JPH07284604A - 遠心抽出器及び遠心抽出方法 - Google Patents
遠心抽出器及び遠心抽出方法Info
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- JPH07284604A JPH07284604A JP7905994A JP7905994A JPH07284604A JP H07284604 A JPH07284604 A JP H07284604A JP 7905994 A JP7905994 A JP 7905994A JP 7905994 A JP7905994 A JP 7905994A JP H07284604 A JPH07284604 A JP H07284604A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 遠心抽出器及び遠心抽出方法に関するもの
で、抽出効果と分離効果とを促進させ、ミキシング部の
液の滞留時間を短縮して高性能を達成するとともに、構
造の単純化を図る。 【構成】 ケーシングの内部に配され複数の流体の混合
液が供給される中空状の遠心分離部を有する相分離ロー
タと、相分離ロータの側部に上下間隔を空けて配され分
離した高密度液及び低密度液を送り出す高密度液連通口
及び低密度液連通口と、ケーシングの側壁に一体に配さ
れ高密度液連通口及び低密度液連通口に連通される高密
度液移送管及び低密度液移送管とを具備する。
で、抽出効果と分離効果とを促進させ、ミキシング部の
液の滞留時間を短縮して高性能を達成するとともに、構
造の単純化を図る。 【構成】 ケーシングの内部に配され複数の流体の混合
液が供給される中空状の遠心分離部を有する相分離ロー
タと、相分離ロータの側部に上下間隔を空けて配され分
離した高密度液及び低密度液を送り出す高密度液連通口
及び低密度液連通口と、ケーシングの側壁に一体に配さ
れ高密度液連通口及び低密度液連通口に連通される高密
度液移送管及び低密度液移送管とを具備する。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、遠心抽出器及び遠心抽
出方法に係り、特に、遠心抽出時の流体の移送性を向上
させるものである。
出方法に係り、特に、遠心抽出時の流体の移送性を向上
させるものである。
【０００２】
【従来技術】遠心抽出器は、遠心力を利用して密度の異
なる液体や粒子を分離抽出するもので、原子力発電プラ
ントや化学工業プラント等の分野で多用されている。
なる液体や粒子を分離抽出するもので、原子力発電プラ
ントや化学工業プラント等の分野で多用されている。
【０００３】例えば、原子力発電プラントにおいて使用
された使用済み核燃料は、ピューレックス法等によっ
て、ウラン・プルトニウムを分離、回収するいわゆる再
処理が行なわれ、その再処理工程では、使用済燃料溶解
液中のウラン・プルトニウムを核分裂生成物から分離す
る際に、核物質が選択的に溶媒と結び付く性質を利用し
た溶媒抽出操作及び遠心抽出操作が用いられている。ま
た、再処理工程によって発生した高レベル放射性廃液か
ら、ウラン・プルトニウム等を抽出分離する場合にも、
遠心抽出器が利用される。
された使用済み核燃料は、ピューレックス法等によっ
て、ウラン・プルトニウムを分離、回収するいわゆる再
処理が行なわれ、その再処理工程では、使用済燃料溶解
液中のウラン・プルトニウムを核分裂生成物から分離す
る際に、核物質が選択的に溶媒と結び付く性質を利用し
た溶媒抽出操作及び遠心抽出操作が用いられている。ま
た、再処理工程によって発生した高レベル放射性廃液か
ら、ウラン・プルトニウム等を抽出分離する場合にも、
遠心抽出器が利用される。
【０００４】図５及び図６は、溶媒抽出に使用される遠
心抽出器の例を示している。図５及び図６にあって、符
号１はケーシング、２はロータ軸、３は相分離ロータ、
４は高密度液入口、５は低密度液入口、６はミキシング
部、７は遠心分離部、８は混合液入口、９は外側連通
口、１０は内側連通口、１１は高密度液出口、１２は低
密度液出口、１３はモータ、１４は軸受、Ｈは水相、Ｌ
は有機相、Ｂは境界である。
心抽出器の例を示している。図５及び図６にあって、符
号１はケーシング、２はロータ軸、３は相分離ロータ、
４は高密度液入口、５は低密度液入口、６はミキシング
部、７は遠心分離部、８は混合液入口、９は外側連通
口、１０は内側連通口、１１は高密度液出口、１２は低
