JPH07286604A - 流体圧回路の劣化診断方法 - Google Patents

流体圧回路の劣化診断方法

Info

Publication number
JPH07286604A
JPH07286604A JP7876594A JP7876594A JPH07286604A JP H07286604 A JPH07286604 A JP H07286604A JP 7876594 A JP7876594 A JP 7876594A JP 7876594 A JP7876594 A JP 7876594A JP H07286604 A JPH07286604 A JP H07286604A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
load
fluid
fluid pressure
pressure
hydraulic
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP7876594A
Other languages
English (en)
Inventor
Yasuhiko Fujiwara
原 泰 彦 藤
Masanori Kanbara
原 正 徳 神
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Steel Corp
Original Assignee
Nippon Steel Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Steel Corp filed Critical Nippon Steel Corp
Priority to JP7876594A priority Critical patent/JPH07286604A/ja
Publication of JPH07286604A publication Critical patent/JPH07286604A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Fluid-Pressure Circuits (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 油圧配管等の全体を比較的短い周期で定期的
に検査可能にする。不具合の検出を確実にする。 【構成】 流体消費信号SG1と増圧信号SG2とに
基づいて、負荷が流体を消費している期間中の流体圧源
が駆動されている時間の積算値をポンプ稼働時間TPと
して算出し、10分間毎にポンプ稼働時間と負荷稼働時
間TLとの比率をオンロ−ド率ROLとして求め、該オン
ロ−ド率をしきい値R1max,R1minと比較して劣化の
有無を診断する。更にROLの24時間の平均MROLを求
め、それをしきい値R2max,R2minと比較して劣化の
有無を診断する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、流体圧回路の劣化診断
に関し、例えば流体圧回路中の部品の損傷や配管等から
の流体漏れを検出するために利用しうる。
【0002】
【従来の技術】例えば、圧延設備においては、圧延ロ−
ルの圧下駆動などのために、油圧を利用する場合が多
い。従ってこの種の設備では、油圧回路が備わってい
る。油圧を発生する回路は、一般にポンプ,ポンプ駆動
モ−タ,アキュ−ムレ−タ,圧力スイッチ等で構成さ
れ、ほぼ一定の油圧を常時負荷の入力に供給する。アキ
ュ−ムレ−タには油圧が蓄圧されているが、負荷が稼働
状態になると油圧が消費され、油圧が下がる。圧力スイ
ッチが油圧の低下を検出すると、ポンプ駆動モ−タが駆
動され、ポンプが油圧を増圧するので、油圧は一定の範
囲内に維持される。
【0003】ところで、圧延設備のようなプラント設備
は、24時間連続的に運転される場合が多く、故障の発
生は製造ライン全体の停止につながるので、故障の発生
を未然に防止する必要がある。例えば油圧回路において
は、長期間使用すると、配管系統からの油漏れ,弁から
の油漏れ,ポンプのエンペラ−の損傷等々の劣化や故障
が生じる可能性があり、このような不具合が生じた場合
に、不具合を修理しないでそのまま放置すると、致命的
な故障が生じ、プラントの運転を長時間停止せざるを得
ない状況になる。
【0004】従って、プラントの稼働率が低下しないよ
うに、致命的な故障が生じる前に、油漏れ等の不具合の
