JPH07286617A - 直動転がり案内ユニット - Google Patents

直動転がり案内ユニット

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Publication number
JPH07286617A
JPH07286617A JP10154094A JP10154094A JPH07286617A JP H07286617 A JPH07286617 A JP H07286617A JP 10154094 A JP10154094 A JP 10154094A JP 10154094 A JP10154094 A JP 10154094A JP H07286617 A JPH07286617 A JP H07286617A
Authority
JP
Japan
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plate
casing
seal
track rail
guide unit
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Pending
Application number
JP10154094A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshiaki Shimizu
利明 清水
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Thompson Co Ltd
Original Assignee
Nippon Thompson Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Thompson Co Ltd filed Critical Nippon Thompson Co Ltd
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Publication of JPH07286617A publication Critical patent/JPH07286617A/ja
Pending legal-status Critical Current

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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16CSHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
    • F16C29/00Bearings for parts moving only linearly
    • F16C29/04Ball or roller bearings
    • F16C29/06Ball or roller bearings in which the rolling bodies circulate partly without carrying load
    • F16C29/0633Ball or roller bearings in which the rolling bodies circulate partly without carrying load with a bearing body defining a U-shaped carriage, i.e. surrounding a guide rail or track on three sides
    • F16C29/0635Ball or roller bearings in which the rolling bodies circulate partly without carrying load with a bearing body defining a U-shaped carriage, i.e. surrounding a guide rail or track on three sides whereby the return paths are provided as bores in a main body of the U-shaped carriage, e.g. the main body of the U-shaped carriage is a single part with end caps provided at each end
    • F16C29/0638Ball or roller bearings in which the rolling bodies circulate partly without carrying load with a bearing body defining a U-shaped carriage, i.e. surrounding a guide rail or track on three sides whereby the return paths are provided as bores in a main body of the U-shaped carriage, e.g. the main body of the U-shaped carriage is a single part with end caps provided at each end with balls
