JPH0728712Y2 - ピン圧入工具 - Google Patents

ピン圧入工具

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JPH0728712Y2
JPH0728712Y2 JP1989096285U JP9628589U JPH0728712Y2 JP H0728712 Y2 JPH0728712 Y2 JP H0728712Y2 JP 1989096285 U JP1989096285 U JP 1989096285U JP 9628589 U JP9628589 U JP 9628589U JP H0728712 Y2 JPH0728712 Y2 JP H0728712Y2
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JP
Japan
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pin
holding
hole
fitting
tool
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JP1989096285U
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JPH0369886U (ja
Inventor
勝三郎 岸
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東洋通信機株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案はプリント基板上のスルーホール等の内部にピン
を圧入するための工具の改良に関する。
(従来技術) 各種ICや、電子部品を搭載するプリント基板には、種々
の目的から金属ピンを植設することがある。例えば、中
継端子としてピンを使用する場合には、プリント基板に
形成したスルーホール等の穴内に該ピンを圧入植立させ
た状態でこのピンに電子部品のリード線を巻き付けるこ
とが行なわれる。また、プリント基板上の各部の電圧を
チェックするための端子として他の電子回路パターンと
接続したスルーホール等内にチェックピンを圧入立設す
ることもある。
このような目的で使用されるピンとしては、例えば第5
図(a)に示した如く、鍔1aを中間部に有した形状のも
のがあり、このピン1は同図(b)に示した如きプリン
ト基板2のスルーホール3内に下端部を圧入することに
よって植立される。
しかして、該ピンをプリント基板のスルーホール3内に
圧入する場合には、従来から第6図(a)及び(b)に
示した如き工具10を用いている。この工具10の先端部に
は同図(b)に示した如くピン1の上端部を挿入した状
態で保持する保持穴11が形成されており、この保持穴11
内にピン1の上端部を差し入れることによってピン1を
保持し、プリント基板上のスルーホール等の内部にピン
1の下端部を差込むものである。下端部の差込み後は、
ピン1をスルーホール内に残して工具10だけを離脱させ
る。
しかしながら、保持穴11は工具10の下端面から軸方向上
方に所定長さに亙って形成された円筒状の穴に過ぎず、
その径はピン1の上端部を差込み易く、しかもピン下端
部をスルーホール等に差し入れた後でピンを離脱させ易
くする必要から、ピンを比較的緩く保持できるように大
きめに設定されている。
このため、ピンを保持穴内に一旦保持しても、スルーホ
ール内に圧入する前にピンの自重によって落下すること
が多く、作業性を悪化させる原因となっていた。
これとは逆に、ピンの保持力を強くして脱落を防止する
ために保持穴の径を小さく設定すると、ピンの上端部を
保持穴内に挿入する作業が煩雑化するばかりでなく、ス
ルーホール等にピンの下端部を圧入した後のピン上端部
を保持穴から離脱させることが困難化するという二律背
反の結果をもたらしていた。
(考案の目的) 本考案は上記に鑑みてなされたものであり、プリント基
板のスルーホール等にピンを圧入する工具において、ピ
ンを保持する力が弱いことに起因したピンの脱落と、ピ
ンを保持する力が強過ぎることに起因したピンの取り外
し作業の困難化を防止することができるピン圧入工具を
提供することを目的としている。
(考案の概要) 上記目的を達成するため本考案は、棒状のピン保持部の
先端面中央から軸方向へ向けて穿孔した保持穴を有し、
該保持穴内に金属ピンの一端を挿入した状態で保持する
ピン圧入工具において、 前記保持穴の側壁に貫通形成した嵌合孔内に、前記金属
ピンとの摺動抵抗が小さい係止部材を保持すると共に、
該係止部材を該嵌合孔内に保持した状態で該嵌合孔の外
径側開口を弾性シートにて閉止することにより該係止部
材を弾性シートにより常時弾性的に内径方向へ押圧して
該ピンを保持穴内に保持したことを特徴とする。
また、棒状のピン保持部の先端面中央から軸方向へ向け
て穿孔した保持穴を有し、該保持穴内に金属ピンの一端
を挿入した状態で保持するピン圧入工具において、 直線状の係止部と、該係止部の一端から円弧状に湾曲し
て延びる圧着片とから成るDリングバネを備え、 前記保持穴の側壁に貫通形成した嵌合孔内に上記Dリン
グバネの係止部を嵌合させることにより上記保持穴内に
挿入された金属ピンを圧接保持し、且つ該Dリングバネ
の該圧着片をピン保持部の外周面に圧着させたことを特
徴とするピン圧入工具。
(考案の実施例) 以下、添付図面に示した好適な実施例に基づいて本考案
のピン圧入工具を詳細に説明する。
第1図(a)及び(b)は本考案の第1の実施例に係る
