JPH07285166A - 吹き込み成形装置 - Google Patents

吹き込み成形装置

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JPH07285166A
JPH07285166A JP10477794A JP10477794A JPH07285166A JP H07285166 A JPH07285166 A JP H07285166A JP 10477794 A JP10477794 A JP 10477794A JP 10477794 A JP10477794 A JP 10477794A JP H07285166 A JPH07285166 A JP H07285166A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 PETボトル等を成形するための吹き込み成
形装置におけるプリフォームの搬送機構を簡単でしかも
廉価に製造すること。 【構成】 吹き込み成形装置1は、プリフォームPを搬
送するための直線状の搬送ラインを有している。搬送ラ
インは、多数の移送具82が取付けられたビーム81
と、このビームの移送機構83および昇降機構84を有
している。これらの機構により、ビーム上の移送具82
は一定の送りピッチで前後に繰り返し移動する。各移送
具に対応する位置にはプリフォーム保持機構85が配置
され、移送具によって搬送されない間のプリフォームを
その位置に保持するようになっている。従来のような閉
鎖型の搬送ラインとは異なり、移送具を一定のピッチで
前後に移動させるのみでよいので、機構を簡単に構成で
きる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、PETボトル等の成形
を行うのに適した吹き込み成形装置に関するものであ
る。さらに詳しくは、本発明は、プリフォームを加熱し
て延伸成形機に搬送して、ここから成形品として取り出
すように構成された成形ラインに沿ってプリフォームを
搬送するための搬送機構の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】PETボトル等の成形品の成形は、射出
成形により形成したプリフォームを、加熱処理した後に
延伸成形機において延伸成形することにより行われてい
る。このような吹き込み成形装置においては、プリフォ
ームを、一定の送りピッチで順次に搬送経路に沿って搬
送して、各処理が施されるようになっている。
【0003】この形式の吹き込み成形装置の例は、例え
ば、特公平1−17855号公報に開示されている。こ
こに開示されている装置においては、プリフォームの搬
送ラインが四角形をしており、このライン上に、直方体
形状の搬送ユニットが配列されており、これらが一定の
送りピッチで順次搬送されるようになっている。各搬送
ユニットには、プリフォームの口を差し込み固定可能な
移送具があり、プリフォームは、その口を差し込んだ状
態で各搬送ユニットによって搬送される。各搬送ユニッ
トは、プリフォーム受け取り部においてプリフォームを
受け取り、加熱部、延伸成形部を経た後は成形品を、取
り出し部に引き渡し、しかる後は、空の状態でプリフォ
ーム受け取り部まで戻るようになっている。また、搬送
ラインとしては、円形のラインも利用されている。
【0004】このように、従来における吹き込み成形装
置の搬送機構は、所謂閉鎖型の搬送ラインを構成し、こ
のラインに沿って一定のピッチで多数のプリフォーム移
送具を配列し、これを一定のピッチで順次に送る構成と
なっている。各移送具は、搬送ラインに沿って配置した
加熱部および延伸成形部を介してプリフォームを搬送
し、延伸成形部を経て成形品をその受け取り部に引き渡
した後は、空の状態で再びプリフォーム受け取り部まで
戻るようになっている。また、加熱部においては、各移
送具を回転させることにより、一方向のみからの放熱加
熱によってもプリフォームを均一に加熱できるるように
している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このような所
謂閉鎖型の搬送ラインを利用した場合には、各移送具
を、成形品を引渡た後は空の状態で初期位置まで戻す必
要があり、その分、動作ロスが有り効率的ではない。ま
た、ランイ上を移動していく移送具は、プリフォームを
回転させるための回転機構を付設する必要があるので、
