JP2600732Y2 - ワイヤロープ用清掃装置および余剰潤滑材除去装置 - Google Patents
ワイヤロープ用清掃装置および余剰潤滑材除去装置Info
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- JP2600732Y2 JP2600732Y2 JP1992063915U JP6391592U JP2600732Y2 JP 2600732 Y2 JP2600732 Y2 JP 2600732Y2 JP 1992063915 U JP1992063915 U JP 1992063915U JP 6391592 U JP6391592 U JP 6391592U JP 2600732 Y2 JP2600732 Y2 JP 2600732Y2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、ワイヤロープ用清掃装
置および余剰潤滑材除去装置に係り、特に潤滑処理され
るワイヤロープの前処理装置および後処理装置として用
いるのに好適なワイヤロープ用清掃装置および余剰潤滑
材除去装置に関する。
置および余剰潤滑材除去装置に係り、特に潤滑処理され
るワイヤロープの前処理装置および後処理装置として用
いるのに好適なワイヤロープ用清掃装置および余剰潤滑
材除去装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、ワイヤロープは、素線を数本ま
たは10数本撚ってストランドを作り、さらに複数本の
ストランドを、潤滑材を含浸させた麻縄を心綱として撚
って構成されており、各ストランドは、心綱から滲み出
た潤滑材により潤滑されるようになっている。
たは10数本撚ってストランドを作り、さらに複数本の
ストランドを、潤滑材を含浸させた麻縄を心綱として撚
って構成されており、各ストランドは、心綱から滲み出
た潤滑材により潤滑されるようになっている。
【0003】ところで、ワイヤロープを長期間使用する
と、心綱に含浸させた潤滑材が枯渇あるいは減少して、
ストランドの潤滑が不充分となるため、ワイヤロープを
潤滑処理する必要がある。
と、心綱に含浸させた潤滑材が枯渇あるいは減少して、
ストランドの潤滑が不充分となるため、ワイヤロープを
潤滑処理する必要がある。
【0004】従来、この潤滑処理は、ワイヤロープの外
周面に、刷毛等を用いてオイルを塗布する方法、あるい
はワイヤロープをオイル内にどぶ漬する方法で行なわれ
ているが、いずれの潤滑処理も常圧で行なわれるため、
ワイヤロープ表面の潤滑は可能であっても、ワイヤロー
プ内部の潤滑は不可能であり、ワイヤロープ内部の素線
が断線し、外見上は全く問題のないワイヤロープが突然
破断するという問題がある。
周面に、刷毛等を用いてオイルを塗布する方法、あるい
はワイヤロープをオイル内にどぶ漬する方法で行なわれ
ているが、いずれの潤滑処理も常圧で行なわれるため、
ワイヤロープ表面の潤滑は可能であっても、ワイヤロー
プ内部の潤滑は不可能であり、ワイヤロープ内部の素線
が断線し、外見上は全く問題のないワイヤロープが突然
破断するという問題がある。
【0005】そこで一部では、例えば米国特許第208
4627号公報に示されているように、ワイヤロープの
外周部から、グリス等の潤滑材を高圧で供給して潤滑処
理する圧力式潤滑処理装置が提案されている。
4627号公報に示されているように、ワイヤロープの
外周部から、グリス等の潤滑材を高圧で供給して潤滑処
理する圧力式潤滑処理装置が提案されている。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】前記従来の圧力式潤滑
処理装置においては、高圧の潤滑材を用いて処理がなさ
れるため、潤滑材をワイヤロープの内部にまで充分浸透
させることができるとともに、ワイヤロープ内に残存す
る古い潤滑材を、新しい潤滑材でほぼ完全に置換するこ
とができ、ワイヤロープ寿命を大幅に延ばすことができ
るという利点を有している。
処理装置においては、高圧の潤滑材を用いて処理がなさ
れるため、潤滑材をワイヤロープの内部にまで充分浸透
させることができるとともに、ワイヤロープ内に残存す
る古い潤滑材を、新しい潤滑材でほぼ完全に置換するこ
とができ、ワイヤロープ寿命を大幅に延ばすことができ
るという利点を有している。
【0007】ところが、ワイヤロープの表面に、古い潤
滑材が乾燥状態で付着,固化している場合には、前記圧
力式潤滑処理装置を用いても、ワイヤロープの内部まで
潤滑材を浸透させることができず、この場合には、ワイ
ヤロープ表面に付着,固化した古い潤滑材を、人力によ
り除去しなければならず、これが潤滑処理作業の隘路と
なっている。
滑材が乾燥状態で付着,固化している場合には、前記圧
力式潤滑処理装置を用いても、ワイヤロープの内部まで
潤滑材を浸透させることができず、この場合には、ワイ
ヤロープ表面に付着,固化した古い潤滑材を、人力によ
り除去しなければならず、これが潤滑処理作業の隘路と
なっている。
【0008】また、前記圧力式潤滑処理装置を用いて、
ワイヤロープを潤滑処理した場合、新しい潤滑材は、ス
トランド間の螺旋溝を完全に埋め尽くした状態でワイヤ
ロープに付着するため、潤滑処理後のワイヤロープを用
いて作業する際に、ワイヤロープ表面の潤滑材が落下し
て作業に支障を来たすとともに、潤滑材が無駄になり、
また古い潤滑材のワイヤロープ表面への付着,固化量を
増大させる要因ともなっている。
ワイヤロープを潤滑処理した場合、新しい潤滑材は、ス
トランド間の螺旋溝を完全に埋め尽くした状態でワイヤ
ロープに付着するため、潤滑処理後のワイヤロープを用
いて作業する際に、ワイヤロープ表面の潤滑材が落下し
て作業に支障を来たすとともに、潤滑材が無駄になり、
また古い潤滑材のワイヤロープ表面への付着,固化量を
増大させる要因ともなっている。
【0009】本考案は、かかる現況に鑑みなされたもの
で、ワイヤロープ表面に付着,固化している異物を、容
易に除去することができるワイヤロープ用清掃装置を提
供することを目的とする。
で、ワイヤロープ表面に付着,固化している異物を、容
易に除去することができるワイヤロープ用清掃装置を提
供することを目的とする。
【0010】本考案の他の目的は、ワイヤロープの径が
変化しても、何等支障なく異物を除去することができる
ワイヤロープ用清掃装置を提供するにある。
変化しても、何等支障なく異物を除去することができる
ワイヤロープ用清掃装置を提供するにある。
【0011】本考案の他の目的は、ワイヤロープの途中
からでも、異物除去作業を行なうことができるワイヤロ
ープ用清掃装置を提供するにある。
からでも、異物除去作業を行なうことができるワイヤロ
ープ用清掃装置を提供するにある。
【0012】本考案の他の目的は、ワイヤロープのスト
ランドを構成する各素線間やストランド間の螺旋溝内に
入り込んだ異物も除去することができるワイヤロープ用
清掃装置を提供するにある。
ランドを構成する各素線間やストランド間の螺旋溝内に
入り込んだ異物も除去することができるワイヤロープ用
清掃装置を提供するにある。
【0013】本考案の他の目的は、ワイヤロープ表面に
付着している不要な潤滑材を、容易に除去することがで
きるワイヤロープ用余剰潤滑材除去装置を提供するにあ
る。
付着している不要な潤滑材を、容易に除去することがで
きるワイヤロープ用余剰潤滑材除去装置を提供するにあ
る。
【0014】本考案のさらに他の目的は、ワイヤロープ
の表面を傷付けることなく、不要な潤滑材を除去するこ
とができるワイヤロープ用余剰潤滑材除去装置を提供す
るにある。
の表面を傷付けることなく、不要な潤滑材を除去するこ
とができるワイヤロープ用余剰潤滑材除去装置を提供す
るにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
