JPH072870B2 - 無端弾性ベルト - Google Patents

無端弾性ベルト

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JPH072870B2
JPH072870B2 JP63330507A JP33050788A JPH072870B2 JP H072870 B2 JPH072870 B2 JP H072870B2 JP 63330507 A JP63330507 A JP 63330507A JP 33050788 A JP33050788 A JP 33050788A JP H072870 B2 JPH072870 B2 JP H072870B2
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elastic belt
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belt
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隆三 浅野
教招 今枝
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Sumitomo Riko Co Ltd
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Sumitomo Riko Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、複写機の自動原稿送り部等に用いられる無
端弾性ベルトに関するものである。
〔従来の技術〕
複数枚の原稿を連続的に自動複写できる複写機として第
1図に示すようなものがある。すなわち、この複写機1
は、本体の一側部の上端に配設されている原稿用置台2
に、複数枚の原稿3を、表面を下に向けた状態で積層状
に載置し、原稿台カバー4を、一端縁を中心に図示の矢
印Aのように回転させて原稿台ガラス5上に倒し、その
状態でスイツチ(図示せず)を押して作動させると、原
稿台カバー4の裏面に設けられている白色ゴム製の無端
弾性ベルト6が矢印B方向に走行し、原稿用置台2に載
置された原稿3を、コピーを終えるごとに上部側から一
枚づつ原稿台ガラス5上に搬送するようになつている。
この場合、上記コピーに応動いて、複写紙用カセツト7
または11に収納されている複写紙8または10が複写機1
の内部に搬送され、原稿3の表面の文字や図柄等が転写
されたコピートレイ9に送り出される。このような複写
機1の上記無端弾性ベルト6は、第2図のように2個の
駆動ローラ12の回転により走行し原稿3を搬送するよう
になつている。この無端弾性ベルト6は、原稿3を搬送
するために摩擦力を必要とし、また原稿3の排出のため
に原稿ばなれ性を必要としている。しかし、上記原稿3
を配送するのに必要な摩擦力により無端弾性ベルト6に
静電気が帯電するようになり、その結果、例えば無端弾
性ベルト6に、搬送物である原稿3が吸着し原稿ばなれ
性が低下する等の問題が生じる。このため、従来から、
無端弾性ベルト6を形成するために用いられるゴム組成
物に、界面活性剤,金属酸化物等の充填剤を配合するこ
とにより無端弾性ベルト6に帯電防止性能を付与するこ
とが行われている。
〔発明が解決しようとする問題点〕
しかしながら、上記金属酸化物を用いた場合、無端弾性
ベルト6に充分な帯電防止効果を付与するためにはかな
りの量を配合しなければならない。その結果、帯電防止
効果が得られる代わりに無端弾性ベルト6に必須の性能
(弾性,永久伸び)が損なわれることになり、さらに原
稿台ガラス5と対峙することから複写の際に不都合が生
じないよう白色度の高いものが要求されるが、この白色
度の高いベルトが得られにくいという問題を有してい
る。また、上記界面活性剤は、帯電防止効果の長期持続
性の低下,ブリードによるベルト表面のべたつき等の問
題を有している。
この発明はこのような事情に鑑みなされたもので、高白
色度で、かつ必要なベルト特性(弾性,永久伸び)を備
え、しかも帯電防止効果の長期安定性等に優れた信頼性
の高い無端弾性ベルトの提供をその目的とする。
〔問題点を解決するための手段〕
上記の目的を達成するため、この発明の無端弾性ベルト
は、エチレン−プロピレンゴムおよびエチレン−プロピ
レン−ジエンゴムの少なくとも一方と、エピクロルヒド
リンゴムと、パーオキサイド系加硫剤とを主成分とする
ゴム組成物によつて形成されているという構成をとる。
〔作用〕
すなわち、本発明者らは、長期間安定した帯電防止効果
を有し、かつ高い白色度を有する信頼性の高い無端弾性
ベルトを得るための研究の過程で、従来のように主成分
となるゴム成分に界面活性剤や充填剤をかなりの量添加
し、ベルトの白色度を保持しながら帯電防止効果を付与
するのではなく、上記充填剤等を多量に用いず、主成分
となるゴム成分の配合、つまり、種類を変えることで上
記性質を付与できないものかと着想し一連の研究を重ね
た。その結果、ゴム成分として、電気抵抗の高いゴムで
ある、エチレン−プロピレンゴム(以下「EPM」と称
す)およびエチレン−プロピレン−ジエンゴム(以下
「EPDM」と称す)の少なくとも一方と、エピクロルヒド
リンゴムとを組み合わせ、これに硫黄等の加硫剤ではな
くパーオキサイド系加硫剤を用いると所期の目的を達成
しうることを見出しこの発明に到達した。
この発明の無端弾性ベルトを形成するのに用いるゴム組
成物は、EPMおよびEPDMの少なくとも一方と、エピクロ