その機構も複雑になる傾向がある。さらには、ライン上
を移動する移送具に対して常時プリフォームを固定して
おくための固定具が必要である。さらにまた、従来にお
いては、各移送具がラインを移動して延伸成形部におい
ては、移送具に保持された状態のプリフォームに対し
て、成形用空気の供給等が行われる。したがって、各移
送具には空気吹き込み用の機構を形成しておく必要があ
り、この点においても、移送具の機構が複雑になる傾向
がある。
【0006】一方、PETボトル等においては、プリフ
ォームから延伸成形するに当たり、成形品の形状に応じ
て、プリフォームの各部分の延伸量が異なる。このた
め、成形品には、部分的に薄肉部分や厚肉部分が形成さ
れる場合があり、成形品の機械的強度等を確保できない
おそれもある。
【0007】本発明の課題は、上記の点に鑑みて、簡単
な構成で廉価に製造することが可能な搬送機構を備えた
吹き込み成形装置を提案することにある。また、本発明
は、プリフォームの加熱を適切に行うことにより、プリ
フォームの延伸成形を好適に行うことの可能な吹き込み
成形装置を提案することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、本発明では、開口端を備えた形状のプリフォーム
を加熱するための加熱手段と、加熱された後のプリフォ
ームを所定形状の成形品となるように2軸方向に延伸成
形するための延伸成形手段と、この延伸成形手段を介し
て得られた成形品を取り出す取り出し手段と、プリフォ
ームを前記加熱手段を介して前記延伸成形手段に向けて
搬送すると共に、得られた成形品を前記延伸成形手段か
ら前記取り出し手段に搬送する搬送手段とを有する吹き
込み成形装置において、その搬送手段を次のように構成
したことを特徴としている。すなわち、搬送手段を、一
定の間隔で配置され、プリフォームの開口端に差し込み
可能な複数の移送具と、各移送具を、その初期位置から
降下させると共に搬送方向とは逆方向に後退させた後に
再上昇させることにより後退位置まで移送し、この後退
位置から前記初期位置まで前進させる移送機構と、前記
移送具が前記初期位置から後退位置に移動するまでの間
はプリフォームを挟持し、前記後退位置に至った前記差
し込み部に対してプリフォームを開放して引き渡す保持
機構とから構成し、プリフォームを所定の送りピッチで
間欠的に搬送するようにしている。
【0009】この構成によれば、各移送具は送りピッチ
分だけの移動動作を行うのみであり、また、プリフォー
ムの保持機構は、固定した位置においてプリフォームの
保持、開放動作を行えば良いので、搬送機構を簡単に構
成することができる。ここで、保持機構は、複数のロー
ラと、これらを相対的に接近および離間させることによ
りプリフォームの挟持および開放を行うローラ移動手段
から構成することができる。
【0010】また、加熱手段においてプリフォームを均
一に加熱するためには、加熱手段の加熱領域内において
移動する移送具を回転させるようにすればよい。この場
合、保持機構によって保持された状態においても、均一
加熱のためにプリフォームを回転させることが好まし
く、そのようにするためには、保持機構を構成する複数
のローラのうちの少なくとも一つを回転させるローラ回
転手段を配置すればよい。
【0011】さらに、一般的には、加熱手段を通過する
搬送経路上におけるプリフォームの送りピッチと、延伸
成形手段におけるプリフォームの送りピッチとは異なる
ように設定される。この場合、ラックおよびピニオン機
構、カムおよびリンク機構等の動力伝達機構を介して、
同一の駆動源からの駆動力によって、送りピッチの違い
を実現することが、装置をコンパクトに構成する点から
は好ましい。この代わりに、例えば、圧縮ばねを介して
摺動可能とした複数の移送具を強制的に密着させたり離
したりすることにより、同一の駆動源からの駆動力によ
って、送りピッチの違いを実現してもよい。
【0012】一方、本発明においては、延伸成形手段に
おける延伸成形動作を適切に行うことができるように、
延伸成形手段の直前の搬送経路に、プリフォームの加熱
温度を調整可能な温度調整手段を配置したことを特徴と
している。例えば、所定の温度範囲に設定された湿度を
含んだ空気をプリフォームの全体に吹きつけることによ
り、プリフォームが延伸成形温度に適した温度分布とな
るように調整する温度均一化手段を配置するようにして
