JPH07284742A - 筒状内面清掃装置 - Google Patents

筒状内面清掃装置

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JPH07284742A
JPH07284742A JP6101680A JP10168094A JPH07284742A JP H07284742 A JPH07284742 A JP H07284742A JP 6101680 A JP6101680 A JP 6101680A JP 10168094 A JP10168094 A JP 10168094A JP H07284742 A JPH07284742 A JP H07284742A
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brush
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 凹凸のある筒状内面、角形断面の筒状内面等
をも良好に清掃することができ、筒状内面の軸線方向へ
のブラシの移動が確実かつ容易であり、かつ、回転反力
を支持する機構が不要で構造が簡素であると共に、円錐
形をなす筒状内面が良好に清掃される筒状内面清掃装置
の提供。 【構成】 被振動体11の外周に装着したブラシ12
と、被振動体11に振動を与える振動発生機構13と、
振動発生機構13の後側に回転軸17を介して接続する
回転駆動源32と、被振動体11を回転可能に支持する
と共に、回転駆動源32を内蔵する外筒30,31とを
備え、回転駆動源32による回転駆動力が回転軸17を
介して振動発生機構13に供給されて被振動体11を加
振する筒状内面清掃装置であつて、前記ブラシ12の外
形が、前方に向けて次第に縮径する円錐形状をなす。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、筒状内面清掃装置に関
するものである。
【0002】
【従来の技術及びその課題】従来、筒状内面例えば配管
内面の清掃作業は、一般に人手に頼つていた。すなわ
ち、棒状部材の先端部にブラシを植立させた道具を使用
し、これを配管内に挿入して、人力によつて軸線方向に
押動又は引動を繰り返し与える。これにより、弾発力を
有するブラシが配管内面を擦るので、汚れが取り除かれ
る。しかしながら、このような従来の筒状内面の清掃具
にあつては、人手に頼つていたため、清掃能率が著しく
悪く、ひどい汚れの取り除き作業には多数人を要すると
いう不具合があつた。
【0003】また、従来の筒状内面清掃装置として、実
開昭64−8092号公報に開示されるものがある。こ
れは、螺旋形溝が外周に形成され、回転駆動される駆動
軸を筒状内に配置し、リング状ブラシの内周に突設した
ガイドを駆動軸の螺旋形溝に係合させて構成し、駆動軸
を回転駆動することによつてリング状ブラシを移動さ
せ、筒状内面を軸線方向に清掃する。更に、他の従来の
筒状内面清掃装置として、実開昭64−31394号公
報に開示されるものがある。これは、筒状内に挿入する
油圧モータと、この油圧モータによつて回転駆動される
ブラシとを有し、油圧モータに洗浄油を供給する洗浄油
ホースを巻取ドラムから繰り出しながら、筒状内面を軸
線方向に清掃する。
【0004】しかしながら、このような従来の筒状内面
清掃装置にあつては、清掃作業の省力化には寄与するも
のの、清掃能力に劣るという不具合がある。すなわち、
実開昭64−8092号公報に開示される筒状内面清掃
装置にあつては、リング状ブラシの軸線方向への移動抵
抗が大きい場合には、リング状ブラシが軸線方向に移動
することなく回転のみを行う傾向を呈する。
【0005】一方、実開昭64−31394号公報に開
示される筒状内面清掃装置にあつては、ブラシの回転軸
線が筒状内面の中心軸線と直交しているため、ブラシに
周速の遅い部分を生じ、筒状内面の周方向で清掃度合い