    • F16C29/064Ball or roller bearings in which the rolling bodies circulate partly without carrying load with a bearing body defining a U-shaped carriage, i.e. surrounding a guide rail or track on three sides whereby the return paths are provided as bores in a main body of the U-shaped carriage, e.g. the main body of the U-shaped carriage is a single part with end caps provided at each end with balls with two rows of balls, one on each side of the rail
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16CSHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
    • F16C29/00Bearings for parts moving only linearly
    • F16C29/08Arrangements for covering or protecting the ways
    • F16C29/084Arrangements for covering or protecting the ways fixed to the carriage or bearing body movable along the guide rail or track
    • F16C29/088Seals extending in the longitudinal direction of the carriage or bearing body

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Bearings For Parts Moving Linearly (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 この発明は異物の軌道溝への侵入防止とグリ
ースの漏れ防止の両方の機能を同時に達成する上面シー
ルを有する直動転がり案内ユニットを提供する。 【構成】 上面シール19は軌道レール1の上面14の
側部領域Sに摺接する一対のリップシール21,22を
備え、各リップシール21,22は内側リップ部27と
外側リップ部28とからなる二股形状をしている。内側
リップ部27は中央領域C側に向けて傾斜しているの
で、スライダ7の内部12に侵入してきた異物の軌道溝
側への侵入を阻止する。また、外側リップ部28は内側
リップ部27と反対側に向けて傾斜しているので、供給
されたグリースで高圧状態になると外側リップ部28は
軌道レール1の上面14に対してより強く押し付けられ
ることになり、グリース等の漏れを防止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、ケーシング、エンド
キャップ等から成るスライダを転動体を介して軌道レー
ル上で摺動可能に構成した直動転がり案内ユニットに関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、直動転がり案内ユニットは、図1
3に示すようなものが知られている。図13は従来の直
動転がり案内ユニットの一例を示す斜視図である。従来
の直動転がり案内ユニットは、長手方向両側壁面11に
軌道溝9を形成した軌道レール1と、該軌道レール1上
を跨架して摺動可能に装着されたスライダ7から構成さ
れている。スライダ7は、軌道レール1に対して相対摺
動可能であり且つ各軌道溝9に対向する位置に軌道溝8
を形成したケーシング2、対向する軌道溝8,9間で相
対移動可能に転走する多数のボールからなる転動体4、
ケーシング2の摺動方向即ち長手方向両端にそれぞれ取
り付けたエンドキャップ5、エンドキャップ5の端面に
は側面シール6、及びケーシング2とエンドキャップ5
との下面に配置された下面シール3を有している。ケー
シング2から転動体4が脱落するのを防止するため、保
持バンド17が転動体4を囲むようにケーシング2に取
り付けられている。側面シール6の端面には、軌道レー
ル1とスライダ7間の摺動面に潤滑剤を供給するためグ
リースニップル18が設けられている。
【0003】スライダ7は、軌道レール1に跨架した状
態に載置され、軌道レール1の軌道溝9に沿って循環す
る複数のボールからなる転動体4の介在で自在に摺動す
るものである。即ち、軌道レール1の軌道溝9を走行す
る負荷域の転動体4は、エンドキャップ5内に形成され
た方向転換路(図2の符号5Aを参照)に導かれ、更に
ケーシング2の軌道溝8と平行にその上方に形成された
リターン通路孔10に移動し、多数の転動体4は無限循
環路内を無限循環するものである。このように、スライ
ダ7に形成された軌道溝8と軌道レール1の軌道溝9と
の間に位置する負荷された転動体4の転動により、軌道
レール1とスライダ7とが摺動自在に相対運動すること
ができる。
【0004】直動転がり案内ユニットにおいては、軌道
レール1の軌道溝9やスライダ7の軌道溝8にゴミ、
塵、埃、切粉等の異物が付着すると、スライダ7が軌道
レール1上を摺動する際に転動体4の円滑な転動を妨げ
る原因となることから、異物のスライダ7内への侵入を
防止するため、スライダ7と軌道レール1との間にシー
ル装置が設けられている。シール装置としては、エンド
キャップ5の外側端面に取り付けた側面シール6、スラ
イダ7の下面に設けた下面シール3等である。
【0005】軌道レール1の上面14に付着した異物の
排除は側面シール6が効果的であるが、軌道レール1の
