JPH07284191A - スピーカ用振動板 - Google Patents

スピーカ用振動板

Info

Publication number
JPH07284191A
JPH07284191A JP8766094A JP8766094A JPH07284191A JP H07284191 A JPH07284191 A JP H07284191A JP 8766094 A JP8766094 A JP 8766094A JP 8766094 A JP8766094 A JP 8766094A JP H07284191 A JPH07284191 A JP H07284191A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
diaphragm
speaker
metal powder
mixture
sintering processing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP8766094A
Other languages
English (en)
Inventor
Hisao Suzuki
久雄 鈴木
Norihiko Ichiki
徳彦 一木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Asahi Tec Corp
Original Assignee
Asahi Tec Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Asahi Tec Corp filed Critical Asahi Tec Corp
Priority to JP8766094A priority Critical patent/JPH07284191A/ja
Publication of JPH07284191A publication Critical patent/JPH07284191A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Diaphragms For Electromechanical Transducers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 内燃機関や蒸気タービン等の高温環境下の騒
音発生源に取付けて消音のために用いることのできるス
ピーカ用振動板を提供する。 【構成】 金属粉末と繊維物質との混合物を作り、その
混合物を焼結処理して得られた焼結体をスピーカの振動
板にする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はスピーカ用振動板に係
り、特に、高温環境で用いることのできるものに関す
る。
【0002】
【従来の技術】近年、騒音対策の一環として、騒音の周
波数と反対の位相を有する周波数の音をスピーカを介し
てその騒音に付加して、互いに打消し合って消音するこ
とが試みられている(例えば、平成5年10月28日発
行日本工業新聞)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来の
逆位相の音をスピーカを介して付加して消音を行う場
合、音源が常温の通気ダクト等であれば、オーディオ機
器で用いられいる周知のスピーカを使用することができ
るが、内燃機関や蒸気タービンのような高温の騒音発生
場所に対しては、スピーカの振動板は、紙等の耐熱性に
欠けるもので構成されているため使用できないという問
題点があった。
【0004】そこで、本発明は、上記問題点を解決する
ためになされたものであって、その目的は、高温環境の
使用に耐えることのできるスピーカ用振動板を提供する
ことにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明に係るスピーカ用
振動板は、上記目的を達成するために、金属粉末と繊維
物質との混合物を作り、その混合物を焼結処理して得ら
れた焼結体からなることを特徴としている。また、前記
混合物は、金属粉末と繊維物質とを水中で混合撹拌した
のち、スクリーンで水分を除去してシート状物とし、こ
のシート状物を脱水乾燥処理して得られたものであるこ
とを特徴としている。そして、前記繊維物質はパルプで
あることを特徴としている。
【0006】
【作用】上記構成において、スピーカ用振動板は、金属
粉末と繊維物質との混合物を焼結処理して得られた焼結
体から構成される。したがって、振動板は金属性のため
耐熱性に優れたものとすることができる。
【0007】
【実施例】図1は、本発明に係るスピーカ用振動板(以
下、振動板という)1aを用いたスピーカ1の概略構成
図である。このスピーカ1は、周知のスピーカと同様
に、コーン状のフレームFの基部側にヨークYとマグネ
ットMを有していて、そのフレームFの内側にコーン状
に振動板1aが設けられている。
【0008】このスピーカ1を用いた消音装置は、マイ
クロホンで騒音をピックアップし、これを増幅器を介し
て周波数分析器に入力するようにしている。
【0009】周波数分析器は、騒音の周波数成分を検出
して音生成器に出力し、音生成器は、周波数分析器が抽
出した周波数成分と位相が逆転した音を生成し、これを
増幅器を介してスピーカ1に送出するように構成されて
いる。
【0010】したがって、スピーカ1からは、騒音に対
して騒音を打消すように音が送出されて騒音を低減する
ことができる。
【0011】上記振動板1aは、金属粉末と繊維物質と
の混合物を焼結処理した焼結体が使用される。この焼結
体は、多孔質であるため原音の再生に優れ、また、金属
製であるため、耐熱性に優れているので、高温下でも何
ら問題なく消音効果を得ることができる。
【0012】一般に、スピーカの振動板は通気性でない
ことが望ましい。そのため、例えば図2に示されるよう
に、振動板1aの表面に耐熱性のセラミックス等を溶射
して表面層1bを作り通気性を遮断するようにしてもよ
い。
【0013】上記焼結体は、本出願人が特開平3−28
301号公報で提案したものを用いることができる。
【0014】使用される金属粉末としては、鉄,銅等の
鉄系,非鉄系、あるいは合金であってもよく、焼結処理
できるものであればその種類を問わない。さらに、2種
類以上の金属粉末を混合したものであってもよいが、い
ずれにしてもスピーカ1の用いられる環境の温度に耐え
るものが選ばれる。例えば、Fe−Al系粉末が用いら
れる。
【0015】使用される繊維物質としては、金属粉末を
担持でき、かつ焼結処理時に燃焼して消失するものであ
れば、天然繊維あるいは合成繊維のいずれでも用いるこ
とができる。特に、パルプは安価にかつ容易に入手でき
るので好ましい。
【0016】焼結処理は、周知の焼結炉等の焼結処理装
置を用いて行うことができる。なお、周知の粉末冶金の
ように圧縮の必要はない。また、焼結温度は、金属粉末
の種類及びその粒径によって決められる。
【0017】金属粉末と繊維物質の混合物は、水の存在
下で得られる。すなわち、タンクに金属粉末,繊維物質
及び水を入れ、撹拌機により混合撹拌して得られる。
【0018】このようにして得られる混合物(以下、ス
ラリーという)の混合比(スラリー濃度)は、振動板1
aの厚さ、多孔質の割合によって決められる。
【0019】スラリー製造時には、高分子凝集材が添加
される。これにより繊維物質での金属粉末の担持を均一
にすることができる。添加される高分子凝集材は、金属
粉末の種類,繊維物質の種類によってカチオン性あるい
はアニオン性のものが選択され、その添加量は用いる繊
維又は金属粉末の種類等によって適宜選択される。な
お、合成繊維物質の場合は、その繊維の種類によっては
高分子凝集材の添加は不要である。
【0020】スラリーは、スクリーンによって脱水され
る。すなわち、周知の紙すきの原理に基いて脱水されて
シート状物に形成される。使用されるスクリーンの目開
きは、繊維物質の大部分を補足できるものであればよ
く、ほぼ60〜100メッシュのもが使用できる。
【0021】スクリーン上に形成されたシート状物は、
天日乾燥または強制乾燥により脱水される。乾燥後のシ
ート状物は、ほぼ通常の紙と同様の形状を呈する。
【0022】シート状物は、焼結炉等で焼結処理されて
多孔質の金属性シート状物が得られる。そして、この金
属性シート状物は、スピーカ1のコーン状の振動板に加
工される。
【0023】
【発明の効果】本発明に係るスピーカ用振動板は、金属
粉末と繊維物質との混合物を作り、その混合物を焼結処
理して得られた焼結体からなるので、耐熱性に優れ、高
温環境下でも十分に使用に耐えることができる。また、
多孔質性であるため原音の再生も優れている。
【0024】また、上記混合物を金属粉末と繊維物質と
を水中で混合撹拌したのち、スクリーンで水分を除去し
てシート状物とし、このシート状物を脱水乾燥処理して
得たときは、簡単に振動板を得ることができる。
【0025】さらに、上記繊維物質を、パルプとしたと
きは、安価に製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る振動板を用いたスピーカの一部を
断面した正面図である。
【図2】振動板の一部拡大断面図である。
【符号の説明】
1 スピーカ 1a 振動板(スピーカ用振動板)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属粉末と繊維物質との混合物を作り、
    その混合物を焼結処理して得られた焼結体からなること
    を特徴とするスピーカ用振動板。
  2. 【請求項2】 混合物は金属粉末と繊維物質とを水中で
    混合撹拌したのち、スクリーンで水分を除去してシート
    状物とし、このシート状物を脱水乾燥処理して得られた
    ものであることを特徴とする請求項1記載のスピーカ用
    振動板。
  3. 【請求項3】 繊維物質はパルプであることを特徴とす
    る請求項1又は2記載のスピーカ用振動板。
JP8766094A 1994-02-16 1994-04-01 スピーカ用振動板 Pending JPH07284191A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8766094A JPH07284191A (ja) 1994-02-16 1994-04-01 スピーカ用振動板