本考案は、ワイヤロープの外周面に圧接して回転駆動さ
れ、ワイヤロープ表面に付着している異物を除去する回
転ブラシ機構と;回転ブラシ機構の下流側に静止状態で
配置され、ワイヤロープのストランドを構成する各素線
間およびストランド間の螺旋溝内に残存する異物を除去
する静止ブラシ機構と;をそれぞれ設け、ワイヤロープ
との相対移動により清掃を行なうようにしたことを特徴
とする。
本考案は、ワイヤロープの外周面に圧接して回転駆動さ
れ、ワイヤロープ表面に付着している異物を除去する回
転ブラシ機構と;回転ブラシ機構の下流側に静止状態で
配置され、ワイヤロープのストランドを構成する各素線
間およびストランド間の螺旋溝内に残存する異物を除去
する静止ブラシ機構と;をそれぞれ設け、ワイヤロープ
との相対移動により清掃を行なうようにしたことを特徴
とする。
【0016】本考案はまた、ワイヤロープの外周部に配
置されるハウジングと;ハウジング内に回転可能に配置
され、ワイヤロープとの相対移動により回転しながらワ
イヤロープ表面に付着している異物を除去する異物除去
体と;前記ハウジングの下流側に配置され、ワイヤロー
プとの相対移動によりワイヤロープのストランドを構成
する各素線間およびストランド間の螺旋溝内に残存する
異物を除去する静止ブラシ機構と;をそれぞれ設けるよ
うにしたことを特徴とする。
置されるハウジングと;ハウジング内に回転可能に配置
され、ワイヤロープとの相対移動により回転しながらワ
イヤロープ表面に付着している異物を除去する異物除去
体と;前記ハウジングの下流側に配置され、ワイヤロー
プとの相対移動によりワイヤロープのストランドを構成
する各素線間およびストランド間の螺旋溝内に残存する
異物を除去する静止ブラシ機構と;をそれぞれ設けるよ
うにしたことを特徴とする。
【0017】本考案はまた、異物除去体を、ワイヤロー
プを心型として型取りされた合成樹脂で形成するように
したことを特徴とする。
プを心型として型取りされた合成樹脂で形成するように
したことを特徴とする。
【0018】本考案はまた、異物除去体を、内周面がワ
イヤロープの外周形状に倣った形状をなす割型筒状の金
属材で形成するようにしたことを特徴とする。
イヤロープの外周形状に倣った形状をなす割型筒状の金
属材で形成するようにしたことを特徴とする。
【0019】本考案はまた、潤滑処理されたワイヤロー
プの外周部に配置されるハウジングと;ハウジング内に
回転可能に配置され、ワイヤロープとの相対移動により
回転しながらワイヤロープ表面の潤滑材を除去する除去
部材と;を設け、前記除去部材を、ワイヤロープへの圧
接によりワイヤロープの表面形状に倣って弾性変形する
軟質素材で形成するようにするようにしたことを特徴と
する。
プの外周部に配置されるハウジングと;ハウジング内に
回転可能に配置され、ワイヤロープとの相対移動により
回転しながらワイヤロープ表面の潤滑材を除去する除去
部材と;を設け、前記除去部材を、ワイヤロープへの圧
接によりワイヤロープの表面形状に倣って弾性変形する
軟質素材で形成するようにするようにしたことを特徴と
する。
【0020】本考案はさらに、潤滑処理されたワイヤロ
ープの外周部に配置されるハウジングと;ハウジング内
に回転可能に配置され、ワイヤロープとの相対移動によ
り回転しながらワイヤロープ表面の潤滑材を除去する除
去部材と;を設け、前記除去部材を、ワイヤロープを心
型として型取りされた合成樹脂材で形成するようにした
ことを特徴とする。
ープの外周部に配置されるハウジングと;ハウジング内
に回転可能に配置され、ワイヤロープとの相対移動によ
り回転しながらワイヤロープ表面の潤滑材を除去する除
去部材と;を設け、前記除去部材を、ワイヤロープを心
型として型取りされた合成樹脂材で形成するようにした
ことを特徴とする。
【0021】
【作用】本考案においては、回転ブラシ機構によりワイ
ヤロープ表面に付着している異物が除去され、次いで静
止ブラシ機構により、ストランドを構成する各素間およ
びストランド間の螺旋溝内に残存する異物が、拭き取ら
れるようにして除去される。
ヤロープ表面に付着している異物が除去され、次いで静
止ブラシ機構により、ストランドを構成する各素間およ
びストランド間の螺旋溝内に残存する異物が、拭き取ら
れるようにして除去される。
【0022】ところで、圧力式潤滑処理装置を用いてワ
イヤロープを潤滑処理する場合、前述のようにワイヤロ
ープ表面に付着,固化している異物を除去する必要があ
るが、とりわけストランド間の螺旋溝内の異物は除去す
る必要がある。そして、1本の螺旋溝でも、異物をほぼ
完全に除去すれば、他の部分の異物は除去しなくても、
潤滑材をワイヤロープの内部まで浸透させることができ
ることが、本考案者等の実験により確認されている。
イヤロープを潤滑処理する場合、前述のようにワイヤロ
ープ表面に付着,固化している異物を除去する必要があ
るが、とりわけストランド間の螺旋溝内の異物は除去す
る必要がある。そして、1本の螺旋溝でも、異物をほぼ
完全に除去すれば、他の部分の異物は除去しなくても、
潤滑材をワイヤロープの内部まで浸透させることができ
ることが、本考案者等の実験により確認されている。
【0023】したがって、静止ブラシ機構でストランド
間の螺旋溝内の異物を除去することにより、ワイヤロー
プの潤滑処理において、充分な効果が期待できる。
間の螺旋溝内の異物を除去することにより、ワイヤロー
プの潤滑処理において、充分な効果が期待できる。
【0024】本考案においてはまた、異物除去体により
ワイヤロープ表面の異物が除去された後、さらに静止ブ
ラシ機構により、ストランドを構成する各素線間および
ストランド間の螺旋溝内に残存する異物が、拭き取られ
るようにして除去される。このため、より完全な清掃が
可能となる。
ワイヤロープ表面の異物が除去された後、さらに静止ブ
ラシ機構により、ストランドを構成する各素線間および
ストランド間の螺旋溝内に残存する異物が、拭き取られ
るようにして除去される。このため、より完全な清掃が
可能となる。
【0025】そして、本考案において、異物除去体を、
ワイヤロープを心型として型取りされた合成樹脂材で形
成することにより、製作が容易であるとともに、充分な
清掃が期待でき、また異物除去体の回転時の抵抗も低減
することが可能となる。
ワイヤロープを心型として型取りされた合成樹脂材で形
成することにより、製作が容易であるとともに、充分な
清掃が期待でき、また異物除去体の回転時の抵抗も低減
することが可能となる。
【0026】また、異物除去体を、内周面がワイヤロー
プの外周形状に倣った形状をなす割型筒状の金属材で形
成することにより、最適硬度の異物除去体を容易に得る
ことができ、またワイヤロープへの装着も容易である。
プの外周形状に倣った形状をなす割型筒状の金属材で形
成することにより、最適硬度の異物除去体を容易に得る
ことができ、またワイヤロープへの装着も容易である。
【0027】本考案においてはさらに、ワイヤロープを
ハウジングに対し相対移動させることにより、ハウジン
グ内で除去部材が回転しながら、ワイヤロープ表面の潤
滑材が除去される。このため、ストランド間の螺旋溝内
の潤滑材も除去することが可能となる。
ハウジングに対し相対移動させることにより、ハウジン
グ内で除去部材が回転しながら、ワイヤロープ表面の潤
滑材が除去される。このため、ストランド間の螺旋溝内
の潤滑材も除去することが可能となる。
【0028】そして、本考案において、除去部材を、ワ
イヤロープへの圧接によりワイヤロープの表面形状に倣
って弾性変形する軟質素材で形成することにより、除去
部材を、ワイヤロープの外面形状に合わせて複数種類用
意する必要がない。
イヤロープへの圧接によりワイヤロープの表面形状に倣
って弾性変形する軟質素材で形成することにより、除去