が相違するという不具合があると共に、清掃能力を向上
させるためにブラシに高回転を与えると、ブラシの回転
反力が油圧モータに大きく作用するので、油圧モータの
回転止め機構を別途に備える必要を生ずる。
【0006】加えて、上記従来の筒状内面清掃装置にあ
つては、いずれも回転するブラシによつて筒状内面を清
掃する構造であるため、凹凸のある筒状内面を良好に清
掃することができないという不具合がある。すなわち、
凹凸部の周囲の内、ブラシの回転方向の前後に位置する
箇所にブラシが接触せず、清掃不可能となる。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、このような従
来の技術的課題に鑑みてなされたものであり、請求項1
に記載した発明の構成は、被振動体11と、該被振動体
11の外周に装着したブラシ12と、該被振動体11に
内蔵され、該被振動体11に振動を与える振動発生機構
13と、振動発生機構13の後側に接続する回転駆動源
32と、該被振動体11を回転可能に支持すると共に、
回転駆動源32を内蔵する外筒30,31とを備え、該
回転駆動源32による回転駆動力が該振動発生機構13
に供給されて該被振動体11を加振する筒状内面清掃装
置であつて、前記ブラシ12の外形が、前方に向けて次
第に縮径する円錐形状をなすことを特徴とする筒状内面
清掃装置である。請求項2に記載した発明の構成は、被
振動体11と、該被振動体11の外周に装着したブラシ
12,12’と、該被振動体11に内蔵され、該被振動
体11に振動を与える振動発生機構13と、振動発生機
構13の後側に接続する回転駆動源32と、該被振動体
11を回転可能に支持すると共に、回転駆動源32を内
蔵する外筒30,31とを備え、該回転駆動源32によ
る回転駆動力が該振動発生機構13に供給されて該被振
動体11を加振する筒状内面清掃装置であつて、前記外
筒30,31の該被振動体11よりも後側位置の外周側
に、ガイドブラシ4を装着することを特徴とする筒状内
面清掃装置である。請求項3に記載した発明の構成は、
被振動体11と、該被振動体11の外周に装着したブラ
シ12,12’と、該被振動体11に内蔵され、該被振
動体11に振動を与える振動発生機構13と、振動発生
機構13の後側に接続する回転駆動源32と、該被振動
体11を回転可能に支持すると共に、回転駆動源32を
内蔵する外筒30,31とを備え、該回転駆動源32に
よる回転駆動力が該振動発生機構13に供給されて該被
振動体11を加振する筒状内面清掃装置であつて、前記
ブラシ12,12’が、筒状のブラシホルダー18,1
8’にブラシ材22を装着して構成され、該ブラシホル
ダー18,18’が、後端が該被振動体11の段面11
dに当接され、前端が該被振動体11の外周前端部に螺
合させたナット部材19によつて当接支持されているこ
とを特徴とする筒状内面清掃装置である。請求項4に記
載した発明の構成は、ナット部材19に螺合するねじ2
4の先端部が、被振動体11の凹部11cに係合して回
止めが施されていることを特徴とする請求項3の筒状内
面清掃装置である。請求項5に記載した発明の構成は、
被振動体11と、該被振動体11の外周に装着したブラ
シ12,12’と、該被振動体11に内蔵され、該被振
動体11に振動を与える振動発生機構13と、振動発生
機構13の後側に接続する回転駆動源32と、該被振動
体11を回転可能に支持すると共に、回転駆動源32を
内蔵する外筒30,31とを備え、該回転駆動源32に
よる回転駆動力が該振動発生機構13に供給されて該被
振動体11を加振する筒状内面清掃装置であつて、前記
外筒30,31と被振動体11との間に、防塵用のパッ
キング8を介在させることを特徴とする筒状内面清掃装
置である。請求項6に記載した発明の構成は、振動発生
機構13が、被振動体11に中心軸線をほぼ合致させて
回転自在に支持された偏心する回転振子13aであるこ
とを特徴とする請求項1,2,3,4又は5の筒状内面
清掃装置。
