JP2812329B2 - 空気流量計 - Google Patents

空気流量計

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JP2812329B2
JP2812329B2 JP9148925A JP14892597A JP2812329B2 JP 2812329 B2 JP2812329 B2 JP 2812329B2 JP 9148925 A JP9148925 A JP 9148925A JP 14892597 A JP14892597 A JP 14892597A JP 2812329 B2 JP2812329 B2 JP 2812329B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、空気流量計に係
り、特に自動車エンジンの吸気系を構成して、その吸入
空気量を検出、さらには制御するのに適する内燃機関用
空気流量計に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の内燃機関用空気流量計は、特開昭
50−50520号公報、50−146369号公報、
55−69021号公報に記載のごとく、主流路の中央
部に、直管状の副流路(分岐管)を配置し、その中に熱
線素子を配したものがある。しかし、特開昭50−50
520号公報に記載の様な構成では、機関の点火時期の
くるい等によるバックファイアによる吹き戻しに対して
熱線素子は無防備であり、その結果、特開昭50−14
6369号公報や55−69021号公報に記載などの
バックファイアに対する熱線素子の保護構造が提案され
ている。しかし、熱線素子は一般に、その熱伝達率の非
線形性に起因して、脈動の大きな流れの中に置かれた場
合、平均流速が増大しているにもかかわらず、その出力
が低下するという特性を有しており、前述の公知例のい
ずれの構成においても、脈動流の流量を正確に検出しな
いという欠点がある。
【0003】また、実開昭56−135127号公報、
特開昭60−185118号公報に記載のごとく、熱線
素子を配する副流路を、主流路中に設置して、前述のバ
ックファイア対策あるいは脈動流の正確な流量検出を行
うため、熱線素子の下流の副流路の流体抵抗を大きくす
ると共に、副流路の出口開口を主流と並行、ないしほぼ
並行に形成している。すなわち、逆流に対して、副流路
の出口開口に作用する動圧を減小させ、かつ熱線素子に
至る流れを減衰させて、耐バックファイア性を上げてい
る。副流路の出口が主流にほぼ並行に直接開口している
ため、この部分での流れの混合に起因する静圧変動によ
り、副流路内の流れが微妙に変動する。これは熱線素子
出力のノイズとなって表われる。高周波のノイズは回路
のフィルターである程度カットできるが、機関が低速で
運転されている場合など、前述の変動によるノイズはシ
ステムの制御上問題となっている。また、ハード的に
も、軸方向寸法が長い、副流路等構成部材の取付け性が
悪いことによる生産性(コスト、重量)、信頼性(部品
点数大)などの欠点がある。
【0004】一方、特開昭47−13557号公報、5
8−109816号公報、56−76012号公報、6
1−28017号公報などに、熱線素子を配する副流路
を、前述のバックファイア対策、吸気脈動に対する出力
安定化のため、主流路の外部に形成したものがある。こ
れら実施例では、特開昭56−76012号公報で指摘
しているように、機関からの熱伝導あるいは、熱線素子
自身の発熱、あるいは、自動車の場合、機関の発熱及び
日射によるエンジンルーム内の温度上昇等、熱的条件に
より、流量検出誤差が増大するという欠点がある。すな
わち、熱線素子が配された副流路部分は、熱容量大で、
かつ吸入空気流に対し広い伝熱面積を持たないボディ壁
の内部に、比較的細い通路で、その中を流れる空気流に
対しては、熱伝達特性の良い条件で形成されているた
め、副流路中の空気流の温度はその通路壁の温度の影響
を受け、主流路空気温度との差が大きくなる。これは吸
入空気流量の測定誤差の増大をきたしていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術は、ある
ものは、機関のバックファイアや強い吹き戻しに耐える
構成でないと共に脈動流の正確な平均流量を検出できな
