JPH07286536A - 熱線式空気流量計 - Google Patents

熱線式空気流量計

Info

Publication number
JPH07286536A
JPH07286536A JP7043820A JP4382095A JPH07286536A JP H07286536 A JPH07286536 A JP H07286536A JP 7043820 A JP7043820 A JP 7043820A JP 4382095 A JP4382095 A JP 4382095A JP H07286536 A JPH07286536 A JP H07286536A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sub
flow path
main flow
passage
flow passage
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP7043820A
Other languages
English (en)
Inventor
Nobukatsu Arai
信勝 荒井
Yoshito Sekine
義人 関根
Tadao Osawa
忠雄 大沢
Toshibumi Usui
俊文 臼井
Hiroatsu Tokuda
博厚 徳田
Mitsukuni Tsutsui
光圀 筒井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Ltd
Priority to JP7043820A priority Critical patent/JPH07286536A/ja
Publication of JPH07286536A publication Critical patent/JPH07286536A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【目的】耐震強度が上げられると共に、鋳造時の突出部
の変形も低減でき、小型で測定精度の高い熱線式空気流
量計を提供する。 【構成】内燃機関の吸入空気通路を構成する主流路43
と、吸入空気を計測する熱線素子10と、内部に熱線素
子10を有し主流路43内に突出部42が配置されて設
けられた副流路44を備え、副流路44内部に設けられ
た熱線素子10と回路ユニット14とを結合している支
持部材とは別部材の第2の部材により突出部42と主流
路43を形成するボディ41とを結合している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、熱線式空気流量計に係
わり、特に自動車エンジンの吸気系を構成して、その吸
入空気量を検出、さらには制御するのに適する内燃機関
用熱線空気流量計に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の内燃機関用熱線式空気流量計の通
路構成には、実開昭56ー135127号公報、特開昭
60ー185118号公報に記載のごとく、吸入管路中
に、副流路を形成し、この副流路に熱線素子を配すると
共に、機関の吹き出しやバックファイヤに対する熱線素
子の保護、機関の脈動に起因する熱線素子の出力異常の
防止のため、熱線素子の下流に障害物を設けたり、軸方
向に長い複雑な屈曲流路を設けたものがある。これらの
装置では、熱線素子を含む副流路部分が主流にさらされ
て形成されているため、流量計ボディの温度上昇による
出力誤差も小さい。しかし、これらは、その構成上、長
い軸方向寸法が必要であり、かつまた、部品点数も多
く、取り付け性も悪いため、小形コンパクト化、低コス
ト化の欠点がある。
【0003】また、特開昭57ー23818号公報、特
開昭57ー113926号公報などに、熱線式空気流量
計とスロットルバルブ装置を近接し、一体のボディに構
成したものがある。特開昭57ー23818号公報に記
載のものでは、熱線素子を配する副流路を直管とし、主
流路の中央に配置する点は前述の2つの従来技術と同じ
であるが、機関の吹き出し、バックファイヤに対する熱
線素子の保護が考えられていない。下流のスロットルバ
ルブは、全閉に近い状態では、その保護部材の機能を有
すると考えられるが、全開及び全開に近い状態では、ほ
とんどその保護機能を有さないという問題があった。ま
た、副流路内の流れがスロットルバルブの動きに影響さ
