JPH0728649Y2

JPH0728649Y2 - 照明器具

Info

Publication number: JPH0728649Y2
Application number: JP8298390U
Authority: JP
Inventors: 康蔵井上; 恵史天野; 純田中; 正雄其阿彌; 昭三郎須藤
Original assignee: 小泉産業株式会社
Priority date: 1990-08-03
Filing date: 1990-08-03
Publication date: 1995-06-28
Anticipated expiration: 2005-06-28
Also published as: JPH0440416U

Description

【考案の詳細な説明】〔産業上の利用分野〕本考案は、環形ランプを備えた照明器具で、詳しくは、
環形ランプの取替え作業を対地的に低い任意の位置で安
全、容易に行うことができるように、器具本体のコネク
タ部に接続されるコネクタ部と、環形ランプの端子に接
続されるランプソケットとを備えたランプ保持体を、前
記器具本体に対して着脱自在に構成してある照明器具に
関する。

〔従来の技術〕

この種の照明器具では、器具本体の反射面のほぼ中央部
に、ランプ保持体が下方から嵌合する溝状凹部と、この
溝状凹部の底部から下方に向かって開口する雌側コネク
タ部とを設けるとともに、前記ランプ保持体に、前記溝
状凹部の側面に形成した係止孔に弾性的に係合する弾性
係止片と、当該係止片を弾性力に抗して係止解除する操
作部とを設け、更に、前記ランプ保持部の雄側コネクタ
部の係合方向を、前記雌側コネクタ部に接続可能な上向
き方向に設定していた（例えば、実開平１−315902号公
報、実開平２−5303号公報参照）。

〔考案が解決しようとする課題〕

この従来の照明器具では、前記ランプ保持体に設けられ
た係止片と器具本体側の係止孔との弾性的な係合によっ
て、ランプ保持体が器具本体の溝状凹部内から脱落する
のを防止しているため、ランプ保持体の装着時の操作ミ
スによって係止片と係止孔との係合が不完全であった
り、或いは、係止片の係合側への弾性付勢力が経時的に
劣化して、係止片と係止孔との係合代が浅くなったと
き、器具本体に加わる振動によって係止片と係止孔との
係合が解除されることがある。

このとき、照明器具とランプ保持体との装着状態は両コ
ネクタ部の接続力によって維持されるのであるが、これ
ら両コネクタ部の接続方向が上下方向であるため、ラン
プ保持体及びこれに保持された環形ランプの比較的大き
な荷重がコネクタの接続解除方向に常時作用することに
なり、この状態で振動が加わると、ランプ保持体が器具
本体の溝状凹部内から抜け落ちる可能性があった。

本考案の目的は、照明器具とランプ保持体との装着方向
及び両コネクタ部の接続方向の合理的な改造によって、
ランプ保持体の不測の抜け落ちを防止する点にある。

〔課題を解決するための手段〕

上記の目的を達成するための本考案の特徴構成は、冒記
した照明器具において、前記器具本体に、前記ランプ保
持体又はこれに連設した係止部を横方向に係脱操作可能
な状態で係合保持する荷重受け部を形成するとともに、
前記両コネクタ部の接続方向を、前記荷重受け部に対す
るランプ保持体又は係止部の係脱操作方向に設定した点
にあり、かかる構成から次の作用・効果を奏する。

〔作用〕

器具本体の荷重受け部に対して、ランプ保持体又はこれ
に連設した係止部を横方向から係合させることにより、
ランプ保持体及びこれに保持された環形ランプの比較的
大きな荷重を前記器具本体の荷重受け部にて確実に受止
めさせることができる。

しかも、器具本体の荷重受け部に係合保持されたランプ
保持体又はこれに連設した係止部の係合解除側への移動
を、前記両コネクタ部の接続力を利用して阻止すること
ができる。

〔考案の効果〕

従って、器具本体とランプ保持体との係脱方向及び両コ
ネクタ部の接続方向を上述の如く工夫することにより、
例え、器具本体に対するランプ保持体の装着姿勢が少し
不完全であっても、器具本体の荷重受け部による荷重受
止め作用と両コネクタの接続による係合解除側への移動
阻止作用との相乗によって、ランプ保持体の不測の抜け
落ちを良好に抑制することができるようになった。

〔実施例〕

以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明する。

第１図乃至第４図に示す吊下げ式照明器具は、電気コー
ド（１）を介して天井面から吊下げられる器具本体
（Ａ）と、環直径寸法の異なる二個の環形ランプ（２）
を保持するランプ保持体（Ｂ）とを主要構成として備え
ている。

前記器具本体（Ａ）の本体ケース（３）内には、点灯回
路を形成してある基板（４）、プルスイッチ（５）、保
安球（６）等が設けられているとともに、前記本体ケー
ス（３）の弧面状の反射面（3a）には、前記プルスイッ
チ（５）の引紐（７）を導出するための第１貫通孔
（８）と、前記保安球（６）の先端部が嵌まり込む第２
貫通孔（９）とが形成されている。