部材を、ワイヤロープの外面形状に合わせて複数種類用
意する必要がない。
【0029】また、除去部材を、ワイヤロープを心型と
して型取りされた合成樹脂材で形成することにより、ス
トランド間の螺旋溝内の潤滑材も確実に除去することが
でき、また除去部材の回転時の抵抗も低減することが可
能となる。
して型取りされた合成樹脂材で形成することにより、ス
トランド間の螺旋溝内の潤滑材も確実に除去することが
でき、また除去部材の回転時の抵抗も低減することが可
能となる。
【0030】
【実施例】以下、本考案の第1実施例を図面を参照して
説明する。図4は、本考案に係るワイヤロープ用清掃装
置および余剰潤滑材除去装置の一例を示すもので、清掃
装置1は、ワイヤロープ2の搬送方向上流側に固定チェ
ーン3を介し位置固定された第1清掃装置4と、第1清
掃装置4の下流側に配置された第2清掃装置5とを備え
ており、この第2清掃装置5は、回転ブラシ機構5aと
静止ブラシ機構5bとから構成されている。そして、こ
の第2清掃装置5は、固定チェーン6を介し位置固定さ
れる公知の圧力式潤滑処理装置7の上流端に装着固定さ
れ、圧力式潤滑処理装置7の下流端には、余剰潤滑材除
去装置8が装着固定されている。
説明する。図4は、本考案に係るワイヤロープ用清掃装
置および余剰潤滑材除去装置の一例を示すもので、清掃
装置1は、ワイヤロープ2の搬送方向上流側に固定チェ
ーン3を介し位置固定された第1清掃装置4と、第1清
掃装置4の下流側に配置された第2清掃装置5とを備え
ており、この第2清掃装置5は、回転ブラシ機構5aと
静止ブラシ機構5bとから構成されている。そして、こ
の第2清掃装置5は、固定チェーン6を介し位置固定さ
れる公知の圧力式潤滑処理装置7の上流端に装着固定さ
れ、圧力式潤滑処理装置7の下流端には、余剰潤滑材除
去装置8が装着固定されている。
【0031】前記第1清掃装置4は、図1および図2に
示すように、回転基体11と、異物除去部材12とを備
えており、回転基体11は、回転部材13と固定部材1
4とから構成され、前記固定チェーン3は、固定部材1
4の取付片15に連結されている。
示すように、回転基体11と、異物除去部材12とを備
えており、回転基体11は、回転部材13と固定部材1
4とから構成され、前記固定チェーン3は、固定部材1
4の取付片15に連結されている。
【0032】前記回転部材13および固定部材14は、
図1および図2に示すように、上半部13a,14aと
下半部13b,14bとから上下に二つ割り状に形成さ
れており、上半部13a,14aと下半部13b,14
bとは、例えば図2に回転部材13について示すよう
に、連結片16を介し一体に連結されるようになってい
る。そして、この二つ割り構造により、ワイヤロープ2
の途中位置に第1清掃装置4を装着することができるよ
うになっている。
図1および図2に示すように、上半部13a,14aと
下半部13b,14bとから上下に二つ割り状に形成さ
れており、上半部13a,14aと下半部13b,14
bとは、例えば図2に回転部材13について示すよう
に、連結片16を介し一体に連結されるようになってい
る。そして、この二つ割り構造により、ワイヤロープ2
の途中位置に第1清掃装置4を装着することができるよ
うになっている。
【0033】前記固定部材14には、図1に示すよう
に、回転部材13を回転自在に連結する軸受部材17
が、周方向に等間隔で複数個固設されており、また回転
部材13および固定部材14の内部には、ワイヤロープ
2の径に合わせて着脱交換される例えばプラスチック製
の保持リング18がそれぞれ装着され、これらの各保持
リング18も、上下に二分割構造となっている。そし
て、これらの保持リング18でワイヤロープ2を支持す
ることにより、回転基体11の中心とワイヤロープ2の
中心とを常に一致させることができるようになってい
る。
に、回転部材13を回転自在に連結する軸受部材17
が、周方向に等間隔で複数個固設されており、また回転
部材13および固定部材14の内部には、ワイヤロープ
2の径に合わせて着脱交換される例えばプラスチック製
の保持リング18がそれぞれ装着され、これらの各保持
リング18も、上下に二分割構造となっている。そし
て、これらの保持リング18でワイヤロープ2を支持す
ることにより、回転基体11の中心とワイヤロープ2の
中心とを常に一致させることができるようになってい
る。
【0034】一方、前記異物除去部材12は、図1およ
び図2に示すように、回転部材13の上流側の端面に、
周方向に等間隔で6個設けられており、これら各異物除
去部材12の先端部は、図3に示すように、ワイヤロー
プ2のストランド2a間の螺旋溝内にそれぞれ嵌入さ
れ、螺旋溝内の異物を除去するようになっている。
び図2に示すように、回転部材13の上流側の端面に、
周方向に等間隔で6個設けられており、これら各異物除
去部材12の先端部は、図3に示すように、ワイヤロー
プ2のストランド2a間の螺旋溝内にそれぞれ嵌入さ
れ、螺旋溝内の異物を除去するようになっている。
【0035】すなわち、前記各異物除去部材12は、図
1および図2に示すように、回転部材13に固設されて
径方向に延在するハウジング19と、このハウジング1
9内にスライド自在に配置された例えばプラスチック製
の異物除去片20と、この異物除去片20に連結された
調節ボルト21と、異物除去片20を中心側に押圧付勢
するスプリング22と、異物除去片20のスライドを規
制する調節ナット23とから構成されており、各異物除
去片20は、スプリング22の付勢力にによりワイヤロ
ープ2に圧力下で接触しているとともに、調節ナット2
3の螺進調節により、ワイヤロープ2の径が変更になっ
た際にも対応できるようになつている。
1および図2に示すように、回転部材13に固設されて
径方向に延在するハウジング19と、このハウジング1
9内にスライド自在に配置された例えばプラスチック製
の異物除去片20と、この異物除去片20に連結された
調節ボルト21と、異物除去片20を中心側に押圧付勢
するスプリング22と、異物除去片20のスライドを規
制する調節ナット23とから構成されており、各異物除
去片20は、スプリング22の付勢力にによりワイヤロ
ープ2に圧力下で接触しているとともに、調節ナット2
3の螺進調節により、ワイヤロープ2の径が変更になっ
た際にも対応できるようになつている。
【0036】前記第2清掃装置5は、前述のように回転
ブラシ機構5aと静止ブラシ機構5bとから構成されて
おり、静止ブラシ機構5bは、図5に示すように、圧力
式潤滑処理装置7の上流端に着脱可能に連結固定され、
また回転ブラシ機構5aは、この静止ブラシ機構5bに
回転自在に連結されている。
ブラシ機構5aと静止ブラシ機構5bとから構成されて
おり、静止ブラシ機構5bは、図5に示すように、圧力
式潤滑処理装置7の上流端に着脱可能に連結固定され、
また回転ブラシ機構5aは、この静止ブラシ機構5bに
回転自在に連結されている。
【0037】すなわち、前記回転ブラシ機構5aは、図
5および図6に示すように、ドーナツ円板状をなす一対
の端板31,32と、これら両端板31,32間に周方
向に等間隔で6本固設された溝形の連結部材33とを備
えており、各連結部材33には、2本の調節ボルト3
4,押圧付勢用のスプリング35および調節ナット36
を介してブラシ37がそれぞれ取付けられている。そし
て、各ブラシ37は、前記スプリング35の付勢力によ
りワイヤロープ2に圧接するとともに、前記調節ナット
36の螺進調節により、ワイヤロープ2の径の変更に対
応できるようになっている。
5および図6に示すように、ドーナツ円板状をなす一対
の端板31,32と、これら両端板31,32間に周方
向に等間隔で6本固設された溝形の連結部材33とを備
えており、各連結部材33には、2本の調節ボルト3