いる。このようにすると、延伸成形の直前においてプリ
フォームを延伸成形に最適な温度となるように正確に調
整できる。
【0013】また、プリフォームの各部分の延伸量など
を調整することができるように、プリフォームが均一温
度に調整された後に、所定の温度範囲に設定された湿度
を含んだ空気を一部分に吹きつけることにより、プリフ
ォームに対して部分的に温度変化を付与する温度変化付
与手段を配置することが好ましい。部分的に空気を吹き
つける代わりに、所定の温度に設定された伝熱片をプリ
フォームに接触させることにより、プリフォームに対し
て温度変化を付与するようにしてもよい。
【0014】このようにすると、延伸成形時におけるプ
リフォームの各部分の延伸量を調整できるので、成形後
の各部分の肉厚を理想的にできるという利点がある。
【0015】
【実施例】以下に、図面を参照して本発明の実施例を説
明する。
【0016】図1および図2には、本発明を適用した吹
き込み成形装置の全体構成を示してある。本例の吹き込
み成形装置1は、PETボトルの吹き込み成形を行うた
めのものであり、一端が開口した試験管形状のプリフォ
ームPを延伸成形して、清涼飲料水等の容器Bを成形す
るためのものである。
【0017】図1に示すように、本例の装置1は、図の
左端において、プリフォーム受け渡しステーション2か
ら2本づつ、プリフォームP1、P2を受け取り、成形
後の容器B1、B2を、容器引き取りステーション3か
ら、後段の処理ステーション(図示せず)の側に引き渡
すようになっている。受け渡しステーション2から取り
出しステーション3の間には、直線状の搬送経路が形成
されており、この搬送経路の搬送方向に沿って、前段加
熱ステーション5、後段加熱ステーション6、延伸成形
機7がこの順序に配列されている。搬送経路上を搬送さ
れるプリフォームPは、前段加熱ステーション5におい
て、所定の温度に加熱された後に、これを通過して表面
が冷却され、しかる後に、後段加熱ステーション6にお
いて再度延伸成形に適した温度まで加熱され、再び表面
が冷却される。次に、延伸成形機7において延伸成形さ
れて容器Bに成形される。
【0018】搬送経路に沿ってプリフォームPを搬送す
るための搬送機構は、プリフォーム受け渡しステーショ
ン2から受け取ったプリフォームPを延伸成形機7の入
り口まで搬送する第1の搬送部8と、この搬送部8から
プリフォームPを受け取って延伸成形機7内で成形を行
わせる第2の搬送部9と、成形後の容器Bを取り出しス
テーション3まで搬送する第3の搬送部11から構成さ
れている。
【0019】図1および図2を参照して、本例の第1の
搬送部8の構成を説明する。この搬送部8は、搬送ライ
ンに沿って配置されたビーム81と、このピーム81の
上面に配置された複数のプリフォーム移送具82と、ビ
ーム81を搬送方向に沿って前後に移動させる移送機構
83と、ビーム81を昇降させる昇降機構84と、搬送
ラインに沿って配置された複数のプリフォーム保持機構
85から基本的に構成されている。
【0020】ビーム81の上面に配置された複数の移送
具82は、一定の間隔Lで配列されている。各移送具8
2は、ビーム81に対して回転自在に支持されたロッド
821と、この上端に形成されたプリフォーム担持面8
22と、この担持面822の中央から垂直に延びている
差し込みロッド823を有している。ビームの移送機構
83は、ビーム81を支持している支持部831を有
し、この支持部831は、ビームの昇降機構84によっ
て搬送方向の前後に向けて移動可能に、ローラ832に
よって支持されている。また、ビーム支持部831は、
その一方の端が、不図示のリンク機構を介して、搬送方
向の前後に揺動するリンク機構833に連結されてお
り、このリンク機構833による揺動によって、ビーム
支持部831は搬送方向の前後に向けて一定のピッチで
移動可能である。本例では、一定の送りピッチ2Lで移
動可能となっている。
【0021】ビームの昇降機構84は、上記のビーム支
持部831と、これを、ローラ832を介して、装置架
台1Aに対して昇降可能な状態で支持している昇降ガイ
ド841から構成されている。ビーム支持部831は、
リンク機構841によって、一定の幅で昇降されるよう
に構成されている。本例では、ビームの移送および昇降
動作が、リンク機構を介して、同一の駆動源からの駆動
力によって行われるように構成されている。このような
リンク機構は、各種の構成のものを利用することがで