ボルト挿通孔33に溜まった異物はスライダ7の内部に
入り込んでしまう。即ち、直動転がり案内ユニットは、
軌道レール1の上面14に取付ボルトを挿通するための
ボルト挿通孔33が開口しており、該開口に異物が溜ま
り易い。このような開口或いは軌道レール1の上面14
に溜まった異物を側面シール6で完全に払拭することは
困難であり、側面シール6を潜り抜けた異物がスライダ
7の内部で飛散すると、転動体4が転走する軌道溝8,
9に侵入する可能性が発生する。そこで、従来の直動転
がり案内ユニットでは、側面シール6から侵入してきた
異物が軌道溝8,9に侵入するのを防ぐために上面シー
ルが設けられている。
【0006】上記シール装置を構成する上面シールの一
例として、従来、図10に示したようなものが知られて
いる(実公平6−2026号公報参照)。図10は従来
の直動転がり案内ユニットにおいて、エンドキャップの
右半分を切除して示した正面図である。上面シール50
は、横断面コ字状のスライダ51の下面52に軌道レー
ル53の上面56と対向して取り付けられる。上面シー
ル50は、ばね性能を備えるべく鋼板を上に凸に折り曲
げて形成したばね板54と、該ばね板54の両側縁にそ
れぞれ固着され且つ軌道レール53の長手方向に長く延
びる一対のシール板55とから構成されている。シール
板55は横断面形状が長方形であり、シール板55の下
面はばね板54によって軌道レール53の上面に押しつ
けられ、長手方向に面接触するものである。或いは、シ
ール板55は、下面に複数の突条を長手方向に沿って形
成することによって、シール板55の下面が軌道レール
53の上面56と長手方向に線接触するようにしたもの
であってもよい。上面シール55は、ばね板54の部分
をスライダ51の下面52に当ててねじ57で固定して
スライダ51の下面52に取り付けられる。
【0007】上記従来例の直動転がり案内ユニットで
は、シール装置を構成する側面シール45がエンドキャ
ップ46に小ねじ47を用いて取り付けられている。側
面シール45は半円形のシール突起48を有し、シール
突起48が軌道レール53の側壁に形成されて軌道溝4
9に付着した異物を払拭して除去する。また、エンドキ
ャップ46にはグリースニップル58が取り付けられて
おり、グリースニップル58から供給されたグリースは
スライダ51の軌道溝59に供給される。
【0008】また、上面シールについての別の従来例と
して、例えば図11及び図12に示したようなものが知
られている(特開平5−26236号公報参照)。図1
1は従来の直動転がり案内ユニットを示す拡大断面図で
あり、図12は上面シールの平面図である。上面シール
60は、横断面コ字状のスライダ61内部の下面62に
軌道レール63の上面64と対向して取り付けられる。
上面シール60は、平板状のプレート65と、該プレー
ト65の両側縁にそれぞれ固着され且つ軌道レール63
の長手方向に長く延びる一対のシール板66とから構成
されている。
【0009】プレート65は軌道レール63に形成した
ボルト挿通孔67の開口径以上の幅方向寸法に設定され
た基部68と、基部68の両側縁を長手方向へ折り曲げ
て成形した折曲部69とを有している。更にプレート6
5の長手方向両端には、図12に示すように、弾性に富
む細幅の挿入部70が一対ずつ突設されている。上面シ
ール60は挿入部70をエンドキャップ(図示せず)の
側面に形成された挿入溝に差し込むことによってスライ
ダ61に固定される。
【0010】各シール板66は軌道レール63の上面6
4に当接する先端リップ71を有しており、各先端リッ
プ71,71は互いに接近する方向に傾斜している。即
ち各先端リップ71は軌道レール63の中央領域C側に
向けて傾斜する形状となっている。そして、シール板6
6自身の弾性力とプレート65の挿入部70の弾性力と
により、シール板66の先端リップ71は軌道レール6
3の上面64に対して所定の押圧力で押し付けられ、シ
ール面を形成している。
【0011】上記直動転がり案内ユニットでは、上面シ
ール60の先端リップ71は中央領域C側へと傾斜して
いるため、グリースニップルより供給路72を経由して
保留室73に供給されたグリースによって保留室73内
が高圧状態になると、先端リップ71が中央領域C側へ
と押し広げられ、その結果、グリースは中央領域C側へ
と排出されることとなる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
上面シールは以下のような点で問題がある。まず、図1
0に示す直動転がり案内ユニットでは、上面シール50
はばね板54の弾性力でもってシール板55を軌道レー
ル53の上面56に押し付けられるように構成されてい
るので、上面シール50のシール性能はばね板54の製
作精度に大きく左右される。従って、ばね板54の製作
精度が悪いと、軌道レール53の上面56へのシール板
55の押圧力が不足して、異物の侵入及びグリースの漏
れを生じてしまう。また、上面シール50は、鋼板を凸
状に形成して製作したばね板54によってシール板55
を軌道レール53の上面56に押し付けるように構成さ
れているので、スライダ51の下面52と軌道レール5
3の上面56との間隔をある程度確保する必要があり、
直動転がり案内ユニットを小型化あるいは薄型化するこ
とが困難である。更に、上面シール50は、ばね板54
をねじ57を用いてスライダ51の下面52にねじ止め
するように構成されているので、ねじ57の頭部が軌道
レール53の上面56側に向かって突出するから、直動
転がり案内ユニットの薄型化が制限される。また、ねじ
57の頭部が軌道レール53の上面56と干渉するのを
防ぐには、軌道レール53の上面56の中央領域Cに長