4,押圧付勢用のスプリング35および調節ナット36
を介してブラシ37がそれぞれ取付けられている。そし
て、各ブラシ37は、前記スプリング35の付勢力によ
りワイヤロープ2に圧接するとともに、前記調節ナット
36の螺進調節により、ワイヤロープ2の径の変更に対
応できるようになっている。
【0038】また、前記各端板31,32は、図5およ
び図6に示すように、上半部31a,32aと下半部3
1b,32bとから上下に二つ割り状に形成されてお
り、上半部31a,32aと下半部31b,32bと
は、例えば図6に端板31について示すように、連結片
38を介し一体に連結されるようになっている。
び図6に示すように、上半部31a,32aと下半部3
1b,32bとから上下に二つ割り状に形成されてお
り、上半部31a,32aと下半部31b,32bと
は、例えば図6に端板31について示すように、連結片
38を介し一体に連結されるようになっている。
【0039】この端板31の上流側には、図5に示すよ
うに、周方向の位置調節を行なうための調節板39が取
付けられており、この調節板39の上流側の面および前
記端板32の下流側の面には、連動部材40が周方向に
等間隔で6個ずつ設けられている。
うに、周方向の位置調節を行なうための調節板39が取
付けられており、この調節板39の上流側の面および前
記端板32の下流側の面には、連動部材40が周方向に
等間隔で6個ずつ設けられている。
【0040】前記調節板39は、図5および図7に示す
ように、上半部39aと下半部39bとから上下に二つ
割り状に形成されており、かつ連結片41を介して一体
に連結されるようになっている。
ように、上半部39aと下半部39bとから上下に二つ
割り状に形成されており、かつ連結片41を介して一体
に連結されるようになっている。
【0041】この調節板39には、図7に示すように、
円弧状のガイド孔42が設けられており、このガイド孔
42には、前記端板31に固設したボルト43が遊嵌さ
れ、ボルト43には、調節板39を端板31に固定する
ためのナット44が螺装されている。そして、このナッ
ト44を緩めて調節板39を周方向に回動させることに
より、どのようなワイヤロープ2であっても、各連動部
材40の先端部を、ストランド2a間の螺旋溝内に嵌入
できるようになっている。これについては後に詳述す
る。
円弧状のガイド孔42が設けられており、このガイド孔
42には、前記端板31に固設したボルト43が遊嵌さ
れ、ボルト43には、調節板39を端板31に固定する
ためのナット44が螺装されている。そして、このナッ
ト44を緩めて調節板39を周方向に回動させることに
より、どのようなワイヤロープ2であっても、各連動部
材40の先端部を、ストランド2a間の螺旋溝内に嵌入
できるようになっている。これについては後に詳述す
る。
【0042】前記連動部材40は、図5および図7に示
すように、前記調節板39あるいは端板32固設されて
径方向に延在するハウジング45と、このハウジング4
5内にスライド自在に配置された例えばプラスチック製
の係合片46と、この係合片46に連結された調節ボル
ト47と、係合片46を中心側に押圧付勢するスプリン
グ48と、係合片46のスライドを規制する調節ナット
49とから構成されており、各係合片46は、前記異物
除去部材12の異物除去片20と同様、スプリング48
の付勢力によりストランド2a間の螺旋溝内に圧力下で
嵌入されるとともに、調節ナット49の螺進調節によ
り、ワイヤロープ2の径が変更になった際にも対応でき
るようになっている。すなわち、連動部材40と異物除
去部材12とは、全く同一構成となっている。
すように、前記調節板39あるいは端板32固設されて
径方向に延在するハウジング45と、このハウジング4
5内にスライド自在に配置された例えばプラスチック製
の係合片46と、この係合片46に連結された調節ボル
ト47と、係合片46を中心側に押圧付勢するスプリン
グ48と、係合片46のスライドを規制する調節ナット
49とから構成されており、各係合片46は、前記異物
除去部材12の異物除去片20と同様、スプリング48
の付勢力によりストランド2a間の螺旋溝内に圧力下で
嵌入されるとともに、調節ナット49の螺進調節によ
り、ワイヤロープ2の径が変更になった際にも対応でき
るようになっている。すなわち、連動部材40と異物除
去部材12とは、全く同一構成となっている。
【0043】前記端板32側の連動部材40の下流側に
は、図5に示すように、連結部材50が固設されてお
り、この連結50は、図5および図8に示すように、上
半部50aと下半部50bとから上下に二つ割り状に形
成され、かつ連結片51を介して一体に連結されてい
る。
は、図5に示すように、連結部材50が固設されてお
り、この連結50は、図5および図8に示すように、上
半部50aと下半部50bとから上下に二つ割り状に形
成され、かつ連結片51を介して一体に連結されてい
る。
【0044】一方、前記静止ブラシ機構5bは、図5お
よび図8に示すように、円筒状のハウジング52を備え
ており、このハウジング52は、上半部52aと下半部
52bとから上下に二つ割り状に形成され、かつ連結片
53を介して一体に連結されるようになっている。
よび図8に示すように、円筒状のハウジング52を備え
ており、このハウジング52は、上半部52aと下半部
52bとから上下に二つ割り状に形成され、かつ連結片
53を介して一体に連結されるようになっている。
【0045】このハウジング52の上流端には、図5に
示すように、周方向に等間隔で複数の軸受部材54が固
設されており、ハウジング52は、これらの軸受部材5
4を介し、前記連結部材50を回転自在に連結するよう
になっている。また、ハウジング52の下流端は、図5
に示すように、圧力式潤滑処理装置7の下流端に装着さ
れ、静止ブラシ機構5bを圧力式潤滑処理装置7に連結
固定するようになっている。
示すように、周方向に等間隔で複数の軸受部材54が固
設されており、ハウジング52は、これらの軸受部材5
4を介し、前記連結部材50を回転自在に連結するよう
になっている。また、ハウジング52の下流端は、図5
に示すように、圧力式潤滑処理装置7の下流端に装着さ
れ、静止ブラシ機構5bを圧力式潤滑処理装置7に連結
固定するようになっている。
【0046】ハウジング52の内部には、図5および図
8に示すように、半円状の2個のブラシ55がそれぞれ
組込まれており、これら両ブラシ55は、ワイヤロープ
2の外周全面に圧接し、ワイヤロープ2との相対移動に
より、その表面を清掃するようになっている。そして、
これら両ブラシ55は、ワイヤロープ2の径が変更にな
った場合には、その径に合わせて着脱交換されるように
なっている。
8に示すように、半円状の2個のブラシ55がそれぞれ
組込まれており、これら両ブラシ55は、ワイヤロープ
2の外周全面に圧接し、ワイヤロープ2との相対移動に
より、その表面を清掃するようになっている。そして、
これら両ブラシ55は、ワイヤロープ2の径が変更にな
った場合には、その径に合わせて着脱交換されるように
なっている。
【0047】前記余剰潤滑材除去装置8は、図9および
図10に示すように、上流端側に段付部を有する円筒状
のハウジング61を備えており、このハウジング61
は、上半部61aと下半部61bとから上下に二つ割り
状に形成され、かつ連結片62を介して一体に連結され
るようになっている。
図10に示すように、上流端側に段付部を有する円筒状
のハウジング61を備えており、このハウジング61
は、上半部61aと下半部61bとから上下に二つ割り
状に形成され、かつ連結片62を介して一体に連結され
るようになっている。
【0048】このハウジング61は、図9に示すよう
に、前記段付部にパッキング63を介して圧力式潤滑処
理装置7の下流端に装着されており、両者の連結は、図