いという実用に耐えない構成であり、またあるものは、
流量計のさらされる各種の熱的条件に対して正確な流量
計測が出来ないと共に、出力のノイズ大のため、結果と
して機関が最適な空燃比で運転されるための制御が不完
全となり、機関の排気ガスの清浄化、燃費向上、運転性
向上の障害となっていた。また、あるものは、流量計ボ
ディの軸方向寸法、すなわち吸気管路長の短縮、機器の
重量の低減、生産コストの低減の点で配慮がなされてお
らず、吸気管路での圧損の増大、機関を含むシステム重
量の増大等をもたらし、機関の燃費向上・エンジンルー
ムの省スペース化などの障害になるという問題があっ
た。又、プロ−ブホルダブロックとを別体で構成すると
共に、プロ−ブホルダブロック及びセンサ回路ユニット
をボディに着脱可能に構成して、組立性を向上すること
については、配慮されていないものであった。
【0006】本発明の目的は機関システムの低燃費、組
立性を向上に寄与し、正確な流量検出可能な空気流量計
を提供することにある。
【0007】本発明の他の目的は、上記熱線式空気流量
計を用いて最適な空燃比の制御ができる内燃機関を提供
することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明の空気流量計は、内燃機関の吸入空気流路を構
成する主流路内に設けられる空気流量計であって、吸入
空気を計測するための発熱素子と、この発熱素子を内部
に有する副流路とを備えた空気流量計において、前記副
流路は、入口開口を有して前記主流路の軸方向に沿う軸
方向流路と、この軸方向流路の下流側に前記発熱素子
と、さらに下流側に屈曲して上方に折り返した屈曲流路
とを備えてプローブホルダブロック内に形成され、前記
プローブホルダブロックは、前記主流路に設けた開口か
ら前記主流路内に挿入され、前記主流路に対して着脱可
能に片持ち支持される。また、上記目的を達成するため
の本発明の空気流量計は、内燃機関の吸入空気流路を構
成する主流路内に設けられる空気流量計であって、吸入
空気を計測するための発熱素子と、この発熱素子を内部
に有する副流路とを備えた空気流量計において、前記副
流路は、入口開口を有する軸方向流路と、この軸方向流
路の下流側に前記発熱素子と、さらに下流側に屈曲して
上方に折り返した屈曲流路とを備えてプローブホルダブ
ロック内に形成され、前記プローブホルダブロックは、
前記主流路ボディの外部から前記主流路内へ、前記主流
路を横切る方向から挿入され、前記主流路に対して着脱
可能に片持ち支持される。また、上記目的を達成するた
めの本発明の空気流量計は、内燃機関の吸入空気流路を
構成する主流路内に設けられる空気流量計であって、吸
入空気を計測するための発熱素子と、この発熱素子を内
部に有する副流路とを備えた空気流量計において、前記
副流路は、入口開口を有する軸方向流路と、この軸方向
流路の下流側に前記発熱素子と、さらに下流側に屈曲し
て上方に折り返した屈曲流路とを備えてプローブホルダ
ブロック内に形成され、前記プローブホルダブロック
は、前記発熱素子の回路ユニットとを備えた状態で、前
記主流路内へ挿入されるように構成されるこのような構
成にすることにより、主流路ボディを内燃機関の吸気系
に組み込んだ状態で、発熱素子を有するセンサを副流路
ごとボディの外部より挿入して組み立てる構造にするこ
とができる。また、主流路を分解することなく、センサ
を副流路ごと主流路から取り外すことが可能になる。従
って、空気流量計の組立性が向上し、センサの交換やメ
ンテナンスが容易になる。また、屈曲流路を含む副流路
全体をセンサとともに主流路から着脱できるので、セン
サのキャリブレ−ションにおいて、副流路の構成が実装
時と変化しない。従って、センサを主流路に実装したと
きに吸入空気量の計測結果に生じる誤差を小さくするこ
とが出来る。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図に示す実施例に
ついて説明する。
【0010】図1は、本発明の内燃機関用熱線式空気流
量計が適用される電子制御式燃料噴射装置を備えた内燃
機関のシステム実施例である。
【0011】内燃機関(シリンダ)500への空気は、
エアフィルター503により吸入され、接続管504、
流量計1、吸気マニホールド501を通って供給され