手方向に凹条56Aを形成する必要があるが、その場
合、軌道レール53の凹条56Aに異物が溜まり易くな
るという問題がある。更に、ねじ止めは、製造時におけ
る組立作業が複雑になり、製造コストの上昇を招く等の
問題がある。
【0013】また、図11に示す直動転がり案内ユニッ
トでは、上面シール60のスライダ61への取付は、ケ
ーシングの長手方向両端にそれぞれエンドキャップ(図
示せず)を取り付ける際に、同時に行われる。即ち、プ
レート65の挿入部70をエンドキャップの側面に形成
された挿入溝に差し込んだ状態で、エンドキャップをケ
ーシングにねじ止めすることにより、上面シール60は
スライダ61に固定される。従って、上面シール60の
スライダ61への組付作業が複雑になり、製造コストの
上昇を招く。また、シール板66は先端リップ71がプ
レート65の挿入部70の弾性力によって軌道レール6
3の上面64に押し付けられ、しかも、シール板66は
軌道レール63の上面64に当接する先端リップ71を
有しており、該先端リップ71は軌道レール63の中央
領域C側に向けて傾斜しているから、従来の直動転がり
案内ユニットでは異物が軌道溝74,75の方へ侵入し
難い構造になっている。しかしながら、グリースニップ
ルより供給されたグリースは、軌道溝74,75を潤滑
するために、供給路72を経由して保留室73内に供給
されるようになっており、保留室73が高圧状態になる
と、シール板66の先端リップ71が軌道レール63の
中央領域C側に押し広げられて、グリースが軌道レール
63の中央領域C側へと排出されることとなる。その結
果、保留室73内から漏れたグリースが軌道レール63
の上面64に残り、異物を軌道レール63の上面64に
粘着させる原因となる。このため、軌道レール63の上
面に粘着した異物を側面シール76によって払拭するこ
とは困難となってしまう。
【0014】この発明の目的は、上記課題を解決するこ
とであり、特に、異物の軌道溝への侵入防止とグリース
の漏れ防止の両方の機能を同時に満足する上面シールの
構造に特徴を有し、上面シールをスライダの下面に取り
付ける際に、ケーシングの長手方向両端にそれぞれエン
ドキャップを取り付けることによりスライダを組み立て
ておき、その後で、上面シールをスライダの下面に取り
付けることができる固着手段を有し、軌道レールの上面
の方に向かって突出する部分がない固着手段を有する直
動転がり案内ユニットを提供することである。
【0015】
【課題を解決するため手段】この発明は、上記目的を達
成するため、次のように構成されている。即ち、この発
明は、長手方向両側壁面に軌道溝を形成した軌道レー
ル、該軌道レールに対して相対摺動可能であり且つ前記
各軌道溝に対向して軌道溝を形成したケーシング、該ケ
ーシングの長手方向両端に取り付けた一対のエンドキャ
ップ、対向する前記軌道溝間を転走する転動体、前記各
エンドキャップの外側端面に設けた側面シール、前記ケ
ーシングの両側下面に設けられた下面シール及び前記軌
道レールの上面に対向する前記ケーシングの下面に設け
られた上面シールを有する直動転がり案内ユニットにお
いて、前記上面シールには前記軌道レールの前記上面の
両側部領域にそれぞれ摺接するリップシールが設けら
れ、該各リップシールは基部から二股状に分岐した前記
軌道レールの中央側に向けて傾斜した内側リップ部と該
内側リップ部と反対側に向けて傾斜した外側リップ部を
それぞれ有していることを特徴とする直動転がり案内ユ
ニットに関する。
【0016】また、この直動転がり案内ユニットにおい
て、前記上面シールの前記リップシールは前記ケーシン
グの前記下面に取り付けられたプレートの両側縁にそれ
ぞれ固着されている。
【0017】また、この直動転がり案内ユニットにおい
て、前記ケーシングの前記下面に複数の穴部を形成する
と共に、前記プレートに前記穴部に向けて突出する筒状
突起を形成し、前記穴部に配置した前記筒状突起を嵌入
し、前記筒状突起の取付孔に圧入プラグを圧入して前記
筒状突起を塑性変形させて前記ケーシングに前記プレー
トを固定したものである。或いは、前記ケーシングの前
記下面に複数の穴部を形成すると共に、前記プレートに
前記穴部に向けて突出する前記筒状突起を形成し、前記
穴部に配置したテーパ部材と前記穴部との間で形成され
る環状凹部に前記筒状突起を塑性変形させて嵌入して前
記ケーシングに前記プレートを固定したものである。又
は、前記プレートは平板から形成され、該平板が前記ケ
ーシングに固着具で固定されているものである。
【0018】また、この直動転がり案内ユニットにおい
て、前記プレートは両側に下方へ延びる折曲部を有し、
前記ケーシングの前記下面には前記プレートが配置され
る凹溝が形成され、前記リップシールの基部が前記凹溝
の側壁と前記プレートの前記折曲部とで挟持されてい
る。
【0019】また、この直動転がり案内ユニットにおい
て、前記リップシールの基部には前記プレートの前記折
曲部が係合する取付段部が形成されているものである。
【0020】また、この直動転がり案内ユニットにおい
て、前記上面シールは、前記ケーシングの下面に取り付
けられるプレートと、該プレートの両側縁にそれぞれ固
着されたリップシールを有するものである。
【0021】
【作用】この発明による直動転がり案内ユニットは、上
記のように構成されているので、次のように作用する。
即ち、この直動転がり案内ユニットでは、上面シールは
軌道レールの上面の両側部領域にそれぞれ摺接するリッ
プシールを備え、各リップシールは内側リップ部と外側
リップ部とからなる二股状に構成されており、内側リッ
プ部は軌道レールの中央領域側に向けて傾斜しているの
で、側面シールと軌道レールの上面との間を通ってスラ
イダの内部に侵入してきた異物が更に軌道溝側へ侵入し
