではなく、その後に6コマ画像毎にピースネガとし
て焼増依頼を受けたときの判断である。6コマのピース
ネガを1本のフィルムと同等に取扱ってそのオーダ毎に
列間処理をするのは時間的にロスタイムを生じるからで
ある。ロスタイムを生じる理由については後で説明す
る。
リントコマを有するネガ(ステップS9 ’がYES)で
あれば(即ち通常のフィルム)列間処理を行なうと判断
し、そうでない場合は作業効率を低下させないために列
間処理を行なわないと判断する。
ートを示す。列間処理S11にはステップS9 とS10の2
つの処理条件の違いによって異なる処理フローが含まれ
ているが、ステップS9 に対応するものとして記号Aか
らのフローについてまず説明する。
現在のコマ数がチェックされ、これが総コマ数に一致し
ているかを判断する。例えば上述の例では24枚撮りフ
ィルムでは、このルートに進むのはコマ数が23、24
コマの場合であるから、コマ数が23のときはNO、2
4ではYESとなる。
つの列間処理フローのステップS11 5 、S116 へ進み、
プリント枚数Nを1インクリメントし、列間処理をした
後記号Cで示すように、図13のステップS6 とS7 の
間に戻り、次の24コマの感光材料を送り出す。
装置10へ送られてくると、当然上記フローチャートに
従ってステップS110 においてコマ数が総コマ数に一致
するから、次のステップS111 へ進み、プリント枚数N
をリセットした後ステップS112 で列間処理をする。そ
の後ステップS113 で1時間タイマをONにしてそのフ
ィルム1本分の感光材料の現像処理が終了することは第
1実施例と同様である。
分の感光材料の最終コマを列間処理位置へ移送すると全
てのコマの現像処理部への移送が終了するが、その前の
コマの感光材料については、通常の処理位置での感光材
料列数が3以上であればその列数から1を差引いた列間
処理列数に対応してそれぞれの列間処理のために感光材
料が送られるから、列間処理列数が多くなればそれに応
じて列間処理のために送られる感光材料のコマ数も増加
することが容易に理解される。
合や再度行いたい場合は多数回行なうことができること
は第1、第2実施例と同様である。又、列間移送をフィ
ルムのオーダの途中でも任意の位置で行なうことができ
ることも同様である。
判断がNOのときはステップS10でチェックが行なわれ
る。これは、第1実施例で述べたことに加え、ネガの長
さが特定の長さ以上のプリントコマを有するネガ(ネガ
の長(=総コマ数)>L)であれば、列間処理を行なう
が、そうでない場合はステップS9 ’での判断はNOと
なり列間処理を行なわないからである。なお、ステップ
S10での判断は第1実施例の場合と同様な判断である
が、この実施例では列間処理が行なわれる列数が複数列
であるため、判断方法が若干異なる。この判断条件は、
図示のように、100≦プリント枚数N<100+(感
光材料列数−1)で表わされる。感光材料列数はこの実
施例では3であるから、上式は100≦プリント枚数N
<102となる。即ち、プリント枚数Nが100、10
1枚の場合に列間処理S11へ進む条件が成立することに
なる。
すように、記号BからステップS11 4 へ進み、ここで再
びプリント枚数Nがチェックされ、99+(感光材料列
数−1)に一致するかどうかが検出される。これは、上
記の例ではN=101であるかどうかを判別することで
ある。Nがまだ101でない、即ちNが100のときは
ステップS116 で列間処理をして記号Cから図13のス
テップS6 とS7 の間に戻り、次の101コマ目の感光
材料を送りだす。
101の一致が検出され、ステップS117 でプリント枚
数Nをリセットした後、ステップS116 で列間処理が行
なわれ、記号Cから図13のステップS6 とS7 の間に
戻り元の多数列処理をする。
い。
上に増加すると列間処理数も2、3、4、……と増加
し、従って感光材料列数が4のときは100、101コ
マでは各列間処理を繰り返し102コマ目でプリント枚
数Nをリセットした後最後の列間処理をし、5のときは
100、101、102コマで各列間処理の繰返し、1
03コマでプリント枚数Nをリセットした後最後の列間
処理をするというように処理列数の増加に対応して感光
材料が列間処理位置へ送り込まれる。
略図を示す。図16の感光材料列数が3の場合であり、
(a)では振分け装置10で並列搬送路20へ振分けす