き、また、当業者にとっては公知の技術であるので、本
明細書においてはその詳細は省略する。
【0022】ここで、本例においては、移送具82を構
成しているロッド821は、その下端が、プーリ、ベル
ト機構824を介して、ビーム支持部831に取り付け
たモータ825に連結されており、このモータにより、
その軸線を中心として回転するようになっている。
【0023】次に、図2に示すように、各移送具82に
対応する位置には、その軸線を中心とする円周上に中心
を有する4個のローラ851、852、853および8
54を備えたプリフォームの保持機構85がそれぞれ配
置されている。一方の側のローラ851、852は、そ
れぞれ、装置架台1Aに対して、搬送方向に対して直交
する方向に向けて移動可能な状態に取付けられている。
また、ローラ851は、ベルト、プーリ機構855を介
してモータ856に連結された駆動ローラである。モー
タ856もローラ851、852と一体となって移動す
るように支持されている。他方のローラ853、854
も、同様に、搬送方向に対して直交する方向に向けて移
動可能な状態で取付けられている。本例では、図に示す
ように、双方の側のローラを接近させた状態では、それ
らの間にプリフォームPを挟持した状態を形成できるよ
うに設定され、したがって、この状態で駆動ローラ85
1を回転させると、ローラ間に保持されているプリフォ
ームPをその軸線周りに回転させることができる。ロー
ラの回転数は、プリフォームPが移送具82の回転によ
って自転する速度にほぼ合致していることは言うまでも
ない。
【0024】ここで、本例においては、これらの左右の
ローラの開閉動作も、リンク機構等を介して、ビーム8
1と同一の駆動源80によって、行うように構成されて
いる。
【0025】図3および図4を参照して、このように構
成した本例の第1の搬送部8におけるプリフォームPの
移送動作を説明する。ビーム81上の各移送具82は、
図3に示す搬送方向Aの前方側の初期位置82Aにある
ものとする。この状態では、保持機構85のローラ群は
閉じた状態にあり、したがって、図3(B)に示すよう
に、プリフォームPを挟持した状態にある(図4の時点
T0)。この状態から、まず、昇降機構84によって下
方の第2の位置82Bまで降下する(図4の時点T
1)。プリフォームPは保持機構85によって挟持され
回転された状態を保持する。この降下により、移送具8
2の差し込みロッド823がプリフォームPの口から抜
ける。
【0026】次に、ビーム移送機構83により、ビーム
81は後方にむけて2Lだけ後退される。この結果、保
持具82は後退した第3の位置82Cに到る(図4の時
点T2)。次に、ビーム昇降機構84によって、ビーム
81は上昇して、その後退位置82Dに到る。ここに、
この後退位置82Dは、初期位置82Aに対して、保持
具82の2ピッチ分後方の位置であり、この位置におい
ては、保持機構によってプリフォームPが保持された状
態にある。したがって、ビーム81が上昇すると、移送
具82の差し込みロッド823がプリフォームPの口か
ら挿入され、プリフォームPが移送具の担持面822上
に支持された状態が形成される(図4の時点T3)。こ
の後は、図3(C)に示すように、保持機構85の1ブ
ロック当たり3個以上のローラ(本例では4個)から構
成されるローラ群が左右に開く(図4の時点T4)。こ
の結果、プリフォームPは移送具82のみで支持された
状態にある。この後は、ビーム移送機構83によって、
移送具82が再びその初期位置82Aまで前進させられ
る(図4の時点T5)。ここに、移送具82のロッド8
21は常に回転しているので、そこに支持されているプ
リフォームPも常に回転した状態で搬送される。この後
は、保持機構85のローラ群が再び閉じて、プリフォー
ムPを挟持した状態を形成する(図4の時点T6)。
【0027】このように、本例においては、ビーム81
と共に一体となって移動する各移送具82によって、一
定の送りピッチ2L毎にプリフォームPが搬送される。
【0028】なお、一回の搬送動作が行われた後は、図
4に示すように、延伸成形機7において、そこに搬入さ
れたプリフォームの成形が行われる(時点T7からT
8)。本例の延伸成形機7は一般的に使用されているも
のと同一のものを使用でき、またその成形動作も同一で
あるので、その構造および動作の説明は省略する。
【0029】以後、同一のサイクルを繰り返して、プリ