9および図10に示すように、圧力式潤滑処理装置7に
揺動可能に取付けたボルト64の先端を、ハウジング6
1の外面に固着したU字状の受け金具65に嵌入し、ナ
ット66を締付けることによりなされるようになってい
る。
に、前記段付部にパッキング63を介して圧力式潤滑処
理装置7の下流端に装着されており、両者の連結は、図
9および図10に示すように、圧力式潤滑処理装置7に
揺動可能に取付けたボルト64の先端を、ハウジング6
1の外面に固着したU字状の受け金具65に嵌入し、ナ
ット66を締付けることによりなされるようになってい
る。
【0049】また、ハウジング61の内部には、図9お
よび図10に示すように、軸受部材67,68を介して
回転自在に保持部材69が組込まれており、この保持部
材69内には、除去部材70が着脱可能に固定され、保
持部材69と一体で回転するようになっている。なお、
前記両軸受部材67,68およびパッキング63は、い
ずれもハウジング61内に固定され、かつハウジング6
1の分割構造に合わせ、上下二分割構造となっている。
よび図10に示すように、軸受部材67,68を介して
回転自在に保持部材69が組込まれており、この保持部
材69内には、除去部材70が着脱可能に固定され、保
持部材69と一体で回転するようになっている。なお、
前記両軸受部材67,68およびパッキング63は、い
ずれもハウジング61内に固定され、かつハウジング6
1の分割構造に合わせ、上下二分割構造となっている。
【0050】前記保持部材69は、図9および図10に
示すように、上半部69aと下半部69bとから二つ割
り状に形成されており、上半部69aと下半部69bと
は、外周部に突出しない状態でねじ込まれるビス71に
より一体に連結されるようになっている。
示すように、上半部69aと下半部69bとから二つ割
り状に形成されており、上半部69aと下半部69bと
は、外周部に突出しない状態でねじ込まれるビス71に
より一体に連結されるようになっている。
【0051】また、前記除去部材70は、図11に示す
ように、内周面の形状がワイヤロープ2の外周面と同一
形状をなし一箇所にスリット72を有するリング状に形
成されており、この除去部材70により、ワイヤロープ
2表面の余剰潤滑材を除去できるようになっている。そ
して、除去された余剰潤滑材は、図9および図10に示
すように、排出管73を介してハウジング61外に排出
され、圧力式潤滑処理装置7で再使用されるようになっ
ている。
ように、内周面の形状がワイヤロープ2の外周面と同一
形状をなし一箇所にスリット72を有するリング状に形
成されており、この除去部材70により、ワイヤロープ
2表面の余剰潤滑材を除去できるようになっている。そ
して、除去された余剰潤滑材は、図9および図10に示
すように、排出管73を介してハウジング61外に排出
され、圧力式潤滑処理装置7で再使用されるようになっ
ている。
【0052】前記除去部材70は、加熱により軟化した
合成樹脂材をワイヤロープ2の外周面に巻付けて固化さ
せるとともに、スリット72を入れ切開いてワイヤロー
プ2から取外し、これを軸方向に所定長で輪切りにして
形成されている。すなわち、除去部材70は、ワイヤロ
ープ2を心型として型取りされた合成樹脂材で形成され
ている。したがって、ワイヤロープ2の径が変更になっ
た場合には、当該ワイヤロープ2に合わせて作り直され
ることになる。
合成樹脂材をワイヤロープ2の外周面に巻付けて固化さ
せるとともに、スリット72を入れ切開いてワイヤロー
プ2から取外し、これを軸方向に所定長で輪切りにして
形成されている。すなわち、除去部材70は、ワイヤロ
ープ2を心型として型取りされた合成樹脂材で形成され
ている。したがって、ワイヤロープ2の径が変更になっ
た場合には、当該ワイヤロープ2に合わせて作り直され
ることになる。
【0053】次に、本実施例の作用について説明する。
使用に際しては、まず第1清掃装置4,第2清掃装置5
および余剰潤滑材除去装置8を、図4に示すように、圧
力式潤滑処理装置7の前後に配置し、ワイヤロープ2を
図中矢印の方向に引張る。これにより、ワイヤロープ2
の清掃および余剰潤滑材の除去がなされる。
使用に際しては、まず第1清掃装置4,第2清掃装置5
および余剰潤滑材除去装置8を、図4に示すように、圧
力式潤滑処理装置7の前後に配置し、ワイヤロープ2を
図中矢印の方向に引張る。これにより、ワイヤロープ2
の清掃および余剰潤滑材の除去がなされる。
【0054】次に、前記各装置4,5,8における作用
を、より詳細に説明する。第1清掃装置4において、ワ
イヤロープ2を図1の矢印方向に引張ると、図3に示す
ように、6個の異物除去部材12の各先端部が、ストラ
ンド2a間の螺旋溝内に嵌入されているので、その螺旋
形状に倣って回転部材13が回転しながら、各異物除去
部材12が螺旋溝内を移動することになる。このため、
螺旋溝内の異物が除去される。
を、より詳細に説明する。第1清掃装置4において、ワ
イヤロープ2を図1の矢印方向に引張ると、図3に示す
ように、6個の異物除去部材12の各先端部が、ストラ
ンド2a間の螺旋溝内に嵌入されているので、その螺旋
形状に倣って回転部材13が回転しながら、各異物除去
部材12が螺旋溝内を移動することになる。このため、
螺旋溝内の異物が除去される。
【0055】第2清掃装置5において、図5の右方にワ
イヤロープ2を引張ると、各連動部材40の先端部が、
ストランド2a間の螺旋溝内に嵌入されているので、両
端の端板31,32および連結部材33で構成される取
付枠が、前記螺旋溝の螺旋形状に倣って回転し、これに
伴ないブラシ37も周方向に回転する。このため、ワイ
ヤロープ2の表面に付着している異物が除去される。
イヤロープ2を引張ると、各連動部材40の先端部が、
ストランド2a間の螺旋溝内に嵌入されているので、両
端の端板31,32および連結部材33で構成される取
付枠が、前記螺旋溝の螺旋形状に倣って回転し、これに
伴ないブラシ37も周方向に回転する。このため、ワイ
ヤロープ2の表面に付着している異物が除去される。
【0056】ところで、ワイヤロープ2は、その径が変
わると螺旋形状(1回転により軸方向に進む長さ)も変
わることになる。このため、ワイヤロープ2の径が変更
になった場合には、図5における右端の連動部材40を
ストランド2a間の螺旋溝内に嵌入させると、図5にお
ける左端の連動部材40は、ストランド2a間の螺旋溝
に対し周方向に位置がずれてしまい、螺旋溝内に嵌入さ
せることができないおそれがある。
わると螺旋形状(1回転により軸方向に進む長さ)も変
わることになる。このため、ワイヤロープ2の径が変更
になった場合には、図5における右端の連動部材40を
ストランド2a間の螺旋溝内に嵌入させると、図5にお
ける左端の連動部材40は、ストランド2a間の螺旋溝
に対し周方向に位置がずれてしまい、螺旋溝内に嵌入さ
せることができないおそれがある。
【0057】そこで、このような場合には、図7に示す
ナット44を緩めて調節板39を回動させ、各連動部材
40を螺旋溝内に嵌入させることができるよう位置合わ
せをする。これにより、ワイヤロープ2の径の変更に対
応することが可能となる。
ナット44を緩めて調節板39を回動させ、各連動部材
40を螺旋溝内に嵌入させることができるよう位置合わ
せをする。これにより、ワイヤロープ2の径の変更に対
応することが可能となる。
【0058】回転ブラシ機構5aで清掃されたワイヤロ
ープ2は、その下流側の静止ブラシ機構5bに送られる
ことになるが、静止ブラシ機構5bのブラシ55は、回
転しないので、ストランド2aを構成する各素線の方向
にそってブラシ55が相対移動することになり、素線間
およびストランド2a間の螺旋溝内に残存している異物
が、拭き取るようにして除去される。
ープ2は、その下流側の静止ブラシ機構5bに送られる