前記第１貫通孔（８）は、照明器具の重心位置を通る本
体ケース（３）の中心線上に形成されていて、前記引紐
（７）の引張操作時における器具本体（Ａ）の揺れを抑
制するように構成されている。

更に、前記本体ケース（３）には、前記ランプ保持体
（Ｂ）を水平方向から係脱操作可能な状態で係止保持す
る横向き凹状の荷重受け部（10）が形成されており、更
に、この荷重受け部（10）内の奥側壁面には、前記ラン
プ保持体（Ｂ）に装備される後述の雄型コネクタ部（1
1）に対して水平方向から接続自在な雌型コネクタ部（1
2）が設けられている。

前記ランプ保持体（Ｂ）の保持ケース（13）は、前記本
体ケース（Ａ）の荷重受け部（10）に対して水平方向か
ら係脱操作自在な横長形状に形成されている。

また、この保持ケース（13）のうち、前記の係脱方向に
対して直交する方向の一端部には、前記環形ランプ
（２）の曲面に沿った上向き半円状のランプ挾持部（14
a）を備えた弾性変形可能な二個の第１アーム（14）が
連設されているとともに、他端部には、前記環形ランプ
（２）の曲面に沿う二つの下向き半円状のランプ受け部
（15a）を備えた剛性のある筒状の第２アーム（15）が
連設されている。

前記第２アーム（15）の各ランプ受け部（15a）には、
前記環形ランプ（２）のピン状端子（2a）と接続可能な
ランプソケット（16）が設けられている。

更に、前記保持ケース（13）のうち、前記の係脱方向で
対をなす一方の側面には、当該保持ケース（13）を本体
ケース（３）の荷重受け部（10）に係合させたとき、こ
の係合方向でもある水平方向から前記雌型コネクタ部
（12）に接続される雄型コネクタ部（11）と、前記第１
貫通孔（８）の一部を形成する本体ケース（３）の円筒
部分（3b）に嵌合する位置決め用凹部（18）とが設けら
れているとともに、他方の側面には、前記保持ケース
（13）を本体ケース（３）の荷重受け部（10）に係合さ
せたとき、前記本体ケース（３）の反射面（3a）に連続
する弧面状の反射面（17a）を備えた化粧用カバー部（1
7）が一体連設されている。

〔別実施例〕〔Ｉ〕第５図は照明器具の第２実施例を示し、これは、
前記ランプ保持体（Ｂ）を縦軸芯周りで回動操作するこ
とにより、当該ランプ保持体（Ｂ）を前記器具本体
（Ａ）に対して着脱自在に構成したものであり、その具
体構造は次の通りである。

即ち、前記ランプ保持体（Ｂ）の保持ケース（13）の上
面両端部には、互いに相対向する状態で一対のＬの字状
の係止部（20）が連設されている。

前記器具本体（Ａ）の本体ケース（３）の中央部には、
前記プルスイッチ（５）の引紐（７）を導出するための
貫通孔（８）と、当該貫通孔（８）の中心を通る縦軸芯
周りの一定角度範囲内での保持ケース（13）の回動を許
容する凹部（21）とが形成されている。

更に、前記凹部（21）の底面には、前記係止部（20）の
下方への抜け出しを許容する広幅溝部（10a）と、前記
係止部（20）の下方への抜け出しを接当阻止する細幅溝
部（10b）とを連通形成して、前記ランプ保持体（Ｂ）
に連設した一対の係止部（20）を水平方向に係脱操作可
能な状態で係合保持する荷重受け部（10）が構成されて
いる。

また、前記本体ケース（３）の凹部（21）と、これに嵌
合させた保持ケース（13）との相対向面には、前記係止
部（20）を広幅溝部（10a）から細幅溝部（10b）側に係
合移動させたとき、この係合方向でもある水平方向から
互いに接続される雌雄のコネクタ部（12,11）が設けら
れている。

尚、前記保持ケース（13）の長手方向中央部には、前記
プルスイッチ（５）の引紐（７）に対する挿通孔（22）
が貫通形成されている。

〔II〕第６図乃至第８図は照明器具の第３実施例を示
し、これは、前記ランプ保持体（Ｂ）の水平方向への移
動操作と横軸芯周りでの揺動操作とによって、当該ラン
プ保持体（Ｂ）を器具本体（Ａ）に対して着脱自在に構
成したものであり、その具体構造は次の通りである。

即ち、前記ランプ保持体（Ｂ）の保持ケース（13）の長
手方向一端部には、当該保持ケース（13）の長手方向中
央側に向かって水平に突出する係止部（20）が連設され
ているとともに、前記保持ケース（13）の長手方向他端
部には、上方に向かって突出する係止爪（23）が第１横
軸芯（X₁）周りで揺動自在に枢着されている。