ようとする時に、内側リップ部を軌道レールの上面に強
く押し付けることになり、異物の軌道溝側への侵入は阻
止される。また、外側リップ部は内側リップ部と反対側
に向けて傾斜しているので、供給されたグリースで高圧
状態になると外側リップ部は軌道レールの上面に対して
より一層強く押し付けられることになり、軌道溝側から
軌道レールの上面の方へ向けてグリースが漏れるのを防
止することができる。従って、前記上面シールは、異物
の侵入防止機能とグリースの漏れ防止機能を併せ持って
いる。
【0022】また、上面シールはプレートに形成された
取付孔を有する筒状突起をケーシングの下面に形成され
た穴部に挿入し、取付孔に圧入プラグを打ち込むことに
より、筒状突起が穴部に固着され、上面シールはケーシ
ングの下面に取り付けられる。この場合、適当な長さの
圧入プラグを打ち込むことにより、圧入プラグが上面シ
ールのプレートの下面から軌道レール側へ突出しないよ
うに構成することができる。
【0023】また、ケーシングの下面に形成した穴部を
入口よりも奥が広くなるように形成し、穴部の中心に裾
広がりのテーパ部材を設け、プレートに形成された取付
孔の縁を円筒状に囲む円筒状突起をテーパ部材と穴部と
で規定される空間に押し込むことにより、筒状突起が穴
部に塑性変形して固着され、上面シールはケーシングの
下面に取り付けられる。この場合、上面シールのケーシ
ングへの固着手段が上面シールのプレートの下面から軌
道レール側へ突出することはない。
【0024】また、この発明による直動転がり案内ユニ
ットにおいては、上記いずれの固着手段も、プレートの
筒状突起をケーシングの穴部に挿入して塑性変形即ちか
しめて固着するものであるから、ケーシングの外側端面
にエンドキャップを取り付けた後、即ちスライダに組み
立てた後からでも、上面シールをスライダに取り付ける
ことができる。しかも、押し込み即ち打ち込みによって
かしめる固着手段を採用したので、組立作業が極めて簡
単なものになる。
【0025】
【実施例】以下、図面を参照しながら、この発明による
直動転がり案内ユニットの実施例について説明する。図
1はこの発明による直動転がり案内ユニットの一実施例
を示す断面図、図2は図1の直動転がり案内ユニットの
側断面図、及び図3は図1の直動転がり案内ユニットの
要部を示す拡大断面図である。この発明による直動転が
り案内ユニットは、図13に示す従来の直動転がり案内
ユニットと基本的には同一の構成を有するものであるの
で、同一の部品には同一の符号を付して重複する説明を
省略する。この実施例では、図1では転動体4としてボ
ールを使用したタイプを示しているが、ボールに限ら
ず、ローラを使用したタイプにも適用できるものであ
る。
【0026】この直動転がり案内ユニットは、ベース1
A上に設定され且つ長手方向両側壁面11に軌道溝9を
形成した軌道レール1と、該軌道レール1上を跨架して
摺動可能に装着されたスライダ7から構成されている。
グリースニップル18から供給されたグリースは、ケー
シング2内の保留室12Aに保留され、対向する軌道溝
8,9を潤滑する。側面シール6は、軌道レール1の側
壁面11に摺接し、軌道溝9に摺接するシール部(図示
せず)を有している。また、側面シール6は軌道レール
1の上面に摺接するシール突起6Aを有している。下面
シール3は、軌道レール1、ケーシング2及びエンドキ
ャップ5に対して上下方向にシールを行うものである。
また、上面シール19は、スライダ7のケーシング2の
下面13と軌道レール1の上面14との間に設けられて
いる。スライダ7を構成するケーシング2の内部側の空
所12の下面13には、軌道レール1の上面14と対向
する凹溝15が形成されている。また、ケーシング2の
下面13には中心線上に複数個の穴部16が形成されて
いる。
【0027】上面シール19はケーシング2の下面13
に取り付けられるプレート20を有し、プレート20は
スライダ7のケーシング2の下面13とエンドキャップ
6の下面13Aの長手方向全長にわたって延びており、
プレート20の端面20Aは側面シール6に密封状態に
当接している。また、上面シール19は、プレート20
の両側縁にそれぞれ固着された一対のリップシール2
1,22とから構成されている。プレート20は平板状
の鋼板を長手方向に両側縁部で折り曲げることによって
形成した折曲部23を有する。プレート20は取付孔2
4の縁を筒状に囲む筒状突起25を有している。筒状突
起25はケーシング2の下面13に形成された穴部16
に対応する位置に形成されている。
【0028】各リップシール21,22はゴム、プラス
チック等の弾性材料から成り、軌道レール1の上面の両
側部領域Sにそれぞれ摺接するものであり、プレート2
0への取付基部26から先端が二股状に分岐した内側リ
ップ部27と外側リップ部28とを有している。内側リ
ップ部27は軌道レール1の中央領域C側に向けて傾斜
し、外側リップ部28は内側リップ部27と反対側に向
けて傾斜している。内側リップ部27及び外側リップ部
28は軌道レール1の上面14の側部領域Sに摺接す
る。リップシール21,22は、その取付基部26にプ
レート20の側縁と係合する取付段部29を有し、リッ
プシール21,22の取付基部26はプレート20の折
曲部23に焼き付け等によって固着される。リップシー
ル21,22の基部26に取付段部29を形成したこと
によって、リップシール21,22の基部26をプレー
ト20へ固着する際に位置決めが行い易くなるだけでな
く、固着面の面積が大きくなるので、リップシール2
1,22の固着力を高めることができる。
【0029】上面シール19は、スライダ7の下面13
に取り付けられるものであり、その取付構造は以下のと