ことになるが、静止ブラシ機構5bのブラシ55は、回
転しないので、ストランド2aを構成する各素線の方向
にそってブラシ55が相対移動することになり、素線間
およびストランド2a間の螺旋溝内に残存している異物
が、拭き取るようにして除去される。
【0059】このようにして異物が完全に除去されたワ
イヤロープ2は、その後圧力式潤滑処理装置7に送ら
れ、高圧下でグリス等の潤滑材が供給される。そして、
ワイヤロープ2の表面には、異物が全くないので、潤滑
材をワイヤロープ2の内部にまで充分浸透させることが
できるとともに、ワイヤロープ2内に残存する古い潤滑
材を、新しい潤滑材でほぼ完全に置換することができ
る。
イヤロープ2は、その後圧力式潤滑処理装置7に送ら
れ、高圧下でグリス等の潤滑材が供給される。そして、
ワイヤロープ2の表面には、異物が全くないので、潤滑
材をワイヤロープ2の内部にまで充分浸透させることが
できるとともに、ワイヤロープ2内に残存する古い潤滑
材を、新しい潤滑材でほぼ完全に置換することができ
る。
【0060】圧力式潤滑処理装置7で潤滑処理がなされ
たワイヤロープ2は、その後余剰潤滑材処理装置8に送
られる。そして、ワイヤロープ2表面に、ストランド2
a間の螺旋溝を完全に埋め尽くした状態で付着している
不要な潤滑材が除去される。
たワイヤロープ2は、その後余剰潤滑材処理装置8に送
られる。そして、ワイヤロープ2表面に、ストランド2
a間の螺旋溝を完全に埋め尽くした状態で付着している
不要な潤滑材が除去される。
【0061】すなわち、除去部材70の内周面は、ワイ
ヤロープ2の外周面と完全に同一形状をなしているの
で、ワイヤロープ2を図9の右方に引張ると、除去部材
70および保持部材69は、ストランド2aの螺旋形状
に合わせてハウジング61内で回転し、ワイヤロープ2
の表面に付着している不要な潤滑材が除去される。除去
された余剰潤滑材は、排出管73を介してハウジング6
1から排出され、圧力式潤滑処理装置7において再使用
される。
ヤロープ2の外周面と完全に同一形状をなしているの
で、ワイヤロープ2を図9の右方に引張ると、除去部材
70および保持部材69は、ストランド2aの螺旋形状
に合わせてハウジング61内で回転し、ワイヤロープ2
の表面に付着している不要な潤滑材が除去される。除去
された余剰潤滑材は、排出管73を介してハウジング6
1から排出され、圧力式潤滑処理装置7において再使用
される。
【0062】なお、ワイヤロープ2の表面から除去され
た余剰潤滑材により、ハウジング61内が潤滑されるの
で、軸受部材67,68への給油は特に必要がない。
た余剰潤滑材により、ハウジング61内が潤滑されるの
で、軸受部材67,68への給油は特に必要がない。
【0063】しかして、第1清掃装置4により、ワイヤ
ロープ2のストランド2a間の螺旋溝内の清掃が行なわ
れるとともに、第2清掃装置5により、ワイヤロープ2
表面の清掃がさらに行なわれるので、異物を完全に除去
することができる。このため、圧力式潤滑処理装置7に
おける潤滑処理効果を、大幅に向上させることができ
る。
ロープ2のストランド2a間の螺旋溝内の清掃が行なわ
れるとともに、第2清掃装置5により、ワイヤロープ2
表面の清掃がさらに行なわれるので、異物を完全に除去
することができる。このため、圧力式潤滑処理装置7に
おける潤滑処理効果を、大幅に向上させることができ
る。
【0064】また、潤滑処理後のワイヤロープ2は、余
剰潤滑材除去装置8に送られて、表面に付着している不
要な潤滑材が除去されるので、作業中に潤滑材が落下す
るといった不具合を生じるおそれがないとともに、潤滑
材の無駄をなくすことができ、またワイヤロープ2表面
への異物の付着,固化量を抑えることができる。
剰潤滑材除去装置8に送られて、表面に付着している不
要な潤滑材が除去されるので、作業中に潤滑材が落下す
るといった不具合を生じるおそれがないとともに、潤滑
材の無駄をなくすことができ、またワイヤロープ2表面
への異物の付着,固化量を抑えることができる。
【0065】また、第1清掃装置4,第2清掃装置5お
よび余剰潤滑材除去装置8は、その駆動源をワイヤロー
プ2から得ているので、モータ等の駆動源を要せず、装
置の簡素化,小型化が可能となる。
よび余剰潤滑材除去装置8は、その駆動源をワイヤロー
プ2から得ているので、モータ等の駆動源を要せず、装
置の簡素化,小型化が可能となる。
【0066】なお、前記第1実施例においては、第2清
掃装置5の上流側に、第1清掃装置4を設置する場合に
ついて説明したが、回転ブラシ機構5aの連動部材40
は、ストランド2a間の螺旋溝内の異物を除去する機能
も有している。したがって、第1清掃装置4は、必要に
応じ省略してもよい。
掃装置5の上流側に、第1清掃装置4を設置する場合に
ついて説明したが、回転ブラシ機構5aの連動部材40
は、ストランド2a間の螺旋溝内の異物を除去する機能
も有している。したがって、第1清掃装置4は、必要に
応じ省略してもよい。
【0067】また、前記第1実施例においては、第2清
掃装置5を、回転ブラシ機構5aと静止ブラシ機構5b
とで構成する場合について説明したが、回転ブラシ機構
5aのみを用いるようにしてもよい。また、回転ブラシ
機構5aを、モータ駆動のブラシで構成するようにして
もよく、その構造にも制限がない。
掃装置5を、回転ブラシ機構5aと静止ブラシ機構5b
とで構成する場合について説明したが、回転ブラシ機構
5aのみを用いるようにしてもよい。また、回転ブラシ
機構5aを、モータ駆動のブラシで構成するようにして
もよく、その構造にも制限がない。
【0068】また、前記第1実施例においては、余剰潤
滑材除去装置8の除去部材70を、ワイヤロープ2を心
型として型取りされた合成樹脂材で形成する場合につい
て説明したが、ワイヤロープ2への圧接によりワイヤロ
ープ2の表面形状に倣って弾性変形する軟質素材で形成
するようしてもよい。
滑材除去装置8の除去部材70を、ワイヤロープ2を心
型として型取りされた合成樹脂材で形成する場合につい
て説明したが、ワイヤロープ2への圧接によりワイヤロ
ープ2の表面形状に倣って弾性変形する軟質素材で形成
するようしてもよい。
【0069】図12および図13は、本考案の第2実施
例を示すもので、前記第1実施例における第2清掃装置
5に代え、第2清掃装置85を用いるようにしたもので
ある。
例を示すもので、前記第1実施例における第2清掃装置
5に代え、第2清掃装置85を用いるようにしたもので
ある。
【0070】すなわち、この第2清掃装置85は、図1
2および図13に示すように、段付状の大径部がボルト
93を介し圧力式潤滑処理装置7の上流端に装着固定さ
れる円筒状のハウジング91を備えており、このハウジ
ング91は、上半部91aと下半部91bとから上下に
二つ割り状に形成され、かつ連結片92を介して一体に
連結されるようになっている。
2および図13に示すように、段付状の大径部がボルト
93を介し圧力式潤滑処理装置7の上流端に装着固定さ
れる円筒状のハウジング91を備えており、このハウジ
ング91は、上半部91aと下半部91bとから上下に
二つ割り状に形成され、かつ連結片92を介して一体に
連結されるようになっている。
【0071】前記ハウジング91の内部には、図12お
よび図13に示すように、軸受部材94,95を介して
回転自在に保持部材96が組込まれており、この保持部
材96内には、異物除去体97が着脱可能に固定され、
保持部材96と一体で回転するようになっている。な
お、前記両軸受部材94,95は、いずれもハウジング
91内に固定され、かつハウジング91の分割構造に合
わせ、上下二分割構造になっている。
よび図13に示すように、軸受部材94,95を介して
回転自在に保持部材96が組込まれており、この保持部