ルヒドリンゴムと、パーオキサイド系加硫剤とを用いて
得られるものである。
上記EPMおよびEPDMは、双方とも極性基を有しない電気
抵抗の高いゴムであり、103Ω・cm程度以上の電気抵抗
値を有している。このEPMおよびEPDMの少なくとも一方
を用いることにより、長期にわたって帯電防止効果に優
れた無端弾性ベルトに得られるようになる。
また、上記エピクロルヒドリンゴムとしては、エピクロ
ルヒドリン(ECH)の単独重合体(CHR),ECHとエチレン
オキサイド(EO)の共重合体(CHC),ECHとアリルグリ
シジルエーテル(AGE)の共重合体,ECHとEOとAGEの三元
共重合体(ECO)があげられる。なお、より帯電防止効
果の優れたものを得るには、上記エピクロルヒドリンゴ
ムのなかでもEO含有量の多いものを用いるのが好まし
い。
上記EPMおよびEPDMの少なくとも一方とエピクロルヒド
リンゴムの混合割合は、双方の合計量中、エピクロルヒ
ドリンゴムが10〜90重量%(以下「%」と略す)の範囲
に設定するのが好適であり、より好適なのは30〜85%で
ある。エピクロルヒドリンゴムの混合割合が上記範囲よ
り少ないと、帯電防止効果が低下する傾向があり、一方
上記範囲より多いと弾性ベルト特性を損ねる傾向があ
る。
上記パーオキサイド系加硫剤としては、特に制限するも
のではなく従来公知のものを使用することができる。そ
して、このパーオキサイド系加硫剤を用いることによ
り、白色度の良好なものを得ることができる。この場
合、エピクロルヒドリンゴムとして共加硫可能なECOを
用いることが好ましい。なお、上記パーオキサイド系加
硫剤の使用量は、ゴム組成物中のゴム成分(EPMおよびE
PDMの少なくとも一方とエピクロルヒドリンゴムの合計1
00重量部)に対して、加硫剤が0.5〜10重量部になるよ
う設定するのが好適である。
また、この発明の無端弾性ベルトを得るために用いられ
るゴム組成物には、上記原料以外にも、必要に応じて従
来から用いられているその他の添加剤が含有される。
上記その他の添加剤としては、例えば、充填剤,補強
剤,軟化剤,老化防止剤,加工助剤等があげられる。
上記充填剤としては、シリカ粉末,金属酸化物等があげ
られる。
この発明の無端弾性ベルトは、上記原料を用いて、例え
ばつぎのようにして製造することができる。すなわち、
まずエピクロルヒドリンゴムとある程度の量の充填剤を
予め配合し混練する(充填剤の分散しにくいものを混合
する場合には充填剤量を増加し高充填剤量にして混合す
る)。つぎに、上記混合物に、EPMおよびEPDMの少なく
とも一方と残りの充填剤を添加し混合することによりゴ
ム組成物を作製する。そして、このようなゴム組成物を
用いて従来公知の方法により無端弾性ベルトを製造する
ことができる。
このようにして得られる無端弾性ベルトは、高白色度を
呈し、しかもブリードを生じず、長期間かつ環境変化に
対して安定した帯電防止効果を有している。
〔発明の効果〕
以上のように、この発明の無端弾性ベルトは、上記のよ
うな特殊な組成のゴム組成物を用いて得られるため、無
端弾性ベルトに必須の性能である弾性,永久歪み等の特
性を損なうことなく、白色度の高い、しかもブリードを
伴わずに環境変化に対して安定した帯電防止効果を長期
間有するものである。
つぎに、実施例について比較例と併せて説明する。
〔実施例1〜4、比較例1〜3〕 下記の第1表に示す原料を同表に示す割合で用い、前記
製法にしたがつて目的とするゴム組成物を得た。
つぎに、上記のようにして得られたゴム組成物を用い
て、従来公知の方法により無端弾性ベルトを作製した。
これら無端弾性ベルトは、パーオキサイド系加硫剤を用
いて加硫成形されたものであり、いずれも白色度の高い
ものであつた。そして、上記無端弾性ベルトについて、
環境条件を変えて二通り(通常の条件,70℃×5%RHを
1週間)の表面電気抵抗、摩擦係数、破断強度、破断伸
びを測定し、その結果を下記の第2表および第3表に示
した。
第2表および第3表の結果から、実施例品は比較例品に
比べて対紙における摩擦係数はあまり差はないが対ガラ
スにおいては摩擦係数は小さくなつている。また、実施
例品の表面電気抵抗が比較例品のものに比べて通常の条
件および高温等の条件下の双方とも1桁以上低くなって
いる。また、高温低湿下で1週間放置した結果、実施例
品は、比較例品に比べて表面電気抵抗値が高くなつてい
ない。このことから、実施例品の帯電防止性能が優れて
いることがわかる。また、実施例品は、破断強度および
破断伸びの値から強度においても優れているのがわか
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は複写機の斜視図、第2図はそれに用いられる無
端弾性ベルト部分の正面図である。 15……無端弾性ベルト

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】エチレン−プロピレンゴムおよびエチレン
    −プロピレン−ジエンゴムの少なくとも一方と、エピク
    ロルヒドリンゴムと、パーオキサイド系加硫剤とを主成
    分とするゴム組成物によつて形成されていることを特徴
    とする無端弾性ベルト。
JP63330507A 1988-12-26 1988-12-26 無端弾性ベルト Expired - Fee Related JPH072870B2 (ja)

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