れ、安定しないという欠点がある。特開昭57ー113
926号公報に記載のものでは、熱線素子を配する副流
路を、熱容量大で、相対的に広い伝熱面積を持たないボ
ディ壁の内部に、主流に平行な流路とこれに直角な流路
のL字形で形成している。この構成によれば、機関の吹
き戻しやバックファイヤに対する熱線素子の保護が可能
である。しかし、副流路の構成上、主流の空気が副流路
壁の周囲を流れ得ないため、機関からの伝熱、熱線素子
自身の発熱による副流路壁の温度上昇が大きく、副流路
内空気が加熱され、主流路空気温度との差が大きくなり
吸入空気量の正確な測定が出来ないという問題があっ
た。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術は、熱線
式空気流量計とスロットルバルブ装置との間の管路長の
短縮の点について配慮がされておらず、吸気管路での圧
損の増大、機器の重量及びコストの増大の問題があっ
た。さらに固々にみれば、熱線素子の発熱や、外部から
の熱侵入による素子周辺の副流路壁の温度上昇、すなわ
ち熱線素子及び温度補償素子に当る副流路を流れる空気
の温度と、実際の吸入空気温度との相違による誤差の対
策、また、等しい流量であっても流入空気の旋回や変動
あるいは流量計下流の流れの変動に起因して主流路、副
流路の流量分配が変化することに対する対策、副流路内
の流れの乱れの低減、すなわち出力ノイズの低減、機関
の吹き戻しやバックファイアによる逆流及び脈動に対す
る素子の保護や出力異常対策などが不十分であるという
問題があった。又、耐震強度を上げること、鋳造時の突
出部の変形を低減することについては十分に配慮されて
いないものであった。
【0005】本発明の目的は耐震強度が上げられると共
に、鋳造時の突出部の変形も低減でき、小型で測定精度
の高い熱線式空気流量計を提供することにある。
【0006】他の目的は、上記熱線式空気流量計を用い
て最適な空燃比の制御ができる内燃機関を提供すること
にある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明による熱線式空気
流量計は、内燃機関の吸入空気通路を構成する主流路
と、吸入空気を計測する熱線素子と、内部に前記熱線素
子を有し前記主流路内に突出部が配置されて設けられた
副流路を備え、前記副流路内部に設けられた熱線素子と
回路ユニットとを結合している支持部材とは別部材の第
2の部材により前記突出部と前記主流路を形成するボデ
ィとを結合していることを特徴とする。
【0008】又、内燃機関の吸入空気通路を構成する主
流路と、吸入空気を計測する熱線素子と、内部に前記熱
線素子を有し前記主流路内に突出部が配置されて設けら
れた副流路を備え、前記副流路内部に設けられた熱線素
子と回路ユニットとを結合している支持部材と、前記突
出部と前記主流路を形成するボディとを結合しているリ
ブとにより前記突出部を支持していることを特徴とす
る。
【0009】又、前記熱線素子と回路ユニットとを結合
している支持部材及び前記第2の部材とがスロットルバ
ルブ駆動シャフトの軸線方向とは直交する方向に形成さ
れている。又、前記第2の部材がスロットルバルブ駆動
シャフトの軸線方向にも形成されている。又、前記副流
路の後流の屈曲副流路を前記スロットルバルブ駆動シャ
フトの軸線方向とは直交する方向の両方向に形成してい
る。
【0010】又、内燃機関の吸入空気通路を構成する主
流路と、吸入空気を計測する熱線素子と、内部に前記熱
線素子を有し前記主流路内に突出部が配置されて設けら
れた副流路を備え、前記副流路内部に設けられた熱線素
子と回路ユニットとを結合している支持部材と、該支持
部材とは直交する方向に設けられ前記突出部と前記主流
路を形成するボディとを結合しているリブとにより前記
突出部を支持していることを特徴とする。
【0011】又、前記第2の部材が前記支持部材と同方
向に形成されている。
【0012】又、内燃機関の吸入空気通路を構成してい
る主流路を形成する中空体と、吸入空気を計測するため
の熱線要素と、前記中空体内の前記主流路に配置された
径方向のア−ム内に形成され、その内部に前記熱線要素
を有している副流路とを備え、前記径方向のア−ムは、
前記主流路の方向に延びた穴と、該穴に連結しその下流
側面に位置する溝と、前記副流路の出口を形成する前記
主流路への開口部を有するように前記溝を覆うカバ−板
