JPH0728450Y2 - 動力伝達装置 - Google Patents

動力伝達装置

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JPH0728450Y2
JPH0728450Y2 JP1988063947U JP6394788U JPH0728450Y2 JP H0728450 Y2 JPH0728450 Y2 JP H0728450Y2 JP 1988063947 U JP1988063947 U JP 1988063947U JP 6394788 U JP6394788 U JP 6394788U JP H0728450 Y2 JPH0728450 Y2 JP H0728450Y2
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JP
Japan
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casing
gear
power transmission
drive gear
transmission device
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JP1988063947U
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JPH01168041U (ja
Inventor
正幸 佐山
Original Assignee
栃木富士産業株式会社
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Publication date
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Description

【考案の詳細な説明】 [考案の目的] (産業上の利用分野) この考案は、ギヤポンプをトルク伝達手段として用いた
動力伝達装置に関する。
(従来の技術) 動力伝達装置には、従来、例えばベーンポンプを用いた
ものがある。(実開昭60-174629号公報参照)これは、
第3図に示すように、回転可能なケーシング1のポンプ
室3の内部にケーシング1と同軸状にロータ5が配置さ
れ、このロータ5に放射状に設けられた溝7に平板のベ
ーン9を矢印のように往復摺動可能に係合した周知のベ
ーンポンプにおいて、ケーシング1とロータ5の一方を
入力側とし他方を出力側として構成され、従って、入力
側からの入力トルクはベーンポンプの駆動抵抗により出
力側に伝達される。
しかし、この装置では稼動時に大きな負担がベーン9に
係るからその強度的な限界により大きなトルク伝達が行
えず、その上、ベーン9はその先端でケーシング1の内
壁と高速で摺動するとともにロータ5の溝7とも往復摺
動するから寿命にも問題がある。
(考案が解決しようとする課題) そこで、この考案は、強度的な弱点を持たず長寿命の動
力伝達装置の提供を目的とする。
[考案の構成] (課題を解決するための手段) この考案の動力伝達装置は、回転可能に配置されたケー
シングと、このケーシングに設けられたポンプ室の内部
に回転自在に配置されたドライブギヤと、前記ポンプ室
の内部で前記ドライブギヤと噛合い前記ケーシングに回
転自在に支承され環状に配設された複数のドリブンギヤ
とからなる複数のギヤポンプと、該ギヤポンプの一つ置
きに環状に同数配設され、作動油を収容し、かつ、この
作動油の圧力変化により体積が変化するアキュームレー
タと、作動油の移動をこのアキュームレータから前記隣
同士のギヤポンプの吸入口方向へは許容するが反対方向
は阻止する逆止弁と、前記ケーシングとドライブギヤの
一方に連結された入力軸および他方に連結された出力軸
とを備えたことを特徴とする。
(作用) 例えば、ケーシングを入力側とし入力軸を介して回転さ
せると、ドリブンギヤとの噛合いによりドライブギヤは
同方向へ回転しようとする。このとき、出力軸からの負
荷によりドライブギヤがケーシングより遅れて回転する
とケーシングとの間に回転差が生じる。この回転差はギ
ヤポンプを回転させる。このとき、ギヤポンプの吸入口
へはアキュムレータから逆止弁を通じて作動油が補給さ
れるが、吐出口からアキュムレータへの作動油の流れは
規制されている。従って、吐出口は作動油が滞って高圧
となり、ギヤポンプの回転抵抗となる。この回転抵抗が
増せば、ケーシングとドライブギヤ間の、つまり入出力
軸間の作動回転が制限されるとともに大きなトルクが伝
達される。
(実施例) 第1図と第2図により一実施例の説明をする。この実施
例は、第2図に示すように、フロントエンジン・フロン
トドライブ(F・F)ベースの四輪駆動車の動力伝達系
に用いた。
先ず、第2図によりこの車両の動力伝達を説明する。エ
ンジン11の回転駆動力はトランスミッション13で変速さ
れ出力軸15を介してトランスファ14に入力され、一方で
は伝達軸19を介してフロントデフ17に伝達される。フロ
ントデフ17は伝達された回転駆動力を左右の前車軸22,2
2を介して左右の前輪23,23に差動配分する。また他方で
は動力伝達装置21、プロペラシャフト24を介してリアデ
フ25に伝達し、リアデフ25は伝達された回転駆動力を左
右の後車輪27,27を介して左右の後車輪31,31に差動配分
する。
次に、構成を説明する。
ケーシング33は回転可能に配置され、入力軸35が同軸上
に連結されている。この入力軸35はトランスファ14に連
結されている。ケーシング33に設けられたポンプ室37に
はその回転軸に対し点対称に2本の支承軸39,41が設け
られており、この支承軸39,41には各々ドリブンギヤ43,