ピン圧入工具の全体構成説明図及び要部構成説明図であ
り、工具20は例えば太径の基部21と、基部21から延びた
細径のピン保持部22とから成る。
棒状のピン保持部22の先端部には同図中の拡大断面図に
示す如く、先端面22aの中央から軸方向へ向けて延びる
保持穴25が穿孔形成されており、保持穴25の側壁26には
円筒状の嵌合孔27が保持穴25と外部とを連通するように
貫通形成されている。嵌合孔27内には、ボールベアリン
グ等の球形の係止部材30が内外径方向へ移動(転動)可
能に嵌合支持されており、嵌合孔27を含む側壁26の外周
面には弾性シート33が貼着されている。この弾性シート
33は、嵌合孔27の外径側開口を閉止するとともに嵌合孔
27内のボールベアリング30を常時内径方向に押圧してい
る。弾性シート33によって内径方向へ押し込まれたボー
ルベアリング30は、第1図(b)に示す如く嵌合孔27内
に突出する。ボールベアリング30の径を保持穴25の径よ
りも大きく設定することにより、ボールベアリング30が
保持穴25から落下することを防止できる。
弾性シート33の材質としては、収縮チューブ、ゴム、ビ
ニールテープ等を例示することできる。弾性シート以外
であっても、係止部材30を内径方向に弾性付勢できるバ
ネ手段であればいかなるものであってもよいが、組付け
の容易性、コスト等の点から弾性シートが便利である。
また、弾性シートの内側面に接着剤を塗布しておくこと
によって側壁外周面への添着が容易となるが、係止部材
30との接触面だけに接着剤を塗布しないように構成すれ
ば、ボールベアリングとしての係止部材30の転動を許容
できるので、ピンの挿脱作業を円滑化できる。
保持穴25の径は、保持するピンの径よりも大きく設定す
る。
この工具20を用いてピン1を保持する場合には、第2図
に示す如くピン保持部22の保持穴25の先端部からピン1
の上端部1bを差込めばよい。ピン上端部1bを差込む過程
において、ピン上端部1bはその外周面でボールベアリン
グ30を押圧するため、ボールベアリングは弾性シート33
による締め付け力に抗して外径方向へ移動し、ピン上端
部の通過を許容する一方で、通過後はピンを弾性的に挟
圧保持することによって、ピンが先端方向(図面下方)
へ離脱することを防止する。
弾性シート33による締め付け力は、挿入したピン上端部
を、ピンが脱落しない程度の入力で保持できる一方、一
旦保持したピンをスルーホール内に圧入した後で、工具
だけを離脱させる際の障害とならない程度に弱く設定す
る。工具だけを離脱させる場合には、スルーホールによ
りピン下端を挟圧する力よりも、係止部材30によりピン
上端部を挟圧する力を弱く設定すれば良い。
ピンの係止部材としてボールベアリングを用いたのは、
ピンを挿脱する際に生じる摺動抵抗を小さくするためで
ある。
ボールベアリング30と弾性シート33は、ピン係止機構を
構成している。
このピン係止機構としては上記実施例の他にも種々考え
ることができる。
例えば第3図(a)(b)は本考案の第2実施例であ
り、この実施例のピン係止機構では、ピンの係止部材と
してボールベアリングの代りにカマボコ型のコロ40を用
い、コロ40の曲面状の外周面を保持穴25側に向けてお
く。この場合、嵌合孔27はコロ40を保持するに適した矩
形のものとする。
次に、第4図は本考案の第3の実施例であり、この実施
例のピン係止機構は、Dリングバネ50を保持部22の側壁
外周に圧着固定した構成が特徴的である。即ち、このD
リングバネ50は、嵌合孔27内に入り込んで保持穴25内に
突出する直線状の係止部50aと、嵌合孔27を除いた保持
部22の外周面に弾性的に圧着する圧着片50bとから成
る。係止部50aと、圧着片50bとは一体構造とするのが好
ましい。
この実施例においては、係止部50aが前記各実施例にお
ける係止部材30、40と同様の働きによって、保持穴25内
に挿入されたピン上端部を挟圧保持するものである。
このように本考案によれば、プリント基板上の穴にピン
を圧入して植立するための工具において、工具に形成し
た保持穴に係止機構を設けて保持穴内に挿入されたピン
を所定の弱い挟圧力で保持するようにしたため、ピンを
プリント基板上の穴上に移動した後に圧入する作業に際
して、ピンの脱落を防止できる。また、プリント基板上
の穴によるピン下端部の挟圧保持力よりも、係止機構に
よる挟圧保持力を弱く設定することによって、下端部を
穴によって保持されたピンから工具を離脱させることが
容易となる。
(考案の効果) 以上のように本考案によれば、プリント基板のスルーホ
ール等にピンを圧入する工具において、ピンを保持する
力が弱いことに起因したピンの脱落と、ピンを保持する
力が強過ぎることに起因したピンの取り外し作業の困難
化を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図(a)及び(b)は本考案の第1の実施例の工具
の全体構成及び一部拡大断面図、第2図は第1の実施例
の工具によってピン上端部を保持した状態の説明図、第
3図(a)及び(b)は第2の実施例の説明図、第4図
は第3の実施例の説明図、第5図(a)及び(b)はピ
ンの外観図及び使用状態説明図、第6図(a)及び
(b)は従来の工具及びその一部拡大断面図である。 1……ピン、1a……鍔、1b……ピン上端部、20……工
具、21……基部、22……ピン保持部、22a……ピン保持
部端面、25……保持穴、27……嵌合孔、30……係止部
材、33……弾性シート、40……コロ、50……Dリングバ
ネ、50a……係止部、50b……圧着片