発生をみつけ、不具合を早期に修理しなければならな
い。そこで従来より、設備保全のための点検作業員を利
用し、作業員が目視でプラント各部を点検することによ
り、油漏れ等の不具合の診断を実施している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、プラン
トの油圧配管は形状や構造が複雑で、長さも長いので、
全体の点検を確実に実施するのは困難である。しかも、
配管等の中には、プラントの操業中は近寄れない箇所も
多数存在するため、全ての部分を定期的に点検するのは
不可能である。また、この種の点検には熟練を要する。
このため、点検上の見落としが頻繁に生じ、その結果、
発見できなかった配管の亀裂による油漏れ等により、重
大なトラブルが発生しがちであった。
【0006】従って本発明は、油圧配管等の全体を比較
的短い周期で定期的に検査可能にするとともに、不具合
の検出を確実にすることを課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明においては、流体圧源(1),該流体圧源が
出力する流体圧を蓄圧するアキュ−ムレ−タ(2),該
アキュ−ムレ−タの圧力が所定圧より低い時に前記流体
圧源を駆動する調圧手段(3),及び前記流体圧源が出
力する流体圧を消費する負荷(4)を含む流体圧回路;
から出力される、前記負荷の流体消費に同期して発生す
る流体消費信号(SG1)と、前記流体圧源の駆動に同
期して発生する増圧信号(SG2)とを入力し、前記流
体消費信号に基づいて、所定時間内の前記負荷が流体を
消費している時間の積算値を負荷稼働時間(TL)とし
て算出し、前記流体消費信号と前記増圧信号とに基づい
て、前記負荷が流体を消費している期間中の前記流体圧
源が駆動されている時間の積算値をポンプ稼働時間(T
P)として算出し、前記ポンプ稼働時間と前記負荷稼働
時間との比率をオンロ−ド率(ROL)として求め、該オ
ンロ−ド率をしきい値(R1max,R1min)と比較して
劣化の有無を診断する。
【0008】また請求項2の発明では、前記オンロ−ド
率の情報を複数用いてそれの平均値(MROL)を算出
し、該平均値を第2のしきい値(R2max,R2min)と
比較して劣化の有無を診断する。
【0009】なお上記括弧内に示した記号は、後述する
実施例中の対応する要素の符号を参考までに示したもの
であるが、本発明の各構成要素は実施例中の具体的な要
素のみに限定されるものではない。
【0010】
【作用】流体圧源は、負荷の実際の流体消費量を補償す
るように駆動されるので、負荷の実際の流体消費量と、
流体圧源の駆動時間との比率は一定である。但し、流体
回路に油漏れなどの不具合が生じると前記比率が変化す
る。従って、前記比率の変化を監視することによって、
油漏れなどの不具合を検出することが可能である。ま
た、負荷の流体消費流量には変動があるが、負荷が稼働
している期間のみについて、例えば10分間の流体消費
流量を平均化した場合、その平均値の変動は比較的小さ
い。即ち、所定時間(例えば10分間)毎に、負荷が稼
働している時間を積算して求められる負荷稼働時間(T
L)は、所定時間内の負荷の実際の流体消費量とほぼ比
例する。
【0011】従って、負荷が稼働している時間中の流体
圧源の駆動時間の積算値を、ポンプ稼働時間(TP)と
すると、負荷稼働時間(TL)とポンプ稼働時間(T
P)との比率、即ちオンロ−ド率(ROL)はあまり変化
しない。しかし、流体回路に油漏れなどの不具合が生じ
るとオンロ−ド率(ROL)が大きく変化する。従って、
流体回路に異常がない時のオンロ−ド率に基づいて決定
したしきい値(R1max,R1min)と比較することによ
り、流体回路の劣化の有無を診断することができる。
【0012】請求項2の発明では、第2のしきい値(R
2max,R2min)と比較されるオンロ−ド率の平均値
(MROL)は、前記オンロ−ド率(ROL)に比べて変動
が小さいので、正常な値に近い値を第2のしきい値とし
て定めることができ、僅かな異常をも検出しうる。油漏
れのような異常は継続的な変化であるため、平均化され
たオンロ−ド率にもそのまま変化として現われ、異常と
して検出される。
【0013】
【実施例】この実施例では、実際の圧延設備に設けられ
た各種油圧回路の診断を実施する装置について説明す
る。装置全体の構成を図1に示す。図1を参照すると、
プラントには、仕上げ圧延No.1油圧装置系統(操作