とを有するとともに、前記径方向のア−ムは、前記中空
体内の前記主流路内を完全に横切っていることを特徴と
する。
【0013】又、内燃機関の吸入空気通路を構成してい
る主流路を形成するボディ体と、吸入空気を計測するた
めの熱抵抗体と、前記主流路内に設けられ内部に前記熱
抵抗体を有する副流路と、前記主流路を形成する前記ボ
ディ体に一体に形成され、その内部に形成された副流路
を有する突出部分とを備え、前記主流路は副流路の出口
の近傍において、入口と出口との間を変更させる前記突
出部分の形状によって、前記副流路の入口の断面積より
小さい断面積を有するとともに、前記副流路に形成され
た前記突出部分は、前記主流路を形成するボディと一体
のリブを通して主流路の中心位置に設けられていること
を特徴とする。
【0014】又、内燃機関の吸入空気通路を構成する主
流路と、吸入空気を計測するための熱抵抗形要素と、前
記熱抵抗形要素の放熱変化を電気信号に変換して、これ
を外部に出力する制御ユニットと、内部に熱線要素を有
する副流路を備えた突出部とを備え、前記突出部は、前
記主流路を構成するボディに一体もしくは接合により設
けられたリブ部材により、前記ボディに保持され、前記
突出部及び前記リブ部材は副流路の出口部近傍の前記主
流路に断面積縮小部を形成することを特徴とする。
【0015】又、前記副流路が形成された前記突出部
は、前記主流路を形成するボディ部材と一体のリブを介
して主流路中央に設けられ、前記副流路の前記要素の下
流通路は、突出部の壁面の一部と逆流侵入防止部材によ
り形成されていることを特徴とする。
【0016】
【作用】第2の部材により前記突出部と前記主流路を形
成するボディとを結合すること、もしくは突出部と前記
主流路を形成するボディとを結合しているリブとにより
前記突出部を支持することにより、耐震強度が上げられ
ると共に、鋳造時の突出部の変形も低減できる。
【0017】支持部材及び前記第2の部材とがスロット
ルバルブ駆動シャフトの軸線方向とは直交する方向に形
成することにより、副流路の後流の屈曲副流路を上下両
方向に形成することが出来、機関の吸入管路の短縮によ
る、不要の圧損の低減、軽量化、低コスト化が可能とな
り、特に、脈動が伝わった場合に副流路の手前で干渉作
用があり、より脈動に対して良好である。
【0018】エレメント後流の副流路を屈曲して設ける
ことにより、屈曲部分での流れ、圧力の減衰作用によ
り、逆流による熱線素子の損傷が防止され、また脈動の
影響も軽減される。
【0019】
【実施例】以下、本発明を図に示す実施例について説明
する。本発明の第一の実施例を図1から図3により説明
する。
【0020】ボディ41は内燃機関の吸気管路を構成す
る。吸入空気は図1の左側から流入する。流れの下流に
内燃機関が接続される。
【0021】ボデイ41は、基本的には円筒形の主流路
43を形成する。このボデイ41に着脱可能に形成され
た突出部42が主流路43中に設けられている。この突
出部42の先端には、主流路43と並行であり、主流路
43の中央部に入口開口を有する副流路44が設けられ
ている。また、この突出部42には、ボディ41の外部
から貫通する穴が設けられており、ここに、回路ユニッ
ト14に結合された熱線素子10の支持部材のモ−ルド
部分13が収納され、その結果熱線素子10及び温度補
償素子12が副流路44に配置される。また、副流路4
4の後流には、突出部42の壁42a、42b、42c
及びカバ−46により軸方向の短い屈曲副流路45が形
成されている。屈曲副流路45の後流には、全空気流量
を制御するスロットルバルブ20が配置されている。ス
ロットルバルブ20はバルブ駆動シャフト21の回転で
開閉する。図示しないが、ボディの外に、シャフトにつ
ながるリンクがある。リンクは車のアクセルペダルにつ
ながるケ−ブルにより通常動作する。尚、カバ−6はボ
ルト7及び8により、突出部42の後端に、スロットル
バルブ20及びバルブ駆動シャフト21の取付前に、ネ
ジ止めされる。
【0022】副流路44の開口部44aは、ボディ41
の内壁41a及び突出部42のボディ41との連結部の
壁42dから、副流路44の内径の2倍以上の距離離し
て設けられ、かつ、ベルマウス形状になっている。
【0023】ボディ41の内壁41aや突出部42の副
流路44を形成する部分の外壁等は、上流側に流路が拡
大する形状に形成されている。一方、ボディ41のスロ