る状態を示し、(b)では現像処理部内で通常の多数列
移送と列間処理移送とが混合して行なわれている状態を
示している。図17は感光材料列数が4の場合であり、
その他は図16と対応している。
ガ6コマ以下のピースネガのような特定長さ以下か否か
についての判断の際に、ロスタイムを生じる理由は図1
6、図17を見れば直ちに理解されるであろう。即ち、
例えば図16(a)(b)に示すように、感光材料PC
1 、PC2 、PC3 がこの順で千鳥配列で多数回送ら
れ、所定の枚数でPC4 、PC5 の列間処理に切換えら
れたとする。
C1 、PC2 、PC3 は互いに送り長さ部分がラップし
た状態で送られている。しかし、列間処理に切換えられ
たPC4 については、もしこの切換えがなかったとする
とPC4 はPC1 の直ぐ後方に位置して送られるはずで
あるが、列間処理への切換えが行なわれたためそれより
少し後方の列間処理位置を進むことになる。従って、こ
のような切換えがあると少しずつ感光材料の送りが後へ
ずれて送られロスタイムとなるのである。
は写真処理装置内の搬送経路で感光材料の送りを順次左
右にずらして複列で送る複列移送と、その送りを上記感
光材料間位置へ送る列間移送とを選択的に行なう搬送方
法としたから、感光材料の現像処理能力を高く維持する
ため複列移送する間に現像処理部内で送りローラに感光
材料の列と列の間で汚れが付着するのを列間送りを適宜
間隔で選択的に行なって防止でき、かつ汚れ防止を容易
に経済的コストで実現できるという利点が得られる。
た後に再開するときに、上記列間移送として感光材料を
現像処理部の送りローラへ送り、その後複列移送するよ
うにしたから、長時間休止したために現像処理部の送り
ローラに現像液の析出等による汚れが付着したときでも
これを確実に除去できる。
数になると複列移送から列間移送に切換えて移送するよ
うにしたから、複列移送で多数枚の現像処理をする間に
送りローラに付着する汚れを確実に除去できる。
間移送へ切換えするようにしたから、感光材料の送りが
一定枚数毎の条件に組合せるとより確実に汚れを除去で
きる。
の列間移送を現在コマ数が、総コマ数−(感光材料列数
−1)<現在のコマ数≦総コマ数の条件の場合に行なう
ようにしたので、感光材料の搬送経路が多数の場合でも
確実にその列の間に列間移送ができ、従ってさらに確実
に汚れを除去できる。
の列間移送を予め定めた特定長さ以上のプリントコマを
有する場合にのみ行うようにしたから、作業効率を低下
させることなく確実に汚れを除去できる。
境界部付近の拡大断面図
ロック図
処理の動作説明図
を変形した第2実施例のフローチャート
面図
の移送状態の略図
略図
Claims (6)
- 【請求項1】 感光材料を露光部から現像処理部へ送る
搬送経路中で、その送り経路を複数の経路に振り分けて
感光材料を送りかつ送り速度を調整して感光材料を複列
で送る複列移送と、その送りを上記複列移送で送られる
感光材料間位置へ単列又は複列で送る列間移送とを選択
的に行なうようにした写真処理装置の感光材料搬送方
法。 - 【請求項2】 前記移送を一定時間以上休止した後に行
なう際は、最初に感光材料を列間移送し、その後複列移
送するように切換えて移送を選択的に行なうことを特徴
とする請求項1に記載の写真処理装置の感光材料搬送方
法。 - 【請求項3】 前記複列移送による感光材料の送りが、
一定枚数になると複列移送から列間移送に切換えて移送
を選択的に行なうことを特徴とする請求項2に記載の写
真処理装置の感光材料搬送方法。 - 【請求項4】 前記複列移送による感光材料の送りを、
フィルムのオーダ毎にあるいはオーダ途中の任意の長さ
位置で列間移送へ切換えて移送を選択的に行なうことを
特徴とする請求項3に記載の写真処理装置の感光材料搬
送方法。 - 【請求項5】 前記列間移送への切換えを現在コマ数
が、総コマ数−(感光材料列数−1)<現在のコマ数≦
総コマ数の条件の場合に行なうことを特徴とする請求項
4に記載の写真処理装置の感光材料搬送方法。 - 【請求項6】 前記複列移送における列間移送への切換
えを、予め定めた特定長さ以上のプリントコマを有する
ネガの場合にのみ行なうことを特徴とする請求項5に記
載の写真処理装置の感光材料搬送方法。
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