用)11,仕上げ圧延No.1油圧装置系統(IMRシ
フト用)12,仕上げ圧延No.2油圧装置系統(油圧
圧下用)13,仕上げ圧延No.3油圧装置系統(ベン
ダ−用)14,仕上げ圧延No.4油圧装置系統(WR
シフト用)15,巻取りラッパ−ロ−ル油圧装置系統1
6,巻取りトラバ−ス油圧装置系統17,及び巻取りコ
ンベア油圧装置系統18の8系統の油圧装置が備わって
いる。各系統の油圧装置には、油圧を発生するポンプ
と、油圧を消費する負荷が備わっている。実際には、油
圧系統11には3台、油圧系統12には3台、油圧系統
13には3台、油圧系統14には3台、油圧系統15に
は3台、油圧系統16には6台、油圧系統17には7
台、油圧系統18には6台のポンプが備わっている。
【0014】油圧装置11〜18の各負荷の稼働状態は
プラントコントロ−ラ22によって制御され、油圧装置
11〜18の各ポンプの稼働状態は、油圧ポンプ制御盤
21によって制御される。プロセスコンピュ−タ24
は、圧延プロセスの進行状況に応じてプラントコントロ
−ラ22及び油圧ポンプ制御盤21に指示を与え、各油
圧系統を制御するとともに、プラントコントロ−ラ22
及び油圧ポンプ制御盤21から各種情報を入力し、状況
を把握する。パ−ソナルコンピュ−タで構成される診断
装置24は、プロセスコンピュ−タ24と接続されてお
り、プロセスコンピュ−タ24が管理している情報の一
部を入力して所定の処理を実行し、油圧回路の診断を実
施する。診断の結果はプロセスコンピュ−タ24に送ら
れ、プロセスコンピュ−タ24内で管理される。
【0015】仕上げ圧延No.2油圧装置系統(油圧圧
下用)13の実際の構成を図4及び図5に示す。図4を
参照すると、圧力源であるポンプ部1には、3台のピス
トンポンプ41,42,43とそれらの各々を駆動する
ポンプ駆動モ−タ44,45,46が備わっている。ピ
ストンポンプ41は循環回路で利用され、ピストンポン
プ43は予備回路で利用される。通常はピストンポンプ
42が使用されるが、それに異常が生じた場合やメンテ
ナンスをする時には、それに代えて予備回路であるピス
トンポンプ43を使用する。
【0016】ピストンポンプ42が吐出する油圧は、高
圧側の配管47に供給される。この配管47は、図5に
示す負荷に接続されるとともに、アキュ−ムレ−タ2に
接続されている。更に、配管47には圧力スイッチ3が
接続されている。アキュ−ムレ−タ2は充分に大きな容
積の内空間を有しており、油圧を蓄圧する。負荷によっ
て消費される油圧は、アキュ−ムレ−タ2から配管47
を介して負荷に供給される。配管47の圧力が所定圧ま
で低下すると、それが圧力スイッチ3によって検出され
る。その場合、油圧ポンプ制御盤21の制御により、ポ
ンプ駆動モ−タ45が駆動され、ピストンポンプ42が
配管の圧力を増圧するとともに、油圧を再びアキュ−ム
レ−タ2に蓄圧する。従って配管47の圧力はほぼ一定
に維持され、常に一定の油圧が負荷に供給される。消費
された油は、低圧側の配管48を通ってタンク49に戻
る。
【0017】図5を参照して説明する。圧延材は、圧延
機4に備わった2つのワ−クロ−ル53の間を通り圧延
される。上側のワ−クロ−ルの上側及び下側のワ−クロ
−ルに下側には、それぞれバックアップロ−ル54が配
置されている。バックアップロ−ル54の両端には、そ
れぞれ、それを上下方向に動かす油圧圧下装置が備わっ
ている。油圧圧下装置を駆動してバックアップロ−ル5
4を動かすことにより、ワ−クロ−ル53の間隙及び圧
延材に対する圧下量を調整することができる。高圧側の
配管47から供給される油圧は、ノズルフラッパタイプ
のサ−ボバルブ51及び52を介して、それぞれ圧延機
の一端側及び他端側の油圧圧下装置に供給され、バック
アップロ−ル54を動かす。プラントコントロ−ラ22
に備わった油圧圧下制御盤55は、圧下指令と位置検出
器56が検出した位置情報とに基づいて、サ−ボバルブ
51及び52を制御する。油圧圧下装置で消費された油
圧は、サ−ボバルブ51及び52を通り、低圧側の配管
48を通って回収される。再び図1を参照すると、プラ
ントコントロ−ラ22がプロセスコンピュ−タ23に出
力する情報には、8組の圧延信号SG1が含まれてお
り、油圧ポンプ制御盤21がプロセスコンピュ−タ23
に出力する情報には、8組のオンロ−ド信号SG2が含
まれている。圧延信号SG1のそれぞれは、11〜18
の系統毎に圧延中(つまり負荷が動作中)か否かを示す