ットルバルブ20が配置される付近の内壁41bは機械
加工によって同径に仕上げられているが、機械加工され
る以前は、図1の左側に流路が狭まる円錐形状に形成さ
れている。これらにより、突出部壁42a付近の面を割
り位置とする左右に抜き取り可能な中型を用いて、鋳物
鋳造される。白抜きの矢印は、空気の流れを示す。図1
の左端から流入した空気は、大部分は、主流路43を流
れるが、一部は副流路44に流入する。副流路入口44
aは、壁41a、42dから十分離れているので、比較
的乱れの少ない流れが副流路44に流入する。また、副
流路入口44aのベルマウスは、空気をより多く取り込
んで、副流路44の内壁2f付近の流速を増大させる
が、熱線素子までの副流路44の内壁44fの摩擦作用
により、副流路内の流れは十分整流され、熱線素子10
の直前では、流速分布の均一な流れになる。
【0024】ベルマスの入口径と副流路4の径の比は
1.6〜1.2、それに応じて入口から熱線素子10ま
での長さと副流路の径の比は4〜2程度にとる。但し、
副流路4の径の実際の寸法によっても異なり、一対一と
はならない。
【0025】熱線素子10の後流では、流れはまず上方
に曲げられ、屈曲副流路45を流れ、次に、ボディ41
の内壁にぶつかって、屈曲副流路の出口45a、45b
より左右に曲がって流れ出て、主流と合流する。このよ
うな流路構成は機関からの逆流の減衰、脈動の熱線素子
10の近傍への伝播の防止の作用を持つ。
【0026】突出部42は、ボディ41の上下壁(全体
の構成によってはボディ41の左右の壁、すなわちスロ
ットルバルブ駆動シャフト21の軸線方向の壁)につな
がっている。このため、副流路44の後流の屈曲副流路
45を上下両方向に形成することが出来る。また、副流
路44の出口面、すなわち突出部42の後端面42aを
平面としている。これは、この面の面粗さを小さくする
ための機械加工を容易としている。また、副流路カバー
46は、板状体でもよいが、凹形状としている。カバー
46は、ボルト7、8で突出部42の後端に取り付けら
れる。副流路カバー46は、ボディとは別体なので、内
面の仕上げ、接合面の仕上げが可能なので、突出部42
の後端面の仕上げが容易であることから、屈曲副流路4
5の内面の面粗さが全体的に小さくでき、また、接合部
のシールも良好となる。これは、屈曲副流路での流れの
不安定、主流路との圧力シール不良が、熱線素子10の
特性の不安定の原因となる場合があるので、その防止に
効果がある。
【0027】本実施例によれば、流れの乱れに起因する
ノイズ、脈動の影響による出力の不安定性、機関の吹き
戻しによる熱線素子の損傷などの問題がない内燃機関用
熱線式空気流量計が、短い軸方向寸法で構成される。す
なわち、小形、軽量、低コストにできるという効果があ
る。また、従来別体でしかできなかった流量計ボディと
スロットルバルブ装置ボディが一体のボディとして構成
でき、機関の吸入管路の短縮による、不要の圧損の低
減、軽量化、低コスト化が可能という効果がある。特
に、屈曲副流路45を上下両方向に設けられる本実施例
では、脈動が伝わった場合に副流路44の手前で干渉作
用があり、より脈動に対して良好であることである。但
し、通路抵抗が小さくなるので、屈曲副流路45の出口
45a〜45dの面積を小さくするなど、機関に応じて
の変更が望ましい。
【0028】図4、図5に本発明の第二の実施例を示
す。本実施例は、補強リブ8が設けられている。すなわ
ち、突出部2の先端の副流路4を構成する部分と、ボデ
ィ1の反対側の内壁につながるリブ8を設けている。こ
れにより、耐震強度が上げられると共に、鋳造時の突出
部2の変形も低減できる。
【0029】図6、図7、図8に本発明の第三の実施例
を示す。ボディ131からの突出部132は、回路ユニ
ット14につながるモールド部13に対し、直角な方向
に形成された、リブ137と138及び、副流路134
を形成する円筒状の部分132からなる。従って、回路
ユニット14のモールド部13は、ボディ131の壁の
穴を通り、一度主流路133を横切り、次に突出部13
2の穴を貫通する形で、熱線素子10を副流路134内
に配置する。モールド部13の突出部132の穴に入る
部分には、Oリング139が設けられている。このOリ
ング139は、主流路133と副流路134とのシール
作用を与える。屈曲副流路135は、突出部132の後
端面と、カバー136により形成される。カバー136