密度液出口、１３はモータ、１４は軸受、Ｈは水相、Ｌ
は有機相、Ｂは境界である。
【０００５】そして、図５において各矢印で示すよう
に、高密度液入口４及び低密度液入口５から、高密度液
（ウラン・プルトニウムの溶解液、いわゆる水相）及び
低密度液（リン酸トリブチル等の溶媒やドデカン等の希
釈剤、いわゆる有機相）を供給し、ミキシング部６で混
合させることによって、高密度液中の核種と低密度液Ｌ
との反応による溶媒抽出を行ない、次いで、これらの混
合液を混合液入口８を経由して遠心分離部７に導き、相
分離ロータ３の回転によって、図６に示すように、液の
密度差に基づいて境界Ｂの外側及び内側に高密度状態の
水相（高密度液）Ｈ及び有機相（低密度液）Ｌが分れる
遠心分離を生じさせ、図５及び図６に実線の矢印で示す
ように、高密度液Ｈを外側連通口９を経由して高密度液
出口１１から排出し、かつ、核種を抽出した低密度液Ｌ
を、図５及び図６に破線の矢印で示すように、内側連通
口１０を経由して低密度液出口１２から外に取り出すよ
うにしている。
に、高密度液入口４及び低密度液入口５から、高密度液
（ウラン・プルトニウムの溶解液、いわゆる水相）及び
低密度液（リン酸トリブチル等の溶媒やドデカン等の希
釈剤、いわゆる有機相）を供給し、ミキシング部６で混
合させることによって、高密度液中の核種と低密度液Ｌ
との反応による溶媒抽出を行ない、次いで、これらの混
合液を混合液入口８を経由して遠心分離部７に導き、相
分離ロータ３の回転によって、図６に示すように、液の
密度差に基づいて境界Ｂの外側及び内側に高密度状態の
水相（高密度液）Ｈ及び有機相（低密度液）Ｌが分れる
遠心分離を生じさせ、図５及び図６に実線の矢印で示す
ように、高密度液Ｈを外側連通口９を経由して高密度液
出口１１から排出し、かつ、核種を抽出した低密度液Ｌ
を、図５及び図６に破線の矢印で示すように、内側連通
口１０を経由して低密度液出口１２から外に取り出すよ
うにしている。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】しかし、境界Ｂの内側
に分離した有機相（低密度液）Ｌは、境界Ｂが湾曲状態
に形成されることに基づく分力によって、図６の各矢印
で示すように、内側連通口１０から押し出されるために
液圧が小さく、低密度液出口１２からの排出力が弱くな
って、その次段における低密度液Ｌの移送路の状態によ
っては移送性が損われ易くなる。
に分離した有機相（低密度液）Ｌは、境界Ｂが湾曲状態
に形成されることに基づく分力によって、図６の各矢印
で示すように、内側連通口１０から押し出されるために
液圧が小さく、低密度液出口１２からの排出力が弱くな
って、その次段における低密度液Ｌの移送路の状態によ
っては移送性が損われ易くなる。
【０００７】本発明は、かかる事情に鑑みてなされたも
ので、抽出効果と分離効果とを促進させること、液
接触面積を大きくして抽出性を高めること、ミキシン
グ部の液の滞留時間を短縮して高性能を達成すること、
構造の単純化を図ることを目的とするものである。
ので、抽出効果と分離効果とを促進させること、液
接触面積を大きくして抽出性を高めること、ミキシン
グ部の液の滞留時間を短縮して高性能を達成すること、
構造の単純化を図ることを目的とするものである。
【０００８】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
め、遠心抽出器にあっては、ケーシングの内部に配され
密度の異なる複数の流体の混合液が供給される中空状の
遠心分離部を有するとともに回転駆動される相分離ロー
タと、該相分離ロータの側部に上下間隔を空けて一体に
配され分離した高密度液及び低密度液を送り出す高密度
液連通口及び低密度液連通口と、ケーシングの側壁に一
体に配され高密度液連通口及び低密度液連通口に連通さ
れ高密度液及び低密度液を移送する高密度液移送管及び
低密度液移送管とを具備する構成が採用される。加え
て、高密度液連通口及び低密度液連通口と、高密度液移
送管及び低密度液移送管とが、高密度液連通口及び低密
度液連通口の回転時に間欠的に連通され、そして、高密
度液移送管及び低密度液移送管に対して接続状態に、高
密度液及び低密度液を貯留する抽出槽が配される。遠心
抽出方法として、密度の異なる複数の流体の混合液に遠
心力を付与して液の密度差に基づき低密度液と高密度液
とに分離させる工程と、分離した両液を遠心力により半