ものであり、オンロ−ド信号SG2のそれぞれは、11
〜18の系統毎のポンプ(複数の中の少なくとも1つ)
が駆動中か否かを示すものである。
【0018】1つの圧延信号SG1及びオンロ−ド信号
SG2の例を図2に示す。図2において、波形の高レベ
ルがオンであり、低レベルがオフを示している。プロセ
スコンピュ−タ23は、圧延信号SG1を1秒周期のサ
ンプリングタイムt毎に採取する。従ってプロセスコン
ピュ−タ23に入力される圧延信号はSG1Bのように
なる。また、プロセスコンピュ−タ23は、オンロ−ド
信号SG2を1秒周期のサンプリングタイムt毎に参照
し、圧延信号SG1Bとオンロ−ド信号SG2との論理
積(AND)を計算した結果を、オンロ−ド信号SG2
Bとして採取する。
【0019】そして、圧延信号SG1Bがオン(圧延
中)である時間t1,t2,t3,t4,・・・,tn
の積算値TLと、オンロ−ド信号SG2Bがオン(ポン
プ駆動中)である時間to1,to2,to3,to4,・
・・,tonの積算値TPとを求める。積算値TL及び
TPの集計は、この例では10分間毎に実施する。
【0020】プロセスコンピュ−タ23が計算した積算
値TL及びTPの最新の情報が、10分間毎に、診断装
置24に送信される。診断装置24は、プロセスコンピ
ュ−タ23から入力された圧延時間の積算値TL及びオ
ンロ−ド時間の積算値TPからオンロ−ド率ROLを計算
する。ROL=(TP/TL)×100[%]とする。こ
のようにして計算されるオンロ−ド率ROLは、負荷の油
の消費に対するポンプの動作量にほぼ対応するものであ
り、通常は大きく変動することはない。
【0021】しかし、例えば油圧回路の高圧側の配管4
7上で油漏れなどが発生すると、負荷の油の消費が一定
であっても実際の油の消費が増えるので、ポンプの稼働
率が上がり、オンロ−ド率ROLが増大する。また、例え
ば圧力スイッチ3が故障して、設定圧が下がると、負荷
の油の消費が一定であっても、ポンプの稼働率が下がる
ので、オンロ−ド率ROLが低下する。
【0022】そこで、診断装置24は、求めたオンロ−
ド率ROLをしきい値である上限値R1max及び下限値R
1minと比較する。上限値R1max及び下限値R1min
は、この設備を最初に稼働した時に測定して得られたオ
ンロ−ド率、又は設備保全作業直後に測定して得られた
オンロ−ド率に基づいて決定されたものである。具体的
には、上限値R1maxは、正常時(最初の設備稼働時又
は設備保全作業直後)のオンロ−ド率ROLの予想される
変動範囲の最大値に所定の余裕分を加算した値であり、
下限値R1minは、正常時のオンロ−ド率ROLの予想さ
れる変動範囲の最小値から所定の余裕分を減算した値で
ある。
【0023】R1min<ROLでかつ、ROL<R1maxであ
れば、診断装置24は、GOOD(正常)を診断結果と
して出力し、R1min≧ROL又は、ROL≧R1maxである
と、DAMAGE(異常:劣化有)を診断結果として出
力する。この診断結果とオンロ−ド率ROLは、系統の名
称及び日時の情報とともに、デ−タとしてハ−ドディス
ク上のデ−タファイルに保存され、また診断装置24の
ディスプレィの画面に可視情報として表示され、プリン
タによってハ−ドコピ−として出力される。この診断処
理は、デ−タが入力される毎、即ち10分間毎に実施さ
れる。
【0024】図3は、油漏れなどが発生した場合の予想
されるオンロ−ド率ROLの変化を示している。正常な時
にはオンロ−ド率ROLは上限値と下限値との間にある
が、油漏れが生じると、オンロ−ド率が徐々に増大し、
上限値を越えると劣化有として診断される。
【0025】また、診断装置24は、24時間が経過す
る毎に、その前の24時間の間に計算された全てのオン
ロ−ド率ROLの情報を、デ−タファイルから入力し、そ
れらの平均値MROLを求め、この平均値MROLを日デ−
タとして保存する。更に、求めた平均値MROLを、しき
い値である上限値R2max及び下限値R2minと比較す
る。
【0026】上限値R2max及び下限値R2minは、上限
値R1max及び下限値R1minと同様にして決定される
が、R2max<R1max,R2min>R1minである。即
ち、24時間の平均であるオンロ−ド率MROLは、変動
分が平滑化されているので、正常時の予想される変動範
囲の振幅は、オンロ−ド率ROLの変動幅よりも小さい。
これにより、上限値R2maxと下限値R2minとの幅が、