フォームの搬送および成形動作が行われる。
【0030】次に、本例において、プリフォームPを上
記構成の第1の搬送部8から受け取って、延伸成形機7
に搬入する第2の搬送部9も基本的には第1の搬送部8
と同様に構成されている。しかしながら、この第2の搬
送部9においては、図1から分かるように、一対の移送
具91、92を備えており、これらの後退位置91A、
92Aでの間隔Lと、成形機内での間隔L2とは異なる
ようにしてある。このように送りピッチを異なるように
するためには、カム、リンク機構を利用して、これらの
送りピッチを異なるように設定すればよい。あるいは、
圧縮ばねを介して摺動可能とした複数の移送具を強制的
に密着させたり離したりすることなどによって、送りピ
ッチを異なるようにするればよい。このような機構は各
種のものを採用することができる。この第2の搬送部9
では、このように一対の移送具を備え、それらの送りピ
ッチが異なり、プリフォームの回転機構を備えていない
点以外は第1の搬送部8における各移送具と同一の構成
である。
【0031】一方、第3の搬送部11も基本的には第1
の搬送部8と同一であり、一対の移送具111、112
を備え、これらを同一の送りピッチで移送して、成形機
7から2個づつの成形品B1、B2を取り出して、後段
側の不図示の処理ステーションに向けて搬出する。この
搬送部の構成も、送りピッチが異なる点および、成形品
の回転機構を備えていない点以外は、第1の搬送部8と
同一である。
【0032】このように構成した本例の吹き込み成形装
置1の搬送機構においては、ビーム81によって支持さ
れている複数の移送具82を前後および上下に繰り返し
移動させることにより、プリフォームの移送を実現して
いる。したがって、従来のように、移動具自体が搬送ラ
インに沿って移動していく構成の搬送機構に比べて、そ
の構成を簡単にでき、また廉価に製造することができ
る。
【0033】また、移送具はそれ自体が回転するので、
移送具によって搬送される間は、この移送具によってプ
リフォームは回転させられ、また、移送具が後退する間
は、ローラ群から構成した保持機構によってプリフォー
ムは回転させられる。よって、加熱ステーション5、6
を搬送される間は、プリフォームは継続して回転した状
態となる。よって、プリフォームを均一に加熱すること
ができる。
【0034】さらに、本例においては、カム、リンク機
構等を利用することにより、同一の駆動源の駆動力によ
って、ビーム昇降機構、ビーム移送機構および保持機構
の移動を行わせるようにしている。したがって、装置を
コンパクトに構成できるという利点もある。これに加え
て、本例では、異なる送りピッチでプリフォーム、成形
品を搬送する第2および第3の搬送部も同一の駆動源か
らの駆動力で駆動するようにしているので、さらに装置
をコンパクトに構成できる。
【0035】次に、本例の搬送機構においては、各移送
具82は定まった場所を前後、上下に移動するのみであ
る。したがって、部分的に移送具を回転しないようにさ
せ、その移送具によって搬送されるプリフォームを回転
しない状態で搬送する構成を簡単に形成することができ
る。したがって、例えば、後段加熱ステーション6にお
ける延伸成形機7の直前の位置にある1個あるいは複数
個の移送具82のみを回転させないようにすれば、ここ
を搬送されるプリフォームPにおける所望の部分のみを
部分的に加熱あるいは冷却することができる。このよう
に延伸成形直前のプリフォームに対して温度変化を付与
すると、延伸成形時における各部分の延伸量を制御する
ことができ、成形品の肉厚さを調整することができる。
この結果、延伸量の多い部分が薄くなりすぎてしまう等
の弊害を回避できるという利点がある。
【0036】このように部分的に加熱、冷却するための
機構としては、所定の温度範囲に設定された空気をプリ
フォームの目標とする部分に吹きつける構成を採用でき
る。この代わりに、所定の温度に設定した伝熱片を、プ
リフォームの目標とする部分に接触させる構成を採用す
ることもできる。
【0037】なお、延伸成形を適切に行うためには、後
段加熱ステーション6において、延伸成形直前に、所定
の温度に設定された空気を搬送されるプリフォームに対
して吹きつけて、プリフォームを均一な温度状態に設定
することが好ましい。
【0038】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の吹き込み