【0008】
【作用】ブラシ12を有する被振動体11及び振動発生
機構13を備える筒状内面清掃装置を、被清掃面である
筒状内面に挿入し、被振動体11に内蔵した振動発生機
構13を駆動する。振動発生機構13は、外筒30,3
1に内蔵した回転駆動源32からの駆動力が伝達されて
駆動される。これにより、被振動体11が加振されるの
で、被振動体11と一体のブラシ12が振動する。この
状態でブラシ12を筒状内面の軸線方向に移動させれ
ば、ブラシ12が振動しながら筒状内面を擦り、清掃す
る。すなわち、弾性的反発力を適度に有するブラシ12
が、振動発生機構13の高振動を受けて筒状内面に弾性
的に衝突し、この衝突に伴う微小擦りが高サイクルに行
われ、筒状内面が清掃される。
【0009】このように、筒状内面の清掃が振動するブ
ラシ12によつてなされるので、筒状内面に凹凸が存在
する場合であつても、凹凸部の周辺に清掃不可能箇所を
生じ難く、筒状内面の全面が良好に清掃される。回転駆
動源32を内蔵する外筒30,31は、被振動体11を
回転可能に支持するので、清掃作業に際して被振動体1
1のみが回転し、回転駆動源32に接続するキャブタイ
ヤーケーブル等の連繋具に縒りを生ずることが防止され
る。
【0010】そして、請求項1に記載した発明によれ
ば、ブラシ12の外形が、前方に向けて次第に縮径する
円錐形状をなすので、円錐形をなす筒状内面が良好に清
掃される。勿論、筒状内面の円錐形に適合するブラシ1
2を使用する。請求項2に記載した発明によれば、外筒
30,31の被振動体11よりも後側位置の外周側に、
ガイドブラシ4を装着するので、ブラシ12,12’に
よる清掃作業に際し、外筒30,31が筒状内面に直接
接触することが防止されると共に、ガイドブラシ4によ
る清掃作用が得られる。
【0011】請求項3に記載した発明によれば、ブラシ
12,12’が、筒状のブラシホルダー18,18’に
ブラシ材22を装着して構成され、ブラシホルダー1
8,18’が、後端が被振動体11の段面11dに当接
し、前端が被振動体11の外周前端部に螺合させたナッ
ト部材19によつて当接支持されている。このため、ブ
ラシ12,12’が、堅固に取付けられると共に、ナッ
ト部材19によつて着脱自在に取付けられる。従つて、
ブラシ12,12’を交換することが可能である。ま
た、請求項4に記載した発明によれば、ナット部材19
に螺合するねじ24の先端部が、被振動体11の凹部1
1cに係合して回止めが施されているので、簡素な構造
によつてナット部材19、ひいてはブラシ12,12’
の弛みが確実に防止される。
【0012】請求項5に記載した発明によれば、外筒3
0,31と被振動体11との間に、防塵用のパッキング
8を介在させるので、清掃作業に際して被振動体11が
回転する場合であつても、外筒30,31と被振動体1
1との間から塵埃が侵入することが良好に防止され、外
筒30,31内の回転駆動源32等に塵埃が付着するこ
とが防止される。請求項6に記載した発明によれば、回
転駆動源32からの駆動力が伝達されて偏心する回転振
子13aが回転駆動される。これにより、被振動体11
が加振され、被振動体11と一体のブラシ12が振動す
る。
【0013】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
て説明する。図1〜図5は、本発明に係る筒状内面清掃
装置の1実施例を示し、内蔵する振動発生機構13で加
振される被振動体11を備える。被振動体11は、ほぼ
円筒状をなし、この被振動体11の中心軸線方向の中間
部の外周には、ブラシ12を植立させる。ブラシ12
は、円錐筒状のブラシホルダー18の外周に、図3,図
4に示すようにブラシ材22を螺旋状に数条巻き付けて
構成され、ブラシホルダー18の後端部にはL字状断面
をなす筒状の支持部材18aを固着してある。ブラシ材
22の外端が形成する円錐形は、後記する被清掃面であ
る筒状内面5の円錐形状とほぼ合致している。