10分間毎の診断の場合と比べて小さくなるので、僅か
な油漏れなどによって生じるオンロ−ド率MROLの小さ
なずれに対しても、油圧回路の劣化を検出することがで
き、検出感度が高くなる。
【0027】またこの実施例では、上記24時間毎の処
理と同様に、1カ月毎に、その間の日デ−タを入力し、
オンロ−ド率MROLの1カ月の平均値を月デ−タとして
計算し、それを月デ−タファイルに保存する。更に、6
カ月毎に、その間の月デ−タを入力し、オンロ−ド率の
6カ月の平均値を求め、それを半年デ−タファイルに保
存する。
【0028】上記実施例においては、圧延設備の油圧回
路を診断する場合について説明したが、同様にポンプ,
アキュ−ムレ−タ等を有する様々な構成のプラント設備
に対して本発明を適用することにより、流体回路の劣化
の有無を同様に診断することができる。勿論、本発明は
油圧回路だけでなく、エアコンプレッサのような空圧回
路にも適用しうる。
【0029】
【発明の効果】以上のとおり、本発明によれば、流体漏
れのような流体回路の劣化の有無を自動的に診断するこ
とができる。しかも、流体消費信号(SG1)と増圧信
号(SG2)とに基づいて診断を実施するので、流体回
路中に特別なセンサなどを新たに設置する必要がなく、
流体回路のどの部分で劣化が生じた場合でも、それを検
出しうる。
【0030】また請求項2によれば、第2のしきい値
(R2max,R2min)と比較されるオンロ−ド率の平均
値(MROL)は、短期間のオンロ−ド率(ROL)に比べ
て変動が小さいので、第2のしきい値の範囲を、第1の
しきい値の範囲よりも小さく定めることができる。従っ
て、僅かな油漏れのような劣化をも高感度で検出可能に
なる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明を実施するプラントと診断システムの
構成を示すブロック図である。
【図2】 図1の診断システムが処理する信号の例を示
すタイムチャ−トである。
【図3】 オンロ−ド率の変化例を示すタイムチャ−ト
である。
【図4】 図1のプラントに含まれる1つの油圧系統の
一部分の構成を示すブロック図である。
【図5】 図1のプラントに含まれる1つの油圧系統の
残り部分の構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
1:ポンプ部 2:アキュ−ムレ−
タ 3:圧力スイッチ 4:圧延機 11:仕上げ圧延No.1油圧装置系統(操作用) 12:仕上げ圧延No.1油圧装置系統(IMRシフト
用) 13:仕上げ圧延No.2油圧装置系統(油圧圧下用) 14:仕上げ圧延No.3油圧装置系統(ベンダ−用) 15:仕上げ圧延No.4油圧装置系統(WRシフト
用) 16:巻取りラッパ−ロ−ル油圧装置系統 17:巻取りトラバ−ス油圧装置系統 18:巻取りコンベア油圧装置系統 21:油圧ポンプ制御盤 22:プラントコン
トロ−ラ 23:プロセスコンピュ−タ 24:診断装置 41,42,43:ピストンポンプ 44,45,46:ポンプ駆動モ−タ 47,48:配管 49:タンク 51,52:サ−ボバルブ 53:ワ−クロ−ル 54:バックアップロ−ル SG1,SG1B:
圧延信号 SG2,SG2B:オンロ−ド信号 ROL:オンロ−ド率 R1max:上限値 R1min:下限値

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 流体圧源,該流体圧源が出力する流体圧
    を蓄圧するアキュ−ムレ−タ,該アキュ−ムレ−タの圧
    力が所定圧より低い時に前記流体圧源を駆動する調圧手
    段,及び前記流体圧源が出力する流体圧を消費する負荷
    を含む流体圧回路;から出力される、前記負荷の流体消
    費に同期して発生する流体消費信号と、前記流体圧源の
    駆動に同期して発生する増圧信号とを入力し、 前記流体消費信号に基づいて、所定時間内の前記負荷が
    流体を消費している時間の積算値を負荷稼働時間として
    算出し、 前記流体消費信号と前記増圧信号とに基づいて、前記負
    荷が流体を消費している期間中の前記流体圧源が駆動さ
    れている時間の積算値をポンプ稼働時間として算出し、 前記ポンプ稼働時間と前記負荷稼働時間との比率をオン
    ロ−ド率として求め、 該オンロ−ド率をしきい値と比較して劣化の有無を診断
    する、流体圧回路の劣化診断方法。