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6-42011 1994-02-16
JP4201194 1994-02-16
JP8766094A JPH07284191A (ja) 1994-02-16 1994-04-01 スピーカ用振動板

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH07284191A true JPH07284191A (ja) 1995-10-27

Family

ID=26381657

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8766094A Pending JPH07284191A (ja) 1994-02-16 1994-04-01 スピーカ用振動板

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH07284191A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6371241B1 (en) 1999-07-21 2002-04-16 Foster Electric Co., Ltd. Speaker device

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6371241B1 (en) 1999-07-21 2002-04-16 Foster Electric Co., Ltd. Speaker device

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7203321B1 (en) Device for electroacoustic sound generation in a motor vehicle
CA1144273A (en) Coaxial loudspeaker system
JP4611906B2 (ja) スピーカ用振動板の製造方法、およびスピーカ用振動板
JPS59100182A (ja) 非石綿可撓性シ−ト材料およびそれよりなるガスケツト
JPH07284191A (ja) スピーカ用振動板
CN101438601A (zh) 球顶扬声器
CN206640790U (zh) 一种用于平板电脑的双驱动扬声器
CN105637896A (zh) 振动板、使用了其的扬声器、以及使用了扬声器的电子设备和移动体装置
US5788737A (en) Aluminum base sintered material
KR102252610B1 (ko) 스마트폰의 통화 녹음 방지 시스템
JPH0113518Y2 (ja)
CN110234523A (zh) 冷风暖风产生系统
JPH07284192A (ja) スピーカ用振動板
JPH0965482A (ja) 集音方法及び該方法を実施するマイクロホン装置
JP3828025B2 (ja) 電気音響変換器用振動板
CN117107934B (zh) 一种双孔隙吸声增强复合材料及其制备方法和应用
JP2604246Y2 (ja) 給湯機等の排気トップ
CN207251876U (zh) 隐形音箱
JPS60180299A (ja) 音響機器の振動板とその製造方法
CN202168203U (zh) 复合振膜及使用该复合振膜的扬声器
JPS62163496A (ja) スピ−カ
JP3529936B2 (ja) 表面燃焼バーナ装置
JP3071837U (ja) 防音カーテン兼用壁掛け
Botsford et al. A reverberation chamber with polycylindrical walls
SU469536A1 (ru) Способ получени спеченных пористых материалов