成形装置においては、プリフォームの搬送機構を構成し
ている各移送具は送りピッチ分だけの移動動作を行うの
みであり、また、プリフォームの保持機構は、固定した
位置においてプリフォームの保持、開放動作を行えば良
い。したがって、従来のように各移送具が搬送ラインに
沿って循環する構成のものと比べて搬送機構を極めて簡
単に、しかも廉価に構成することができる。
【0039】また、本発明では、各移送具および各保持
機構によりプリフォームをその軸線周りに回転させるよ
うにしているので、プリフォームを全体的に均一に加熱
することができる。
【0040】さらに、本発明では、加熱ステーションを
通過する搬送経路上におけるプリフォームの送りピッチ
と、延伸成形機におけるプリフォームの送りピッチとは
異なるように設定し、このような送りピッチの違いを、
ラックおよびピニオン機構、カムおよびリンク機構等の
動力伝達機構などを介して、同一の駆動源からの駆動力
によって実現するようにしてる。したがって、装置をコ
ンパクトに構成することができる。
【0041】一方、本発明においては、延伸成形機の直
前の搬送経路に、プリフォームの加熱温度を調整可能な
温度調整手段を配置したことを特徴としている。例え
ば、所定の温度範囲に設定された空気をプリフォームの
全体に吹きつけることにより、プリフォームが延伸成形
温度に適した均一温度となるように調整する温度均一化
手段を配置するようにしている。このようにすると、延
伸成形の直前においてプリフォームを延伸成形に最適に
温度となるように正確に調整できる。また、プリフォー
ムが均一温度の調整された後に、所定の温度範囲に設定
された空気を一部分に吹きつけることにより、あるいは
所定の温度に設定された伝熱片を接触させることによ
り、プリフォームに対して部分的に温度変化を付与する
ようにしている。このようにすると、延伸成形時におけ
るプリフォームの各部分の延伸量などを調整することが
できるという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例である吹き込み成形装置の構成
を示す概略側面図である。
【図2】図1の装置の概略横断面図である。
【図3】図1の装置における搬送動作を説明するための
図であり、(A)は各移送具の移動を示す説明図、
(B)および(C)はプリフォーム保持機構の動作を示
す説明図である。
【図4】図1の装置の動作を示すタイムチャートであ
る。
【符号の説明】
1・・・吹き込み成形装置 3・・・取り出しステーション 5・・・前段加熱ステーション 6・・・後段加熱ステーンション 7・・・延伸成形機 8、9、11・・・搬送機構 81・・・ビーム 82・・・移送具 82A・・・移送具の初期位置 82D・・・移送具の後退位置 83・・・移送機構 84・・・昇降機構 P(P1、2)・・プリフォーム B(B1、B2)・・・容器(成形品)

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 開口端を備えた形状のプリフォームを加
    熱するための加熱手段と、加熱された後のプリフォーム
    を所定形状の成形品となるように2軸方向に延伸成形す
    るための延伸成形手段と、この延伸成形手段を介して得
    られた成形品を取り出す取り出し手段と、プリフォーム
    を前記加熱手段を介して前記延伸成形手段に向けて搬送
    すると共に、得られた成形品を前記延伸成形手段から前
    記取り出し手段に搬送する搬送手段とを有し、 前記搬送手段は、一定の間隔で配置され、プリフォーム
    の開口端に差し込み可能な複数の移送具と、各移送具
    を、その初期位置から降下させると共に搬送方向とは逆
    方向に後退させた後に再上昇させることにより後退位置
    まで移送し、この後退位置から前記初期位置まで前進さ
    せる移送機構と、前記移送具が前記初期位置から後退位
    置に移動するまでの間はプリフォームを挟持し、前記後
    退位置に至った前記移送具に対してプリフォームを開放
    して引き渡す保持機構とを有し、プリフォームを所定の
    送りピッチで間欠的に搬送するようになっていることを
    特徴とする吹き込み成形装置。
  2. 【請求項2】 請求項1または2において、前記保持機
    構は、複数のローラと、これらを相対的に接近および離