45が回転自在に支承されている。又ポンプ室37の内部に
おいてドライブギヤ47がドリブンギヤ43,45に噛合って
おり、こうしてドリブンギヤ43側のギヤポンプ部49とド
リブンギヤ45側のギヤポンプ部51とが構成されている。
ドライブギヤ47は出力軸48に連結され、出力軸48はプロ
ペラシャフト24に連結されている。
又、ケーシング33にはドリブンギヤ43,45から等距離に
2個のアキュムレータ53,55が配置されている。これら
のアキュムレータ53,55は鋼の薄板で作られており、ギ
ヤポンプ49,51から吐出する作動油を薄板の撓みにより
体積膨脹し高圧で収容する。
ギヤポンプ部49側のポンプ室57およびギヤポンプ部51側
のポンプ室59と各アキュムレータ53,55との間には逆止
弁61,63,65,67とリリーフバルブ69,71,73,75が配置され
ている。逆止弁61〜67は各ポンプ室57,59から各アキュ
ムレータ53,55への作動油の流入を阻止する方向に設け
られ、リリーフバルブ69〜75はポンプ室57,59の油圧が
設定値を越えると開放され作動油がアキュムレータ53,5
5へ流入するようにセットされている。
次に、機能を説明する。
入力軸35を介してエンジン11からの回転駆動力によりケ
ーシング33が矢印A方向に回転すると、支承軸39,41に
よりケーシング33に支承されたドリブンギヤ43,45との
噛合いによりドライブギヤ47が矢印A′方向に回転しよ
うとする。このとき出力軸48を介して伝わる後輪31側か
らの負荷が大きくなるとドライブギヤ47の回転は制動さ
れ、ケーシング33との間に回転差が生じる。この回転差
により各ギヤポンプ49,51は矢印A″方向に回転する。
各ポンプ室57,59の吸込側には逆止弁63,67を通じてアキ
ュムレータ53,55から作動油が流入するが、各吐出側で
は作動油の流出が逆止弁61,65によって阻止され高圧と
なり、ギヤポンプ49,51の回転が制動される。従って、
ケーシング33とドライブギヤ47間の、つまり入力軸33と
出力軸48間の差動回転が制限され、大きなトルクが伝達
される。ギヤポンプ49,51の回転数が増す程吐出側の圧
力が高くなり作動制限力が増大する。入力軸35と出力軸
48間の回転差が小さく、従ってギヤポンプ49,51の回転
数が小さいときは吐出側の圧力があまり高くならないか
ら作動回転が許容される。又、設定した圧力を越えると
リリーフバルブ69,73が開放されて作動油がアキュムレ
ータ53,55へ流入し蓄圧が行われる。
入力軸35の回転方向を逆転させると、各ギヤポンプ49,5
1の回転方向も逆転し各ポンプ室57,59において吐出側と
吸入側の位置が逆転するが、上記と同様にして、トルク
の伝達および入力軸35と出力軸48間の差動制限が行われ
る。
次に、車両の性能に即して機能を説明する。悪路におい
て、前輪23側がスリップすると、動力伝達装置21の入力
軸35へ大きなトルクが作用するが出力軸48側は車輪31側
から抵抗を受けるため、入力軸35との間に回転差が生じ
る。この回転差は、上記のように、大きくなる程強く制
限されるから、後車輪側にエンジン11の回転駆動力が伝
達され、悪路からの脱出性が向上する。
良路においては、前後輪23,31間の路面抵抗に大きな差
が現れないから、入力軸35と出力軸48とは小さな回転差
又は同じ回転数で回転しながら動力伝達が行われ、FF車
と略同じ機能で走行する。このとき路面の凍結等により
一時的に前輪がスリップしても上記同様後輪側へトルク
が直ちに伝達され前輪側の駆動力が回復すれば再びFF車
と同様になる。
従って、極めてスムーズな走行を自動的に得ることがで
きる。
車庫入れのような低速度急旋回時においては、入力軸35
と出力軸48間の回転差はわずかであり、従って前後輪2
3,31間の回転差に起因するプロペラシャフト24のねじれ
を動力伝達装置21が吸収するから、タイトコーナーブレ
ーキング現象が起らない。
ビスカスカップリングを用いた動力伝達装置と比べる
と、回転差の増加に対する出力トルクの増加割合は回転
差の小さい範囲ではよりゆるやかであるから、タイトコ
ーナーブレーキング現象はさらに効果的に防止される。
また、この実施例の装置では、リリーフバルブ69,71,7
3,75の開放圧の設定値を高くすれば、出力トルクを大き
くすることができる。このように、この考案の動力伝達
装置において、トルク伝達はドライブギヤ47とドリブン
ギヤ43,45の歯によって行われるから強度が十分大き
く、従来例におけるベーン9のような摺動部材を用いな
いから寿命が長い。又、作動油をポンプ室37とアキュム
レータ53,57とに封入しておけばユニット化が容易であ
る。
なお、この考案の装置は、例えば入力軸35を出力軸とし
出力軸48を入力軸としても、同様に機能する。
又、ギヤポンプは上記の実施例のように2個には限らな
い。等間隔に配置すれば3個以上としてもよい。
又、逆止弁とリリーフバルブは一体にしたものを用いて
もよい。
[考案の効果] 以上のように、この考案の動力伝達装置は、長寿命で強
度が大きく、ユニット化が容易である。
【図面の簡単な説明】
第1図は一実施例に係り、(a)図は縦断面図、(b)
図は(a)図のI-I線断面の概略図、第2図は第1図の
実施例を用いた車両の動力伝達を示す概略図、第3図は
従来例の概略縦断面図である。 21……動力伝達装置、33……ケーシング 35……入力軸、37,57,59……ポンプ室 43,45……ドリブンギヤ、47……ドライブギヤ 48……出力軸、49,51……ギヤポンプ 53,55……アキュムレータ 61,63,65,67……逆止弁 69,71,73,75……リリーフバルブ