る。流量計1には、主流路11に突出した副流路22が
形成されており、該副流路12内には回路ユニット2と
一体に形成された熱線素子2a及び温度補償素子2bが
設けられ、この部分の空気流速を検知して、全吸入空気
量に対する出力を得る。流量計1の通路には、車のアク
セルペダルと連動する吸入空気量制御用スロットルバル
ブ3が設けられている。さらに、流量計1には、スロッ
トルバルブ全閉(アイドリング)時の流量を制御するア
イドルフピードコントロール(ISC)バルブ8が設け
られている。
【0012】一方、燃料は、燃料タンク505からポン
プ506により、インジェクタ507より吸気マニホー
ルド501内に噴射、エンジン500に空気と共に供給
される。
【0013】コントロールユニット510では、熱線素
子回路ユニット2の出力信号、スロットルバルブ3の回
転角度信号、排気マニホールド507に設置された酸素
濃度センサー508の出力信号、機関の回転速度センサ
ー509の出力信号等が入力され、燃料噴射量、ISC
バルブ開度等が演算される。この結果に応じインジェク
タ507、ISCバルブ8等を制御する。
【0014】図2〜図5に本発明の熱線式流量計の第一
の実施例を示す。
【0015】ボディ20は、流量計ボディ20a、スロ
ットルバルブボディ20b、ISCバルブボディ20C
の部分が一体にダイキャスト成形されたものである。流
量計ボディ20aの入口には、整流用の全網体40を設
けると共に、流路の入口部21aはベルマウス状に形成
されている。該ベルマウスの下流に、副流路31がその
内部に形成されたプローブホルダブロック30が、ボデ
ィ20aの外部よりそう入され、該プローブホルダブロ
ック30には、センサ回路ユニット2が、熱線素子2a
及び温度補償素子2bを図示のごとく、主流に並行な副
流路31bにくるよう、ネジ部材40a、40b等によ
り結合されている。この様な構成により、プローブホル
ダブロック30は、ボディ20の外部より着脱自在であ
る。すなわち、このような構成にすることにより、プロ
−ブホルダブロック30をボディ20aの外部より挿入
して組み立てることができ、熱線式空気流量計の組立性
が向上し、主流路内に副流路を設けることができるの
で、副流路壁と主流との熱交換面積を大きくすることが
でき、副流路壁の温度が吸入空気温度に近い温度に保た
れ温度特性を良好になる。
【0016】スロットルボディ20bの部分には、流路
21c内に空気量を制御するスロットルバルブ3、これ
を駆動するバルブシャフト4がボディ20bを貫通する
形で設けられている。ボディ20bの外部には、シャフ
ト4を駆動するレバー機構5及びスプリング6、シャフ
ト4の回転角度を検出するスロットルポジションセンサ
クがシャフト4に結合した形で設けられている。ISC
バルブボディ20cの部分には、スロットルバルブ3の
全閉時、すなわち機関のアイドリング時の空気流量を制
御するISCバルブ8と、核バルブ8への空気通路2
3、24、25が設けられている。尚、プラグ26、2
7は、各々通路23、25がボディ20cの外部より形
成されているので、流路とならない不要の穴部分をふさ
ぐものである。また、パイプ9は、スロットルバルブ3
下流の負圧を取り出すものである。プローブホルダブロ
ック30の上部30aには、主流路21と並行で、流量
計ボディ20aの上流部にベルマウス状の開口31aを
持つ主流路に比較して細径で円形断面の軸方向の副流路
31b及びこれに直角で、長さを主流路の半径以上の流
路と主流に並行な出口開口面31dをそなえた副流路3
1cが形成されている。これにより、流量計には、主流
路21と副流路31による分岐・混合流路系が構成され
ている。副流路31は二次元のL字形をした直角ベンド
に担当する流体抵抗要素及び通路の摩擦抵抗要素によ
り、その通路抵抗、すなわち流れの圧損は、主流路より
大きく形成されている。熱線素子2a、温度補償素子2
bは回路ユニット2と一体のホルダ部2cをプローブホ
ルダブロック30に設けられた穴を貫通させた構成で、
副流路31bに配置されている。このように構成したこ
とで、まず、プローブホルダブロック30の外壁の大部
分が主流に接して流れるため、副流路31bの流路壁は
吸入空気温度とほぼ等しい温度に常に保たれ、外部から
の熱侵入に対して小さい誤差で流量の計測がされる。ま