    間させることによりプリフォームの挟持および開放を行
    うローラ移動手段とを有することを特徴とする吹き込み
    成形装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2において、前記加熱手
    段の加熱領域内において移動する前記移送具を回転させ
    る回転駆動手段を有することを特徴とする吹き込み成形
    装置。
  4. 【請求項4】 請求項2または3において、前記加熱手
    段の加熱領域内においてプリフォームを保持する前記保
    持機構は、前記ローラのうちの少なくとも一つを回転さ
    せるローラ回転手段を備えていることを特徴とする吹き
    込み成形装置。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし4のうちの何れかの項に
    おいて、前記加熱手段を通過する搬送経路における前記
    プリフォームの送りピッチと、少なくとも前記延伸成形
    手段を通過する搬送経路における前記プリフォームの送
    りピッチとが異なっていることを特徴とする吹き込み成
    形装置。
  6. 【請求項6】 請求項5において、同一の駆動源から、
    ラックおよびピニオン機構、カムおよびリンク機構等の
    動力伝達機構を介して取り出すか、または、圧縮ばねを
    介して摺動可能とした複数の移送具を強制的に密着させ
    たり離したりすることなどによって、前記の異なるピッ
    チのプリフォーム送り動作を行わせるようになっている
    ことを特徴とする吹き込み成形装置。
  7. 【請求項7】 請求項1ないし6のうちの何れかの項に
    おいて、前記延伸成形手段の直前の搬送経路には、プリ
    フォームの加熱温度を調整可能な温度調整手段を有して
    いることを特徴とする吹き込み成形装置。
  8. 【請求項8】 請求項7において、前記温度調整手段
    は、所定の温度範囲に設定された湿度を含んだ空気をプ
    リフォームの全体に吹きつけることにより、プリフォー
    ムの内外が延伸成形温度に適した温度分布となるように
    調整する温度均一化手段を備えていることを特徴とする
    吹き込み成形装置。
  9. 【請求項9】 請求項8において、前記温度調整手段
    は、プリフォームが均一温度に調整された後に、所定の
    温度範囲に設定された湿度を含んだ空気を一部分に吹き
    つけることにより、プリフォームに対して部分的に温度
    変化を付与する温度変化付与手段を備えていることを特
    徴とする吹き込み成形装置。
  10. 【請求項10】 請求項9において、前記温度変化付与
    手段は、所定の温度に設定された伝熱片をプリフォーム
    に接触させることにより、プリフォームに対して局部的
    に温度変化を付与するものであることを特徴とする吹き
    込み成形装置。
  11. 【請求項11】 請求項7において、前記温度調整手段
    は、所定の温度範囲に設定された湿度を含んだ空気をプ
    リフォームの一部分に吹きつけることにより、プリフォ
    ームに対して部分的に温度変化を付与するようになって
    いることを特徴とする吹き込み成形装置。
  12. 【請求項12】 請求項7において、前記温度調整手段
    は、所定の温度に設定された伝熱片をプリフォームに接
    触させることにより、プリフォームに対して部分的に温
    度変化を付与するように構成されており、前記搬送手段
    は、当該温度調整手段を通過する搬送経路においてプリ
    フォームを回転させずに搬送するようになっていること
    を特徴とする吹き込み成形装置。
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EP1690813A1 (de) * 2005-02-09 2006-08-16 Nov Hau AG Engineering Vorrichtung und Verfahren zum Gleichrichten von länglichen, vorzugsweise zylindrischen Gegenständen mit einer Profilkontur

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