おりである。上面シール19を構成するプレート20を
ケーシング2の凹溝15に嵌合する。この時、プレート
20の筒状突起25はケーシング2の穴部16に挿入さ
れると共に、リップシール21,22の取付基部26は
ケーシング2に形成された凹溝15の側壁30とプレー
ト20の折曲部23とで挟持される。このため、プレー
ト20とリップシール21,22との固着は強固なもの
になる。また、ケーシング2の下面13に凹溝15を形
成したので、プレート20と軌道レール1の上面14と
の距離Hを確保しつつ、直動転がり案内ユニットの薄型
化を図ることができる。
【0030】プレート20をケーシング2の凹溝15に
嵌合した後で、次いで、アルミニウム、銅等の軟質金属
材からなる棒状部材即ち圧入プラグ31をプレート20
の取付孔24に打ち込む。打ち込んだ時に、圧入プラグ
31によってプレート20の筒状突起25は塑性変形し
て押し広げられてケーシング2の穴部16に固着し、上
面シール19はケーシング2の下面13に取り付けられ
る。なお、圧入プラグ31の長さは、圧入プラグ31を
取付孔24に打ち込んだ時に、頭部がプレート20の平
坦面から軌道レール1の上面側に突出しない程度の長さ
である。圧入プラグ31の頭部が軌道レール1の上面1
4の方へ突出しないように構成すれば、直動転がり案内
ユニットは薄型化することができる。
【0031】上面シール19は、プレート20の円筒状
突起25をケーシング2の穴部16に挿入し、圧入プラ
グ31を打ち込んでケーシング2の下面13に固着する
ものであるから、ケーシング2の軌道溝8に転動体4を
組み込むと共にケーシング2の外側端面にエンドキャッ
プ5及び側面シール6を取り付けた後、即ちスライダ7
を組み立てた後からでも、上面シール19をスライダ7
に取り付けることができる。従って、上面シール19の
スライダ7への取付が簡単なものになる。
【0032】この直動転がり案内ユニットは、側面シー
ル6がエンドキャップ5の外側両端面にそれぞれ設けら
れているので、軌道レール1に付着した異物は側面シー
ル6によって、軌道レール1の上面14とスライダ7の
下面13との間への侵入、及び軌道レール1の両側壁面
11,11とスライダ7の内側面32との間への侵入が
阻止される。
【0033】ところで、軌道レール1は、ボルト挿通孔
33に角形穴付きボルト33Bを貫通してベース1Aに
固定されているが、軌道レール1の上面14に開口して
いるボルト挿通孔33に埋め込まれた埋栓33Aの上面
に異物が溜まっている場合、軌道レール1の上面14に
摺接する側面シール6のシール突起6Aでボルト挿通孔
33の埋栓の上面或いは軌道レール1の上面14に溜ま
った異物を完全に払拭することは困難である。側面シー
ル6を潜り抜けた異物はスライダ2の内部で飛散する
が、上面シール19が設けられているので、軌道溝8,
9への異物の侵入は阻止される。即ち、上面シール19
は軌道レール1の上面14の両側部領域Sにそれぞれ摺
接する一対のリップシール21,22を備え、各リップ
シール21,22は内側リップ部27と外側リップ部2
8とからなる二股状をしており、内側リップ部27は軌
道レール1の中央領域C側に向けて傾斜しているので、
側面シール6と軌道レール1の上面14との間を通って
スライダ7の内部側空所12に侵入してきた異物が更に
軌道溝8,9側へ侵入しようとする時、内側リップ部2
7は軌道レール1の上面14に強く押し付けられること
になり、異物の軌道溝8,9側への侵入は阻止される。
【0034】また、外側リップ部28は内側リップ部2
7と反対側に向けて傾斜しているので、スライダ7と軌
道レール1との間に形成される隙間即ち空所12Aがグ
リースニップル18から供給されたグリース、空気等で
高圧状態になると、外側リップ部28は軌道レール1の
上面14に対してより一層強く押し付けられることにな
り、軌道溝8,9側から軌道レール1の上面14の方へ
向けてグリースが漏れるのを防止することができる。ま
た、グリースが軌道レール1の上面14に漏れないか
ら、軌道レール1の上面14に付着した異物は側面シー
ル6のシール突起6Aによって簡単に払拭することがで
きる。このように、上面シール19は異物の侵入防止機
能とグリースの漏れ防止機能を併せ持っている。
【0035】内側リップ部27及び外側リップ部28は
それ自体の弾性力でリップ先端が軌道レール1の上面1
4に押し付けられるものであるから、言い換えれば、従
来のようにプレート20の弾性力を利用して各リップ部
27,28を軌道レール1の上面14に押し付けるもの
ではないから、上面シール19のシール性能はプレート
20の製作精度にあまり左右されず、製品間でシール性
能にばらつきが生じない。
【0036】次に、図4及び図5を参照しながら、この
発明による直動転がり案内ユニットの別の実施例につい
て説明する。図4はスライダ7へのプレート20の取付
前の状態を示す拡大断面図であり、図5はスライダ7へ
のプレート20の取付状態を示す拡大断面図である。こ
の実施例においては、上面シール19自体の構造は先に
説明した実施例の構造と同一であるが、スライダ7の下
面13に形成された穴部34の形状は、先に説明した実
施例における穴部16の形状と相違している。この実施
例では、スライダ7の下面13に形成された穴部34
は、入口よりも奥が広くなるように裾広がり状即ちあり
溝状に形成されている。また、穴部34の底面中心に
は、裾広がりのテーパ部材35が挿入されて配置されて
いる。
【0037】この実施例においては、図4に示すよう
に、プレート20に形成された筒状突起25の先端をス
ライダ7の穴部16内に設けられたテーパ部材35に当
てた状態でスライダ7に向けて筒状突起25をプレス3
6等で押し込む。図5に示すように、筒状突起25はテ