には、上下2方向に、出口135a、bが設けられてい
る。出口135a、bは、この中の流れが、むしろ上流
側に戻るように形成されている。この理由は、屈曲副流
路の長さが短いので、それを補うためである。
【0030】本実施例の利点は、もともと主流路133
の障害物となっているスロットルバルブ駆動シャフト2
1の方向に突出部137、138、132があるため、
主流路133内の実質的な流通抵抗が低減できることで
ある。また、本実施例では、主流路133の入口部13
3aをベルマウス形状にしており、この部分での整流効
果を与えている。
【0031】また、いずれの実施例についても、屈曲副
流路のカバー部材は、ボルト止めとは限らず、接着によ
る接合などの構成や、該カバーと、突出部後端面の接合
部をシート部材でシールする構成としてもよい。
【0032】図9〜図10に本発明の第四の実施例を示
す。基本的構成は、第三の実施例と同等であるが、主流
に対して直角な流路140a、140b等をカバー13
9に形成していることが異なる。本実施例によれば、流
路140a、140b等は、1筒の流路断面積を小さく
とれるため、軸方向寸法が一層短縮できる。
【0033】図11〜図12に本発明の第五の実施例を
示す。基本的構成は、第三の実施例と同等である。本実
施例では、主流に対して直角な流路142を円板状、す
なわちバイパス流路134を含めてその形状を表現すれ
ば、きのこ形に形成していることが異なる。本実施例に
よれば、第三の実施例に対してもさらに軸方向寸法を短
縮できる。
【0034】図13に本発明の第六の実施例を示す。本
実施例は、ボディ250の突出部250dに、主流路2
51と平行な副流路252b及び該副流路に直角な副流
路252cを設け、さらに出口開口252dを主流の下
流方向に向けて形成し、かつ逆止弁254を設けたもの
である。出口開口252dが流線に対し直角であるた
め、そのままだと吹き戻しやバックファイヤによる逆流
があると、これまでの実施例、すなわち副流路の出口面
が流線と平行な方向に形成されている場合に比べ、副流
路内の逆流が強くなる。これを防止するのが逆止弁25
4である。薄板体の逆止弁254は、ボルト256で固
定され、逆止弁254より短く形成されたリテーナ25
5でバックアップされており、副流路出口252dから
の流れを大きく阻害しないため、通常時に図示のような
リテーナ255側すなわちノーマルオープンとなるよう
になっている。逆流があると、逆止弁255に動圧がか
かり、副流路出口252をふさいで、副流路252内へ
の逆流を防止する。
【0035】本実施例の副流路252の流体抵抗は、2
ケ所の直角ベンドの管路形状抵抗と、管摩擦抵抗とから
なり、やや小さい。しかし、逆止弁の機能の分、より吹
き戻しやバックファイヤには強い構成である。また、長
期的な汚損に対し有利である。尚、本実施例の副流路2
52cは、ボディ250の外部から円形断面に形成され
ており、メクラプラグ253、257が、各々の流路形
成のため付加されている。
【0036】図14に本発明の第七の実施例を示す。本
実施例は、バックファイヤの起りやすい、あるいは吸気
脈動の大きい内燃機関に適した構造、さらには、長期的
な埃塵付着に対し、有利な構造を、より単純な構造で達
成するものである。すなわち、ボディ260の突出部2
60aに形成する副流路262の主流に平行な副流路2
62bの熱線素子2aの下流部分に、絞り262eを設
け、主流に直角な副流路262cの断面積(径)を主流
に平行な副流路262bに対して小さくしている。ま
た、副流路262cの出口262dの手前に拡大部26
2fを設け、出口262dの面積を副流路262bの入
口262aの面積と同等にしている。
【0037】絞り262eを設けたこと、流路262c
の径を小さくしたことで、縮小、拡大の管路形状抵抗の
付加により熱線素子2aより下流の副流路の流体抵抗、
特に逆流に対しての流体抵抗が増加できる。また、出口
262dの面積を大きくし、かつ相対的に流路260断
面積を大きく設定したことで、入口〜出口の動圧変化分
による静圧損失低減及び、流路260d部分の管摩擦抵
抗の低減が得られるので、低流量域での流量分配比が相
対的に高められる効果もある。
【0038】次に図15を用いて本発明の内燃機関につ
いて説明する。図15は、本発明の内燃機関用熱線式空
気流量計が適用される電子制御式燃料噴射装置を備えた
内燃機関のシステム実施例である。