径外方向に移送して低密度液と高密度液とを取り出す工
程とにより実施される。
め、遠心抽出器にあっては、ケーシングの内部に配され
密度の異なる複数の流体の混合液が供給される中空状の
遠心分離部を有するとともに回転駆動される相分離ロー
タと、該相分離ロータの側部に上下間隔を空けて一体に
配され分離した高密度液及び低密度液を送り出す高密度
液連通口及び低密度液連通口と、ケーシングの側壁に一
体に配され高密度液連通口及び低密度液連通口に連通さ
れ高密度液及び低密度液を移送する高密度液移送管及び
低密度液移送管とを具備する構成が採用される。加え
て、高密度液連通口及び低密度液連通口と、高密度液移
送管及び低密度液移送管とが、高密度液連通口及び低密
度液連通口の回転時に間欠的に連通され、そして、高密
度液移送管及び低密度液移送管に対して接続状態に、高
密度液及び低密度液を貯留する抽出槽が配される。遠心
抽出方法として、密度の異なる複数の流体の混合液に遠
心力を付与して液の密度差に基づき低密度液と高密度液
とに分離させる工程と、分離した両液を遠心力により半
径外方向に移送して低密度液と高密度液とを取り出す工
程とにより実施される。
【０００９】
【作用】密度の異なる複数の流体がケーシングの内部に
送り込まれ、かつ、相分離ロータが回転状態となってい
ると、混合液が混合液入口を経由して遠心分離部に導か
れ、液の密度差に基づいて境界の内外に、低密度液と高
密度液とが分離する。この際に、相分離ロータの回転に
伴って、高密度液連通口及び低密度液連通口が、高密度
液移送管及び低密度液移送管に対して連通状態となり、
この連通時に、高密度液及び低密度液が遠心力により外
方に駆動される。高密度液移送管及び低密度液移送管の
延長上に、抽出槽が配されていると、遠心力により高密
度液及び低密度液が移送されて貯留される。
送り込まれ、かつ、相分離ロータが回転状態となってい
ると、混合液が混合液入口を経由して遠心分離部に導か
れ、液の密度差に基づいて境界の内外に、低密度液と高
密度液とが分離する。この際に、相分離ロータの回転に
伴って、高密度液連通口及び低密度液連通口が、高密度
液移送管及び低密度液移送管に対して連通状態となり、
この連通時に、高密度液及び低密度液が遠心力により外
方に駆動される。高密度液移送管及び低密度液移送管の
延長上に、抽出槽が配されていると、遠心力により高密
度液及び低密度液が移送されて貯留される。
【００１０】
【実施例】以下、本発明に係る遠心抽出器の一実施例に
ついて、図１ないし図４を参照して説明する。各図にあ
って、符号２１は高密度液連通口、２２は低密度液連通
口、２３は高密度液移送管、２４は低密度液移送管、２
５は抽出槽である。
ついて、図１ないし図４を参照して説明する。各図にあ
って、符号２１は高密度液連通口、２２は低密度液連通
口、２３は高密度液移送管、２４は低密度液移送管、２
５は抽出槽である。
【００１１】前記高密度液連通口２１及び低密度液連通
口２２にあっては、図１に示すように、相分離ロータ３
の側部の上方位置とこれよりも下方となる位置とに、上
下間隔を空けて外向き状態でかつケーシング１の内周面
を臨んだ状態で一体に配されるとともに、図２及び図３
に示すように、相分離ロータ３の側部の例えば複数箇所
に、周方向に間隔を空けた状態に適宜数配される。この
場合におけるケーシング１の内面と高密度液連通口２１
及び低密度液連通口２２の先端とのクリアランスＧは、
小さなものに設定される。
口２２にあっては、図１に示すように、相分離ロータ３
の側部の上方位置とこれよりも下方となる位置とに、上
下間隔を空けて外向き状態でかつケーシング１の内周面
を臨んだ状態で一体に配されるとともに、図２及び図３
に示すように、相分離ロータ３の側部の例えば複数箇所
に、周方向に間隔を空けた状態に適宜数配される。この
場合におけるケーシング１の内面と高密度液連通口２１
及び低密度液連通口２２の先端とのクリアランスＧは、
小さなものに設定される。
【００１２】前記高密度液移送管２３及び低密度液移送
管２４にあっては、ケーシング１の側壁と抽出槽２５の
側壁との間に、それぞれの内部に対して連通状態となる
ように、接続状態に配される。そして、高密度液移送管
２３及び低密度液移送管２４は、高密度液連通口２１及
び低密度液連通口２２の高さに合わせられるとともに、
図１ないし図３例では、相分離ロータ３の回転により相