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】回転可能に配置されたケーシングと、この
    ケーシングに設けられたポンプ室の内部に回転自在に配
    置されたドライブギヤと、前記ポンプ室の内部で前記ド
    ライブギヤと噛合い前記ケーシングに回転自在に支承さ
    れ環状に配設された複数のドリブンギヤとからなる複数
    のギヤポンプと、該ギヤポンプの一つ置きに環状に同数
    配設され、作動油を収容し、かつ、この作動油の圧力変
    化により体積が変化するアキュームレータと、作動油の
    移動をこのアキュームレータから前記隣同士のギヤポン
    プの吸入口方向へは許容するが反対方向は阻止する逆止
    弁と、前記ケーシングとドライブギヤの一方に連結され
    た入力軸および他方に連結された出力軸とを備えたこと
    を特徴とする動力伝達装置。
JP1988063947U 1988-05-17 1988-05-17 動力伝達装置 Expired - Lifetime JPH0728450Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1988063947U JPH0728450Y2 (ja) 1988-05-17 1988-05-17 動力伝達装置

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JP1988063947U JPH0728450Y2 (ja) 1988-05-17 1988-05-17 動力伝達装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH01168041U JPH01168041U (ja) 1989-11-27
JPH0728450Y2 true JPH0728450Y2 (ja) 1995-06-28

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ID=31289432

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1988063947U Expired - Lifetime JPH0728450Y2 (ja) 1988-05-17 1988-05-17 動力伝達装置

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Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS60174629U (ja) * 1984-04-27 1985-11-19 三菱自動車工業株式会社 4輪駆動用駆動連結装置
JPH045079U (ja) * 1990-04-26 1992-01-17

Also Published As

Publication number Publication date
JPH01168041U (ja) 1989-11-27

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