【0039】シリンダ500への空気は、エアフィルタ
ー503により吸入され、接続管504、流量計1、吸
気マニホールド501を通って供給される。流量計1に
は、主流路11に突出した副流路22が形成されてお
り、該副流路12内には回路ユニット2と一体に形成さ
れた熱線素子2a及び温度補償素子2bが設けられ、こ
の部分の空気流速を検知して、全吸入空気量に対する出
力を得る。流量計1の通路には、車のアクセルペダルと
連動する吸入空気量制御用スロットルバルブ3が設けら
れている。さらに、流量計1には、スロットルバルブ全
閉(アイドリング)時の流量を制御するアイドルフピー
ドコントロール(ISC)バルブ8が設けられている。
【0040】一方、燃料は、燃料タンク505からポン
プ506により、インジェクタ507より吸気マニホー
ルド501内に噴射、エンジン500に空気と共に供給
される。
【0041】コントロールユニット510では、熱線素
子回路ユニット2の出力信号、スロットルバルブ3の回
転角度信号、排気マニホールド507に設置された酸素
濃度センサー508の出力信号、機関の回転速度センサ
ー509の出力信号等が入力され、燃料噴射量、ISC
バルブ開度等が演算される。この結果に応じインジェク
タ507、ISCバルブ8等を制御する。また、コント
ロ−ルユニット510には吸入空気量及び回転速度に対
応する燃料噴射量のテ−ブルが記憶されていて、熱線素
子からの吸入空気量と速度センサからの回転速度から直
ちに燃料噴射量が求められ、燃料噴射装置から噴射され
る燃料噴射量を制御している。
【0042】
【発明の効果】本発明によれば、耐震強度が上げられる
と共に、鋳造時の突出部の変形も低減できる。又、主流
路の流れに影響を受けることが少なく、吸入流量を精度
よく測定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を表す断面図である。
【図2】図1のA−A線断面図である。
【図3】図1のB−B線断面図である。
【図4】本発明の他の実施例を表す断面図である。
【図5】図4のC−C線断面図である。
【図6】本発明の他の実施例を表す断面図である。
【図7】図6のD−D線断面図である。
【図8】図7のE−E線断面図である。
【図9】本発明の他の実施例を表す断面図である。
【図10】図9のF−F線断面図である。
【図11】本発明の他の実施例を表す断面図である。
【図12】図11のG−G線断面図である。
【図13】本発明の他の実施例を表す断面図である。
【図14】本発明の他の実施例を表す断面図である。
【図15】本発明の電子制御式燃料噴射装置のシステム
を表す図である。
【符号の説明】
1…ボディ、3…主流路、4…副流路、10…熱線素
子。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 臼井 俊文 茨城県勝田市大字高場2520番地 株式会社 日立製作所佐和工場内 (72)発明者 徳田 博厚 茨城県勝田市大字高場2520番地 株式会社 日立製作所佐和工場内 (72)発明者 筒井 光圀 茨城県勝田市大字高場2520番地 株式会社 日立製作所佐和工場内

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】内燃機関の吸入空気通路を構成する主流路
    と、吸入空気を計測する熱線素子と、内部に前記熱線素
    子を有し前記主流路内に突出部が配置されて設けられた
    副流路を備え、前記副流路内部に設けられた熱線素子と
    回路ユニットとを結合している支持部材とは別部材の第
    2の部材により前記突出部と前記主流路を形成するボデ
    ィとを結合していることを特徴とする熱線式空気流量
    計。
  2. 【請求項2】内燃機関の吸入空気通路を構成する主流路
    と、吸入空気を計測する熱線素子と、内部に前記熱線素
    子を有し前記主流路内に突出部が配置されて設けられた
    副流路を備え、前記副流路内部に設けられた熱線素子と
    回路ユニットとを結合している支持部材と、前記突出部
    と前記主流路を形成するボディとを結合しているリブと
    により前記突出部を支持していることを特徴とする熱線
    式空気流量計。
  3. 【請求項3】前記熱線素子と回路ユニットとを結合して
    いる支持部材及び前記第2の部材とがスロットルバルブ