【0014】このブラシホルダー18を被振動体11の
中間部に外嵌させ、支持部材18aを被振動体11の第
1円筒面部11aに嵌合させ、ブラシホルダー18の先
端の円筒部18cを被振動体11の第2円筒面部11b
に嵌合させ、支持部材18aの切欠き部18bに通した
止めねじ46によつて被振動体11に後端部を相対回転
不可能に取付けてある。一方、被振動体11の前端部に
ナット部材19を螺合させて、ブラシホルダー18の円
筒部18cの先端を押圧して後端を被振動体11の環状
の段面11dに当接させて挟圧状態で支持し、更に、ナ
ット部材19に螺合するねじ24を被振動体11の前端
部の凹部11cに係合させて、ナット部材19の弛み止
めを施してある。なお、被振動体11の凹部11cは、
周方向に複数個形成し、また、ねじ24には、ワイヤー
等を巻付けて弛み止めを施してある。
【0015】ここで、ブラシ材22は、図1,図2に示
す円錐形をなす筒状内面5の汚れ状態に応じてその材質
を選定するものであり、厚めの腐食物・錆に対しては鋼
線ワイヤー(ピアノ線、軟鋼線、硬鋼線、炭素鋼線、ボ
ロン鋼線、ステンレス鋼線、鉄線、めっき鋼線、より鋼
線、PC鋼線)、合金鋼線ワイヤー、銅線ワイヤー、銅
合金線ワイヤー(りん青銅線、洋白銅線、白銅線、ベリ
リウム銅線、丹銅線、黄銅線、りん脱酸銅線、タフピッ
チ銅線、真鍮線、快削黄銅線)、アルミニウム線ワイヤ
ー、アルミニウム合金線ワイヤー、チタン合金線ワイヤ
ー、チタンパラジウム合金線ワイヤー、タングステン線
ワイヤー、タングステンモリブデン合金線ワイヤー、ニ
ッケル線ワイヤー、ジコメット線ワイヤー等が採用さ
れ、腐食性の薬物、ガス等による強固な付着物、プラス
チック付着物等に対しては硬質動物毛、硬質動物毛と金
属線ワイヤーとの組合せ、硬質合成繊維、植物繊維、ガ
ラス繊維等が採用され、磨き専用には、軟質動物毛、軟
質合成繊維、植物繊維、綿布等が採用される。
【0016】他方、被振動体11内には、中心軸線を合
致させて回転軸17が回転自在に支持される。回転軸1
7は、偏心する回転振子13aにて構成される振動発生
機構13を前端部に一体かつ同軸に備える。偏心する回
転振子13aは、その前後両端の軸部が、それぞれころ
がり軸受47,48により被振動体11内に回転自在か
つ中心軸線方向の移動不可能に支持され、回転軸17
が、一対のすべり軸受50,51により後記する第2外
筒31内に回転自在に支持されている。しかして、被振
動体11に内蔵された偏心する回転振子13aは、回転
軸17を回転駆動することによつて回転し、被振動体1
1に周方向の振動を与える。
【0017】回転軸17の後端部には、回転駆動源であ
る電気モータ32のモータ軸32aが連結される。電気
モータ32は、第1外筒30内に固着され、そのモータ
軸32aが、ころがり軸受52により第1外筒30の先
端部に回転自在に支持されている。このような第1外筒
30と第2外筒31とは、相対回転不可能にセレーショ
ン結合させると共に、第1外筒30の外向きフランジ部
と第2外筒31の後端部とを止めねじ55によつて結合
してある。56は、第1外筒30と第2外筒31との間
に介在させた防塵用のシールリングである。
【0018】そして、電気モータ32は、キャブタイヤ
ケーブル32bによつて電源60に接続される。キャブ
タイヤケーブル32bは、適度の可撓性を有し、電源6
0からの電流を電気モータ32に通電すると共に、連繋
具として機能する。しかして、この連繋具であるキャブ
タイヤケーブル32bに押動又は引動を与えることによ
り、被振動体11、ブラシ12、振動発生機構13等か
らなる筒状内面清掃装置を移動させることができる。
【0019】この第2外筒31と被振動体11の後端部
とは、中心軸線方向の相対移動不可能かつ相対回転可能
に結合する。すなわち、被振動体11の後端部内周面に
すべり軸受57を固着し、このすべり軸受57の内周面
にて第2外筒31が回転自在に支持されると共に、前後