  2. 【請求項2】 前記オンロ−ド率の情報を複数用いてそ
    れの平均値を算出し、該平均値を第2のしきい値と比較
    して劣化の有無を診断する、前記請求項1記載の流体圧
    回路の劣化診断方法。
JP7876594A 1994-04-18 1994-04-18 流体圧回路の劣化診断方法 Pending JPH07286604A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7876594A JPH07286604A (ja) 1994-04-18 1994-04-18 流体圧回路の劣化診断方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7876594A JPH07286604A (ja) 1994-04-18 1994-04-18 流体圧回路の劣化診断方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH07286604A true JPH07286604A (ja) 1995-10-31

Family

ID=13671005

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7876594A Pending JPH07286604A (ja) 1994-04-18 1994-04-18 流体圧回路の劣化診断方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH07286604A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7031850B2 (en) Method and apparatus for diagnosing leakage in a fluid power system
JP2002130531A (ja) 弁装置における異常診断及び劣化予測方法並びに装置
CN113302098A (zh) 用于对压缩空气设施进行泄漏监控的方法
JP2790047B2 (ja) 圧力配管の異常検出装置および異常検出方法
JPH07286604A (ja) 流体圧回路の劣化診断方法
US5696331A (en) Apparatus for detecting metal powder amount in hydraulic circuit
JPH0611376A (ja) 油圧回路の金属粉量検出装置
JPS6127110A (ja) 油圧圧下式圧延機における故障診断方法
JP4742548B2 (ja) 液化ガスタンクの監視方法及び監視装置
US7818146B2 (en) Method and device for the diagnosis of technical devices disposed within an industrial installation
JPH0526784A (ja) 建設用作業機械の故障発生集中管理方法
KR20240094258A (ko) 차압을 이용한 실린더의 예지 보전방법
JP2000104893A (ja) 鍛造プレス機における集中潤滑方法及びその装置
JPH02136713A (ja) プラント設備診断システム
KR102505868B1 (ko) 발전소용 유압 고장진단 시스템
KR20240043286A (ko) 차압을 이용한 실린더의 예지 보전방법
KR20240043290A (ko) 차압을 이용한 실린더의 예지 보전방법
JPS59142048A (ja) 工具異常検出装置
KR20240043289A (ko) 차압을 이용한 실린더의 예지 보전방법
KR20240043288A (ko) 차압을 이용한 실린더의 예지 보전방법
JP2599487B2 (ja) ガス供給管の漏洩監視システム
JPH10169616A (ja) 油圧装置の油漏れ検出装置及び方法
JPH07275911A (ja) ロール冷却設備の異常診断方法
JPH04251605A (ja) 油圧圧力制御系の自動診断方法
JPH01155004A (ja) 油圧発生設備の異常監視装置

Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Effective date: 20040308

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02