    駆動シャフトの軸線方向とは直交する方向に形成されて
    いる請求項1に記載の熱線式空気流量計。
  4. 【請求項4】前記第2の部材がスロットルバルブ駆動シ
    ャフトの軸線方向にも形成されている請求項3に記載の
    熱線式空気流量計。
  5. 【請求項5】前記副流路の後流の屈曲副流路を前記スロ
    ットルバルブ駆動シャフトの軸線方向とは直交する方向
    の両方向に形成している請求項3に記載の熱線式空気流
    量計。
  6. 【請求項6】内燃機関の吸入空気通路を構成する主流路
    と、吸入空気を計測する熱線素子と、内部に前記熱線素
    子を有し前記主流路内に突出部が配置されて設けられた
    副流路を備え、前記副流路内部に設けられた熱線素子と
    回路ユニットとを結合している支持部材と、該支持部材
    とは直交する方向に設けられ前記突出部と前記主流路を
    形成するボディとを結合しているリブとにより前記突出
    部を支持していることを特徴とする熱線式空気流量計。
  7. 【請求項7】前記第2の部材が前記支持部材と同方向に
    形成されている請求項1に記載熱線式空気流量計。
  8. 【請求項8】内燃機関の吸入空気通路を構成している主
    流路を形成する中空体と、吸入空気を計測するための熱
    線要素と、前記中空体内の前記主流路に配置された径方
    向のア−ム内に形成され、その内部に前記熱線要素を有
    している副流路とを備え、前記径方向のア−ムは、前記
    主流路の方向に延びた穴と、該穴に連結しその下流側面
    に位置する溝と、前記副流路の出口を形成する前記主流
    路への開口部を有するように前記溝を覆うカバ−板とを
    有するとともに、前記径方向のア−ムは、前記中空体内
    の前記主流路内を完全に横切っていることを特徴とする
    熱線式空気流量計。
  9. 【請求項9】内燃機関の吸入空気通路を構成している主
    流路を形成するボディ体と、吸入空気を計測するための
    熱抵抗体と、前記主流路内に設けられ内部に前記熱抵抗
    体を有する副流路と、前記主流路を形成する前記ボディ
    体に一体に形成され、その内部に形成された副流路を有
    する突出部分とを備え、前記主流路は副流路の出口の近
    傍において、入口と出口との間を変更させる前記突出部
    分の形状によって、前記副流路の入口の断面積より小さ
    い断面積を有するとともに、前記副流路に形成された前
    記突出部分は、前記主流路を形成するボディと一体のリ
    ブを通して主流路の中心位置に設けられていることを特
    徴とする熱線式空気流量計。
  10. 【請求項10】内燃機関の吸入空気通路を構成する主流
    路と、吸入空気を計測するための熱抵抗形要素と、前記
    熱抵抗形要素の放熱変化を電気信号に変換して、これを
    外部に出力する制御ユニットと、内部に熱線要素を有す
    る副流路を備えた突出部とを備え、前記突出部は、前記
    主流路を構成するボディに一体もしくは接合により設け
    られたリブ部材により、前記ボディに保持され、前記突
    出部及び前記リブ部材は副流路の出口部近傍の前記主流
    路に断面積縮小部を形成することを特徴とする熱線式空
    気流量計。
  11. 【請求項11】請求項10において、前記副流路が形成
    された前記突出部は、前記主流路を形成するボディ部材
    と一体のリブを介して主流路中央に設けられ、前記副流
    路の前記要素の下流通路は、突出部の壁面の一部と逆流
    侵入防止部材により形成されていることを特徴とする熱
    線式空気流量計。
JP7043820A 1995-03-03 1995-03-03 熱線式空気流量計 Pending JPH07286536A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7043820A JPH07286536A (ja) 1995-03-03 1995-03-03 熱線式空気流量計

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7043820A JPH07286536A (ja) 1995-03-03 1995-03-03 熱線式空気流量計

