JPH07286043A - オルガノポリシロキサンの製造方法 - Google Patents

オルガノポリシロキサンの製造方法

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JPH07286043A
JPH07286043A JP6102353A JP10235394A JPH07286043A JP H07286043 A JPH07286043 A JP H07286043A JP 6102353 A JP6102353 A JP 6102353A JP 10235394 A JP10235394 A JP 10235394A JP H07286043 A JPH07286043 A JP H07286043A
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 (A) (a) SiO 2 単位(Q単位)を有するアル
キルシリケート及び/又はその部分加水分解物と、(b)
(R1 a SiO(4-a)/2 (式中、R1 は水素原子又は
1価炭化水素基。aは1〜3の整数。)で表される単位
を含有するオルガノシロキサンとを(c) 酸性触媒及び
(d) 水の存在下で反応させる工程と、(B)酸性触媒を中
和する工程と、(C) 工程(B) で中和された反応混合物と
(e) (R1b (R2 c SiX(4-b-c) (式中、R1
は前記のとおり。R2 は1価の反応性有機基。Xはアル
コキシ基又は水酸基。bは0〜2、cは1〜3の整数。
但し1≦b+c≦3である。)で表されるオルガノシラ
ンとを反応させる工程とを備える、Q単位を有し、反応
性有機基を含有するオルガノポリシロキサンの製造方
法。 【効果】 Q単位を有し、反応性有機基を含有するオル
ガノポリシロキサンを容易に製造することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はSiO2 単位(以下、Q
単位という。)を有するオルガノポリシロキサンの製造
方法に関し、特に、反応性有機基を有するオルガノポリ
シロキサンの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】R3 SiO0.5 単位(ここで、Rは水素
原子又は1価炭化水素基である。以下、このような単位
をM単位という。)を有し、さらにQ単位を有するベン
ゼン可溶性のオルガノポリシロキサンはシリコーン分野
において広く利用されている。該オルガノポリシロキサ
ンは、例えば、下記一般式: Ra SiX(4-a) (式中、Rは前記のとおりであり、Xはアルコキシ基又
は水酸基であり、aは1〜3の整数である。)で表され
るオルガノシランと、下記式: Rb SiO(4-b)/2 (式中、Rは前記のとおりであり、bは1〜3の整数で
ある。)で表される単位を含有するオルガノポリシロキ
サンと、アルキルシリケート又はその部分加水分解生成
物とを、スルホン酸基含有化合物及びホスホニトリルク
ロライドからなる群から選ばれる少なくとも1種の酸性
触媒の存在下で反応させる方法により製造されている
(特公平4−26609号公報参照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記の方法に
おいては、触媒として酸性触媒を使用しているため、上
記の方法によりQ単位を有し、例えば、アミノ基、メル
カプト基、アクリロキシ基等を有する反応性有機基を含
有するオルガノポリシロキサンを製造しようとしても、
前記酸性触媒と前記反応性有機基が反応してしまうこと
からその製造が困難である。
【0004】従って、本発明の課題は、Q単位を有し、
アミノ基、メルカプト基、アクリロキシ基等の官能基を
有する反応性有機基を含有するオルガノポリシロキサン
を製造する方法を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、Q単位を
有し、反応性有機基を含有するオルガノポリシロキサン
を製造する方法について鋭意検討を重ねた結果、アルコ
キシ基又は水酸基を含有するオルガノポリシロキサン
と、例えば、アミノ基、メルカプト基、アクリロキシ基
などを含有する反応性有機基を有し、アルコキシ基又は
水酸基を有するオルガノシランとを、無触媒下、又は塩
基性触媒下で反応させると脱水又は脱アルコール反応に
より縮合することを見いだし、本発明を完成させるに至