前記係止部（20）は、保持ケース（13）に一体形成され
た第１係止部分（20A）と、当該第１係止部分（20A）に
対して第２横軸芯（X₂）周りで揺動自在な第２係止部分
（20B）とから構成されており、また、前記係止爪（2
3）はネジリコイルバネ（24）によって係合側に弾性付
勢されている。

前記器具本体（Ａ）の本体ケース（３）には、前記ラン
プ保持体（Ｂ）の係止部（20）を水平方向から係脱操作
可能な状態で係止保持する横向き凹状の荷重受け部（1
0）と、当該荷重受け部（10）に前記係止部（20）を係
合させた状態で保持ケース（13）を前記の第２横軸芯
（X₂）周りで上方に揺動操作させたとき、前記係止爪
（23）と係合する係止孔（25）とが形成されている。

更に、前記荷重受け部（10）内の奥側壁面とこれに相対
向する第２係止部分（20B）の先端部には、水平方向か
ら互いに接続される雌雄のコネクタ部（12,11）が設け
られている。

尚、この第３実施例では、一本の第１アーム（14）に二
つのランプ挾持部（14a）が連設されている。

〔III〕前述の各実施例では、前記器具本体（Ａ）の荷
重受け部（10）に対して、前記ランプ保持体（Ｂ）の保
持ケース（13）又はこれに連設した係止部（20）を水平
方向に係脱操作するように構成したが、水平方向に対し
て少し傾斜した方向に係脱操作するように構成して実施
してもよい。

換言すれば、実用新案登録請求の範囲で記載した横方向
は、水平方向のみならず、水平方向に対して少し傾斜す
る方向をも含むものである。

〔IV〕前記荷重受け部（10）としては、保持ケース（1
3）又はこれに連設した係止部（20）と横方向から係合
することができ、かつ、係合時に前記ランプ保持体
（Ｂ）及び環形ランプ（２）の荷重を受け止めることの
できるものであれば、如何なる形状のものに構成しても
よい。

また、前記保持ケース（13）又はこれに連設した係止部
（20）の係脱方向は、前記荷重受け部（10）との係合箇
所においてのみ横方向であればよく、前記荷重受け部
（10）との係合が実質的に解除された部位においては、
前記保持ケース（13）又は係止部（20）を何れの方向に
移動操作させてもよい。

〔Ｖ〕前述の各実施例では、二個の環形ランプ（２）を
装着するタイプの照明器具について説明したが、環形ラ
ンプ（２）の装着数は一個でもよく、また、三個以上で
あってもよい。

〔VI〕更に、二重の安全対策として、前記器具本体
（Ａ）の本体ケース（３）とランプ保持体（Ｂ）の保持
ケース（13）とを係合する別の落下防止用のロック機構
を設けて実施してもよい。

尚、実用新案登録請求の範囲の項に図面との対照を便利
にする為に符号を記すが、該記入により本考案は添付図
面の構造に限定されるものではない。

【図面の簡単な説明】

第１図乃至第４図は本考案に係る照明器具の第１実施例
を示し、第１図は器具全体の分解斜視図、第２図はラン
プ保持体を取付けた状態の全体斜視図、第３図、第４図
は夫々要部の拡大断面図である。第５図は第２実施例を
示す器具全体の分解斜視図である。第６図乃至第８図は
第３実施例を示し、第６図は器具全体の分解斜視図、第
７図は要部の拡大断面図、第８図はランプ保持体の取付
け途中の要部の拡大断面図である。（Ａ）……器具本体、（Ｂ）……ランプ保持体、（２）
……環形ランプ、（2a）……端子、（10）……荷重受け
部、（11,12）……コネクタ部、（16）……ランプソケ
ット、（20）……係止部。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者其阿彌正雄大阪府大阪市城東区東中浜７丁目４番36号株式会社光電器製作所内 (72)考案者須藤昭三郎大阪府大阪市都島区高倉町３丁目12番14号電気鉄工株式会社内

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】器具本体（Ａ）のコネクタ部（12）に接続
されるコネクタ部（11）と、環形ランプ（２）の端子
（2a）に接続されるランプソケット（16）とを備えたラ
ンプ保持体（Ｂ）を、前記器具本体（Ａ）に対して着脱
自在に構成してある照明器具であって、前記器具本体
（Ａ）に、前記ランプ保持体（Ｂ）又はこれに連設した
係止部（20）を横方向に係脱操作可能な状態で係合保持
する荷重受け部（10）を形成するとともに、前記両コネ
クタ部（11,12）の接続方向を、前記荷重受け部（10）
に対するランプ保持体（Ｂ）又は係止部（20）の係脱操
作方向に設定してある照明器具。