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP63148128A Division JP2845894B2 (ja) 1987-06-17 1988-06-17 空気流量計とそれを用いた内燃機関

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH07286536A true JPH07286536A (ja) 1995-10-31

Family

ID=12674393

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7043820A Pending JPH07286536A (ja) 1995-03-03 1995-03-03 熱線式空気流量計

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH07286536A (ja)

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS57105551A (en) * 1980-12-22 1982-07-01 Japan Electronic Control Syst Co Ltd Suction air system of internal combustion engine cum fuel injector
JPS6165053A (ja) * 1984-09-07 1986-04-03 Hitachi Ltd 空気流量計

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS57105551A (en) * 1980-12-22 1982-07-01 Japan Electronic Control Syst Co Ltd Suction air system of internal combustion engine cum fuel injector
JPS6165053A (ja) * 1984-09-07 1986-04-03 Hitachi Ltd 空気流量計

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR950009044B1 (ko) 발열저항식 공기유량측정장치
CA1249453A (en) Air flow meter
EP0313089B1 (en) Hot wire type of air flow meter and internal combustion engine using the same
JP3527813B2 (ja) 発熱抵抗体式空気流量測定装置
US4723443A (en) Intake air flow sensor
CA1278705C (en) Intake air flow sensor
JP2656570B2 (ja) 熱線式空気流量計
USRE34403E (en) Hot-wire type air flow meter and an internal combustion engine with the same
EP0145968A1 (en) Hot-wire air-flow meter
JPH03252529A (ja) 熱式空気流量計及び該流量計を備えた内燃機関
JPH07286536A (ja) 熱線式空気流量計
JP3211818B2 (ja) 空気流量計及び内燃機関
JPS6361734A (ja) 内燃機関の吸気装置
JP2845894B2 (ja) 空気流量計とそれを用いた内燃機関
JPH0258571B2 (ja)
JPH1054746A (ja) 空気流量計とそれを用いた内燃機関
JPH1054745A (ja) 空気流量計
JPH0953482A (ja) スロットルボディ一体形空気流量測定装置
US4986116A (en) Air flow meter for internal combustion engine
JPH0672793B2 (ja) 流量検出装置
US5193399A (en) Vortex flowmeter
JP3383779B2 (ja) 発熱抵抗式流量測定装置及び内燃機関制御装置
JP2743856B2 (ja) 空気流量計および内燃機関
JP2812329B2 (ja) 空気流量計
JPS606736Y2 (ja) 吸入空気量測定装置