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】棒状のピン保持部の先端面中央から軸方向
    へ向けて穿孔した保持穴を有し、該保持穴内に金属ピン
    の一端を挿入した状態で保持するピン圧入工具におい
    て、 前記保持穴の側壁に貫通形成した嵌合孔内に、前記金属
    ピンとの摺動抵抗が小さい係止部材を保持すると共に、
    該係止部材を該嵌合孔内に保持した状態で該嵌合孔の外
    径側開口を弾性シートにて閉止することにより該係止部
    材を弾性シートにより常時弾性的に内径方向へ押圧して
    該ピンを保持穴内に保持したことを特徴とするピン圧入
    工具。
  2. 【請求項2】棒状のピン保持部の先端面中央から軸方向
    へ向けて穿孔した保持穴を有し、該保持穴内に金属ピン
    の一端を挿入した状態で保持するピン圧入工具におい
    て、 直線状の係止部と、該係止部の一端から円弧状に湾曲し
    て延びる圧着片とから成るDリングバネを備え、 前記保持穴の側壁に貫通形成した嵌合孔内に上記Dリン
    グバネの係止部を嵌合させることにより上記保持穴内に
    挿入された金属ピンを圧接保持し、且つ該Dリングバネ
    の該圧着片をピン保持部の外周面に圧着させたことを特
    徴とするピン圧入工具。
JP1989096285U 1989-08-17 1989-08-17 ピン圧入工具 Expired - Lifetime JPH0728712Y2 (ja)

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JP1989096285U JPH0728712Y2 (ja) 1989-08-17 1989-08-17 ピン圧入工具

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JP1989096285U JPH0728712Y2 (ja) 1989-08-17 1989-08-17 ピン圧入工具

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JPH0369886U JPH0369886U (ja) 1991-07-11
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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102014014066B3 (de) * 2014-09-29 2015-11-19 Robert Seidl Montagehilfe für Zählersteckstifte

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