両端部に内向きフランジ部を形成した環状部材59の後
端部を第2外筒31の後端部に止めねじ23によつて固
着し、前端部の内向きフランジ部を、すべり軸受61を
介在して被振動体11の突出部の前端面に係合させ、中
心軸線方向の相対移動を抑制してある。62は、環状部
材59の前端部外周に固着したゴム製のリング部材であ
り、その組付を考慮して2つ割りにした環状部材59を
一体化させる機能を有する。
【0020】そして、第2外筒31の被振動体11より
も後側位置の外周側、具体的には第2外筒31の環状部
材59から突出する後端部には、ガイドブラシ4を装着
する。ガイドブラシ4は、ブラシ材22を植立した円筒
状の支持部材3によつて構成され、支持部材3を止めね
じ7で第2外筒31の外周面に固着してあり、環状部材
59、第1外筒30及び第2外筒31が筒状内面5付近
に直接接触することを防止すると共に、筒状内面5付近
を清掃する機能を有する。このガイドブラシ4のブラシ
材22の外形は、ブラシ12のブラシ材22の最大外形
とほぼ合致させることが望ましい。更に、被振動体11
の後端に、環状部材59で被われた状態として、Vリン
グパッキングからなるパッキング8を環着させ、このパ
ッキング8の後方に向けて突出する環状リップ部を、第
2外筒31の前向き環状断面に弾性的に摺接させて、こ
の間の防塵を図りつつ相対回動を許容してある。
【0021】次に上記実施例の作用について説明する。
先ず、筒状内面5は、図5に示すように例えば飛翔体を
発射させる発射筒15の内面であり、発射筒15の内面
は、大径部5a、円錐形状をなす筒状内面5、小径部5
b等からなり、筒状内面5が、円錐筒状をなすブラシホ
ルダー18に装着したブラシ材22の外形とほぼ適合す
る円錐筒状形をなし、このブラシ材22が筒状内面5の
全面に接触可能な中心軸線方向長さを有している。図2
に示すようにブラシ12を上記筒状内面5に挿入し、筒
状内面5の外部に配置する電源60によつて電気モータ
32を回転駆動する。電気モータ32の回転駆動によ
り、モータ軸32a及び回転軸17が回転し、偏心する
回転振子13aが回転するので、振動発生機構13が作
動する。回転振子13aは、一対のころがり軸受47,
48によつて被振動体11内に回転自在に支持されてい
るので、振動発生機構13の作動によつて被振動体11
及びブラシホルダー18が加振され、ブラシ12が周方
向に振動する。
【0022】これにより、各ブラシ材22が周方向に振
動しながら円錐筒状形の筒状内面5を擦り、清掃され
る。すなわち、弾性的反発力を適度に有する各ブラシ材
22が、筒状内面5に弾性的に衝突し、この衝突に伴う
微小擦りが高サイクルに行われ、筒状内面5が清掃され
る。ブラシ12は、ブラシホルダー18の外周にブラシ
材22を螺旋状に巻き付けてあるので、ブラシ12を備
える筒状内面清掃装置が前進して各ブラシ材22が筒状
内面5に弾性的に衝突し、押し戻された後に再度前進し
て各ブラシ材22が筒状内面5に弾性的に衝突する作動
が繰り返されながら、円錐筒状形の筒状内面5の清掃作
業が行われる。この筒状内面清掃装置の前後進に際して
は、ガイドブラシ4のブラシ材22が発射筒15の大径
部5aに接触し、環状部材59、第1外筒30及び第2
外筒31が筒状内面5付近の大径部5aに直接接触する
ことを防止すると共に、大径部5aを清掃するように機
能する。
【0023】このように、各ブラシ材22の周方向の振
動と前後進とが組み合わされて、筒状内面5に存在する
凹凸部の角部も良好に清掃される。なお、螺旋状ブラシ
の巻付け方向とモータ軸32aの回転方向とを逆向き、
例えばブラシ12を右巻きとし、モータ軸32aに左回
転を与えて、ブラシ12に周方向の振動を与えれば、ブ
ラシ12が前進する。キャブタイヤケーブル32bから
なる連繋具に押動又は引動を与え、ブラシ12を筒状内
面5の軸線方向に強制的に移動させることもできる。キ
ャブタイヤケーブル32bからなる連繋具に押動又は引