材96内には、異物除去体97が着脱可能に固定され、
保持部材96と一体で回転するようになっている。な
お、前記両軸受部材94,95は、いずれもハウジング
91内に固定され、かつハウジング91の分割構造に合
わせ、上下二分割構造になっている。
【0072】前記保持部材96は、図12および図13
に示すように、上半部96aと下半部96bとから二つ
割り状に形成されており、上半部96aと下半部96b
とは、外周部に突出しない状態でねじ込まれるビス98
により一体に連結されるようになっている。
に示すように、上半部96aと下半部96bとから二つ
割り状に形成されており、上半部96aと下半部96b
とは、外周部に突出しない状態でねじ込まれるビス98
により一体に連結されるようになっている。
【0073】また、前記異物除去体97は、図11に示
す除去部材70と同様、内周面の形状がワイヤロープ2
の外周面と同一形状をなし一箇所にスリット99を有す
るリング状に形成されており、この異物除去体97を、
ワイヤロープ2との相対移動で回転させることにより、
ワイヤロープ2表面の異物を除去できるようになってい
る。そして、除去された異物は、ハウジング91の上流
端開口部あるいはハウジング91周面の排出孔100か
ら、ハウジング91外に排出されるようになっている。
す除去部材70と同様、内周面の形状がワイヤロープ2
の外周面と同一形状をなし一箇所にスリット99を有す
るリング状に形成されており、この異物除去体97を、
ワイヤロープ2との相対移動で回転させることにより、
ワイヤロープ2表面の異物を除去できるようになってい
る。そして、除去された異物は、ハウジング91の上流
端開口部あるいはハウジング91周面の排出孔100か
ら、ハウジング91外に排出されるようになっている。
【0074】前記異物除去体97は、合成樹脂材を用い
て前記除去部材70と同一の方法により製作されるよう
になっている。すなわち、除去部材70を、そのまま異
物除去体97として用いることができるようになってい
る。なお、その他の点については、前記第1実施例と同
一構成となっており、作用も同一である。
て前記除去部材70と同一の方法により製作されるよう
になっている。すなわち、除去部材70を、そのまま異
物除去体97として用いることができるようになってい
る。なお、その他の点については、前記第1実施例と同
一構成となっており、作用も同一である。
【0075】しかして、この第2清掃装置85を用いて
も、前記第1実施例における第2清掃装置5と同程度、
あるいはそれ以上の効果が得られ、しかも構造を簡素化
することができる。また、この第2清掃装置85の下流
側に、前記第2清掃装置5の静止ブラシ機構5bを追設
するようにすれば、より完全な清掃が期待できる。ま
た、異物除去体97を、割型筒状の金属材で形成しても
よく、この場合には、最適硬度の異物除去体97を容易
に得ることができ、しかも割型であるので、ワイヤロー
プ2への着脱が容易となる。
も、前記第1実施例における第2清掃装置5と同程度、
あるいはそれ以上の効果が得られ、しかも構造を簡素化
することができる。また、この第2清掃装置85の下流
側に、前記第2清掃装置5の静止ブラシ機構5bを追設
するようにすれば、より完全な清掃が期待できる。ま
た、異物除去体97を、割型筒状の金属材で形成しても
よく、この場合には、最適硬度の異物除去体97を容易
に得ることができ、しかも割型であるので、ワイヤロー
プ2への着脱が容易となる。
【0076】なお、前記両実施例においては、第1清掃
装置4の異物除去部材12を、ストランド2a間の螺旋
溝と同数設ける場合について説明したが、前述のよう
に、1本の螺旋溝だけでも異物を除去すれば、圧力式潤
滑処理装置7での処理効率は、飛躍的に向上することが
本考案者等の実験により確認されている。したがって、
異物除去部材12は、少なくとも1個あれば所期の効果
は期待できる。
装置4の異物除去部材12を、ストランド2a間の螺旋
溝と同数設ける場合について説明したが、前述のよう
に、1本の螺旋溝だけでも異物を除去すれば、圧力式潤
滑処理装置7での処理効率は、飛躍的に向上することが
本考案者等の実験により確認されている。したがって、
異物除去部材12は、少なくとも1個あれば所期の効果
は期待できる。
【0077】また、前記両実施例においては、圧力式潤
滑処理装置7に適用する場合について説明したが、どぶ
漬等、他の潤滑処理方法の場合にも同様に適用すること
ができる。
滑処理装置7に適用する場合について説明したが、どぶ
漬等、他の潤滑処理方法の場合にも同様に適用すること
ができる。
【0078】
【考案の効果】以上説明したように本考案は、回転ブラ
シ機構と静止ブラシ機構とを備えているので、異物を完
全に除去することができる。このため、潤滑処理効率を
向上させることができる。
シ機構と静止ブラシ機構とを備えているので、異物を完
全に除去することができる。このため、潤滑処理効率を
向上させることができる。
【0079】本考案はまた、異物除去体により異物を除
去した後、さらに静止ブラシ機構により、異物を拭き取
るようにして除去するようにしているので、異物をより
完全に除去することができる。
去した後、さらに静止ブラシ機構により、異物を拭き取
るようにして除去するようにしているので、異物をより
完全に除去することができる。
【0080】そして、本考案において、異物除去体を、
ワイヤロープを心型として型取りされた合成樹脂材で形
成することにより、製作が容易であるとともに、充分な
清掃が期待でき、また異物除去体の回転時の抵抗も低減
することが可能となる。
ワイヤロープを心型として型取りされた合成樹脂材で形
成することにより、製作が容易であるとともに、充分な
清掃が期待でき、また異物除去体の回転時の抵抗も低減
することが可能となる。
【0081】また、異物除去体を、内周面がワイヤロー
プの外周形状に倣った形状をなす割型筒状の金属材で形
成することにより、最適硬度の異物除去体を容易に得る
ことができ、またワイヤロープへの装着も容易である。
プの外周形状に倣った形状をなす割型筒状の金属材で形
成することにより、最適硬度の異物除去体を容易に得る
ことができ、またワイヤロープへの装着も容易である。
【0082】本考案はさらに、ハウジング内で除去部材
を回転させながらワイヤロープ表面の潤滑材を除去する
ようにしているので、ストランド間の螺旋溝内の潤滑材
も、無理なく除去することができる。
を回転させながらワイヤロープ表面の潤滑材を除去する
ようにしているので、ストランド間の螺旋溝内の潤滑材
も、無理なく除去することができる。
【0083】そして、本考案において、除去部材を、ワ
イヤロープへの圧接によりワイヤロープの表面形状に倣
って弾性変形する軟質素材で形成することにより、ワイ
ヤロープの外面形状に合わせて、除去部材を複数種類用
意する必要がない。
イヤロープへの圧接によりワイヤロープの表面形状に倣
って弾性変形する軟質素材で形成することにより、ワイ
ヤロープの外面形状に合わせて、除去部材を複数種類用
意する必要がない。
【0084】また、除去部材を、ワイヤロープを心型と
して型取りされた合成樹脂材で形成することにより、ス
トランド間の螺旋溝内の潤滑材も確実に除去でき、また
除去部材の回転時の抵抗も少なく、製作も容易である。
して型取りされた合成樹脂材で形成することにより、ス
トランド間の螺旋溝内の潤滑材も確実に除去でき、また
除去部材の回転時の抵抗も少なく、製作も容易である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係るワイヤロープ用清掃装置の第1清
掃装置の一例を示す断面図である。
掃装置の一例を示す断面図である。
【図2】図1の左側面図である。
【図3】異物除去部材とワイヤロープとの関係を示す説
明図である。
明図である。