ーパ部材35の傾斜面37によって押し広げられながら
変形し、テーパ部材35と穴部34とで規定される空間
即ち環状穴部に打ち込まれて筒状突起25が穴部34に
固着され、上面シール19はケーシング2の下面13に
取り付けられる。この場合、上面シール19のプレート
20の下面から軌道レール1の上面14の方へ向いて突
出しない形状に構成できる。
【0038】次に、図6及び図7を参照しながら、この
発明による直動転がり案内ユニットの更に別の実施例に
ついて説明する。図6は上面シール38を示す平面図で
あり、図7は図6のA−A線における断面図である。こ
の実施例における上面シール38のプレート39は、筒
状突起40を有している点で、上記実施例の上面シール
19と同一であるが、プレート39の両側縁に屈曲部が
形成されていない点で相違している。プレート39の両
側縁に屈曲部が形成されていないから、即ちプレート3
9が平板状であるから、リップシール41の取付基部4
2は短くなり、それだけスライダ7の下面13と軌道レ
ール1の上面14との距離を短く構成することができ
る。従って、上面シール38は直動転がり案内ユニット
の薄型化を図る上で有効である。上面シール38のスラ
イダ7への取付は、図3に示した方法、或いは図4及び
図5に示した方法で行われる。
【0039】上記いずれの実施例における上面シール
も、プレートの筒状突起をケーシング2の穴部内で塑性
変形させる即ちかしめることにより、スライダ7に固着
するものであるから、ケーシング2の外側端面にエンド
キャップ5を取り付けた後、即ちスライダ7を組み立て
た後からでも、上面シールをスライダ7に取り付けるこ
とができる。従って、上面シールの取付が極めて簡単な
ものになる。
【0040】次に、図8及び図9を参照しながら、この
発明による直動転がり案内ユニットの更に別の実施例に
ついて説明する。図8は上面シール43を示す平面図で
あり、図9は図6のB−B線における断面図である。こ
の実施例における上面シール43のプレート44は、図
6及び図7に示す実施例と比較して、プレート44の両
側縁に屈曲部が形成されていない点で同一であるが、筒
状突起を有していない点で相違している。上面シール4
3のスライダ7への取付は、従来どおり、プレート44
の取付孔24にねじ等の固着手段を挿入してスライダ7
の穴部16にねじ止め等で固定することによって行われ
る。
【0041】その他の実施例として、この発明による直
動転がり案内ユニットはプレートの両側縁にリップシー
ルを固着したものではなくて、軌道レール1の上面14
に対向するケーシング2の下面13にリップシールを直
接取り付けたものであってもよい。即ち、ケーシング2
の下面13に長手方向に一対の溝を形成すると共に、各
溝に二股形状のリップシールの基部を嵌合することによ
って、上面シールをスライダに取り付けるように構成し
たものであってもよい。その場合、ケーシング2の下面
13に長手方向に形成された各溝は、軌道レール1の各
側部領域Sに対向している。また、リップシールの基部
には取付段部が形成されていない。溝は入口よりも奥が
広くなるように傾斜した側面を持つ溝とし、リップシー
ルの基部の断面形状はその溝の形状に一致するような形
状とすることによって、溝と基部とを係合させた時に、
リップシールが抜け難くなる。
【0042】
【発明の効果】この発明による直動転がり案内ユニット
は、上記のように構成され、次のような効果を有する。
即ち、この直動転がり案内ユニットでは、上面シール
は、軌道レールの上面の両側部領域にそれぞれ摺接する
一対のリップシールを備え、各リップシールは内側リッ
プ部と外側リップ部とからなる二股状に構成されてお
り、内側リップ部は軌道レールの中央領域側に向けて傾
斜し、外側リップ部は内側リップ部と反対側に向けて傾
斜しているので、側面シールを潜り抜けてスライダの内
部に侵入してきた異物は、上面シールの内側リップ部の
働きで、軌道溝への侵入を完全に阻止される。また、上
面シールの外側リップ部の働きで、グリース、潤滑油等
が漏れて軌道レールの上面に漏れ出すことはなくなるの
で、軌道レールの上面に付着した異物は側面シールによ
って簡単に払拭することができる。
【0043】また、上面シールのスライダへの取付につ
いて見てみると、上面シールは、プレートに形成された
筒状突起を軌道レールの上面と対向するケーシングの下
面に形成された穴部内に塑性変形だけでスライダに固着
されるから、上面シールのスライダへの取付作業が極め
て簡単であり、製造コストを抑えることができる。ま
た、上面シールは、従来のようにケーシングの長手方向
両端にエンドキャップを取り付ける際に同時に取り付け
るのではなくて、エンドキャップをケーシングの外側端
面に取り付けた後、即ちスライダを組み立てた後で、ス
ライダに取り付けることができる。
【0044】また、上面シールをスライダへ取り付けた
ときに、従来であればねじの頭部が上面シールから軌道
レールの上面側に突出していたが、この発明による上面
シールは軌道レールの上面の方へ向いて突出する部分を
有していないので、直動転がり案内ユニットの薄型化を
図ることができる。勿論、ねじの頭部との干渉を避ける
ために軌道レールの上面に凹条を形成する必要もないの
で、軌道レールの上面に付着した異物が凹条に溜まるこ
とはなく、軌道レールの上面に付着した異物を側面シー
ルで簡単に払拭することができる。従って、常に軌道レ
ールの上面をクリーンな状態に保つことができる。
【0045】また、プレートを平板とした場合には、上
面シールの下面と軌道レールの上面との間隔Hを小さく
することができるので、直動転がり案内ユニットを薄型
化することが可能となる。特に、ケーシングの下面に凹
溝を形成し、該凹溝にプレートを嵌合するように構成し