動を与え、ブラシ12に短いストロークでの前後動を強
制的に与えるようにすれば、清掃機能が良好に発揮され
る。
【0024】このようにして、複雑に振動するブラシ材
22によつて筒状内面5の清掃がなされるので、筒状内
面5に凹凸部、溝等が存在する場合であつても、凹凸部
等の周辺に清掃不可能箇所を生じ難く、筒状内面5の全
面が良好かつ均一に清掃される。勿論、ブラシ材22に
中性洗剤等を染み込ませて清掃に供すれば、清掃効果が
更に向上する。
【0025】また、ブラシ12による清掃作業中におい
て、特に周方向の振動を行うブラシ12が回転運動を併
発し、ブラシホルダー18及び被振動体11が中心軸線
回りに緩やかに回転することがある。このような場合に
は、被振動体11が、すべり軸受57の内周面に支持さ
れながら第2外筒31に対して回転する。その際、被振
動体11が第2外筒31に対して中心軸線方向に前進す
る相対移動は、すべり軸受61によつて支承された状態
で、環状部材59によつて抑制され、被振動体11が第
2外筒31に対して後退する中心軸線方向の相対移動
は、すべり軸受57の後端面が第2外筒31に当接して
抑制される。被振動体11が第2外筒31に対して回転
することにより、被振動体11と第2外筒31との間か
ら塵埃が侵入し、すべり軸受57の摺動摩擦面を摩耗さ
せると共に電気モータ32に塵埃が付着する傾向を呈す
るが、この部分からの塵埃の侵入は、Vリングパッキン
グからなるパッキング8によつて良好に防止される。
【0026】このように、被振動体11が第2外筒31
に対して回転可能であるので、清掃に伴つてブラシ12
に回転運動を生ずる場合であつても、第2外筒31、第
1外筒30及びキャブタイヤケーブル32bからなる連
繋具が回転することはなく、連繋具に縒りを生ずること
が防止される。
【0027】図6には、他の構造例にかかるブラシ1
2’を被振動体11の中間部の外周に装着した筒状内面
清掃装置を示す。このブラシ12’は、円筒形をなすブ
ラシホルダー18’の外周に、ブラシ材22を螺旋状に
数条巻き付けて構成され、ブラシ材22の外形が円筒形
を形成している。ブラシ12’のブラシホルダー18’
は、前記実施例のブラシホルダー18と同様に、止めね
じ46によつて周り止めを施すと共に、被振動体11の
環状の段面11dとナット部材19とで挟着して取付け
てある。
【0028】このブラシ12’によれば、上記実施例と
同様の作用によつて円筒形をなす筒状内面5(例えば、
図5に示す発射筒15の大径部5a又は小径部5b)の
全面が良好かつ均一に清掃される。そして、ブラシ材2
2の外径を筒状内面5(大径部5a又は小径部5b)の
内径よりも僅かに大きく設定して清掃作用が得られるの
で、振動状態のブラシ12’の強制的な移動作業は、各
ブラシ材22の弾発力に基づいて筒状内面5との間の摩
擦力が比較的小さい状態にあることとも相まつて、軽い
力で行うことができ、一人で充分である。なお、キャブ
タイヤケーブル32bからなる連繋具に可撓性を与えて
あるので、多少湾曲する筒状内面5の清掃も可能であ
る。この筒状内面5としては、発射筒15の他、例え
ば、プラスチック製品を射出成形する射出成形機又は押
出機のシリンダ内面がある。また、射出成形機のシリン
ダ内面の先端部のノズルに接続する円錐面部に対して
は、上記実施例の円錐形をなすブラシ12を使用するこ
とができる。この種の樹脂機械では、プラスチックのグ
レード、色、種類等の変更に伴い、シリンダ内面に付着
するプラスチックの除去清掃作業を行う必要がある。
【0029】ところで、上記実施例にあつては、振動発
生機構13として偏心する回転振子13aを備えさせ電
気モータ32にて駆動したが、各種の振動発生機構を採
用し、また空気モータによつて駆動することも可能であ
り、被振動体11の振動方向も周方向に限定されず、軸
線方向、径方向、接線方向等あらゆる方向の振動を与え
てほぼ同様の清掃作用を得ることができる。但し、空気