互に接続状態となるように設定される。なお、図４に示
すように、高密度液連通口２１等の形状は、角型や丸型
等に設定される。
管２４にあっては、ケーシング１の側壁と抽出槽２５の
側壁との間に、それぞれの内部に対して連通状態となる
ように、接続状態に配される。そして、高密度液移送管
２３及び低密度液移送管２４は、高密度液連通口２１及
び低密度液連通口２２の高さに合わせられるとともに、
図１ないし図３例では、相分離ロータ３の回転により相
互に接続状態となるように設定される。なお、図４に示
すように、高密度液連通口２１等の形状は、角型や丸型
等に設定される。
【００１３】また、高密度液連通口２１及び高密度液移
送管２３の高さは、相分離ロータ３や抽出槽２５の内部
の水相（高密度液）Ｈに接続されるように、かつ、低密
度液連通口２２及び低密度液移送管２４の高さは、相分
離ロータ３や抽出槽２５の内部の有機相（低密度液）Ｌ
に接続されるように設定される。
送管２３の高さは、相分離ロータ３や抽出槽２５の内部
の水相（高密度液）Ｈに接続されるように、かつ、低密
度液連通口２２及び低密度液移送管２４の高さは、相分
離ロータ３や抽出槽２５の内部の有機相（低密度液）Ｌ
に接続されるように設定される。
【００１４】なお、相分離ロータ３の中心には、遠心分
離部７の攪拌を補助するための攪拌棒２６が適宜配さ
れ、高密度液入口４には、高密度液を供給するための複
数の供給孔４ａが形成される。
離部７の攪拌を補助するための攪拌棒２６が適宜配さ
れ、高密度液入口４には、高密度液を供給するための複
数の供給孔４ａが形成される。
【００１５】このように構成されている遠心抽出器にお
いては、密度の異なる複数の流体、つまり高密度液Ｈ及
び低密度液Ｌを、高密度液入口４の供給孔４ａ及び低密
度液入口５からミキシング部６に送り込むと、各流体が
混合状態となるとともに、高密度液連通口２１及び低密
度液連通口２２が突出している分だけ、相分離ロータ３
の回転時に攪拌が促進されて溶媒抽出等が行なわれ、混
合液が混合液入口８を経由して遠心分離部７に導かれ
る。
いては、密度の異なる複数の流体、つまり高密度液Ｈ及
び低密度液Ｌを、高密度液入口４の供給孔４ａ及び低密
度液入口５からミキシング部６に送り込むと、各流体が
混合状態となるとともに、高密度液連通口２１及び低密
度液連通口２２が突出している分だけ、相分離ロータ３
の回転時に攪拌が促進されて溶媒抽出等が行なわれ、混
合液が混合液入口８を経由して遠心分離部７に導かれ
る。
【００１６】遠心分離部７に混合液が供給されるととも
に、相分離ロータ３が回転状態となっていると、図１に
示すように、遠心分離部７の内部における混合液への遠
心力の付与と液の密度差とに基づいて、水相Ｈ、有機相
Ｌ及び境界Ｂが形成される。高密度液Ｈと低密度液Ｌと
に遠心分離すると、溶媒を含有する低密度液Ｌに核種が
取り込まれて、高密度液Ｈから分離した状態となり、所
望の遠心抽出が実施されることになる。
に、相分離ロータ３が回転状態となっていると、図１に
示すように、遠心分離部７の内部における混合液への遠
心力の付与と液の密度差とに基づいて、水相Ｈ、有機相
Ｌ及び境界Ｂが形成される。高密度液Ｈと低密度液Ｌと
に遠心分離すると、溶媒を含有する低密度液Ｌに核種が
取り込まれて、高密度液Ｈから分離した状態となり、所
望の遠心抽出が実施されることになる。
【００１７】一方、相分離ロータ３の回転に伴って、高
密度液連通口２１及び低密度液連通口２２が水平旋回し
て、高密度液移送管２３及び低密度液移送管２４の内方
開口に対して、間欠的にかつ瞬間的に連通状態となる現
象が生じる。この連通時には、高密度液Ｈ及び低密度液
Ｌに遠心力が付与されて、外方の高密度液移送管２３及
び低密度液移送管２４に対して両液が短時間だけ移送さ
れ、次の連通状態まで液が蓄積される。また、両液が遠
心力により駆動される分だけ、減圧状態となって相分離
ロータ３からの吸い込み性が向上するため、液圧の小さ
い低密度液Ｌにあっても、遠心力により移送性が向上す
る。
密度液連通口２１及び低密度液連通口２２が水平旋回し
て、高密度液移送管２３及び低密度液移送管２４の内方
開口に対して、間欠的にかつ瞬間的に連通状態となる現
象が生じる。この連通時には、高密度液Ｈ及び低密度液
Ｌに遠心力が付与されて、外方の高密度液移送管２３及
び低密度液移送管２４に対して両液が短時間だけ移送さ
れ、次の連通状態まで液が蓄積される。また、両液が遠