た、機関のバックファイア等の逆流の、副流路31内へ
の侵入力を弱めることができ、熱線素子2a等の保護が
可能となると共に、副流路31の通路抵抗が、脈動の減
衰作用を持つので、吸気脈動が大きい場合の出力異常を
防止できる。
【0017】軸方向の副流路31bは、前述したよう
に、入口部31aに絞りを有すると共に、入口から熱線
素子2aまでの長さを内径の約2倍としている。これら
の構成は、流量計入口21aの全網体40及び絞りと共
に、流量計上流からくる流れの乱れを低減し、基本的な
低ノイズを確保している。
【0018】一方、副流路31cは、その通路長が主流
路の半径以上となるよう、すなわち主流路21のほぼ最
狭面積となる部分21bに、下流のスロットルバルブ軸
4よりやや下方となるよう位置させ、かつ主流と並行に
形成されている。また、この出口開口31dは、プロー
ブホルダブロックの壁30bを延長したひさし部材であ
って、主流に対して下流側の壁面が流れに垂直な防風壁
30dによ20り、主流が直接直るのを防止されてい
る。比較的スロットルバルブ3の運動に影響を受けない
スムースな主流中に出口開口を位置させると共に、この
ひさし部材により、副流路出口31d直後での流れの混
合が防止され、その結果副流路内の変動を極小化し、一
層の低ノイズ化を実現している。尚、副流路31cの断
面形状を円形としていること、プロ−ブホルダブロック
の壁30b及び30dの主流に対して上流側の形状、ま
た下流側の壁30cの形状も円形に形成していることも
低ノイズ化に寄与している。
【0019】副流路出口開口31dからやや遅れた下流
のスロットルボディ20bの境界に設けられた絞り22
は、スロットルバルブ3の動きに対する副流路31内の
流れ、すなわち主流路21と副流路31の流量分配を安
定させ、その結果スロットルバルブ3を流量計に近接し
て設けることを可能にしている。
【0020】従って、本実施例によれば、機関の吸入空
気量を精度良く計測でき、信頼性も高い熱線式空気流量
計が、短い軸方向寸法で低コストで実現される。また、
スロットルバルブを近接して一体にできることで軽量化
もされ、全体として機関の排ガス浄化、燃費向上、エン
ジンルームの省スペース等が達成される。
【0021】図6に本発明の熱線式流量計の第二の実施
例を示す。本実施例は、さらに大きな流体抵抗も持つ副
流路を、軸方向寸法が長くならないような構成で実現し
たものである。ボディ150は別体で、回路ユニット2
と結合されたプローブホルダブロック153の中に、主
流路151と並行な副流路152b、直角な副流路15
2c、さらに該副流路152cと直角で主流に対して上
流へ向う副流路152d、さらにこれに直角で半径方向
を向く副流路152eから副流路152が形成されてい
る。各副流路は断面が円形に形成され、流路とならない
部分はプラグ155で埋められている。また、ブロック
153の、主流に対して上流側の壁を副流路152eの
出口に対してさらに主流中に延長した部分154を設
け、防風壁としている。
【0022】このように形成された副流路152の流体
抵抗は、3個所の直角ベンドからなる管路形状抵抗要素
及び長い通路長に比例する摩擦抵抗からなり、抵抗が増
大している。従って、これもバックファイアの起りやす
い、吸気脈動の大きな機関に対して有効である。また、
特に、高流量域で主流路に対する副流路の流量分配を小
さく、すなわち熱線素子2aに当る流速の最大値を小さ
く抑えられるので、長期的にみた塵埃付着による汚損に
対しても有利である。
【0023】図7に本発明の熱線式流量計の第三の実施
例を示す。プローブホルダダロック163はボディ16
0と別体で、回路ユニット2と結合され、ボディに対し
ては着脱自在である。
【0024】主流に直角な副流路162cの出口開口面
162dは、図示のごとく、主流に対し傾いて形成され
ている。このため、このままでは、逆流が副流路内へ侵
入しやすいため薄板鋼板材等の逆止弁165が取り付け
られている。逆止弁165は、リテーナ166によりバ
ックアップされた形で、ボルト167によりプローブホ
ルダブロック163に固定されている。逆止弁165
は、通常時、図示のごとく、副流路出口162dの流れ
を極度に障害しないよう、かつ流れを下向きになるよう
開いた状態に設定され、逆流時に動圧が作用して、出口