圧式の振動発生機構13の場合には、連繋具であるキャ
ブタイヤケーブル32bは圧力空気を送排気する2重エ
アーホースで、電源60は空気源である。
【0030】また、ブラシ12,12’のブラシ材22
を進行方向と直交する方向から前後いずれかの方向に傾
斜させ、これによつて振動を受けたブラシ12,12’
が自走するように構成することもできる。更に、ブラシ
12,12’のブラシ材22を独立環状に装着すること
も可能である。また、筒状内面5は、円形断面に限られ
ず角形断面であつてもよく、筒状内面5が角形をなす場
合には、ブラシ12,12の各ブラシ材22にも適合す
る外形を与える。
【0031】
【発明の効果】以上の説明によつて理解されるように、
本発明によれば、簡素な構造の筒状内面清掃装置が得ら
れ、ブラシ自体に回転を与えて清掃するものと比較し
て、凹凸のある筒状内面、角形断面の筒状内面等をも良
好に清掃することができる。また、ブラシに積極的に回
転を与えて清掃するものと比較して、筒状内面の軸線方
向へのブラシの移動が確実かつ容易であり、かつ、回転
反力を支持する機構が不要で構造が簡素である。
【0032】更に、振動発生機構を被振動体に内蔵さ
せ、かつ、回転駆動源を外筒に内蔵させたので、コンパ
クトであると共に、振動発生機構が回転駆動源によつて
直接的かつ確実に駆動され、また、被振動体が直接的に
加振されるので、被振動体に装着したブラシによる清掃
作用が安定的に得られる。加えて、被振動体を外筒に回
転可能に支持したので、被振動体の回転によつて回転駆
動源に接続するキャブタイヤーケーブル等の連繋具に縒
りを生ずることが防止される。
【0033】そして、請求項1に記載した発明によれ
ば、円錐形をなす筒状内面が良好に清掃される。請求項
2に記載した発明によれば、外筒が筒状内面に接触して
両者が損傷を受けることが防止され、外筒の耐久性が向
上すると共に、ガイドブラシによる清掃作用が同時に得
られ、良好な清掃状態が得られる。請求項3に記載した
発明によれば、ブラシが堅固に取付けられ、ブラシの弛
みに起因する清掃能率の低下が防止されると共に、ブラ
シがナット部材によつて着脱自在に取付けられるので、
ブラシの交換作業性に優れる。請求項5に記載した発明
によれば、外筒及び被振動体の内部に塵埃が侵入するこ
とが防止され、回転駆動源等の耐久性が良好に確保され
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の1実施例に係る筒状内面清掃装置を
示す断面図。
【図2】 同じく筒状内面清掃装置の使用状態を示す
図。
【図3】 同じくブラシを示す断面図。
【図4】 同じくブラシを示す図。
【図5】 同じく筒状内面を示す断面図。
【図6】 同じく他の構造例にかかるブラシを備える筒
状内面清掃装置の要部を示す断面図。
【符号の説明】
4:ガイドブラシ、5:筒状内面、8:パッキング、1
1:被振動体、11c:凹部、11d:段面、12,1
2’:ブラシ、13:振動発生機構、13a:偏心する
回転振子、17:回転軸、18,18’:ブラシホルダ
ー、19:ナット部材、22:ブラシ材、24:ねじ、
30:第1外筒(外筒)、31:第2外筒(外筒)、3
2:電気モータ(回転駆動源)、32b:キャブタイヤ
ケーブル(連繋具)、59:環状部材、60:電源。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被振動体(11)と、該被振動体(1
    1)の外周に装着したブラシ(12)と、該被振動体
    (11)に内蔵され、該被振動体(11)に振動を与え
    る振動発生機構(13)と、振動発生機構(13)の後
    側に接続する回転駆動源(32)と、該被振動体(1
    1)を回転可能に支持すると共に、回転駆動源(32)
    を内蔵する外筒(30,31)とを備え、該回転駆動源
    (32)による回転駆動力が該振動発生機構(13)に
    供給されて該被振動体(11)を加振する筒状内面清掃