った。
【0006】本発明は、(A) (a) SiO2 単位を有する
アルキルシリケート、その部分加水分解物、又はそれら
の組み合わせと、(b) 下記式(1) : (R1 a SiO(4-a)/2 (1) (式中、R1 は水素原子又は置換若しくは非置換の1価
炭化水素基であり、aは1〜3の整数である。)で表さ
れる単位を含有するオルガノシロキサンとを、(c) スル
ホン酸基含有化合物及びホスホニトリルクロライドから
なる群から選ばれる少なくとも1種の酸性触媒、及び
(d) 水の存在下で反応させる工程と、 (B) 前記工程(A) で得られた反応混合物中に含まれる酸
性触媒を中和する工程と、 (C) 前記の工程(B) で中和された反応混合物と、(e) 下
記一般式(2) : (R1 b (R2 c SiX(4-b-c) (2) (式中、R1 が複数存在する場合にはそれらは同一でも
異なってもよく前記のとおりであり、R2 が複数存在す
る場合にはそれらは同一でも異なってもよく1価の反応
性有機基であり、Xが複数存在する場合にはそれらは同
一でも異なってもよくアルコキシ基又は水酸基であり、
bは0〜2の整数であり、cは1〜3の整数であり、但
し、1≦b+c≦3である。)で表されるオルガノシラ
ンとを反応させる工程とを備える、SiO2 単位を有
し、反応性有機基を含有するオルガノポリシロキサンの
製造方法を提供する。
【0007】(a) 成分 本発明において使用される(a) 成分のアルキルシリケー
ト及びその部分加水分解生成物は、Q単位を有するもの
である。Q単位の含有量は、特に限定されず、好ましく
は、20〜50重量%の範囲であり、更に好ましくは、37〜
48重量%の範囲である。このような(a) 成分としては、
従来公知のものを使用することができ、例えば、オルト
メチルシリケート、ポリメチルシリケート、オルトエチ
ルシリケート、ポリエチルシリケート、オルトプロピル
シリケート、ポリプロピルシリケート等のアルキルシリ
ケート及びこれらの部分加水分解生成物が挙げられる。
【0008】(b) 成分 (b) 成分のオルガノシロキサンは上記式(1) で表される
単位を有するものである。該成分は、M単位、(R1
2 SiO単位(D単位)及び/又はR1 SiO3/2 単位
(T単位)を供給する。
【0009】上記式(1) 中のR1 は、水素原子又は置換
若しくは非置換の1価炭化水素基であり、該1価炭化水
素基としては、例えば、炭素原子数1〜8のものが挙げ
られる。R1 としては、具体的には、例えば、メチル
基、エチル基、プロピル基、n-ブチル基等のアルキル
基;例えば、ビニル基、プロペニル基、ブテニル基等の
アルケニル基;例えば、フェニル基、ベンジル基、ナフ
チル基等のアリール基等が例示される。
【0010】(b) 成分のオルガノシロキサンとしては、
従来公知のものが使用され、具体的には、ヘキサメチル
ジシロキサン、1,3−ジエチル−1,1,3,3−テ
トラメチルジシロキサン、オクタメチルトリシロキサン
等が例示される。また、(b)成分は、1種単独で又は2
種以上の組み合わせで使用される。
【0011】(c) 成分 (c) 成分は、スルホン酸基含有化合物及びホスホニトリ
ルクロライドからなる群から選ばれる少なくとも1種の
触媒であり、(a) 成分と(b) 成分との反応を促進するも
のである。
【0012】上記のスルホン酸基含有化合物としては、
例えば、硫酸、亜硫酸、発煙硫酸、パラトルエンスルホ
ン酸、酸性白土、活性白土、トリフルオロメタンスルホ
ン酸、固体超強酸等が挙げられる。
【0013】(c) 成分の添加量は(a) 成分及び(b) 成分
の合計量の 0.001〜3重量%の範囲であるのが好まし
い。
【0014】(d) 成分 水の添加量は、(a) 成分及び後述する(e) 成分に含まれ
るアルコキシ基1モルに対して、 0.6〜1.5 モルの範囲
とするのが好ましく、更に、 0.8〜1.2 モルの範囲とす
るのが好ましい。水の量が多すぎると、残存する水酸基
の数が多くなり分子量の制御が困難になる。一方、水の
量が少なすぎると(a) 成分のアルキルシリケート中のア
ルコキシ基が多量に残留するようになる。
【0015】(e) 成分 (e) 成分のオルガノシランは、上記一般式(2) で表され
る。(e) 成分は、目的とするオルガノポリシロキサンに
反応性有機基を導入するために使用される。構成単位と