穴162dをふさぐよう形成され、逆流の副流路内への
侵入を防止する。動圧が除去されれば、図示の状態に戻
る。副流路出口面が傾めなので防風壁の役割りは、副流
路162cを形成する壁のうち、主流に対して上流側の
壁が果たすことになる。
【0025】図8及び図9に本発明の熱線式流量計の第
四の実施例を示す。プローブホルダーブロック203
は、ボディ200と別体で、その内部に主流に並行な副
流路202bと、例えば、第一の実施例に比較してやや
長い半径方向副流路202cが、ブロック203の主流
に対して下流側の形成された角断面の溝とカバー205
により形成されている。副流路の出口202dは、プロ
ーブホルダブロック203の延長壁である防風壁204
を主流に対して上流側に有し、かつ下流側にも、カバー
205の延長部分としての防風壁206を有している。
本実施例では防風壁206の巾は、副流路202cの巾
より小さく形成されている。
【0026】これは、副流路出口流が、カバー206に
より大きく乱されるのを防止するためでもあり、上流の
防風壁の効果を殺さないために必要な条件である。出口
開口202dの主流に対して上流側の防風壁204は、
これまで述べてきたように、通常時、すなわち順流時の
ノイズ低減に効果がある。一方下流側の壁206は、バ
ックファイアや、吹き戻しの逆流副流路内へ侵入力を大
巾に減小させる。すなわち、この防風壁206により流
れが2分され、次に副流路出口202dの手前で2つの
流れが干渉することで侵入力が弱まるのである。このよ
うな構成は、吹き戻しの多い機関に対して、吸気脈動減
衰性もよい。
【0027】図10は、本発明の熱線式流量計の第五の
実施例のマイナーチェンジの例である。カバー225
は、半径方向副流路222cを形成する側壁223a及
び223bの切れた副流路222cの出口開口222
d、222eの部分まで、同じ巾の形にされている。従
って、第20図での防風壁204に相当する部分の巾を
大きく形成し、副流路出口222d、222eに対する
防風壁として224a、224bが形成されるよう構成
されている。
【0028】図11及び図12は、防風壁寸法のノイズ
に対する効果を実験したモデルの構造図である。従って
これも本発明の一実施例化とも言える。また図13はそ
の実験結果の一例である。
【0029】構造図等で実験方法等の説明を行う。回路
ユニット2と結合したプローブホルダブロック253
は、ボディ250とは別体である。ブロック253の内
部に主流路251と並行な軸方向副流路252b、半径
方向副流路252cからなる副流路252が形成されて
いる。半径方向副流路252cは組み込まれる以前であ
るが、スロットルバルブ3の方向からエンドミルにより
加工された巾d、奥行wの角断面の流路となっており、
ボルト257によって固定されたカバー256が付加さ
れている。一方、軸方向流路は、内径φdの円形断面流
路であり、上流の乱れを低減するため、パイプ255を
付加して長い軸方向距離をとっている。
【0030】図13に示す実験結果例は、ボディ250
の上流に、標準ラウンダエアフィルター(ドーナツ形)
のものを用い、比較的偏流の少ない条件で、流量計の入
口には全網体を設けずに行ったものである。流量は10
g/sec、40g/sec、140g/secの3種の場合を示し
ているが、この流量変化はソニックテストスタンドによ
り変化させている防風壁254の高さhと、副流路出口
軸方向巾wとの相関をみるため、数程の高さhの異なる
防風壁254を用意し、これを変更して実験を行なった
ものである。本実験結果例は防風壁の巾bと、副流路出
口(半径方向)巾dとの比b/dは1.5の場合であ
る。第33図の横軸はh/wである。第33図の実験結
果例が示すように、流量すなわち、流速の大きさで若干
異なるが、防風壁を設けない場合に対し、少なくともh
/wがおよそ0.5以上の防風壁を設けることによりノ
イズが低減されることが分かった。また、h/w≒0.
5から1.0の範囲で、防風壁の高さhの増大と共に、
ノイズは急速に低減し、それ以上の増大でのノイズの低
減は小さいことが分る。従って、有効なノイズ低減効果
は、h/w0.6程度で、また十分なノイズ低減効果
はh/w1.0wで得られるといえる。
【0031】一方、副流路出口巾dと防風壁の巾bの比
b/dもノイズ低減効果に影響し、1.3b/d<2.