    装置であつて、前記ブラシ(12)の外形が、前方に向
    けて次第に縮径する円錐形状をなすことを特徴とする筒
    状内面清掃装置。
  2. 【請求項2】 被振動体(11)と、該被振動体(1
    1)の外周に装着したブラシ(12,12’)と、該被
    振動体(11)に内蔵され、該被振動体(11)に振動
    を与える振動発生機構(13)と、振動発生機構(1
    3)の後側に接続する回転駆動源(32)と、該被振動
    体(11)を回転可能に支持すると共に、回転駆動源
    (32)を内蔵する外筒(30,31)とを備え、該回
    転駆動源(32)による回転駆動力が該振動発生機構
    (13)に供給されて該被振動体(11)を加振する筒
    状内面清掃装置であつて、前記外筒(30,31)の該
    被振動体(11)よりも後側位置の外周側に、ガイドブ
    ラシ(4)を装着することを特徴とする筒状内面清掃装
    置。
  3. 【請求項3】 被振動体(11)と、該被振動体(1
    1)の外周に装着したブラシ(12,12’)と、該被
    振動体(11)に内蔵され、該被振動体(11)に振動
    を与える振動発生機構(13)と、振動発生機構(1
    3)の後側に接続する回転駆動源(32)と、該被振動
    体(11)を回転可能に支持すると共に、回転駆動源
    (32)を内蔵する外筒(30,31)とを備え、該回
    転駆動源(32)による回転駆動力が該振動発生機構
    (13)に供給されて該被振動体(11)を加振する筒
    状内面清掃装置であつて、前記ブラシ(12,12’)
    が、筒状のブラシホルダー(18,18’)にブラシ材
    (22)を装着して構成され、該ブラシホルダー(1
    8,18’)が、後端が該被振動体(11)の段面(1
    1d)に当接され、前端が該被振動体(11)の外周前
    端部に螺合させたナット部材(19)によつて当接支持
    されていることを特徴とする筒状内面清掃装置。
  4. 【請求項4】 ナット部材(19)に螺合するねじ(2
    4)の先端部が、被振動体(11)の凹部(11c)に
    係合して回止めが施されていることを特徴とする請求項
    3の筒状内面清掃装置。
  5. 【請求項5】 被振動体(11)と、該被振動体(1
    1)の外周に装着したブラシ(12,12’)と、該被
    振動体(11)に内蔵され、該被振動体(11)に振動
    を与える振動発生機構(13)と、振動発生機構(1
    3)の後側に接続する回転駆動源(32)と、該被振動
    体(11)を回転可能に支持すると共に、回転駆動源
    (32)を内蔵する外筒(30,31)とを備え、該回
    転駆動源(32)による回転駆動力が該振動発生機構
    (13)に供給されて該被振動体(11)を加振する筒
    状内面清掃装置であつて、前記外筒(30,31)と被
    振動体(11)との間に、防塵用のパッキング(8)を
    介在させることを特徴とする筒状内面清掃装置。
  6. 【請求項6】 振動発生機構(13)が、被振動体(1
    1)に中心軸線をほぼ合致させて回転自在に支持された
    偏心する回転振子(13a)であることを特徴とする請
    求項1,2,3,4又は5の筒状内面清掃装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN1305589C (zh) * 2003-09-08 2007-03-21 显示器生产服务株式会社 用于平面显示板的清洁装置
JP2019098489A (ja) * 2017-12-06 2019-06-24 株式会社Mstコーポレーション 工作機械部品用クリーナ
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