JPH0728486U - 物品掛止板 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 従来のハンガーボードを改良して板体に強度
を付与し、物品掛止用の孔が長期の使用でただれないよ
うにすると共に、変形したり部分的破損が起らなく、意
匠的にも美観を呈する物品掛止板を提供すること。 【構成】 金属薄板の表裏両面に凸条と凹溝とを対称的
に各複数条縦列に並設した凹凸曲板を曲成し、表面側に
突出する凸条の前面に物品掛止用の小孔を列設し、掛け
吊り具を介して適宜な小孔に物品を吊持させるように
し、該曲板の裏面における適所に貼付手段を設ける。 【効果】 凹凸曲板により強度を付与して変形や破損を
防止し、物品の掛止状態を安定させて長期使用に耐え得
る強力な物品掛止板として提供できる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】 この考案は、台所周辺その他の壁部又は家具側面等に 貼付けて日用小物品類を掛止吊持させて整理するに用いる物品掛止板に関する。

【０００２】

【従来の技術】 従来、ハンガーボードと称して、壁部に貼付けて物品を吊下 するようにした紙繊維製の平板に多数の掛止孔を散在的に設けたものがあり、適 宜の掛止孔に線材製の掛け吊り具を介して物品を掛け吊す物品整理板がある。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】 ところで、前記ハンガーボードは、紙繊維 質の板材の表裏両面に貫通する掛止孔を穿設したものであるから強度的に充分と は言えず、一個の孔に物品を吊持させるから物品の荷重が一点に集中し、長期使 用により孔の周縁部がただれて拡大したり、板が部分的に損傷したりする惧れが あり、物品支持力にも限度があって、余り重い物品には不適当である。また、板 の裏面が平面状であって壁部との間隔がなく密接するから掛け吊り具などの基部 を掛止孔に挿入したり抜去したりする時に之が壁部に当って壁部を損傷すると共 にその挿抜操作にも支障があるなどの問題点を有する。 そこで、本考案においても前記問題を解消し、強度が大であって任意な場所に 対して貼付し易くて汎用性があり、意匠的にも美観を呈する物品掛止板を提供す ることを目的とする。

【０００４】

【課題を解決するための手段】 薄い金属板で表裏両面に対称的な凸条と凹溝 とを夫夫複数条並設した凹凸曲板を形成し、該凹凸曲板の表面側に突出する凸条 の前面部に物品掛止用の小孔を多数列設し、裏面適所に接着剤層又は粘着剤層な どの貼付手段を設けるものである。

【０００５】

【作用】 板材の表裏両面に対称的な凸条と凹溝とを夫夫複数条並設した凹凸 曲板としたので、薄板にても強度を有して曲りにくく変形しない物品掛止板とな り、金属板であるから荷重に対しても強く、長期使用により掛止孔のただれや板 の損傷も起らない。 裏面に形成された凹溝は表面の凸条の裏側であって壁面との間に掛け吊り具の 基端部を収容できる空間を形成し、掛け吊り具の挿抜に際しても壁部に当らず壁 部を損傷しない。 表面側において、凸条と凹溝とにかけて掛け吊り具の基部の係合片を係合させ ることもできるので、物品掛止が確実であって、左右に動揺することもない。

【０００６】

【実施例】 添付図面の図１は、本考案一実施例の物品掛止板を壁部に貼付し た状態を示す斜視図であり、図２は、その右側面図である。 各図の符号１は凹凸曲板を示し、この凹凸曲板１は、薄鋼板を表裏両面へ対称 的な凸条１ａと凹溝１ｂとを交互に夫夫複数条並設するよう曲成したもので、表 面側に突出する各凸条１ａの前面部に物品掛止用の小孔イ…を多数縦列に設け、 裏面において両側部に夫夫粘着剤層２を設け、粘着剤層により壁Ｗへ貼付ける。

【０００７】 符号３は、掛け吊り具であって垂杆３ａの下方部を前方斜め上向きに曲げて鉤 部３ｂを形成し、該鉤部先端に球形の帽体ｃを挿着し、垂杆３ａの上方部を後方 と上方へ折曲げて逆┓形の掛止爪３ｃを設け、垂杆３ａの前面に係合片３ｄを被 着している。そして掛止爪３ｃを凹凸曲板の小孔イへ係入すると共に係合片３ｄ を凸条１ａの前面から凹溝１ｂにかけて係合してあり、鉤部に物品を掛け吊す。

【０００８】 符号４は棚受けであって、左右一対を各後端に設けた横Ｌ形の掛止爪４ａによ り凹凸曲板１の小孔イへ同高にして掛止し、両棚受上に棚板４を載置して架設し てあり、棚板上に物品を載せるよう設けてある。

【０００９】 図１及び図２に示したものは本考案の一実施例であって、本考案は前記図示の ものに限定することなく、凹凸曲板の形状を適宜に変形して小孔の配列も変更し 、掛け吊り具や棚受等も使用目的に応じて適当な形状と構造に設計変更して実施 することは容易に案出できるものである。

【００１０】

【考案の効果】 凹凸曲板の表面側の凸条の小孔に掛け吊り具等の基部を挿入 して掛止すれば、その裏面側が凹溝であるので前記挿入基部は凹溝の空間部に収 容されて壁部に当ることなく挿着され、その挿抜時に基部を上下回動させても壁 部に接触せず操作が容易である。 凹凸曲板の表面部に形成された凹凸面全体に掛け吊り具その他の掛止体の基部 を係合させて掛止することも可能であって、その掛止が確実で物品支持力が強力 である。 凹凸曲板の形状と掛け吊り具その他の掛止体の構造等も適宜に変更して実施す ることにより貼付け場所や用途を広範囲に拡大して利用でき、汎用性に富むと共 に凹凸模様の美しい意匠の物品掛止板として提供できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一実施例の物品掛止板の使用状態を示
す斜視図

【図２】図１の右側面図

【符号の説明】

１…凹凸曲板 １ａ…凸条 １ｂ…凹溝 ２…粘着剤層 ３…掛け吊り具 ４…棚受 イ…小孔

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 金属板の表裏両面に対称的な凸条と凹溝
   とを夫夫複数条並設した凹凸曲板を形成し、該凹凸曲板
   の表面側に突出する各凸条の前面部に物品掛止用の小孔
   を多数列設し、裏面適所に貼付手段を設けた物品掛止
   板。