心力により駆動される分だけ、減圧状態となって相分離
ロータ３からの吸い込み性が向上するため、液圧の小さ
い低密度液Ｌにあっても、遠心力により移送性が向上す
る。
【００１８】図１例にあっては、高密度液移送管２３及
び低密度液移送管２４の延長上に、抽出槽２５が配され
ているため、両液は抽出槽２５の内部に順次送り込ま
れ、以下分離状態で貯留される。
び低密度液移送管２４の延長上に、抽出槽２５が配され
ているため、両液は抽出槽２５の内部に順次送り込ま
れ、以下分離状態で貯留される。
【００１９】〔他の実施態様〕本発明にあっては、次の
技術を包含する。 ａ）高密度液連通口２１及び低密度液連通口２２を任意
数とすること。 ｂ）高密度液連通口２１または低密度液連通口２２の外
方開口を円環状として、高密度液移送管２３または低密
度液移送管２４に対して連続的に移送可能状態とするこ
と。その場合に、図１に示す管状の高密度液連通口２１
または低密度液連通口２２に円環状の外方開口を配し
て、上下方向の接続状態を確保すること。
技術を包含する。 ａ）高密度液連通口２１及び低密度液連通口２２を任意
数とすること。 ｂ）高密度液連通口２１または低密度液連通口２２の外
方開口を円環状として、高密度液移送管２３または低密
度液移送管２４に対して連続的に移送可能状態とするこ
と。その場合に、図１に示す管状の高密度液連通口２１
または低密度液連通口２２に円環状の外方開口を配し
て、上下方向の接続状態を確保すること。
【００２０】
【発明の効果】本発明に係る遠心抽出器及び遠心抽出方
法によれば、以下のような効果を奏する。 （１） 相分離ロータの側部に上下間隔を空けて高密度
液連通口及び低密度液連通口が配され、これらに連通状
態の高密度液移送管及び低密度液移送管がケーシングに
配されることにより、従来例と比較して、抽出液の取り
出し箇所の構造を単純化することができる。 （２） 高密度液及び低密度液を高密度液連通口及び低
密度液連通口から直接外方に取り出すことにより、遠心
力を利用して両液を駆動し、かつ、相分離した高密度液
及び低密度液を吸引して抽出効果と分離効果とを促進さ
せることができる。 （３） 上記により、ミキシング部の液に流動性を付与
して液の滞留時間を短縮し、高性能化を図ることができ
る。 （４） 相分離ロータの側部に高密度液連通口及び低密
度液連通口を配して、液を取り出すことにより、相分離
ロータの内部における液の接触面積を大きくして抽出性
を高めることができる。
法によれば、以下のような効果を奏する。 （１） 相分離ロータの側部に上下間隔を空けて高密度
液連通口及び低密度液連通口が配され、これらに連通状
態の高密度液移送管及び低密度液移送管がケーシングに
配されることにより、従来例と比較して、抽出液の取り
出し箇所の構造を単純化することができる。 （２） 高密度液及び低密度液を高密度液連通口及び低
密度液連通口から直接外方に取り出すことにより、遠心
力を利用して両液を駆動し、かつ、相分離した高密度液
及び低密度液を吸引して抽出効果と分離効果とを促進さ
せることができる。 （３） 上記により、ミキシング部の液に流動性を付与
して液の滞留時間を短縮し、高性能化を図ることができ
る。 （４） 相分離ロータの側部に高密度液連通口及び低密
度液連通口を配して、液を取り出すことにより、相分離
ロータの内部における液の接触面積を大きくして抽出性
を高めることができる。
【図１】本発明に係る遠心抽出器及び遠心抽出方法の一
実施例を示す正断面図である。
実施例を示す正断面図である。
【図２】図１における低密度液連通口部分の平断面図で
ある。
ある。
【図３】図１における高密度液連通口部分の平断面図で
ある。
ある。
【図４】図３における高密度液連通口の横断面図であ
る。
る。
【図５】遠心抽出器の従来例を示す正断面図である。
【図６】図５における低密度液の集液状況を示す一部断
面状態の正面図である。
面状態の正面図である。
１ ケーシング ２ ロータ軸 ３ 相分離ロータ ４ 高密度液入口 ４ａ 供給孔 ５ 低密度液入口 ６ ミキシング部 ７ 遠心分離部 ８ 混合液入口 １３ モータ １４ 軸受 ２１ 高密度液連通口 ２２ 低密度液連通口 ２３ 高密度液移送管 ２４ 低密度液移送管 ２５ 抽出槽 ２６ 攪拌棒 Ｈ 水相（高密度液） Ｌ 有機相（低密度液） Ｂ 境界 Ｆ 水膜
Claims (4)
- 【請求項１】 ケーシング（１）の内部に配され密度の
異なる複数の流体の混合液が供給される中空状の遠心分