0程度が定性的にも有効である。すなわち、b/dが小
さいと側面での主流のまわり込みがあるためh/wが良
好でもその効果が減じられる。またあまり大きいと主流
路の抵抗となるので、全体の圧損等の観点から好ましく
ない。
【0032】
【発明の効果】本発明によれば、発熱素子を有するセン
サを副流路とともに、主流路に対して着脱可能にしたこ
とにより、空気流量計の組立性が向上し、センサの交換
やメンテナンスが容易になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の熱線式空気流量計を用いた内燃機関を
示す概略図である。
【図2】本発明の熱線式空気流量計の第一の実施例を示
す断面図である。
【図3】図2のI−I断面図である。
【図4】図2のII−IIの矢視図である。
【図5】図2の断面矢視図である。
【図6】本発明の第二の実施例を示す縦断面図である。
【図7】本発明の第三の実施例を示す縦断面図である。
【図8】本発明の第四の実施例を示す縦断面図である。
【図9】本発明の第四の実施例を示す縦断面図である。
【図10】本発明の第五の実施例を示す縦断面図であ
る。
【図11】防風壁のノイズに対する効果を実験したモデ
ルの構造図である。
【図12】防風壁のノイズに対する効果を実験したモデ
ルの構造図である。
【図13】実験結果を示す図である。
【符号の説明】
1…空気流量計、11…主流路、12…副流路、2a…
熱線素子。
フロントページの続き (72)発明者 筒井 光圀 茨城県勝田市大字高場2520番地 株式会 社 日立製作所 佐和工場内 (72)発明者 徳田 博厚 茨城県勝田市大字高場2520番地 株式会 社 日立製作所 佐和工場内 (72)発明者 大沢 忠雄 茨城県勝田市大字高場2520番地 株式会 社 日立製作所 佐和工場内 (72)発明者 臼井 俊文 茨城県勝田市大字高場2520番地 株式会 社 日立製作所 佐和工場内 (56)参考文献 特開 昭60−174828(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G01F 1/68 F02D 35/00

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】内燃機関の吸入空気流路を構成する主流路
    内に設けられる空気流量計であって、吸入空気を計測す
    るための発熱素子と、この発熱素子を内部に有する副流
    路とを備えた空気流量計において、 前記副流路は、入口開口を有して前記主流路の軸方向に
    沿う軸方向流路と、この軸方向流路の下流側に前記発熱
    素子と、さらに下流側に屈曲して上方に折り返した屈曲
    流路とを備えてプローブホルダブロック内に形成され、 前記プローブホルダブロックは、前記主流路に設けた開
    口から前記主流路内に挿入され、前記主流路に対して着
    脱可能に片持ち支持されるように構成されたことを特徴
    とする空気流量計。
  2. 【請求項2】内燃機関の吸入空気流路を構成する主流路
    内に設けられる空気流量計であって、吸入空気を計測す
    るための発熱素子と、この発熱素子を内部に有する副流
    路とを備えた空気流量計において、 前記副流路は、入口開口を有する軸方向流路と、この軸
    方向流路の下流側に前記発熱素子と、さらに下流側に屈
    曲して上方に折り返した屈曲流路とを備えてプローブホ
    ルダブロック内に形成され、 前記プローブホルダブロックは、前記主流路ボディの外
    部から前記主流路内へ、前記主流路を横切る方向から挿
    入され、前記主流路に対して着脱可能に片持ち支持され
    るように構成されたことを特徴とする空気流量計。
  3. 【請求項3】内燃機関の吸入空気流路を構成する主流路
    内に設けられる空気流量計であって、吸入空気を計測す
    るための発熱素子と、この発熱素子を内部に有する副流
    路とを備えた空気流量計において、 前記副流路は、入口開口を有する軸方向流路と、この軸
    方向流路の下流側に前記発熱素子と、さらに下流側に屈
    曲して上方に折り返した屈曲流路とを備えてプローブホ
    ルダブロック内に形成され、 前記プローブホルダブロックは、前記発熱素子の回路ユ
    ニットとを備えた状態で、前記主流路内へ挿入されるよ
    うに構成されたことを特徴とする空気流量計。内燃機関
    の吸入空気流路を構成する主流路内に設けられる空気流
    量計であって、吸入空気量計測するための発熱素子と、
    この発熱素子を内部に有する副流路とを備えたを吸入空
    気を計測する熱線素子と、内部に前記熱線素子を有し、
    前記主流路内に設けられた副流路とを備えた熱線式空気
    流量計において、前記副流路吸入空気流路を構成するボ
    ディと前記副流路が内部に形成されたプロ−ブホルダブ
    ロックとを別体で構成すると共に、該プロ−ブホルダブ
    ロック及びセンサ回路ユニットを前記ボディに着脱可能
    に構成したことを特徴とする空気流量計。
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