しては、M単位、D単位及び/又はT単位を供給する。
【0016】上記一般式(2) 中のR2 は、1価の反応性
有機基であり、具体的には、アミノ基、メルカプト基、
アクリロキシ基、メタクリロキシ基等の官能基を有する
炭素原子数1〜6の有機基、より具体的には、アミノプ
ロピル基、アクリロキシプロピル基、メルカプトプロピ
ル基エチル基、メタクリロキシエチル基、アミノエチル
基等が例示される。
【0017】また、上記一般式(2) 中のXは、アルコキ
シ基又は水酸基であり、アルコキシ基としては、例え
ば、メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、プロペノ
キシ基、ブトキシ基等が挙げられ、この中で好ましいも
のは、エトキシ基及びプロポキシ基である。
【0018】(e) 成分のオルガノシランとしては、例え
ば、アミノプロピルトリメトキシシラン、アミノプロピ
ルトリエトキシシラン、N−β(アミノエチル)γ−ア
ミノプロピルトリメトキシシラン、γ−メルカプトプロ
ピルトリメトキシシラン、アクリロキシプロピルトリメ
トキシシラン、メタクリロキシプロピルトリメトキシシ
ラン、アミノプロピルジメチルメトキシシラン、γ−メ
ルカプトプロピルメチルジメトキシシラン、アクリロキ
シプロピルメチルジメトキシシラン等が挙げられる。上
記の(b) 成分のオルガノシロキサンの量に対する上記の
(a) 成分と(e) 成分との合計の添加量は、目的とするQ
単位を有するオルガノポリシロキサンに含まれるその他
の単位であるM単位、D単位、T単位の含有モル比、分
子量分布に応じて適宜調節すればよい。
【0019】工程(A) 工程(A) は、上記の(a) 成分のアルキルシリケート及び
/又はその部分加水分解生成物と、(b) 成分のオルガノ
シロキサンとを、(c) 成分の触媒と(d) 成分の水との存
在下、必要に応じて適当な有機溶媒中で反応させるもの
である。この反応は、通常、精留管を備えた反応器中で
行われる。また、該反応は、通常、40〜80℃の範囲で行
われる。
【0020】また、必要に応じて使用される有機溶媒と
しては、例えば、ヘキサン、オクタン、トルエン、ベン
ゼン等の炭化水素系溶媒;例えば、ジエチルエーテル、
テトラヒドロフラン、ジオキサン等のエーテル系溶媒等
が例示され、この中で好ましいものは、ヘキサン及びト
ルエンである。
【0021】工程(B) 工程(B) は、上記の工程(A) で得られた反応混合物を、
例えば、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等のアルカ
リ金属の水酸化物、重炭酸ソーダ等の重炭酸塩等の塩基
性化合物により中和するものである。中和が不十分であ
る場合、更に炭酸ナトリウム等の弱塩基性化合物により
中和する。
【0022】工程(C) 上記の工程(B) で中和された反応混合物に、上記の(e)
成分を滴下して、例えば、エステルトラップを付けて反
応を行うことにより、目的とするSiO2 単位を有し、
反応性有機基を含有するオルガノポリシロキサンを製造
することができる。反応は、通常、 110〜140 ℃の範囲
で行われる。
【0023】また、工程(C) の反応は、酸性触媒下で行
うと、反応性有機基と酸性触媒とが反応してしまうこと
から、無触媒下又は塩基性触媒下で行い、好ましくは、
塩基性触媒下で行う。該塩基性触媒としては、例えば、
水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等のアルカリ金属の
水酸化物が挙げられる。尚、塩基性触媒下で反応を行っ
た場合、反応終了後、炭酸ナトリウム、炭酸マグネシウ
ム、炭酸カルシウム、炭酸カリウム、クエン酸等で中和
するのが好ましい。
【0024】本発明によれば、(a) 〜(e) 成分の添加
量、反応温度、反応時間を調整することにより、目的と
するQ単位を有するオルガノポリシロキサン中に残存す
るアルコキシ基量、水酸基量、分子量分布を調整するこ
とができるので、各種のオルガノポリシロキサンを容易
に製造することができる。
【0025】また、本発明によれば、塩酸が副生しない
ので、反応装置の腐食に対する措置をとる必要がないと
いう利点がある。
【0026】
【実施例】次に実施例を挙げて本発明を具体的に説明す
る。実施例1 ヘキサメチルジシロキサン162.4g(1.0mol)にエチルシリ