た場合には、上記間隔Hをより一層小さくすることがで
きるだけでなく、凹溝の側壁とプレートとでリップシー
ルの基部を挟持できるので、プレートとリップシールの
固着力を大きなものにすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明による直動転がり案内ユニットの一実
施例を示す断面図である。
【図2】図1の直動転がり案内ユニットの側断面図であ
る。
【図3】図1の直動転がり案内ユニットの要部を示す拡
大断面図である。
【図4】この発明による直動転がり案内ユニットの別の
実施例の要部を示し、上面シールのケーシングへの取付
前(塑性変形前)の状態を示す拡大断面図である。
【図5】図4の直動転がり案内ユニットにおける上面シ
ールのケーシングへの取付後(塑性変形後)の状態を示
す拡大断面図である。
【図6】この発明による直動転がり案内ユニットに組み
込まれる上面シールの一実施例を示す平面図である。
【図7】図6の線A−Aにおける拡大断面図である。
【図8】この発明による直動転がり案内ユニットに組み
込まれる上面シールの別の実施例を示す平面図である。
【図9】図8の線B−Bにおける拡大断面図である。
【図10】従来の直動転がり案内ユニットの一例を示す
一部断面の正面図である。
【図11】従来の直動転がり案内ユニットの別の例を示
す断面図である。
【図12】図9の直動転がり案内ユニットに適用される
上面シールの平面図である。
【図13】従来の直動転がり案内ユニットの更に別の例
を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 軌道レール 2 ケーシング 3 下面シール 4 転動体 5 エンドキャップ 6 側面シール 8,9 軌道溝 11 側壁面 12 空所 13 下面 14 軌道レールの上面 15 凹溝 16,34 穴部 19,38,43 上面シール 20,39,44 プレート 21,22,41 リップシール 23 折曲部 24 取付孔 25,40 筒状突起 26,42 基部 27 内側リップ部 28 外側リップ部 29 取付段部 30 側壁 31 圧入プラグ 35 テーパ部材 C 中央領域 S 側部領域 H 距離

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 長手方向両側壁面に軌道溝を形成した軌
    道レール、該軌道レールに対して相対摺動可能であり且
    つ前記各軌道溝に対向して軌道溝を形成したケーシン
    グ、該ケーシングの長手方向両端に取り付けた一対のエ
    ンドキャップ、対向する前記軌道溝間を転走する転動
    体、前記各エンドキャップの外側端面に設けた側面シー
    ル、前記ケーシングの両側下面に設けられた下面シール
    及び前記軌道レールの上面に対向する前記ケーシングの
    下面に設けられた上面シールを有する直動転がり案内ユ
    ニットにおいて、前記上面シールには前記軌道レールの
    前記上面の両側部領域にそれぞれ摺接するリップシール
    が設けられ、該各リップシールは基部から二股状に分岐
    した前記軌道レールの中央側に向けて傾斜した内側リッ
    プ部と該内側リップ部と反対側に向けて傾斜した外側リ
    ップ部をそれぞれ有していることを特徴とする直動転が
    り案内ユニット。
  2. 【請求項2】 前記上面シールの前記リップシールは前
    記ケーシングの前記下面に取り付けられたプレートの両
    側縁にそれぞれ固着されていることを特徴とする請求項
    1に記載の直動転がり案内ユニット。
  3. 【請求項3】 前記ケーシングの前記下面に複数の穴部
    を形成すると共に、前記プレートに前記穴部に向けて突
    出する筒状突起を形成し、前記穴部に配置した前記筒状
    突起を嵌入し、前記筒状突起の取付孔に圧入プラグを圧
    入して前記ケーシングに前記プレートを固定したことを
    特徴とする請求項2に記載の直動転がり案内ユニット。
  4. 【請求項4】 前記ケーシングの前記下面に複数の穴部
    を形成すると共に、前記プレートに前記穴部に向けて突
    出する筒状突起を形成し、前記穴部に配置したテーパ部
    材と前記穴部との間で形成される環状凹部に前記筒状突
    起を塑性変形させて嵌入して前記ケーシングに前記プレ
    ートを固定したことを特徴とする請求項2に記載の直動
    転がり案内ユニット。
  5. 【請求項5】 前記プレートは平板から形成され、該平
    板が前記ケーシングに固着具で固定されていることを特
    徴とする請求項2に記載の直動転がり案内ユニット。
  6. 【請求項6】 前記プレートは両側に下方へ延びる折曲
    部を有し、前記ケーシングの前記下面には前記プレート
    が配置される凹溝が形成され、前記リップシールの基部
    が前記凹溝の側壁と前記プレートの前記折曲部とで挟持
    されていることを特徴とする請求項2〜4のいずれかに
    記載の直動転がり案内ユニット。
  7. 【請求項7】 前記リップシールの基部には前記プレー
    トの両側で下方へ延びる折曲部が係合する取付段部が形
    成されていることを特徴とする請求項2〜6のいずれか
    に記載の直動転がり案内ユニット。
JP10154094A 1994-04-15 1994-04-15 直動転がり案内ユニット Pending JPH07286617A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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