【図4】本考案に係るワイヤロープ用清掃装置および余
剰潤滑材除去装置の配置構成を示す説明図である。
剰潤滑材除去装置の配置構成を示す説明図である。
【図5】本考案に係るワイヤロープ用清掃装置の第2清
掃装置の一例を示す断面図である。
掃装置の一例を示す断面図である。
【図6】図5のVI−VI線断面図である。
【図7】図5の左側面図である。
【図8】図5のVIII−VIII線断面図である。
【図9】本考案に係るワイヤロープ用余剰潤滑材除去装
置の一例を示す断面図である。
置の一例を示す断面図である。
【図10】図9のX−X線断面図である。
【図11】除去部材の詳細を示す構成図である。
【図12】第2清掃装置の外の例を示す断面図である。
【図13】図12のXIII−XIII線断面図であ
る。
る。
1 清掃装置 2 ワイヤロープ 2a ストランド 4 第1清掃装置 5、85 第2清掃装置 5a 回転ブラシ機構 5b 静止ブラシ機構 7 圧力式潤滑処理装置 8 余剰潤滑材除去装置 11 回転基体 12 異物除去部材 13 回転部材 14 固定部材 18 保持リング 19,45,52,61 ハウジング 20 異物除去片 21,34,47 調節ボルト 22,35,48 スプリング 23,36,49 調節ナット 31,32 端板 33,50 連結部材 37,55 ブラシ 39 調節板 40 連動部材 46 係合片 69,96 保持部材 70 除去部材 73 排出管 97 異物除去体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 馬場 勝 東京都港区港南2丁目6番7号 株式会 社ヒカワマリン内 (72)考案者 浜田 進 兵庫県神戸市中央区港島中町5丁目1番 1号 エイシアマリン株式会社 内 (72)考案者 浜田 一 兵庫県神戸市中央区港島中町5丁目1番 1号 浜田商工株式会社 内 (56)参考文献 特開 平6−198235(JP,A) 特開 平4−371318(JP,A) 特開 平5−10387(JP,A) 実開 昭57−181387(JP,U) 実開 昭57−76777(JP,U) 実開 昭61−79694(JP,U) 実開 昭57−204088(JP,U) 特許122050(JP,C1) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B08B 1/00 - 1/04 B66B 7/12 B21C 43/04
Claims (6)
- 【請求項1】 ワイヤロープの外周面に圧接して回転駆
動され、ワイヤロープ表面に付着している異物を除去す
る回転ブラシ機構と;回転ブラシ機構の下流側に静止状
態で配置され、ワイヤロープのストランドを構成する各
素線間およびストランド間の螺旋溝内に残存する異物を
除去する静止ブラシ機構と;を備え、ワイヤロープとの
相対移動により清掃を行なうことを特徴とするワイヤロ
ープ用清掃装置。 - 【請求項2】 ワイヤロープの外周部に配置されるハウ
ジングと;ハウジング内に回転可能に配置され、ワイヤ
ロープとの相対移動により回転しながらワイヤロープ表
面に付着している異物を除去する異物除去体と;前記ハ
ウジングの下流側に配置され、ワイヤロープとの相対移
動によりワイヤロープのストランドを構成する各素線間
およびストランド間の螺旋溝内に残存する異物を除去す
る静止ブラシ機構と;を具備することを特徴とするワイ
ヤロープ用清掃装置。 - 【請求項3】 異物除去体は、ワイヤロープを心型とし
て型取りされた合成樹脂材で形成されていることを特徴
とする請求項2記載のワイヤロープ用清掃装置。 - 【請求項4】 異物除去体は、内周面がワイヤロープの
外周形状に倣った形状をなす割型筒状の金属材で形成さ
れていることを特徴とする請求項2記載のワイヤロープ
用清掃装置。 - 【請求項5】 潤滑処理されたワイヤロープの外周部に
配置されるハウジングと;ハウジング内に回転可能に配
置され、ワイヤロープとの相対移動により回転しながら
ワイヤロープ表面の潤滑材を除去する除去部材と;を備
え、前記除去部材は、ワイヤロープへの圧接によりワイ
ヤロープの表面形状に倣って弾性変形する軟質素材で形
成されていることを特徴とするワイヤロープ用余剰潤滑
材除去装置。 - 【請求項6】 潤滑処理されたワイヤロープの外周部に
配置されるハウジングと;ハウジング内に回転可能に配
置され、ワイヤロープとの相対移動により回 転しながら
ワイヤロープ表面の潤滑材を除去する除去部材と;を備
え、前記除去部材は、ワイヤロープを心型として型取り
された合成樹脂材で形成されていることを特徴とするワ
イヤロープ用余剰潤滑材除去装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1992063915U JP2600732Y2 (ja) | 1992-08-21 | 1992-08-21 | ワイヤロープ用清掃装置および余剰潤滑材除去装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1992063915U JP2600732Y2 (ja) | 1992-08-21 | 1992-08-21 | ワイヤロープ用清掃装置および余剰潤滑材除去装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0743843U JPH0743843U (ja) | 1995-09-26 |
JP2600732Y2 true JP2600732Y2 (ja) | 1999-10-25 |
Family
ID=13243120
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1992063915U Expired - Fee Related JP2600732Y2 (ja) | 1992-08-21 | 1992-08-21 | ワイヤロープ用清掃装置および余剰潤滑材除去装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2600732Y2 (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5809666B2 (ja) * | 2013-07-08 | 2015-11-11 | 東芝エレベータ株式会社 | エレベータ用ワイヤロープ清掃装置 |
US10730721B2 (en) * | 2018-03-02 | 2020-08-04 | Otis Elevator Company | Rope cleaning device |
CN108745979A (zh) * | 2018-07-03 | 2018-11-06 | 天津正天翼博预应力钢绞线有限公司 | 一种钢绞线防腐处理表面处理装置 |
CN114950800B (zh) * | 2022-05-07 | 2023-09-19 | 三亚摩根兰德科技发展有限公司 | 一种导线涂覆机器人 |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5776777U (ja) * | 1980-10-23 | 1982-05-12 | ||
JPS57181387U (ja) * | 1981-05-11 | 1982-11-17 | ||
JPS6179694U (ja) * | 1984-10-29 | 1986-05-27 |
-
1992
- 1992-08-21 JP JP1992063915U patent/JP2600732Y2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0743843U (ja) | 1995-09-26 |
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