ケート40(多摩化学工業(株)製商品名、 SiO2 単位40
重量%含有)150.0g(SiO2 単位として1mol)と濃度98%
の濃硫酸2gとを添加した。得られた混合物を攪拌しなが
ら0〜20℃で水36g を1時間かけて滴下した。次に、滴
下終了後1時間経過後から還流(80℃)を開始し、5時
間攪拌を行った。得られた反応混合物を重炭酸ソーダで
中和した。中和終了後、該反応混合物に、γ−アミノプ
ロピルトリメトキシシランを179g(1mol)添加しエステル
トラップ管を用いて、副生したメタノールとエタノール
を除去しながら6時間反応を行った。反応終了後、得ら
れた反応液をオルガノシロキサンの50重量%トルエン溶
液に調製した。このようにして、オルガノポリシロキサ
ン315g(収率95%)が得られた。
【0027】ついで、該オルガノポリシロキサンを分析
したところ、〔(CH 3 ) 3 SiO 0.5〕単位、 H2 N(CH2 )
3 SiO 1.5 単位及び SiO2 単位をモル比1:1:1で
含有するものであることが確認された。
【0028】実施例2 1,3−ジビニル−1,1,3,3−テトラメチルジシ
ロキサン46.6g(0.25mol)とヘキサメチルジシロキサン4
0.6g(0.25mol)に、エチルシリケート40 150.0g(SiO 2
単位として1mol) とp−トルエンスルホン酸5gを添加し
た。得られた混合物を攪拌しながら0〜20℃で水9gを1
時間かけて滴下した。次に、滴下終了後1時間経過後に
水35g を投入した後、還流(80℃)を開始し、5時間攪
拌を行った。得られた反応混合物を重炭酸ソーダで中和
した。中和終了後、該反応混合物に、γ−メルカプトプ
ロピルトリメトキシシランを98.2g(0.5mol) 添加しエス
テルトラップ管を用いて、副生したメタノールとエタノ
ールを除去しながら6時間反応を行った。反応終了後、
得られた反応液をオルガノシロキサンの50重量%トルエ
ン溶液に調製した。このようにして、オルガノポリシロ
キサン263g(収率95%)が得られた。
【0029】ついで、該オルガノポリシロキサンを分析
したところ、〔(CH 2 =CH)(CH 3 )2 SiO 0.5 〕単位、
〔(CH 3 ) 3 SiO 0.5 〕単位、HS(CH 2 ) 3 SiO 1.5
位及びSiO 2 単位をモル比0.25:0.25:1:0.5 で含有
するものであることが確認された。
【0030】実施例3 ヘキサメチルジシロキサン162.4g(1.0mol)にエチルシリ
ケート40 150.0g(SiO2 単位として1mol) と濃度98%の
濃硫酸2gとを添加した。得られた混合物を攪拌しながら
0〜20℃で水24g を1時間かけて滴下した。次に、滴下
終了後1時間経過後に還流(80℃)を開始し、5時間攪
拌を行った。得られた反応混合物を重炭酸ソーダで中和
した。中和終了後、該反応混合物に、γ−グリシドキシ
プロピルトリメトキシシランを236.3g(1mol)添加しエス
テルトラップ管を用いて、副生したメタノールとエタノ
ールを除去しながら6時間反応を行った。反応終了後、
得られた反応液をオルガノシロキサンの50重量%トルエ
ン溶液に調製した。このようにして、オルガノポリシロ
キサン370g(収率95%)が得られた。
【0031】ついで、該オルガノポリシロキサンを分析
したところ、〔(CH 3 ) 3 SiO 0.5〕単位、下記式:
【0032】
【化1】
【0033】で表される単位及びSiO 2 単位をモル比
1:1:1で含有するものであることが確認された。
【0034】実施例4 1,3−ジビニル−1,1,3,3−テトラメチルジシ
ロキサン93.2g(0.5mol) にテトラメトキシシラン152g(1
mol)とp−トルエンスルホン酸5gとを添加し、得られた
混合物を攪拌しながら0〜20℃で水9gを1時間かけて滴
下した。滴下終了後1時間経過後に水35g を投入した
後、還流(80℃)を開始し、5時間攪拌を行った。得ら
れた反応混合物を重炭酸ソーダで中和した。中和終了
後、該反応混合物にγ−メルカプトプロピルトリメトキ
シシラン98.2g(0.5mol) を添加しエステルトラップ管を
用いて、副生したメタノールとエタノールを除去しなが
ら6時間反応を行った。反応終了後、得られた反応液を
オルガノシロキサンの50重量%トルエン溶液に調製し
た。このようにして、オルガノポリシロキサン263g(収
率95%)が得られた。