離部（７）を有するとともに回転駆動される相分離ロー
タ（３）と、該相分離ロータの側部に上下間隔を空けて
一体に配され分離した高密度液（Ｈ）及び低密度液
（Ｌ）を送り出す高密度液連通口（２１）及び低密度液
連通口（２２）と、ケーシングの側壁に一体に配され高
密度液連通口及び低密度液連通口に連通され高密度液及
び低密度液を移送する高密度液移送管（２３）及び低密
度液移送管（２４）とを具備することを特徴とする遠心
抽出器。 - 【請求項２】高密度液連通口（２１）及び低密度液連通
口（２２）と、高密度液移送管（２３）及び低密度液移
送管（２４）とが、高密度液連通口及び低密度液連通口
の回転時に間欠的に連通されることを特徴とする請求項
１記載の遠心抽出器。 - 【請求項３】 高密度液移送管（２３）及び低密度液移
送管（２４）に対して接続状態に、高密度液（Ｈ）及び
低密度液（Ｌ）を貯留する抽出槽（２５）が配されるこ
とを特徴とする請求項１または２記載の遠心抽出器。 - 【請求項４】 密度の異なる複数の流体の混合液に遠心
力を付与して液の密度差に基づき低密度液と高密度液と
に分離させる工程と、分離した両液を遠心力により半径
外方向に移送して低密度液と高密度液とを取り出す工程
とを有することを特徴とする遠心抽出方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7905994A JPH07284604A (ja) | 1994-04-18 | 1994-04-18 | 遠心抽出器及び遠心抽出方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7905994A JPH07284604A (ja) | 1994-04-18 | 1994-04-18 | 遠心抽出器及び遠心抽出方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07284604A true JPH07284604A (ja) | 1995-10-31 |
Family
ID=13679328
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP7905994A Withdrawn JPH07284604A (ja) | 1994-04-18 | 1994-04-18 | 遠心抽出器及び遠心抽出方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH07284604A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN102728099A (zh) * | 2012-06-26 | 2012-10-17 | 中国科学院过程工程研究所 | 一种大相比体系梯度分级分离的填料萃取塔及萃取方法 |
| CN102824755A (zh) * | 2012-09-05 | 2012-12-19 | 江苏圣奥化学科技有限公司 | 环隙式离心萃取机及其在含4-氨基二苯胺还原液的油相和水相分离工艺中的应用 |
-
1994
- 1994-04-18 JP JP7905994A patent/JPH07284604A/ja not_active Withdrawn
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN102728099A (zh) * | 2012-06-26 | 2012-10-17 | 中国科学院过程工程研究所 | 一种大相比体系梯度分级分离的填料萃取塔及萃取方法 |
| CN102728099B (zh) * | 2012-06-26 | 2014-09-24 | 中国科学院过程工程研究所 | 一种大相比体系梯度分级分离的填料萃取塔及萃取方法 |
| CN102824755A (zh) * | 2012-09-05 | 2012-12-19 | 江苏圣奥化学科技有限公司 | 环隙式离心萃取机及其在含4-氨基二苯胺还原液的油相和水相分离工艺中的应用 |
| CN102824755B (zh) * | 2012-09-05 | 2014-06-11 | 江苏圣奥化学科技有限公司 | 环隙式离心萃取机及其在含4-氨基二苯胺还原液的油相和水相分离工艺中的应用 |
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