JPH0728639Y2 - 音声合成用のメモリーカートリッジ - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は音声合成機器に用いるメモリーカートリッジに
関するものである。

従来の技術 近年音声合成機器にメモリーカートリッジが利用される
ようになってきた。以下に従来のメモリーカートリッジ
について説明する。第４図は従来のメモリーカートリッ
ジの一部破断斜視図である。第４図において、ケース１
の内部にプリント基板２を設け、そのプリント基板２に
メモリーIC3を配設してあり、４は接続用コネクタであ
る。上記のような構造を有するメモリーカートリッジを
音声合成機器のスロット（図示せず）に挿入しておき、
音声合成機器へ外部からの信号が入ると、コネクター４
を通じてメモリーIC3に記憶されている音声データが前
記音声合成機器へ読み込まれ、音声となって出力される
ものである。

考案が解決しようとする課題 しかしながら、上記従来の構造では、メモリーカートリ
ッジを複数個設置して使用する機器の場合において、一
度接続されたメモリーカートリッジは絶えず作動準備あ
るいは作動状態になっており、どのメモリーカートリッ
ジが動作しているのかわからないという問題点を有して
いた。

本考案は上記の従来の問題を解決するもので、メモリー
カートリッジを音声合成機器のスロットにセットしたま
ま、その作動状態を表示できる音声合成用のメモリーカ
ートリッジを提供することを目的とする。

課題を解決するための手段 上記の課題を解決するために、本考案の音声合成用のメ
モリーカートリッジは、内蔵したメモリーをON,OFF動作
させるスイッチを備え、このスイッチの動作に応じてO
N,OFFさせられる動作表示装置とを有することを特徴と
するものである。

作用 上記の構成によって、複数個の音声合成用のメモリーカ
ートリッジを使った音声合成機器において、任意の外部
信号が入ってきた場合に、複数のメモリーカートリッジ
のうち、表示ランプなどの動作表示装置が点灯している
メモリーカートリッジが動作中であることを識別でき
る。また、必要に応じて特定のメモリーカートリッジの
スイッチをON,OFF操作することにより、その動作の停止
あるいは開始を行なうことができる。

実施例 以下本考案の一実施例について図面を参照しながら説明
する。

第１図は本考案の一実施例における音声合成用のメモリ
ーカートリッジ（以下単にメモリーカートリッジとい
う。）の斜視図、第２図は第１図のＡ−Ａ線切断断面
図、第３図は同メモリーカートリッジの複数個を組み込
んだ音声合成機器の斜視図である。第１図および第２図
に示すメモリーカートリッジ11において、ケース12の内
部にプリント基板13を設置し、このプリント基板13にメ
モリー14を配設し、ケース12の前面に表示ランプ15およ
びスイッチ16を設置し、後面にコネクタ17を設置し、こ
れら表示ランプ15、スイッチ16およびコネクタ17をそれ
ぞれプリント基板13とリード線８で接続し、前記スイッ
チ16のON,OFFによってメモリー14の作動回路をON,OFFす
るとともに、これに対して表示ランプ15をON,OFFするよ
うにしている。

以上の本実施例のメモリーカートリッジについて、以下
その動作を説明する。

まず第１図に示すメモリーカートリッジ11を、たとえば
第３図のような音声合成機器19に複数個取りつける。次
に外部からの信号が送られると、この信号は信号ケーブ
ル20から音声合成機器19へ入り、信号に応じてスイッチ
16がONとなっているあらかじめ決められたメモリーカー
トリッジ11を動作させる。この場合、あらかじめ決めら
れたメモリーカートリッジ11xのスイッチ16xは“入”状
態で、そのメモリーカートリッジ11xの表示ランプ15xが
点灯し、動作中であることを表示する。これにより使用
者は作動しているメモリーカートリッジがどれであるか
を容易に認識できる。また動作を停止させたいときは、
そのメモリーカートリッジ11xのスイッチ16xを切れば停
止する。次にメモリーカートリッジ11が、いずれも動作
していない場合、あるメモリーカートリッジ11xのスイ
ッチ16xを入れれば、メモリーカートリッジ11xが選択さ
れて動作し、同時に表示ランプ15xが点灯し、動作中で
あることを示す。なお21はスピーカ、22は音量調整つま
みである。

以上のように本実施例によれば、メモリーカートリッジ
11に表示ランプ15とスイッチ16とを設けたことにより、
複数のメモリーカートリッジ11の中で動作をしているメ
モリーカートリッジ11xを明確に知ることができる。

考案の効果 本考案によれば、内蔵したメモリーをON,OFFするスイッ
チおよび、このスイッチの動作に応じてON,OFFさせられ
る表示ランプなどの動作表示装置を設けたことにより、
動作中であることを表示でき、さらにスイッチにより動
作の停止と開始を行なうことができるという優れた音声
合成用のメモリーカートリッジを実現できるものであ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例における音声合成用のメモリ
ーカートリッジの斜視図、第２図は第１図のＡ−Ａ線切
断断面図、第３図は同メモリーカートリッジの複数個を
組み込んだ音声合成機器の斜視図、第４図は従来のメモ
リーカートリッジの一部破断斜視図である。 11……音声合成用のメモリーカートリッジ、15……表示
ランプ（動作表示装置）、16……スイッチ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】音声合成機器のスロットに挿入し、かつ、
   コネクタにより接続される音声合成用のメモリーカート
   リッジであって、内蔵したメモリーをON,OFFするスイッ
   チと、このスイッチの動作に応じてON,OFFさせられる動
   作表示装置とを有することを特徴とする音声合成用のメ
   モリーカートリッジ。