【0035】ついで、このオルガノポリシロキサンを分
析したところ、〔(CH 2 =CH)(CH 3) 2 SiO 0.5 〕単
位、HS(CH 2 ) 3 SiO 1.5 単位及びSiO 2 単位をモル比
0.5:0.5: 0.5:1で含有するものであることが確認
された。
【0036】実施例5 1,3−ジビニル−1,1,3,3−テトラメチルジシ
ロキサン93.2g(0.5mol) にテトラエトキシシラン208g(1
mol)とp−トルエンスルホン酸5gとを添加し、得られた
混合物を攪拌しながら0〜20℃で水9gを1時間かけて滴
下した。滴下終了後1時間経過後に水35g を投入した
後、還流(80℃)を開始し、5時間攪拌を行った。得ら
れた反応混合物を重炭酸ソーダで中和した。中和終了
後、該反応混合物にアクリロキシプロピルトリメトキシ
シラン117g(0.5mol)と50%水酸化カリウム水溶液1.0gを
添加しエステルトラップ管を用いて、副生したメタノー
ルとエタノールを除去しながら6時間反応を行った反応
終了後、得られた反応液をクエン酸0.6gで中和し、オル
ガノシロキサンの50重量%トルエン溶液に調製した。こ
のようにして、オルガノポリシロキサン273g(収率90
%)が得られた。
【0037】ついで、このオルガノポリシロキサンを分
析したところ、〔(CH 2 =CH)(CH 3) 2 SiO 0.5 〕単
位、下記式:
【0038】
【化2】
【0039】で表される単位及びSiO 2 単位をモル比
0.5: 0.5: 0.5:1で含有するものであることが確認
された。
【0040】
【発明の効果】本発明によれば、Q単位を有し、反応性
有機基を含有するオルガノポリシロキサンを容易に製造
することができる。該オルガノポリシロキサンは、例え
ば、各種シーリング剤への接着助剤、またその優れた耐
候性、電気絶縁性などから、触媒、染料等と組み合わせ
ることにより、工業プラント、暖房器具、炉、家庭用レ
ンジ等への塗料等に有用である。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(A) (a) SiO2 単位を有するアルキルシ
    リケート、その部分加水分解物、又はそれらの組み合わ
    せと、(b) 下記式(1) : (R1 a SiO(4-a)/2 (1) (式中、R1 は水素原子又は置換若しくは非置換の1価
    炭化水素基であり、aは1〜3の整数である。)で表さ
    れる単位を含有するオルガノシロキサンとを、(c) スル
    ホン酸基含有化合物及びホスホニトリルクロライドから
    なる群から選ばれる少なくとも1種の酸性触媒、及び
    (d) 水の存在下で反応させる工程と、 (B) 前記工程(A) で得られた反応混合物中に含まれる酸
    性触媒を中和する工程と、 (C) 前記の工程(B) で中和された反応混合物と、(e) 下
    記一般式(2) : (R1 b (R2 c SiX(4-b-c) (2) (式中、R1 が複数存在する場合にはそれらは同一でも
    異なってもよく前記のとおりであり、R2 が複数存在す
    る場合にはそれらは同一でも異なってもよく1価の反応
    性有機基であり、Xが複数存在する場合にはそれらは同
    一でも異なってもよくアルコキシ基又は水酸基であり、
    bは0〜2の整数であり、cは1〜3の整数であり、但
    し、1≦b+c≦3である。)で表されるオルガノシラ
    ンとを反応させる工程とを備える、SiO2 単位を有
    し、反応性有機基を含有するオルガノポリシロキサンの
    製造方法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のオルガノポリシロキサ
    ンの製造方法であって、前記反応性有機基が、アミノ
    基、メルカプト基、アクリロキシ基及びメタクリロキシ
    基からなる群から選ばれる少なくとも1種の基を含有す
    る基である方法。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2に記載のオルガノポリシ
    ロキサンの製造方法であって、前記工程(C) の反応を塩
    基性触媒の存在下で行う方法。
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